JP2593188Y2 - 無段変速機のベルト - Google Patents
無段変速機のベルトInfo
- Publication number
- JP2593188Y2 JP2593188Y2 JP1992073656U JP7365692U JP2593188Y2 JP 2593188 Y2 JP2593188 Y2 JP 2593188Y2 JP 1992073656 U JP1992073656 U JP 1992073656U JP 7365692 U JP7365692 U JP 7365692U JP 2593188 Y2 JP2593188 Y2 JP 2593188Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension band
- pulley
- belt
- continuously variable
- variable transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G5/00—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
- F16G5/16—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
- F16G5/166—V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pulleys (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、無段変速機における
ベルトの改良に関するものである。
ベルトの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、無段変速機は図3に
概略図で示すように、駆動側プーリー1と従動側プーリ
ー2間にベルト3が掛装されており、前記駆動側プーリ
ー1の回転軸4には固定状に固定プーリー5が設けら
れ、これと対向して回転軸4に摺動移動可能に可動プー
リー6が設けられており、固定プーリー5と可動プーリ
ー6の対向する面は円錐状のプーリー円形面5a,6a
となっている。また、前記従動側プーリー2にも固定プ
ーリー7と対向して可動プーリー8が設けられ、各プー
リーの内側はプーリー円錐面7a,8aとなっている。
概略図で示すように、駆動側プーリー1と従動側プーリ
ー2間にベルト3が掛装されており、前記駆動側プーリ
ー1の回転軸4には固定状に固定プーリー5が設けら
れ、これと対向して回転軸4に摺動移動可能に可動プー
リー6が設けられており、固定プーリー5と可動プーリ
ー6の対向する面は円錐状のプーリー円形面5a,6a
となっている。また、前記従動側プーリー2にも固定プ
ーリー7と対向して可動プーリー8が設けられ、各プー
リーの内側はプーリー円錐面7a,8aとなっている。
【0003】ベルト3の掛装状態の要部拡大図を図4に
示す。すなわち、ベルト3は、その側面端面をプーリー
円錐面5a,6aに当接させて掛装されるものであり、
ベルト3は図5に要部を拡大して示すように、多数のブ
ロック9,9,9と、この各ブロック9,9,9をエン
ドレスに連結する両側の張力帯10,10で構成されて
おり、各ブロック9の端面側に窪み状に形成された嵌合
溝9a,9aにそれぞれ張力帯10,10が嵌合されて
おり、従来においては、無段変速機の運転中に、前記ベ
ルト3は固定プーリー5および可動プーリー6からの押
圧力を受けて、ブロック9の端面側すなわち嵌合溝9a
の端面側が開き加減となり、嵌合溝9aと張力帯10に
隙間が生じ、張力帯10はプーリーからの押圧力で中へ
入り込んでしまい、このような状態ではプーリーからの
押圧力の殆どをブロック9が受けることになり、張力帯
10が受け持つ荷重は低く、ブロック9の荷重分担率が
増大することになる。ブロックは張力帯に比べ摩擦係数
が低く、このためブロック9の端面とプーリー円錐面5
a,6aとの間でスリップが生じ、ノイズが発生してし
まうという問題点があった。
示す。すなわち、ベルト3は、その側面端面をプーリー
円錐面5a,6aに当接させて掛装されるものであり、
ベルト3は図5に要部を拡大して示すように、多数のブ
ロック9,9,9と、この各ブロック9,9,9をエン
ドレスに連結する両側の張力帯10,10で構成されて
おり、各ブロック9の端面側に窪み状に形成された嵌合
溝9a,9aにそれぞれ張力帯10,10が嵌合されて
おり、従来においては、無段変速機の運転中に、前記ベ
ルト3は固定プーリー5および可動プーリー6からの押
圧力を受けて、ブロック9の端面側すなわち嵌合溝9a
の端面側が開き加減となり、嵌合溝9aと張力帯10に
隙間が生じ、張力帯10はプーリーからの押圧力で中へ
入り込んでしまい、このような状態ではプーリーからの
押圧力の殆どをブロック9が受けることになり、張力帯
10が受け持つ荷重は低く、ブロック9の荷重分担率が
増大することになる。ブロックは張力帯に比べ摩擦係数
が低く、このためブロック9の端面とプーリー円錐面5
a,6aとの間でスリップが生じ、ノイズが発生してし
まうという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、ベルトのスリップおよ
