JP2592802Y2 - 掛止金具 - Google Patents

掛止金具

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JP2592802Y2 JP1993072778U JP7277893U JP2592802Y2 JP 2592802 Y2 JP2592802 Y2 JP 2592802Y2 JP 1993072778 U JP1993072778 U JP 1993072778U JP 7277893 U JP7277893 U JP 7277893U JP 2592802 Y2 JP2592802 Y2 JP 2592802Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ズボンやスカート等
に用いられている鉤状の取付部材等を有した掛止金具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実開平4−112612
号公報に開示されているように、生地の裏面側に設けら
れた座金に、生地を挟んで取付部材である表金具の係止
爪を装着する掛止金具において、座金に取り付け孔を形
成し、この取付孔を覆うように金属薄板を取り付けて、
表金具の係止爪によりこの金属薄板を打ち抜いて取り付
け孔に係止爪を貫通させ、表金具と座金とを生地を挟ん
で固定するものが提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、係止爪が座金の取付孔に挿通する際に、薄板のバリ
が発生し、このバリは、取付孔の長手方向に発生し、バ
リの長さが座金の板厚を越える大きさになり、生地を痛
める原因となっていた。又、図10に示すように、座金
10に取付部材12の係止爪14を貫通させる薄肉部1
4を形成するものも提案されているが、図10に示すよ
うに、係止爪14により薄肉部16を打ち抜く際に、バ
リ20は、鋭角状の係止爪14の先端部により、薄肉部
16の長手方向に中央部から両側に押しやられ、座金1
0の薄肉部16が形成された凹部の深さ以上のバリ20
となって突出し、やはり、生地を痛める原因となるもの
であった。
【0004】この考案は上記従来の技術の問題点に鑑み
て成されたもので、簡単な構成で、座金の薄肉部を打ち
抜いて取付部材を取り付けた際に、その打ち抜き部のバ
リが突出しない掛止金具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、一対の係止
爪を有した取付部材と、この係止爪が貫通する薄肉部を
有したアルミニウム製等の座金と、この薄肉部の中央部
に上記薄肉部の凹部が形成された側からさらに反対側の
面に向かって形成されほぼ上記薄肉部の長手方向の長さ
の溝部を形成した掛止金具である。また、上記薄肉部
は、上記係止爪をこの薄肉部が形成された凹部とは反対
側の面から生地を挟んで押圧することにより、生地を切
断して、薄肉部に貫通する程度の強度に形成されている
ものである。
【0006】
【作用】この考案の掛止金具は、係止爪貫通時に、座金
の薄肉部中央の溝部により、薄肉部が溝部で二方向に分
かれ、係止爪の厚み方向に両側に曲がってバリとなり、
バリの突出量の小さいものとなる。
【0007】
【実施例】以下この考案の実施例について図面に基づい
て説明する。図1〜図4はこの考案の第一実施例を示す
もので、この実施例の掛止金具は、ズボンやスカートの
開閉部に用いられるもので、図1に示すように、鉤状に
形成された黄銅製等のフックである取付部材12と、こ
の取付部材12をズボン等の生地11を挟んで固定する
ためのアルミニウム製(アルミニウム合金製を含む)の
座金10とからなる。取付部材12は、図示しないアイ
等に係合するフック部13と、フック部13から折り返
されて生地11側に面する折返し片15とから成り、さ
らにこの折返し片15の側面に、対応する座金10に固
定するための一対の係止爪14が一体に突設されてい
る。この係止爪14は、折返し片15から互いに平行に
生地11側に突出している。そして、係止爪14の先端
は、下端部に向かって鋭角に形成され厚みは一定に形成
