JP2595224Y2 - 電子部品収納用キャリアテープ - Google Patents

電子部品収納用キャリアテープ

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JP2595224Y2
JP2595224Y2 JP1992050902U JP5090292U JP2595224Y2 JP 2595224 Y2 JP2595224 Y2 JP 2595224Y2 JP 1992050902 U JP1992050902 U JP 1992050902U JP 5090292 U JP5090292 U JP 5090292U JP 2595224 Y2 JP2595224 Y2 JP 2595224Y2
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JP
Japan
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carrier tape
coated
sheet
electronic components
coating
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JP1992050902U
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JPH066257U (ja
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知康 加藤
重信 平岩
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、半透明導電性の熱可塑
性樹脂シート(以下シートという)から成形されてなる
電子部品収納用キャリアテープ(以下キャリアテープと
いう)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯電破壊を防止するため導電性をもたせ
たキャリアテープは、塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ
カーボネイト等の熱可塑性樹脂シートに、カーボン、ニ
ッケル、銅、スズ−アンチモン系等の導電性塗料を印刷
等によりコーティングしたり、あるいは導電性カーボン
や金属微粉末等を練り込んで導電性をもたせたりしたシ
ートを、プレスするかあるいは真空成形法により成形し
て作られるのが一般的である。しかしながら、このよう
にして作られたキャリアテープは不透明であるため、I
C等の電子部品を収納してトップカバーテープでテーピ
ングすると、収納された電子部品の判別ができないとい
う不利がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記コーティングタイ
プのシートの場合、透明性を得ようとするには、導電性
フィラーとして、可視光線の波長よりできるだけ小さい
粒子のものを使う必要性があるが、そうすると成形後フ
ィラー同士の接触が切断され易く導電性が低下するとい
う欠点が生じる。また不規則な印刷パターンを数回印刷
し、透明性を得る方法もあるが、この場合も全面にコー
ティングした場合と同様に、成形すると均一に伸びるた
め導電性はやはり低下し、帯電破壊の防止効果が損なわ
れる。
【0004】一方、導電性のフィラーを練り込んだシー
トを用いて成形する場合は、成形後の導電性の低下は少
ないが、シートは不透明であるため、ICをテーピング
しリールに巻き取った状態ではICの判別が不可能であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、コーティ
ング面と非コーティング面が混在したシートを成形した
場合、コーティング面と非コーティング面の延伸率に差
があることに着目し、この差を利用し導電性と透明性を
併せもつキャリアテープを得たのであって、これは表面
固有抵抗が 104〜 106Ωとなるよう、シート表面に設け
た導電性コーティング面内に非コーティング部分が、開
口率10〜90%の範囲内で点在している半透明導電性のシ
ートから成形されてなる電子部品収納用キャリアテープ
を要旨とするものである。
【0006】オフセット、グラビア、シルク等の印刷方
法でコーティングされたシート表面はすべて連続した面
であるから、透明性を得るためには、収納された電子部
品を透視できる限り、その中に非コーティング部分を一
定の間隔あるいは成形の形状によって点在させればよ
い。
【0007】この場合の非コーティング部分は、開口率
(全表面積に対する非コーティング部分の割合)で10〜
90%の範囲内に点在させたものとする。その理由は、10
%未満では、光線透過率が10%未満になるだけでなく、
全面コーティングに限りなく近づくため、成形時の延伸
率の差を利用できなくなる場合があり、90%を越える
と、コーティング面が限りなく細い線となるため、連続
した線としてコーティングするのが困難で、安定した導
電性が得られない場合があるからである。
【0008】また導電性コーティング膜厚は 0.5〜10.0
μmの範囲とする。 0.5μm未満の場合は導電性が低い
だけでなく、膜厚が薄すぎるため成形時の延伸率の差と
なって表れない。10.0μmを越えた場合には、コーティ
ング方法が限定されるばかりでなく、コスト面でも従来
の数倍となる可能性がある。延伸率の調整はコーティン
グ剤の膜厚、バインダーの選定によって可能である。膜
厚が厚い場合延伸率は小さくなり、バインダーが熱可塑
性の場合Tgの高いものを使用すれば延伸率が小さくな
る。また、熱硬化性のバインダーの場合には、架橋度合
の高いものを使用すれば延伸率が小さくなる。
【0009】
【作用】シートに導電性塗料をコーティングした部分と
コーティングしていない部分の成形時の延伸率を比較す
ると、つぎの理由からコーティング部分は非コーティン
グ部分より延伸率は小さい。すなわちコーティング部分
は非コーティング部分より厚さが厚くなり、コーティン
グ部分のシートの引っ張り強度は(シートの引っ張り強
度)+(コーティング剤の樹脂膜の引っ張り強度)とな
るからである。このように非コーティング部分の延伸率
がコーティング部分より大きいことにより、成形を行っ
た場合には非コーティング部分の占めるトータル面積の
割合が増加し透明性が増す。また、導電性については、
コーティング面より非コーティング部分が延伸されるこ
とから、コーティング面の延伸が極限まで抑えられ成形
による導電性の低下を最小限に抑えることができる。
【0010】
【実施例】
(実施例1) 厚さ 0.3mmの硬質塩化ビニル樹脂シートに、導電性充填
剤としてのカーボンブラック 3.5重量%、バインダーと
してのウレタン樹脂14.5重量%からなり、不揮発分
(N.V.)が18重量%である導電性塗料を用いてスク
リーン印刷し、図1(a)に示したような、厚さ約4μ
mのコーティング面1内に、一辺が2mmの正方形の非
コーティング部分2を、中心間隔3mmにして均等に点
在させ、80℃で30秒間乾燥させ24mm巾にスリットする。
比較のため上記の硬質塩化ビニル樹脂シートの全面に上
記した導電性塗料を同じ厚さに塗装し、同一条件にて乾
燥させスリットした。
【0011】ついで、前記両者のコーティング膜の表面
固有抵抗値を20℃、65%RHの条件下で測定したとこ
ろ、図1(a)に示すものは、 4.0× 104Ωで、全面塗
装したものが3.5 × 104Ωであったので、これをプレス
成形して延伸し、図2(a)に示したような17.87mm ×
9.7mm のキャリアテープを成形し、このものの図2
(b)におけるA、Bの位置の表面固有抵抗を測定した
ところ、表1に示した結果が得られた。さらにコーティ
ング面と非コーティング部分の延伸度合を確認するた
め、コーティング面と非コーティング部分の伸びおよび
シートの厚さを、図2に示すA,Bの位置で測定したと
ころ、それぞれ表2、表3の結果で示されるように、コ
ーティング部分の線の寸法と非コーティング部分の寸法
を比較すると、コーティング部分の方の伸びが小さく厚
みが厚くなっていた。これによりコーティング面と非コ
ーティング部分の成形による伸びの差が導電性の低下を
抑えることが確認された。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】 (実施例2) 実施例1で使用した硬質塩化ビニル樹脂シートに、実施
例1で使用した導電性塗料を用いて、図1(b)に示す
ように、コーティング面1内に直径1mmの円形の非コ
ーティング部分3を、中心間距離を2.5mmにして均
等に点在させ、実施例1と同じコーティング条件でコー
ティングし、同じ条件で乾燥し、スリット後このコーテ
ィング膜の表面固有抵抗を測定したところ、表4に示し
た結果が得られた。これによれば非コーティング部分の
形状が正方形であっても、円形であっても同様な効果が
得られることが確認された。
【0016】
【表4】
【0017】
【考案の効果】導電性塗料を全面に塗布せず、非コーテ
ィング部分を点在させることにより透明性が確保され、
コーティング膜自身に透明性を付与する必要はなくなる
ため、高い導電性を得るために充分な膜厚でコーティン
グを行うことが可能となる。このように高い導電性をも
ちながら、さらに透明性ももったキャリアテープを得る
ことにより、従来の導電性キャリアテープでは困難であ
ったキャリアテープ内に収納されたIC等の電子部品の
判別が、テーピング後リールに巻き取られた状態でも容
易に行えるようになり、キャリアテープ内からのICの
脱落等による不良ロットの発生を未然に防ぐことができ
る。また、導電性塗料のバインダーの種類を変えること
によりコーティング面の延伸率を変化させることも可能
で、シートの成形度あいによって導電性をさらに高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本考案の実施例において使用
したシートの平面図。
【図2】(a)は本考案の実施例として成形したキャリ
アテープの平面図、(b)は(a)のX−X線に沿う断
面図である。
【符号の説明】
1 コーティング面 2 正方形の非コーティング部分 3 円形の非コーティング部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−260313(JP,A) 特開 平2−295186(JP,A) 実開 昭58−163478(JP,U) 実開 昭60−21481(JP,U) 実開 昭61−183852(JP,U) 実開 平3−11675(JP,U) 実開 平5−94188(JP,U) 実開 平3−123861(JP,U) 実開 平3−129267(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 67/00 - 79/02 B65D 81/18 - 81/30 B65D 81/38 B65D 85/00 - 85/28 B65D 85/30 - 85/48

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面固有抵抗が 104〜 106Ωとなるよ
    う、表面に設けた導電性コーティング面内に非コーティ
    ング部分が、開口率10〜90%の範囲内で点在している半
    透明導電性の熱可塑性樹脂シートから成形されてなる電
    子部品収納用キャリアテープ。
JP1992050902U 1992-06-26 1992-06-26 電子部品収納用キャリアテープ Expired - Lifetime JP2595224Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH066257U JPH066257U (ja) 1994-01-25
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4997211U (ja) * 1972-12-12 1974-08-22
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JPH066257U (ja) 1994-01-25

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