JP2592369Y2 - カレンダのロール交換用クランプ装置 - Google Patents

カレンダのロール交換用クランプ装置

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JP2592369Y2
JP2592369Y2 JP1993061752U JP6175293U JP2592369Y2 JP 2592369 Y2 JP2592369 Y2 JP 2592369Y2 JP 1993061752 U JP1993061752 U JP 1993061752U JP 6175293 U JP6175293 U JP 6175293U JP 2592369 Y2 JP2592369 Y2 JP 2592369Y2
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saddle
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tapered
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隆正 蟻川
勝広 松本
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は紙等のウェブの表面を平
滑化して光沢を与えるためのカレンダのロール交換用ク
ランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カレンダの一つであるスーパーカレンダ
は、金属ロールと弾性ロールとを上下方向へ交互に多段
に積み重ねるように配列し、隣り合うロール間のニップ
に紙等のウェブを順次通すことによって、ウェブの表面
を平滑化し且つ光沢を与えるようにしてある。
【0003】上記スーパーカレンダでは、ロール、特
に、弾性ロールの表面が傷付き易い問題があり、ロール
に傷が付くとウェブの仕上がりに影響を与えるので、予
め研磨加工しておいた予備ロールとかなりの頻度で交換
する必要がある。
【0004】そのため、従来では、図3に一例を示す如
く、カレンダ本体ハウジング1のガイドフレーム2に上
下動可能に取り付けられているサドル3に対し、金属ロ
ールや弾性ロール等のロール4の軸端部を支承するベア
リングハウジング5のベース6を、取付ボルト7を用い
て着脱可能に取り付け、この取付ボルト7の着脱により
ロール4をベアリングハウジング5毎交換できるように
してある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記ベアリ
ングハウジング5の取付ボルト7は通常4本必要であっ
て1本のロール4に対し合計8本必要となり、一般的な
スーパーカレンダでは、1台当り、弾性ロールが5〜6
本使用されており、しかも取付ボルト7は大サイズであ
ることから、ロール交換時の取付ボルト7の着脱作業に
多大の労力を要する問題があり、更に、上記スーパーカ
レンダは装置高さが10m近くあることから、上記取付
ボルト7の着脱作業はゴンドラに乗った高所作業とな
り、しかもこの際、作業員は長いロール4の両端部位置
へその都度横移動しなければならないので、多くの時間
を要し効率が非常に悪い作業となっていた。
【0006】そこで、本考案は、ロールの交換時に、サ
ドルに対するベアリングの着脱作業を作業員が近付くこ
となく行うことができるようにして、ロール交換作業を
短時間にて効率よく行うことができるようなカレンダの
ロール交換用クランプ装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、カレンダ本体ハウジングに装備させたサ
ドルに対してロールの軸端部を支承するベアリングハウ
ジングを当接させて、サドルに着脱可能に取り付けるよ
うにしてあるカレンダにおける上記ベアリングハウジン
グのサドルへの当接面側の上部に、サドル側へ向けて上
り傾斜のテーパ状係合部を設けると共に、上記ベアリン
グハウジングのサドルへの当接面側の下部に、サドル側
へ向けて下り傾斜のテーパ状係合部を設け、且つ上記サ
ドル下端部のベアリングハウジング側に、上記ベアリン
グハウジング下部のテーパ状係合部に対応させた荷重受
部を突設し、更に、上記サドル上端部のベアリングハウ
ジング側に、上記ベアリングハウジングの上部のテーパ
状係合部にピストンロッドを係合離脱させるようにした
クランプシリンダを、下向きの配置で設置した構成とす
る。
【0008】又、クランプシリンダにフェイルセーフ構
造を内蔵させた構成とするとよい。
【0009】
【作用】サドルの荷重受部にベアリングハウジングの下
部のテーパ状係合部を載せ、次いで、上部のテーパ状係