びノイズの発生を低減させることのできる無段変速機用
ベルトを提供せんことを目的とし、その要旨は、多数の
ブロックを張力帯で連結し、該ブロックと張力帯の端面
をプーリーの円錐面に当接させて該プーリーに掛装され
る無段変速機のベルトであって、前記各ブロックの端面
側に形成される前記張力帯を嵌合させるための嵌合溝
を、外側から奥側に向かって高さ幅が拡開した断面略台
形状の溝形状に形成するとともに、前記張力帯を断面略
長方形状に形成したことである。
点に鑑み案出したものであって、ベルトのスリップおよ
びノイズの発生を低減させることのできる無段変速機用
ベルトを提供せんことを目的とし、その要旨は、多数の
ブロックを張力帯で連結し、該ブロックと張力帯の端面
をプーリーの円錐面に当接させて該プーリーに掛装され
る無段変速機のベルトであって、前記各ブロックの端面
側に形成される前記張力帯を嵌合させるための嵌合溝
を、外側から奥側に向かって高さ幅が拡開した断面略台
形状の溝形状に形成するとともに、前記張力帯を断面略
長方形状に形成したことである。
【0005】
【作用】張力帯を嵌合させるためのブロックに形成され
た嵌合溝は、奥側が拡開した断面略台形状となっている
ため、嵌合溝内に張力帯を嵌合させた状態では、ブロッ
クの端面側において強固に張力帯が挟み込まれるため、
このようなベルトを使用した無段変速機を運転する際
に、無段変速機のプーリーの押圧力が加わった場合にも
張力帯は嵌合溝の奥側へ押し込まれることがなく、張力
帯の荷重分担率(荷重分担率とは、プーリーから受ける
荷重のうち張力帯が受け持つ割合)が高く維持され、ベ
ルトのスリップおよびノイズの発生が低減される。
た嵌合溝は、奥側が拡開した断面略台形状となっている
ため、嵌合溝内に張力帯を嵌合させた状態では、ブロッ
クの端面側において強固に張力帯が挟み込まれるため、
このようなベルトを使用した無段変速機を運転する際
に、無段変速機のプーリーの押圧力が加わった場合にも
張力帯は嵌合溝の奥側へ押し込まれることがなく、張力
帯の荷重分担率(荷重分担率とは、プーリーから受ける
荷重のうち張力帯が受け持つ割合)が高く維持され、ベ
ルトのスリップおよびノイズの発生が低減される。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1はベルトを構成するブロックの端面側と張力
帯との分解要部断面構成図であり、ベルト3を構成する
多数のブロック9は、その内部がアルミニウム製で形成
されており、外周側には樹脂層9bが形成されたものと
なっており、端面9P側には外側より窪み状に嵌合溝9
aが形成されており、本例においてはこの嵌合溝9aは
外側から奥側に向かうに従って、高さ幅が拡開した断面
略台形状の溝形状に形成されている。このような嵌合溝
9a内に断面略長方形状の張力帯10を嵌合させ、張力
帯10により多数のブロック9を連結させることができ
る。張力帯10は中心部に複数本の芯線10,10,1
0が埋設されてゴム材で形成されたものである。
する。図1はベルトを構成するブロックの端面側と張力
帯との分解要部断面構成図であり、ベルト3を構成する
多数のブロック9は、その内部がアルミニウム製で形成
されており、外周側には樹脂層9bが形成されたものと
なっており、端面9P側には外側より窪み状に嵌合溝9
aが形成されており、本例においてはこの嵌合溝9aは
外側から奥側に向かうに従って、高さ幅が拡開した断面
略台形状の溝形状に形成されている。このような嵌合溝
9a内に断面略長方形状の張力帯10を嵌合させ、張力
帯10により多数のブロック9を連結させることができ
る。張力帯10は中心部に複数本の芯線10,10,1
0が埋設されてゴム材で形成されたものである。
【0007】図2はプーリーの円錐面5aにベルト3の
端面を当接させた使用状態における要部断面図であり、
使用状態においては無段変速機の変速時等において、プ
ーリー側からブロック9および張力帯10の端面に押圧
力が加わるが、この時にブロック9の嵌合溝9aの端面
9P側が開きぎみになるが、本例においては嵌合溝9a
の端面9P側は幅寸法が狭くなっており、張力帯10を
強固に締め付けて嵌合させており、張力帯とブロックの
間に隙間が生じないため、プーリー円錐面5aから加わ
る押圧力によっても張力帯10は嵌合溝9a内に押し込
まれることがなく、張力帯10の荷重分担率は従来のも
のよりも相当高い比率となり、従来ではブロック9の端
面9Pに荷重が多くかかり、端面9Pとプーリー円錐面
5aでスリップが生じていたのが、本例においては荷重
は張力帯10側に多くかかるためにスリップが防がれ
て、ノイズの発生も少なくできる。
端面を当接させた使用状態における要部断面図であり、
使用状態においては無段変速機の変速時等において、プ
ーリー側からブロック9および張力帯10の端面に押圧
力が加わるが、この時にブロック9の嵌合溝9aの端面
9P側が開きぎみになるが、本例においては嵌合溝9a
の端面9P側は幅寸法が狭くなっており、張力帯10を
強固に締め付けて嵌合させており、張力帯とブロックの
間に隙間が生じないため、プーリー円錐面5aから加わ
る押圧力によっても張力帯10は嵌合溝9a内に押し込
まれることがなく、張力帯10の荷重分担率は従来のも
