JP2665802B2 - 帯電防止プラスチックフィルム又はシート - Google Patents

帯電防止プラスチックフィルム又はシート

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JP2665802B2
JP2665802B2 JP1192584A JP19258489A JP2665802B2 JP 2665802 B2 JP2665802 B2 JP 2665802B2 JP 1192584 A JP1192584 A JP 1192584A JP 19258489 A JP19258489 A JP 19258489A JP 2665802 B2 JP2665802 B2 JP 2665802B2
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film
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plastic film
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antistatic
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龍也 菅野
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、帯電量が改良された性能をもつ帯電防止フ
ィルム又はシートで且つ低湿時においても帯電防止性の
優れたプラスチックフィルム又はシートに関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、帯電防止フィルムとしては、帯電防止剤をねり
込んだプラスチックフィルム、導電性微粒子をねり込ん
だプラスチックフィルム、導電性物質を塗布または蒸着
等により付着させたプラスチックフィルム、あるいはこ
れ等をラミネートしたフィルムなどが知られている。
これ等の帯電防止フィルムは、静電気拡散のための導
電性の層を有しているものは、フィルム自体が帯電し難
く、又導電層の電気抵抗が比較的低いものは静電場に対
するシールド効果を有していて、帯電のために生じる種
々のトラブルを解消するために用いられている。
(発明が解決しようとする課題) これらの静電気による故障をなくす最も良い方法は、
表面の電気伝導性を上げて静電荷を短時間に漏洩させて
しまうことである。そのためにプラスチックフィルムの
帯電防止には、無機塩を吸湿性物質と共に塗布し、導電
層としたり、界面活性剤や高分子電解質を含有する層を
設け導電層としたりする方法が良く知られている。
しかしこれらのイオン性化合物を塗布して、帯電防止
をする方法では、帯電防止性能に、湿度依存性がある。
すなわち塗布層の導電性は湿度が低くなると減少し、目
的とする帯電防止性を果さなくなる。
これらの欠点を改良するものとして、プラスチックフ
ィルムの表面に金属酸化物の層を蒸着して導電性を付与
する方がある。例えば、米国特許第3,874,879号、同第
3,874,878号、同第3,801,325号、特開昭50−141323など
には写真用支持体あるいはプラスチックフィルムの帯電
防止のために金属酸化物の蒸着膜を使用する技術が開示
されている。
しかしながらこれらの特許明細書からもわかるよう
に、完全に酸化された金属酸化物は導電性がなくなるた
め、非化学量論的な酸化状態で導電性のある状態にして
いる。そのため導電性の蒸着膜は空気中にさらされ長時
間すると、次第に酸化状態が進み導電性は減少してい
く。
これを防ぐため、導電性状態の金属酸化物の上に更に
保護層を蒸着する方法などがとられるが、この方法では
工程が複雑となりコスト高にもなる。
したがって、本発明は、帯電量が改良された性能をも
つ帯電防止フィルム又はシートで、且つ、低湿時におい
ても帯電防止性のすぐれたプラスチックフィルム又はシ
ートを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、静的帯電量が50mV未満、動的帯電量が
150mV以下であることを達成する芳香族ポリカーボネー
ト共重合体を見い出し、本発明を完成した。すなわち、
本発明に用いられる芳香族ポリカーボネート共重合体の
構成単位となるビスフェノールの代表例としては、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン,2,2−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン,2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)オクタン,1,1−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン,4,4′
−ジヒドロキシ−2,2,2−トリフェニルエタン,2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン,2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフ
ェニル)プロパン,2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−
sec.ブチルフェニル)プロパン,2,2−ビス−(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン,2,2−ビス
