JP2595959Y2 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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JP2595959Y2
JP2595959Y2 JP1993073497U JP7349793U JP2595959Y2 JP 2595959 Y2 JP2595959 Y2 JP 2595959Y2 JP 1993073497 U JP1993073497 U JP 1993073497U JP 7349793 U JP7349793 U JP 7349793U JP 2595959 Y2 JP2595959 Y2 JP 2595959Y2
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bulb
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孝明 西澤
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用灯具に関し、特に
レンズ面における結露を防止した車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用灯具では、所望の配光特性
を得るために灯具ボディ内に反射鏡を設けている。例え
ば、図3は自動車の車体前部の左右に装備されるクリア
ランスランプであり、片側に傾斜した前面開口を有する
灯具ボディ1と、その前面開口11に取着されるレンズ
2とで灯室3を画成しており、この灯室3内に反射鏡4
が配置されている。前記レンズ2はその周縁部に設けら
れたシール脚21が、灯具ボディ1の前面開口11の周
縁に沿って形成されたシール溝12内に挿入され、ホッ
トメルト等の接着剤13により固定封止されている。ま
た、反射鏡4には電球ソケット5が取着され、電球6が
保持されている。
【0003】このような構成の灯具では、電球6から射
出された光は直接、或いは反射鏡4により反射されてレ
ンズ2を透過して照射される。このとき、反射鏡4は所
望の配光特性を得るためにその形状が設計されているの
は勿論であるが、その一方ではレンズ2の周辺部、特に
シール脚部2に電球6からの光が照射されてこの部分で
光が乱反射されることがないように、電球6からの光を
制限するシェードとしての役割をも果たしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の灯具
では、特に寒冷地等において点灯状態から消灯したとき
に、レンズ周辺部に結露が生じることが明らかにされ
た。この点について本考案者が検討を加えたところ、点
灯時には電球6の光により灯室3内は高温状態とされ、
かつ光が照射されるレンズ2も加熱された状態にある。
そして、消灯したときにはこれらの温度が低下される
が、灯室3内の空気は樹脂で形成されているレンズ2よ
りも緩やかに温度低下されるため、灯室3内とレンズ2
との間に温度差が生じ、レンズ2の表面に結露が生じる
ことになる。
【0005】このとき、同じレンズ表面でも、電球光が
照射されていた部分では点灯時の余熱により温度低下の
速度は比較的に緩やかであるが、反射鏡4により電球光
が照射されていない状態にあったレンズ周辺部では余熱
は直ちに放熱され急速に温度低下される。このため、こ
のレンズ周辺部、特にシール脚部21の近傍で結露が顕
著になるという問題がある。また、同じレンズ周辺部で
も、電球から遠い側の周辺部では、電球による温度上昇
程度が低いため、消灯時に最も早く冷却され、結露が顕
著なものとなる。本考案の目的は、このようなレンズの
周辺部における結露を抑制した車両用灯具を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、片側に傾斜し
た前面開口を有する灯具ボディの開口に取着されるレン
ズを、光源から遠い側のレンズ周辺部の、光源からの光
が直接照射されない部分を他の部分よりも厚肉に形成し
た構成とする。前記厚肉に形成したレンズ部分は、当該
レンズのシール脚の基部の内面を凹曲面形状とした構成
とする
【0007】
【作用】光源から遠い側のレンズ周辺部のレンズ部分
厚肉に形成することで、光源からの光が照射されたレン
ズ部位から伝達されてくる熱量を厚肉部分に蓄熱し、こ
の蓄熱した熱量により厚肉部分での急冷を防止し、この
厚肉部分での結露の発生を抑制する。
【0008】
【実施例】次に、本考案について図面を参照して説明す
る。図1は本考案の一実施例の断面図であり、図3に示
した従来構造と比較するために同じクリアランスランプ
に本考案を適用した例を示している。即ち、灯具ボディ
1は片側に傾斜した前面開口を有しており、その前面開
口11にはレンズ2が取着される。このレンズ2は周辺
部の裏面にシール脚21が一体に形成されており、前記
灯具ボディ1の前面開口11の周縁部に形成されたシー
ル溝12に挿入され、ホットメルト等の接着剤13によ
り固定封止されるものであることは言うまでもない。こ
れによりレンズ2と灯具ボディ1とで灯室3が画成され
る。また、この灯室3内には反射鏡4が内装支持されて
おり、この反射鏡4には電球ソケット5が取着され、か
つ前記灯室3内に電球6が保持されている。また、この
反射鏡4は所望の配光特性を得るためにその形状が設計
されており、これによりこの反射鏡4は電球6からの光
がレンズ2の中心側の所定領域2aにのみ照射するよう
にし、その周辺部2bには照射されないようなシェード
としての機能も与えられている。
【0009】前記レンズ2の周辺部A部およびB部の拡
大断面形状を図2(a)および(b)に拡大して示す。
図示のように、電球6からの光が照射されないレンズ周
辺部2bにはそのレンズ厚が他の領域よりも厚肉とされ
た厚肉部22,23が形成されている。特にシール脚2
1の基部では、この厚肉部22を形成するためにレンズ
2の内面を凹曲面に形成している。また、このとき電球
6から遠い側のレンズ周辺部に設ける厚肉部23は、電
球6に近い側のレンズ周辺部の厚肉部22よりも厚肉寸
法をなるべく大きくなるように形成している。更に、こ
の実施例では、電球6から遠い側のレンズ周辺部の厚肉
部23では、その凹曲面23aを灯具ボディ1の開口1
1の縁部11aに可及的に近接配置することで、レンズ
2の内面と灯具ボディ1との間隙寸法を極めて小さいも
のにし、この間隙内における空気容積を小さいものに形
成している。
【0010】したがって、この構成の灯具では、点灯時
に電球6からの光が照射されるレンズ部分2aが加熱さ
れると、このときの熱はレンズ周辺部2bにまで伝達さ
れ、この領域に設けた厚肉部22,23に蓄積される。
このため、灯具を消灯したときには、この厚肉部22,
23に蓄積された熱量によりレンズ周辺部2bの温度低
下速度は従来構造のものよりも遅くされることになる。
特に、電球から遠い側のレンズ周辺部2bではレンズを
伝達されてくる熱量も小さいため、その厚肉部23をな
るべく大きく形成しておくことで、その蓄熱効果を高
め、これにより電球から近い側のレンズ周辺部2bと同
等に温度低下を抑制することが可能となる。したがっ
て、消灯後にレンズ周辺部2bが他のレンズ部分2aよ
りも極端に温度が低くなることが防止され、レンズ周辺
部における結露が抑制されることになる。
【0011】また、厚肉部23を構成する凹曲面23a
は、灯具ボディ1との間隙が小さく形成されているため
に、灯室3内の空気との接触量が低減される。したがっ
て、消灯後にレンズ周辺部2bの温度が低下されて灯室
内の空気との温度差により結露が生じるような状態とさ
れても、凹曲面23aに接触される灯室内の空気量が少
ないため、結露量も低減されることになる。例えば、図
2(b)のように、凹曲面23aに結露が生じたとして
も、その範囲はS1であるのに対し、従来では範囲S2
にわたって結露が生じることになり、結露範囲を狭くす
ることが可能となる。
【0012】なお、前記実施例ではレンズ周辺部に設け
た厚肉部23をその内面が凹曲面23aとして形成して
いるため、この部分で光を拡散させることができ、例え
ば灯具(レンズ)を外部から見たときに、従来のレンズ
のようにシール脚21の基部においてレンズ周辺部がラ
イン状に明るく、或いは暗く見えるようなことはなく、
外観上の見栄えが改善される。なお、前記実施例は本考
案をクリアランスランプに適用した例を示しているが、
他の灯具に適用できることは言うまでもない。また、反
射鏡を備えない灯具でも光源からの光がレンズの一部に
照射されない構成の灯具であれば本考案を同様に適用す
ることができる。
【0013】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、片側に傾
斜した前面開口を有する灯具のレンズを、灯具室内に配
設した光源から遠い側のレンズ周辺部の、光源からの光
が直接照射されない部分を他の部分よりも厚肉に形成し
ているので、この厚肉に形成した部分に光源からの光が
照射されなくとも、光源からの光が照射されたレンズ部
位から伝達されてくる熱量を厚肉部分に蓄熱し、この蓄
熱した熱量により厚肉部分での急冷を防止し、この厚肉
部分での結露の発生を抑制することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用灯具の一実施例の全体構成を示
す断面図である。
【図2】図1のA部、B部のそれぞれの拡大図である。
【図3】従来の灯具の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 灯具ボティ 2 レンズ 4 反射鏡 6 電球 21 シール脚部 22,23 厚肉部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片側に傾斜した前面開口を有する灯具ボ
    ディと、この灯具ボディの開口に取着されるレンズと、
    前記灯具ボディとレンズとで画成される灯室内に配設さ
    れる光源とで構成される車両用灯具において、前記レン
    ズは前記光源から遠い側のレンズ周辺部の、前記光源か
    らの光が直接照射されない部分を他の部分よりも厚肉に
    形成したことを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記厚肉に形成したレンズ部分は、当該
    レンズのシール脚の基部の内面を凹曲面形状とした構成
    である請求項1に記載の車両用灯具。
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