JP3229122B2 - 光線式物体検知装置 - Google Patents
光線式物体検知装置Info
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Description
閉を行うために、検知エリア内の移動物体(人など)を
検知する光線式物体検知装置に関する。
複数のエリアに向けて光線を投射し、その各エリアごと
に、その反射光を受光し、その受光量が基準光量との変
動量が所定のスレッショルドレベルを超えたときに、検
知エリア内への人体等の進入を検知するように構成され
ていた。この構成では、図3に示す人体の移動の場合
も、図4に示す吹雪などの場合も区別なく出力され、結
果として誤動作が多かった。
リアの出力の差を見て外乱要因をキャンセルする方式も
用いられている。この方式を採用した場合、例えば図4
に示すピークレベルa1,a2に大きな差が生じた場合
には、スレッショルドレベルを超えて出力してしまう。
来の技術では、いずれも人体等の進入と外乱の場合の反
射光量の波形の違いを検知できず、検知の精度は不安定
である問題があった。
なされたもので、反射光量の変動について、外乱による
ものをキャンセルし、人体の移動によるものについての
み検知することができる光線式物体検知装置を提供する
ことを目的とする。
ために、本発明の光線式移動物体検知装置は、図1に示
す本発明の基本概念図に示すように、複数のエリアに向
けて光を投光する投光手段1と、そのそれぞれのエリア
からの反射光を受光する受光手段2を備え、その受光手
段2による反射光量の出力結果に基づいて、所定の時点
における上記各エリアの上記反射光量およびその各エリ
ア毎に定まる基準反射量との差をそれぞれ算出し、これ
らの差の平均値を求めるとともに、各エリア毎、一定の
時間幅毎に、上記平均値と当該エリアの上記基準反射量
との和を算出し、この和と当該エリアの上記反射光量と
の差または比をそれぞれ算出する演算手段3と、その差
または比が上記いずれかのエリアにおいて所定値以上と
なったときに、検知信号を出力する判別手段4を備えて
なることによって特徴付けられている。
る各エリアの反射光量とその各エリアの基準反射量との
差の平均値が求められる。また、その平均値と各エリア
の基準反射量との和が求められ、その和とそのエリアの
反射光量との差または比が算出される。この差または比
が、いずれかのエリアで所定値以上となった場合にの
み、検知信号が出力される。
反射光量の経時的変化を示す波形は、図3に示すよう
に、各エリア毎に異なった波形で、かつ、ピークが時系
列的なずれをもって現れる。これに対し、吹雪等の外乱
要因によって生ずる波形は、図4に示すように、ほぼ同
一形状の波形がほぼ同時に現れる。
においては、各エリアの上記した差の平均値と各エリア
の基準反射量との和と、各エリアの反射光量との差はほ
とんどないのに対し、人が移動する場合には、大きな差
が生じるため、外乱によるものとの判別が可能となっ
て、人の移動を確実に検知できる。
示す。本発明実施例の光線式移動物体検知装置21は、
ドア22の上方に設けられ、この装置21には、投光器
(図示せず)および受光器(図示せず)が設けられてい
る。この投光器は、ドア22の前後に並んだ検知エリア
に対応した発光素子を備え、また、受光器は、同様に検
知エリアに対応した受光素子を備えている。この受光素
子により反射光が受光され、その反射光量について、以
下に説明する演算および検知を判別するための処理部が
備えられている。この処理部は、装置のハード構成とし
ては、マイコン等が対応する。
る。まず、人体が移動してきた場合について、図5およ
び図6を参照しながら、説明する。
知エリアC,B,Aの反射光量の経時的な変化をそれぞ
れ図5(a),(b),(c)に示す。そこで、所定の
時点t1 における反射光量の基準反射量からの変化量を
求め、その平均値を求める。なお、ここで各エリアにお
ける変化量を算出する場合に、各エリアの基準反射量を
用いるのは、エリアを見る角度が各エリア毎に異なるこ
とによる。
時間t1 における反射光量およびスレッショルドレベル
はそれぞれ(a1,s1),(a2,s2),(a3,
s3)である。これらから、各エリアの変化量の平均値
を式(1)によって求めた結果を図5(d)に示す。
各エリアの基準反射量に加算すると、図6に示すよう
に、破線で示す形状となる。そして、この破線で示す値
と、各エリアにおいて対応する反射光量との差(d c ,
db , da )を算出する。なお、この場合、差に限るこ
となく、比を求めてもよい。
エリアC,B,Aのいずれかのエリアでこの差が大きく
なるか、もしくはこの比の値が所定の値を超えた場合
に、人体検出の信号を出力し、そうでない場合は、外乱
によるものとして人体検出の信号は出力しない。本実施
例の場合、差(dc ,db , da )はいずれのエリアに
おいても、大きいと判断され、人体検出の信号が出力さ
れる。
量がスレッショルドレベルに対し変化を示す場合につい
て、図7および図8を参照しながら、説明する。検知エ
リアC,B,Aの反射光量の経時的な変化をそれぞれ図
7(a),(b),(c)に示す。
における反射光量の基準反射量からの変化量を求め、そ
の平均値を求める。図に示すように、検知エリアC,
B,Aの時点t1 における反射光量およびスレッショル