のよりも相当高い比率となり、従来ではブロック9の端
面9Pに荷重が多くかかり、端面9Pとプーリー円錐面
5aでスリップが生じていたのが、本例においては荷重
は張力帯10側に多くかかるためにスリップが防がれ
て、ノイズの発生も少なくできる。
【0008】
【考案の効果】本考案は、多数のブロックを張力帯で連
結し、該ブロックと張力帯の端面をプーリーの円錐面に
当接させて該プーリーに掛装される無段変速機のベルト
であって、前記各ブロックの端面側に形成される前記張
力帯を嵌合させるための嵌合溝を、外側から奥側に向か
って高さ幅が拡開した断面略台形状の溝形状に形成する
とともに、前記張力帯を断面略長方形状に形成したこと
により、ベルトを構成する各ブロックの端面側において
張力帯は強固に挟み付けられて嵌合されるため、使用状
態におけるプーリー側からの押圧力は張力帯に多くかか
り、また、プーリ側から加わる押圧力によっても張力帯
は嵌合溝内に押し込まれることがなく、張力帯の荷重分
担率が高く維持され、ベルトのスリップおよびノイズの
発生を極めて低減させることができる効果を有する。
結し、該ブロックと張力帯の端面をプーリーの円錐面に
当接させて該プーリーに掛装される無段変速機のベルト
であって、前記各ブロックの端面側に形成される前記張
力帯を嵌合させるための嵌合溝を、外側から奥側に向か
って高さ幅が拡開した断面略台形状の溝形状に形成する
とともに、前記張力帯を断面略長方形状に形成したこと
により、ベルトを構成する各ブロックの端面側において
張力帯は強固に挟み付けられて嵌合されるため、使用状
態におけるプーリー側からの押圧力は張力帯に多くかか
り、また、プーリ側から加わる押圧力によっても張力帯
は嵌合溝内に押し込まれることがなく、張力帯の荷重分
担率が高く維持され、ベルトのスリップおよびノイズの
発生を極めて低減させることができる効果を有する。
【図1】ベルトを構成するブロックの端面側と張力帯の
分解断面構成図である。
分解断面構成図である。
【図2】運転中におけるプーリー円錐面との接触状態を
示す断面構成図である。
示す断面構成図である。
【図3】無段変速機のプーリー部分の概略斜視構成図で
ある。
ある。
【図4】プーリー間に掛装された従来のベルトの構成図
である。
である。
【図5】従来のベルトの拡大要部斜視図である。
3 ベルト 5 固定プーリー 5a プーリー円錐面 6 可動プーリー 6a プーリー円錐面 9 ブロック 9a 嵌合溝 9b 樹脂層 9P 端面 10 張力帯 10P 端面
Claims (1)
- 【請求項1】 多数のブロックを張力帯で連結し、該ブ
ロックと張力帯の端面をプーリーの円錐面に当接させて
該プーリーに掛装される無段変速機のベルトであって、
前記各ブロックの端面側に形成される前記張力帯を嵌合
させるための嵌合溝を、外側から奥側に向かって高さ幅
が拡開した断面略台形状の溝形状に形成するとともに、
前記張力帯を断面略長方形状に形成したことを特徴とす
る無段変速機のベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992073656U JP2593188Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 無段変速機のベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992073656U JP2593188Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 無段変速機のベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632793U JPH0632793U (ja) | 1994-04-28 |
JP2593188Y2 true JP2593188Y2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=13524546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992073656U Expired - Fee Related JP2593188Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 無段変速機のベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593188Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61103030A (ja) * | 1984-10-24 | 1986-05-21 | Honda Motor Co Ltd | 伝動vベルト |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP1992073656U patent/JP2593188Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0632793U (ja) | 1994-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |