JP2595641Y2 - 小型電動機の永久磁石を有するロータ - Google Patents

小型電動機の永久磁石を有するロータ

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JP2595641Y2
JP2595641Y2 JP1993004296U JP429693U JP2595641Y2 JP 2595641 Y2 JP2595641 Y2 JP 2595641Y2 JP 1993004296 U JP1993004296 U JP 1993004296U JP 429693 U JP429693 U JP 429693U JP 2595641 Y2 JP2595641 Y2 JP 2595641Y2
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JP
Japan
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permanent magnet
center hole
connecting portion
magnets
rotating shaft
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JP1993004296U
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JPH0660261U (ja
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浩和 日岐
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Nidec Sankyo Corp
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Nidec Sankyo Corp
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、小型電動機の永久磁石
を有するロータの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−51352号の公報は、複数
のステータコイルに対応させて、永久磁石製のロータの
中央部に円周方向の溝を形成し、各ステータコイルごと
に対応の永久磁石を磁気的に分離することによって、ロ
ータの軸方向の振動を抑えている。
【0003】
【従来技術の問題点】ところが、上記の技術では、軸が
挿入される永久磁石の孔が軸方向に長く、両端面でのみ
開口しているため、接着剤を用いて軸に永久磁石を固定
する際に、孔の開口面から接着剤がはみ出し易く、はみ
出した接着剤が軸の外周面に付着して、軸の軸受けと干
渉し、軸が軸受けの孔に入らなくなったり、軸が軸受け
の孔に入ったとしても、滑り軸受けであれば、滑り面部
分での回転抵抗が大きくなる。
【0004】
【考案の目的】本考案の目的は、上記の問題点を解決し
ながら、ロータの軸方向の振動を有効に抑えることであ
る。
【0005】
【考案の解決手段】上記目的のもとに、本考案は、中心
孔を有する2つの環状の永久磁石部およびこれらの2つ
の永久磁石部と一体に形成され上記中心孔に通じる中心
孔を有し上記2つの永久磁石部を連結するつなぎ部を有
する磁石と、上記中心孔に挿入され上記2つの永久磁石
部に対して接着固定した回転軸とからなり、上記2つの
永久磁石部および上記2つの永久磁石部と一体のつなぎ
部に形成された上記中心孔は軸方向に一致し、上記つな
ぎ部は上記永久磁石部より小さい外径で、かつ上記回転
軸の周方向の一部に設けられ、上記つなぎ部の中心孔は
外周部分で外部に開放しており、上記回転軸の外周面は
上記つなぎ部の中心孔から外部に露出させている。
【0006】また、本考案は、中心孔を有する環状の永
久磁石部およびこの永久磁石部と一体に形成され上記中
心孔に通じる中心孔を有する2つの磁石と、上記中心孔
に挿入され上記2つの磁石の各永久磁石部に対して接着
固定した回転軸とからなり、上記2つの磁石はそれぞれ
のつなぎ部どうしを対向させた状態とで配置され、上
各永久磁石部および上記各永久磁石部と一体のつなぎ部
に形成された上記中心孔は軸方向に一致し、上記つなぎ
部は上記永久磁石部より小さい外径で、かつ上記回転軸
の周方向の一部に設けられ、上記つなぎ部の中心孔は外
周部分で外部に開放しており、上記回転軸の外周面は上
記つなぎ部の中心孔から外部に露出させている。
