JP2595269B2 - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

静電潜像現像用トナー

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    • G03G9/08711Copolymers of styrene with esters of acrylic or methacrylic acid

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、電子写真、静電記録及び静電印刷等に用い
られる静電潜像現像用トナーに関する。
〔従来技術〕
電子写真法は、一般には、光導電性物質を利用し種々
の手段により感光体上に静電潜像形成し、次いで該潜像
をトナーを用いて現像し、必要に応じて紙等に粉像を転
写したのち、加熱あるいは溶剤蒸気等により定着し、コ
ピーを得るものである。
この静電潜像をトナーを用いて可視化する方法として
は、磁気ブラシ法、カスケード現像法、粉末法等が知ら
れているが、いずれの現像法においてもトナー像の定着
が重要な工程であることはいうまでもない。
ところで、現在、このような定着方法としては、熱ロ
ール定着、雰囲気定着、フラッシュ定着といいった加熱
することによりトナー中に含まれる熱可塑性樹脂を軟化
あるいは溶融させて紙上に接着させる方法が、普通に利
用され、殊に省電力、高速対応性の点から熱供給効率の
高い熱ロール定着方式が最も一般的に使用されている。
しかしながら、この熱ロール定着の場合、定着時に熱ロ
ールと加熱溶融状態のトナーが直接接触するため、トナ
ーの一部が熱ロール表面に付着し、これが次に送られて
くる転写紙等を汚す、所謂オフセット現象が生じる。
このオフセット現象を防止する方法として、例えば、
熱ロールの表面にシリコーンオイル等の離型油を塗布す
ることにより熱ロールとトナーの接着力を小さくする方
法が知られているが、この方法ではシリコーンオイル等
を熱ロール表面に塗布する工程を必要とするので定着器
の構造が複雑となる等の難点があった。
また、他の方法としてトナーそれ自体にオフセット防
止性能を付与する方法も提案されており、例えば、トナ
ー中のバインダー樹脂のガラス転移温度(Tg)や分子量
を高め、トナーの溶融粘弾性を向上させる方法も知られ
ている。しかしながら、このような方法によりオフセッ
ト現象を改善した場合には、定着性が不十分となり、省
電力化や高速化において要求される低温度下での定着性
即ち低温定着性が劣るという問題を生じる。
一般に、トナーの低温定着性を改善するには、溶融時
のトナーの粘性を低下させ定着基材との接着面積を大き
くする必要があり、このため使用するバインダー樹脂の
Tgや分子量を低くすることが要求される。
即ち、低温定着性とオフセット防止性能とは相反する
一面を有することから、これらの機能を同時に満足する
トナーを開発することは非常に困難なことである。
一方、近年、孔版印刷の急速な発展及び塩化ビニル製
品の需要の進展に伴ない、トナーによって定着された複
写物に対しても種々の要求がなされている。
例えば、従来の孔版印刷の製版は「ガリ切り」といわ
れるようにマスターペーパーに鉄筆等により手書きで行
なっていたが、最近は原稿の上にマスターペーパーを重
ね、原稿の濃淡による吸光度の差を利用して、フラッシ
ュ光によりマスターペーパー上に形成しておいた薄いポ
リエステル等のフィルムの原稿黒部に対応した部分を融
かして一挙に製版する方法が盛に行なわれるようになっ
てきた。
この孔版印刷製版法において、原稿としてトナーが定
着されたものを用いると、製版工程において定着された
トナーが融け、フィルムの穿穴部分にトナーが融着し
て、印刷画像がかすれてしまうという現象を生じる。
この孔版印刷マスターペーパーへのトナー融着現像は
オフセット現象と同様にトナーの溶融時の粘弾性が低い
場合に発生するものである。ただし、製版時には定着時
よりトナーはさらに高温となるためマスターペーパーへ
のトナー融着を防止するためには、オフセット防止で考
慮した温度よりさらに高温領域での粘弾性を高める必要
があり、低温定着をも同時に満足させることは、低温定
着とオフセット防止を両立させる以上に困難を伴なう。
このような欠点を解消するために、たとえば特公昭51
−23354号には、架橋剤と分子量調節剤を加え適度に架
橋されたビニル系重合体からなるトナーが、特公昭55−
6805号には、α,β不飽和エチレン系単量体を構成単位
とした重量平均分子量と数平均分子量との比が3.5〜40
となるように分子量分布を広くしたトナーが、更にはビ
ニル系重合体において、Tg、分子量、ゲルコンテントな
どを組合せたブレンド系のトナー等が提案されている。
確かに、これらの提案によるトナーは、分子量分布の
狭い単一樹脂からなるトナーに比べ定着下限温度(定着
可能な最も低い温度)とオフセット温度(オフセットが
発生しはじめる温度)の間の定着可能温度範囲は拡がる
ものの、十分なオフセット防止性能を付与した場合に
は、その定着温度を十分低くすることができず、逆に低
温定着性を重視するとオフセット防止性能が不充分とな
るという問題があった。
また、これらビニル系の樹脂に代え、特開昭57−2085
59号のようにポリエステル樹脂に架橋を施し、さらにオ
フセット防止剤を加えたトナーも提案されている。この
ものは低温定着性及びオフセット防止性能ともに優れた
ものであるが、孔版印刷マスターペーパーに対すトナー
の融着に関しては満足できるものではなく、更にオフセ
ット防止剤である各種離型剤をトナーに加えても前記マ
スターペーパーへのトナー融着防止効果は発揮されない
という問題があった。
更に、特開昭54−114245号では、低分子量の低温融解
性のポリエステル樹脂やエポキシ樹脂50〜95重量部と重
量平均分子量50万以上の巨大分子量ビニル樹脂を含有さ
せ、低温定着性とオフセット防止性能の両者を満足する
トナーが提案されているが、このものは使用する溶融粘
度の差があまりにも大きいため、強い剪断力で長時間溶
融混練を行なっても良好な分散状態を示すトナーを得る
ことができない。さらに、このトナーが定着された紙を
用いて孔版印刷マスターを製版した場合、マスターペー
パーに多量のトナーが融着し、その印版画像も不鮮明で
あった。
また、特開昭59−107359号では、多官能性単量体によ
る重縮合体5〜45重量%とビニル系単量体による重合体
95〜55重量部からなり、多官能性単量体の20〜60重量%
が三官能以上の単量体である樹脂を用いたトナーが開示
されているが、このものは重縮合体が三次元構造となる
ため溶融粘弾性が高くなる重縮合体の長所である低温定
着性が十分発揮されないという欠点を有する。
この他にも、ポリエステル樹脂とビニル系樹脂との分
散性を改良するために、両者に共通セグメントを導入
し、グラフト共重合体を形成する方法も提案されている
が、このものは、オフセット防止性能及び低温定着性の
両者の機能を充分に生かすことができない。
一方、トナーによる塩化ビニル製品の汚染は、軟質塩
化ビニルに含まれるジオクチルフタレート(DOP)やジ
ブチルフタレート(DBP)等の可塑剤がトナー側に移行
し、トナーの粘度を低下させ、該トナーが塩化ビニル製
品に付着することによって生起する。
従来、静電潜像現像用トナーのバインダー樹脂として
は、スチレンやスチレン−(メタ)アクリル酸エステル
共重合体が一般的に使用されているが、これらの樹脂は
塩化ビニルに含有される可塑剤との相溶性が良好である
ため、上記のような過程により軟質塩化ビニル製品への
トナー汚染が生じるものである。
塩化ビニル製品へのトナー汚染防止についての提案は
いくつかあるが、どれも塩化ビニル製品の汚染防止効果
は認められるものの、トナーとしての他の重要な品質殊
に低温定着性と孔版印刷マスターペーパーへのトナー融
着防止効果を改良したものではなかった。たとえば、特
公昭55−10906号、特開昭59−166965号には、バインダ
ー樹脂に親水性基を導入する提案がなされているが、こ
のものは、確かに塩化ビニルの汚染防止性についてはそ
れぞれ所定の効果が認められるものの、いずれも環境
(温度、湿度)変動により、トナー帯電量が変化してし
まい、それにつれて、画像品質が悪化してしまうという
重大な欠点を有している。
更に、特開昭59−162564号には、炭素数3以下のアル
キル基を有する(メタ)アクリル酸エステルのホモポリ
マー若しくはコポリマー、またはスチレンとの共重合体
(スチレンモノマーユニット30重量%以下)を含有させ
たものが提案されているが、アクリル酸エステルの場
合、ホモポリマーではもちろん、スチレンを共重合させ
た場合でもスチレンが30wt%以下では共重合体のTgが低
