JP2593057Y2 - オーバヘッドカムシャフト式エンジン及び船外機 - Google Patents
オーバヘッドカムシャフト式エンジン及び船外機Info
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- JP2593057Y2 JP2593057Y2 JP1993008389U JP838993U JP2593057Y2 JP 2593057 Y2 JP2593057 Y2 JP 2593057Y2 JP 1993008389 U JP1993008389 U JP 1993008389U JP 838993 U JP838993 U JP 838993U JP 2593057 Y2 JP2593057 Y2 JP 2593057Y2
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- Japan
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- camshaft
- bearing
- cylinder
- engine
- camshaft bearing
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエンジン及び船外機の改
良に関する。
良に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関では気筒毎に吸気弁と排気弁と
を備えている。これら吸・排気弁はロッカアームおよび
カムにて所定のタイミングで開閉される。カムはカム軸
に一体的に形成され、このカム軸は原則として気筒を跨
ぐところの両端でカム軸軸受にて支持され、例えば3気
筒の場合は4個のカム軸軸受が配置される。カム軸軸受
が気筒数に応じて単純に増加するとカム軸軸受に係る部
品が増加し、重量も増す。そこで、実公昭59−312
1号で、3気筒に対し3個のカム軸軸受のみで対応する
技術が提案され、カム軸軸受に係る部品の減少を図って
いる。そして、軸受ボス(8)における軸受孔(11)
と軸受部(15)とのスキマ嵌めが両端におけるそれら
よりもスキマを大きくしている。
を備えている。これら吸・排気弁はロッカアームおよび
カムにて所定のタイミングで開閉される。カムはカム軸
に一体的に形成され、このカム軸は原則として気筒を跨
ぐところの両端でカム軸軸受にて支持され、例えば3気
筒の場合は4個のカム軸軸受が配置される。カム軸軸受
が気筒数に応じて単純に増加するとカム軸軸受に係る部
品が増加し、重量も増す。そこで、実公昭59−312
1号で、3気筒に対し3個のカム軸軸受のみで対応する
技術が提案され、カム軸軸受に係る部品の減少を図って
いる。そして、軸受ボス(8)における軸受孔(11)
と軸受部(15)とのスキマ嵌めが両端におけるそれら
よりもスキマを大きくしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記実公昭5
9−3121号の構成(それの第4図参照)では、カム
軸の軸受部(14),(15),(16)のそれぞれの
間隔は、(14)−(15)間の間隔に比べ、(15)
−(16)間の間隔の方がはるかに大きい。そして、上
記したとおり、スキマが大きくスキマの決定が難しい
為、場合によっては、その分、カム軸の強度を見直さな
くてはならない。また、補機類の駆動部がすべて両軸受
部の外方にあり、結果として、エンジンの軸方向におけ
るシリンダ範囲からの張り出し量が大きく、エンジンの
大型化につながっていた。このことは、例えば船外機な
どのように、クランク軸が略縦置きとされたエンジン
を、エンジンカバーとアンダケースとによって画成され
たエンジンルーム内に収容、配置する場合に極めて都合
が悪いものである。そこで、本考案の目的は軸受の数を
少なくすること、および軸受の配置をなるべく等間隔と
することで、部品の減少、組立工数の削減、および重量
の軽減を達成することにある。なお、エンジンのカム軸
方向における小型化、又、船外機などのバーチカルエン
ジンとして、搭載性のよいエンジンを提供することも、
他の目的とする。
9−3121号の構成(それの第4図参照)では、カム
軸の軸受部(14),(15),(16)のそれぞれの
間隔は、(14)−(15)間の間隔に比べ、(15)
−(16)間の間隔の方がはるかに大きい。そして、上
記したとおり、スキマが大きくスキマの決定が難しい
為、場合によっては、その分、カム軸の強度を見直さな
くてはならない。また、補機類の駆動部がすべて両軸受
部の外方にあり、結果として、エンジンの軸方向におけ
るシリンダ範囲からの張り出し量が大きく、エンジンの
大型化につながっていた。このことは、例えば船外機な
どのように、クランク軸が略縦置きとされたエンジン
を、エンジンカバーとアンダケースとによって画成され
たエンジンルーム内に収容、配置する場合に極めて都合
が悪いものである。そこで、本考案の目的は軸受の数を
少なくすること、および軸受の配置をなるべく等間隔と
することで、部品の減少、組立工数の削減、および重量
の軽減を達成することにある。なお、エンジンのカム軸
方向における小型化、又、船外機などのバーチカルエン
ジンとして、搭載性のよいエンジンを提供することも、
他の目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、少なくとも3個のシリンダを有するオーバ
