JP2592608B2 - 蒸着ラベルの製造方法 - Google Patents

蒸着ラベルの製造方法

Info

Publication number
JP2592608B2
JP2592608B2 JP62138603A JP13860387A JP2592608B2 JP 2592608 B2 JP2592608 B2 JP 2592608B2 JP 62138603 A JP62138603 A JP 62138603A JP 13860387 A JP13860387 A JP 13860387A JP 2592608 B2 JP2592608 B2 JP 2592608B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
label
layer
film
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62138603A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63301988A (ja
Inventor
醇二 瀧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI SHIIRU KK
Original Assignee
FUJI SHIIRU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJI SHIIRU KK filed Critical FUJI SHIIRU KK
Priority to JP62138603A priority Critical patent/JP2592608B2/ja
Publication of JPS63301988A publication Critical patent/JPS63301988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2592608B2 publication Critical patent/JP2592608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属蒸着層の美麗な金属光沢にキラキラ感
を帯有させた蒸着ラベルの製造方法に関する。
〔従来の技術〕 合成樹脂フィルムを基材フィルムとし、商品の品質・
用法等の商品情報に関する文字,記号,図柄等を印刷表
示したラベルを、瓶,容器等の商品包装体の胴部やキャ
ップ部に装着することは広く行われている。基材フィル
ムとして熱収縮性合成樹脂フィルム(熱収縮性フィル
ム)を使用したラベルは、フィルムを熱収縮させる簡単
な加熱収縮処理(熱風吹き付け等)により、多数の容
器,瓶等に効率よく装着することができる。
また、特殊なラベルとして、アルミニウム等の金属膜
をフィルム表面に蒸着形成した蒸着ラベルが知られてい
る。このラベルは、金属蒸着層の美麗な金属光沢によ
り、一般の印刷インキによる表示のみでは得られない視
覚的効果を有しており、近時商品の性質に応じて、商品
個性の創出・差別化,高級感の付与手段として使用され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
金属蒸着層はラベル表面に、一般の印刷インキとは異
なる美麗な金属光沢を付与するものの、金属光沢のみの
視覚的効果は単調である。
また、熱収縮性フィルムを使用したラベルは、加熱収
縮処理で効率よく対象物品に装着することができる利点
を有しているが、蒸着ラベルの場合は、加熱収縮処理過
程で、金属蒸着層が白色ないし灰色に変化するいう問題
がある。これは、フィルムの熱収縮(減面収縮)の応力
の作用で金属蒸着層にミクロクラックが生じることによ
るものであり、白濁化現象と称される。金属蒸着層が白
濁化すると、金属光沢が損なわれ、金属蒸着層を設けた
ことの意義が失われてしまう。
本発明は、蒸着ラベルに関する上記問題を解決するこ
とを目的とし、金属蒸着層の美麗な金属光沢を安定に保
持せしめると共に、単なる金属蒸着層では得られない視
覚的効果を帯有させた蒸着ラベルの製造方法を提供する
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の蒸着ラベルの製造方法は、 熱収縮性合成樹脂フィルムの表面に、該熱収縮性フィ
ルムの熱収縮温度で軟化しない耐熱性を有する熱硬化性
樹脂からなる下地層を形成し、下地層の表面に金属蒸着
層を形成して粗ラベルとなし、ついで加熱処理により前
記熱収縮性フィルムを熱収縮させ、その熱収縮力で下地
層とその表面を被覆する金属蒸着層に、びび割れを伴う
凹凸変形を生じさせることにより、金属蒸着層に金属光
沢を有するキラキラ感を帯有させることを特徴としてい
る。
〔作用〕
熱収縮性合成樹脂フィルム(熱収縮性フィルム)の表
面に形成された下地層は、熱収縮性フィルムの熱収縮温
度で軟化しない耐熱性を有する熱硬化性樹脂層であるこ
とにより、ラベルを物品に装着する際の加熱処理(フィ
ルムの熱収縮処理)において、金属蒸着層のミクロクラ
ックを防止し、金属蒸着層の美麗な金属光沢を保持する
ことを可能にする。また、加熱処理過程で、下地層にフ
ィルムの熱収縮応力によるびび割れ凹凸変形が生じると
共に、その表面を被覆する金属蒸着層にびび割れ凹凸形
状が付与される。そのびび割れ凹凸変形の効果として、
金属蒸着層に視覚的キラキラ感が付与される。
下地層(熱硬化性樹脂層)にびび割れ凹凸変形を生じ
させるためのフィルムの加熱収縮処理(以下「予備加熱
処理」ともいう)でのフィルムの加熱温度や熱収縮率
は、フィルムおよび下地層の材種等により異なるが、代
表的には、加熱温度約50〜100℃、熱収縮率は約15〜30
%程度である。熱収縮性フィルムは一般に約50〜80%程
度の熱収縮率を有しているので、上記予備加熱処理が施
された後も、容器等の物品にラベルを装着するのに必要
な熱収縮性は十分に確保することができる。
第1図(I)は粗ラベル(100)の断面、同図(II)
は粗ラベルを予備加熱処理して得られるラベル(10
0′)の断面を模式的に示している。(10)は熱収縮性
フィルム、(20)はそのフィルム表面に形成された下地
層、(30)は真空蒸着法等により下地層の表面に積層形
成されたアルミニウム等からなる金属蒸着層である。下
地層(20)は熱収縮性フィルム(10)の加熱収縮温度で
軟化せず、当初の硬質状態を保持し得る耐熱性を有する
熱硬化性樹脂、例えばエポキシ樹脂等で形成されてい
る。
粗ラベル(100)に予備加熱処理を施してフィルム(1
0)に熱収縮を生起させると、その熱収縮力の作用によ
り、熱硬化性樹脂の下地層820)に、びび割れ凹凸形状
への変形が生じ、金属蒸着層(30)は下地層(20)と一
体的に変形してびび割れ凹凸形状が付与される。この熱
収縮性フィルム(10)の加熱収縮処理過程で、金属蒸着
層(30)に生起するびび割れ凹凸変形は、金属蒸着層を
白濁化させるようなミクロクラックとは異なって美麗な
金属光沢を失わず、しかも金属蒸着層(30)が鋭角的に
屈曲した凹凸表面形状を呈する効果として、光の散乱に
よるキラキラとした輝くを帯有するものとなる。
第1表は、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂について、耐
熱温度および熱ひずみ温度を示している。熱硬化性樹脂
はエポキシ樹脂,熱可塑性樹脂はアクリル樹脂,塩化ビ
ニール樹脂を例として挙げている。
上記のように熱硬化性樹脂は、熱可塑性樹脂に比し、
著しく高い耐熱温度および熱ひずみ温度を有している。
これを、熱収縮性フィルムの熱収縮処理温度(高くて約
100℃程度である)と比較すると、熱可塑性樹脂の耐熱
温度,熱ひずみ温度は、熱収縮性フィルムの熱収縮処理
温度域内にあり、他方熱硬化性樹脂のそれは、熱収縮性
フィルムの加熱収縮処理温度を大きく上回っている。
この熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂の熱的特性の差異に
より、下地層を熱可塑性樹脂で形成した場合と熱硬化性
樹脂で形成した場合とにおける金属蒸着層の金属光沢に
大きな差異が生じる。第2図のように熱可塑性樹脂層を
下地層(20′)として金属蒸着層(30)を積層形成した
蒸着ラベル(100′)では、熱収縮性フィルム(10)を
熱収縮させる加熱処理過程で下地層(20′)が軟化し、
これにフィルム(10)の熱収縮応力が作用することによ
り、下地層(20′)が塑性変形し金属蒸着層(30)にミ
クロクラックによる白濁化が生じる。これと異なって、
本発明の蒸着ラベル(100)は、下地層(20)が、熱収
縮性フィルムの加熱処理温度で軟化しない耐熱性を有す
る熱硬化性樹脂で形成されている効果として、フィルム
(10)の加熱収縮処理過程での金属蒸着層(20)のミク
ロクラックの発生(白濁化)が回避される。そのフィル
ム(10)の熱収縮力の作用で、下地層(20)がびび割れ
凹凸形状に変化すると共に、これに積層されている金属
蒸着層(30)もびび割れ凹凸形状に変化する。金属蒸着
層(30)はこのびび割れ凹凸変形により、当初の金属光
沢にキラキラ感が付加されたものとなり、これは、熱可
塑性樹脂で下地層を形成したラベル(100′)では得ら
れない視覚的効果である。
〔実施例〕
〔I〕粗ラベル(100) (1)フィルム(10):熱収縮性合成樹脂フィルム (2)下地層(20):熱硬化性エポキシ樹脂を塗設 (3)金属蒸着層(30):下地層表面にアルミニウム層
を真空蒸着法により形成 〔II〕ラベル(100′) 粗ラベル(100)〔第1図〕に熱風吹き付けによる予
備加熱処理を施しフィルム(10)を熱収縮させる。ラベ
ルの熱収縮のバラツキを防止するための補助手段として
テンターを用いて粗ラベル(100)の周縁を保持してお
くことは、ラベルの前面に亘つて均一な熱収縮を行わせ
るのに有効である。
この加熱処理で、下地層(20)および金属蒸着層(3
0)にびび割れ凹凸変形が生じ、ラベル表面に金属光沢
を帯有するキラキラ感が与えられる〔第2図〕。
〔III〕ボトルに対するラベルの装着 ラベル(100′)を、ボトル(50)の胴部に外嵌され
る適当な口径のチューブに成形する(第3図二点鎖線図
示)。これをボトルの胴部(51)に外嵌し、加熱処理
(熱風吹き付け等)により熱収縮させて胴部(51)に密
着させる(第3図)。この加熱処理過程で、下地層(2
0)と金属蒸着層(30)の凹凸形状は、フィルム(10)
の熱収縮に伴って加熱処理前に比し強められるが、それ
によって金属光沢が損なわれることはなく、加熱処理前
と同様の美麗な金属光沢のキラキラ感が保持される。ラ
ベル(100′)は、このほか、第4図のように、ボトル
口部(52)のキャップ(53)に被せられ、加熱収縮処理
により口部を密着封止するキャップシールとして適用す
ることもできる。
なお、ラベル(100′)のボトル等に対する取付け法
としては、ラベルの裏面に接着剤層を設けてボトル表面
に貼着する方法を採ることもでき、また接着剤で貼着し
たうえ、加熱処理を加えて熱収縮させるようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
本発明方法によれば、金属蒸着層を白濁化させず、美
麗な金属光沢を保持し得るだけでなく、これにキラキラ
感が付加された蒸着ラベルを得ることができる。このキ
ラキラ感は、金属蒸着層を単に蒸着形成しただけのラベ
ルでは得られない特異の視覚的効果であり、その表面性
状は、ラベルを対象物品に装着する際の加熱収縮処理を
受けても損なわれず、安定に保持される。本発明の蒸着
ラベルは、このキラキラ感を帯びた光輝表面の視覚的効
果として、従来の蒸着ラベルでは得られないすぐれたラ
ベル機能を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(1)は本発明の粗ラベルの断面図、同図(II)
は粗ラベルに熱収縮処理を施して得られたラベルの模式
的断面図、 第2図は下地層を熱可塑性樹脂で形成し、熱収縮処理し
たラベルの断面図、 第3図はラベルをボトルに装着した状態を示す正面図、 第4図はラベルをボトルのキャップシールとして使用し
た状態を示す正面図、である。 10:熱収縮性合成樹脂フィルム、 20:熱硬化性樹脂からなる下地層 30:金属蒸着層 100:粗ラベル 100′:ラベル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱収縮性合成樹脂フィルムの表面に、該熱
    収縮性フィルムの熱収縮温度で軟化しない耐熱性を有す
    る熱硬化性樹脂からなる下地層を形成し、下地層の表面
    に金属蒸着層を形成して粗ラベルとなし、ついで加熱処
    理により前記熱収縮性フィルムを熱収縮させ、その熱収
    縮力で下地層とその表面を被覆する金属蒸着層に、ひび
    割れを伴う凹凸変形を生じさせることにより、金属蒸着
    層に金属光沢を有するキラキラ感を帯有させることを特
    徴とする蒸着ラベルの製造方法。
JP62138603A 1987-06-02 1987-06-02 蒸着ラベルの製造方法 Expired - Fee Related JP2592608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62138603A JP2592608B2 (ja) 1987-06-02 1987-06-02 蒸着ラベルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62138603A JP2592608B2 (ja) 1987-06-02 1987-06-02 蒸着ラベルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63301988A JPS63301988A (ja) 1988-12-08
JP2592608B2 true JP2592608B2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=15225949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62138603A Expired - Fee Related JP2592608B2 (ja) 1987-06-02 1987-06-02 蒸着ラベルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2592608B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2010379A4 (en) * 2006-04-13 2011-03-23 Sancoa Internat Company L P METALLIZED SHRIMPABLE LABEL

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6395483B1 (en) 1999-09-02 2002-05-28 3M Innovative Properties Company Arrays with mask layers
