JP2596384B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2596384B2
JP2596384B2 JP6197406A JP19740694A JP2596384B2 JP 2596384 B2 JP2596384 B2 JP 2596384B2 JP 6197406 A JP6197406 A JP 6197406A JP 19740694 A JP19740694 A JP 19740694A JP 2596384 B2 JP2596384 B2 JP 2596384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に関し、特に
集積注入論理回路(IntegratedInject
ion Logic、以下、I2 Lという)と通常のバ
イポーラトランジスタとを同一基板上に有する半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のI2 Lと通常のバイポーラ
トランジスタと共存した集積回路の構造を示す模式的断
面図である。図3においてA部はI2 L、B部は通常の
NPNトランジスタである。ここで、1はP- 型基板、
2はN+ 型第1埋込層、5はN- 型エピタキシャル層、
6はP+ 型絶縁分離領域、8はN+ 型カラー領域、9a
はP+ 型インジェクタ領域、9bは逆動作NPNトラン
ジスタのP+ 型ベース領域、9cは通常のNPNトラン
ジスタのP+ 型ベース領域、10aは逆動作NPNトラ
ンジスタのN+ 型エミッタコンタクト領域、10bは同
トランジスタのN+ 型コレクタ領域、10cは通常のN
PNトランジスタのN+ 型エミッタ領域、10dは同ト
ランジスタのN+ 型コレクタコンタクト領域である。
【0003】ここでP+ 型インジェクタ領域9a、N-
型エピタキシャル層5、P+ 型ベース領域9bは横方向
PNPトランジスタを構成し、N- 型エピタキシャル層
5、P+ 型ベース領域9b、N+ 型コレクタ領域10b
は逆動作する縦方向NPNトランジスタ(以下、逆動作
NPNトランジスタという)を構成し、横方向PNPト
ランジスタのコレクタ領域と逆動作NPNトランジスタ
のベース領域が共通になっており、両素子でI2 Lを構
成している。なお、11は酸化膜、12はインジェクタ
電極パターン、13,14,15は各々I2 Lのエミッ
タ,ベース,コレクタ電極パターン、16,17,18
は各々通常のNPNトランジスタのエミッタ,ベース,
コレクタ電極パターンである。
【0004】また、図4は特開昭63−304659号
公報に記載されている技術であり、先に本出願人にて提
案された構成例である。図4において、図3と等価な部
分には同一の符号を付してある。この半導体装置の特徴
としては、逆動作NPNトランジスタのP型第1ベース
領域9ba(内部ベース領域)をP+ 型第2ベース領域
9bb(外部ベース領域)とは別に低濃度で深く形成
し、しかもその直下のN+ 型第1埋込層2上にP型第1
ベース領域9baと接するようにP型第3埋込層4を形
成している点である。
【0005】さらに、図5は特開昭58−210657
号公報にて提案されている他の構成例である。図5にお
いて、図3及び図4と等価な部分には同一の符号を付し
てある。この半導体装置の特徴は、I2 LのP+ 型イン
ジェクタ領域9a、逆動作NPNトランジスタのP型ベ
ース領域9bc、N+ 型エミッタコンタクト領域10a
を内に含むようにエピタキシャル5表面よりP型ベース
領域9bcよりも深く形成されたN型ウェル領域7を有
し、しかもP+ 型インジェクタ領域9a直下を除くN+
型第1埋込層2上にN型ウェル領域7と接するようにN
型第2埋込層3を形成している点である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の各I
2 Lについて検討すると、それぞれには次のような問題
が存在していることが明らかとされた。先ず、図3の半
導体装置では、第1に、逆動作NPNトランジスタのイ
ンジェクタオープン時の電流増幅率(以下、βupとい
う)は通常のNPNトランジスタの電流増幅率(以下、
FEという)により決定されるため、βupを高くする
ためにはhFEを高く設定する必要があり、その結果、通
常のNPNトランジスタの耐圧(以下、BVCEO とい
う)が低下してしまう。
【0007】第2に、通常のNPNトランジスタのBV
CEO を確保するために、エピタキシャル層濃度(以下N
epiという)を小さくし、逆動作NPNトランジスタ
のベース領域直下の実効エピタキシャル層厚(以下We
piという)を大きくとる必要があるが、この結果ホー
ルの蓄積により動作速度が低下してしまう。
【0008】また、図4の半導体装置では、図3の半導
体装置で述べた前記した問題点は回避されるが、P型第
1ベース領域9ba(内部ベース領域)の直下にP型第
3埋込層4を有しているため、逆動作NPNトランジス
タのベース幅が広くなり、βupを確保することが困難
になる。また、この半導体装置においてはP型第1ベー
ス領域9ba(内部ベース領域)とP型第3埋込層4の
濃度の最適化が重要となる。
【0009】さらに、図5の半導体装置では、図4の構
成と同様に図3の半導体装置における問題点は回避され
るが、逆動作NPNトランジスタのβupがN型ウェル
領域7とN型第2埋込層の両方のバラツキにより変動す
る懸念がある。又、P型ベース領域9bcはP+ 型イン
ジェクタ領域9aよりも浅いため、横方向PNPトラン
ジスタの電流増幅率(以下、αPNP という)が小さくな
る。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的はこのような従来の半導体
装置に存在する問題点を解決し、通常のバイポーラの耐
圧を低下させることなくβup及びαPNP を向上させI
2 Lの動作速度の向上を実現する半導体装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
半導体基板に第1の埋込層とエピタキシャル層を有し、
かつこのエピタキシャル層を第1,第2の島に分離し、
第1の島内には通常のバイポーラトランジスタを形成
し、第2の島内にはエピタキシャル層と第1及び第2領
域で構成される横方向トランジスタと、エピタキシャル
層と第1及び第3の領域で構成される縦方向トランジス
タとを形成してなる半導体装置において、第2の島内の
第1埋込層上において第1領域と第2領域に挟まれた領
域及び第1領域を除く第3領域の直下に形成されて第2
領域の一部と接してなる他の導電型の第2埋込層と、第
2の島内の第1埋込層上の第1領域と第2領域の挟まれ
た領域及び第3領域を除く第1領域及び第2領域直下に
形成されて第1,第2領域及び第1埋込層と接してなる
一導電型の第4領域を有することを特徴とする。
【0012】ここで、第2埋込層は第3領域の直下にの
み形成される。或いは、第2埋込層は第3領域及び第2
領域を含む領域にわたって形成される。
【0013】また、第4領域は一導電型の第3埋込層と
して形成されてもよい。また、第2埋込層を形成する不
純物は第1埋込層を形成する不純物の拡散係数よりも大
きいものが用いられる。
【0014】
【作用】本発明によれば、第3領域直下の第1埋込層上
に第2領域と接するように第2埋込層を形成することに
より、縦方向トランジスタのエミッタ注入効率が上昇
し、βupの向上が図れる。また、第3領域を除く第2
領域の直下に第1埋込層と接するように第4領域を形成
することにより、この領域においてWepiは0となり
第2領域直下のエピタキシャル層中でのホールの蓄積が
著しく減少し、動作速度、特に大電流における動作速度
が向上する。さらに、第1領域の直下にも第1埋込層と
接するように第4領域を形成しているので横方向トラン
ジスタのαPNP が向上する。
【0015】また、第2埋込層を第3領域及び第2領域
を含む領域に渡って形成されることにより、第1,第2
領域からの基板への電流の漏れを小さく抑えることがで
き、αPNP を更に上昇させ、かつこれに近接するI2
素子間の誤動作を防止する。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例の構造を示す模式的断面
図である。1014〜1016cm-3のP- 型半導体基板1
の表面より例えばSbまたはAsを拡散して10〜30
Ω/□のN+ 型第1埋込層2を形成し、またSb又はA
sよりも拡散係数の大きい例えばPをI2 L部(以下、
A部という)の第1埋込層2の表面よりイオン注入し7
0〜200Ω/□のN型第2埋込層3を形成する。ここ
で第2埋込層3は後述する逆動作NPNトランジスタの
+ 型コレクタ領域10bの直下に形成される。
【0017】そして、1015〜1016cm-3のN- 型エ
ピタキシャル層5を成長させることで、前記第1埋込層
2及び第2埋込層3がエピタキシャル層5にまで成長さ
れ、図1の状態の埋込層として形成される。また、この
際に、A部のエピタキシャル層5の表面より例えばBを
イオン注入し1〜5kΩ/□のP型第1インジェクタ領
域90a及び逆動作NPNトランジスタのP型第1ベー
ス領域90bを同時に形成する。この時、第1ベース領
域90bはN導電型の第2埋込層3の存在により、後述
するN+ 型コレクタ領域10bの直下を除いて形成され
る。
【0018】また、エピタキシャル層5の表面より例え
ばBCl3 を拡散して10〜50Ω/□のP+ 型絶縁分
離領域6を形成し、かつA部のエピタキシャル層5表面
より例えばPOCl3 を拡散して10〜30Ω/□のN
+ 型カラー領域8を形成する。なお、第1インジェクタ
領域90a及び第1ベース領域90bとカラー領域8の
工程は逆の順序であっても良い。
【0019】また、エピタキシャル層5の表面よりBを
イオン注入し100〜300Ω/□のA部のP+ 型第2
インジェクタ領域900a、逆動作NPNトランジスタ
のP+ 型第2ベース領域900bを同時に形成し、かつ
これと共に通常のNPNトランジスタ部(以下、B部と
いう)のP+ 型ベース領域9cも同時に形成する。この
時、A部の第2埋込層3は第2ベース領域900bと接
し、第1インジェクタ領域90a,第1ベース領域90
bは第1埋込層2と接する構造になる。また、第1ベー
ス領域90bは横方向において第2埋込層と接する必要
はないが接する方が望ましい。なお、カラー領域8も第
1埋込層2と連続することが望ましい。
【0020】更に、エピタキシャル層5の表面より例え
ばPOCl3 を拡散して5〜20Ω/□のA部の逆動作
NPNトランジスタのN+ 型エミッタコンタクト領域1
0a、N+ 型コレクタ領域10b、B部のN+ 型エミッ
タ領域10c、N+ 型コレクタコンタクト領域10dを
同時に形成する。
【0021】また、エピタキシャル層5の表面に形成し
た酸化膜11には、A部の第2インジェクタ領域900
a,逆動作NPNトランジスタのエミッタコンタクト領
域10a、第2ベース領域900b、コレクタ領域10
b、B部のエミッタ領域10c、ベース領域9c、コレ
クタコンタクト領域10d、絶縁分離領域6の各コンタ
クト開口領域を選択的にエッチング形成し、各々の電極
パターン12,13,14,15,16,17を形成す
る。ここで、通常A部の逆動作NPNトランジスタのエ
ミッタ電極パターン17は絶縁分離領域6を介して基板
と短絡される。
【0022】この実施例によれば、I2 L部(A部)に
おいて逆動作NPNトランジスタのコレクタ領域直下の
N型第1埋込層2上にP型第2ベース領域900bと接
するようにエピタキシャル層5と同一導電型のN型第2
埋込層3を形成しているので逆動作NPNトランジスタ
のエミッタ注入効率が上昇し、図3の従来例と比べて2
〜5倍のβupの向上が図れる。
【0023】また、逆動作NPNトランジスタのコレク
タ領域を除く外部ベース領域のP型第2ベース領域90
0bの直下にN型第1埋込層2と接するようにP型第1
ベース領域90bを形成しているので、この領域におい
てWepiは0となり外部ベース領域の第2ベース領域
900b直下のエピタキシャル層5中でのホールの蓄積
が著しく減少し、動作速度、特に大電流における動作速
度が図3の従来例と比べて2〜3倍向上する。
【0024】さらに、P型第2インジェクタ領域900
aの直下にもN型第1埋込層2と接するようにP型第1
インジェクタ領域90aを形成しているので横方向PN
PトランジスタのαPNP が図3の従来例と比べて1.2
〜1.5倍向上する。これは横方向PNPトランジスタ
のエミッタ領域となる第2インジェクタ領域900aが
深くなる形状効果により横方向のホールの注入が有効に
働くことと、このインジェクタ領域900aの底面から
のホールの注入が著しく抑制されることによるものであ
る。
【0025】また、横方向PNPトランジスタのコレク
タ領域となる逆動作NPNトランジスタのP型第2ベー
ス領域900bのインジェクタ領域と対向する領域もP
型第1ベース領域90bによって深くなっているのでホ
ールの到達率が上昇し、αPNP を向上に寄与している。
このαPNP の向上は特に低電流における動作速度の向
上、すなわち低消費電力化の実現に大きな意味がある。
【0026】図2は本発明の他の実施例の構造を示す模
式的断面図である。1014〜1016cm-3のP- 型半導