されている。
【0008】座金10には、取付部材12の折返し片1
5を受けて生地11側に膨らんだ膨出部17が形成さ
れ、この膨出部17に、一対の係止爪14が各々貫通さ
れる一対の長方形の薄肉部16が形成されている。ま
た、この薄肉部16には、図2、図3に示すように、薄
肉部16の長手方向に、中央部にV字状の溝部18が形
成されている。溝部18は、薄肉部16を形成するため
の凹部が形成された裏面側から、さらに反対側の表面側
に向かって形成され、その長さは、薄肉部16の長手方
向の長さよりわずかに短く形成されている。この薄肉部
16及び溝部18は、係止爪14の先端部を当接させて
押し込むことにより貫通可能な程度に薄い肉厚に形成さ
れたものであって、貫通の際に先ず係止爪14により生
地11を切断可能な強度を有した肉厚になるよう、膨出
部17の裏面の所定の2ケ所をプレス成形したものであ
る。これは、薄肉部16の肉厚が薄過ぎると、生地11
を切断する前に係止爪が薄肉部16に貫通してしまい、
生地11に糸引やうねりを生じさせるためである。
【0009】この実施例の掛止金具の取付部材12を、
生地11に取り付けるには、先ず、生地11の取付位置
の反対側に、取付部材12に対応した座金10を位置さ
せる。そして、取付部材12の各係止爪14により、生
地11を挟んで座金10の各薄肉部16に、各係止爪1
4の先端部を押し付けて押圧し、生地11を切断し薄肉
部16を破って、係止爪14を薄肉部16に貫通させ
る。この後、この係止爪14を座金10の膨出部17の
裏面側の凹部で互いに内側に折り曲げて、取付部材12
と各座金10とを確実に固定するものである。
【0010】ここで、係止爪14が薄肉部16に貫通す
る際、図3、図4に示すように、強度的に弱い溝部18
で薄肉部16が両側に分かれて、係止爪14が押し込ま
れて貫通する。従って、この薄肉部16によるバリ20
は、薄肉部16の凹部内に収まる程度の短いものとな
る。尚、溝部18を薄肉部16の長手方向長さよりわず
かに短く長く形成したが、薄肉部16と等しい長さに端
から端まで溝部18を形成しても良いものである。一
方、薄肉部16の両端部にのみ溝部18を形成すると、
係止爪14の貫通時に、薄肉部16は、その中央部から
長手方向に両側に分かれてバリが発生し、図10に示す
ものと同様であって、先端部の大きい長いバリが形成さ
れ、好ましくないものである。
【0011】この実施例の掛止金具によれば、取付部材
12を座金10に固定する際、係止爪14を座金10の
薄肉部16を貫通した際に形成されるバリ20が、短い
ものとなり、バリ20は、薄肉部16の凹部内に収まる
長さとなり、バリ20により生地11を痛めることがな
いものである。
【0012】次にこの考案の第二実施例について図5を
基にして説明する。ここで上述の実施例と同様の部材は
同一の符号を付して説明を省略する。この実施例は、溝
部18の形状がV字状ではなく底面18aを有した台形
状に形成されたものである。この底面18aは、広過ぎ
ると溝部18の強度が下がり過ぎて上記のように、生地
にしわ等が発する弊害が生じるので、狭い方が好まし
い。
【0013】次にこの考案の第三実施例について図6を
基にして説明する。ここで上述の実施例と同様の部材は
同一の符号を付して説明を省略する。この実施例は、溝
部18の形状がV字状より開き角度が大きいものであ
る。この場合も、溝部18の開口部分の最大幅は、係止
爪14の厚みより狭いものである。
【0014】次にこの考案の第四実施例について図7を
基にして説明する。ここで上述の実施例と同様の部材は
同一の符号を付して説明を省略する。この実施例は、溝
部18の形状をV字状ではなく、平行な側面を有したコ
字型の単なる溝状に形成したものである。この場合も底
面18aを有し、この底面18aは、広過ぎると溝部1
8の強度が下がり過ぎて上記のような弊害が生じるの
で、狭い方が好ましい。
【0015】次にこの考案の第五実施例について図8を
基にして説明する。ここで上述の実施例と同様の部材は
同一の符号を付して説明を省略する。この実施例は、溝
部18と薄肉部16とが三角溝状に連続的に形成され、
