JP2001194751A - ポリマー帯電防止材を含むベースを有する写真フィルム - Google Patents

ポリマー帯電防止材を含むベースを有する写真フィルム

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JP2001194751A JP2000394903A JP2000394903A JP2001194751A JP 2001194751 A JP2001194751 A JP 2001194751A JP 2000394903 A JP2000394903 A JP 2000394903A JP 2000394903 A JP2000394903 A JP 2000394903A JP 2001194751 A JP2001194751 A JP 2001194751A
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グリーナー ジェヒューダ
Debasis Majumdar
マジュンダー デベイシス
Thomas M Laney
マイルズ レーニー トーマス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体の製造中又は製造後に帯電防止層を適
用する追加の塗布工程を必要としない帯電防止性写真フ
ィルムの提供。 【解決手段】 少なくとも1層のハロゲン化銀層とポリ
マー帯電防止層を含む少なくとも1層の押出層を含むベ
ース材料を含んでなる写真フィルム画像形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、画像形
成要素、例えば、写真要素、静電記録要素及び熱画像形
成要素に関する。更に詳しくは、本発明は、支持体、画
像形成層及び導電層を含んでなる画像形成要素に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、フィルム押出時に適用
でき且つ写真フィルム支持体と一体化した導電性ポリマ
ーを含んでなる導電層、ならびに静電荷の発生を防ぐと
いうような目的でこのような導電層を画像形成要素中に
使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム及び印画紙の製造及び使用
中における静電荷の形成及び放電に関する問題は、写真
業界において長年にわたって認められている。フィルム
または印画紙表面への電荷の蓄積は吸塵をまねき、それ
が物理的欠陥を生じるおそれがある。増感乳剤層の塗布
中または塗布後における蓄積電荷の放電は、乳剤中に不
規則なカブリパターンまたは「スタチックマーク」を生
じる場合がある。静電気の問題は、新しい乳剤の写真感
度増加、塗布機速度の増加及び後塗布乾燥効率の増大に
よって一層悪化している。塗布プロセス中に発生する電
荷は主に、巻き取り及び巻き出し操作中(巻き出し静電
気)、塗布機中における輸送中(輸送静電気)、及びス
リッチング及びスプーリングのような後塗布操作中に、
高誘電ポリマーフィルムベースのウェブが帯電しようと
する傾向によって発生する。静電荷はまた、最終写真フ
ィルム製品の使用中にも発生し得る。オートマチックカ
メラの場合には、ロールフィルムのフィルムカセットか
らの巻き取り及びフィルムカセットへの巻き戻しは、相
対湿度が低い環境にいては特に、静電帯電する可能性が
ある。同様に、高速自動フィルム現像も静電荷を発生す
る可能性がある。シートフィルムは特に、耐光性包装か
らの取り出し中に静電帯電を受けやすい(たとえば、X
線フィルム)。
【0003】1層またはそれ以上の導電性「帯電防止」
層をフィルム構造に組み入れることによって静電荷を効
率よく逃がすことができることは一般に知られている。
帯電防止層は、フィルムベースの片面または両面に、す
なわち、感光性ハロゲン化銀乳剤層の下または乳剤層と
は反対の面にまたはその両方に下塗り層として適用でき
る。あるいは、帯電防止層は外塗り層として、乳剤層の
上またはフィルムベースの、乳剤層とは反対側の面にま
たはその両方に適用できる。いくつかの用途では、帯電
防止剤を乳剤層に混和することができる。あるいは、帯
電防止剤はフィルムベース自体に直接組み入れることが
できる。
【0004】種々の導電性材料を帯電防止層に混和し
て、広範囲の導電率を得ることができる。写真用の従来
