JP2594658Y2 - ゆで玉子調理器の玉子受け台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はゆで玉子調理器内の玉子
を載置する玉子受け台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、生玉子をゆで玉子調理器でゆで玉
子（特に温泉玉子）を得るには、熱湯の入った広口の魔
法びん内に生玉子を複数入れ、魔法びんの口元に蓋をし
て所定時間放置した後、魔法びんの蓋をはずし、魔法び
ん内の熱湯を注出し玉子を取り出せばゆで玉子（特に温
泉玉子）が得られた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来のゆで玉子調理で
は以上のように構成されているので、魔法びん内に入れ
て複数の玉子が乱雑に積み重ねられることとなり、玉子
の出し入れが非常に煩わしいと共に、重なり合った玉子
が割れて簡単かつ確実にゆで玉子を得ることができない
という問題点があった。

【０００４】本考案は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、玉子受け台の構造が非常に簡単
で、成形も容易であり成形コストのダウンをはかること
ができる。また、魔法びんの口元の径よりも外周径が大
きい玉子受け台を切欠部の前後側辺より魔法びん内へ差
し込めば簡単に挿入でき、そして玉子の出し入れもスム
ーズであると共に調理器である魔法びん内で玉子が重な
り合うこともないために、割れもなく確実にゆで玉子を
得るゆで玉子調理器の玉子受け台を提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】魔法びん内に載置し、か
つ生玉子を載せる玉子受け台を設け、該玉子受け台が中
央に支柱を設け、支柱の周りに平板状の台座部を設け、
該台座部周面に複数の透孔を穿設すると共に、前後側端
に切欠された切欠部を設けたものである。玉子受け台の
支柱が台座部を貫通して台座部底壁より突出されたもの
である。

【０００６】

【作用】ゆで玉子調理器の魔法びん口元に対し、玉子受
け台の台座部の切欠部を垂直にして魔法びん口元を貫通
させ、通過後支柱をもって口元と平行に降下させれば魔
法びん内底部に載置でき、該玉子受け台の透孔にそれぞ
れ生玉子を載せればよい。

【０００７】

【考案の実施例】以下、本考案の実施例を図に基づき説
明する。ゆで玉子調理器Ａは広口の魔法びん１と魔法び
ん内に載置する玉子受け台15とから構成されており、魔
法びん１は中びん４と中びん４を囲む上部外装体５と下
部外装体６と、この中びん口元を覆う蓋体７とからなっ
ている。８は把手である。

【０００８】魔法びん１は内びん２とこの内びん２を囲
む外びん３間を真空断熱している。魔法びん１の内びん
２は手が入るに十分な広口とし、その口元２ａを外びん
３の口元と連なっており、胴部２ｂの上端に胴部の直径
よりもわずかに小さい直径とした首元２ｃを設けてい
る。この内びん２の底部内壁が胴部内壁より湾曲状に窄
まっている。

【０００９】この首元2cは胴部壁に対し、傾斜角θをも
って形成されて、胴部壁より鋭く折曲している。この内
びん２の口元は手が入るに十分な広口としているにもか
かわらず、胴部2bの直径よりも小さくしているので、胴
部と同径の口元を有する従来の内びんよりも大きく保温
効果を向上させている。９はチップである。該内びん２
と外びん３はガラス製又はステンレス等の金属である。

【００１０】上部外装体５は上端中央に中びん４口元と
連通する開口を備えた肩部10を一体成形しており、該肩
部10はその外壁左右側壁に把手支持片11，11設けてい
る。該把手支持片11，11は吊り下げ型の把手８を各ピン
12，12にて支持固定している。

【００１１】肩部10の開口を形成する周壁には、後述の
蓋体７を螺着する雌ねじを刻設している。上部外装体５
の下端内周には、下部外装体を螺着する周ねじが刻設さ
れている。13はシ−ルパッキンである。

【００１２】下部外装体６は上端内周に上部外装体５と
螺着する周ねじを刻設し、下端中央に締上げ用のねじを
刻設した中央開口を穿設している。14は締上げ部材で下
部外装体６の中央開口に螺着して中びん４を押上げてい
る。

【００１３】蓋体７は上蓋7aと下蓋7bとからなり内部中
空に形成されており、その下蓋7bの外周壁に肩部10の雌
ねじに螺着する雄ねじを刻設している。この蓋体７の内
部中空内に断熱材を充填してもよい。

【００１４】玉子受け台１５は図２及び図３に示すよう
に中央に支柱１６を設け、該支柱の周りに平板円盤状の
台座部１７を設けている。該台座部１７は支柱の周囲に
複数の透孔１８、１８を穿設している。台座部１７の外
周径は内びん２の口元の径よりも大きくかつ内びん２の
胴部の径よりもわずかに小さく形成している。

【００１５】台座部１７の周端は下方に延びて内びん２
の内壁面に沿わしめるフランジ片１９を設けている。台
座部１７の各透孔１８はその直径を玉子の一部が挿通し
て玉子を固定保持できるような大きさに形成されてい
る。該台座部１７の前後側辺は図２に示すように切り欠
かれて切欠部２０、２０としている。該切欠部に係る透
孔１８は一部をカットされている。

【００１６】玉子受け台１５の支柱１６は、台座部１７
の切欠部２０を内びん２口元に対し垂直にして口元を通
過できるような長さに形成されている。該支柱１６は台
座部１７を貫通して、台座部底壁より突出された下支柱
片２１を設けてもよい。この支柱１６の下支柱片２１は
内びん２内底壁面に当接して、玉子受け台の安定性を向
上させることができる。

【考案の効果】以上のように本考案のゆで玉子調理器の
玉子受け台によれば、口元が胴部の径よりもわずかに小
さい径で、底部内壁が胴部内壁より湾曲状に窄まった真
空二重瓶の魔法びんを設け、この魔法びんに熱湯と生玉
子とを入れて閉蓋し、所定時間放置してゆで玉子を得る
ゆで玉子調理器にあって、前記魔法びん内の湾曲状の底
部内壁上部に当接して着脱自在に装着し、かつ外周径が
魔法びんの口元の径よりも大きい玉子受け台を設け、こ
の玉子受け台が中央に支柱を設け、支柱の周りに平板円
盤状の台座部を設け、この台座部の周面に生玉子を載せ
る透孔を複数穿設すると共に、相対する前後側辺に透孔
の一部と台座部の周面とを切欠した切欠部を設け、この
切欠部の前後側辺間の長さが魔法びんの口元の径と同じ
かまたはわずかに小さく形成しているので、玉子受け台
の構造が非常に簡単で、成形も容易であり成形コストの
ダウンをはかることができる。また、魔法びんの口元の
径よりも外周径が大きい玉子受け台を切欠部の前後側辺
より魔法びん内へ差し込めば簡単に挿入でき、そして玉
子の出し入れもスムーズであると共に調理器である魔法
びん内で玉子が重なり合うこともないために、割れもな
く確実にゆで玉子を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例の縦断面図である。

【図２】本考案の玉子受け台の平面図である。

【図３】本考案の玉子受け台の正面図である。

【符号の説明】

Ａ…ゆで玉子調理器 １…魔法びん ２…内びん 2a…口元 2b…胴部 2c…首元 ３…外びん ４…中びん ５…上部外装体 ６…下部外装体 ７…蓋体 7a…上蓋 7b…下蓋 ８…把手 ９…チップ 10…肩部 11、11…把手支持片 12、12…ピン 13…シ−ルパッキン 14…締上げ部材 15…玉子受け台 16…支柱 17…台座部 18、18…透孔 19…フランジ片 20、20…切欠部 21…下支柱片

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 口元が胴部の径よりもわずかに小さい径
   で、底部内壁が胴部内壁より湾曲状に窄まった真空二重
   瓶の魔法びんを設け、この魔法びんに熱湯と生玉子とを
   入れて閉蓋し、所定時間放置してゆで玉子を得るゆで玉
   子調理器にあって、前記魔法びん内の湾曲状の底部内壁
   上部に当接して着脱自在に装着し、かつ外周径が魔法び
   んの口元の径よりも大きい玉子受け台を設け、この玉子
   受け台が中央に支柱を設け、支柱の周りに平板円盤状の
   台座部を設け、この台座部の周面に生玉子を載せる透孔
   を複数穿設すると共に、相対する前後側辺に透孔の一部
   と台座部の周面とを切欠した切欠部を設け、この切欠部
   の前後側辺間の長さが魔法びんの口元の径と同じかまた
   はわずかに小さく形成したことを特徴とするゆで玉子調
   理器の玉子受け台。
2. 【請求項２】 玉子受け台の支柱が台座部を貫通して台
   座部底壁より突出されたことを特徴とする請求項１の玉
   子受け台。