ヘッドカムシャフト式エンジンであって、前記シリンダ
のうちの第1シリンダと最終シリンダとの間の中間位置
をシリンダ群中点とし、このシリンダ群中点を基準にし
て第1カム軸軸受を最終カム軸軸受より近く配置したオ
ーバヘッドカムシャフト式エンジンにおいて、前記シリ
ンダ群中点と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合うシリ
ンダの任意の境目付近には、中間カム軸受を配置しない
ことを特徴とする。
に本考案は、少なくとも3個のシリンダを有するオーバ
ヘッドカムシャフト式エンジンであって、前記シリンダ
のうちの第1シリンダと最終シリンダとの間の中間位置
をシリンダ群中点とし、このシリンダ群中点を基準にし
て第1カム軸軸受を最終カム軸軸受より近く配置したオ
ーバヘッドカムシャフト式エンジンにおいて、前記シリ
ンダ群中点と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合うシリ
ンダの任意の境目付近には、中間カム軸受を配置しない
ことを特徴とする。
【0005】シリンダ群中点と第1カム軸軸受との間で
且つ隣り合うシリンダの任意の境目付近に中間カム軸受
を配置しない形式を、クランク軸を略縦置きしたバーチ
カル型エンジンに適用し、且つ縦向きとなった動弁室の
最下部に潤滑油を排出するためのオイル戻し通路を設け
る。
且つ隣り合うシリンダの任意の境目付近に中間カム軸受
を配置しない形式を、クランク軸を略縦置きしたバーチ
カル型エンジンに適用し、且つ縦向きとなった動弁室の
最下部に潤滑油を排出するためのオイル戻し通路を設け
る。
【0006】シリンダ群中点と第1カム軸軸受との間で
且つ隣り合うシリンダの任意の境目付近に中間カム軸受
を配置しない形式を、クランク軸を略縦置きしたバーチ
カル型エンジンに適用し、且つ縦向きとなった動弁室の
最下部に潤滑油を排出するためのオイル戻し通路を設け
たエンジンを船外機に搭載する。
且つ隣り合うシリンダの任意の境目付近に中間カム軸受
を配置しない形式を、クランク軸を略縦置きしたバーチ
カル型エンジンに適用し、且つ縦向きとなった動弁室の
最下部に潤滑油を排出するためのオイル戻し通路を設け
たエンジンを船外機に搭載する。
【0007】
【作用】第1シリンダと最終シリンダとの間の中間位置
をシリンダ群中点とし、このシリンダ群中点を基準にし
て第1カム軸軸受を最終カム軸軸受より近く配置し、前
記シリンダ群中点と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合
うシリンダの任意の境目付近には、中間カム軸受を配置
しないことで、カム軸軸受の数を少なくし、且つ、カム
軸軸受の配置をほぼ等間隔とすることができる。
をシリンダ群中点とし、このシリンダ群中点を基準にし
て第1カム軸軸受を最終カム軸軸受より近く配置し、前
記シリンダ群中点と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合
うシリンダの任意の境目付近には、中間カム軸受を配置
しないことで、カム軸軸受の数を少なくし、且つ、カム
軸軸受の配置をほぼ等間隔とすることができる。
【0008】クランク軸を略縦置きしたバーチカル型エ
ンジンにおいて、縦向きとなった動弁室の最下部に潤滑
油を排出するためのオイル戻し通路を設ける。第1カム
軸軸受と中間カム軸軸受との間を長ピッチ、中間カム軸
軸受を最終カム軸軸受との間を短ピッチとした場合、こ
の短ピッチ間にオイル戻し通路をおけば短ピッチが拡が
り前記長ピッチが狭まり結果として、複数のカム軸軸受
がほぼ等間隔に配置できる。
ンジンにおいて、縦向きとなった動弁室の最下部に潤滑
油を排出するためのオイル戻し通路を設ける。第1カム
軸軸受と中間カム軸軸受との間を長ピッチ、中間カム軸
軸受を最終カム軸軸受との間を短ピッチとした場合、こ
の短ピッチ間にオイル戻し通路をおけば短ピッチが拡が
り前記長ピッチが狭まり結果として、複数のカム軸軸受
がほぼ等間隔に配置できる。
【0009】この様なバーチカル型エンジンを船外機の
エンジンルームに収納すれば、エンジンの下部を囲うア
ンダケースが小型に、簡単に構成できる。
エンジンルームに収納すれば、エンジンの下部を囲うア
ンダケースが小型に、簡単に構成できる。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本考案に係る船外機の要部断面側面図であり、船
外機1はエンジン取付部材としてのアンダケース2の上
に載置されボルトB1(図2参照)でとめられた水冷エ
ンジン3と、アンダケース2の下にボルトB2で取付け
られたオイルパン4と、同じくアンダケース2の下にボ
ルトB3取付けられたエクステンションケース5と、こ
のエクステンションケース5内に収納されたバーチカル
駆動軸6と、同じくエクステンションケース5下部に結
着されたギアケース5b内に収納されたベベルギヤセッ
ト7と、同じくエクステンションケース5及びギアケー
ス5b内に収納された冷却水供給管8およびウオータポ
ンプ9等からなる船外機本体1Aと、この船外機本体1
Aに防振ラバー11U,11Lを介してボルト結合され
た船外機取付手段12とからなる。
説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本考案に係る船外機の要部断面側面図であり、船
外機1はエンジン取付部材としてのアンダケース2の上
に載置されボルトB1(図2参照)でとめられた水冷エ
ンジン3と、アンダケース2の下にボルトB2で取付け
られたオイルパン4と、同じくアンダケース2の下にボ
ルトB3取付けられたエクステンションケース5と、こ
のエクステンションケース5内に収納されたバーチカル
駆動軸6と、同じくエクステンションケース5下部に結
着されたギアケース5b内に収納されたベベルギヤセッ
ト7と、同じくエクステンションケース5及びギアケー
ス5b内に収納された冷却水供給管8およびウオータポ
ンプ9等からなる船外機本体1Aと、この船外機本体1
Aに防振ラバー11U,11Lを介してボルト結合され
た船外機取付手段12とからなる。
【0011】なお、船外機取付手段12は船体に船外機
1を固定する金具であって、スイベル軸13を中心に平
面視左右に船外機本体1Aを揺動し、また、チルト軸1
4を中心にスイベル軸13を含む船外機本体1Aを図時
計方向に跳ね上げることが可能である。前記アンダケー
ス2はこれに着脱可能なエンジンカバー15とともに水
冷エンジン3を囲うものである。
1を固定する金具であって、スイベル軸13を中心に平
面視左右に船外機本体1Aを揺動し、また、チルト軸1
4を中心にスイベル軸13を含む船外機本体1Aを図時
計方向に跳ね上げることが可能である。前記アンダケー
ス2はこれに着脱可能なエンジンカバー15とともに水
冷エンジン3を囲うものである。
【0012】図2は本考案に係る水冷エンジンの側断面
図であり、水冷エンジン3はシリンダ31の軸線を略横
向き、クランク軸32を縦向きとしたもので、シリンダ
ブロック33とシリンダヘッド34の接合面は略垂直面
となり、シリンダヘッド34に形成された動弁室35に
カム軸36及びロッカ軸37,37が収納され、カム軸
36はタイミングベルト38およびカムプーリ38aを
介してクランク軸32で正確に駆動される。
図であり、水冷エンジン3はシリンダ31の軸線を略横
向き、クランク軸32を縦向きとしたもので、シリンダ
ブロック33とシリンダヘッド34の接合面は略垂直面
となり、シリンダヘッド34に形成された動弁室35に
カム軸36及びロッカ軸37,37が収納され、カム軸
36はタイミングベルト38およびカムプーリ38aを
介してクランク軸32で正確に駆動される。
【0013】そして、シリンダヘッド34の下部に横向
きオイル戻し通路39(一端の開口39aが動弁室35
に臨んでいる)、シリンダブロック33にベンド形オイ
ル戻し通路40、アンダケース2に縦向きオイル戻し通
路41が連接する状態で形成されている。加えて、これ
らシリンダブロック33のベンド形オイル戻し通路40
及びアンダケース2のオイル戻し通路41に近接し且つ
通路40,41より船体寄りに冷却水通路43Bが配置
されている。この冷却水通路43Bは水冷エンジン3側
のウオータジャケット3Aに臨んでいる。一方、図1に
示すとおり冷却水通路43Bは冷却水通路43A,43
Cに繋がっており、冷却水供給管8からの冷却水により
防振ラバー11Uを冷却する。
きオイル戻し通路39(一端の開口39aが動弁室35
に臨んでいる)、シリンダブロック33にベンド形オイ
ル戻し通路40、アンダケース2に縦向きオイル戻し通
路41が連接する状態で形成されている。加えて、これ
らシリンダブロック33のベンド形オイル戻し通路40
及びアンダケース2のオイル戻し通路41に近接し且つ
通路40,41より船体寄りに冷却水通路43Bが配置
されている。この冷却水通路43Bは水冷エンジン3側
のウオータジャケット3Aに臨んでいる。一方、図1に
示すとおり冷却水通路43Bは冷却水通路43A,43
Cに繋がっており、冷却水供給管8からの冷却水により
防振ラバー11Uを冷却する。
【0014】縦向きオイル戻し通路41の下端開口部分
の周壁にはオイル戻しパイプ44の上端フランジが当接
され、ボルト止めされている。オイル戻しパイプ44の
図手前側に、オイルサクションパイプ45が取付けら
れ、このパイプ45に繋がるオイル通路は途中は省略さ
れ不図示であるがカム軸36下部に取付けられたオイル
ポンプ47の吸込口まで延びている(図1参照)。
の周壁にはオイル戻しパイプ44の上端フランジが当接
され、ボルト止めされている。オイル戻しパイプ44の
図手前側に、オイルサクションパイプ45が取付けら
れ、このパイプ45に繋がるオイル通路は途中は省略さ
れ不図示であるがカム軸36下部に取付けられたオイル
ポンプ47の吸込口まで延びている(図1参照)。
【0015】図3は本考案のカム軸の拡大図であり、図
2で縦向きに配置したカム軸36を便宜上水平に図示し
たものである。カム軸36には3個のシリンダ31(プ
ーリ側から順に第1シリンダ31A、第2シリンダ31
B、第3シリンダ31Cと言う)に対応したところの第
1カム36A〜第6カム36Fの6個のカムが形成さ
れ、第6カム36Fの隣に給・排気弁とは別の補機を駆
動するための補機用カム36Gが形成され、両端にスラ
スト受け用鍔36H,36Jが形成されている。
2で縦向きに配置したカム軸36を便宜上水平に図示し
たものである。カム軸36には3個のシリンダ31(プ
ーリ側から順に第1シリンダ31A、第2シリンダ31
B、第3シリンダ31Cと言う)に対応したところの第
1カム36A〜第6カム36Fの6個のカムが形成さ
れ、第6カム36Fの隣に給・排気弁とは別の補機を駆
動するための補機用カム36Gが形成され、両端にスラ
スト受け用鍔36H,36Jが形成されている。
【0016】そして、カム軸36は両端部と中間部の3
点で支持されるが、この為の第1カム軸軸受50Aは第
1カム36Aよりも上方、エンジン外側寄りに、第2カ
ム軸軸受(中間カム軸軸受)50Bは第4カム36Dと
第5カム36Eとの間に、そして第3カム軸軸受(最終
カム軸軸受)50Cは補機用カム36Gよりも下方、エ
ンジン外側寄りに設けられている。即ち、第1カム軸軸
受50Aと第2カム軸軸受50Bは第1シリンダ31A
と第2シリンダ31Bとの2個のシリンダを跨ぐ長ピッ
チで配置され、また、第2カム軸軸受50Bと第3カム
軸軸受50Cとは第3シリンダ31Cを跨ぐそれに比較
してやや短ピッチで配置されている。
点で支持されるが、この為の第1カム軸軸受50Aは第
1カム36Aよりも上方、エンジン外側寄りに、第2カ
ム軸軸受(中間カム軸軸受)50Bは第4カム36Dと
第5カム36Eとの間に、そして第3カム軸軸受(最終
カム軸軸受)50Cは補機用カム36Gよりも下方、エ
ンジン外側寄りに設けられている。即ち、第1カム軸軸
受50Aと第2カム軸軸受50Bは第1シリンダ31A
と第2シリンダ31Bとの2個のシリンダを跨ぐ長ピッ
チで配置され、また、第2カム軸軸受50Bと第3カム
軸軸受50Cとは第3シリンダ31Cを跨ぐそれに比較
してやや短ピッチで配置されている。
【0017】上記構成を言い換えると、複数のシリンダ
31A〜31Cのうちの第1シリンダ31Aと第3シリ
ンダ(最終シリンダ)31Cとの間の中間位置をシリン
ダ群中点CEとし、このシリンダ群中点CEを基準にし
て第1カム軸軸受31Aを第3シリンダ(最終カム軸軸
受)31Cより近く配置したオーバヘッドカムシャフト
式エンジンにおいて、シリンダ群中点CEと第1カム軸
軸受31Aとの間(P1に相当)で且つ隣り合うシリン
ダ31A,31Bの境目付近には、第2カム軸軸受(中
間カム軸受)50Bを配置しない構成である。図中、P
1は第1カム軸軸受50A−第2カム軸軸受50B間の
ピッチであり、P2は第2カム軸軸受50B−第3カム
軸軸受50C間のピッチである。
31A〜31Cのうちの第1シリンダ31Aと第3シリ
ンダ(最終シリンダ)31Cとの間の中間位置をシリン
ダ群中点CEとし、このシリンダ群中点CEを基準にし
て第1カム軸軸受31Aを第3シリンダ(最終カム軸軸
受)31Cより近く配置したオーバヘッドカムシャフト
式エンジンにおいて、シリンダ群中点CEと第1カム軸
軸受31Aとの間(P1に相当)で且つ隣り合うシリン
ダ31A,31Bの境目付近には、第2カム軸軸受(中
間カム軸受)50Bを配置しない構成である。図中、P
1は第1カム軸軸受50A−第2カム軸軸受50B間の
ピッチであり、P2は第2カム軸軸受50B−第3カム
軸軸受50C間のピッチである。
【0018】なお、後述するように第1カム軸軸受50
Aと第2カム軸軸受50Bとはシリンダヘッド34と一
体に形成されている。実施例においては、これら第2カ
ム軸軸受50Bと第3カム軸軸受50Cとの間に、補機
用カム36Gが配置されたことを特徴とする。
Aと第2カム軸軸受50Bとはシリンダヘッド34と一
体に形成されている。実施例においては、これら第2カ
ム軸軸受50Bと第3カム軸軸受50Cとの間に、補機
用カム36Gが配置されたことを特徴とする。
【0019】なお、第1カム軸軸受50Aが端面で一方
の鍔36Hを受け、また、第3カム軸軸受50Cが端面
で他方の鍔36Jを受けることで、カム軸36のスラス
ト方向の移動を規制している。
の鍔36Hを受け、また、第3カム軸軸受50Cが端面
で他方の鍔36Jを受けることで、カム軸36のスラス
ト方向の移動を規制している。
【0020】又、本実施例ではカム軸36の一端にオイ
ルポンプ47を直結したことを特徴とする。オイルポン
プ47はインナアウタ式ロータ47bをカバー47c及
びハウジング47aで囲い、このハウジング47aにロ
ータ軸47dを支承させる構成である。このハウジング
47aの膨出テーパ部47eをシリンダヘッド34の孔
34bに挿入し、ロータ軸47dをカム軸36に噛合し
た状態で、ハウジング47aを長いボルト47fにてシ
リンダヘッド34に取付ける。従って、上記構成によれ
ばオイルポンプ47のハウジング47aが第3カム軸軸
受50Cを兼ねたことになる。
ルポンプ47を直結したことを特徴とする。オイルポン
プ47はインナアウタ式ロータ47bをカバー47c及
びハウジング47aで囲い、このハウジング47aにロ
ータ軸47dを支承させる構成である。このハウジング
47aの膨出テーパ部47eをシリンダヘッド34の孔
34bに挿入し、ロータ軸47dをカム軸36に噛合し
た状態で、ハウジング47aを長いボルト47fにてシ
リンダヘッド34に取付ける。従って、上記構成によれ
ばオイルポンプ47のハウジング47aが第3カム軸軸
受50Cを兼ねたことになる。
【0021】ここで、第2カム軸軸受50Bと、第3カ
ム軸軸受50Cのための孔34bと、更に後述する第3
ロック軸保持部58(図4参照)の内径部分は、全てシ
リンダヘッド34の孔34b側からの加工となり、第2
カム軸軸受50Bは孔34bより小径となる。また、第
1カム軸軸受50Aは孔34b側から加工可能である
が、実際にはシリンダヘッド34のプーリ38a側から
加工される。そして、横向きオイル通路39の存在によ
り、オイルポンプ47は最上位と最下位とに位置するシ
リンダ間の略中央のシリンダ群中点CEからその分、左
方(図2では下方)に離れてシリンダヘッド34に取付
