JP2592698B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2592698B2 JP2053150A JP5315090A JP2592698B2 JP 2592698 B2 JP2592698 B2 JP 2592698B2 JP 2053150 A JP2053150 A JP 2053150A JP 5315090 A JP5315090 A JP 5315090A JP 2592698 B2 JP2592698 B2 JP 2592698B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光電式火災感知器を用いて火災を検知し警
報を出力する火災警報装置に関する。
〔従来の技術〕 一般に、火災警報装置に光電式火災感知器を用いる場
合に、光電式火災感知器では煙による光の散乱光を検出
し、この検出レベルに基づいて煙濃度を検出させるよう
になっているが、使用日数が経つにつれて光電式火災感
知器にはほこり等が侵入して光電式火災感知器には汚れ
が生ずる。この結果、火災感知器では、ほこり等から散
乱光をも検出してしまうので、真に検出されるべき煙濃
度を正しく検出することができなくなる場合があった。
このため、従来では、火災警報レベルよりも低いレベル
に汚れ警報レベルを予め設定し、光電式火災感知器から
の検出レベルが汚れ警報レベルに達したときに汚れ警報
を出力して作業者に知らせたり、あるいは、汚れのない
初期時でかつ火災現象に基づく物理量が存在しないとき
(すなわち煙濃度が“0"%のとき)の光電式火災感知器
からの検出レベルを初期時の検出レベルとして記憶する
とともに、汚れ限界の値を予め記憶しておき、初期時の
検出レベル並びに汚れ限界の値に対する現在の検出レベ
ルの値から現在の汚れ度合を算出し、算出した汚れ度合
に基づいて汚れに関する情報を表示し、作業者に知らせ
るようにしていた。この場合に、汚れに関する情報とし
て、火災感知器の現在の汚れ度合を表示するようにすれ
ば、作業者は、汚れ警報が出力されるよりも前に早期に
保守,清掃を実施することができ、また汚れ速度や汚れ
警報発生予想日時を表示するようにすれば、火災感知器
の保守を容易にすることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、光電式火災感知器において、火災現象に基
づかずに散乱光に影響を与える要因としては、長時間に
わたって徐々に蓄積されるような時間的変動の少ないほ
こり等の汚れの前に、時間的変動の大きいたばこの煙等
のノイズが考えられる。
上述したような従来の装置では、初期時の検出レベル
(汚れがなくかつ火災現象に基づく物理量(煙)が存在
しないときの検出レベル)並びに汚れ限界値に対する現
在の検出レベルの値から現在の汚れ度合を算出していた
ので、時間的変動の少ない汚れだけの場合にはその汚れ
の度合を正しく算出し、これにより汚れ速度や汚れ警報
発生予想日時を正しく予測することができる。
しかしながら、従来の装置では、時間的変動の少ない
汚れに時間的変動の大きなノイズが混入した場合にこの
ノイズをも含めた形で1つの汚れの度合として算出して
しまう。例えば、この汚れの度合を各検出レベルの時間
的平均をとって検出する場合には、時間的変動の少ない
汚れの度合はある程度、正しく算出することができるも
のの、汚れ,ノイズの瞬時的な度合を検出することがで
きず、ノイズが瞬時的に大きくなったときに火災警報の
誤報が出力されてしまうなどの問題があった。また上記
汚れの度合を各時点で瞬時的に検出する場合は、これに
ノイズが含まれているため汚れ速度や汚れ警報発生予想
日時を正しく予測することができないという欠点があっ
た。
本発明は、光電式火災感知器において、時間的変動の
少ない汚れに時間的変動の大きなノイズが混入した場合
にも、清掃要求の警報を正しく出力させることができる
とともに、清掃時期を正しく予測することができて、汚
れ,ノイズによって火災警報の誤報が出力される事態を
有効に防止することの可能な火災警報装置を提供するこ
とを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、光電式火災感知
器で検出された検出レベルに基づいて時間的変動の少な
い汚れのレベルと時間的変動の大きいノイズのレベルと
をそれぞれ別個に抽出するレベル抽出手段と、レベル抽
出手段で抽出された汚れのレベルと現時点までに生起し
たノイズレベルの中で最大のノイズレベルとを加算し、
該加算結果が所定のレベルに近づいたときに、清掃の時
期が近づいたことを知らせる警報を出力する清掃警報出
力手段とを備えている。
また、光電式火災感知器で検出された検出レベルに基
づいて時間的変動の少ない汚れのレベルと時間的変動の
大きいノイズのレベルとをそれぞれ別個に抽出するレベ
ル抽出手段と、清掃時期の予測演算を行なう予測手段と
を備えており、前記予測手段は、火災感知器の取付時点
における汚れレベルSOと、レベル抽出手段で抽出された
現時点の汚れのレベルSと、火災感知器の取付時点から
現時点までの時間tmと、取付時点から現時点までの間に
検出された最大のノイズレベルΔLmとが与えられたと
き、清掃要求レベルから最大のノイズレベルΔLmを減算
したレベルを最終汚れレベルSEとして設定し、汚れレベ
ルSが最終汚れレベルSEとなるまでの期間tXを、tX
(SE−S)tm/(S−SO)として算出し、この期間tx
清掃時期として予測するようになっている。
〔作用〕
上記のような構成では、時間的変動の少ない汚れに時
間的変動の大きいノイズが混入するような場合でも、光
電式火災感知器の検出レベルから時間的変動の少ない汚
れのレベルと時間的変動の大きいノイズのレベルとをそ
れぞれ別個に正しく抽出し、抽出した汚れのレベルと現
時点までに生起したノイズレベルの中で最大のノイズレ
ベルとの和が所定のレベルに近づいたときに清掃警報を
正しく出力することができる。
また、抽出された汚れのレベルと現時点までに生起し
たノイズレベルの中で最大のノイズレベルとに基づいて
清掃時期を正しく予測することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る火災警報装置の一実施例のブロ
ック図である。第1図を参照すると、本実施例の火災警
報装置は、中央監視装置1と、中央監視装置1に伝送線
路40を介して接続されている少なくとも1つの火災感知
器FD1〜FDnとから構成されている。中央監視装置1に
は、種々の演算処理を行なうマイクロプロセッサ等の中
央処理装置2と、処理プログラムや所定のデータ等が格
納される記憶装置3と、火災感知器FD1〜FDnと信号の送
受信を行なう伝送回路4と、中央処理装置2と伝送回路
4とのインタフェースとして機能する伝送インタフェー
ス部5と、各種の操作スイッチ,テンキー等を有する操
作部6と、各種の表示,警報を行なう警報表示部6と、
中央処理装置2と操作部5,警報表示部7との間のインタ
フェースとして機能する入出力インタフェース部8とが
設けられている。
また火災感知器FD1〜FDnには、第2図に示すような光
電式火災感知器が用いられている。この光電式火災感知
器では、光を出射する発光素子11と、光を受光し、その
光量に応じたレベルの電圧を出力する受光素子12とが暗
箱10内に設けられている。発光素子11と受光素子12と
は、遮光板13によって仕切られており、発光素子11から
の光は、暗箱10内で散乱されない限りは、受光素子12に
入射しないようになっている。これに対し、暗箱10内に
煙SM等が存在すると、発光素子11からの光は煙によって
散乱されて一部が受光素子12に入射し、受光素子12でそ
の光量に応じたレベルの電圧に変換され、増幅器14で増
幅され、A/D変換器15でデジタル信号に変換されて、伝
送部16から中央監視装置1へ検出レベルLとして伝送さ
れるようになっている。
なお、中央監視装置1の中央処理装置2は、記憶装置
3内に記憶されている処理プログラムによって各種の処
理を実行するようになっており、通常、ボーリング等に
より、火災感知器FD1〜FDnを順次に呼び出すようになっ
ている。すなわち、この呼び出しにより火災感知器FD1
〜FDnの伝送部10は、発光素子11,増幅器14に駆動パルス
DVを与えて発光素子11から光を出射させ、散乱光の光量
を検出するようになっている。
中央処理装置2は、火災感知器からの検出レベルLに
基づいて火災警報の出力制御処理を行なうが、本実施例
では、火災現象に基づかずに散乱光に影響を与える要因
として、前述のように時間的変動の少ないほこり等の汚
れの他に、時間的変動の大きいたばこの煙等のノイズが
あることに着目し、中央処理装置2は、各火災感知器FD
1〜FDnからの検出レベルLに基づき各火災感知器FD1〜F
Dnにおける時間的変動の少ないほこり等の汚れの度合と
時間的変動の大きなノイズの度合とをそれぞれ別々に算
出する処理と、現在までの汚れ,ノイズの度合に基づい
て清掃時期を予測する処理とを行なうようになってい
る。
次にこのような構成の火災警報装置の動作の一例を第
3図,第4図を用いて説明する。なお第3図は時間的変
動の少ない汚れの度合と時間的変動の大きなノイズの度
合とを算出する処理の流れを示すフローチャートであ
り、第4図は清掃時期を予測する処理の流れを示すフロ
ーチャートであって、以下では簡単のため、1つの火災
感知器,例えばFD1だけに着目して説明する。
第3図を参照すると、中央処理装置2は、先づ初期化
ルーチンを実行して、処理前の準備を行なう(ステップ
S1)。次いで火災感知器FD1を一定の時間間隔で呼出し
て、散乱光の光量を検出させ、これを検出データすなわ
ち検出レベルLとして取り込む(ステップS2)。次い
で、いま取り込んだ検出レベルLが火災警報レベルALよ
りも大きいか否かを判断し(ステップS3)、大きいとき
には、火災現象に基づく煙が発生したとみなし、警報表
示部7に火災警報表示を出力する(ステップS4)。これ
に対し、いま取り込んだ検出レベルLが火災警報レベル
ALよりも小さいときには、汚れ,ノイズのレベルの検出
処理を行なう。
すなわち、現在までのある一定期間(例えば1日,1週
間等)において1つの火災感知器FD1から検出された複
数の検出レベルLの時間的平均をとることによって、こ
の平均レベルSを時間的変動の小さな汚れのレベルとし
て検出する(ステップS5)。次いで、いま取り込んだ検
出レベルLとステップS5で検出した平均レベルSとの差
Δ(=L−S)をとり、これを現時点におけるノイズの
レベルΔLとして検出する(ステップS6)。ところで、
現在までの各時点においてそれぞれ検出されたノイズの
レベルΔLはその前の時点でのノイズのレベルと大小の
比較処理がなされており、現時点においては、過去の各
時点の中で最も大きなノイズのレベルΔLmが検出されて
いるとする。そこで、ステップS6において現時点で検出
されたノイズのレベルΔLを過去における最大のノイズ
レベルΔLmと比較し(ステップS7)、現時点でのノイズ
のレベルΔLの方が大きければ、いままでの最大のノイ
ズレベルΔLmを現時点でのノイズレベルΔLに置き換え
る(ステップS8)このようにして、いままで生じた中で
最も大きなノイズレベルΔLmを検出した後、このノイズ
レベルΔLmと平均レベルSすなわち時間的変動の少ない
レベルとを加算し、この加算結果が、清掃要求レベルk
・ALに達したかを判断し(ステップS9)、清掃要求レベ
ルk・ALに達したときには、警報表示部7に火災感知器
FD1の清掃要求の表示を行なう(ステップS10)。なお清
掃要求レベルk・ALは、火災警報レベルALに適切な係数
kを乗算したものであり、この係数kは“1"よりも小さ
く設定される。
第5図,第6図は上記処理をより具体的に説明するた
めの図である。第5図には、喫煙者等がおらずノイズの
少ない環境下に火災感知器FD1が取付けられている場合
に、火災感知器FD1から出力される検出レベルLの時間
的変化が示されている。この場合には、発光素子11から
の光は、主にほこり等の時間的変動の少ない汚れによっ
て散乱され、火災感知器FD1の暗箱10の内壁等に付着す
るほこり等の量は時間とともに徐々に増加し、これによ
り、火災感知器FD1から出力される検出レベルLは、こ
れを反映して時間とともに徐々に上昇し、主に時間的変
動の少ない汚れのレベルとなっている。このときには、
検出レベルLを一定期間Δtで時間平均をとってレベル
Sを検出すると、この平均レベルSが時間的変動の少な
い汚れのレベルとなり、検出レベルLをほぼ近似してい
るので、汚れのレベルSが火災警報レベルALより少し低
い清掃要求レベルk・ALに達したときに清掃要求警報が
表示される。
これに対し、第6図には、ノイズの多い環境下に火災
感知器FD1が取付けられている場合に、火災感知器FD1
ら出力される検出レベルLの時間的変化が示されてい
る。この場合にも、火災感知器FD1の暗箱10の内壁等に
はほこり等の汚れが徐々に付着して、第5図の場合と同
様に、検出レベルLは徐々に増加する傾向にある。しか
しながら、第6図の場合には、発光素子11からの光がた
ばこの煙のような時間的変動の大きいノイズによっても
散乱され、これにより火災感知器FD1から出力される検
出レベルLは、ほこり等の汚れによる時間的変動の少な
いレベルにノイズによる時間的変動の大きいレベルが重
畳したものとなる。検出レベルLがこのようなときに、
本実施例では、検出レベルLを一定期間Δtで時間平均
をとって平均レベルSを検出すると、この平均レベルS