体基板1の表面より例えばSb又はAsを拡散し10〜
30Ω/□のN+ 型第1埋込層2を形成し、かつSb又
はAsよりも拡散係数の大きい例えばPをA部の第1埋
込層2の表面よりイオン注入し70〜200Ω/□N型
第2埋込層3を形成する。ここで第2埋込層3は後述す
るインジェクタ領域9a、インジェクタ領域9aと逆動
作NPNトランジスタのベース領域9bに挟まれた領域
及びベース領域9bのインジェクタ領域9aに対向する
一部の領域を除いて形成される。更に、Sb又はAsよ
りも拡散係数の大きい例えばBをA部の第1埋込層2の
表面よりイオン注入し100〜500Ω/□のP型第3
埋込層4を形成する。
【0027】ここで、第3埋込層4は後述するインジェ
クタ領域9a及びベース領域9bのインジェクタ領域9
aに対向する一部の領域の直下に形成される。なお、第
3埋込層4は前述のコレクタ領域10bを除く一部のベ
ース領域9bの直下に形成されていれば良いが、インジ
ェクタ領域9aに対向するベース領域9bの一部の領域
直下に形成される方が望ましい。そして、1015〜10
16cm-3のN- 型エピタキシャル層5を成長させること
で、前記各領域を拡散させ、図示の構成となる。
【0028】また、エピタキシャル層5表面より例えば
BCl3 を拡散して10〜50Ω/□のP+ 型絶縁分離
領域6を形成し、またA部のエピタキシャル層5表面よ
りPOCl3 を拡散して10〜30Ω/□のN+ 型カラ
ー領域8を形成する。更に、エピタキシャル層5表面よ
りBをイオン注入し100〜300Ω/□のA部のP +
型インジェクタ領域9a、逆動作NPNトランジスタの
+ 型ベース領域9b、B部のP+ 型ベース領域9cを
同時に形成する。この時、A部の第2埋込層3はベース
領域9bと接し、第3埋込層4もインジェクタ領域9a
及びベース領域9bと接する構造になる。また、第2埋
込層3と第3埋込層4は横方向において接する必要はな
いが接する方が望ましい。なお、カラー領域8も第1埋
込層2と連続することが望ましい。その他の構成につい
ては前記一の実施例と同一であるから説明は省略する。
【0029】この実施例によれば、I2 L部(A部)の
N型第2埋込層3がインジェクタ領域9aとベース領域
9bに挟まれた領域、インジェクタ領域9a、及びイン
ジェクタ領域9aに対向するベース領域9bの一部の領
域を除きコレクタ領域10bの直下を含むように形成さ
れているので、図1の実施例の効果に加えてインジェク
タ領域9a及びベース領域9bからの基板1への電流の
漏れを小さく抑えることができる。これは、N型第2埋
込層3がI2 L部においてN型カラー領域8まで延在し
て形成されているために、インジェクタ領域9a及びベ
ース領域9b、エピタキシャル層5、基板1で構成され
る寄生PNPトランジスタの電流増幅率が小さくなるか
らである。
【0030】この効果によりαPNP を更に上昇でき、か
つ近接するI2 L素子間の誤動作を防止することができ
る。なお、逆動作NPNトランジスタのβupは通常の
NPNトランジスタのhFEと独立にしかも高く制御でき
通常のNPNトランジスタのBVCEO は確保できること
は言うまでもない。
【0031】ここで、本発明は上記実施例に限られるこ
となく、例えば極性を換えても同様に実施効果が得られ
る。また、図1のA部の第1インジェクタ領域90a及
び第1ベース領域90bを図2に示した第3埋込層4で
形成しても良く、或いは図2のA部の第3埋込層4を図
1に示した第1インジェクタ領域90a及び第1ベース
領域90bで形成しても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、横方向ト
ランジスタと縦方向トランジスタで構成されるI2 L部
において、縦方向トランジスタのコレクタ領域となる第
3領域の直下の第1埋込層上に、第2領域としての第2
ベース領域と接するようにエピタキシャル層と同一導電
型の第2埋込層を形成しているので、縦方向トランジス
タのエミッタ注入効率が上昇し、図3の従来例と比べて
2〜5倍のβupの向上を図ることができる。
【0033】また、縦方向トランジスタの第3領域であ
るコレクタ領域を除く外部ベース領域の第2領域である
第2ベース領域直下に第1埋込層と接するように第4領
域としての第1ベース領域を形成しているので、この領
域においてWepiは0となり外部ベース領域の第2ベ
ース領域直下のエピタキシャル層中でのホールの蓄積が
著しく減少し動作速度、特に大電流における動作速度が
図3の従来例と比べて2〜3倍向上する。
【0034】さらに、第1領域としての第2インジェク
タ領域直下にも第1埋込層と接するように第4領域とし
ての第1インジェクタ領域を形成しているので、横方向
トランジスタのαPNP が図3の従来例と比べて1.2〜
1.5倍向上する。また、横方向トランジスタのコレク
タ領域となる縦方向トランジスタのベース領域のインジ
ェクタ領域と対向する領域も深くされるため、ホールの
到達率が上昇し、αPNP を向上でき、低電流における動
作速度の向上が可能となる。
【0035】更に、第2埋込層を第3領域及び第2領域
を含む領域に渡って形成することにより、前記した効果
に加えて第1領域のインジェクタ領域及び第2領域のベ
ース領域からの基板への電流の漏れを小さく抑えること
ができ、これによりαPNP を更に上昇させ、かつこれに
近接するI2 L素子間の誤動作を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例の模式的な断面
図てある。
【図2】本発明の半導体装置の他の実施例の模式的な断
面図である。
【図3】従来のI2 Lと通常のNPNトランジスタの共
存した半導体装置の一例を示す模式的な断面図である。
【図4】従来の半導体装置の他の例を示す模式的な断面
図である。
【図5】従来の半導体装置の更に他の例を示す模式的な
断面図である。
【符号の説明】
1 P型基板 2 N型第1埋込層 3 N型第2埋込層 4 P型第3埋込層(第4領域) 5 N型エピタキシャル層 6 P型絶縁分離領域(第1の島と第2の島の分離) 9c P型ベース領域 10b N型コレクタ領域(第3領域) 10c N型エミッタ領域 10d N型コレクタコンタクト領域 90a P型第1インジェクタ領域(第4領域) 90b P型第2ベース領域(第4領域) 900a P型第2インジェクタ領域(第1領域) 900b P型第2ベース領域(第2領域)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板と、前記半導体基
    板上に形成された他の導電型のエピタキシャル層と、前
    記エピタキシャル層を第1,第2の島に分離する一導電
    型の分離領域と、前記第1,第2の島内の前記半導体基
    板とエピタキシャル層との境界領域に形成された他の導
    電型の第1埋込層と、前記第1の島内に形成された通常
    のバイポーラトランジスタと、前記第2の島内において
    エピタキシャル層をベース領域としかつエピタキシャル
    層表面に互いに横方向に離間して形成された一導電型の
    第1,第2領域を各々エミッタ,コレクタ領域とする横
    方向トランジスタと、前記エピタキシャル層をエミッタ
    領域とし前記第2領域をベース領域とし前記第2領域内
    に少なくとも1個の他の導電型の第3領域をコレクタ領
    域とする縦方向トランジスタとを具備する半導体装置に
    おいて、前記第2の島内の前記第1埋込層上において前
    記第1領域と第2領域に挟まれた領域及び前記第1領域
    を除く前記第3領域の直下に形成されて前記第2領域の
    一部と接してなる他の導電型の第2埋込層と、前記第2
    の島内の前記第1埋込層上の前記第1領域と第2領域の
    挟まれた領域及び前記第3領域を除く前記第1領域及び
    第2領域直下に形成されて前記第1,第2領域及び前記
    第1埋込層と接してなる一導電型の第4領域を有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第2埋込層は第3領域の直下にのみ形成
    されてなる請求項1の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第2埋込層は第3領域及び第2領域を含
    む領域にわたって形成されてなる請求項1の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 第4領域は一導電型の第3埋込層である
    請求項1ないし3のいずれかの半導体装置。
  5. 【請求項5】 第2埋込層を形成する不純物は第1埋込
    層を形成する不純物の拡散係数よりも大きい請求項1な
    いし4のいずれかの半導体装置。
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