けられている。
ム軸軸受50Cのための孔34bと、更に後述する第3
ロック軸保持部58(図4参照)の内径部分は、全てシ
リンダヘッド34の孔34b側からの加工となり、第2
カム軸軸受50Bは孔34bより小径となる。また、第
1カム軸軸受50Aは孔34b側から加工可能である
が、実際にはシリンダヘッド34のプーリ38a側から
加工される。そして、横向きオイル通路39の存在によ
り、オイルポンプ47は最上位と最下位とに位置するシ
リンダ間の略中央のシリンダ群中点CEからその分、左
方(図2では下方)に離れてシリンダヘッド34に取付
けられている。
【0022】第3カム軸軸受50Cを兼ねるポンプハウ
ジング47a は内側に膨出しているものの限りがあ
り、第3カム軸軸受50Cはやはりシリンダ群中点CE
から遠い位置にある。この結果、第2カム軸軸受50B
と第3カム軸軸受50Cとは短ピッチP2で配置されて
いるものの、シリンダ31の一個+アルファの距離が確
保され、ピッチが幾らか長くなっている。これにより、
第1カム軸軸受50A−第2カム軸軸受50B間のピッ
チP1と、第2カム軸軸受50B−第3カム軸軸受50
C間のピッチP2において、両ピッチの差は小さくな
り、第2カム軸軸受50Bは、第1カム軸軸受50Aと
第3カム軸軸受50Cのほぼ中間に寄り、結局、複数の
カム軸軸受50A〜50Cはほぼ等間隔に配置されたこ
とになる。
ジング47a は内側に膨出しているものの限りがあ
り、第3カム軸軸受50Cはやはりシリンダ群中点CE
から遠い位置にある。この結果、第2カム軸軸受50B
と第3カム軸軸受50Cとは短ピッチP2で配置されて
いるものの、シリンダ31の一個+アルファの距離が確
保され、ピッチが幾らか長くなっている。これにより、
第1カム軸軸受50A−第2カム軸軸受50B間のピッ
チP1と、第2カム軸軸受50B−第3カム軸軸受50
C間のピッチP2において、両ピッチの差は小さくな
り、第2カム軸軸受50Bは、第1カム軸軸受50Aと
第3カム軸軸受50Cのほぼ中間に寄り、結局、複数の
カム軸軸受50A〜50Cはほぼ等間隔に配置されたこ
とになる。
【0023】図4は図1の4−4矢視図であり、ヘッド
カバー34a(図1参照)を外した状態を示し、シリン
ダヘッド34は1本のヘッド固定ボルト48と7本のヘ
ッド固定ボルト49…でシリンダブロック33に取付け
られている。本例のエンジンが3気筒で且つ1気筒当り
吸・排気弁が各1個ずつの2弁を有するものであるた
め、左ロッカ軸37L(この場合の左右は船外機の前進
方向を基準に決め、図面上では図裏から見て決める。)
に3個のロッカアーム52…、右ロッカ軸37Rに3個
のロッカアーム51…がカラー53やばね54にて所定
の位置に取付けられている。シリンダヘッド34の図右
下には補機としての燃料ポンプ55が取付けられ、それ
のプランジャ55aが図3の補機用カム36G迄伸びて
いる。よって、燃料ポンプ55は補機用カム36Gで駆
動される
カバー34a(図1参照)を外した状態を示し、シリン
ダヘッド34は1本のヘッド固定ボルト48と7本のヘ
ッド固定ボルト49…でシリンダブロック33に取付け
られている。本例のエンジンが3気筒で且つ1気筒当り
吸・排気弁が各1個ずつの2弁を有するものであるた
め、左ロッカ軸37L(この場合の左右は船外機の前進
方向を基準に決め、図面上では図裏から見て決める。)
に3個のロッカアーム52…、右ロッカ軸37Rに3個
のロッカアーム51…がカラー53やばね54にて所定
の位置に取付けられている。シリンダヘッド34の図右
下には補機としての燃料ポンプ55が取付けられ、それ
のプランジャ55aが図3の補機用カム36G迄伸びて
いる。よって、燃料ポンプ55は補機用カム36Gで駆
動される
【0024】なお、上記ロッカ軸37L,37Rはオイ
ルを通すために中空構造となっている。中空構造である
から、ロッカ軸37L,37Rは両端部も開口してい
る。これら左右のロッカ軸37L,37Rはシリンダヘ
ッドと一体に形成された第1ロッカ軸保持部56(前記
第1カム軸軸受50Aと一体だが便宜上別符号で説明す
る。)、シリンダヘッドと一体に形成された第2ロッカ
軸保持部56(前記第2カム軸軸受50Bと一体)およ
びシリンダヘッドと一体に形成された第3ロッカ軸保持
部58の3箇所で支持されて、また、ボルト57b,5
7bにより回り止めがされている。
ルを通すために中空構造となっている。中空構造である
から、ロッカ軸37L,37Rは両端部も開口してい
る。これら左右のロッカ軸37L,37Rはシリンダヘ
ッドと一体に形成された第1ロッカ軸保持部56(前記
第1カム軸軸受50Aと一体だが便宜上別符号で説明す
る。)、シリンダヘッドと一体に形成された第2ロッカ
軸保持部56(前記第2カム軸軸受50Bと一体)およ
びシリンダヘッドと一体に形成された第3ロッカ軸保持
部58の3箇所で支持されて、また、ボルト57b,5
7bにより回り止めがされている。
【0025】前記第1ロッカ軸保持部56は型抜きによ
り形成され、動弁室35内に面して開口した凹み構造で
あり、その凹部59はオイルを複数の通路に分岐する作
用をなす。この凹部59は蓋体60a(図2参照。図4
では蓋体60aが取り外された状態の凹部59を示
す。)で閉じられる。蓋体60aはボルト60bをシリ
ンダヘッド34に設けられたタップ59a(図4)に捩
じ込むことで取付けられる。
り形成され、動弁室35内に面して開口した凹み構造で
あり、その凹部59はオイルを複数の通路に分岐する作
用をなす。この凹部59は蓋体60a(図2参照。図4
では蓋体60aが取り外された状態の凹部59を示
す。)で閉じられる。蓋体60aはボルト60bをシリ
ンダヘッド34に設けられたタップ59a(図4)に捩
じ込むことで取付けられる。
【0026】図4における左最上位のヘッド固定ボルト
48のボルト穴をオイル通路61とし、これと前記凹部
59とを別のオイル通路62(オイル通路62は凹部5
9の開口側から穿孔される。)で結んでいる。63はオ
イル吐出口である。また、図において45a,45b
は、シリンダヘッド34のシリンダブロック33とのパ
ッキン面に開口するオイル供給路の開口である。
48のボルト穴をオイル通路61とし、これと前記凹部
59とを別のオイル通路62(オイル通路62は凹部5
9の開口側から穿孔される。)で結んでいる。63はオ
イル吐出口である。また、図において45a,45b
は、シリンダヘッド34のシリンダブロック33とのパ
ッキン面に開口するオイル供給路の開口である。
【0027】図5は図1の5−5線断面図(図は横向き
に見ること。)であり、メインギャラリ65からオイル
はクランク軸32側とシリンダヘッド34側に分流する
が、シリンダヘッド34へはシリンダブロック内通路6
6、ボルト周りのオイル通路61、前記オイル通路6
2、オイル吐出口63の順で流れ、凹部59に溜められ
る。凹部59を通ったオイルは、型抜き形成されたカム
軸用通孔67を介してカム軸36へ、そして左右のロッ
カ軸37L,37Rの端部から中空部37a,37aへ
それぞれ流下する。更に、ロッカ軸37Rから第3カム
軸軸受50Cにかけて、オイル通路80が設けられてい
る。
に見ること。)であり、メインギャラリ65からオイル
はクランク軸32側とシリンダヘッド34側に分流する
が、シリンダヘッド34へはシリンダブロック内通路6
6、ボルト周りのオイル通路61、前記オイル通路6
2、オイル吐出口63の順で流れ、凹部59に溜められ
る。凹部59を通ったオイルは、型抜き形成されたカム
軸用通孔67を介してカム軸36へ、そして左右のロッ
カ軸37L,37Rの端部から中空部37a,37aへ
それぞれ流下する。更に、ロッカ軸37Rから第3カム
軸軸受50Cにかけて、オイル通路80が設けられてい
る。
【0028】以上の構成からなる船外機及び水冷エンジ
ンの作用を次に述べる。図2において水冷エンジン3が
起動されると、クランク軸32、タイミングベルト38
の作用でカム軸36は回転し、給・排気弁を開閉する。
同時にオイルポンプ47を駆動し、オイルパン4の潤滑
油を汲み上げ、エンジンの所定箇所を潤滑する。
ンの作用を次に述べる。図2において水冷エンジン3が
起動されると、クランク軸32、タイミングベルト38
の作用でカム軸36は回転し、給・排気弁を開閉する。
同時にオイルポンプ47を駆動し、オイルパン4の潤滑
油を汲み上げ、エンジンの所定箇所を潤滑する。
【0029】図5で説明したとおり、潤滑油の一部が凹
部59、カム軸用通孔67を介してカム軸36に注がれ
る。また、潤滑油の別の一部が凹部59からロッカ軸3
7L,Rに注がれ、第1カム36A〜第6カム36Fや
補機用カム36G等を潤滑する。
部59、カム軸用通孔67を介してカム軸36に注がれ
る。また、潤滑油の別の一部が凹部59からロッカ軸3
7L,Rに注がれ、第1カム36A〜第6カム36Fや
補機用カム36G等を潤滑する。
【0030】一方、図示せぬ気化器が各シリンダ31…
の脇に配置される。図2の最下位置シリンダ31(第3
シリンダ31Cに相当)の中心より少し下がった位置に
燃料ポンプ55を配置することで、燃料ポンプ55から
気化器への燃料の供給を円滑にできる(燃料ポンプ55
から気化器までの供給路が昇り勾配であれば空気溜りが
発生しないから)。しかも、燃料ボンプ55は気化器か
らそれほど離れていないので燃料供給に伴う圧力損失を
小さくすることができる。これが、クランク軸を縦置き
したバーチカル型エンジンの効果である。
の脇に配置される。図2の最下位置シリンダ31(第3
シリンダ31Cに相当)の中心より少し下がった位置に
燃料ポンプ55を配置することで、燃料ポンプ55から
気化器への燃料の供給を円滑にできる(燃料ポンプ55
から気化器までの供給路が昇り勾配であれば空気溜りが
発生しないから)。しかも、燃料ボンプ55は気化器か
らそれほど離れていないので燃料供給に伴う圧力損失を
小さくすることができる。これが、クランク軸を縦置き
したバーチカル型エンジンの効果である。
【0031】この様なバーチカル型エンジンを船外機の
エンジンルーム(エンジンルームはエンジンカバーとア
ンダケースとで形成されている。)に収納すれば、アン
ダケースに凹部を設けたり、高さ寸法を大きくしたりす
る必要が無く、従ってエンジンの下部を囲うアンダケー
スは小型に、簡単に構成できる。
エンジンルーム(エンジンルームはエンジンカバーとア
ンダケースとで形成されている。)に収納すれば、アン
ダケースに凹部を設けたり、高さ寸法を大きくしたりす
る必要が無く、従ってエンジンの下部を囲うアンダケー
スは小型に、簡単に構成できる。
【0032】尚、上記実施例では3気筒エンジンを説明
したが、これに限るものではなく、例えば4気筒の場合
は図3の第1カム軸軸受50Aと第2カム軸軸受50B
との間に3気筒分のカムを形成すればよい。
したが、これに限るものではなく、例えば4気筒の場合
は図3の第1カム軸軸受50Aと第2カム軸軸受50B
