JP2594414Y2 - ショックアブソーバ - Google Patents

ショックアブソーバ

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JP2594414Y2
JP2594414Y2 JP1993063138U JP6313893U JP2594414Y2 JP 2594414 Y2 JP2594414 Y2 JP 2594414Y2 JP 1993063138 U JP1993063138 U JP 1993063138U JP 6313893 U JP6313893 U JP 6313893U JP 2594414 Y2 JP2594414 Y2 JP 2594414Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シリンダ内の油中に
生じた気泡を速やかにリザーバ室などへ排出するショッ
クアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のショックアブソーバとして、内部
に油が充填されたシリンダ内にピストンを摺動自在に設
け、該シリンダの上端を塞ぐロッドガイドに、上記ピス
トンを取り付けたピストンロッドを摺動自在に支承さ
せ、さらに、上記シリンダの外側に形成されてリザーバ
室を隔成するアウターシェルの上端に、上記ピストンロ
ッドに接するパッキングを保持するパッキングケースを
取り付けたものが種々提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のショックアブソーバにおいては、これの組み立て
時において、上記パッキングケースとアウターシェルと
を溶接によって結合するとき、その溶接による熱的影響
を受けて、これらのパッキングケースやアウターシェル
に関連して設けられている上記ロッドガイドの内周が内
径方向に収縮し、従って、シリンダからリザーバ室への
エアーや気泡の排出が困難になる。
【0004】また、かかるロッドガイドの収縮を見込ん
で、このロッドガイドの内径寸法を予め拡大しておいた
場合には、上記収縮量が常に一定となることはないた
め、仮に、その収縮量が少ない場合には、ロッドガイド
とピストンロッドとの間に大きな間隙が生じて打音が発
生し、そのショックアブソーバを車両用として用いた場
合などには、乗員に不快な騒音を聴取させることとなっ
た。
【0005】さらに、ロッドガイドとピストンロッドと
の摩擦接触によって、これらの接触部における摩耗が著
しくなり、ショックアブソーバとしての寿命が著しく低
下するなどの問題点があった。
【0006】また、ピストンロッドに摺動可能で、ロッ
ドガイドの上部の空隙にシールリングを配設したショッ
クアブソーバでは、このショックアブソーバのある振動
条件においては、ロッドガイドあるいは上蓋との間で打
音を発生し、上記同様に不快な騒音による車室内環境の
劣化を招くほか、構造が複雑になるという問題点があっ
た。
【0007】さらに、ピストンロッドとロッドガイドと
の間隙をリークした油をシールリングに配したコンスタ
ントオリフィスにて制御するものも提案されているが、
上記間隙が軸偏心により必ずしも全円周内で均一ではな
く、上記制御は一定の条件下でのみ可能であり、つま
り、コンスタントオリフィスのオリフィス面積を上記間
隙の面積より小さくする必要があり、使用条件が極めて
厳しいなどの問題点があった。
【0008】この考案は上記のような従来の問題点に着
目してなされたものであり、パッキングケースおよびア
ウターシェルの溶接などにより、ロッドガイドの内周が
収容し、ピストンロッドとロッドガイドとの間隙が小さ
くなっても、シリンダ内のエアーや気泡をリザーバ室へ
速やかに排出できるショックアブソーバを得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案にかかるショッ
クアブソーバは、シリンダの上端を塞ぐとともに、ピス
トンをガイドブッシュを介して取り付けたピストンロッ
ドを摺動自在に支承するロッドガイドと、上記シリンダ
の外側にリザーバ室を隔成し、かつ上端に上記ピストン
ロッドに接するパッキングを収容するパッキングケース
が取り付けられたアウタータシェルと、上記ロッドガイ
ドの上部に形成された油溜室と、上記アウターシェルの
上部を塞ぐ上記ロッドガイドに形成され、上記リザーバ
室および上記油溜室に連通する連通孔とを設け、上記ガ
イドブッシュの外周面に形成したオリフィス溝を介して
上記油溜室および上記シリンダの上部室を連通させるよ
うにしたものである。
【0010】
【作用】この考案におけるショックアブソーバは、アウ
ターシェルとパッキングケースとを溶接する際に、ロッ
ドガイドの内径が熱収縮によって径小化した場合にも、
このときにシリンダ内に発生して溜った空気や気泡を、
ガイドブッシュの外周面に設けたオリフィス溝を通じて
連通孔およびリザーバ室へ排出可能にし、これにより、
シリンダ内に残留する上記エアーの圧縮などによる異音
の発生を防止し、動作の安定を図る。
【0011】
【実施例】以下に、この考案の一実施例を図について説
明するが、図1において、1は、内部に油が充填され、
かつピストン(図示しない)が摺動自在に設けられたシ
リンダ、2は、該シリンダ1の上端を塞ぐとともに、上
記ピストンを取り付けたピストンロッド3をガイドブッ
シュ15を介して摺動自在に支承するロッドガイド、4
は、上記シリンダ1の外側に形成されてリザーバ室5を
隔成し、かつ上端に上記ピストンロッド3に接するパッ
キング6を収容するパッキングケース7が取り付けらた
アウタータシェルである。
【0012】また、8は、上記ロッドガイド2の上部に
形成された油溜室、9は、上記アウターシェル4の上部
を塞ぐ上記ロッドガイド2に形成され、上記リザーバ室
5および上記油溜室8に連通する連通孔、10は、上記
油溜室8の底部に一側面が当接され、他側面がピストン
ロッド3側に臨むL字状のチェックシールである。
【0013】さらに、11は、上記パッキング6の下面
に当接されたばね受けで、このばね受け11と上記チェ
ックシール10との間にはこれらをそれぞれ油溜室8の
底部およびパッキング6に圧接支持するコイルスプリン
グ12が介装されている。
【0014】また、上記ロッドガイド2の内周面には、
図2に示すようなリング切欠2aが形成され、このリン
グ切欠2a内には上部の空隙13を残して上記ガイドブ
ッシュ15が嵌挿されている。このため、ガイドブッシ
ュ15長はリング切欠2a長より幾分短くしてある。
【0015】このガイドブッシュ15は、例えば、帯状
の耐摩耗性金属板を円筒状に丸め、両端を図3に示すよ
うに衝き合わせたものからなり、その外周面には、図4
の展開図にて示すような複数本のオリフィス溝14が、
上下端に達するように斜め方向に刻設されている。
【0016】また、16は、シリンダ1内に図示しない
ピストンによって隔成された上部室、17は上記油溜室
8上部の空間である容室である。
【0017】次に動作について説明すると、まず、ピス
トンロッド3の伸行程時には、上部室16内の空気は、
リザーバ室5内の圧力との相対差によって、ガイドブッ
シュ15外周のオリフィス溝14およびピストンロッド
3,チェックシール10間の空隙G,油溜室8および連
通孔9を次々に通ってリザーバ室5へ排出される。
【0018】このため、ショックアブソーバの組立時
に、パッキングケース7とアウターシェル4との溶接に
よってロッドガイド2が収縮するようなことがあって
も、シリンダ1内に残留する空気を作動油の注入後にお
いても、簡単かつ安全な構成にて確実にリザーバ室5へ
排出でき、かつピストンの軸支持を安定化できる。
【0019】また、上記空気残留によるピストンの動作
不全による緩衝動作の異常を回避することができるとと
もに、異音や打音の発生を未然に防止でき、低速域での
シリンダ1内からリザーバ室5への作動油のリーク量を
容易に制御できる。
【0020】一方、ピストンロッド3の圧行程時には、
通常シリンダ1内の圧力がリザーバ室5内の圧力よりも
高いことによって、リザーバ室5からシリンダ1内への
空気の吸い込みは生じない。
【0021】なお、上記チェックシール10はリザーバ
室5との通路である油溜室8およびばね受け11間を密
にシールしているため、これによっても、上記リザーバ
室5からシリンダ1内への空気の洩れを完全に防止する
ことができる。
【0022】図5は、上記ロッドガイド2のリング切欠
2a内に装着される他の実施例のガイドブッシュ15A
を示す。このガイドブッシュ15Aは上端に凸凹形状の
複数のコンスタントオリフィス18を設けたものであ
り、このコンスタントオリフィス18に臨むように、図
6に示すように、ロッドガイド2の内周上部に、あるい
は、図7に示すように、ガイドブッシュ15Aの上部
に、それぞれリング状の油溜り19,20が設けられて
いる。
【0023】この実施例においては、上記実施例と同様
にガイドブッシュ15Aの外周面に設けられたオリフィ
ス溝14を通して、シリンダ1内の空気を、一旦各油溜
り19,20およびコンスタントオリフィス18を通過
させた後、さらに、上記油溜室8,連通孔9を介して、
次々とリザーバ室5内へ排出できる。
【0024】なお、図5の上記実施例では、コンスタン
トオリフィス18をガイドブッシュ15Aに設けたもの
を示したが、これに代えて、図8に示すように、ガイド
ブッシュ15に臨むロッドガイド2の上端内周面に、凹
凸形成したコンスタントオリフィス18Aを設けてもよ
く、この場合にも、上記実施例と同様にして、そのコン
スタントオリフィス18Aを介してシリンダ1内の空気
をリザーバ室5へと排出できる。
【0025】図9は、ガイドブッシュのさらに他の実施
例を示すもので、この実施例では、ガイドブッシュ15
Bは筒状体の合わせ目に、図示のようにV字状のオリフ
ィス溝25を有し、このオリフィス溝25を通じて、シ
リンダ1内の空気を油溜室8,連通孔9をそれぞれ介し
てリザーバ室5へ排出することができるようにしてい
る。
【0026】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、シリ
ンダの上端を塞ぐとともに、ピストンをガイドブッシュ
を介して取り付けたピストンロッドを摺動自在に支承す
るロッドガイドと、上記シリンダの外側にリザーバ室を
隔成し、かつ上端に上記ピストンロッドに接するパッキ
ングを収容するパッキングケースが取り付けられたアウ
タータシェルと、上記ロッドガイドの上部に形成された
油溜室と、上記アウターシェルの上部を塞ぐ上記ロッド
ガイドに形成され、上記リザーバ室および上記油溜室に
連通する連通孔とを設け、上記ガイドブッシュの外周面
に形成したオリフィス溝を介して上記油溜室および上記
シリンダの上部室を連通させるように構成したので、パ
ッキングケースとアウターシェルとの溶接によりロッド
ガイドが収縮しても、シリンダ内の空気のリザーバ室へ
の案内通路を確保でき、しかもこの案内通路確保のため
不必要にロッドガイド内径を大きくする必要がなくな
り、ガイドブッシュのロッドガイドにおける上下動や、
径方向への軸偏心および振動などをなくすることができ
る。この結果、ピストンロッドの作動時におけるガイド
ブッシュによる打音や異音の発生を確実に回避できると
いう効果が得られる。
【0027】また、ピストンロッドの低速域の動作時に
おいて、シリンダからリザーバ室への作動油のリーク量
の制御も、ガイドブッシュに設けたオリフィス溝の形
状,サイズの設定により、任意に実施可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるショックアブソーバ
の要部を示す断面図である。
【図2】図1におけるガイドブッシュの取付構造を示す
要部の拡大断面図である。
【図3】図1におけるガイドブッシュを示す斜視図であ
る。
【図4】図3に示すガイドブッシュの展開図である。
【図5】この考案におけるガイドブッシュの他の実施例
を示す斜視図である。
【図6】図5におけるガイドブッシュの取付構造を示す
要部の拡大断面図である。
【図7】図5におけるガイドブッシュの取付構造の変形
例を示す要部の断面図である。
【図8】この考案におけるコンスタントオリフィスの設
置例を示す断面図である。
【図9】この考案におけるガイドブッシュのさらに他の
実施例を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ロッドガイド 3 ピストンロッド 4 アウターシェル 5 リザーバ室 6 パッキング 7 パッキングケース 8 油溜室 9 連通孔 14,25 オリフィス溝 15,15A,15B ガイドブッシュ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に油が充填され、かつピストンが摺
    動自在に設けられたシリンダと、該シリンダの上端を塞
    ぐとともに、上記ピストンを取り付けたピストンロッド
    をガイドブッシュを介して摺動自在に支承するロッドガ
    イドと、上記シリンダの外側に形成されてリザーバ室を
    隔成し、かつ上端に上記ピストンロッドに接するパッキ
    ングを収容するパッキングケースが取り付けらたアウタ
    ータシェルと、上記ロッドガイドの上部に形成された油
    溜室と、上記アウターシェルの上部を塞ぐ上記ロッドガ
    イドに形成され、上記リザーバ室および上記油溜室に連
    通する連通孔と、上記ガイドブッシュの外周面に設けら
    れ、上記油溜室および上記シリンダの上部室に連通する
    気泡通過用のオリフィス溝とを備えたショックアブソー
    バ。
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KR100736544B1 (ko) * 2001-12-29 2007-07-06 주식회사 만도 쇽 업소버의 스퀘어 링 조립구조
KR100736545B1 (ko) * 2001-12-29 2007-07-06 주식회사 만도 쇽 업소버의 스퀘어 링 조립구조

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