JP2591509B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JP2591509B2
JP2591509B2 JP1300995A JP1300995A JP2591509B2 JP 2591509 B2 JP2591509 B2 JP 2591509B2 JP 1300995 A JP1300995 A JP 1300995A JP 1300995 A JP1300995 A JP 1300995A JP 2591509 B2 JP2591509 B2 JP 2591509B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク再生装置に
係り、特に、線速度一定のアクセス制御を行うCLV方
式の光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光ディスク再生装置に
は、光ディスクのデータ転送時間を短くするために、光
ディスクの記録情報を基準より速い2倍速や3倍速の線
速度で再生する機能を備えたものがあった。具体的に
は、光ディスク再生時に、スピンドルモータのPLL回
路や信号処理回路が参照する基準クロックを、分周など
の方法で高く設定することにより、再生時の処理速度を
高速化していた。ここで、基準クロックの設定は、外付
けの切り換えスイッチの操作や光ディスク再生装置に接
続されているホストマシンからのコマンドにより設定で
きるようになっていた。このように設定された基準クロ
ックは、一回のアクセス動作において一定であり、再生
線速度も一定である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、データの転送時間を短くするために一定の線
速度よりも速い2倍速や3倍速などの線速度で情報を再
生した場合、情報読み出し位置の変化に伴って変動する
回転速度差が大きくなるという事態が生ずる。かかる場
合、アクセスを開始してから目標の回転速度へ到達する
までの時間が長くなり、特に同一ヘッド位置でのデータ
読み出し量が少ない場合には、より低速な線速度で再生
を行う場合と比較してアクセス時間が延長するという不
都合があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、再生線速度及び同一ヘッド位置でのデー
タ読みだし量に左右されず常時高速なアクセス制御を行
うことができる光ディスク再生装置を提供することをそ
の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光ディスクに対面し当該光ディスクの径方向に移動する
光ヘッドと、光ディスクを回転駆動するスピンドルモー
タと、このスピンドルモータの回転速度を適宜制御して
光ヘッドの位置に対する線速度が常時一定になるように
制御するディスク回転制御部と、一定の線速度を予め設
定された複数の線速度から選択しディスク回転制御部に
設定する線速度設定部と、装置全体の動作を制御するシ
ステムコントローラとを備え、上位装置のデータ再生要
求に従って光ディスクに記録された情報を再生出力する
機能を備えている。このうち、システムコントローラ
が、所定の情報に基づいて光ディスクの現在の回転速度
を検知する第1の機能と、上位装置が要求する情報の読
み出し目標位置に基づいて当該目標位置に対応した光デ
ィスクの目標回転速度を予め設定された複数の線速度ご
とに算出する第2の機能と、現在の回転速度と目標回転
速度との差から光ディスクの回転整定待ち時間を算出す
る第3の機能とを備えると共に、上位装置の要求する情
報を光ディスクから読み出す所要時間を予め設定された
複数の線速度ごとに算出する第4の機能を備えている。
更に、整定待ち時間と情報を読み出す所要時間との和か
ら複数の線速度ごとにアクセス時間を算出する第5の機
能と、この各線速度ごとのアクセス時間を比較して最小
のアクセス時間に対応する線速度を有効線速度として選
択する第6の機能とを有している。そして、線速度設定
部が、選択された有効線速度をディスク回転制御部に設
定する線速度設定機能を備える、という構成を採ってい
る。
【0006】請求項2記載の発明では、システムコント
ローラに、回転速度等を算出するに際し必要なパラメー
タを予め格納したROMを併設し、当該システムコント
ローラが、各算出を行うにあたり当該ROMに格納され