との間に3気筒分のカムを形成すればよい。
【0033】
【考案の効果】以上に述べたとおり本考案は、第1シリ
ンダと最終シリンダとの間の中間位置をシリンダ群中点
とし、このシリンダ群中点を基準にして第1カム軸軸受
を最終カム軸軸受より近く配置し、前記シリンダ群中点
と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合うシリンダの任意
の境目付近には、中間カム軸受を配置しないことで、カ
ム軸軸受の数を少なくし、且つ、カム軸軸受の配置をほ
ぼ等間隔とすることができる。
ンダと最終シリンダとの間の中間位置をシリンダ群中点
とし、このシリンダ群中点を基準にして第1カム軸軸受
を最終カム軸軸受より近く配置し、前記シリンダ群中点
と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合うシリンダの任意
の境目付近には、中間カム軸受を配置しないことで、カ
ム軸軸受の数を少なくし、且つ、カム軸軸受の配置をほ
ぼ等間隔とすることができる。
【0034】加えて、最終カム軸軸受とこれの隣の中間
部カム軸軸受との間に補機用カムを配置し、これで例え
ば燃料ポンプを駆動するようにしたので、補機の為に第
1カム軸軸受や最終カム軸軸受からカム軸を突出させ必
要がなくなり、カム軸が短縮でき、その分、エンジンの
長さが小さくなる。
部カム軸軸受との間に補機用カムを配置し、これで例え
ば燃料ポンプを駆動するようにしたので、補機の為に第
1カム軸軸受や最終カム軸軸受からカム軸を突出させ必
要がなくなり、カム軸が短縮でき、その分、エンジンの
長さが小さくなる。
【0035】また、クランク軸を略縦置きしたバーチカ
ル型エンジンにおいて、縦向きとなった動弁室の最下部
に潤滑油を排出するためのオイル戻し通路を設け、第1
カム軸軸受と中間カム軸軸受との間を長ピッチ、中間カ
ム軸軸受を最終カム軸軸受との間を短ピッチとし、この
短ピッチ間にオイル戻し通路を置くことで短ピッチを拡
げ、その分、長ピッチ側を狭めたエンジンにおいては、
複数のカム軸軸受をほぼ等間隔に配置できるとともに、
オイル戻し通路を巧みに配置できる。
ル型エンジンにおいて、縦向きとなった動弁室の最下部
に潤滑油を排出するためのオイル戻し通路を設け、第1
カム軸軸受と中間カム軸軸受との間を長ピッチ、中間カ
ム軸軸受を最終カム軸軸受との間を短ピッチとし、この
短ピッチ間にオイル戻し通路を置くことで短ピッチを拡
げ、その分、長ピッチ側を狭めたエンジンにおいては、
複数のカム軸軸受をほぼ等間隔に配置できるとともに、
オイル戻し通路を巧みに配置できる。
【0036】この様なバーチカル型エンジンを船外機の
エンジンルームに収納すれば、エンジンの下部を囲うア
ンダケースが小型に、簡単に構成できる。
エンジンルームに収納すれば、エンジンの下部を囲うア
ンダケースが小型に、簡単に構成できる。
【図1】本考案に係る船外機の要部断面側面図
【図2】本考案に係る水冷エンジンの側断面図
【図3】本考案のカム軸の拡大図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図1の5−5線断面図
CE…シリンダ群中点、P1…短ピッチ、P2…長ピッ
チ、1…船外機、2…アンダケース、3…エンジン(水
冷エンジン)、4…オイルパン、31…シリンダ、31
A…第1シリンダ、31B…第2シリンダ、31C…第
3シリンダ、32…クランク軸、34…シリンダヘッ
ド、35…動弁室、36…カム軸、36A…第1カム、
36B…第2カム、36C…第3カム、36D…第4カ
ム、36D…第5カム、36E…第6カム、47…オイ
ルポンプ、47A…ハウジング(ポンプハウジング)、
50A…第1カム軸軸受、50B…第2カム軸軸受(中
間カム軸軸受)、50C…第3カム軸軸受(最終カム軸
軸受)、55…補機(燃料ポンプ)。
チ、1…船外機、2…アンダケース、3…エンジン(水
冷エンジン)、4…オイルパン、31…シリンダ、31
A…第1シリンダ、31B…第2シリンダ、31C…第
3シリンダ、32…クランク軸、34…シリンダヘッ
ド、35…動弁室、36…カム軸、36A…第1カム、
36B…第2カム、36C…第3カム、36D…第4カ
ム、36D…第5カム、36E…第6カム、47…オイ
ルポンプ、47A…ハウジング(ポンプハウジング)、
50A…第1カム軸軸受、50B…第2カム軸軸受(中
間カム軸軸受)、50C…第3カム軸軸受(最終カム軸
軸受)、55…補機(燃料ポンプ)。
Claims (7)
- 【請求項1】 カム軸と、これの一端部を受ける第1カ
ム軸軸受と、少なくとも1個の中間部を受ける中間カム
軸軸受と、他端部を受ける最終カム軸軸受と、前記カム
軸に沿って一列に配置された少なくとも3個のシリンダ
とを有するオーバヘッドカムシャフト式エンジンであっ
て、前記第1カム軸軸受並びに中間カム軸軸受は、シリ
ンダヘッドに一体的に設け、カム軸を軸方向に差込む形
式の非分割型軸受であり、前記シリンダのうちの第1シ
リンダと最終シリンダとの間の中間位置をシリンダ群中
点とし、このシリンダ群中点を基準にして前記第1カム
軸軸受を前記最終カム軸軸受より近く配置したオーバヘ
ッドカムシャフト式エンジンにおいて、前記シリンダ群
中点と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合うシリンダの
任意の境目付近には、中間カム軸受を配置しないことを