が、第6図からわかるように、時間的変動の少ない汚れ
のレベルを良好に反映したものとなっている。さらに、
検出レベルLを平均レベルSで減算することにより、第
6図に示すようにして各時点でノイズのレベルΔLが検
出され、現在までの間で最も大きなノイズのレベルΔLm
が求まるので、現在の平均レベルSすなわち現時点to
のほこり等の汚れのレベルSにいままで生起した中で最
大のノイズレベルΔLmを加算することにより、現時点で
検出されることが考えられる最大の検出レベルL′を算
出することができる。このようにして算出された最大の
検出レベルL′が清掃要求レベルk・ALに達したときに
は、実際に検出された検出レベルLが清掃要求レベルk
・ALよりも小さい場合であっても、清掃の時期が近づい
たことを知らせる清掃要求警報を早めに出力させること
ができる。
すなわち、現時点での検出レベルLが清掃要求レベル
k・ALに近づくと、次の時点でノイズのレベルΔLが最
大のノイズレベルΔLmとほぼ同じ程度になる場合には、
次の場合における検出レベルLが清掃要求レベルk・AL
をさらに越えて火災警報レベルALまでに達し、誤報が出
力される恐れがある。これを回避するため、本実施例で
は、現時点で考えられる最大の検出レベルL′を求めて
清掃要求レベルk・ALと比較することにより、火災警報
の誤報が出力される以前に清掃要求表示を行ない、誤報
を未然に防止している。
また、第4図を参照すると、清掃時期を予測するに際
して、本実施例では、清掃要求レベルk・ALから最大の
ノイズレベルΔLmを減算することにより、ノイズの混入
によって清掃要求レベルk・ALに達すると考えられる最
終汚れレベルSEを先づ算出する(ステップS20)。次い
で、火災感知器FD1の取付け時点から現在までの期間tm
と現在の汚れレベルSとから、汚れレベルSが最終汚れ
レベルSEとなるまでの時間tXを演算し(ステップS2
1)、この時間tXに基づき、予測清掃時期を警報表示部
7に表示する(ステップS22)。
第7図,第8図は上記処理をより具体的に説明するた
めの図である。第7図には、ノイズの少ない環境下に火
災感知器FD1が取付けられている場合が示されており、
この場合には、取付時点から現時点tnまでの間において
第3図のステップS8で検出された最大のノイズレベルΔ
Lmはほとんど“0"であるので、最終汚れレベルSEは、ほ
ぼ清掃要求レベルk・ALとなり、汚れレベルSがこの最
終汚れレベルSEとなったときに清掃要求レベルk・ALに
達すると予測される。
これにより、汚れレベルSが時間tに比例して増加す
ると仮定すると、火災感知器FD1の取付け時点から現時
点toまでの期間tmと現在の汚れレベルSとから、汚れレ
ベルSが最終汚れレベルSEとなるまでの期間tXを、 tX=(SE−S)tm/(S−SO) ……(1) として算出することができる。なお、SOは火災感知器FD
1の取付け時点における汚れレベルSであるが、この汚
れレベルSOは実際の汚れによるものではなく、例えば受
光素子12自体の構造に帰因する暗電流等によって生じる
ものであり、このレベルSOは時間が経過してもほぼ一定
の基本レベルとなっている。
これに対し、第8図には、ノイズの多い環境下に火災
感知器FD1が取付けられている場合が示されており、こ
の場合には、現時点tOまでの間において検出された最大
のノイズレベルΔLmはある大きさとなるので、最終汚れ
レベルSEは、清掃要求レベルk・ALよりも最大のノイズ
レベルΔLm分だけ低いものとなり、汚れレベルSがこの
最終汚れレベルSEとなったときに最大のノイズの混入に
より清掃要求レベルk・ALに達すると予測される。これ
により、汚れレベルSが最終汚れレベルSEとなるまでの
期間tXを前記(1)式を用いて算出することができる。
このように、本実施例では、ステップS20において、
清掃要求レベルk・ALから最大のノイズレベルΔLmを減
算したものを最終汚れレベルSEとしているので、汚れレ
ベルSが現時点tOから期間tXの経過後この最終汚れレベ
ルSEに達するときに、そのときの検出レベルLは最も大
きい場合でも火災警報レベルALには達しないようにする
ことができて、これにより、予測された日時よりも前に
火災警報の誤報が出力されるのを有効に防止し、清掃す
べき日時を正しく予測することができる。
上述の例では、1つの火災感知器FD1に着目したが、
他の火災感知器FD2〜FDnについても、中央監視制御装置
1から順次にポーリングがなされて、一定の時間間隔で
同様の処理が繰り返し行なわれる。
