JP2592370B2 - 磁気ディスクカートリッジ用のプラスチックシャッタの成形方法 - Google Patents

磁気ディスクカートリッジ用のプラスチックシャッタの成形方法

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JP2592370B2
JP2592370B2 JP3236788A JP23678891A JP2592370B2 JP 2592370 B2 JP2592370 B2 JP 2592370B2 JP 3236788 A JP3236788 A JP 3236788A JP 23678891 A JP23678891 A JP 23678891A JP 2592370 B2 JP2592370 B2 JP 2592370B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスクカートリッ
ジ用のシャッタの製法に関し、特に合成樹脂にて成形さ
れたプラスチックシャッタの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク、光ディスク及び光磁気デ
ィスク等のディスク状記録媒体は、取扱いの簡便さ、塵
埃からの保護などの点から、比較的剛性のあるカートリ
ッジケースに収納されたまま記録再生装置に装填して所
望情報の記録・再生ができるよう構成されている。
【0003】この種のディスクカートリッジとしては、
例えば3.5 インチマイクロフロッピィディスクが知られ
ている。このマイクロフロッピィディスクは、ABS樹
脂等により成形された比較的硬度の高い矩形状の上下ハ
ーフシェルの中空内部に、磁気ディスクが回転可能に収
納されている。この磁気ディスクは、円板状の高分子フ
ィルムベースの表面に磁性層が均一に形成されたフレキ
シブルな磁気記録媒体であり、中央に形成された円形の
開口にはリング状のセンターコアが固着されている。
【0004】更に、図2に示すように上下ハーフシェル
23,24には、磁気ディスクに対して所定の情報信号の書
き込み或いは読み出しを行う磁気ヘッド及びヘッドパッ
ドが進入するため、ディスクカートリッジ21に磁気ヘッ
ド挿入用開口28がそれぞれ形成されている。そして、前
記ディスクカートリッジ21には、前記磁気ヘッド挿入用
開口28を介してカートリッジ内に塵埃等が侵入し、前記
磁気ディスクに付着するのを防止するため、前記磁気ヘ
ッド挿入用開口28を開閉する開閉部材であるスライド式
のシャッタ22が取付けられている。
【0005】前記シャッタ22は、図2及び図4に示す様
に、上面板22a と、下面板22b と、該上面板22a と下面
板22b を連結する側面板22c とが断面コ字状となるよう
に形成されている。その屈曲された下面板22bの基部
近傍に適宜突出されたの2つの突起50が前記下ハーフ
シェル24の前方外面の側縁部に沿って設けられた図示し
ないガイド溝内を案内されて、前記磁気ヘッド挿入用開
口28を開閉する方向に摺動自在に取付けられている。
らにまた、前記シャッタ22は側面板22cからシャッ
タ内方に張り出した突起51を有しており、該突起51
にその一端が係合するトーションバネ52により前記磁
気ヘッド挿入口28を閉じる方向へ付勢されている。
ち、前記シャッタ22は、前記磁気ヘッド挿入用開口28の
周縁を含み前記ディスクカートリッジ21の一側面に亘る
領域に形成された摺動領域部26内をスライドする。
【0006】ところで近年、例えば特開昭60-231985 号
公報等に開示されている様に、従来は薄いステンレス板
等の金属板で形成されていた前記シャッターを合成樹脂
材料を用いて一体成形したものが提案されている。これ
らは、それ以前の金属製シャッターのように製造工程が
多くかつ高い加工精度が要求されるものに代わって、そ
の製造が射出成形にてできるので容易であり、しかも安
価な樹脂製シャッターを提供したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きシャッター
を合成樹脂材料にて一体成形する金型構造は、例えば図
3に示すように中央コア30の上下にスライドコア31、32
が配置されている。なお、図3は図2のA-A 線に沿った
断面に対応した金型拡大断面図である。
【0008】前記中央コア30と前記スライドコア31、32
によって前記シャッター22の形状をした射出空間40が構
成されている。また、前記上面板22a及び前記下面板
22b前記各開口窓25に対応する部分は、前記各スライ
ドコア31、32に設けられた凸部31a 、32a により構成さ
れる。
【0009】そして、前記射出空間40内に図示しないゲ
ートから溶融した樹脂を射出する。射出樹脂が適宜固化
したのちに、前記スライドコア31、32を前記中央コア30
から離れるようにスライド( 矢印B 及び矢印C 方向の移
動) させ、しかるのちに、前記中央コア30内に設けられ
た突き出しピン(図示しない)により前記シャッター22
が金型から取り出される。
【0010】しかし、前記射出空間40の厚さt(0.2mm
〜0.5mm 程度) は非常に小さいために射出圧が小さいと
樹脂のショートショットが発生し、このショートショッ
トを発生させないために射出圧を高くすると、ゲート近
傍が膨らむような変形や製品の不測の反りが発生する。
また、射出圧が高い場合には、前記中央コア30と前記各
スライドコア31、32とを突き当て面の角部分41におい
て、樹脂のはみ出しが発生し易くなる。
【0011】この樹脂のはみ出しは金型の使用が長期に
なるのに伴って頻繁に発生するようになり、一般に云う
バリが前記シャッター22の外周縁や前記開口窓25の内周
縁に形成される。前記バリがシャッター摺動面に形成さ
れると、例えば前記摺動領域部26において前記シャッタ
ー22が摺動により脱落する。前記バリの中でも前記開口
窓25の内周縁に出来た前記バリの場合は、前記開口部28
からカートリッジケース21内に侵入することがある。
この結果、カートリッジケース21内に侵入したバリに
より前記磁気ディスクに傷が発生したり、酷い場合には
磁気ディスクカートリッジ21自体を使用不能にするよ
うな故障も発生させることがあった。
【0012】従来においては、上述のシャッタ22を成形
するときに使用する射出成形装置の選定は、経験的な判
断に大きく依存しており、安定した製品を効率良く製造
するする為のはっきりした基準がほとんどなかったのが
実情であった。
【0013】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
るものであり、前記プラスチックシャッを射出成形する
ときに、ショートショットやゲート近傍における変形、
さらには製品の反り等の変形やバリなどが発生すること
がなく、極めて安定した磁気ディスクカートリッジ用の
プラスティックシャッタの成形方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の係る前記目的
は、カートリッジケースの開口部に対応する開口窓を有
し断面コ字状のプラスチックシャッタを成形するとき
に、溶融樹脂を射出する射出シリンダの直径をD(m
m)、前記プラスチックシャッタを一度に成形する金型
内の製品個数をC、成形品の体積(cm3 ) をM、Aを前
記射出シリンダのシリンダ指数としたとき、下記式 D2 =A×C×M/π において、シリンダ指数Aを、 130≦A≦510 の範囲になるように射出シリンダの直径Dを選定して射
出成形することを特徴とした磁気ディスクカートリッジ
用のプラスチックシャッタの成形方法によって達成する
ことができる。
【0015】
【実施態様】以下、本発明の磁気ディスクカートリッジ
用のプラスティックシャッタ成形方法を実施する装置の
一実施態様を詳細に説明する。なお、図1は射出成形機
の概略構成をしめす。
【0016】図1に示す射出成形機は、プラスティック
シャッタ用金型1の部分と射出装置2の部分とにより構
成されている。前記プラスティックシャッタ成形用金型
1は、固定金型3と可動金型4とからなり、これらの型
合わせ面には図2に示したプラスティックシャッタ22を
成形するための成形空間5が形成されている。そして、
前記成形空間5には溶融樹脂を射出注入するためのゲー
ト6が連通しており、該ゲート6から金型外より溶融樹
脂が射出注入される。なお、図1においては前記成形空
間5が便宜上一つしか図示されていないが、通常、該成
形空間5は4個あるいは8個が形成されており、これら
の空間に樹脂を一度に射出する構成である。
【0017】前記射出装置2は、所謂スクリュ式射出装
置であり、成形材料を加熱溶融する加熱シリンダ8、該
加熱シリンダ8を囲むように配置されたバンドヒータ1
4、溶融樹脂を混練して金型内に射出するスクリュ13、
前記スクリュ13に射出力を与えるピストン16を有した油
圧シリンダ10、前記スクリュ13に減速装置11を介して回
転力を与える油圧モータ12、前記加熱シリンダ8に成形
材料を供給するホッパ9とを有している。したがって、
射出樹脂の量は前記ピストン16のストロークにより決定
される。
【0018】本実施態様においては、前記プラスティッ
クシャッタ22を成形する成形材料として、機械強度の高
い樹脂材料が好ましくポリオキシメチレン樹脂等が用い
られが、必要に応じて適宜フィラ等を混入することもで
きる。
【0019】図1に示す成形機による前記プラスティッ
クシャッタ22の成形工程について説明する。前記ホッパ
9内の成形材料はその自重によって前記加熱シリンダ8
内に落下し、前記スクリュ13の回転により混練されつ
つ、その溝に沿ってシリンダ先端部に送られる。この
際、前記成形材料は、前記加熱シリンダ8の外周に配設
されたバンドヒータ14から加熱されると共に、混練作用
によって発生する摩擦熱が加わって内部からも温度が上
昇し溶融状態となる。
【0020】そして、前記加熱シリンダ8の先端部に溶
融樹脂が貯えられるにつれて、その材料の反力(背圧)
により前記スクリュ13は後方に押し戻される。この後方
への後退量をリミットスイッチ等によって規制し、前記
スクリュ13の回転を一定位置で停止させることにより射
出量を決める(計量)ことができる。
【0021】次に、前記油圧シリンダ10内のピストン16
によって前記スクリュ13に射出圧力が加えられると、前
記スクリュ13は射出プランジャとなって、その先端部に
ある溶融樹脂を所定の高圧のもとに前記プラスティック
シャッタ成形用金型1内に射出する。前記プラスティッ
クシャッタ成形用金型1内に射出される溶融樹脂は、前
記ゲート6から前記成形空間5に射出注入される。この
ときの射出時間は長くしすぎると成形品の反りやゲート
近傍のふくらみ変形が発生し、短すぎると充填不足が発
生するために、0.07sec 〜0.14sec 程度に制御されるこ
とが好ましい。また、ポリオキシメチレン樹脂で、溶融
温度が230℃程度で上記射出時間の範囲であると、熱
分解し易い樹脂であるので、前記射出シリンダ8内に滞
留している時間が長いと、樹脂が熱分解することに伴う
バリが発生し易くなり、成形サイクルに関しては13秒
以内が望ましく、樹脂を可塑化させる時間を考慮すると
5秒以上が望ましい。
【0022】そして、前記成形空間5に充満した溶融樹
脂が冷えて適宜固まると、前記可動金型4を開き、前記
プラスティックシャッタ22の成形品は図示しない突出し
ピンにより突き出されて前記成形金型から取り出され
る。
【0023】本実施態様における前記射出成形機を選定
する場合に、溶融樹脂を射出する前記射出シリンダ8の
直径をD(mm)とし、前記プラスティックシャッタ22
を一度に成形する金型内の製品個数をC( 通常の場合、
製品個数は4 個あるいは8 個である) とするとともに、
Aを前記射出シリンダ8のシリンダ指数としたとき、式
2 =A×C×M/πを用いて、この式内のシリンダ指
数Aを130≦A≦510の特定の範囲に設定して前記
シリンダ8の直径を決定した装置を用いると、驚くこと
に成形品の反り、ゲート近傍の変形、ショートショッ
ト、バリ等の発生が極めて少なくなる。
【0024】又、金型は成形を続けていると樹脂等の汚
れが堆積してくるので、金型をクリーニングする必要
がある。そこで、前記シリンダ指数Aを小さくすること
により、例えば前記Dが25mmの場合において24時
間連続運転毎の金型クリーニングで充分な良品を得るこ
とができ、前記金型のクリーニング頻度を減らすこと
ができるという顕著な効果を奏することができた。しか
し、シリンダ指数Aを小さくすることシリンダ直径が小
さくなるので、一定時間で樹脂を射出するためには前記
スクリュ13の速度を速くしなければならない。この結
果、スクリュ停止位置の精度のばらつきが発生し、ショ
ットのばらつきが生じる。
【0025】これらの条件を考慮すると、上述のシリン
ダ指数A130≦A≦510の範囲でもかなり効果がで
るが、ショットのばらつきによる望ましい値は、例えば
5.2g程度の重量の樹脂を0.07秒〜0.14秒の範囲で射出す
る場合、射出速度が最大速度となる0.07秒におけるショ
ットのばらつきを抑えるためには、種々実験を繰り返し
た結果、160≦Aとなり、またその上限はA≦400
がこのましい。すなわち、前記シリンダ指数Aを160
≦A≦400のより狭い範囲に設定すると、あらゆる面
でさらに顕著な効果を奏することができる。
【0026】前記シリンダ指数Aは、前記プラスティッ
クシャッタ22の体積および前記射出シリンダ8のストロ
ークによって設定される値である。そして、シリンダ指
数が小さい領域でバリやショットのばらつきに効果があ
る。すなわち、シリンダ指数が小さい場合は前記射出シ
リンダ8の径が小さくなりこの重量を小さくできる傾向
となる結果、射出終了時に前記射出シリンダ8に制動を
かけるときに、該射出シリンダ8の慣性力の悪影響を回
避してショットのばらつき等を防止するのに効果的であ
るが、前記シリンダ指数を小さくし過ぎると樹脂が可塑
化する時間が足らなくなり、また射出速度も極めて高速
が必要となり、研究テスト結果から前記シリンダ指数A
の値は最小値が130程度が限界値となる。また、前記
シリンダ指数Aが大きくなると、前記射出シリンダ8の
ストロークが非常に小さくなり、バリやショットのばら
つきゲート近傍における変形が多く発生するようにな
り、その限界値は510程度となる。
【0027】前記シリンダ指数Aは、特に、成形品の肉
厚t が0.2mm 〜0.5mm 程度のときに、ゲートから樹脂が
流れ込む長さ、言い換えると射出空間におけるゲート位
置から最も離れた部分が前記肉厚t に対して50倍〜200
倍程度において効果が顕著である。
【0028】また、上記実施態様においては3.5 インチ
マイクロフロッピィディスクについて述べたが、本考案
は他のディスクカートリッジにも応用できることは勿論
である。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法は、カ
ートリッジケースの開口部に対応する開口窓を有し断面
コ字状のプラスチックシャッタを成形するときに、溶融
樹脂を射出する射出シリンダの直径をD(mm)、前記
プラスチックシャッタを一度に成形する金型内の製品個
数をC、Aを前記射出シリンダのシリンダ指数としたと
き、式D2 =A×C×M/πとして、この式内のAを、
130≦A≦510の範囲になるように射出シリンダの
直径Dを選定して射出成形するようにしたので、この基
準値を目安に前記直径Dを容易に選定でき、従来におい
ては、前記シャッタを成形するときに使用する射出成形
装置の選定を、経験的な領域に全く依存することがな
く、ショートショットやゲート近傍における変形、さら
には製品の反り等の変形やバリなどが発生することがな
く、極めて安定したプラスティックシャッタを生産する
ことができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果をより明確
にすることができる。図1に示した構成の射出成形機を
用いて各設定を変えてプラスティックシャッタの成形テ
ストを繰り返し行った。
【0031】実施例−1 使用した射出成形機は図1の構造のもので、4 個取り及
び8 個取りの金型において行い、射出シリンダ径は50m
m、型締め力150 トンの形式の装置を使用した。樹脂は
ポリオキシメチレンで、溶融温度は190〜230 ℃、成形
品の重量は約1.3g、成形サイクルは8 秒、10秒、12秒の
各場合において多数実施し、射出時間の最適時間を求め
た。その結果を表1に示す。なお、評価項目としては、
成形品の反り変形、ゲート部およびその近傍のふくらみ
変形、ショートショットに関して観察した。
【0032】
【表1】
【0033】上記表1から分かるように、反り、ふくら
み、ショートショットに対しては射出時間は0.05〜0.14
秒の範囲が良好であることが判るが、しかし、射出時間
が短すぎると射出空間内のエアが抜けきれず射出空間内
に閉じ込められ、この閉じ込められたエアが断熱圧縮を
受け高温になり、このエアに接している部分の樹脂が樹
脂焼け(ガス焼け)を起こしてし、射出時間が0.06秒以
下ではこのガス焼けが発生して不可となった。この結
果、0.07〜0.14秒の範囲が最適であった。
【0034】実施例−2 使用した射出成形機は図1の構造のもので、4 個取り及
び8 個取りの金型において行い、射出シリンダ径は25m