特徴としたオーバヘッドカムシャフト式エンジン。 - 【請求項2】 前記最終カム軸軸受とこれの隣の中間部
カム軸軸受との間において、前記カム軸に給・排気弁と
は別の補機を駆動するための補機用カムを形成したこと
を特徴とする請求項1記載のオーバヘッドカムシャフト
式エンジン。 - 【請求項3】 前記補機はカム軸の径方向外方に配置さ
れた燃料ポンプであり、前記補機用カムはこの燃料ポン
プを駆動することを特徴とした請求項2記載のオーバヘ
ッドカムシャフト式エンジン。 - 【請求項4】 前記カム軸の一端にオイルポンプを備
え、カム軸でこのオイルポンプを駆動することを特徴と
した請求項1又は請求項2記載のオーバヘッドカムシャ
フト式エンジン。 - 【請求項5】 前記オイルポンプのハウジングが、前記
カム軸の軸受を構成することを特徴とした請求項4記載
のオーバヘッドカムシャフト式エンジン。 - 【請求項6】 略縦置きのクランク軸と、動弁室に略縦
置きされ且つ上端部を第1カム軸軸受で、中間部を少な
くとも一個の中間カム軸軸受で、下端部を最終カム軸軸
受で各々支持されたカム軸と、前記カム軸に沿って一列
に配置された少なくとも3個のシリンダとを有するオー
バヘッドカムシャフト式エンジンであって、前記第1カ
ム軸軸受並びに中間カム軸軸受は、シリンダヘッドに一
体的に設け、カム軸を軸方向に差込む形式の非分割型軸
受であり、前記動弁室の最下部に潤滑油を排出するため
のオイル戻し通路を設け、一方、前記シリンダのうちの
第1シリンダと最終シリンダとの間の中間位置をシリン
ダ群中点とし、このシリンダ群中点を基準にして前記第
1カム軸軸受を前記最終カム軸軸受より近く配置したオ
ーバヘッドカムシャフト式エンジンにおいて、前記シリ
ンダ群中点と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合うシリ
ンダの任意の境目付近には、中間カム軸受を配置しない
ことを特徴としたオーバヘッドカムシャフト式エンジ
ン。 - 【請求項7】 エンジンの少なくとも一部をエンジンカ
バー及びアンダケースで覆った船外機において、前記エ
ンジンは、略縦置きのクランク軸と、動弁室に略縦置き
され且つ上端部を第1カム軸軸受で、中間部を少なくと
も一個の中間カム軸軸受で、下端部を最終カム軸軸受で
各々支持されたカム軸と、前記カム軸に沿って一列に配
置された少なくとも3個のシリンダとを有するオーバヘ
ッドカムシャフト式エンジンであって、前記第1カム軸
軸受並びに中間カム軸軸受は、シリンダヘッドに一体的
に設け、カム軸を軸方向に差込む形式の非分割型軸受で
あり、前記動弁室の最下部に潤滑油を排出するためのオ
イル戻し通路を設け、一方、前記シリンダのうちの第1
シリンダと最終シリンダとの間の中間位置をシリンダ群
中点とし、このシリンダ群中点を基準にして前記第1カ
ム軸軸受を前記最終カム軸軸受より近く配置したオーバ
ヘッドカムシャフト式エンジンにおいて、前記シリンダ
群中点と第1カム軸軸受との間で且つ隣り合うシリンダ
の任意の境目付近には、中間カム軸受を配置しないこと
を特徴とした船外機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993008389U JP2593057Y2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | オーバヘッドカムシャフト式エンジン及び船外機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993008389U JP2593057Y2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | オーバヘッドカムシャフト式エンジン及び船外機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0660703U JPH0660703U (ja) | 1994-08-23 |
JP2593057Y2 true JP2593057Y2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=11691856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993008389U Expired - Lifetime JP2593057Y2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | オーバヘッドカムシャフト式エンジン及び船外機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593057Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP1993008389U patent/JP2593057Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0660703U (ja) | 1994-08-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990118 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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