ドレベルはそれぞれ(a1,s1),(a2,s2),
(a3,s3)である。これらから、各エリアの変化量
の平均値を式(1)によって求めた結果を図7(d)に
示す。
れ各エリアの基準反射量に加算すると、図8に示すよう
に、破線で示す形状となる。そして、この破線で示す値
と、各エリアにおいて対応する反射光量との差を算出す
る。なお、この場合、差に限ることなく、比を求めても
よい。
要因となって反射光量が基準反射量を超えた場合、この
経時的反射光量の変化を示す波形はほぼ同じ形状をな
し、各エリアの反射光量と、その変化量の平均値と基準
反射量との和とは、その差はほとんどない。したがっ
て、検知信号は出力されない。
所定の時点(t1)を選択し、その一瞬について演算お
よび判別を行ったが、一定の時間幅における各信号をメ
モリに記憶させ、そのデータにより波形をサンプリング
し、人体の通過を判別する方法として、例えば、0.5
秒間などの一定の時間幅を設定し、その時間内において
スレッショルドレベルを超えた時間が8割を超えた場合
には、人体の通過と判断するといった構成としてもよ
い。この場合はさらに一層誤動作が低減される。
体検知装置によれば、複数のエリアに向けて光を投光す
る投光手段と、そのそれぞれのエリアからの反射光を受
光する受光手段を備え、所定の時点における上記各エリ
アの上記反射光量およびその各エリア毎の基準反射量と
の差をそれぞれ算出し、これらの差の平均値を求めると
ともに、各エリア毎、一定の時間幅毎に、上記平均値と
当該エリアの上記基準反射量との和を算出し、この和と
当該エリアの上記反射光量との差または比をそれぞれ算
出する演算手段と、その差または比がいずれかのエリア
において所定値以上となったときに、検知信号を出力す
る判別手段を備えた構成としたので、反射光量の変動が
あっても、外乱を要因とする場合を排除でき、人体等の
進入を確実に検知することができ、検知の精度を向上す
ることができる。
した場合の作用説明図
じた場合の作用説明図
した場合の動作を説明するための図
が移動した場合の動作を説明するための図
乱が生じた場合の動作を説明するための図
乱が生じた場合の動作を説明するための図
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のエリアに向けて光を投光する投光
手段と、そのそれぞれのエリアからの反射光を受光する
受光手段を備え、その受光手段による反射光量の出力結
果に基づいて、所定の時点における上記各エリアの上記
反射光量およびその各エリア毎に定まる基準反射量との
差をそれぞれ算出し、これらの差の平均値を求めるとと
もに、各エリア毎、一定の時間幅毎に、上記平均値と当
該エリアの上記基準反射量との和を算出し、この和と当
該エリアの上記反射光量との差または比をそれぞれ算出
する演算手段と、その差または比が上記いずれかのエリ
アにおいて所定値以上となったときに、検知信号を出力
する判別手段を備えてなる光線式物体検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12624594A JP3229122B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 光線式物体検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12624594A JP3229122B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 光線式物体検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07334765A JPH07334765A (ja) | 1995-12-22 |
JP3229122B2 true JP3229122B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=14930397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12624594A Expired - Lifetime JP3229122B2 (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 光線式物体検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3229122B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4793944B2 (ja) * | 2008-08-11 | 2011-10-12 | オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 | 検知装置及び錠制御装置 |
-
1994
- 1994-06-08 JP JP12624594A patent/JP3229122B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07334765A (ja) | 1995-12-22 |
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