JP2596755Y2 - シャッターの吊元構造 - Google Patents

シャッターの吊元構造

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JP2596755Y2
JP2596755Y2 JP1993015807U JP1580793U JP2596755Y2 JP 2596755 Y2 JP2596755 Y2 JP 2596755Y2 JP 1993015807 U JP1993015807 U JP 1993015807U JP 1580793 U JP1580793 U JP 1580793U JP 2596755 Y2 JP2596755 Y2 JP 2596755Y2
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睿明 山花
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Bunka Shutter Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シャッターにおけるス
ラット巻取部に対して、スラットカーテンの上端を連結
するシャッターの吊元構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動式あるいは手動式のシャッ
ター装置におけるスラットカーテンの吊元の構造として
は、シャッターケース内に軸支したスラット巻取シャフ
トあるいは巻取ドラムに、吊元部材が固定され、この吊
元部材を介してスラットカーテンの上端が連結されてい
る。
【0003】従来、この吊元部材は、可撓性のステンレ
ス鋼板よりなる帯状体で構成され、上記スラット巻取シ
ャフトあるいは巻取ドラムの外周面に、リベットやボル
ト、カシメ等の手段で固定されていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシャッターの吊元構造では、スラット巻取シャ
フトあるいは巻取ドラムとスラットカーテンとを連結す
る吊元部材を、スラット巻取シャフトあるいは巻取ドラ
ムに装着するために、その外周面に対して穿孔加工が必
要であり、またボルト締めやリベット打ちなどの煩雑な
作業が必要である。
【0005】また、このようにスラット巻取シャフトあ
るいは巻取ドラムに固定された吊元部材を介してスラッ
トカーテンを巻き取る際に、吊元部材に隣接するスラッ
ト部材が、上述したボルトやリベットの頭部に接触し、
擦傷や損傷などを受ける恐れがあり、また、この接触に
より雑音が発生するという問題があった。
【0006】そこで本考案は、上記問題点を解消するた
めに、簡素な構造で、容易にスラットカーテンとスラッ
ト巻取部とを連結し、組み立てることができるシャッタ
ーの吊元構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図1乃至図3を参
照して説明する。この考案のシャッターの吊元構造は、
シャッターを構成するスラットカーテン1の巻戻し方向
に向けて開口するとともに、該開口7aの縁部7bに該
開口7aを狭める係合部8が突設された溝7が形成され
たスラット巻取部5と、前記スラット巻取部5に形成さ
れている溝7に挿入されるとともに該溝7に形成されて
いる係合部8に係着する鉤部11が一端10aに形成さ
れ、他端10bに前記スラットカーテン1の上端が連結
される連結部12が形成されている帯状の吊元部材10
と、を具備したことを特徴としている。
【0008】また、上記吊元部材10は、スラット部材
2より形成されてもよい。
【0009】
【作用】吊元部材10の一端10aに形成された鉤部1
1は、スラット巻取部5に形成された溝7に挿入される
とともに、溝7の開口7aの縁部7bに突設された係合
部8に係着され、この吊元部材10とスラット巻取部5
とが連結される。また、吊元部材10の他端10bに形
成された連結部12には、スラットカーテン1の上端の
スラット2が連結される。これにより、スラット巻取部
5とスラットカーテン1とは、吊元部材10を介して連
結接続される。なお、上記吊元部材10は、スラット部
材2より形成されてもよい。
【0010】
【実施例】はじめに、本考案でのスラットカーテン1を
構成するスラット2は、図1に示すように、中空部2a
を有し、上縁に鉤状の上部係合連結部3が形成され、下
縁に開口が狭められている溝状の下部係合連結部4が形
成されている。そして、複数のスラット2を、上下の係
合連結部3,4を互いに係合し連結してスラットカーテ
ン1を構成する。
【0011】次に、本考案のシャッターの吊元構造は、
上記スラットカーテン1を巻き取るスラット巻取部5
と、このスラット巻取部5とスラットカーテン1とを接
続する吊元部材とで構成されている。
【0012】スラット巻取部5は、建物開口などの上部
に配設されるシャッターケース(図示せず)内に、略水
平に設けられ、内部に駆動モータが配設され、シャッタ
ーケース内で回動する中空なシャフト状に形成されてい
る。このスラット巻取部5は、図1及び図2に示すよう
に、外周面5aの一部にスラット2の厚さに対応した段
落部6が形成されているとともに、この段落部5に溝7
が形成されている。
【0013】この溝7の開口7aは、スラット巻取部5
に巻き取られるスラットカーテン1の巻戻し方向に向け
て開口形成されている。また、溝7の開口縁部の一方の
縁部(図2中上方の縁部)7bには、この開口7aを狭
め、溝7内部を奥広がりの形状とする係合部8が突設さ
れている。
【0014】次に、吊元部材10は、帯状に形成された
ステンレス鋼(例えばSUS304−CSP)などの可
撓性及び弾性を有した薄板部材で、図1に示すように、
一端10aには端縁を一方の面10cへ鋭角状に折曲し
た鉤部11が形成され、他端10bには他方の面10d
側に湾曲状に屈曲成形させた一対の連結部12が形成さ
れている。
【0015】そして、この吊元部材10は、一端の鉤部
11を、前述したスラット巻取部5の外周面5aに設け
られた溝7内に圧挿入することで連結される。鉤部11
の挿入時は、鉤部11の先端11aの拡がりが、溝7の
開口7aに突設されている係合部8により窄められ、そ
の後溝7内に鉤部11部分が全て挿入されることで弾性
力により復元し、連結状態となる。この連結状態は、図
2に示すように、吊元部材10の鉤部11の先端11a
が、溝7の開口7aに突設された係合部8に内側より引
っ掛かり、抜脱が不可能になることで連結となる。
【0016】また、吊元部材10の他端10bの各連結
部12は、スラットカーテン1を構成するスラット2の
最上段に位置するスラット2に接続される。各連結部1
2は、それぞれの幅がスラット2の上部係合連結部3の
基部に穿設されているスリット長孔3aと同等の幅に形
成されており、このスリット長孔3aに各連結部12を
挿通させることで連結となる。
【0017】なお、鉤部先端11aは、連結状態にてス
ラット巻取部5の外周面5aに対して外方向とされてお
り、吊元部材10はその長さがスラット巻取部5の外周
長よりやや長く設定されているので、図2に示すよう
に、吊元部材10本体はスラット巻取部5の外周面5a
に沿って巻回されるとともに、吊元部材10とスラット
カーテン1との連結部分がスラット巻取部5の段落部6
を越えた位置となり、この位置よりスラットカーテン1
はスラット巻取部5に滑らかに渦巻き状に巻回され巻き
取られる。
【0018】従ってこのように構成されたシャッターの
吊元構造では、スラット巻取部5の外周面5aに、この
スラット巻取部5に巻き取られるスラットカーテン1の
巻戻し方向に向けて開口する溝7を設けるとともに、こ
の開口7aの縁部7bに、この開口7aを狭める係合部
8を突設させ、また、吊元部材10の一端に鉤部11を
形成し、他端に連結部12を形成した構成としたので、
スラットカーテン1とスラット巻取部5とを連結するた
めに、スラット巻取部5と吊元部材10とは、スラット
巻取部5の溝7内に吊元部材10の一端の鉤部11を挿
入させるのみで、この鉤部11が溝7の開口7aに設け
られた係合部8に係着し、吊元部材10はスラット巻取
部5より抜脱が不可能となり、これによりスラット巻取
部5と吊元部材10とが連結され、また、この吊元部材
10の他端に形成されている連結部12を、スラットカ
ーテン1の上端となる最上段のスラット2に形成されて
いる長孔3aに挿通させるのみで、吊元部材10とスラ
ットカーテン1とを連結させることが可能となる。
【0019】すなわち、スラット巻取部5とスラットカ
ーテン1との連結の構造が簡素となり、各部分を挿入や
挿通などの工程のみで連結することが可能となるので、
従来行われていたリベット打ちやボルト締めなどの煩雑
な作業が必要とならず、組立作業が簡略化され、組立作
業に費やされる時間が大幅に縮小できるとともに、部品
点数を省略することが可能となる。
【0020】また、スラット巻取部5に連結される吊元
部材10は、上述したようにリベットやボルト等を使用
しないので、スラットカーテン1を巻き取る際に、吊元