たパラメータを参照するパラメータ参照機能を備える、
という構成を採っている。
【0007】請求項3記載の発明は、上記のROMが、
情報読み出し位置と回転速度との対応を予め記憶してい
る、という構成を採っている。
【0008】請求項4記載の発明は、上記のROMに、
光ディスクを特定の線速度で回転駆動した場合における
情報読み出し位置と回転速度との対応を予め記憶してお
き、システムコントローラが、当該記憶された情報読み
だし位置と回転速度との関係から複数の線速度ごとの回
転速度を演算により導出する回転速度導出機能を備え
る、という構成を採っている。これらにより前述の目的
を達成しようとするものである。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、上位装置からデータ
転送の要求があると、システムコントローラは、要求さ
れたデータ転送量から、予め設定された複数の線速度に
おけるデータ転送時間を算出する。
【0010】例えば、本発明の光ディスク再生装置が、
線速度V1、V2、V3で再生できるとする。線速度V
1の時の1ブロック読み出しに必要な時間がt1とする
と、線速度がV2、V3の時の1ブロック読み出しに必
要な時間t2、t3はそれぞれ以下の式で求められる。 t2=(V1/V2)×t1 t3=(V1/V3)×t1
【0011】従って、上位装置よりNブロックのデータ
転送要求があったとすると、線速度V1、V2、V3時
のデータ転送に要する時間、t1’、t2’、t3’は
それぞれ以下の式で求められる。 t1’=t1×N t2’=t2×N=(V1/V2)×t1×N t3’=t3×N=(V1/V3)×t1×N
【0012】次に、システムコントローラは、スピンド
ルモータの現在の回転速度と目標位置での再生可能な全
ての線速度に対する回転速度を計算し、それぞれの回転
速度差から、スピンドルモータの回転整定待ち時間を計
算する。
【0013】例えば、線速度V1におけるデータのアド
レス位置と回転速度の関係をあらかじめテーブル化して
ROM上に保持しておき、必要に応じてこのテーブルを
参照する方法を採るとする。この場合、他の線速度V2
と線速度V3の回転速度については、線速度と回転速度
が比例関係にあるので、計算により求めることができ
る。ここで、回転速度は、現アドレス位置(径方向位
置)からトラック円周の長さを算出し、この円周の長さ
に基づいて線速度から換算するという方法を採っても良
い。
【0014】例えば、現在の再生線速度がV2であると
し、信号処理回路から出力された制御コードにより現ア
ドレスが判明すると、上述のアドレス位置と回転速度の
テーブルを利用して線速度V1での回転速度R1が求め
られる。実際には線速度V2で再生されているので、現
在の回転速度R2は、以下の式で求められる。 R2=(V2/V1)×R1
【0015】同じく上記のアドレス位置と回転速度のテ
ーブルを利用して、上位装置から要求のあったデータの
先頭アドレスでの回転速度が、線速度V1で再生した場
合にはR1’だったとする。この時、線速度V2および
線速度V3での回転速度R2’、R3’は以下の式で求
められる。 R2’=(V2/V1)×R1’ R3’=(V3/V1)×R1’
【0016】また、スピンドルモータの、停止状態から
最大トルクで回転を開始した時の、時間と回転速度の変
化が図2のとおりだとする。この図より、現在の回転速
度R2から、R1’、R2’、R3’の各回転速度へ到
達するまでの回転整定待ち時間は、t1”、t2”、t
3”と計算される。
【0017】以上の演算処理より、再生線速度V2で再
生している状態から、上位装置からの要求に従いデータ
を転送する場合、光ヘッドが目標位置へ到達してからの
再生線速度をV1、V2、V3にしたとき、それぞれの
場合の、データ転送時間と回転整定待ち時間の和T1、
T2、T3は、以下の式で表される。 T1=t1’+t1”=t1×N+t1” T2=t2’+t2”=(V1/V2)×t1×N+t
2” T3=t3’+t3”=(V1/V3)×t1×N+t
3”
【0018】システムコントローラは、T1、T2、T
3の値を比較して、その値が最も小さいときの線速度を
有効線速度として選択する。そして、線速度設定部は、
選択された有効線速度で目標位置における再生を行うよ
うに、基準クロックとスピンドルキック量をディスク回
転制御部に設定する。これにより、常時、有効線速度で
のアクセス制御が行われる。
【0019】請求項2記載の発明では、システムコント
ローラは、ROMに予め格納されたパラメータを参照し
て各種演算を行い、有効線速度を算出する。
【0020】請求項3記載の発明では、システムコント
ローラは、ROMに予め記憶された情報読み出し位置と
回転速度との対応に基づいて、現在の回転速度や目標回
転速度を算出し、有効線速度を算出する。
【0021】請求項4記載の発明では、システムコント
ローラは、ROMに記憶された特定の線速度における情
報読みだし位置と回転速度との対応から、複数の線速度
ごとの回転速度を演算により導出し、有効線速度を算出
する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図2に基
づいて説明する。
【0023】図1において、光ディスク再生装置10
は、光ディスクDに対面し当該光ディスクDの径方向に
移動する光ヘッド1と、光ディスクDを回転駆動するス
ピンドルモータ2と、このスピンドルモータ2の回転速
度を適宜制御して光ヘッド1の位置に対する線速度が常
時一定になるように制御するディスク回転制御部12
と、一定の線速度を予め設定された複数の線速度から選
択しディスク回転制御部12に設定する線速度設定部2
2と、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ
4とを備えている。
【0024】本実施例において、線速度設定部22は、
線速度を基準速,2倍速,3倍速の3種類から択一的に
選択できるようになっている。また、ディスク回転制御
部12にはサーボ制御(スピンドルサーボ)を採用して
いる。更に、システムコントローラ4には、線速度一定
の制御を行うためのアドレス位置(光ディスク上の径方
向位置)と回転速度との関係を示すパラメータを初め、
装置全体の制御に必要な各種のパラメータが記憶された
ROM4Aが併設されている。
【0025】また、光ディスク再生装置10は、ホスト
マシン(上位装置)100のデータ再生要求に従って光
ディスクDに記録された情報を再生出力する機能を備え
ている。具体的には、光ヘッド1を光ディスクDの径方
向に移動するスレッドモータ11と、このスレッドモー
タ11の駆動量を制御すると共に光ヘッド1のトラッキ
ングやフォーカスを駆動制御するサーボコントローラ2
1と、光ヘッド1が読み出した情報を再生する信号処理
回路3とを備え、システムコントローラ4がホストマシ
ン100の要求に応じて各部を制御することにより、上
述の機能が実現されるようになっている。ここで、サー
ボコントローラ21は、スレッドモータ11を駆動制御
するスレッドサーボ21Aと、それぞれ光ヘッド1のト
ラッキング,フォーカスを制御するトラッキングサーボ
21B及びフォーカスサーボ21Cを備えている。ま
た、符号1Aは、光ヘッド1が読み出した情報を増幅し
て信号処理回路3に入力するRFアンプを示す。
【0026】以下、上記構成を更に詳述すると、光ディ
スクDには、当該光ディスクDの回転速度に応じた周期
的なパルス(クロック信号)を発生させ、または、光ヘ
ッド1が位置するアドレス位置(径方向の情報読み出し
位置)を知らせる制御コードが記録データと共に記録さ
れている。スピンドルサーボ12は、信号処理回路3か
ら出力される光ディスクDのクロック信号と、システム
コントローラ4の出力する基準クロックとの位相比較に
より、スピンドルモータ2を目標の回転速度に制御する
機能を備えている。光ヘッド1は、光ディスクDの内容
を読みだしてRFアンプ1Aへ出力する。スレッドモー
タ11は、スレッドサーボ21Aにより駆動制御され、
光ヘッド1を光ディスクD上の目標位置近傍まで移動さ
せる。また光ヘッド1にはトラッキングサーボ21B及
びフォーカスサーボ21Cが接続されている。この各サ
ーボ21A,21B,21Cで構成されるサーボコント
ローラ21は、システムコントローラ4からの制御信号
を受けて動作する。信号処理回路4は、データの復調や
エラー訂正などを行う機能と、記録データと制御コード
の復号を行う機能とを備えている。システムコントロー
ラ4は、接続されたホストマシン100からの指令をR
OM4Aを参照しながら解釈し、必要な演算を行った後
に、装置内の各ブロックの制御を行う。
【0027】上記構成に加え、システムコントローラ4
は、以下の機能を備えている。
【0028】.光ディスクDの現在の回転速度を検知
する機能(第1の機能)。システムコントローラ4は、
現在光ヘッド1が位置づけられているアドレス位置(光
ディスクの径方向位置)を手がかりにROM4Aを参照
し、現在の回転速度を検出する。
【0029】.ホストマシン100が要求する情報の
読み出し目標位置に基づいて当該目標位置に対応した光
ディスクDの目標回転速度を予め設定された複数の線速
度ごとに算出する機能(第2の機能)。システムコント
ローラ4は、ホストマシン100が要求するデータのア
ドレスを手がかりにROM4Aを参照し、目標位置に対
応した光ディスクDの目標回転速度を算出する。
【0030】.光ディスクDの現在の回転速度と目標
回転速度との差から当該光ディスクDの回転整定待ち時
間を算出する機能(第3の機能)。
【0031】.ホストマシン100の要求する情報を
光ディスクDから読み出すための所要時間を予め設定さ
れた複数の線速度ごとに算出する機能(第4の機能)。
システムコントローラ4は、予め記憶した基準線速度に
おける単位ブロックあたりの情報読み出し時間を手がか
りに、ホストマシン100の要求する全情報を読み出す
ための所要時間を算出する。ここでいう全情報とは、同
一アドレス位置において連続的に読み出すことができる
情報をいう。
【0032】.整定待ち時間と情報読み出しの所要時
間との和から複数の線速度ごとにアクセス時間を算出す
る機能(第5の機能)。
【0033】.各線速度ごとのアクセス時間を比較し
て最小のアクセス時間をもつ線速度を選択する機能(第
6の機能)。
【0034】本実施例において、これらの各機能は、シ
ステムコントローラ4に搭載されたマイクロプロセッサ
(図示略)が、当該マイクロプロセッサに装備されたマ
イクロプログラムを実行することによって実現されるよ
うになっている。このマイクロプログラムの実行に当た
っては、ROM4Aに記憶されたパラメータが適宜参照
される(パラメータ参照機能)。また、線速度設定部2
2は、選択された有効線速度をディスク回転制御部12
に設定する線速度設定機能を備えている。
【0035】次に、本実施例の全体的動作について説明
する。
【0036】ホストマシン100からデータ転送の要求
があると、システムコントローラ4は、ホストマシン1
00より要求されたデータ転送量から、予め設定された
全ての線速度(本実施例では基準速,2倍速,3倍速)
におけるデータ転送時間を計算する。
【0037】以下、パラメータを用いて処理の流れを説
明すると、例えば、光ディスク再生装置10が3種類の
線速度V1、V2、V3での再生が可能であるとする。
線速度V1時において1ブロック読み出しに必要な時間
がt1であったとすれば、線速度V2、V3時における
1ブロック読み出しに必要な時間t2、t3はそれぞれ
以下の式で求められる。 t2=(V1/V2)×t1 t3=(V1/V3)×t1
【0038】従って、ホストマシン100よりNブロッ
クのデータ転送要求があったとすると、線速度V1,V
2,V3時のデータ転送に要する時間、t1’,t
2’,t3’はそれぞれ以下の式で求められる。 t1’=t1×N t2’=t2×N=(V1/V2)×t1×N t3’=t3×N=(V1/V3)×t1×N
【0039】次に、システムコントローラ4は、スピン
ドルモータ2の現在の回転速度と目標位置での再生可能
な全ての線速度に対する回転速度を計算し、それぞれの
回転速度差から、スピンドルモータの回転整定待ち時間
を計算する。
【0040】本実施例では、線速度V1におけるデータ
のアドレス位置と回転速度の関係をあらかじめテーブル
化してROM4A上に保持しておき、このテーブルを参
照して必要な算出結果を得る方法を採っている。また、
他の線速度V2と線速度V3の回転速度については、線
速度と回転速度が比例関係にあることから、上述した線
速V1のテーブルを利用して、計算により求めることが
できる(回転速度導出機能)。
【0041】例えば本実施例において、現在の再生線速
度がV2であるとする。信号処理回路3から出力された
制御コードにより現アドレスが判明すると、前記のアド
レス位置と回転速度との関係を示すテーブルを参照して
線速度V1での回転速度R1が求められる。実際には線
速度V2で再生されているので、現在の回転速度R2
は、以下の式で求められる。 R2=(V2/V1)×R1
【0042】同様にアドレス位置と回転速度のテーブル
を利用して、ホストマシン100から要求のあったデー
タの先頭アドレスでの回転速度が、線速度V1で再生し
た場合にはR1’だったとする。この時、線速度V2お
よび線速度V3での回転速度R2’、R3’は以下の式
で求められる。 R2’=(V2/V1)×R1’ R3’=(V3/V1)×R1’
【0043】また、スピンドルモータ2の、停止状態か
ら最大トルクで回転を開始した時の、時間と回転速度の
変化特性が図2に示すものだとする。この図より、現在
の回転速度R2から、R1’、R2’、R3’の各回転
速度へ到達するまでの回転整定待ち時間は、t1”、t
2”、t3”と計算される。実際には、システムコント
ローラ4が図2の線図に相当する関数に従って算出す
る。従って、変化特性は図2に示すものに限られず、ス
ピンドルモータ2に固有の特性を予めROM4Aに格納
しておけば良い。
【0044】以上の演算処理より、再生線速度V2で再
生している状態から、ホストマシン100の要求に従い
データを転送する場合、光ヘッド1が目標位置へ到達し
てからの再生線速度をV1、V2、V3にしたとき、そ
れぞれの場合の、データ転送時間と回転整定待ち時間の
和T1、T2、T3は、以下の式で表される。 T1=t1’+t1”=t1×N+t1” T2=t2’+t2”=(V1/V2)×t1×N+t
2” T3=t3’+t3”=(V1/V3)×t1×N+t
3”
【0045】システムコントローラ4は、T1、T2、
T3の値を比較して、その値が最も小さい線速度(有効
線速度)を選択する。そして、線速度設定部22は、選
択された有効線速度で目標位置における再生を行うよう
に、基準クロックとスピンドルキック量をスピンドルサ
ーボ12に設定する。
【0046】以下、具体的な数値を用いて詳述すると、
まず、本実施例の光ディスク再生装置10では、線速度
が次のように設定されている。 V1=1.3(m/s) V2=2.6(m/s) V3=3.9(m/s)
【0047】そして、光ヘッド1が最外周トラックにあ
り、2倍速でスピンドルモータ2を回転駆動している状
態において、ホストマシン100より最内周トラックの
データを1ブロック転送する要求があった場合、上述の
各種パラメータは概算で次の様に算出される。
【0048】t1=t1’=13.3(ms) t2=t2’= 6.6(ms) t3=t3’= 4.4(ms)
【0049】R2 = 400(rpm) R1’= 500(rpm) R2’=1000(rpm) R3’=1500(rpm)
【0050】T1=13.3+t1”(ms) T2= 6.6+t2”(ms) T3= 3.9+t3”(ms)
【0051】t1”、t2”、t3”はスピンドルモー
タ2の特性によって決定される値であり、本実施例で
は、図2に示すように回転速度と時間が比例関係にあ
る。図2より停止状態から1000rpmまで回転速度
が立ち上がるのに100msかかり、100rpm変動
するのに、10msの時間がかかることが明かである。
この結果より、t1”,t2”,t3”は以下のように
算出される。 t1”= 10(ms) (400rpmから500
rpm) t2”= 60(ms) (400rpmから100
0rpm) t3”=110(ms) (400rpmから150
0rpm)
【0052】従って、データ転送時間と回転整定待ち時
間の和T1、T2、T3の値は、以下のように算出され
る。 T1= 23.3(ms) T2= 66.6(ms) T3=113.9(ms)
【0053】この結果、システムコントローラ4は、T
1が最も少ないと判断し、これに対応する線速度V1、
即ち、有効線速度1.3m/sを選択する。そして、線
速度設定部22は、選択された有効線速度で目標位置に
おける再生を行うように、基準クロックとスピンドルキ
ック量をスピンドルサーボ(ディスク回転制御部)12
に設定する。これは、同一アドレス位置でのデータ転送
量が少なく、回転速度の変化量が大きい場合には、現再
生速度の2倍速のままアクセス動作を行うよりも、再生
速度を基準速に落とした方が、アクセス時間とデータ転
送時間の和が短くなることを意味する。
【0054】更に、他の具体例として、上記具体例同様
の前提条件で、現在の状態が線速度V2で最内周トラッ
クを再生しているとする。ここで最外周トラックのデー
タ1ブロックの再生が要求された場合、現在の回転速度
は1000rpmであり、最外周をV1、V2、V3で
再生した場合の回転速度は以下のとおりになる。 線速度V1時:200(rpm) 線速度V2時:400(rpm) 線速度V3時:600(rpm)
【0055】従って、T1、T2、T3の値は以下のと
おりになる。 T1=13.3+80=93.3(ms) T2= 6.6+60=66.6(ms) T3= 3.9+40=43.9(ms)
【0056】システムコントローラ4は、T3が最も少
ないと判断して、有効線速度3.9m/sを選択する。
そして、線速度設定部22は、この結果に基づいてスピ
ンドルサーボ12に基準クロックとスピンドルキック量
を設定する。
【0057】再生線速度が決定し、制御パラメータが設
定されると、システムコントローラ4は実際のアクセス
動作に入り、光ヘッド1が目標位置へ達するようにスレ
ッドモータ11をキックし、また、光ディスク1が先の
演算で決定した線速度で回転するように、スピンドルモ
ータ2をキックする。
【0058】光ヘッド1がスレッドモータ11により概
略目標位置へ到着すると、トラッキングサーボ21Bに
より詳細な位置決めが開始され、またスピンドルモータ
2の回転速度も、基準クロックとの比較により速度調整
される。スピンドルモータ2の回転速度が目標回転速度
に達すると、光ヘッド1により光ディスクDの情報が読
みだされる。読み出された情報は、RFアンプ1Aによ
り増幅され、信号処理回路3へ入力される。信号処理回
路3は、基準クロックに従ってデータの復調とエラー訂
正を行い、得られた記録データと制御コードとをシステ
ムコントローラ4へ出力する。システムコントローラ4
は、信号処理回路3より入力された記録データを、ホス
トマシン100へ出力しアクセス動作を終了する。
【0059】このように本実施例によれば、システムコ
ントローラが備える各種機能の協働により、現ヘッド位
置から目標位置の情報を読みだすまでに必要なアクセス
時間を再生可能な線速度ごとに算出し、最もアクセス時
間の短い有効線速度で再生動作が行われるように装置全
体を制御するので、再生線速度及び同一ヘッド位置での
データ読みだし量に左右されず高速なアクセス制御を行
うことができる。また、各線速度ごとのアクセス時間の
計算は、ROMに予め記憶されたパラメータを参照して
行われるので、アクセス時間の算出に必要な計算量を削
減することができ、装置全体の処理速度が向上され、こ
れがため、より高速なアクセス制御を行うことができ
る。更に、ROMには、基準速におけるアドレス位置と
回転速度の対応のみを予め記憶させ、2倍速,3倍速で
のアドレス位置に対する回転速度は計算により算出する
構成としたので、ROMの容量を最小限に抑えることが
でき、これによる装置原価の低減を図ることができる。
【0060】ここで、本実施例では、ROMに基準速で
のパラメータを格納しておき、他の2倍速,3倍速での
パラメータは演算により算出する構成としたが、その他
の既知のデータ(例えば、2倍速,3倍速でのアドレス
位置と回転速度との関係パラメータ等)をもROMに格
納しておき、演算量を削減するように構成しても良い。
かかる場合、アクセス制御を更に高速に行うことができ
る。
【0061】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、システムコントローラが備える各種機能の協働
により、現ヘッド位置から目標位置のデータを読みだす
までに必要なアクセス時間を再生可能な線速度ごとに算
出し、最もアクセス時間の短い有効線速度で再生動作が
行われるように装置全体を制御することにより、再生線
速度及び同一ヘッド位置でのデータ読みだし量に左右さ
れず高速なアクセス制御を行うことができる。
【0062】請求項2記載の発明では、各線速度ごとの
アクセス時間の計算は、ROMに予め記憶されたパラメ
ータを参照して行われるので、アクセス時間の算出に必
要な計算量を削減することができ、装置全体の処理速度
が向上され、これがため、より高速なアクセス制御を行
うことができる。
【0063】請求項3記載の発明では、システムコント
ローラが、ROMに記憶された情報読み出し位置と回転
速度との対応から現在の回転速度や目標回転速度を算出
し有効線速度を算出するので、回転整定待ち時間の算出
を迅速に行うことができ、これがため、一層高速なアク
セス制御を行うことができる。
【0064】請求項4記載の発明では、ROMに特定の
線速度での情報読み出し位置と回転速度の対応を予め記
憶させ、2倍速,3倍速でのアドレス位置に対する回転
速度は計算により導出する構成としたので、ROMの容
量を最小限に抑えることができ、これによる装置原価の
低減を図ることができる。このように、従来にない優れ
た光ディスク再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す実施例で使用されるスピンドルモー
タの、停止状態から最大トルクで回転を開始したとき
の、回転速度と時間の関係図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド 2 スピンドルモータ 3 信号処理回路 4 システムコントローラ 4A ROM 10 光ディスク再生装置 12 スピンドルサーボ(ディスク回転制御部) 22 線速度設定部 100 ホストマシン(上位装置) D 光ディスク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対面し当該光ディスクの径
    方向に移動する光ヘッドと、前記光ディスクを回転駆動
    するスピンドルモータと、このスピンドルモータの回転
    速度を適宜制御して前記光ヘッドの位置に対する線速度
    が常時一定になるように制御するディスク回転制御部
    と、前記一定の線速度を予め設定された複数の線速度か
    ら選択し前記ディスク回転制御部に設定する線速度設定
    部と、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ
    とを備え、上位装置のデータ再生要求に従って前記光デ
    ィスクに記録された情報を再生出力する光ディスク再生
    装置において、 前記システムコントローラが、 所定の情報に基づいて前記光ディスクの現在の回転速度
    を検知する第1の機能と、前記上位装置が要求する情報
    の読み出し目標位置に基づいて当該目標位置に対応した
    光ディスクの目標回転速度を前記予め設定された複数の
    線速度ごとに算出する第2の機能と、前記現在の回転速
    度と目標回転速度との差から前記光ディスクの回転整定
    待ち時間を算出する第3の機能とを備えると共に、 前記上位装置の要求する情報を前記光ディスクから読み
    出す所要時間を前記予め設定された複数の線速度ごとに
    算出する第4の機能を備え、 前記整定待ち時間と前記情報を読み出す所要時間との和
    から前記複数の線速度ごとにアクセス時間を算出する第
    5の機能と、この各線速度ごとのアクセス時間を比較し
    て最小のアクセス時間に対応する線速度を有効線速度と
    して選択する第6の機能とを有し、 前記線速度設定部が、前記選択された有効線速度を前記
    ディスク回転制御部に設定する線速度設定機能を備えて
    いることを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 前記システムコントローラに、前記回転
    速度等を算出するに際し必要なパラメータを予め格納し
    たROMを併設し、当該システムコントローラが、前記
    各算出を行うにあたり当該ROMに格納されたパラメー
    タを参照するパラメータ参照機能を備えていることを特
    徴とする請求項1記載の光ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記ROMが、前記情報読み出し位置と
    回転速度との対応を予め記憶していることを特徴とする
    請求項2記載の光ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記ROMに、前記光ディスクを特定の
    線速度で回転駆動した場合における情報読み出し位置と
    回転速度との対応を予め記憶しておき、前記システムコ
    ントローラが、当該記憶された情報読みだし位置と回転
    速度との対応から前記複数の線速度ごとの回転速度を演
    算により導出する回転速度導出機能を備えていることを
    特徴とする請求項3記載の光ディスク再生装置。
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