JP2592581Y2 - 蓄圧装置 - Google Patents

蓄圧装置

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JP2592581Y2
JP2592581Y2 JP1992080247U JP8024792U JP2592581Y2 JP 2592581 Y2 JP2592581 Y2 JP 2592581Y2 JP 1992080247 U JP1992080247 U JP 1992080247U JP 8024792 U JP8024792 U JP 8024792U JP 2592581 Y2 JP2592581 Y2 JP 2592581Y2
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piston
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幸生 細谷
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Nisshinbo Industries Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えばアンチロックブレ
ーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシ
ステム(TCS)等の流体圧力制御装置に用いられる蓄
圧装置(アキュムレータ)に関し、より詳細には高圧流
体用及び低圧流体用の両種に適用できる蓄圧装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】流体圧力制御装置においては、圧力流体
を蓄えるための蓄圧装置が組み込まれている。図に示
す従来の蓄圧装置は、ハウジングaに穿設したハウジン
グ孔bと、ハウジング孔bに摺動自在に内挿したピスト
ンcと、ハウジング孔bの開口側に取り付けた栓dと、
ピストンcと栓dの間に縮設した戻しばねeとを装備し
ている。ハウジング孔bには入口fと出口gが連通して
形成してあり、また栓dはC字形の止めリングiでハウ
ジング孔bに固定されている。そしてピストンcは各入
出口f、gの各圧力と戻しばねeのばね力との差により
摺動し、ピストンcとハウジング孔bとの間に画成され
る圧力室hの容積を増加することで、圧力流体を蓄えて
いる。この種の蓄圧装置にあっては、ハウジング孔bの
開口側を完全に密封すると、ピストンc背面と栓dとの
間に画成される大気室内において空気の加圧を生じて蓄
圧機能が損なわれることから、空気の排出を可能に構成
しておく必要がある。大気室内の排気手段としては、図
に示すようにシリンダ孔bにC字形の止めリングiを
介して栓dを内挿し、この栓dの中央に貫通して組み付
けた微小の通気孔jを通じて吸排する構造を採用してい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】前記した蓄圧装置に
あってはつぎのような問題点がある。
【0004】<イ> 通気孔jやハウジング孔bと栓d
との間に形成したクリアランスを通じてハウジング孔b
内に吸気する際、外気中のごみ、水分、有害気体等の異
物も一緒に吸い込んで、ピストンcの固着、圧力室hか
らの流体漏れ、戻しばねeの損傷による機能失陥の危険
がある。
【0005】<ロ> 水に漬かった場合も同様にハウジ
ング孔b内に浸水して、錆によるピストンcの固着や戻
しばねeの腐食による機能失陥の危険がある。
【0006】<ハ> 上記の現象を回避する方法として
は、異物の浸入や浸水を阻止できる程度まで通気孔jや
ハウジング孔bと栓dとの間のクリアランスを小さく設
計することが考えられるが、通気路の通気面積を小さく
するほど異物等の浸入阻止効果が大きくなる反面、ピス
トンcの摺動抵抗が増大して本来の機能が犠牲になる。
このようにこれまでの蓄圧装置は、異物の浸入防止と排
出機能の確保を同時に満足することができない。
【0007】
【本考案の目的】本考案は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、良好な排
出機能を保持しつつ、異物や水の浸入を防止できる、蓄
圧装置を提供することにある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
【0009】本考案は、ハウジング孔にピストンを摺動
自在に収容し、ハウジング孔の開口側に係止手段を介し
栓を取り付け、ピストン前面側に圧力室を画成し、ピ
