JP2595741Y2 - ライニング管用ドリル - Google Patents

ライニング管用ドリル

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JP2595741Y2
JP2595741Y2 JP1991101962U JP10196291U JP2595741Y2 JP 2595741 Y2 JP2595741 Y2 JP 2595741Y2 JP 1991101962 U JP1991101962 U JP 1991101962U JP 10196291 U JP10196291 U JP 10196291U JP 2595741 Y2 JP2595741 Y2 JP 2595741Y2
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由男 橋岡
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばエポキシ粉体塗
装管や塩ビライニング管など、内面にライニングを施し
てなる所謂ライニング管に分岐孔などを穿孔するために
最適な直刃(平刃)形の専用ドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋳鉄管などの内面に上記樹脂ラ
イニングを施したライニング管は、その被膜層が防錆機
能を発揮するので、管の内壁に錆ができないという利点
を有している。又、このようなライニング管に分岐孔な
どを穿孔する場合のドリルとしては、ツイスト形又は直
刃形のドリルが知られているが、その刃先構造はいづれ
も図6に例示した直刃形ドリルに代表されるように、上
端をシャンク部(ハ)としたドリル本体(ニ)の下端の
超硬チップからなる切刃(イ)の先端角度θが118度
前後に設定されるものであり、しかも切刃(イ)両側縁
の肩部(ロ)には角が付されていたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】叙上の構造を有する従
来のドリルでライニング管に穿孔した場合、穿孔の最終
段階において、周縁のライニング層がドリル先端で押し
伸ばされて管本体から剥離したり、ライニング膜の切り
残しによりカエリが生じるという不具合がみられたもの
である。そしてライニング層の剥離やカエリは、管本体
に対する錆の発生を助長し、ライニング本体の目的を喪
失させるという課題があった。
【0004】本考案は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、ドリル先端の
切刃形状を工夫して該ドリルがライニング層を突き破り
始める時期を早くすると共に、穿孔の最終段階でドリル
が一気に貫通し難くすることにより、貫通孔終端のライ
ニング層に剥離やカエリが発生しないようにすることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するためのライニング管専用の直刃形のドリルを対象と
し、切刃の先端角度を90度前後に設定すると共に、超
硬チップ部の切刃の先端近くから肩部外側縁にかけて一
定の曲率を有する曲縁部を設けるという手段を講じたも
のである。
【0006】
【作用】上記構成の本案ライニング管用ドリルによれ
ば、ライニング管に穿孔するに当たって、刃切の先端角
度が90度近くに設定されているので、ドリル先端がラ
イニング層を突き破り始める時期が早くなり、次いで切
刃の肩部による切削段階に移行していく。従ってライニ
ング層がドリル先端に押し伸ばされるような現象が起こ
らず、この部分のライニングは管本体から剥離すること
はない。
【0007】また、ドリル先端の外側縁の広い範囲を曲
縁部としたことにより、穿孔の最終段階でライニング管
の未切削部分が長く残り、ドリルが一気に貫通し難くな
る。このことは、貫通部におけるライニング層の剥離や
カエリを防止すると同時に、ドリルの切削量が少なくな
ることを意味し、切削量が少なければ発生する切り粉を
細かくできるから、その切り粉の排出がスムーズに行わ
れてドリル貫通時に管内に落ち込む切り粉量を大幅に減
少させることができる等、格別の作用を奏するものであ
る。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を示す図面に基づいて
更に説明すると、図1及び図2は直刃形のライニング管
用ドリル10であって、ドリル本体11と、該本体11
の基端に一体に設けられたネジ式のシャンク12と、本
体11の先端に溶接された超硬チップ部13とからな
り、該チップ部13の一側端縁には切刃13aが形成さ
れており、上記切刃13aと反対側の面には逃げ面14
が形成されている。
【0009】そして、本案ドリルの構造的特徴として
は、上記超硬チップ部13における切刃13aの先端角
度θを可及的に90度に近く設定したことと、超硬チッ
プ部13の肩部を含む外側縁の下方部分、即ち切刃13
aの先端近くから上記肩部外側縁13bにかけて、一定
の曲率を有する曲縁部15を形成した点にある。
【0010】次に、上記実施例のドリルによるライニン
グ管20の穿孔要領を説明すると、先に作用の項に述べ
た通り、先端角度が90度近くに設定されているので、
従来使用されて来た118度前後の先端角度を有するド
リルの切刃に比べて切刃13aの刃先が貫通孔21の終
端周縁のライニング層20aを突き破り始める時期が早
くなり、また、上記曲縁部15によって速やかに次段
階、つまりチップ部の肩部による切削段階に移行してい
くから、ライニング層20aがドリル先端に押し伸ばさ
れることがなく、従って管本体からの剥離やカエリが生
じないのである。
【0011】尚、本考案における上記切刃の先端角度を
90度前後としたのは、それがあまり鋭角側に近づくと
剛管や鋳鉄管等への穿孔時に刃先の欠損が発生し易くな
り、反対にあまり鈍角側に近づくと所期の改善効果が得
難いということに基づいている。
【0012】また、図6に示すように肩部(ロ)に角が
あった従来のドリル1では、図3の左側に示すように
(但し、同図は説明の簡単のために切刃の先端角度を右
側の図と同一に示した)、穿孔の最終段階では、小さな
ストロークで貫通してしまうが、上記本案のドリル10
によれば、ドリル先端部の外側縁の広い範囲に曲縁部1
5が形成されているので、図3の右側に示すように穿孔
の最終段階では、ライニング管20の未切削部分が長く
残り、大きいストロークで貫通するから、ライニング層
20aに剥離、カエリが発生しないのである。更に、こ
の構造ではドリル10の切削量が少なくなり、切り粉が
細かくなるので、その切り粉がドリル10の逃げ面14
を介して切刃の後方にスムーズに排出され、ドリルの貫
通時に貫通孔21の下方への落ち込み量を僅少に止める
ことができる。
【0013】更に図4および図5は、本発明の他の実施
例に係る直刃形のドリル10であり、先の実施例におけ
る同一の部分に同一の符号を付して示したもので、超硬
チップ部13の径がドリル本体11よりも少しく太い点
で、先の実施例と相違するものであるが、切刃13aの
先端角度θを90度前後とした点、および超硬チップ部
13の切刃13aの刃先近くから、肩部外側縁13bに
かけて一定曲率の曲縁部15とした構成は、先の実施例
と同一で全く同等の作用効果が得られるものである。
【0014】なお、本考案のドリルは内面にライニング
を施したライニング管を加工対象にしており、その適用
範囲は、例えばエポキシ粉体塗装管、塩ビライニング
管、さらにはモルタルライニング管などが挙げられる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る直刃
形のライニング管用ドリルは、切刃の先端角度を90度
前後に設定しており、すくい角が零度の直刃形ドリルで
あるから、ドリルの切り込み量が少なく設定され、その
ためにドリルが一気に貫通することを回避することがで
き、緩やかにライニング部分を切削することになるか
ら、ライニング面の剥離やカエリの発生を抑制すること
ができるまた、先端角度を90度前後としたので、従
来の118度前後であった先端角度を有するドリルの切
刃と比較すると、刃先がライニング層を突き破り始める
時期が早くなるうえに、曲縁部の存在によって速やかに
チップ部の肩部による切削段階に移行してい くから、ラ
イニング層がドリル先端に押し伸ばされることなく、管
本体からの剥離やカエリが生じることはない。しかも、
緩やかに切削することによって切り粉が細かくなるの
で、ドリル後方への排出がスムーズに行われ、貫通時の
管内に対する切り粉の落ち込み量が大幅に減少するとい
う効果も発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の正面図、
【図2】実施例の平面図、
【図3】貫通孔加工の最終段階での実施例及び従来例を
比較した縦断側面図、
【図4】他の実施例の正面図、
【図5】他の実施例の平面図、
【図6】従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 従来のドリル 11 ドリル本体 12 シャンク部 13 超硬チップ部 14 逃げ面 15 曲縁部 20 ライニング管

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライニング管に分岐孔などを穿孔するため
    の直刃形のドリルであって、切刃の先端角度を90度前
    に設定すると共に、超硬チップ部の切刃の先端近くか
    ら肩部外側縁にかけて一定の曲率を有する曲縁部を設け
    たことを特徴とするライニング管用ドリル。
JP1991101962U 1991-11-14 1991-11-14 ライニング管用ドリル Expired - Fee Related JP2595741Y2 (ja)

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JPH0541617U JPH0541617U (ja) 1993-06-08
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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6019714B2 (ja) * 1977-02-28 1985-05-17 株式会社日立製作所 テレビジヨン受像機
JPS6072250A (ja) * 1983-09-28 1985-04-24 Mitsubishi Electric Corp 樹脂封止形半導体装置
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US4789276A (en) * 1987-09-04 1988-12-06 Diversified Electronics, Inc. Twist drill for tough plastics

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