WO2007097454A1 (ja) * 2006-02-27 2007-08-30 Zeon Corporation 微細凹凸形状を有するフィルム、およびその製造方法
JP2008279597A (ja) 2006-05-10 2008-11-20 Oji Paper Co Ltd 凹凸パターン形成シートおよびその製造方法、反射防止体、位相差板、工程シート原版ならびに光学素子の製造方法
JP4683011B2 (ja) * 2007-06-07 2011-05-11 王子製紙株式会社 凹凸パターン形成シートおよびその製造方法、光拡散体、光拡散体製造用工程シート原版ならびに光拡散体の製造方法
TWI545351B (zh) * 2007-02-21 2016-08-11 王子控股股份有限公司 凹凸圖案形成片及其製造方法
JP5391539B2 (ja) * 2007-10-04 2014-01-15 王子ホールディングス株式会社 光学シートとその製造方法
JP5098450B2 (ja) * 2007-06-07 2012-12-12 王子ホールディングス株式会社 凹凸パターン形成シートの製造方法および凹凸パターン形成シート
JP5522287B2 (ja) * 2013-04-01 2014-06-18 王子ホールディングス株式会社 光学シートおよびその工程シート原版
JP6513922B2 (ja) * 2014-10-03 2019-05-15 株式会社フジシール 熱収縮性筒状ラベル、及びラベル付き容器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50140558A (ja) * 1974-04-30 1975-11-11
JPS5518859Y2 (ja) * 1976-03-17 1980-05-02

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2010379A4 (en) * 2006-04-13 2011-03-23 Sancoa Internat Company L P METALLIZED SHRIMPABLE LABEL
US9183766B2 (en) 2006-04-13 2015-11-10 Ccl Label, Inc. Metallized shrinkable label

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63301988A (ja) 1988-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3108850A (en) Labeling of blown plastic containers
US3839129A (en) Reflective foil and process
JP2592608B2 (ja) 蒸着ラベルの製造方法
US20030021918A1 (en) Metalized shrink label and related method of manufacture
US4715913A (en) Decorating substrate materials
CN106318253B (zh) 一种具有金属表面的可水洗移除压敏胶标签及制备方法和应用
JP4489218B2 (ja) 金属缶用ラベルを装着した金属缶
US4339400A (en) Process for producing three-dimensional, mirrored acrylic articles
JPH01101147A (ja) 立体模様を備えた熱収縮ラベル
JP5105328B2 (ja) ブロー成形容器の加飾方法
JP2000043082A (ja) 成形同時絵付シートと金属光沢成形品の製造方法
JPH10735A (ja) 金属蒸着フィルム
US20090072527A1 (en) Holographic in-mold label
JP2001072069A (ja) 硝子容器
CN1117925A (zh) 图案转印方法及其产品
JPS6018312B2 (ja) 加飾方法
JPS63114638A (ja) 同時成形によるプラスチツク製品の光輝加飾体およびその製法
JPH0692086A (ja) 部分艶消転写シート
JPH0423254Y2 (ja)
JP2822686B2 (ja) シーム溶接缶用金属板へのラミネート用フィルム
JPH06322629A (ja) 箔糸製造用シート及びその製造方法
JPH0463701A (ja) ホイールキャップまたはホイールキャップのセンターエンブレム
CN206328637U (zh) 具有自粘性的亮光磨砂真空镀铝纸
JP2000229642A (ja) 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶
JPS6043792B2 (ja) 光沢差によつて模様を現出させた物品とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees