JPH0538432U - シリンダ装置の軸封構造 - Google Patents

シリンダ装置の軸封構造

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JPH0538432U
JPH0538432U JP9503591U JP9503591U JPH0538432U JP H0538432 U JPH0538432 U JP H0538432U JP 9503591 U JP9503591 U JP 9503591U JP 9503591 U JP9503591 U JP 9503591U JP H0538432 U JPH0538432 U JP H0538432U
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JP
Japan
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cylinder
piston rod
oil
piston
bearing assembly
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Application number
JP9503591U
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English (en)
Inventor
久志 松田
邦夫 高原
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KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドレン通路の廃止およびベアリングアッセン
ブリの簡素化により、構造の小形化,軽量化および組立
作業性の改善を図り、コストダウンを図る。 【構成】 シリンダ21内を摺動するピストンを有する
ピストンロッド22と、該ピストンロッド22を上記シ
リンダ21の端部で油密的に支承するロッド支承部23
とを備えたシリンダ装置の軸封構造において、上記ロッ
ド支承部23を、上記シリンダ21の端部に設けられた
複数のリング溝25,26,34と、該リング溝25,
26,34に嵌入されて内周面が上記ピストンロッド2
2に摺接される高圧シール27,28,35とから構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、油圧アクティブサスペンションなどのシリンダ装置に用いられ、 ピストンロッドをロッド支承部に対して油密的に支承するシリンダ装置の軸封構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のシリンダ装置の軸封構造を示す断面図であり、同図において、1 はシリンダ、2はシリンダ1内を摺動しながら2つの油室(図示しない)に隔成 するピストン(図示しない)を持った中空タイプのピストンロッド、3はシリン ダ1の端部に設けられて、ピストンロッド2を油密的に支承するロッド支承部と してのベアリングアッセンブリ、4はこのベアリングアッセンブリ3の外周であ って、シリンダ1の取付面側に取り付けられたOリングである。
【0003】 また、5はベアリングアッセンブリ3の内周であって、ピストンロッド2に接 するように取り付けられた高圧シール、6はベアリングアッセンブリ3の内周側 であって、ピストンロッド2に摺接するブッシュ、7はベアリングアッセンブリ 3の一側において、パッキンケースに圧入されるように設けられたオイルシール 、8はこのオイルシール7の外周側であって、ピストンロッド2に接するように 設けられた上記パッキンケース、9はアウターシェルで、これの端部に上記パッ キンケース8がねじ込まれて抜け止めされるとともに、ベアリングアッセンブリ 3の外周を被い、さらにシリンダ1との間にドレン通路10を形成している。
【0004】 さらに、11はこのドレン通路10に通じるように、アウターシェル9に取り 付けられたドレンコネクタ、12はアウターシェル9に接するようにベアリング アッセンブリ3の角部に設けられた角リング、13はベアリングアッセンブリ3 とオイルシール7との接合面に形成され、内端がピストンロッド2の外周に開口 する油溜室、14はこの油溜室13とドレン通路10とを結ぶ通油路、15はア ウターシェル9の外端に圧入されたキャップである。また、16は上記2つの油 室のうちの一方の油室であり、作動油が充填されている。
【0005】 次に動作について説明すると、このシリンダ装置は、例えば車体との間に介装 され、車両走行中に受ける衝撃や振動を、上記ピストンに設けた減衰力発生機構 を通じて2つの油室内に作動油を流通させることにより、抑えるように機能する 。
【0006】 この場合において、例えばピストンロッド2がシリンダ1に対し伸方向に移動 した場合には、油室16内の作動油が加圧され、ピストンロッド2の摺動時にO リング4および高圧シール5を介して、ドレン通路10や油溜室13を介してド レン通路10に洩れ込む。
【0007】 さらに、この作動油はドレン通路10からドレンコネクタ11を介して回収さ れる。
【0008】 この場合において、オイルシール7はパッキンケース8内にあって、油溜室1 3内の作動油をキャップ15の外へ洩らさないようにするとともに、外部からの ダストの侵入を防止する。
【0009】 また、上記角リング12はドレン通路10および油溜室13内の油が外部に洩 れるのを防いでいる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
従来のシリンダ装置の軸封構造は以上のように構成されているので、ドレンし た作動油を回収するのに、外径を大形化するドレン通路10,ドレンコネクタ1 1,油溜室13さらには油溜室13の作動油をドレン通路10に導くための通油 路(ポート)などが必要となり、構造が複雑かつ大形になり、組立作業性が悪く 、しかもコストアップが避けられないなどの問題点があった。
【0011】 この考案は上記のような従来の問題点に着目してなされたものであり、ドレン 通路の廃止,ベアリングアッセンブリの簡素化により構造の小形化,簡素化を図 り、これにより組立作業性の改善並びにコストダウンを図りながら、所期のサス ペンション機能を果たすことができるシリンダ装置の軸封構造を提供することを 目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案に係るシリンダ装置の軸封構造は、シリンダ内を摺動するピストンを 有するピストンロッドと、該ピストンロッドを上記シリンダの端部で油密的に支 承するロッド支承部とを備えたシリンダ装置の軸封構造において、上記ロッド支 承部を、上記シリンダの端部に設けられた複数のリング溝と、該リング溝に嵌入 されて内周面が上記ピストンロッドに摺接される高圧シールとから構成したもの である。
【0013】
【作用】
この考案における高圧シールは、最も油室に近い側の1段目の高圧シールが、 油室からの圧力をカットし、その油室からの作動油がピストンロッド外周を伝わ って洩れるのを阻止し、さらに、2段目または2段目以降の高圧シールが上記1 段目の高圧シールを通過した作動油が外部に洩れるのを完全に阻止し、かつ外部 のダストがシリンダ内へ侵入するのを阻止する。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図について説明すると、図1において、21はシ リンダ、22はこのシリンダ21内を摺動するピストン(図示しない)を先端に 有する中空タイプのピストンロッド、23はピストンロッド22をシリンダ21 の端部で油密的に支承するロッド支承部であり、ここではシリンダ21端に設け られたピストンロッド22を摺動可能にガイドするブッシュ24と、ピストンロ ッド22外周に対向する内面に形成された複数本、ここでは2本のリング溝25 ,26と、これらのリング溝25,26内に嵌入されて、ピストンロッド22外 周に接触する高圧シール27,28とから構成されている。
【0015】 かかる構成になるシリンダ装置の軸封構造では、車両走行中の衝撃や振動を受 けて、ピストンロッド22がシリンダ21内に出入する。例えばピストンロッド の伸行程では、ピストン(図示しない)によってシリンダ21内に隔成された一 方の油室29内の圧力が高まり、作動油がブッシュ24部分からピストンロッド 22の外周に沿って外部へ洩れようとする。
【0016】 しかし、このピストンロッド22の外周には1段目の高圧シール27が圧接し ているので、この高圧シール27が油室29からの圧力をカットし、作動油の洩 れが完全にここで阻止される。
【0017】 一方、経年変化により1段目の高圧シール27が劣化するようなことがあって も、さらに2段目の高圧シール28がその洩れを確実かつ完全に防止する。
【0018】 このため、作動油シリンダ21の外部に洩れたり、外部のダストがシリンダ2 1内に侵入したりするのを、完全に防止できる。
【0019】 この結果、従来のようなアウターシェル9,ドレンコネクタ11および複雑な 構造のベアリングアッセンブリ3などが不要となり、構造を小形化,簡素化でき 、シリンダ21の鋳造による製造工程の容易化で、コストダウンが図れるという 利点が得られる。
【0020】 図2はこの考案の他の実施例を示すが、これは、シリンダ21端に形成したリ ング溝26に高圧シール28を設け、このリング溝26を形成するシリンダ21 端のリング突起31に、油室29側から挿入または軽圧入したリング状のベアリ ングアッセンブリ32を支持させるようにしたものである。
【0021】 また、このベアリングアッセンブリ32はピストンロッド22の外周に接する 側にブッシュ33を有し、さらにこのブッシュ33の外方にリング溝34が形成 されて、これに1段目の高圧シール35がピストンロッド22の外周に圧接され るように設けられている。
【0022】 36はベアリングアッセンブリ32の外周とシリンダ21との接触面(圧入面 )に設けられたOリングである。
【0023】 そして、これらのリング溝26,高圧シール28,リング突起31および高圧 シール35を有するベアリングアッセンブリ32は、ロッド支承部37を構成し ている。
【0024】 この実施例によれば、油室29内が高圧になると、ベアリングアッセンブリ3 2は外方向の圧力を受けるが、リング突起31によってその抜け止めがなされる 。
【0025】 また、ピストンロッド22の摺動によって、これの外周を伝わって作動油が移 動しようとする。
【0026】 しかし、この作動油は1段目の高圧シール35によって外方への洩れが阻止さ れ、仮にこの1段目の高圧シール35を作動油が洩れるようなことがあっても、 2段目の高圧シール28によって、完全にその洩れが阻止される。また、ベアリ ングアッセンブリ32およびシリンダ21間の作動油の洩れは、Oリング36に よって阻止される。
【0027】 さらに、これらの各高圧シール28,35は外部からシリンダ21内へのダス トの侵入をも防止する。
【0028】 従って、この実施例の場合にも、構造の小形化および簡素化並びにコストダウ ンを図ることができる。
【0029】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、シリンダ内を摺動するピストンを有するピ ストンロッドと、該ピストンロッドを上記シリンダの端部で油密的に支承するロ ッド支承部とを備えたシリンダ装置の軸封構造において、上記ロッド支承部を、 上記シリンダの端部に設けられた複数のリング溝と、該リング溝に嵌入されて内 周面が上記ピストンロッドに摺接される高圧シールとから構成したので、従来の ような大形で、構成が複雑なアウターシェルやベアリングアッセンブリの使用を 省くことで、軸封構造全体の小形化,軽量化およびコストダウンを図ることがで きるとともに、組立工程の簡略化を図れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるシリンダ装置の軸封
構造を示す断面図である。
【図2】この考案の他の実施例によるシリンダ装置の軸
封構造を示す断面図である。
【図3】従来のシリンダ装置の軸封構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
21 シリンダ 22 ピストンロッド 23 ロッド支承部 25,26,34 リング溝 27,28,35 高圧シール 29 油室 37 ロッド支承部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内を摺動するピストンを有する
    ピストンロッドと、該ピストンロッドを上記シリンダの
    端部で油密的に支承するロッド支承部とを備えたシリン
    ダ装置の軸封構造において、上記ロッド支承部を、上記
    シリンダの端部に設けられた複数のリング溝と、該リン
    グ溝に嵌入されて内周面が上記ピストンロッドに摺接さ
    れる高圧シールとから構成したことを特徴とするシリン
    ダ装置の軸封構造。
JP9503591U 1991-10-23 1991-10-23 シリンダ装置の軸封構造 Pending JPH0538432U (ja)

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JP9503591U JPH0538432U (ja) 1991-10-23 1991-10-23 シリンダ装置の軸封構造

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JPH0538432U true JPH0538432U (ja) 1993-05-25

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