く保存中にトナーが凝集固化してしまい、またメタクリ
ル酸エステルの場合には、Tgが高いため保存性は良いが
十分な加熱定着性を得ることができない。
〔目的〕
本発明は、オフセット防止性能に優れると共に良好な
低温定着性を示し、また孔版印刷マスターの製版工程に
おいて融着することがなく、かつ塩化ビニル製品の汚染
防止性に優れ、また、カラー再現性にも優れた静電潜像
現像用トナーを提供することを目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、バインダー樹脂と着色剤を少くとも
含有する静電潜像現像用トナーにおいて、該バインダー
樹脂として下記一般式(I)で示されるエポキシ樹脂と
スチレン−アクリル酸メチルエステル共重合体を用いた
ことを特徴とする静電潜像現像用トナーが提供される。
〔X及びYは、 を示す (R=アルキル基、アリル基、アルコキシ基、アセチル
基又はアルキルエステル基;R′=水酸基又はハロゲン;n
=2〜20)。ただしXとYが同時に となることはない。〕 本発明における静電潜像現像用トナーは、前記したよ
うにバインダー樹脂として特定の変成エポキシ樹脂とス
チレン−アクリル酸メチルエステル共重合体を用いたこ
とから、オフセット防止性能を有すると共に低温定着性
にすぐれ、また孔版印刷マスターの製版工程における穿
孔への融着が防止され、かつ塩化ビニル製品の耐汚染性
に優れたものである。更に、本発明に係るトナーは帯電
均一性も優れ、また環境条件が異なっても安定な性能を
保持し得るものである。また、本発明のトナーにより形
成した画像は光透過性が改善されたカラー再現性に適し
たものとなる。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明においては、バインダー樹脂の必須成分の1つ
としてスチレン−アクリル酸メチルエステル共重合体を
用いる。
一般にスチレン−アクリル系共重合体をバインダーと
するトナーは軟質塩化ビニル製品に付着し易く、汚染し
易いものとされているが、本発明で用いるスチレンとア
クリル酸メチルエステル共重合体は他の一般のスチレン
−アクリル系共重合体と異なり軟質塩化ビニル製品の耐
汚染性に極めて優れ、しかも孔判印刷マスターペーパー
への融着現像が極めて少ないものである。
この理由は定かでないが、アクリル酸メチルエステル
共重合体のSP値(溶解パラメータ)特に水素結合成分の
SP値が塩化ビニル製品に含有されている可塑剤のSP値よ
りも大きく優れているため、軟質塩化ビニル製品の耐汚
染性に優れているものと考えられる。またアクリル酸メ
チルエステル単独重合体は他のアクリル酸アルキルエス
テル単独重合体に比べ、そのガラス転移温度(Tg)が高
く、分子の屈曲性が少なく硬質な樹脂であって、このも
のはスチレンと共重合させても依然としてその硬質性を
保有しているため、孔版印刷マスターペーパーの融着現
象を防止することができるものと思われる。
この孔版印刷マスターにおけるトナーの融着防止機能
は、スチレン−アクリル酸メチルエステル共重合体の高
温領域下での高粘弾特性と高分子量化を図ることにより
増大させることができるが、更にこのものを架橋化する
ことによりその融着防止機能を一層向上することもでき
る。
本発明で用いるエポキシ樹脂はエピービス型エポキシ
樹脂をジメチルホルムアミド、ジオキサン等の可溶性溶
液中に溶解し、これに前記樹脂のエポキシ基と等モル以
上のアルコール、フェノール、グリニャール試薬、有機
酸ナトリウムアセチライド、アルキルクロライド等の反
応剤を添加し、塩基性又は酸性触媒、有機金属触媒等の
触媒の存在下に反応させることにより、溶液状態で得ら
れるが、反応時間が長くなると、得られた変性エポキシ
樹脂の主鎖末端同志が結合し易く、溶媒に不溶なゲル状
高分子が副生するので、適当な時間で反応を停止させな
ければならない。但し、反応例として炭素数2以上のア
ルコールやフェノールを用いた場合には反応時間が長く
なってもゲル状高分子の副生はないので、エポキシ樹脂
開環度の悪い変性エポキシ樹脂を得ることができる。
変性エポキシ樹脂は前記したスチレン−アクリル酸メ
チルエステル共重合体とも相溶性が良好であり、該樹脂
に対し混合させることによりスチレン−アクリル酸メチ
ルエステル共重合体のみでは達成することができない定