−(4−ヒドロキシ−3−ターシャリーブチルフェニ
ル)プロパン,1,1′−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−p−ジイソプロピルベンゼン,1,1,′−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソピロピルベン
ゼンなどが挙げられる。さらに、上記から選ばれる一種
のビスフェノールを第3成分として用いて三元共重合体
とさせることも可能である。好ましくは、4,4′−ジヒ
ドロキシ−2,2,2−トリフェニルエタンと1,1′−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−メタ−ジイソプロピルベ
ンゼンを構成単位とした芳香族ポリカーボネート共重合
体である。本発明の芳香族ポリカーボネート共重合体の
製造法としては、一般に用いられているホスゲン法,エ
ステル交換法などで特に製造法に制限はない。
本発明に於て、表面層を設ける方法に特に制限はな
く、通常、ポリマーの皮膜を形成するのに用いられる方
法を用いることができる。
例えば、溶融押出し法(エクストルージョン法)、コ
ーティング法、及びラミネート法を挙げることができ
る。
溶融押出し法としては、溶融したポリマーを押出し機
の先端の線状のスリットを有するダイス(T−ダイ)か
らフィルム状又はシート状に押出すことにより、支持体
上に表面層を設ける方法が有利である。コーティング法
としては、ポリマーを有機溶剤に溶解し、これを導電層
上に均一に塗布し熱風で乾燥する方法と、ポリマーのエ
マルジョンを塗布・乾燥する方法がある。
本発明の帯電防止フィルム又はシートの支持体として
は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
ナフタレート、ポリカーボネート、セルロースアセテー
ト、セルロースナイトレート、セルロースアセテートプ
ロピオネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどが使用しうる。
表面層に用いる芳香族ポリカーボネート共重合体の粘
度平均分子量は1.5×103〜5.0×104が好ましい。1.5×1
03未満であると脆くなり、表面層と基材フィルムが剥離
しやすくなる。また、5.0×104を越えると流動性が低く
なり、ラミネートする場合の作業性を悪くする。
(実施例) 実施例1 厚さ32μmの二軸延伸ポリスチレンフィルムの片面に
予め重合した4,4′−ジヒドロキシ−2,2,2−トリフェニ
ルエタン(60モル%)と1,1′−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−メタ−ジイソプロピルベンゼン(40モル
%)からなる粘度平均分子量2.2×104の芳香族ポリカー
ボネート共重合体をジクロロメタンに溶解させた希釈液
をグラビアコーターにより塗布して乾燥して、10μmの
表面層を作った。次に、このような表面層をもつポリス
チレンフィルムを高速10m/sで巻き換えを5回繰り返し
た時の静電容量をリオン(株)製のEA03形静電場測定器
を用いて測定したところ130mVであった。これに灰をふ
りかけても灰はフィルムに付着しなかった。
実施例2 厚さ32μmの二軸延伸ポリエステルフィルムの片面に
予め重合した4,4′−ジヒドロキシ−2,2,2−トリフェニ
ルエタン(50モル%)と1,1′−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−メタ−ジイソプロピルベンゼン(50モル
%)からなる粘度平均分子量2.5×104の芳香族ポリカー
ボネート共重合体をジクロロメタンに溶解させた希釈液
をグラビアコーターにより塗布して乾燥して、8μmの
表面層を作った。次に、このような表面層をもつポリエ
チレンフィルムを高速10m/sで巻き換えを5回繰り返し
た時の静電容量を実施例1と同様に測定したところ140m
Vであった。これに灰をふりかけても灰はフィルムに付
着しなかった。
比較例 実施例1,2で用いた基材フィルムに実施例1,2で示した
表面層を塗布しないフィルムを高速10m/sで巻き換えを
5回繰り返した時の静電容量を実施例1と同様に測定し
たところ350mVであった。これに灰をふりかけたところ
フィルムに付着した。
(発明の効果) 本発明のフィルム又はシートは、静的帯電量ばかりで
なく動的帯電量が小さいためゴミやダストが付着しにく
いという効果を有している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静的帯電量が50mV未満、動的帯電量が150m
    V以下である芳香族ポリカーボネート共重合体からなる
    表面層を有してなることを特徴とする帯電防止プラスチ
    ックフィルム又はシート。
JP1192584A 1989-07-27 1989-07-27 帯電防止プラスチックフィルム又はシート Expired - Lifetime JP2665802B2 (ja)

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JPH0358838A JPH0358838A (ja) 1991-03-14
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