合部にクランプシリンダのピストンロッド下端を係合さ
せて、クランプシリンダの伸長作動でクランプさせる
と、ベアリングハウジングは上下の各係合部のテーパ面
によるくさび作用でサドルに押し付けられて固定される
ことになる。これによりロールがセットされた状態とな
る。一方、ロールを交換する場合は、クランプシリンダ
の短縮作動で上部のテーパ状係合部をアンクランプ状態
とすることにより、ベアリングハウジングがサドルから
容易に取り外される。
【0010】ロールの使用時、クランプシリンダの作動
圧が落ちたとしても、スプリングによりクランプ力が与
えられるフェイルセーフ構造となっているためクランプ
力が保持されることになる。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
【0012】図1の(イ)(ロ)及び図2は本考案の一
実施例を示すもので、図3に示したと同様に、カレンダ
本体ハウジング1のガイドフレーム2に上下動可能に取
り付けてあるサドル3に対し、弾性ロールの如きロール
4の軸端部を支承するベアリングハウジング5のベース
6を着脱させることによりロール4の交換を行うことが
できるようにしてあるスーパーカレンダにおいて、上記
ベアリングハウジング5のベース6の上部コーナー部に
切り欠きAをそれぞれ設けて、該各切り欠きAの位置
に、サドル3側へ向けて上り傾斜となるテーパ状係合部
8をそれぞれ設け、且つ上記ベース6の下部コーナー部
に切り欠きBをそれぞれ設けて、該両切り欠きB間の位
置に、サドル3側へ向けて下り傾斜となるテーパ状係合
部9を設け、一方、上記サドル3のハウジング5と対向
する面部の下端部中央位置に、上記ベアリングハウジン
グ5の下部のテーパ状係合部9と対応するテーパ面10
aを形成した荷重受部10を突設し、更に、上記サドル
3のハウジング5と対向する面部の上端部両端位置に、
上記ベアリングハウジング5の上部のテーパ状係合部8
と対応するロック用のテーパ面12aをピストンロッド
12の先端部に形成した油圧式のクランプシリンダ11
をそれぞれ下向きに設置し、該クランプシリンダ11の
ピストンロッド12の伸縮作動で、ベアリングハウジン
グ5の上部のテーパ状係合部8に対し上記ピストンロッ
ド12をクランプ・アンクランプさせることにより、ベ
アリングハウジング5を着脱させられるようにする。
【0013】上記クランプシリンダ11は、図2に詳細
を示す如く、シリンダ本体13に対し下方へ向けて突出
できるようにしたピストンロッド12の先端部となる下
端部に、ベアリングハウジング5の上部のテーパ状係合
部8と対応するテーパ面12aを形成して、ピストンロ
ッド12を伸長作動させることにより上記テーパ面12
aをテーパ状係合部8に係合させてクランプ状態とさせ
られるようにしてあり、且つ上記ピストンロッド12の
軸心位置に、上端から下端へ向けて所要深さの穴14を
設け、該穴14内に、穴14の底部とシリンダ本体13
のヘッド側端面との間で弾発力が作用するようにスプリ
ング15を内蔵させてなるフェイルセーフ構造を有し、
ピストンロッド12にクランプ保持力として常時下方へ
の伸長力が付勢されるようにしてある。
【0014】ロール4をカレンダ本体ハウジング1に取
り付けて使用する場合には、予め、各クランプシリンダ
11のピストンロッド12を図2の実線で示す如く収縮
させておいた状態において、図示しないクレーンの操作
により、ベアリングハウジング5をサドル3に対峙さ
せ、ベース6の下部のテーパ状係合部9を荷重受部10
に載せてテーパ面10aに係合させるようにする。次
に、収縮させておいた各クランプシリンダ11のピスト
ンロッド12を下降させるよう伸長作動させる。これに
より、ピストンロッド12のテーパ面12aがベアリン
グハウジング5の上部のテーパ状係合部8に係合し、そ
のくさび作用によりクランプ状態(ロック状態)とする
ことができ、同時に、下部のテーパ状係合部9と荷重受
部10のテーパ面10aとの間でもくさび作用を与える
ことができるので、ベアリングハウジング5をサドル3
に強固に押し付けることができ、ベアリングハウジング
5をサドル3に確実に固定した状態とすることができ
る。なお、ロール4を上下方向に積み重ねる如く配列し
たとき、クランプシリンダ11の上部側が上段に位置す
るベアリングハウジング5の切り欠きB内に入り込む状
態となる。
【0015】上記の状態において、何らかの理由によ
り、万一、クランプシリンダ11の油圧による加圧力が
減圧してしまうような事態が生じても、クランプシリン
ダ11にはフェイルセーフ構造が備えられているため、
クランプ状態を保持することができる。すなわち、クラ
ンプシリンダ11のピストンロッド12には、常時、下
方へ伸長させるような力を付与するスプリング15が内
蔵されているため、油圧による加圧力が作用しなくなっ
ても、スプリング15の力によってピストンロッド12
のテーパ面12aをベアリングハウジング5のテーパ状
係合部8に押し付けている状態を維持することができ、
これによりベアリングハウジング5の脱落を防止するこ
とができる。
【0016】一方、上記ロール4に傷が付いたりして、
研磨のために取り外す必要が生じた場合には、上述した
取付手順とは逆の手順にてサドル3からベアリングハウ
ジング5を取り外すようにすればよい。
【0017】このように、本考案においては、遠隔操作
されるクランプシリンダ11の作動によりベアリングハ
ウジング5をサドル3に対し容易に着脱させることがで
きるので、作業員が取付ボルトを緩めたり、締め付けた
りする必要がなくなり、能率よくロール4の交換作業を
行うことができる。
【0018】なお、上記実施例では、クランプシリンダ
11として油圧シリンダを用いた場合を示したが、エア
シリンダであってもよいこと、その他本考案の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
【0019】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案のカレンダのロ
ール交換用クランプ装置によれば、ベアリングハウジン
グの上下部にテーパ状係合部を設け、サドルに、上記下
部のテーパ状係合部を載せる荷重受部と、上記上部のテ
ーパ状係合部をクランプ・アンクランプできるようにし
たクランプシリンダを設置したので、クランプシリンダ
を伸長させることによって、ベアリングハウジングの上
下のテーパ状係合部とサドル側の荷重受部及びクランプ
シリンダとの間でくさび力を作用させてベアリングハウ
ジングをサドルに押し付けて固定することができ、又、
クランプシリンダを短縮作動させることによって、上記
くさび力を解除することができ、これによりベアリング
ハウジングをサドルに対して容易に着脱させることがで
きて、ロールの交換作業を短時間にて効率よく行うこと
ができ、更に、上記クランプシリンダにフェイルセーフ
構造を装備させることにより、上記クランプシリンダの
クランプのための作動圧が万一落ちるような事態が発生
しても、クランプ状態を保持することができる、等の優
れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカレンダのロール交換用クランプ装置
の一実施例を示すもので、(イ)はサドルからベアリン
グハウジングを取り外した状態の概略斜視図、(ロ)は
サドルにベアリングハウジングを取り付けた状態の概略
側面図である。
【図2】クランプシリンダの一例を示す拡大断面図であ
る。
【図3】従来のカレンダにおけるロールの交換方式を示
すベアリングハウジング着脱部の概要図である。
【符号の説明】
1 カレンダ本体ハウジング 3 サドル 4 ロール 5 ベアリングハウジング 8,9 テーパ状係合部 10 荷重受部 11 クランプシリンダ 12 ピストンロッド 15 スプリング(フェイルセーフ構造)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21G 1/00 D21G 1/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレンダ本体ハウジングに装備させたサ
    ドルに対してロールの軸端部を支承するベアリングハウ
    ジングを当接させて、サドルに着脱可能に取り付けるよ
    うにしてあるカレンダにおける上記ベアリングハウジン
    グのサドルへの当接面側の上部に、サドル側へ向けて上
    り傾斜のテーパ状係合部を設けると共に、上記ベアリン
    グハウジングのサドルへの当接面側の下部に、サドル側
    へ向けて下り傾斜のテーパ状係合部を設け、且つ上記サ
    ドル下端部のベアリングハウジング側に、上記ベアリン
    グハウジング下部のテーパ状係合部に対応させた荷重受
    部を突設し、更に、上記サドル上端部のベアリングハウ
    ジング側に、上記ベアリングハウジングの上部のテーパ
    状係合部にピストンロッドを係合離脱させるようにした
    クランプシリンダを、下向きの配置で設置した構成を有
    することを特徴とするカレンダのロール交換用クランプ
    装置。
  2. 【請求項2】 クランプシリンダにフェイルセーフ構造
    を内蔵させた請求項1記載のカレンダのロール交換用ク
    ランプ装置。
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