部材10に隣接するスラット部材2が、擦傷や損傷など
を受ける恐れがなく、雑音が発生しない。
【0021】なお、上記実施例では、スラット巻取部5
の形状が中空パイプ状のシャフトより構成された例につ
いて述べたが、シャッターケース内に軸支された支持軸
に対して回動する巻取ドラムで構成されているスラット
巻取部としてもよい。この場合、支持軸に取り付けられ
る複数の巻取ドラムの外周面に、それぞれ係合部が形成
された溝を設ける。
【0022】また、上記実施例では、吊元部材10に帯
状のステンレス鋼板部材を使用し、これにスラットカー
テン1の上端を連結する例について述べたが、図3に示
すように、この吊元部材10をシャッターカーテン1を
構成するスラット部材2と同等の部材としてもよい。こ
の場合、溝7の開口縁部7bに突設される係合部8の突
設位置を開口縁部7bの下部に配設する。
【0023】さらに、上記実施例では、溝7の開口縁部
7bの一方の縁部(図2中上方の縁部)に係合部8が突
設されている例について述べたが、図4に示すように、
両縁部に突設させてもよい。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように本考案によるシャッ
ターの吊元構造は、スラット巻取部の外周面に、このス
ラット巻取部に巻き取られるスラットカーテンの巻戻し
方向に向けて開口する溝が設けられるとともに、この開
口の縁部に、この開口を狭める係合部を突設させ、ま
た、吊元部材の一端に鉤部を形成し、他端に連結部を形
成した構成としたので、スラット巻取部の溝内に吊元部
材の一端の鉤部を挿入させるのみで、この鉤部が溝の開
口に設けられた係合部に係着し、吊元部材はスラット巻
取部より容易に抜脱できないように連結され、また、こ
の吊元部材の他端に形成されている連結部に、スラット
カーテンの上端となる最上段のスラットを連結させるこ
とで、スラットカーテンは吊元部材を介してスラット巻
取部に連結させることができるという効果がある。
【0025】すなわち、スラット巻取部とスラットカー
テンとの連結の構造が簡素となり、各部分を挿入などの
工程のみで連結することが可能となるので、従来行われ
ていたリベット打ちやボルト締めなどの煩雑な作業が必
要とならず、組立作業が簡略化され、組立作業に費やさ
れる時間が大幅に縮小できるという効果がある。
【0026】また、本考案のシャッターの吊元構造で
は、スラット巻取部に連結される吊元部材が、上述した
ようにリベットやボルト等を使用しないので、部品点数
が大幅に省略されるという効果があり、さらにこのこと
から、スラットカーテンを巻き取る際に、吊元部材に隣
接するスラット部材が、擦傷や損傷などを受ける恐れが
なく、雑音が発生しないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるシャッターの吊元構造の一実施例
を示す分解斜視図
【図2】同実施例によるシャッターの吊元構造の側面図
【図3】他の実施例によるシャッターの吊元構造を構成
するスラット巻取部の側面図
【図4】他の実施例によるシャッターの吊元構造を構成
するスラット巻取部の側面図
【符号の説明】
1…スラットカーテン 2…スラット 5…スラット巻取部 7…溝 7a…開口 7b…縁部 8…係合部 10a…一端 10b…他端 11…鉤部 12…連結部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッターを構成するスラットカーテン
    の巻戻し方向に向けて開口するとともに、該開口の縁部
    に該開口を狭める係合部が突設された溝が形成されたス
    ラット巻取部と、 前記スラット巻取部に形成されている溝に挿入されると
    ともに該溝に形成されている係合部に係着する鉤部が一
    端に形成され、他端に前記スラットカーテンの上端が連
    結される連結部が形成されている帯状の吊元部材と、 を具備したことを特徴とするシャッターの吊元構造。
  2. 【請求項2】 上記吊元部材は、スラット部材より形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のシャッター
    の吊元構造。
JP1993015807U 1993-03-31 1993-03-31 シャッターの吊元構造 Expired - Fee Related JP2596755Y2 (ja)

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