一般に、個々の火災感知器FD1〜FDnは、ノイズが少な
い環境の良い場所に設置される場合もあるし、ノイズが
多く環境の悪い場所に配置される場合もあるが、中央処
理装置2は、清掃要求警報の表示,並びに清掃日時の表
示を個々の感知器ごとに行なって作業者に知らせること
により、作業者は効率的な保守,清掃作業を行なうこと
ができる。
なお上述の実施例では、ノイズのレベルとして最大の
ノイズレベルΔtmを求めているが、ノイズの大きさにば
らつきがあまりないような場合や、差程厳密さを要求さ
れない場合などには、最大のノイズレベルΔLmにかわっ
て、例えば平均ノイズレベルやもしくは現時点で抽出さ
れたノイズレベルを用いても良い。しかしながら、誤報
を確実に防止したい場合には、ノイズのレベルとして最
大のノイズレベルΔLmを求めるのが良い。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明によれば、時間的変動
の少ない汚れに時間的変動の大きいノイズが混入するよ
うな場合にも、光電式火災感知器の検出レベルからこれ
らのレベルをそれぞれ別個に抽出し、汚れのレベルと現
時点までに生起したノイズレベルの中で最大のノイズレ
ベルとの和が所定のレベルに近づいたときに清掃警報を
出力するようにしているので、汚れ,ノイズによって火
災警報の誤報が出力される事態を有効に防止し、この誤
報が出力される以前に清掃警報を正しく出すことができ
る。
また、抽出された汚れのレベル,現時点までに生起し
たノイズレベルの中で最大のノイズレベルに基づいて清
掃時期の予測を行なっているので、誤報が出力されるよ
り前の正しい清掃時期を予測することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る火災警報装置の一実施例のブロッ
ク図、第2図は光電式火災感知器の構成例を示す図、第
3図は汚れのレベルとノイズのレベルとを抽出する処理
の流れを示すフローチャート、第4図は清掃時期を予測
する処理の流れを示すフローチャート、第5図,第6図
は汚れのレベルとノイズのレベルを抽出する処理を具体
的に説明するための図、第7図,第8図は清掃時期を予
測する処理を具体的に説明するための図である。 1……中央監視装置、2……中央処理装置、 3……記憶装置、4……伝送回路、 5……伝送インタフェース部、6……操作部、 7……警報表示部、8……入出力インタフェース部、 10……暗箱、11……発光素子、12……受光素子、 13……遮光板、 FD1乃至FDn……光電式火災感知器、 L……検出レベル、S……汚れのレベル、 ΔL……ノイズのレベル、 ΔLm……最大のノイズレベル、 L′……最大検出レベル、AL……火災警報レベル、 k・AL……清掃要求レベル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光電式火災感知器で検出された検出レベル
    に基づいて時間的変動の少ない汚れのレベルと時間的変
    動の大きいノイズのレベルとをそれぞれ別個に抽出する
    レベル抽出手段と、レベル抽出手段で抽出された汚れの
    レベルと現時点までに生起したノイズレベルの中で最大
    のノイズレベルとを加算し、該加算結果が所定のレベル
    に近づいたときに、清掃の時期が近づいたことを知らせ
    る警報を出力する清掃警報出力手段とを備えていること
    を特徴とする火災警報装置。
  2. 【請求項2】光電式火災感知器で検出された検出レベル
    に基づいて時間的変動の少ない汚れのレベルと時間的変
    動の大きいノイズのレベルとをそれぞれ別個に抽出する
    レベル抽出手段と、清掃時期の予測演算を行なう予測手
    段とを備えており、前記予測手段は、火災感知器の取付
    時点における汚れレベルS0と、レベル抽出手段で抽出さ
    れた現時点の汚れのレベルSと、火災感知器の取付時点
    から現時点までの期間tmと、取付時点から現時点までの
    間に検出された最大のノイズレベルΔLmとが与えられた
    とき、清掃要求レベルから最大のノイズレベルΔLmを減
    算したレベルを最終汚れレベルSEとして設定し、汚れレ
    ベルSが最終汚れレベルSEとなるまでの期間tXを、tX
    (SE−S)tm/(S−SO)として算出し、この期間tx
    清掃時期として予測することを特徴とする火災警報装
    置。
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