薄肉部16の長手方向に、三角溝の頂部が形成されたも
のである。この場合、係止爪14が貫通する端面位置で
の薄肉部16の厚みは、上記各実施例の薄肉部16の厚
みとほぼ同様又はわずかに厚いものであれば良い。
【0016】次にこの考案の第六第実施例について図9
を基にして説明する。ここで上述の実施例と同様の部材
は同一の符号を付して説明を省略する。この実施例は、
溝部18がV字状ではなく表面まで貫通した形状に形成
されたものである。この場合も 溝部18の幅が広いと
係止爪14が容易に薄肉部16に貫通してしまうので、
強度的には、上述のように生地11を係止爪で14で切
断して貫通する程度の強度に薄肉部16を形成する。
【0017】尚、この考案の掛止金具の薄肉部に形成さ
れた溝部形状は、薄肉部の強度を所定の強度に維持可能
であって、係止爪の貫通時に薄肉部の長手方向と直交す
る方向にバリが形成されるようにしたものであれば良
い。従って、溝部が、2本又はそれ以上に分割された溝
であっても良く、さらにミシン目状に形成されていても
良く、ほぼ薄肉部の長手方向の長さに形成されていれば
良いものである。又、取付部材は、フックの他、フック
が係合するアイであっても良いものである。
【0018】
【考案の効果】この考案の掛止金具は、係止爪が貫通す
る座金の薄肉部に、その長手方向に溝部を形成したの
で、係止爪の貫通時に薄肉部がその長手方向の溝部で分
かれてバリが形成され、バリの長さが短いものとなり、
バリにより生地を傷つけることもないものである。又、
薄肉部の強度を、係止爪により生地を切断した後に係止
爪が薄肉部を貫通可能な程度の強度にしておくことによ
り、掛止金具の取付による生地のうねりや糸引を無く
し、きれいな取付状態を、簡単な工程により得ることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の掛止金具の第一実施例を示す斜視図
である。
【図2】この実施例の掛止金具の座金を裏面方向から見
たの部分斜視図である。
【図3】この実施例の掛止金具を生地に装着する際の状
態を示す図1のA−A線断面図(A)とB−B線断面面
図(B)である。
【図4】この実施例の掛止金具を生地に装着した際の状
態を示す図1のA−A線断面図(A)とB−B線断面面
図(B)である。
【図5】この考案の掛止金具の第二実施例を示す部分縦
断面図である。
【図6】この考案の掛止金具の第三実施例を示す部分縦
断面図である。
【図7】この考案の掛止金具の第四実施例を示す部分縦
断面図である。
【図8】この考案の掛止金具の第五実施例を示す部分縦
断面図である。
【図9】この考案の掛止金具の第六実施例を示す部分縦
断面図である。
【図10】従来技術の掛止金具の取付状態を示す部分縦
断面図である。
【符号の説明】
10 座金 11 生地 12 取付部材 14 係止爪 16 薄肉部 18 溝部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の係止爪(14)を有した取付部材
    (12)と、この係止爪(14)が貫通する薄肉部(1
    6)を有した座金(10)と、この薄肉部(16)にそ
    の長手方向に沿ってほぼ上記薄肉部(16)の長手方向
    の長さの溝部(18)を形成したことを特徴とする掛止
    金具。
  2. 【請求項2】 上記溝部(18)は、上記薄肉部(1
    6)が形成された側からさらに反対側の面に向かって形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の掛止金
    具。
  3. 【請求項3】 上記薄肉部(16)は、上記係止爪(1
    4)をこの薄肉部(16)が形成された凹部とは反対側
    の面から生地(11)を挟んで押圧し、この生地(1
    1)を切断して上記薄肉部(16)に貫通する程度の強
    度に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の掛止金具。
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