の帯電防止系のほとんどは、イオン導電体を使用する。
イオン導電体においては、荷電種が電解質を通って大量
に拡散することによって電荷が移動する。単純な無機
塩、界面活性剤のアルカリ金属塩、イオン導電性ポリマ
ー、アルカリ金属塩を含むポリマー電解質、及びコロイ
ド金属酸化物のゾル(金属塩によって安定化)を含む帯
電防止層がこれまでに特許文献に記載されている。これ
らのイオン導電体の抵抗率は一般に、環境の温度及び湿
度に大きく左右される。低い湿度及び温度では、イオン
の拡散移動度は非常に低下し、導電率はかなり減少す
る。高湿度では、帯電防止用裏引き層は多くの場合、水
を吸収し、膨潤し、そして軟化する。ロールフィルムに
おいては、このためにフィルムの乳剤面への裏引き層の
付着が起こる。また、使用される無機塩、ポリマー電解
質及び低分子量界面活性剤の多くは、水溶性であって、
処理中に帯電防止層から滲み出して、帯電防止機能の低
下をまねく。
【0005】電子導電体を使用する帯電防止系も文献記
載されている。この場合の導電率はイオンの移動度では
なく、主に電子の移動度に左右されるので、観察される
電子導電率は湿度とは無関係であり、周囲温度の影響は
ごくわずかである。共役ポリマー、導電性炭素粒子また
は半導電性無機粒子を含む帯電防止層がこれまでに文献
記載されている。
【0006】Trevoy(米国特許第3,245,8
33号)は、絶縁用フィルム形成結合剤中に粒度0.1
μm未満の粒子として分散された半導電性銀または銅ヨ
ウ化物をふくむ、表面抵抗が102 〜1011Ω/□の導
電性被膜の製造を教示している。これらの被膜の導電率
は相対湿度とは実質的に無関係である。また、これらの
被膜は比較的明澄であって、写真フィルムの帯電防止層
として使用できる充分な透明度を有している。しかし、
銅または銀ヨウ化物を含む被膜をフィルムベースの、乳
剤と同じ面に下塗り層として使用する場合には、Tre
voy(米国特許第3,428,451号)は、処理中
におけるハロゲン化銀乳剤層への半導電性塩の移行を防
ぐために、導電層に誘電水不透過性障壁層を上塗りする
ことが必要であることを見い出した。障壁層がない場合
には、半導電性塩がハロゲン化銀層と相互に悪影響を及
ぼし合って、カブリを発生し、乳剤感度の低下をまね
く。また障壁層なしで、半導電性塩は加工溶液によって
溶解され、帯電防止機能が失われる。
【0007】Nakagiri及びInayama(米
国特許第4,078,935号)は、写真用の帯電防止
層に使用できる別の半導電性材料を開示している。フィ
ルムベースに蒸着されている金属薄膜を酸化することに
よって、透明で、結合剤を含まない半導電性金属酸化物
薄膜が形成される。適当な遷移金属としては、チタン、
ジルコニウム、バナジウム及びニオブがある。金属酸化
物薄膜の微細構造は不均一且つ不連続であり、性質上ほ
とんど「粒状」の「アイランド」構造を有していること
が判明している。このような半導電性金属酸化物薄膜の
表面抵抗率は、相対湿度とは無関係であって、105
109 Ω/□であることが報告されている。しかし、金
属酸化物薄膜の製造に使用される方法は全体として複雑
で、コストがかかり、これらの薄膜の耐磨耗性は低く、
しかもベースへのこれらの薄膜の密着力は劣っているの
で、金属酸化物薄膜は写真への適用に適さない。
【0008】「非晶質」半導電性金属酸化物を混和して
いる非常に有効な帯電防止層が、Guestaux(米
国特許第4,203,769号)によって開示されてい
る。帯電防止層は、五酸化バナジウムのコロイドゲルを
含む水溶液をフィルムベースに塗布することによって形
成されている。コロイド五酸化バナジウムのゲルは一般
に、幅50〜100Å、厚さ約10Å及び長さ1,00
0〜10,000Åの、絡み合った、高アスペクト比の
フラット状リボンからなる。フィルムベースへのゲルの
塗布時に、これらのリボンは表面に垂直な方向に平らに
堆積する。このため、五酸化バナジウムゲルの薄膜に
は、結晶質五酸化バナジウム粒子を含む同様な厚さの薄
膜の場合に観察されるより約3桁大きい導電率(約1Ω
-1cm-1)が得られる。さらに、五酸化バナジウムの被覆
量が極めて少ない場合には、低い表面抵抗率を得ること
ができる。このため、光学吸収が少なく、散乱ロスも少
ない。また、この薄膜は、適切に調製されたフィルムベ
ースに非常に良く密着する。しかし、五酸化バナジウム