着下限温度の低下つまり、定着エネルギーの低下が可能
となる。
また、本変性エポキシ樹脂は前述したごとく相溶性が
好であるが故に着色剤を分散した場合、画像像形成され
たトナー層の光透過生が改善されとくにイエロー、マゼ
ンダ、シアン色のトナー層を重ね合わせて使用するフル
カラー再現に適したトナーとなる。
また、変性エポキシ樹脂としては、n=2〜20の分子
量のものが好ましい。nが2より小さい場合は、トナー
粒子が室温保存下で凝集したり、融着し、トナーとして
使用することはできない。また20以上であると充分な定
着エネルギーの低下が達成できない。また変性エポキシ
樹脂は混合樹脂全量に対して、10〜45重量%の割合で用
いるのが好ましい。
また、本発明においては、トナーの性能を損なわない
範囲、たとえば全バインダー中20重量%以下であれば、
他の公知の熱可塑性樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、
ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ブチ
ラール樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−メ
タクリル樹脂、あるいはスチレン−炭素数2以上のアル
キル基を有するアクリル酸アルキルエステル樹脂等を混
合しても良い。
変性エポキシ樹脂は重量平均分子量が8000〜160000、
ガラス転移温度50〜65℃以上で、かつスチレン−アクリ
ル酸メチルエステル共重合体の重量平均分子量が20万〜
50万、ガラス転移温度55〜70℃の場合に樹脂どうしの混
合が良好となり帯電の均一性が得られやすい。
スチレン−アクリル酸メチルエステル共重合体の重量
平均分子量が20万以下、ガラス転移温度が55℃以下では
孔版印刷マスターへのトナー融着防止性が充分満足され
ない。
なお、本発明における分子量及びガラス転移温度(T
g)は以下の測定方法によって算出したものである。
(1)分子量 分子量の測定はゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーにより次の条件で測定を行なった。
試料をTHF(テトラヒドロフラン)に0.1wt%の濃度で
溶解し、温度20℃において1ml/分の流速で測定し、単分
散ポリスチレン標準試料による検量線により分子量を決
定した。
(2)ガラス転移温度(Tg) ガラス転移温度(Tg)は示差走査熱量計により測定し
た。
本発明のトナーにおいて使用される着色剤としては、
以下のような任意の顔料及び染料を選ぶことができる。
黒色顔料 カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブブラ
ック、アニリンブラック。
黄色顔料 黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミ
ネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネ
ーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンゲーイ
エローG、ハンザーイエロー10G、ベンジジンイエロー
G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、
パーマネントイエローCG、タートラジンレーキ。
橙色顔料 赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレン
ジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イン
ダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK。
赤色顔料 ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミ
ウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾ
ロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキ
レッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、
ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアント
カーミン3B。
紫色顔料 マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオ
レットレーキ。
青色顔料 紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクト
リアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタ
ロノアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化
物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーB
C。
緑色顔料 クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーン
B、マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリ
ーン。
白色顔料 亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。
体質顔料 バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイ
トカーボン、タルク、アルミナホワイト、各種染料(塩
基性、酸性分散、直接の各染料等) ニグロニン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノ
リンイエロー、ウルトラマンブルー等。
また、トナーの極性及び帯電量の調整剤として、グロ
シン、モノアゾ染料、亜鉛ヘキサデシルサクシネート、
ナフトエ酸のアルキルエステルまたはアルキルアミド、
ニトロフミン酸、N,N′−テトラメチルジアミンベンゾ
フェノン、N,N′−テトラメチルベンジジン、トリアジ
ン、サリチル酸金属錯体等、のような極性の強い物質を
荷重制御剤として使用できる。
また磁性トナーとする場合には、磁性粉としては、強
磁性の元素及びこれらを含む合金、化合物などを用いれ
ばよく、このような具体例としては、マグネタイト、ヘ
マタイト、フェライト、などの鉄、コバルト、ニッケ
ル、マンガンなどの合金や化合物、その他の強磁性合金
など従来より磁性材料として知られている物質などが挙
げられる。
これらの磁性材料は平均粒径約0.1〜5ミクロン、好
ましくは0.1〜1ミクロンの微粒末としてトナー重量の
約1〜60重量%、好ましくは5〜40重量%の割合で添加
される。
また、前述のように本発明のトナーは高い溶融粘弾性
を有しているため、熱ロール定着におけるオフセット現
象は発生しないが、定着ローラへの転写紙の付着防止を
図るために、必要に応じ公知の離型剤、たとえば各種ワ
ックス類、低分子量のポリプロピレン、ポリエチレン等
を含有させることもできる。更に、トナーの流動性、ク
リーニング性等の特性を改良するため、シリカ、酸化チ
タン、アルミナ、炭化ケイ素、酸化亜鉛、高級脂肪酸金
属塩、硬質樹脂微粉末等を添加混合してもよい。
本発明のトナーは任意の周知のトナー混合法及び粉砕
法によって作られる。
本発明のトナーをカスケード現像法、磁気ブラシ現像
法、C−シエル現像法などによって使用するためには、
該トナーは、重量百分率であらわした平均粒度が約30ミ
クロン以下でなければならず、最適結果を生むためには
この平均粒度が約4〜20ミクロンの間にあることが望ま
しい。
カスケード現像法、磁気ブラシ現像法などで使用され
る被覆されたキャリヤ及び被覆されていないキャリヤは
周知であるが、トナー粉末がキャリヤ粒子に付着してそ
れらを包囲するようにキャリヤ粒子がトナー粉末と密接
に接触させられる時に、トナー粉末がキャリヤ粒子の電
荷とは反対極性の電荷を獲得するものであればキャリヤ
粒子は任意の適当な材料で形成されてもよい。
従って、本発明に係るトナーは、従来の光導電性表面
を含んだ任意の適当な静電潜像を帯びた表面上で静電正
像を現像するために通常のキャリヤと混合して使用され
る。
〔効果〕
本発明の静電潜像用トナーは、前記したようにバイン
ダー樹脂として、変性エポキシ樹脂とスチレン−アクリ
ル酸メチルエステル共重合体を用いたことから、オフセ
ット防止性能を有すると共に低温定着性にすぐれ、また