m,32mm,40mm,50mm 、型締め力150 トンの形式の装置を
使用した。樹脂はポリオキシメチレンで、溶融温度は19
0 〜230 ℃、成形品の重量は約1.3gの場合、成形サイク
ルは10秒の場合、射出時間は0.10秒において多数実施
し、シリンダ指数Aに関して調べた。
【0035】その結果を表2の評価項目に関しては、シ
ョットばらつき、バリ、ガス焼けに関して観察した。
【0036】
【表2】
【0037】上記表2から分かるように、シリンダ指数
が130〜510の範囲であると成形品の品質が良好で
あった。 実施例−3 使用した射出成形機は図1の構造のもので、4 個取り及
び8 個取りの金型において行い、射出シリンダ径は25mm
(A=490)、40mm(A=1256)、型締め力150
トンの形式の装置を使用した。樹脂はポリオキシメチレ
ンで、溶融温度は190 〜230 ℃、成形品の重量約1.3gの
各場合、成形サイクルは4 秒、 5秒、 7秒、10秒、13
秒、15秒、30秒の各場合、射出時間は0.08秒、0.10秒、
0.12秒において実施し、成形サイクルの最適時間を求め
た。
【0038】その結果を表3、表4に示す。なお、表3
は4個取りの場合、表4は8個取りの場合あり、評価項
目に関しては、バリ、 成形サイクルが短くなることに
よる冷却不足による不良(冷却不良)に関して観察し
た。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】上記表3、表4から分かるように、成形サ
イクルは5秒〜13秒の範囲が最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスクカートリッジ用のプラス
ティックシャッタ成形方法を実施する射出成形機の概略
構成をしめす。
【図2】3.5 インチマイクロフロッピィディスクのシャ
ッタが装着された部分を示した部分斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線に沿った部分に対応した
シャッター成形用金型の断面図である。
【図4】図2に示したシャッタの一部分を切欠いた部分
斜視図である。
【符号の説明】
1 金型 2 射出装置 3 固定金型 4 可動金型 5,40 成形空間 6 ゲート 8 加熱シリンダ 9 ホッパ 10 シリンダ 11 減速機 12 油圧モータ 13 スクリュ 14 バンドヒータ 15 パレット 16 ピストン 21 マイクロフロッピィディスク 22 シャッター22a 上側板 22b 表側板 22c 側面板 23 上ハーフシェル 24 下ハーフシェル 28 磁気ヘッド挿入用開口 22a 上側板 22b 表側板 22c 側面板 25 開口窓 26 摺動領域部 30 中央コア 31、32 スライドコア 31a,32a 凸部 41 角部分50、51 突起 52 トーションバネ PL パーティングライン D 加熱シリンダの内径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 59:00 B29L 22:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジケースの開口部に対応する
    開口窓を有し断面コ字状のプラスチックシャッタを成形
    するときに、溶融樹脂を射出する射出シリンダの直径を
    D(mm)、前記プラスチックシャッタを一度に成形す
    る金型内の製品個数をC、成形品の体積(cm3 ) をM、
    Aを前記射出シリンダのシリンダ指数としたとき、下記
    式 D2 =A×C×M/π において、シリンダ指数Aを、 130≦A≦510 の範囲になるように射出シリンダの直径Dを選定して射
    出成形することを特徴とした磁気ディスクカートリッジ
    用のプラスチックシャッタの成形方法。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂をポリオキシメチレン樹脂
    にしたときに、射出時間を0.07〜0.14秒の範囲でかつ成
    形サイクルを5 〜13秒としたことを特徴とする請求項1
    の磁気ディスクカートリッジ用のプラスチックシャッタ
    の成形方法。
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