は高pHにおいて溶解するので、処理に耐えるためには、
不透過性疎水性障壁層を上塗りしなければならない。導
電性下塗り層と共に使用する場合には、前記乳剤層への
密着を促進するために障壁層には親水性層を塗布しなけ
ればならない(Andersonらの米国特許第5,0
06,451号参照)。
【0009】ポリマー結合剤によって分散された結晶質
金属酸化物の導電性微粒子は、種々の画像形成に使用す
るための光学的に透明な湿度不感受性帯電防止層の製造
に使用されている。米国特許第4,275,103号;
同第4,394,441号;同第4,416,963
号;同第4,418,141号;同第4,431,76
4号;同第4,495,276号;同第4,571,3
61号;同第4,999,276号;及び同第5,12
2,445号のような特許中において、多くの種々の金
属酸化物、例えば、ZnO,TiO2 ,ZrO2 ,Sn
2 ,Al23,In23 ,SiO2 ,MgO,B
aO,MoO3 及びV25 が、写真要素中の帯電防止
剤としてまたは静電記録要素中の導電剤として有用であ
ると言われている。しかし、これらの酸化物の多くは、
このような要求の厳しい環境において許容され得る性能
特性を提供しない。好ましい金属酸化物は、アンチモン
添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、及びニオブ添
加酸化チタンである。表面抵抗率は、好ましい金属酸化
物に含む帯電防止層に関しては106 〜109 Ω/□で
あることが報告されている。高導電率を得るためには比
較的多量(0.05〜10g/m2 )の金属酸化物を帯
電防止層に添加しなければならない。このため、帯電防
止被膜が厚い場合には光学的透明度が低下する。好まし
い金属酸化物の高屈折率(2.0より大)は、帯電防止
層による光の散乱(曇り)を最小にするために超微細粒
子(0.1μm未満)の形態で金属酸化物を分散させる
ことが必要である。
【0010】水溶性ポリマーまたは溶剤溶性樹脂のよう
な結合剤中に分散された導電性セラミック粒子、例え
ば、TiN,NbB2 ,TiC,LaB6 またはMoB
の粒子を含む帯電防止層は、1992年2月24日に公
開された特開平4−55492号に開示されている。不
導性チタン酸カリウムホイスカー上に塗布されたアンチ
モンドープ酸化錫を含む導電性繊維粉末が、写真及び電
子記録用の導電層の製造に使用されている。このような
材料は例えば、米国特許第4,845,369号及び同
第5,116,666号に開示されている。結合剤中に
分散されたこれらの導電性ホイスカーを含む層は、比較
的高いアスペクト比の結果として、他の導電性微粒子よ
りも低い容積濃度において改良された導電性を発現する
ことが報告されている。しかし、容量百分率を低くする
という要求条件の結果として得られる利益は、これらの
材料が長さが10〜20μmというように大きさが比較
的大きく、このような大きい寸法が光の散乱を増し、曇
った被膜を形成するという事実によって相殺される。
【0011】有効な帯電防止性能を達成するために導電
性被膜中に導電性微粒子を高容積率で使用すると、散乱
ロスによって透明度が低下し、脆い層が形成される。こ
の脆い層は、亀裂が入りやすく、支持体材料に対する密
着性が悪い。従って、湿度に無関係な、処理に耐えられ
る帯電防止性能を有する、非脆性、密着性、高透明度、
無色の導電性被膜を得ることは極めて困難であることは
明白である。
【0012】ハロゲン化銀写真フィルム中の帯電防止層
に対する要求条件は、厳しい光学的要求条件のために特
に厳しい。他の型の画像形成要素、例えば、写真印画紙
及び熱画像形成要素もまた、多くの場合、帯電防止層の
使用を必要とするが、一般に、これらの画像形成要素は
要求条件がそれほど厳しくない。
【0013】画像形成要素に使用するのに特に有利であ
って、ハロゲン化銀写真要素の厳しい光学的要求条件を
満たすのに有効な導電層の具体例は、1994年11月
29日に発行されたChristianらの米国特許第
5,368,995号に記載された、電子導電性金属ア
ンチモン酸塩の微粒子のフィルム形成結合剤中分散液を
含む層である。画像形成要素に使用するためには、電子
導電性金属アンチモン酸塩の平均粒度は好ましくは約1
μm未満、より好ましくは約0.5μm未満である。透
明度が高いことが重要な画像形成要素に使用する場合に