【0007】
【実施例】図1ないし図4は、本考案のロータ1を示し
ている。このロータ1は、磁石2と、この磁石2の中心
孔4に挿入固定された回転軸3とからなっている。磁石
2は、中心孔4を有する2つの環状の永久磁石部5と、
2つの永久磁石部5を連結する例えば2つのつなぎ部6
とを有している。つなぎ部6は、2つの永久磁石部5の
中心孔4に通じる中心孔4を有している。この実施例
で、2つの永久磁石部5およびつなぎ部6は、一体成形
品となっている。もちろん、環状の永久磁石部5は、外
周方向に沿って、交互にNS極に着磁されている。
【0008】上記つなぎ部6は、永久磁石部5より小さ
な外径の半円弧状であり、回転軸3の周方向の一部にの
み対称に設けられている。2つの永久磁石部5およびつ
なぎ部6に形成された中心孔4は、軸方向に一致してい
る。したがって、そこに挿入された回転軸3は、2つの
つなぎ部6の間を通って、2つの永久磁石部5の中心孔
4およびつなぎ部6の中心孔4を貫通している。
【0009】2つのつなぎ部6は、半円弧状の一対のも
のとして構成されており、つなぎ部6位置で中心孔4の
内周面は、回転軸3の外周面に当接しているが、つなぎ
部6のない部分つまり2つのつなぎ部6の間で、中心孔
4は、外周部分で外部に開放している。このため、回転
軸3の外周面は、つなぎ部6の部分で、外部に露出して
いる。なお、このロータ1の組み込み時において、それ
ぞれの永久磁石部5は、軸方向に並べられた2つのステ
ータコイル7に対向する。
【0010】つなぎ部6を永久磁石部5の外径より小さ
くした理由は、つなぎ部6により分離された各永久磁石
部5の磁力作用中心と、これらの永久磁石部5と対向す
るステータコイル7の磁力作用中心とを一致させること
により、磁石2の回転軸3の軸線方向の振動の発生を有
効に防止するためである。
【0011】もし、つなぎ部6の外径が永久磁石部5と
同じ程度大きいと、大きなつなぎ部6の部分が磁気的に
作用する部分として各永久磁石部5に働くため、対応の
ステータコイル7に対するそれぞれの磁力作用中心は、
ステータコイル7に対する磁力作用中心よりもつなぎ部
6寄りに変位し、対応のステータコイル7の磁力作用中
心と一致しなくなる。この結果、ロータ1の回転時に、
永久磁石部5の磁力作用中心は、対応のステータコイル
7の磁力作用中心の方向に磁気吸引され、回転軸3の軸
線方向の振動を誘発する。しかし、本考案では、つなぎ
部6が充分小さく、永久磁石部5に対して磁気的にほと
んど作用しないため、振動は有効に抑えられる。
【0012】また、つなぎ部6を中心孔4の全周に環状
に設けないで、回転軸3の周方向の一部にのみ不連続な
状態として設けた理由は、つなぎ部6の間から中心孔4
に接着剤を入れて、磁石2を回転軸3に固定するとき、
2つの永久磁石部5の間で、外部に通じている中心孔4
の部分および外部に露出している回転軸3の部分ではみ
出した接着剤を吸収し、回転軸3の端部側つまりモータ
ケース側の軸受けの孔に挿入される部分への接着剤のは
み出しをなくすること、またつなぎ部6を軸の周方向に
環状に設けるときに比較して、部分的に設けたときのつ
なぎ部6を軽くして、軽くなった分だけ磁石2の回転時
のイナーシャを小さくすること、のためである。
【0013】2個の永久磁石部5とつなぎ部6とが一体
成形品であり、それらの位置関係が磁石2の成形過程で
決定されるため、2つの環状の永久磁石部5を回転軸3
に組み込む過程で、位置決め治具が不要となり、また磁
石2の回転軸3に対する固定に際しても、2つの永久磁
石部5を一体のものとしてすなわち1個のものとして回
転軸3に固定すれば足りるため、回転軸3に対して2つ
の別体の永久磁石部5を位置合わせし、かつ周方向の位
相を調整しながら固定する構成のものに比較して簡略化
できる。
【0014】なお、2つの環状の永久磁石部5の軸方向
の間隔のみが異なる場合に、その間隔に合ったロータ1
を製作すると、製造工程が小ロット化してしまう。そこ
で、この場合、図5に例示するように、磁石2をつなぎ
部6の中央部分で2分割し、2つの磁石2とし、各磁石
2の永久磁石部5の間隔に応じて、各永久磁石部5のつ
なぎ部6どうしを対向させた状態として配置し、2つの
つなぎ部6の間に例えばリング状のスペーサ8を挟み込
み、そのスペーサ8の厚みつまり軸方向の寸法を変化さ
せることによって、永久磁石部5の間隔の変化に対応で
きる。
【0015】このようにすることによって、ロータ1の
小ロット化を防ぐことができる。このとき、2つの磁石
2の永久磁石部5どうしを向き合わせるように接触させ
たときに、2つの永久磁石部5の間隔が最小のロットの
ものと一致するように、それぞれの永久磁石部5の側の
つなぎ部6の軸方向の寸法を設定しておけば、最小のロ
ットのものについては、スペーサ8を挟む必要がない。
【0016】
【考案の効果】本考案では、中心孔がつなぎ部の部分で
外部に開放しているため、磁石を回転軸に接着剤によっ
て固定するとき、つなぎ部の開放部分から接着剤を入れ
ることができ、またその開放部分で余分な接着剤を保持
することもできるため、回転軸の端部(軸受けに挿入さ
れる部分)への接着剤のはみ出しがなくなること、つな
ぎ部が永久磁石部よりも小さな外径であり、しかも部分
的に形成されているため、磁石全体が軽くなり、その軽
くなった分、ロータのイナーシャが小さくできることな
どの特有の効果が得られる。
【0017】また、本考案で、磁石がつなぎ部の中央部
分で2分割されていて、2つの磁石の各磁石部のつなぎ
部どうしを対向させて配置する構造のものによれば、2
つの永久磁石部の間隔の変化に対して、柔軟に対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の小型電動機の永久磁石を有するロータ
の平面図である。
【図2】本考案のロータの側面図である。
【図3】ロータの軸を含む平面で図1のA−A矢印方向
の断面図である。
【図4】ロータの軸に対する直角な平面で図1のB−B
矢印方向の断面図である。
【図5】本考案の他の実施例のロータの断面図である。
【符号の説明】
1 小型電動機の永久磁石を有するロータ 2 磁石 3 回転軸 4 中心孔 5 永久磁石部 6 つなぎ部 7 ステータコイル 8 スペーサ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心孔を有する2つの環状の永久磁石部
    およびこれらの2つの永久磁石部と一体に形成され上記
    中心孔に通じる中心孔を有し上記2つの永久磁石部を連
    結するつなぎ部を有する磁石と、上記中心孔に挿入され
    上記2つの永久磁石部に対して接着固定した回転軸とか
    らなり、 上記2つの永久磁石部および上記2つの永久磁石部と一
    体のつなぎ部に形成された上記中心孔は軸方向に一致
    し、上記つなぎ部は上記永久磁石部より小さい外径で、
    かつ上記回転軸の周方向の一部に設けられ、上記つなぎ
    部の中心孔は外周部分で外部に開放しており、上記回転
    軸の外周面は上記つなぎ部の中心孔から外部に露出して
    いることを特徴とする小型電動機の永久磁石を有するロ
    ータ。
  2. 【請求項2】 中心孔を有する環状の永久磁石部および
    この永久磁石部と一体に形成され上記中心孔に通じる中
    心孔を有する2つの磁石と、上記中心孔に挿入され上記
    2つの磁石の各永久磁石部に対して接着固定した回転軸
    とからなり、 上記2つの磁石はそれぞれのつなぎ部どうしを対向させ
    た状態とで配置され、上記各永久磁石部および上記各永
    久磁石部と一体のつなぎ部に形成された上記中心孔は軸
    方向に一致し、上記つなぎ部は上記永久磁石部より小さ
    い外径で、かつ上記回転軸の周方向の一部に設けられ、
    上記つなぎ部の中心孔は外周部分で外部に開放してお
    り、上記回転軸の外周面は上記つなぎ部の中心孔から外
    部に露出していることを特徴とする小型電動機の永久磁
    石を有するロータ。
JP1993004296U 1993-01-20 1993-01-20 小型電動機の永久磁石を有するロータ Expired - Lifetime JP2595641Y2 (ja)

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JPH0660261U JPH0660261U (ja) 1994-08-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02294240A (ja) * 1989-05-09 1990-12-05 Citizen Watch Co Ltd ステップモータのロータ構造

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JPH0660261U (ja) 1994-08-19

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