JP2594375Y2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JP2594375Y2
JP2594375Y2 JP1993012292U JP1229293U JP2594375Y2 JP 2594375 Y2 JP2594375 Y2 JP 2594375Y2 JP 1993012292 U JP1993012292 U JP 1993012292U JP 1229293 U JP1229293 U JP 1229293U JP 2594375 Y2 JP2594375 Y2 JP 2594375Y2
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JP
Japan
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pressure
spool
chamber
pressure chamber
orifice
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JP1993012292U
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JPH0665158U (ja
Inventor
繁二 國本
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車のパワーステア
リング装置等アクチュエータに供給されるポンプ吐出作
動液の流量を適正に制御する流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流量制御弁には、特開昭
59−57067号公報に記載されたものがある。この
流量制御弁では、スプール収容孔内にスプール弁を摺動
自在に嵌合して高圧室と背圧室とを隔成する一方、前記
高圧室にポンプ吐出圧を、前記背圧室に吐出ポートのア
クチュエータへの供給圧力を各々導入し、その差圧によ
る前記スプール弁の応動でドレンポートの有効流路断面
積を調整するようになっている。これによって、アクチ
ュエータに対してポンプ低速回転域のときはポンプ吐出
作動液の全量が供給され、ポンプ回転数が上昇するとポ
ンプ吐出作動液の一部がドレンポートに排出されること
でポンプ吐出作動液のうちの一定量が供給され、ポンプ
高速回転域になったときはドレンポートからの排出量が
更に増加することでアクチュエータへの供給量が減少す
るようにしている。
【0003】このような流量制御弁において、前記高圧
室と吐出ポートとの間に固定オリフィスを設け、該固定
オリフィスの吐出ポート側にニードル弁を配置し、該ニ
ードル弁と前記固定オリフィスとで可変オリフィスを構
成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の流量制御弁では、上記ポンプ高速回転域でポンプ吐
出量が大きい高速走行中に車線変更などをした時にアク
チュエータ側で流路が絞られる。この作動によりオリフ
ィスの前後両方の圧力が上昇し、ドレーンポートを流れ
る流体の流速が増大する。この結果、流体は流速が速く
なることで圧力が低下し、実質、オリフィス前後の差圧
が小さくなり、スプールにはドレーンポートを閉じる方
向に力が作用する。よってドレーンポートの有効流路面
積が減少して、アクチュエータへの供給量が増加してし
まい、これにより操舵アシスト力が一時的に増加して、
折角操舵力を重くして得られた安定した操舵フィーリン
グが損なわれるおそれがある。
【0005】この考案は上記課題を解決するためになさ
れたもので、高速走行中における安定した操舵フィーリ
ングが車線変更等で損なわれないようにできる流量制御
弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、スプール収容孔内にスプール弁を摺動
自在に収容して高圧室と背圧室とを隔成し、ポンプの吐
出側とアクチュエータの流入側とを連通する流路に設け
られた設けられたオリフィスの上流側の圧力を高圧室
に、オリフィス下流側の圧力を背圧室に各々導入する一
方、前記背圧室に、前記スプール弁を前記高圧室側に付
勢する戻しスプリングを配置した流量制御弁において、
前記戻しスプリングと前記スプール収容孔の閉塞端との
間に、第2スプールを摺動自在に収容して前記スプール
収容孔の閉塞端側に圧力補償室を隔成し、該圧力補償室
を低圧側に連通する一方、前記圧力補償室内に圧力補償
スプリングを縮設したものである。
【0007】
【作用】上記構成により、通常の運転時、戻しスプリン
グと圧力補償スプリングのばね力の差により戻しスプリ
ングは圧縮されるが、圧力補償スプリングは圧縮されな
いことから、従来と同様の流量制御特性が得られる。
【0008】ポンプ高速回転域にあるときに車線変更等
で吐出ポートの一時的な圧力上昇が生じた時、背圧室の
圧力は一時的に上昇するが、ポンプ高速回転域で高圧室
の圧力も高くなっていることから、圧力補償スプリング
が圧縮変形して前記一時的な圧力上昇が吸収される。こ
のため、アクチュエータへの供給量が増加することはな
い。
【0009】
【実施例】この考案の一実施例を図面を参照して詳述す
る。
【0010】図1は流量制御弁を示す断面図、図2は同
流量制御弁の流量特性を示す線図である。
【0011】スプール収容孔1内にはスプール弁2が摺
動自在に収容されて高圧室3と背圧室4とが隔成されて
いる。
【0012】前記高圧室3には図示しないポンプの吐出
側である流入ポート5を介して前記ポンプの高圧室が接
続されている。また、高圧室3にはアクチュエータの流
入側である吐出ポート7に接続され、この吐出ポート7
と高圧室3との間には、オリフィスを構成する可変オリ
フィス7が介在している。一方、前記背圧室4には連通
路8及びオリフィス9を介して前記吐出ポート7が接続
されており、これにより、高圧室3にはポンプ吐出圧
が、背圧室4には吐出ポート7の圧力が各々導入される
ようになっている。
【0013】前記可変オリフィス6は、前記高圧室3と
吐出ポート7との間に設けられた固定オリフィス10
と、前記スプール弁2の高圧室3側に配置されたニード
ル弁11とで構成されている。前記ニードル弁11は前
記背圧室4側に縮径するテーパ部11aと、該テーパ部
11aの最小径端に連続して形成されたロッド部11b
とを備え、該ロッド部11bの先端にて前記スプール弁
2に一体に結合されている。
【0014】一方、前記スプール収容孔1には、図示し
ないリザーバタンクに接続するためのドレンポート12
が形成されている。このドレンポート12の有効流路断
面積は、前記可変オリフィス6の前後の圧力差に応動す
る前記スプール弁2により調整されるようになってい
る。
【0015】前記背圧室4には、前記スプール弁2を前
記高圧室3側に付勢する戻しスプリング13が配置さ
れ、該戻しスプリング13のスプール弁2側の反対側端
と前記スプール収容孔1の閉塞端1aとの間には、戻し
スプリング13よりばね定数が大きい後述する弾性支持
部が縮設されている。
【0016】この弾性支持部は、前記戻しスプリング1
3とスプール収容孔1の閉塞端1a徒の間に第2スプー
4を摺動自在に収容してスプール収容孔1の閉塞端
1a側に圧力補償室15を隔成し、該圧力補償室15を
連通孔を介して低圧側(実施例では前記ドレンポート1
2)に連通する一方、前記第2スプール4とスプール
収容孔1の閉塞端1aとの間に圧力補償スプリング17
を縮設したことによって形成されている。前記圧力補償
スプリング17は戻しスプリング13よりばね定数が十
分大きく、伸縮ストロークが十分小さくなっている。
【0017】以上の構成において、通常の運転時、戻し
スプリング13と圧力補償スプリング17のばね力の差
により戻しスプリング13は圧縮されるが、圧力補償ス
プリング17は圧縮されないことから、従来と同様の流
量制御特性が得られる。
【0018】つまり、ポンプ低速回転域のとき、戻しス
プリング13のばね力によりスプール弁2は固定オリフ
ィス10側に配置され、ニードル弁11のロッド部11
bが固定オリフィス10のところに配置されることで、
可変オリフィス6の開口面積が最大となっており、しか
も可変オリフィス6の前後の圧力差が小さくなっている
ことから、上記可変オリフィス6の最大開口状態が維持
されて、前記スプール弁2によりドレンポート12が閉
塞されることから、ポンプ吐出作動液の全量が吐出ポー
ト7から図示しないアクチュエータに供給される。
【0019】ポンプ回転数が上昇すると、可変オリフィ
ス6の前後の圧力差が増大し、これによりスプール弁2
が後退し、可変オリフィス6の最大開口状態のままでド
レンポート12の有効流路断面積が増加し、ポンプ吐出
作動液の一部がドレンポート12に排出されることか
ら、前記アクチュエータへの供給量がほぼ一定に保持さ
れる。
【0020】ポンプ回転数が更に上昇してポンプ高速回
転域になったとき、可変オリフィス6の前後の圧力差が
増大してスプール弁2が後退し、これによりニードル弁
11のテーパ部11aが固定オリフィス10のところに
配置されることで、可変オリフィス6の開口面積が小さ