は、一般に平均粒度が0.01〜0.05μmである電
子導電性金属アンチモン酸塩のコロイド粒子を使用する
のが好ましい。好ましい金属アンチモン酸塩は、ルチル
型のまたはルチル型と同類の結晶構造を有し、下記式
(I)または(II): M+2Sb+5 26 (I) (式中、M+2=Zn+2,Ni+2,Mg+2,Fe+2,Cu
+2,Mn+2,Co+2) M+3Sb+54 (II) (式中、M+3=In+3,Al+3,Sc+3,Cr+3,Fe
+3,Ga+3) で表される。
【0014】導電層はまた、静電保護を提供する以外の
目的で画像形成要素に常用される。従って、例えば、静
電記録画像形成においては、支持体、電極として働く導
電層、及び画像形成層として働く光導電層を含んでなる
画像形成要素を使用することがよく知られている。写真
ハロゲン化銀画像形成要素中に帯電防止層として使用さ
れる導電剤は、静電記録画像形成要素の電極層中でも有
用であることが多い。
【0015】前述のように、画像形成要素中の導電層に
関する先行技術は広範囲にわたり、導電剤として使用す
るための種々の材料が提案されている。しかしながら、
種々の画像形成要素に使用でき、納得のいくコストで製
造でき、湿度変化に影響されにくく、耐久性及び耐摩耗
性があり、少ない被覆量で有効であり、透明な画像形成
要素の場合に使用でき、センシトメトリーまたは写真に
対して悪影響を及ぼさず、しかも、画像形成要素が通常
接触する溶液、例えば、ハロゲン化銀写真フィルムの処
理に使用される水性アルカリ現像液中に実質的に不溶で
ある改良された導電層に対する深刻なニーズが依然とし
て当業界にある。
【0016】前述の型の画像形成要素の多くは、ゼラチ
ンを含む層を1層またはそれ以上含んでいる。従って、
導電層は通常、ゼラチン含有層と密着している。このよ
うな構造の写真要素の例としては、導電層が、ゼラチン
ハロゲン化銀乳剤層またはゼラチン含有カーリング防止
層の下に存在する下塗り層である要素、導電層が、ゼラ
チンハロゲン化銀乳剤層の上に存在する上塗り層である
要素、及び導電層が、支持体の、ハロゲン化銀乳剤層と
は反対の面のゼラチン含有カーリング防止層の上に存在
する最外層である要素が挙げられる。
【0017】高濃度の導電性金属含有粒子を含む導電層
と、それに密着しているゼラチン含有層との間に充分な
密着力を得ることは極めて困難である。密着力の問題と
一因となる主な要因は、望ましい高レベルの導電率を得
るためには、導電層中の結合剤に対する導電性金属含有
粒子の容量比が普通は極めて高くなければならないこと
である。例えば、導電性金属含有粒子は一般に、導電層
の20〜80容量%またはそれ以上を構成する。導電層
中に存在する結合剤の量が少なすぎると、導電層に密着
しているゼラチン含有層への密着力が不十分であるとい
う重大な問題が起こるおそれがある。この問題は、Le
lentalらの米国特許第5,508,135号によ
り、導電層に特定の高分子電解質を添加することによっ
て解決されている。本発明の目的は、高導電性且つ高透
明性であって、写真支持体の一部を構成する改良された
導電層を提供することにある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】写真支持体の一部であ
って、支持体製造中または製造後に帯電防止層を適用す
るための追加塗布工程を必要としない、透明な帯電防止
層へのニーズがある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、少なく
とも1層のハロゲン化銀層を含む画像形成要素に帯電防
止保護を提供することにある。本発明のこれら及び他の
目的は、少なくとも1層のハロゲン化銀層とポリマー帯
電防止材料を含む少なくとも1層の押出層を含むベース
材料を含んでなる写真フィルム画像形成要素によって達
成される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、ベース製造中または製
造後における別の塗布工程による帯電防止層適用の必要
がない透明な一体帯電防止層を有する写真支持体を提供
する。本発明は、先行技術よりも優れた多数の利点を有
する。本発明は、帯電防止層の塗布のための別の工程を
必要としない、帯電防止性の優れた写真材料を提供す
る。さらに、本発明の画像形成部材は、画像形成層の処
理及び取り扱い中において帯電防止性能がはるかに低下
しにくい。一体帯電防止層を有する本発明の画像形成部
材は、溶剤の除去を必要とするために製造コストを増す
ものであった、帯電防止材料の塗布のための別工程を必
要としない。本発明の画像形成材料は、帯電防止材料を
塗布しないので、先行技術の方法において必要とされる
乾燥工程が必要ない。画像形成部材の形成に必要な塗布
及び乾燥工程が1つ少ないので、コスト面の利点もあ
る。これら及び他の利点は、以下の詳細な説明から明ら
かであろう。
【0021】本発明は好ましくは、同時押出法によって
帯電防止層を適用するため、別工程での支持体の塗布の
必要性がなく、製造プロセスのコストを抑えることがで
きる。こうして適用される帯電防止層は透明であり、写
真処理に耐えることができる。前記ポリマー層は、支持
体製造工程の間に同時押出法によって支持体層と一体成
形される。
【0022】本発明に特に有用なのは、ポリエステルフ
ィルムベースを製造するのに使用するのと同様な条件下
で溶融加工可能であると共に、半導性であり且つ写真要
素に帯電防止保護を提供できるポリマーである。このよ
うなポリマーは、ベースポリマーと一緒に専用のダイを
通して同時押出してから、種々の画像形成要素用のポリ
エステルフィルムベースの製造において通常なされるよ
うに、必要に応じて二軸延伸及びヒートセットを行う。
半導性ポリマーはまた、ポリエステルベース層に強く密
着していなければならず、写真処理後も強く結合したま
までなければならない。
【0023】帯電防止活性及び全ての物理的性能を保持
しつつ、溶融加工できるいくつかの材料が当業界で知ら
れている。これらの材料は、高濃度のポリエーテルブロ
ックを含む種々の高分子物質である。ポリエーテル鎖に
沿ったイオン電導により、これらのポリマーは本質的に
散逸性であり、108 〜1013Ω/□の表面抵抗率を生
じる。このようなイオン導電体の例は次の通りである:
ポリエーテル−ブロック−コポリアミド(例えば、米国
特許第4,115,475号;同第4,195,015
号;同第4,331,786号;同第4,839,44
1号;同第4,864,014号;同第4,230,8
38号;同第4,332,920号;及び同第5,84
0,807号に開示);ポリエーテルエステルアミド
(例えば、米国特許第5,604,284号;同第5,
652,326号;及び同第5,886,098号に開
示);ならびにポリアルキレングリコール部分を含む熱
可塑性ポリウレタン(例えば、米国特許第5,159,
053号及び同第5,863,466号に開示)。この
ような本質的に散逸性のポリマー(IDP)は、かなり
熱安定性であり、溶融状態において純粋な形態でまたは
他の熱可塑性材料とのブレンドの形態で容易に加工でき
ることが示されている。公知の、本質的に導電性ポリマ
ー(ICP)のほとんど、例えば、ポリアニリン、ポリ
ピロール及びポリチオフェンは通常、本発明に使用でき
るほど十分には熱安定性でない。しかし、ICPが熱安
定化されて、高温における溶融加工後に導電性を保持で
きるならば、これらも本発明に適用できるであろう。
【0024】本発明において、本発明者らは、ポリエス
テルベースを含む写真フィルム中に帯電防止層としてポ
リアルキレングリコール鎖を含む種々のIDPを使用す
ることを提案する。IDPは溶融加工性に優れているた
め、フィルム形成プロセスの押出工程の間に同時押出法
によって帯電防止層を直接形成でき、従って、これまで
のやり方であった溶液型帯電防止層の塗布及び乾燥を必
要としない。これとは対照的に、ポリマーマトリックス
中に分散された無機導電性充填剤の同時押出による、押
出可能な導電層の形成は実現不可能である。これは、高
い導電率を得るのに必要な高容量分率(典型的50%
超)において、このような分散液の溶融粘度がベースポ
リエステル樹脂の溶融粘度よりもかなり高くなりがちで
あるためである。一般に、溶融粘度が非常に異なる隣接
層の同時押出は、押出量が多い場合には特に、実現不可
能である。
【0025】一体二重層または多層構造を有するポリマ
ーフィルムの形成は通常、同時押出法によって行う。
「一体」とは、複数の層が同時に形成され、しかも互い
にしっかりと永続的に結合していることを意味する。キ
ャストポリマーシートの同時押出には任意の公知技術を
使用できる。このような形成方法は当業界でよく知られ
ている。代表的な同時押出方法は、W.J. Schrenk及びT.
Alfrey, Jr. “Coextruded Multilayer Polymer Films
and Sheets”,Chapter 15, Polymer Blends, p.129 〜
165, 1978, Academic Press ならびにD.Djorjevic,“Co
extrusion”,Vol.6, No.2, 1992, Rapra Review Repor
tsに教示されている。多層または二層キャストシートは
次に少なくとも一方向に伸張することによって延伸する
ことが重要である。シートまたはフィルム材料の一軸延
伸法または二軸延伸法は公知である。基本的には、この
ようは方法は、チルロール上でキャスト後、シート又は
フィルムを少なくとも機械方向、すなわち、縦方向にも
との寸法の約1.5〜4.5倍伸張することを含んでな
る。このようなシートまたはフィルムはまた、公知の装
置及び方法によって横方向、すなわち、横断方向に一般
にはもとの寸法の1.5〜4.5倍伸張できる。ポリマ
ー層を充分に延伸し且つ望ましいレベルの厚さ均一性及
び機械的性能を得るためには、このような比に伸張する
ことが必要である。このような装置及び方法は当業界で
公知であり、例えば、米国特許第3,903,234号
に記載されている。伸張フィルムは通常、横方向の伸張
後にヒートセット工程に供し、寸法安定性及び機械的性
質を改良する。
【0026】本発明の好ましい実施態様は、ベース層と
してのポリエチレンテレフタレート(PET)またはそ
のコポリマーと、導電性帯電防止層としての純粋な形態
またはPETもしくは別のポリエステルとのブレンドの
形態の特定のIDPを含んでなる。帯電防止層は好まし
くは、ベース層の、ハロゲン化銀乳剤層とは反対の面に
配置し、その厚さは0.1〜10μmであることができ
る。層の導電率を所望のレベルに確実に保持するために
は、帯電防止層中のIDPの濃度はある臨界濃度を超え
なければならない。導電層中のIDP/ポリエステルブ
レンドは、少量の相溶化剤、すなわち、マトリックスへ
の導電性ポリマーの分散の均一性及び質を改良するのに
使用される分散助剤を含むことができる。一般に、ID
PとPETまたは他のポリエステルとのブレンディング
はコスト低下の助けとなり、ベースPET層への導電層
の密着性を改良し、且つ帯電防止層の加工性及び機械的
性能を改良するものでなければならない。以下の実施例
の本発明の実施を説明するものである。これらは本発明
の可能な変形を全て網羅するものではない。特に断らな
い限り、部及び%は重量に基づく。
【0027】
【実施例】本発明の実施例中に使用したIDP製剤は、
以下の市販材料を含む: IDP サンプル 供給元 導電性ポリマー Pebax 1074 Elf Atochem ポリエーテル−ブロック−コポリアミド Pebax 1657 Elf Atochem ポリエーテル−ブロック−コポリアミド Stat-Rite M690 B.F. Goodrich セグメントポリエーテル−ウレタン Stat-Rite E1140 B.F. Goodrich セグメントポリエーテル−ウレタン Pelestat NC6321 Sanyo Chemical ポリエーテルエステルアミド
【0028】本発明の実施例において、本発明者らは、
ベース層としてPET及びPETG(完全に非晶質のポ
リエステル樹脂)を使用し、PETGは帯電防止層中に
おいてIDPとのアロイ化のためにも使用する。インヘ
レント粘度は、PETが0.70dl/g、PETG樹脂
が0.75dl/gである。
【0029】サンプルの調製に際して、樹脂は全て65
℃において24時間乾燥させ、2つの可塑化スクリュー
押出機によって同時押出ダイマニホールドに供給して、
2層溶融流れを生成する。この2層溶融流れは、ダイか
ら流れ出た後、チルロール上で急冷される。押出機の押
出量を調節することによって、キャストシート中の帯電
防止層とベース層の厚さ比を調整することが可能であ
る。以下の実施例において、これらのキャストシートを
「押出」と記載し、ベース層に対する導電性帯電防止層
の厚さ比は約1:10に保持する。場合によっては、キ
ャストシートは110℃において機械方向に3.3の比
で伸張し、次いで110℃で横方向に3.3の比で伸張
する。以下の実施例においては、これら後者のサンプル
を「伸張」と記載し、最終フィルムの厚さは約100μ
mに調整するが、帯電防止層とベース層との厚さ比は約
1:10に保持する。同時押出フィルム内の層は、完全
に一体化され、強く結合している。
【0030】抵抗率の試験に関しては、試験前に、サン
プルをRH50%(特に断らない限り)及び72°Fに
おいて少なくとも24時間試験準備する。表面抵抗率
(SER)は、米国特許第2,801,191号に記載
されたのと同様な方法によってKeithly Mod
el 616デジタルエレクトロメーターで、2点DC
