JP2596347Y2 - ゴム製品補強用スチールコード - Google Patents
ゴム製品補強用スチールコードInfo
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0646—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
- D07B1/0653—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires in the core
-
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2047—Cores
- D07B2201/2052—Cores characterised by their structure
- D07B2201/2059—Cores characterised by their structure comprising wires
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【0001】本考案は自動車用タイヤ、コンベアベルト
等のゴム製品の補強材として使用されるゴム製品補強用
スチールコードに関し、芯素線と側素線を有する複層撚
りのスチールコードに係わるものである。
等のゴム製品の補強材として使用されるゴム製品補強用
スチールコードに関し、芯素線と側素線を有する複層撚
りのスチールコードに係わるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスチールコードは、多
数本が平行に引揃えられた状態でゴム材により被覆され
て、自動車用タイヤ、コンベアベルト等のゴム製品の補
強材として使用されている。したがって、スチールコー
ドとして必要不可欠な条件は機械的強度に優れることは
勿論のこと、ゴム材との化学的な接着が良好であるこ
と、およびスチールコード内部へのゴム材の浸入が良好
であること、である。すなわち、スチールコードがゴム
製品の補強材としての役割を十分に果すためには、ゴム
材との完全な複合体となることが必要である。
数本が平行に引揃えられた状態でゴム材により被覆され
て、自動車用タイヤ、コンベアベルト等のゴム製品の補
強材として使用されている。したがって、スチールコー
ドとして必要不可欠な条件は機械的強度に優れることは
勿論のこと、ゴム材との化学的な接着が良好であるこ
と、およびスチールコード内部へのゴム材の浸入が良好
であること、である。すなわち、スチールコードがゴム
製品の補強材としての役割を十分に果すためには、ゴム
材との完全な複合体となることが必要である。
【0003】従来のスチールコードは、9本〜12本の
素線を相互に密着して撚り合せた図2(イ)(ロ)に示
す断面構造のような所謂クローズド撚り構造である。こ
の種のスチールコードSは、空洞部Aがコード内部に散
在し、かつ各素線が相互に完全に密着しているため、ス
チールコードをゴムシートを用いて複合体シートとして
形成する場合、ゴム材が上記空洞部まで浸入せず、また
各素線の周囲を完全に被覆することができず、単にコー
ドの外周を被覆するだけで、ゴム材との完全な複合体シ
ートを形成できない。
素線を相互に密着して撚り合せた図2(イ)(ロ)に示
す断面構造のような所謂クローズド撚り構造である。こ
の種のスチールコードSは、空洞部Aがコード内部に散
在し、かつ各素線が相互に完全に密着しているため、ス
チールコードをゴムシートを用いて複合体シートとして
形成する場合、ゴム材が上記空洞部まで浸入せず、また
各素線の周囲を完全に被覆することができず、単にコー
ドの外周を被覆するだけで、ゴム材との完全な複合体シ
ートを形成できない。
【0004】したがって、上記スチールコードを使用し
たゴム製品、たとえば自動車用タイヤでは、ゴム材とス
チールコードとの接着が十分でなく、自動車の走行時に
ゴム材とスチールコードとが剥離する、所謂セパレーツ
現象を起こして、タイヤの機能を著しく阻害すると共
に、ゴム材中の水分やタイヤの切疵より浸入した水分が
コード内部の空洞部内に至り、コードの長手方向に伝播
してスチールコードを腐食させ、機械的強度を大幅に低
下させることになる。
たゴム製品、たとえば自動車用タイヤでは、ゴム材とス
チールコードとの接着が十分でなく、自動車の走行時に
ゴム材とスチールコードとが剥離する、所謂セパレーツ
現象を起こして、タイヤの機能を著しく阻害すると共
に、ゴム材中の水分やタイヤの切疵より浸入した水分が
コード内部の空洞部内に至り、コードの長手方向に伝播
してスチールコードを腐食させ、機械的強度を大幅に低
下させることになる。
【0005】このため最近、ゴム材が各素線間に浸入し
得るように、各素線間に隙間を設けながら撚り合わせる
ようにした、所謂タイト撚りのオープン構造のスチール
コードが提案されている。これらのスチールコードO
は、図3(イ)(ロ)にその断面構造を示すように、芯
ストランドまたは芯素線の直径を従来よりも大きくする
か、側素線の線径を従来よりも小さくして素線間に隙間
Cを設けたものである。
得るように、各素線間に隙間を設けながら撚り合わせる
ようにした、所謂タイト撚りのオープン構造のスチール
コードが提案されている。これらのスチールコードO
は、図3(イ)(ロ)にその断面構造を示すように、芯
ストランドまたは芯素線の直径を従来よりも大きくする
か、側素線の線径を従来よりも小さくして素線間に隙間
Cを設けたものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記タイト
撚りのオープン構造のスチールコードにおいて、ゴム材
が各素線間やコード内部まで十分に浸入するためには、
各素線間の隙間を、ゴム材が浸入するのに十分な間隔、
即ち0.02mm以上にする必要がある。しかも、2層
撚りとなる図3に示す構造のスチールコードOにおいて
は、内側の層においてもこの隙間が必要となる。
撚りのオープン構造のスチールコードにおいて、ゴム材
が各素線間やコード内部まで十分に浸入するためには、
各素線間の隙間を、ゴム材が浸入するのに十分な間隔、
即ち0.02mm以上にする必要がある。しかも、2層
撚りとなる図3に示す構造のスチールコードOにおいて
は、内側の層においてもこの隙間が必要となる。
【0007】しかし、このように隙間Cを各素線間に十
分にとるようにすると、スチールコードの製造時におい
て撚り構造が不安定になりやすく、素線の片寄りが生じ
たり、撚りがコード長手方向に不均一になる。さらに、
2層撚りの場合、内側の層に配置された素線が外側の層
より圧力を受けるため、内側の層の素線間に必要な隙間
を設けることは非常に困難である。このため、上記タイ
ト撚りのオープン撚り構造のスチールコードも品質を十
分満足できるものではない。
分にとるようにすると、スチールコードの製造時におい
て撚り構造が不安定になりやすく、素線の片寄りが生じ
たり、撚りがコード長手方向に不均一になる。さらに、
2層撚りの場合、内側の層に配置された素線が外側の層
より圧力を受けるため、内側の層の素線間に必要な隙間
を設けることは非常に困難である。このため、上記タイ
ト撚りのオープン撚り構造のスチールコードも品質を十
分満足できるものではない。
【0008】本考案は、上記従来技術の課題を解決する
ためになしたものであり、ゴム材が各素線間に確実に浸
入して完全な複合体となり、繰返し曲げ応力によっても
座屈、フレッティング摩耗が容易に発生せず、剛性、疲
労性に優れたゴム製品補強用スチールコードを提供する
ことを目的とする。
ためになしたものであり、ゴム材が各素線間に確実に浸
入して完全な複合体となり、繰返し曲げ応力によっても
座屈、フレッティング摩耗が容易に発生せず、剛性、疲
労性に優れたゴム製品補強用スチールコードを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のゴム補強用スチールコードは、中央に、見
掛けの外径d0 =1.08d1 〜1.30d1 (d1 :
芯素線径)である略スパイラル状の小さいくせを有する
芯素線(芯素線径d1 =0.20〜0.40mm)を1
本配置し、その周囲に6本の側素線を配してピッチP
(P=6〜20mm)で撚り合わせてなる1+6構造の
スチールコードにおいて、芯素線の略スパイラル状のく
せがピッチP1 =0.2P〜0.7Pで、かつ芯素線の
線径d1 と側素線の線径d2 との比がd1 /d2 =1.
1〜1.4にして成る。
に、本考案のゴム補強用スチールコードは、中央に、見
掛けの外径d0 =1.08d1 〜1.30d1 (d1 :
芯素線径)である略スパイラル状の小さいくせを有する
芯素線(芯素線径d1 =0.20〜0.40mm)を1
本配置し、その周囲に6本の側素線を配してピッチP
(P=6〜20mm)で撚り合わせてなる1+6構造の
スチールコードにおいて、芯素線の略スパイラル状のく
せがピッチP1 =0.2P〜0.7Pで、かつ芯素線の
線径d1 と側素線の線径d2 との比がd1 /d2 =1.
1〜1.4にして成る。
【0010】ところで、上記構成における数値限定は多
数の実験により得られた結果であり、その理由は次の通
りである。
数の実験により得られた結果であり、その理由は次の通
りである。
【0011】芯素線の線径d1 は小さ過ぎると機械的強
度に劣り、大き過ぎると柔軟性に劣ると共にコード径が
増大するので、0.20〜0.40mmの範囲とするの
が好ましい。
度に劣り、大き過ぎると柔軟性に劣ると共にコード径が
増大するので、0.20〜0.40mmの範囲とするの
が好ましい。
【0012】芯素線の略スパイラル状の小さいくせピッ
チP1 が撚ピッチPの0.2倍より小さいと、くせ付け
時に芯素線に無理な塑性変形を加えることとなり、芯素
線が折れ易くなり、生産性が低下する。また0.7倍よ
り大きくすると、ゴム製品成形時のゴム材のフローによ
る引張力、あるいはコード表面に負荷されるしごき力に
よって素線間の隙間が減少し、ゴム材の混入が十分でな
くなるため、P1 =0.2P〜0.7Pとした。なお、
スチールコードのコード撚りピッチPは撚りの安定性、
生産性の面より6mm〜20mmであることが好まし
い。
チP1 が撚ピッチPの0.2倍より小さいと、くせ付け
時に芯素線に無理な塑性変形を加えることとなり、芯素
線が折れ易くなり、生産性が低下する。また0.7倍よ
り大きくすると、ゴム製品成形時のゴム材のフローによ
る引張力、あるいはコード表面に負荷されるしごき力に
よって素線間の隙間が減少し、ゴム材の混入が十分でな
くなるため、P1 =0.2P〜0.7Pとした。なお、
スチールコードのコード撚りピッチPは撚りの安定性、
生産性の面より6mm〜20mmであることが好まし
い。
【0013】また、見掛けの外径d0 がd1 の1.08
倍より小さいと、流動性の良いゴム材を使用しても加圧
加硫時にスチールコード内部への浸入が十分でなく、ま
た1.30倍より大きいと、撚りの安定性が悪くなり、
耐疲労性が低下するだけでなく、極低荷重時のコード伸
びが大きくなり、取扱作業性に劣るため、d0 =1.0
8d1 〜1.30d1 とした。
倍より小さいと、流動性の良いゴム材を使用しても加圧
加硫時にスチールコード内部への浸入が十分でなく、ま
た1.30倍より大きいと、撚りの安定性が悪くなり、
耐疲労性が低下するだけでなく、極低荷重時のコード伸
びが大きくなり、取扱作業性に劣るため、d0 =1.0
8d1 〜1.30d1 とした。
【0014】ここで、略スパイラル状の小さいくせとは
正確な螺旋状だけでなく、単に波状であっても略同等の
効果が得られるため、このような形状も含むものとす
る。
正確な螺旋状だけでなく、単に波状であっても略同等の
効果が得られるため、このような形状も含むものとす
る。
【0015】ところで、中央の芯素線とその周囲にある
6本の側素線との線径比d1 /d2=1.1〜1.4と
したのは、線径比を1.1より小さくすると素線間の隙
間の幅が減少し、目的とする十分なゴム材の混入が望め
ず、また1.4より大きくすれば形状が悪くなり、芯素
線が飛び出す等の弊害を生じるためである。線径比を小
さくし、見掛けの外径d0 を大きくすることも考えられ
るが、この場合は、ゴム製品として成形時にスチールコ
ードにかかる張力により略スパイラル状の小さいくせが
変形し易くなり、ゴム浸入が困難となるため好ましくな
い。
6本の側素線との線径比d1 /d2=1.1〜1.4と
したのは、線径比を1.1より小さくすると素線間の隙
間の幅が減少し、目的とする十分なゴム材の混入が望め
ず、また1.4より大きくすれば形状が悪くなり、芯素
線が飛び出す等の弊害を生じるためである。線径比を小
さくし、見掛けの外径d0 を大きくすることも考えられ
るが、この場合は、ゴム製品として成形時にスチールコ
ードにかかる張力により略スパイラル状の小さいくせが
変形し易くなり、ゴム浸入が困難となるため好ましくな
い。
【0016】
【作用】上記構成のゴム製品補強用スチールコードを用
いて、2枚のゴムシート間に挟んで加圧加硫すると、ゴ
ム材が略スパイラル状の小さいくせによって形成された
芯素線と側素線との間の微小隙間に浸入して、全素線の
周囲が殆んど完全にゴム材で以て被覆されて、ゴムとの
完全な複合体となる。
いて、2枚のゴムシート間に挟んで加圧加硫すると、ゴ
ム材が略スパイラル状の小さいくせによって形成された
芯素線と側素線との間の微小隙間に浸入して、全素線の
周囲が殆んど完全にゴム材で以て被覆されて、ゴムとの
完全な複合体となる。
【0017】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて具体的
に説明する。
に説明する。
【0018】図1は、本考案の実施例を示す説明用断面
図であり、スチールコード1は、ピッチP1 =4.5m
m、見掛けの外径d0 =0.38mmである略スパイラ
ル状の小さいくせを有する線径d1 =0.34mmの1
本の芯素線2と、その周囲に撚ピッチP=18.0m
m、S撚りで撚り合わされた線径d2 =0.30mmの
6本の側素線3とから構成されている。
図であり、スチールコード1は、ピッチP1 =4.5m
m、見掛けの外径d0 =0.38mmである略スパイラ
ル状の小さいくせを有する線径d1 =0.34mmの1
本の芯素線2と、その周囲に撚ピッチP=18.0m
m、S撚りで撚り合わされた線径d2 =0.30mmの
6本の側素線3とから構成されている。
【0019】ところで、芯素線2への略スパイラル状の
小さいくせ付けは、特公昭63−63293号公報に示
されるように、供給される素線を軸芯として回転するく
せ付装置で以って適するくせピッチP0 と見掛けの外径
D0 を付与するものである。このとき適するくせピッチ
P0 と見掛けの外径D0 を付与するためには、くせ付ピ
ンの間隔、寸法および素線を軸芯として回転する回転数
を調整する。
小さいくせ付けは、特公昭63−63293号公報に示
されるように、供給される素線を軸芯として回転するく
せ付装置で以って適するくせピッチP0 と見掛けの外径
D0 を付与するものである。このとき適するくせピッチ
P0 と見掛けの外径D0 を付与するためには、くせ付ピ
ンの間隔、寸法および素線を軸芯として回転する回転数
を調整する。
【0020】なお、こゝで付与する見掛けの外径D0 と
くせピッチP0 は、その後撚られてスチールコードとな
った場合、くせピッチP1 、見掛けの外径d0 となる。
上記見掛けの外径D0 はスチールコードとなったときの
見掛けの外径d0 よりかなり大きい値である。
くせピッチP0 は、その後撚られてスチールコードとな
った場合、くせピッチP1 、見掛けの外径d0 となる。
上記見掛けの外径D0 はスチールコードとなったときの
見掛けの外径d0 よりかなり大きい値である。
【0021】またスチールコードを構成する素線には、
通常炭素含有量0.70〜0.95wt%の鋼線が用い
られるが、スチールコードに高強力および良好な靭性を
もたせるため、各素線には炭素含有量が0.80〜0.
90wt%の鋼線を用いることがより好ましい。さら
に、ゴム材とスチールコードとの接着を良好にするた
め、上記各素線には、ブラスメッキ、ブロンズメッキ等
のメッキを施したものを使用することが好ましい。
通常炭素含有量0.70〜0.95wt%の鋼線が用い
られるが、スチールコードに高強力および良好な靭性を
もたせるため、各素線には炭素含有量が0.80〜0.
90wt%の鋼線を用いることがより好ましい。さら
に、ゴム材とスチールコードとの接着を良好にするた
め、上記各素線には、ブラスメッキ、ブロンズメッキ等
のメッキを施したものを使用することが好ましい。
【0022】次に、本考案のスチールコードの性能特性
を確認するため、上記実施例の他に、芯素線の線径
d1 、くせのピッチP1 および見掛けの外径d0 を夫々
異らした他の実施例および比較例のスチールコードと従
来のスチールコードとの比較試験を行い、破断荷重、伸
び、剛性、ゴム浸入率、圧縮疲労性、取扱作業性につい
て評価したところ表1に示すような結果を得た。ところ
で、テストに促した各コードを構成する素線は、全て炭
素含有量を0.72wt%とし、その表面にはブラスメ
ッキを施したものを使用した。
を確認するため、上記実施例の他に、芯素線の線径
d1 、くせのピッチP1 および見掛けの外径d0 を夫々
異らした他の実施例および比較例のスチールコードと従
来のスチールコードとの比較試験を行い、破断荷重、伸
び、剛性、ゴム浸入率、圧縮疲労性、取扱作業性につい
て評価したところ表1に示すような結果を得た。ところ
で、テストに促した各コードを構成する素線は、全て炭
素含有量を0.72wt%とし、その表面にはブラスメ
ッキを施したものを使用した。
【0023】なお、表中BLは破断荷重、ELは伸び、
FLは剛性、RPはゴム浸入性、RFは圧縮疲労性、H
Wは取扱作業性、P1 は略スパイラル状の小さいくせ付
素線のくせピッチ、d0 は見掛けの外径、d1 は芯素線
の線径、d2 は側素線の線径を示す。
FLは剛性、RPはゴム浸入性、RFは圧縮疲労性、H
Wは取扱作業性、P1 は略スパイラル状の小さいくせ付
素線のくせピッチ、d0 は見掛けの外径、d1 は芯素線
の線径、d2 は側素線の線径を示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記評価に際して、伸びEL(%)はスチ
ールコードの破断時伸びを示すもので、この値はこの種
スチールコードにおいては、3.0〜4.0の範囲が望
ましい。
ールコードの破断時伸びを示すもので、この値はこの種
スチールコードにおいては、3.0〜4.0の範囲が望
ましい。
【0026】剛性FLは、5本のスチールコードを厚さ
5mmのゴムシートに埋め込み加圧加硫した後、巾20
cmの間隔で両点支持して中央に荷重を加え、このシー
トを5mmたわますのに要する荷重を測定し、従来例1
を100として指数表示した。値は大きい方がよいが、
余り大きくても柔軟性に劣るようになり、110以下が
好ましい。
5mmのゴムシートに埋め込み加圧加硫した後、巾20
cmの間隔で両点支持して中央に荷重を加え、このシー
トを5mmたわますのに要する荷重を測定し、従来例1
を100として指数表示した。値は大きい方がよいが、
余り大きくても柔軟性に劣るようになり、110以下が
好ましい。
【0027】ゴム材の浸入率RP(%)は、各コードに
5kgの引張荷重をかけた状態で、100%モジュラス
が35kg/cm2 のゴム材(スチールコードを埋設す
るタイヤ用ブレーカーとして使用される通常のゴム材)
中に埋め込み、加圧加硫した後スチールコードを取出
し、そのコードを分解して各素線間の一定長さを観察
し、観察した面積に対してゴム材と接触した痕跡のある
面積の比を百分率で求め、その平均値を表示した。なお
この値は80以上必要である。
5kgの引張荷重をかけた状態で、100%モジュラス
が35kg/cm2 のゴム材(スチールコードを埋設す
るタイヤ用ブレーカーとして使用される通常のゴム材)
中に埋め込み、加圧加硫した後スチールコードを取出
し、そのコードを分解して各素線間の一定長さを観察
し、観察した面積に対してゴム材と接触した痕跡のある
面積の比を百分率で求め、その平均値を表示した。なお
この値は80以上必要である。
【0028】圧縮疲労性RF(%)は、各スチールコー
ドを複数本、100%モジュラスが35kg/cm2の
ゴム材中に埋め込んで複合体シートを形成し、このシー
トを用いて3点プーリ曲げ疲労試験機により、フレッテ
ィング摩耗、座屈等を経て、コードが破断にするに至る
までの繰返し回数を求め、従来例1のコードを100と
して指数で表示した。
ドを複数本、100%モジュラスが35kg/cm2の
ゴム材中に埋め込んで複合体シートを形成し、このシー
トを用いて3点プーリ曲げ疲労試験機により、フレッテ
ィング摩耗、座屈等を経て、コードが破断にするに至る
までの繰返し回数を求め、従来例1のコードを100と
して指数で表示した。
【0029】取扱作業性HWは、スチールコード製造
時、複合体シート成形時の作業の煩雑さならびにコード
の取扱性の評価であり、また製造時の加工難易度も考慮
して、従来例1のコードと比較して非常に劣るものを
×、少し劣るものを△、差がないものを○として評価し
た。
時、複合体シート成形時の作業の煩雑さならびにコード
の取扱性の評価であり、また製造時の加工難易度も考慮
して、従来例1のコードと比較して非常に劣るものを
×、少し劣るものを△、差がないものを○として評価し
た。
【0030】表1において、実験No.1の従来例1
は、図3(イ)にその断面構造を示すタイト撚りのオー
プン構造のスチールコードであり、クローズド撚り構造
のスチールコードよりゴム浸入はよいが、未だ十分とは
言えず、また伸びは2.8%と低い値である。実験N
o.2の従来例2は、図3(ロ)にその断面構造を示す
1×12の束撚り構造であるが、芯側の3本が増径され
ている3×0.27/9×0.25構造のスチールコー
ドであり、ゴム浸入が非常に悪く、剛性もよくない。
は、図3(イ)にその断面構造を示すタイト撚りのオー
プン構造のスチールコードであり、クローズド撚り構造
のスチールコードよりゴム浸入はよいが、未だ十分とは
言えず、また伸びは2.8%と低い値である。実験N
o.2の従来例2は、図3(ロ)にその断面構造を示す
1×12の束撚り構造であるが、芯側の3本が増径され
ている3×0.27/9×0.25構造のスチールコー
ドであり、ゴム浸入が非常に悪く、剛性もよくない。
【0031】また、実験No.7の比較例1はd1 /d
2 =1、P1 =0.1P、d0 =1.03d1 で、芯素
線と側素線の線径が同じで芯素線の略スパイラル状のく
せが余りにも小さすぎるため、ゴム浸入がほとんどなく
圧縮疲労性、剛性、伸びがともに劣っている。実験N
o.8の比較例2はP1 =0.9P、d0 =1.59d
1 であって芯素線の略スパイラル状の小さいくせがかな
り大きいためゴム浸入に劣り、圧縮疲労性、伸びが少し
よくなく、取扱作業性も劣る。実験No.9の比較例3
はd0 =1.50d1 であってやはり芯素線の略スパイ
ラル状の小さいくせの見掛けの外径が大きすぎるため比
較例2と同様ゴム浸入、圧縮疲労性、伸びおよび取扱作
業性に劣る。実験No.10の比較例4は、d1 /d2
=1.5、d0 =1.04d1 であって芯素線と側素線
の線径比が大きすぎ、上記見掛けの外径が小さすぎるた
め、比較例3と同様ゴム浸入、圧縮疲労性、伸びおよび
取扱作業性に劣る。
2 =1、P1 =0.1P、d0 =1.03d1 で、芯素
線と側素線の線径が同じで芯素線の略スパイラル状のく
せが余りにも小さすぎるため、ゴム浸入がほとんどなく
圧縮疲労性、剛性、伸びがともに劣っている。実験N
o.8の比較例2はP1 =0.9P、d0 =1.59d
1 であって芯素線の略スパイラル状の小さいくせがかな
り大きいためゴム浸入に劣り、圧縮疲労性、伸びが少し
よくなく、取扱作業性も劣る。実験No.9の比較例3
はd0 =1.50d1 であってやはり芯素線の略スパイ
ラル状の小さいくせの見掛けの外径が大きすぎるため比
較例2と同様ゴム浸入、圧縮疲労性、伸びおよび取扱作
業性に劣る。実験No.10の比較例4は、d1 /d2
=1.5、d0 =1.04d1 であって芯素線と側素線
の線径比が大きすぎ、上記見掛けの外径が小さすぎるた
め、比較例3と同様ゴム浸入、圧縮疲労性、伸びおよび
取扱作業性に劣る。
【0032】これに対し、実験No.3〜6の本考案1
〜4のスチールコードは、ゴム浸入、圧縮疲労性、伸
び、剛性、取扱作業性のいずれの点においても満足して
おり、ゴム製品補強材として最適であることが判明し
た。
〜4のスチールコードは、ゴム浸入、圧縮疲労性、伸
び、剛性、取扱作業性のいずれの点においても満足して
おり、ゴム製品補強材として最適であることが判明し
た。
【0033】
【考案の効果】本考案のゴム製品補強用スチールコード
は、コード長手方向の略全域に亘って、コード内部に空
洞部を有さず、かつ極低荷重時のコードの伸びが適する
範囲であり、取扱作業性も良好である。またスチールコ
ードをゴム材にて被覆したとき、スチールコードを構成
する各素線間にゴム材が確実にいきわたるため、ゴム材
との完全な複合体となり、コードの腐食が防止できると
ともに、ゴム材とコードのセパレーション現象が防止で
きる。よって、繰返し曲げ応力が加わっても座屈が容易
に発生せず、またフレッティング現象による摩耗量も少
ないため疲労性にも優れる。さらに剛性が向上するた
め、ゴム材中に埋め込むスチールコードの量を減らせる
ことが可能となり、軽量化が図れ、またタイヤにおいて
は転がり抵抗がよくなる等の効果を有する。
は、コード長手方向の略全域に亘って、コード内部に空
洞部を有さず、かつ極低荷重時のコードの伸びが適する
範囲であり、取扱作業性も良好である。またスチールコ
ードをゴム材にて被覆したとき、スチールコードを構成
する各素線間にゴム材が確実にいきわたるため、ゴム材
との完全な複合体となり、コードの腐食が防止できると
ともに、ゴム材とコードのセパレーション現象が防止で
きる。よって、繰返し曲げ応力が加わっても座屈が容易
に発生せず、またフレッティング現象による摩耗量も少
ないため疲労性にも優れる。さらに剛性が向上するた
め、ゴム材中に埋め込むスチールコードの量を減らせる
ことが可能となり、軽量化が図れ、またタイヤにおいて
は転がり抵抗がよくなる等の効果を有する。
【図1】本考案のゴム製品補強用スチールコードの実施
例を示す説明用断面図。
例を示す説明用断面図。
【図2】(イ)、(ロ)は従来のクローズド撚り構造の
スチールコードを示す概略断面図。
スチールコードを示す概略断面図。
【図3】改良された従来のスチールコードを示し、
(イ)は従来例1のスチールコードを示す概略断面図、
(ロ)は従来例2のスチールコードを示す概略断面図。
(イ)は従来例1のスチールコードを示す概略断面図、
(ロ)は従来例2のスチールコードを示す概略断面図。
1 スチールコード 2 略スパイラル状の小さいくせを有する芯素線 3 側素線 A 空洞部 C 隙間 O、S スチールコード
Claims (1)
- 【請求項1】 中央に、見掛けの外径d 0 =1.08d
1 〜1.30d 1 (d 1 :芯素線径)である略スパイラ
ル状の小さいくせを有する芯素線(芯素線径d 1 =0.
20〜0.40mm)を1本配置し、その周囲に6本の
側素線を配してピッチP(P=6〜20mm)で撚り合
わせてなる1+6構造のスチールコードにおいて、芯素
線の略スパイラル状のくせがピッチP 1 =0.2P〜
0.7Pで、かつ芯素線の線径d1 と側素線の線径d2
との比がd1 /d2 =1.1〜1.4であることを特徴
とするゴム製品補強用スチールコード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8039892U JP2596347Y2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | ゴム製品補強用スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8039892U JP2596347Y2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | ゴム製品補強用スチールコード |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0642993U JPH0642993U (ja) | 1994-06-07 |
| JP2596347Y2 true JP2596347Y2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=13717187
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8039892U Expired - Fee Related JP2596347Y2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | ゴム製品補強用スチールコード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2596347Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP8039892U patent/JP2596347Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0642993U (ja) | 1994-06-07 |
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Legal Events
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