孔版印刷マスターの製版工程における穿孔への融着が防
止され、かつ塩化ビニル製品の耐汚染性に優れたもので
ある。更に、本発明に係るトナーは帯電均一性にも優
れ、また環境条件が異なっても安定な性能を保持し得る
ものである。更にカラー再現性に優れたトナーを得るこ
とができる。
また、本発明においては、特に前記変性エポキシ樹脂
として、重量平均分子量8000〜160000、ガラス転移温度
(Tg)50〜65℃のものを、また前記スチレン−アクリル
酸メチルエステル共重合体として、重量平均分子量20万
〜50万及びガラス転移温度(Tg)55〜70℃のものを用い
た場合には、上記作用効果が一層向上された静電潜像現
像用のトナーを得ることができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明の効果を具体的に示す。
実施例1 エピービス型エポキシ樹脂(旭化成社製AER−664X、
固形状)100重量部をジオキサンに溶解し、これに前記
エポキシ樹脂のエポキシ基に対し等モルのフェノールを
添加し、更に触媒としてイミダゾール0.1重量部を加
え、101.1℃で6時間加熱し所望のフェノール変性エポ
キシ樹脂を得た。この変性エポキシ樹脂の環球式軟化点
は88℃であった。
次に、スチレンモノマーとアクリル酸メチルエステル
モノマーに過酸化ベンゾイルとジビニルベンゼンを加え
懸濁重合法により重量平均分子量35万、Tg60℃であるス
チレン−アクリル酸メチルエステル共重合体(St/MA)
を得た。
つぎに、変性エポキシ樹脂とスチレン−アクリル酸メ
チルエステル共重合体(St/MA)を表1のように配合
し、また、これらの樹脂に対し、カーボンブラック10重
量部、ニグロシン染料1重量部、低分子量ポリプロピレ
ン(三洋化成工業(株)製ビスコール550P)4重量部を
混合し、2本ロールにて1時間溶融混練した。冷却後、
ロートプレックスにて粗粉砕した後、ジェットミル粉砕
装置により微粉砕を行ない、風力分級機により分級し、
体積平均粒径約11μmのトナーを得た。これらのトナー
に対し塩化ビニルトナー汚染性、孔版印刷マスターへの
トナー融着性、定着下限温度(定着が可能な最低温
度)、オフセット温度(オフセットが発生し始める温
度)及び帯電均一性を評価した。その結果を表1に示
す。
なお、評価試験は以下のようにして行った。
(1)画像サンプル作成 トナー4重量部と酸化鉄粉キャリア(TEFV200/300日
本鉄粉(株))96重量部とをVブレンダーで30分混合撹
拌して作成した現像剤を用いて電子写真複写機FT−8030
((株)リコー製)にて画像サンプルを作成した。画像
サンプルには10mm×50mmの黒部を設けてありこの反射濃
度を1.2とした。
(2)塩化ビニルトナー汚染性 (1)で得られた画像を軟質塩化ビニルシートにはさ
みA−4サイズ当り1Kgの加重をし、40℃にて72時間放
置した後画像を取り除きシートがトナーにより汚染され
ているか調べる。汚染されていた場合は、前記黒部に対
応するノート上の汚れた部分の反射濃度をマクベス濃度
計で測定し、画像のない部分の反射濃度を引いた値をも
って塩化ビニルトナー汚染性とする。汚染が激しいほど
この値は大きくなり汚染されていなければ値は0とな
る。
(3)孔版印刷マスタートナー融着性 (1)で得られた画像をマスターにセットし孔版印刷
製版機RISOGRAPH FX7200(理想科学工業(株))で乾式
モード目盛0にて製版した後、画像サンプルを取除く。
製版されたマスター上の10mm×50mm黒部に対応する部分
の反射濃度を測定し、画像のない部分の反射濃度を引い
た値をもって孔版印刷マスタートナー融着性とする。融
着が激しいほどこの値は大きくなり、汚染されていなけ
れば0.02程度の値を示す。印刷品質からは0.09が許容限
界である。
(4)定着下限温度及びオフセット温度は画像サンプル
作成に用いた現像剤、複写機で行う。
ただし、定着装置はシリコオイルを塗布せずに、定着
温度(熱ロール表面温度)を変えられるようにしてあ
る。なお、低温定着とするトナーの定着下限温度は145
℃以下でなければならない。
(5)帯電均一性 トナー帯電量を測定するブローオフ制御を使用する
(ケージブローオフ法)。
(1)で作成した現像剤を4gとり、0.5Kg/cm2のエア
ー圧でブローオフしトナーのq/m−1を求める、ブロー
オフ後の現像剤をさらに2.5kg/cm2のエアー圧でブロー
オフしトナーのq/m−2を求める。このq/m−1とq/m−
2との差をその平均値で割った値をもって帯電均一性と
する。値が大きい程帯電量の分布が大きく好ましくな
い。通常、許容限界は0.5程度の値である。
実施例2 実施例1と同じエピービス型エポキシ樹脂100重量部
をジオキサンに溶解し、これに前記エポキシ樹脂のエポ
キシ基に対し等モルの2−エチルヘキシルアルコールを
添加し、イミダゾール0.1重量部を加え、101.0℃で6時
間加熱して所望の2−エチルヘキシルアルコール変性エ
ポキシ樹脂を得た。この変性エポキシ樹脂の環球軟化点
は90℃であった。
また、以上の合成例で得られた変性エポキシ樹脂のエ
ポキシ環開環度はいずれも90%以上であり、臭気及び透
明性は原料エポキシ樹脂本来のものと変らなかった。
つぎに、この変性エポキシ樹脂と実施例1で用いたス
チレン−アクリル酸メチルエステル共重合体(St/MA)
を25:75の重量割合で配合し、またこれらの樹脂に対
し、カーボンブラック10重量部、ニグロニン染料1重量
部及び低分子量ポリプロピレン〔三洋化業工業(株)
製、ビスコール550P〕4重量部を混合し、実施例1と同
様の製法でトナーを得た。このトナーを実施例1と同様
の評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例3 実施例1と同様にしてスチレン−アクリル酸メチルエ
ステル共重合体(St/MA)の重合を行なったが、重合温
度、過酸化ベンゾイルの量及びジビニルベンゼンの量を
調整することにより重量平均分子量が約15万、25万、35
万、45万、55万であるSt/MAを得た。なお、これら5種
類のSt/MAのTgは60℃となるように調整した。
つぎに、実施例2で用いた変性エポキシ樹脂25重量部
と分子量を変えた5種類のSt/MAをそれぞれ75重量部と
を実施例2と同様の処方条件でトナー化、同様の評価を
行なった。その結果を表3に示す。
実施例4 スチレン及びアクリル酸メチルエステルの共重合体を
変化させる以外は実施例1と同様に重合を行い、重量平
均分子量35万、ゲルコンテント30%でかつTgが50、55、
60、65、70、75℃である6種のSt/MAを得た。これら6
種の樹脂75重量部と実施例2の変性エポキシ樹脂を25重
量部で混合し実施例2と同様の処方、製法でトナー化
し、同様の評価を行った。その結果を表4に示す。
実施例5 実施例2の樹脂の組み合せに、東洋インキ製銅フタロ
シアニン(商品名リオノールブルーKL)を5部、帯電制
御剤としてオリエント化学社製、ボントロンE−84を2
部、溶融混練し、実施例1と操作と同様にしてトナーを
製造した。さらに日本鉄粉製キャリアTEF−V(100〜20
0)を95部、該トナーを5部の重量比で混合し現像剤を
作成した。現像剤中トナーの帯電量は−15μc/gであっ
た。該現像剤を用いリコー製FT4060でマイラーフィルム
上にブルーの画像形成し、透過濃度計で透過率を計測し
たところ43%の透過率を示し、OHP(オーバーヘッドプ
ロジェクター)で色を観察したところ良好なシアン色の
投影画像が得られた。さらに黄色の下地のカラーペーパ
ー上に上記トナーで画像形成させたところ鮮明な緑色の
コピーが得られた。
比較例 実施例1において、スチレン−n−ブチルアクリレー
ト共重合体(重量平均分子量20万、Tg60℃)90部をスチ
レンアクリル酸メチルエステルの替わりに用いた外は、
同じ条件で、変成エポキシ樹脂と配合して、トナーを製
造し、同じ条件で評価試験を行った。
結果を、表5に示す通りである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バインダー樹脂と着色剤を少くとも含有す
    る静電潜像現像用トナーにおいて、該バインダー樹脂と
    して下記一般式で示される変性エポキシ樹脂とスチレン
    −アクリル酸メチルエステル共重合体を用いたことを特
    徴とする静電潜像現像用トナー。 〔X及びYは、 を示す (R=アルキル基、アリル基、アルコキシ基、アセチル
    基又はアルキルエステル基;R′=水酸基又はハロゲン;n
    =2〜20)。ただしXとYが同時に となることはない。〕
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