プローブを用いて測定する。望ましい性能の場合、帯電
防止層は13 logΩ/□超のSER値を示さなけれ
ばならない。
【0031】表Iに示したフィルムサンプル1〜11
は、本発明に従って製造した。種々のフィルムサンプル
の構造及び組成は表Iに、対応するSER値は表IIに示
す。本発明に従って製造したサンプルは全て、RH50
%におけるSER値が13 log Ω/□よりかなり
低く、このため写真フィルム要素の帯電防止保護に望ま
しいことが示される。また、これらのサンプルのSER
値が相対湿度にはほとんど左右されないことも明らかで
ある。RH5〜50%におけるSER偏差は±1log
Ω/□超であるのがわかった。このことは、ポリエス
テル支持体を基材とする写真フィルムに表面導電性を与
えるのに本発明が有用であり、そのため、広範囲の相対
湿度において写真フィルムに帯電防止保護を提供するこ
とを示している。本発明の説明のために製造した、表I
に挙げたフィルムは全て明澄透明であることもわかる。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】本発明を、特にいつくかの好ましい実施態
様に関して詳述したが、本発明の精神及び範囲内におい
て変形及び変更が可能なことを理解されたい。
【0035】本発明の態様を以下に列挙する。 1.フィルム支持体上に適用された少なくとも1層のハ
ロゲン化銀層を含んでなる写真フィルム画像形成要素で
あって、該支持体がポリマー帯電防止材料を含む少なく
とも1層の押出層を含み、該押出層が支持体の少なくと
も1層の他の層と一体化している画像形成要素。 2.前記の少なくとも1層の押出層が前記ポリマー帯電
防止材料のためのポリマーマトリックス材料をさらに含
む態様1に記載の画像形成要素。 3.前記ポリマー帯電防止材料が、ポリエーテルエステ
ルアミド、ポリエーテルブロックコポリアミド及びセグ
メント化ポリエーテルウレタンからなる群から選ばれた
少なくとも1種の材料を含む態様1に記載の画像形成要
素。
【0036】4.前記ポリマー帯電防止層がハロゲン化
銀乳剤の側とは反対側のベース層の側に存在する態様1
に記載の画像形成要素。 5.前記フィルム支持体が底面側に一体成形された帯電
防止材料を有するポリマーベース層を含んでなる態様1
に記載の画像形成要素。 6.前記フィルム支持体がポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリル樹脂及びポリアミドから
なる群から選ばれたポリマーベース層を含んでなる態様
1に記載の画像形成要素。
【0037】7.前記画像形成材料が該フィルム支持体
底面において13 log Ω/□未満の表面電気抵抗率
を有する態様1に記載の画像形成要素。 8.ポリマーマトリックス中へのポリマー帯電防止材料
の分散を助けるために相溶化剤をさらに含んでなる態様
2に記載の画像形成要素。 9.前記相溶化剤がマトリックスポリマー及び帯電防止
ポリマーとそれぞれ独立に混和性であるポリマーを含む
態様8に記載の画像形成要素。
【0038】10.前記マトリックスポリマーがポリエ
ステルを含む態様2に記載の画像形成要素。 11.前記マトリックスポリマーがポリカーボネート、
ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリアミド及びポリスチ
レンからなる群から選ばれた少なくとも一員を含む態様
2に記載の画像形成要素。 12.前記ベース材料が延伸ポリマーフィルムを含む態
様1に記載の画像形成要素。
【0039】13.前記帯電防止層が半透明または透明
である態様1に記載の画像形成要素。 14.前記帯電防止層がポリアニリン又は導電性を損な
うことなく、溶融状態で加工可能である他の固有的に導
電性のポリマーである態様1に記載の画像形成要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス マイルズ レーニー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14468, ヒルトン,ペック ロード 348

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム支持体上に適用された少なくと
    も1層のハロゲン化銀層を含んでなり、該支持体がポリ
    マー帯電防止材料を含みかつ支持体の少なくとも1個の
    他の層と一体化した少なくとも1層の押出層を含んでな
    る写真フィルム画像形成要素。
JP2000394903A 1999-12-27 2000-12-26 ポリマー帯電防止材を含むベースを有する写真フィルム Pending JP2001194751A (ja)

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