くなって前後の圧力差が大きくなり、このためスプール
弁2が更に後退することで前記ドレンポート12からの
排出量が増加して前記アクチュエータへの供給量が減少
する。
【0021】上記ポンプ高速回転域にある高速走行中に
車線変更等をしたとき、吐出ポート7の圧力が上昇し、
これに伴い背圧室4の圧力が一時的に上昇して可変オリ
フィス6の前後の圧力差が減少するが、ポンプ高速回転
域で高圧室3の圧力は高くなっていることから、上記可
変オリフィス6の前後の圧力差の減少に応動してスプリ
ング弁2が前進する前に、第2スプール4が圧力補償
スプリング17のばね力に打ち勝って後退する。これに
より前記背圧室4の一時的な圧力上昇が吸収されるた
め、ニードル弁11のテーパ部11aが固定オリフィス
10に対して元の位置又はより接近した位置に配置され
ることから、可変オリフィス6は開かない。
【0022】従って、図2に実線で示すような流量特性
が得られ、同図に点線、一点鎖線、二点鎖線で示すよう
に高速走行中の車線変更等でアクチュエータへの供給量
が増加して操舵アシスト力が一時的に増加することはな
い。
【0023】
【0024】
【考案の効果】以上の通りこの考案は、スプール収容孔
内にスプール弁を摺動自在に収容して高圧室と背圧室と
を隔成し、ポンプの吐出側とアクチュエータの流入側と
を連通する流路に設けられた設けられたオリフィスの上
流側の圧力を高圧室に、オリフィス下流側の圧力を背圧
室に各々導入する一方、前記背圧室に、前記スプール弁
を前記高圧室側に付勢する戻しスプリングを配置した流
量制御弁において、前記戻しスプリングと前記スプール
収容孔の閉塞端との間に、第2スプールを摺動自在に収
容して前記スプール収容孔の閉塞端側に圧力補償室を隔
成し、該圧力補償室を低圧側に連通する一方、前記圧力
補償室内に圧力補償スプリングを縮設したため、通常の
運転時には従来と同様の流量制御特性を得ることができ
ると共に、ポンプ高速回転域にあるときに吐出ポートの
一時的な圧力上昇が生じても、これによる背圧室の一時
的な圧力上昇を吸収できることから、従来のような操舵
アシスト力の一時的な増加を回避して安定した操舵フィ
ーリングを保持し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例になる流量制御弁を示す
断面図である。
【図2】図1に示す流量制御弁の流量特性を示す線図で
ある。
【符号の説明】
1 スプール収容孔 1a 閉塞端 2 スプール弁 3 高圧室 4 背圧室 13 戻しスプリング 14 第2スプー 15 圧力補償室 16 連通孔 17 圧力補償スプリン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール収容孔内にスプール弁を摺動自
    在に収容して高圧室と背圧室とを隔成し、ポンプの吐出
    側とアクチュエータの流入側とを連通する流路に設けら
    れた設けられたオリフィスの上流側の圧力を高圧室に、
    オリフィス下流側の圧力を背圧室に各々導入する一方、
    前記背圧室に、前記スプール弁を前記高圧室側に付勢す
    る戻しスプリングを配置した流量制御弁において、前記
    戻しスプリングと前記スプール収容孔の閉塞端との間
    に、第2スプールを摺動自在に収容して前記スプール収
    容孔の閉塞端側に圧力補償室を隔成し、該圧力補償室を
    低圧側に連通する一方、前記圧力補償室内に圧力補償ス
    プリングを縮設したことを特徴とする流量制御弁。
JP1993012292U 1993-02-25 1993-02-25 流量制御弁 Expired - Lifetime JP2594375Y2 (ja)

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JP1993012292U JP2594375Y2 (ja) 1993-02-25 1993-02-25 流量制御弁

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JPH0665158U JPH0665158U (ja) 1994-09-13
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JP3599812B2 (ja) * 1995-02-17 2004-12-08 カヤバ工業株式会社 パワーステアリング装置

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