ストン背面側に大気室を画成し、大気室内にピストン戻
しばねを縮設した蓄圧装置において、栓に取付穴を穿設
し、取付穴に挿入係止される軸部と、軸部から径方向に
延び、外周にハウジング孔の内周面をシールするシール
部を形成した鍔部とを一体成形した弾性シール部材を前
記栓に取り付け、前記弾性シール部材と栓との接合面間
外周シール部を除き大気室と常時連通する通路を形成
し、前記シール部をハウジング孔の内周面に当接させて
大気室側から外気側への連通のみを許容する一方向弁を
形成したことを特徴とする、蓄圧装置である。
【0010】
【実施例1】以下図面を参照しながら本考案の実施例に
ついて説明する。
【0011】<イ>全体の構成 図1に蓄圧装置の一例を示す。蓄圧装置はハウジング1
0に穿設したハウジング孔11と、ハウジング孔11に
摺動自在に内挿したピストン20と、ハウジング孔11
の開口側に取着する栓30及び弾性シール部材50と、
ピストン20と栓30の間に縮設した戻しばね40とを
装備し、ピストン20の前面側に圧力室50を画成し、
ピストン20背面側に大気室60を画成している。尚、
図1において符号12、13はハウジング孔11の底面
に連通して設けた圧力流体の入口及び出口である。以下
各部について詳述する。
【0012】<ロ>ピストン 有底筒状のピストン20は外周面にOリング21とバッ
クアップリング22が併設されていて、ハウジング孔1
1との間で気密性を保持している。またピストン20は
Oリング21と共働してピストン20の傾倒を回避する
ために、その開口側の外周がハウジング孔11の内径と
ほぼ同径に形成されている。
【0013】<ハ>栓 栓30はハウジング孔11に微小隙間を介して内接可能
な外周突起31を有する有底筒体で、C字形の止めリン
グ14を介してハウジング孔11の孔入口側に固定され
る。栓30の底部32中央部には弾性シール部材50を
装着するための取付穴33が開設されている。また栓3
0は外周突起31より下位側の外径がハウジング孔11
の開口側より小径に形成してあって、ハウジング孔11
の開口側との間に間隙15を形成している。
【0014】<ニ>弾性シール部材(図1,2) 弾性シール部材50は栓30に一体に連結し、ピストン
20の摺動を許容しつつ、ハウジング孔11の開口側を
閉鎖するシール部材である。弾性シール部材50は栓3
0の取付口33に内挿可能な軸部51と、この軸部51
の一端に軸部51の径方向に形成した円盤状の鍔部52
と、軸部51の他端に形成した係止用突起53とを一体
成形したラバー製のシール部材である。鍔部52の周縁
にはハウジング孔11の開口側に内接する環状のシール
部54が形成されていると共に、弾性シール部材50の
軸部51から鍔部52の内面52aにかけて連続した溝
55が形成されている。溝55は弾性シール部材50を
栓30に装着した状態で、大気室60と間隙15との間
を連通する連通路を形成するためのものであるから、溝
55の終端をシール部54位置より鍔部52の内面52
a側に形成することが肝要である。したがって、弾性シ
ール部材50に溝55に代えて穴を設けてもよい。また
この弾性シール部材50のシール部54と、シール部5
4が当接するハウジング孔11の内周面とにより、大気
室60側から外気側への連通のみを許容する一方向弁
(逆止弁)を構成している。
【0015】
【作用】つぎに蓄圧装置の作動について説明する。
【0016】<イ>ピストンの静止時 図1においてピストン20が静止しているときは、弾性
シール部材50のシール部54がハウジング孔11の内
周面に弾接してハウジング孔11の開口側を閉鎖してい
る。したがって、弾性シール部材50はハウジング孔1
1内に水分やごみ等の異物の浸入を阻止している。
【0017】<ロ>ピストンの降下時 図1において、ピストン20が戻しばね40のばね力に
抗して図面の下方に移動すると、大気室60内の空気が
圧縮力を受ける。大気室60が溝55及び栓30の外周
を介して間隙15と連通しているから、大気室60内の
空気は間隙15へ送られ、ハウジング孔11の内周面に
弾接するシール部54の内周面に作用する。その結果、
弾性シール部材50の鍔部52の周縁部が外気側へ弾性
変形し、シール部54とハウジング孔11の内周面とに
より構成される一方向弁が開いて大気室60内の空気を
外気側へ排出する。またこのとき、栓30の外周や取付
口33の底部に水分や圧力媒体が溜まっている場合は、
同時に外気側へ排出する。
【0018】<ハ>ピストン上昇時 図3においてピストン20が図面の上方へ移動すると大
気室60内に負圧が発生し、この負圧は溝55及び栓3
0の外周を通じて弾性シール部材50の鍔部52を吸引
する。 その結果、鍔部52が大気室60側に弾性変形
し、この弾性変形に伴いシール部54がハウジング孔1
1の内周面に圧着して、外気側から大気室60内への水
分や異物の浸入を阻止する。これまではピストン20上
昇時に外気側の空気を吸引して大気室60内に負圧が発
生するのを回避していたが、本考案ではピストン20上
昇時に大気室60内に吸気しない。これは大気室60内
に負圧を生じても、ピストン20を戻しばね40のばね
力で戻すことができるので、機能的に悪影響を及ぼす心
配はない。
【0019】
【実施例2】図4は弾性シール部材50の鍔部52をハ
ウジング孔11の開口側に形成した面取り部16に当接
させた他の実施例を示す。本実施例では鍔部52のシー
ル部54を面取り部16に接面させることで、一方向弁
を構成する。本実施例にあっては、前記実施例1と比較
してシール部54の弾性力がかかり易く、一方向弁とし
ての機能が得やすい。
【0020】
【0021】
【実施例3】図は以上の実施例のシール部54を薄肉
に形成した他の弾性シール部材50を示す。弾性シール
部材50は鍔部52の外面52bの周縁部に環状溝56
を凹設し、鍔部52の周縁に薄肉のリップシール部57
を形成し、このリップシール部57をハウジング孔11
等に接面させて、排気のみを許容する一方向弁を構成す
る。
【0022】
【実施例4】以上は弾性シール部材50に溝55を形成
する場合について説明したが、この溝55を栓30側に
形成してもよい。要は弾性シール部材50のシール部5
4を除いた弾性シール部材50と栓30との接合面間に
通路が形成してあればよい
【0023】
【考案の効果】本考案はつぎの効果を得ることができ
る。 <イ> 部品を追加することなく、大気室から外気側へ
の空気の移動を許容しつつ、大気室内へのごみ、水、有
害気体等の異物の浸入を確実に防止できる。したがっ
て、大気室内に収容されている戻しばねの損傷やピスト
ンシール部材の損傷やピストンの固着を回避できる。 <ロ> 大気室内にブレーキ液等の流体が溜まった場合
には、ピストンの昇降動作によって外気側へ排出でき
る。 <ハ> 蓄圧装置は低圧用及び高圧用のいずれの用途に
も使用でき、汎用性に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る蓄圧装置の縦断面図
【図2】 弾性シール部材の一部を破断した斜視図
【図3】 蓄圧装置の作動を説明するための蓄圧装置の
縦断面図
【図4】 弾性シール部材をハウジング孔の面取り部に
当接させた実施例2の説明図
【図5】 リップシール部を形成した他の弾性シール部
を示す実施例3の説明図
【図6】 本考案の前提となる蓄圧装置の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 1/24

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング孔にピストンを摺動自在に
    収容し、ハウジング孔の開口側に係止手段を介して栓を
    取り付け、ピストン前面側に圧力室を画成し、ピストン
    背面側に大気室を画成し、大気室内にピストン戻しばね
    を縮設した蓄圧装置において、 栓に取付穴を穿設し、 取付穴に挿入係止される軸部と、軸部から径方向に延
    び、外周にハウジング孔の内周面をシールするシール部
    を形成した鍔部とを一体成形した弾性シール部材を前記
    栓に取り付け、 前記弾性シール部材と栓との接合面間に外周シール部を
    除き大気室と常時連通する通路を形成し、 前記シール部をハウジング孔の内周面に当接させて大気
    室側から外気側への連通のみを許容する一方向弁を形成
    したことを特徴とする、 蓄圧装置。
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KR100216995B1 (ko) 1995-10-23 1999-09-01 나카타니 사쿠쇼 액압제어장치
JP4608980B2 (ja) * 2004-07-20 2011-01-12 株式会社アドヴィックス 車両の作動液蓄積装置の制御装置
JP5637966B2 (ja) * 2011-10-21 2014-12-10 ジヤトコ株式会社 アキュームレータ

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