JP2596049Y2 - シリンダ装置の軸封構造 - Google Patents

シリンダ装置の軸封構造

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JP2596049Y2
JP2596049Y2 JP1991095034U JP9503491U JP2596049Y2 JP 2596049 Y2 JP2596049 Y2 JP 2596049Y2 JP 1991095034 U JP1991095034 U JP 1991095034U JP 9503491 U JP9503491 U JP 9503491U JP 2596049 Y2 JP2596049 Y2 JP 2596049Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、油圧アクティブサス
ペンションなどのシリンダ装置などに用いられ、ピスト
ンロッドをロッド支承部に対して油密的に支承するシリ
ンダ装置の軸封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のシリンダ装置の軸封装置を
示す断面図であり、同図において、1はシリンダ、2は
シリンダ1内を摺動しながら2つの油室(図示しない)
に隔成するピストン(図示しない)を持った中空タイプ
のピストンロッド、3はシリンダ1の端部に設けられ
て、ピストンロッド2を油密的に支承するロッド支承部
としてのベアリングアツセンブリ、4はこのベアリング
アッセンブリ3の外周であって、シリンダ1の取付面側
に取り付けられたOリングである。また、5はベアリン
グアッセンブリ3の内周であって、ピストンロッド2に
接するように取り付けられた高圧シール、6はベアリン
グアッセンブリ3の内周側であって、ピストンロッド2
に摺接するブッシュ、7はベアリングアッセンブリ3の
一側において、パッキンケースに圧入されるように設け
られたオイルシール、8はこのオイルシール7の外周側
であって、ピストンロッド2に接するように設けられた
上記パッキンケース、9はアウターシェルで、これの端
部に上記パッキンケース8がねじ込まれて抜け止めされ
るとともに、ベアリングアッセンブリ3の外周を被い、
さらにシリンダ1との間にドレン通路10を形成してい
る。さらに、11はこのドレン通路10に通じるよう
に、アウターシェル9に取り付けられたドレンコネク
タ、12はアウターシェル9に接するようにベアリング
アッセンブリ3の角部に設けられた角リング、13はベ
アリングアッセンブリ3とオイルシール7との接合面に
形成され、内端がピストンロット2の外周に開口する油
溜室、14はこの油溜室13とドレン通路10とを結ぶ
通油路、15はアウターシェル9の外端に圧入されたキ
ャップである。また、16は上記2つの油室のうちの一
方の油室であり、作動油が充填されている。次に動作に
ついて説明すると、このシリンダ装置は、例えば車体と
の間に介装され、車両走行中に受ける衝撃や振動を、上
記ピストンに設けた減衰力発生機構を通して2つの油室
内に作勤油を流通させることにより、抑えるように機能
する。この場合において、例えばピストンロッド2がシ
リンダ1に対し伸方向に移動した場合には、油室16内
の作動油が加圧され、ピストンロッド2の摺動時にOリ
ング4および高圧シール5を介して、ドレン通路10や
油溜室13を介してドレン通路10に洩れ込む。さら
に、この作動油はドレン通路10からドレンコネクタ1
1を介して回収される。この場合において、オイルシー
ル7はパッキンケース8内にあって、油溜室13内の作
動油をキャップ15の外へ洩らさないようにするととも
に、外部からのダストの侵入を防止する。また、上記角
リング12はドレン通路10および油溜室13内の油が
外部に洩れるのを防いでいる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のシリンダ装置の
軸封構造は以上のように構成されているので、ドレンし
た作動油を回収するのに、外径を大形化するドレン通路
10,ドレンコネクタ11,油溜室13、さらには油溜
室13の作動油をドレン通路10に導くための通油路
(ポート)などが必要となり、構造が複雑かつ大形にな
り、組立作業性が悪く、しかもコストアップが避けられ
ないなどの問題点があった。この考案は上記のような従
来の問題点に着目してなされたものであり、ドレン通路
の廃止,ベアリングアッセンブリの簡素化により構造の
小形化,簡素化を図り、これにより組立作業性の改善並
びにコストダウンを図りながら所期のサスペンション機
能を果たすことができるシリンダ装置の軸封構造を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の手段は、シリンダ内にピストンを介して摺
動自在に挿入されたピストンロッドと、ピストンロッド
をシリンダの端部で油密的に支承するロッド支承部と、
シリンダの端部に圧入されたパッキングケースと、パッ
キングケース内に収容されてシリンダの端部内周とピス
トンロッドの外周とを油密的に封止するオイルシール
と、オイルシールとピストンロッドとシリンダとによっ
て囲まれた油溜室と、シリンダの端部に形成されて上記
油溜室に連通するドレンコネクタとからなり、上記ドレ
ンコネクタはシリンダとシリンダの内周から油瑠室側に
突出する突出部とに形成され、更に上記ロッド支承部は
内周側にブッシュとメインシールとを備えたブロックか
らなり、当該ブロックをシリンダ内に挿入または軽圧入
して上記突出部に当接させたことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】ロッド支承部は、これに設けたブッシュにより
ピストンロッドを円滑摺動可能に支承し、メインシール
によりピストンロッド外周を伝わって外方へ洩れようと
する油室内の作動油を阻止する。また、このメインシー
ルを洩れ出た作動油は、低圧の油溜室に一旦貯溜された
後、ドレンコネクタを介して外部で回収可能にする。さ
らに、上記油溜室はオイルシールをシリンダおよびピス
トンロッド間に圧入してパッキンケースで固定するたけ
で容易に形成可能にし、しかも油溜室から外方への作動
油の洩れを確実に阻止する。
【0006】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図につい説明す
る。本考案の実施例が図2に示されており、これは、シ
リンダ21内にピストンを介して摺動自在に挿入された
ピストンロッド22と、ピストンロッド22をシリンダ
21の端部で油密的に支承するロッド支承部35と、シ
リンダ21の端部に圧入されたパッキングケース28
と、パッキンケース28内に収容されてシリンダの端部
内周とピストンロッドの外周とを油密的に封止するオイ
ルシール27と、オイルシール27とピストンロッド2
2とシリンダ21とによって囲まれた油溜室29と、シ
リンダ21の端部に形成されて上記油溜室29に連通す
るドレンコネクタ30とからなっている。上記ドレンコ
ネクタ30はシリンダ21とシリンダの内周から油溜室
29側に突出する突出部33とに形成され、更に上記ロ
ッド支承部35は内周側にブッシュ24とメインシール
26とを備えたブロック32からなり、当該ブロック3
2をシリンダ21内に挿入または軽圧入して上記突出部
33に当接させている。図1は本考案の実施例を示す。
図1において、21はシリンダ、22はこのシリンダ2
1内を摺動するピストン(図示しない)を先端に有する
ピストンロッド、23はピストンロッド22をシリンダ
21の端部で油密的に支承するロッド支承部で、これが
ピストンロッド22を円滑摺動可能に支承するように、
シリンダ21の端部内周に設けられたブッシュ24と、
ピストンロッド22の外周に対向するシリンダ21内周
側のリング溝25と、このリング溝25内に嵌入され
て、ピストンロッド22の外周に摺動されるメインシー
ル26とから構成されている。また、27はシリンダ2
1の端部内周およびピストンロッド22間に矢印F方向
から挿入されて介装されたオイルシールで、これがこの
シリンダ21端に、同じく矢印F方向からシリンダ21
端に圧入されたパッキングケース28によって保持され
ている。29はオイルシール27,シリンダ21および
ピストンロッド22によって囲まれた低圧の油溜室、3
0はシリンダ21の端部に一体に形成されて、油溜室2
9に連通する作動油回収用のドレンコネクタである。か
かる構成になるシリンダ装置の軸封構造では、例えばピ
ストンロッド22の伸行程時には上記ピストンによって
隔成された2つの油室のうち、一方の油室31の圧力が
高まり、その油室31内の作動油がブッシュ24とピス
トンロッド22との間隙を通って、外部(図中、左部)
へ洩れようとするが、高圧シールとしてのメインシール
26によってその洩れが阻止される。しすし、極く僅か
であるが、その作動油の一部がメインシール26とピス
トンロッド22との間から外方へ洩れて油溜室29に貯
溜され、さらに、この油溜室29からドレンコネクタ3
0を介して外部へ排出されて、回収される。なお、ここ
で、油溜室29内の圧力は低く、従って、この油溜室2
9からシリンダ22の外部への作動油の洩れは、比較的
軟らかい低圧用のオイルシール27によって阻止され
る。また、このオイルシール27は上記外部方向への圧
力を受けるがパッキングケーす28によって抜け止めさ
れる。すなわち、この実施例によれば、従来のようなア
ウターシェル9や構造が複雑なベアリングアッセンブ
リ,さらには多数のシール材の使用を止めて、小形,軽
量かつ簡素な構成にてピストンロッドおよびシリンダ間
からの作動油の洩れを完全に阻止することができ、従っ
てシリンダ21をアルミ鋳造,アルミ鍛造,スチール鋳
造などによって容易に成形することができ、装置の生産
性向上およびコストダウンを図ることができる。また、
ピストンロッドに対するフリクションを小さく抑えるこ
とができる。図2はこの考案の一つの実施例を示す。こ
れが図1の参考例に示すものと異なるところは、上記と
同様のブッシュ24,リング溝25およびメインシール
26を持ったブロツク32を、油室31側からシリンダ
21内の端部に挿入または軽圧入し、このブロック32
がドレンコネクタ30の、油溜室29への内端突出部3
3に衝き当てられて、抜け止め保持されるようにしたも
のである。また、34はブロック32およびシリンダ2
1間をシールするOリングである。なお、上記ブッシュ
24,リング溝25,メインシール26,ブロック32
およびOリング34はロッド支承部35を構成する。か
かる構成になる軸封構造では、油室31内が高圧になる
と、ブロック32は外方向の圧力を受けるが、内端突起
部33によって抜け止めがなされる。ピストンロッド2
2の摺動によって、これの外周を伝わって作動油が移動
しようとするが、この作動油はメインシール26によっ
て上記実施例のように阻止され、仮に洩れるようなこと
があっても、油溜室29を介してドレンコネクタ30か
ら外部へ排出される。このため、作動油はオイルシール
27より軸方向へ洩れねことがない。そして、この実施
例においても、従来のようなアウターシェル9や複雑な
構造のベアリングアッセンブリを用いることなく、簡単
かつ計量な構成にて、所期の油圧サスペンション機能等
を果たすことになる。また、この実施例ではブロック3
2の径を任意に選択することで、あらゆるピストンロッ
ド22の外径やシリンダ21の内径に対応するシリンダ
装置の構成を容易化する。
【0007】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、ドレ
ン通路が廃止され、更にシリンダにドレンコネクタを構
成する突出部を形成し、ロッド支承部がブロックとこの
ブロックの内周側にブッシュとメインシールとを設けて
一体化し、ブロックを挿入して突出部に当接しているか
ら、ロッド支承部及び全体の構造の簡素化,小形化およ
び軽量化を図れるとともに、組立が容易で、コストを大
幅に削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の参考例によるシリンダ装置の軸封構
造を示す断面図である。
【図2】この考案の一つの実施例によるシリンダ装置の
軸封構造を示す断面図である。
【図3】従来のシリンダ装置の軸封構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
21 シリンダ 22 ピストンロッド 24 ブッシュ 26 メインシール 27 オイルシール 28 パッキングケース 29 油瑠室 30 ドレンコネクタ 31 油室 32 ブロック 35 ロッド支承部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−23335(JP,U) 実開 平2−24136(JP,U) 実開 平2−25746(JP,U) 実開 昭63−26410(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 9/00 - 9/54

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内にピストンを介して摺動自在
    に挿入されたピストンロッドと、ピストンロッドをシリ
    ンダの端部で油密的に支承するロッド支承部と、シリン
    ダの端部に圧入されたパッキングケースと、パッキング
    ケース内に収容されてシリンダの端部内周とピストンロ
    ッドの外周とを油密的に封止するオイルシールと、オイ
    ルシールとピストンロッドとシリンダとによって囲まれ
    た油溜室と、シリンダの端部に形成されて上記油溜室に
    連通するドレンコネクタとからなり、上記ドレンコネク
    タはシリンダとシリンダの内周から油溜室側に突出する
    突出部とに形成され、更に上記ロッド支承部は内周側に
    ブッシュとメインシールとを備えたブロックからなり、
    当該ブロックをシリンダ内に挿入または軽圧入して上記
    突出部に当接させたことを特徴とするシリンダ装置の軸
    封構造。
JP1991095034U 1991-10-23 1991-10-23 シリンダ装置の軸封構造 Expired - Fee Related JP2596049Y2 (ja)

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JPS6023335U (ja) * 1983-07-25 1985-02-18 カヤバ工業株式会社 油圧緩衝器の漏油回収装置
JPH0518507Y2 (ja) * 1988-08-01 1993-05-17
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