JP2591247B2 - フェーズドアレイアンテナ - Google Patents

フェーズドアレイアンテナ

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JP2591247B2 JP2103419A JP10341990A JP2591247B2 JP 2591247 B2 JP2591247 B2 JP 2591247B2 JP 2103419 A JP2103419 A JP 2103419A JP 10341990 A JP10341990 A JP 10341990A JP 2591247 B2 JP2591247 B2 JP 2591247B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフェーズドアレイアンテナに関し、特にアン
テナの指向性パターンに対する干渉波抑圧パターンの制
御可能なアンテナに関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種のフェーズドアレイアンテナの一例を第
6図のブロック図に示す。同図において、アンテナの指
向性パターン入出力ポート1は電力分配合成器2に接続
され、ここで複数(本例では8本)に分岐され、それぞ
れ移相器3a〜3hを介して放射素子4a〜4hに接続してい
る。これら移相器3a〜3hはビーム制御器9′によってそ
れぞれの移相量が調整される。また、一部の放射素子4
a,4bには分配器14a,14bを接続しており、これら分配器1
4a,14bを電力合成器6に接続し、さらに干渉波抑圧パタ
ーン出力ポート5に接続している。
このアンテナでは、送信時においては、指向性パター
ン入出力ポート1に入力された電力は電力分配器2によ
り分配され、移相器3a〜3hでそれぞれ移相量を調整され
て放射素子4a〜4hに給電され、所要の指向性パターンを
形成する。
また、受信時においても送信時と同様に指向性パター
ンを形成する。このとき、一部の放射素子4a,4bの受信
電力については、移相器3a,3bと電力分配合成器2との
間に設けられた分配器14a,14bにより電力の一部が取り
出され、これらを電力合成器6により合成することで干
渉抑圧パターン出力ポート5から電力し、干渉波抑圧パ
ターンを形成している。
前記ビーム制御器9′は、第7図に示すように、移相
量計算機10とハードウェア移相量補正器11とで構成され
ている。移相量計算機10はビーム移相走査のための移相
器3a〜3hの移相量を計算するものであり、その移相量φ
は一般に、 φ=(n−1)・2π/λ・d・Sinθ …(1) で与えられる。ここで、nは移相器の配列番号で移相器
3a〜3hに対応し、この例では1〜8となる。また、λは
自由空間の波長、dは放射素子間隔、θはアレイ正面
からのビーム方向の角度を示す。
また、ハードウェア移相量補正器11は電力分配合成器
2や移相器3a〜3h等の挿入位相量の歪を補正するもの
で、この補正量をΔφとすると移相器3a〜3hに与える
位相量Фは、 Ф=φ+Δφ …(2) となる。この時、各移相器3a〜3hの移相量は第4図の従
来特性となり、この結果指向性パターンのビーム方向と
干渉波抑圧用パターンのビーム方向は第8図に示すよう
に一致する。同図において、ANTはフェーズドアレイア
ンテナ、PAは指向性パターン、PBは干渉波抑圧パターン
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、複数の放射素子の一部の電力を取り出し
て干渉波抑圧パターンを生成し、この干渉波抑圧パター
ンを用いて干渉波を抑圧する場合においては、その電力
量の差により指向性パターンに比べて干渉波抑圧パター
ンの利得が小さくなるため、干渉波の抑圧効果を高める
ためには、干渉波抑圧パターンのビーム方向を干渉波の
到来方向に向けることが最適である。そのため、上述し
た従来のフェーズドアレイアンテナは、干渉波抑圧パタ
ーンを形成するための移相器の移相量を本来の指向性パ
ターンを形成する際の移相量のまま用いており、その結
果として第8図に示したように、指向性パターンPAと干
渉波抑圧パターンPBのビーム方向が一致されている。こ
のため、本来の指向性ビーム方向とは異なるある一定方
向から干渉波がある場合にビーム走査を行うと、干渉波
抑圧パターンPBの利得が実質的に低下してしまい干渉波
抑圧効果が十分でなくなるという問題がある。
本発明はこのような干渉抑圧効果の低下を防止したフ
ェーズドアレイアンテナを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のフェーズドアレイアンテナは、複数の放射素
子にそれぞれ設けられた移相器の移相量を制御するビー
ム制御器に、指向性パターン形成のために移相器の移相
量を設定するための手段と、干渉波抑圧パターン形成の
ために一部の移相器の移相量を設定するための手段とを
設けている。
この場合、ビーム制御器には、指向性パターン形成の
ための手段で発生される移相量の一部と、前記干渉波抑
圧パターン形成のための手段で発生される移相量を加算
するための手段を設けることが好ましい。
〔作用〕
本発明によれば、ビーム制御器においてそれぞれ発生
される移相量に基づいて複数の移相器の移相量を制御
し、特に干渉波抑圧パターンを形成するための移相器の
移相量を独立して制御することにより、指向性パターン
と干渉波抑圧パターンを形成した際に、干渉波抑圧パタ
ーンのビーム方向を指向性パターンのビーム方向とは相
違させることが可能となる。
〔実施例〕
次に、本発明を図面を参照して説明する。
第1図は、本発明のフェーズドアレイアンテナの一実
施例のブロック図である。ビーム制御器9を除くアンテ
ナの基本構成そのものは、第6図の従来のものと同じで
あり、同一部分には同一符号を付してある。なお、この
第1図では電力分配合成器2における分配器7a〜7hと、
終端器8a〜8gを図示している。また、電力合成器6内に
放射素子4a,4bに対する分配器7i,7jと終端器8h〜8jを図
示している。
ここで、第1図に用いられるビーム制御器9は、第2
図に示すように、従来と同じ指向性パターン移相量計算
機10とハードウェア移相量補正器11を備えるが、これに
加えて新たに干渉波抑圧パターン移相量計算機12と移相
量加算器13を備えた構成となっている。
この構成によれば、ビーム制御器9においては、指向
性パターン移相量計算機10とハードウェア移相量補正器
11により従来と同様に、指向性パターンを形成するため
移相器の移相量Фを発生し、第3図に示すように各移
相器3a〜3hに移相コードデータ列Ф〜Фとして伝送
される。一方、干渉波抑圧パターン移相量計算機12によ
り、干渉波抑圧パターンを形成するために利用される一
部の移相器、ここでは移相器3a,3bに対する移相量φ′
が計算され移相量加算器13に伝送される。
ここで、干渉波抑圧パターンを形成するための前記移
相量φ′は、 φ′=(m−M)・2π/λ・d sinθ ……(3) で与えられる。ただし、Mは干渉波抑圧に用いる移相器
の総数であり、ここでは2個の移相器3a,3bを用いるた
め、M=2となる。また、mは干渉波抑圧に用いる移相
器の配列番号であり、m=1が移相器3a,m=2が移相器
3bに相当する、θはアレイ正面からの干渉波抑圧パタ
ーンのビーム方向を示す。
そして、移相量加算器13において、移相器3a,3bの指
向性パターン形成用の移相量Ф1と干渉波抑圧パタ
ーン形成のための移相量φ′とを加算する。このとき
の移相器3a,3bの移相量Ф′,Ф′は、次式で与え
られ、移相コードとして第3図に示すように前記したФ
のデータに続いて伝送され、それぞれ移相器3a,3bに
伝送される。
Ф′=φ′+Ф …(4) Ф′=Ф …(5) ここで、(3)式から、 φ′=−2π/λ・d sinθ φ′=0 である。
以上のようにして設定された移相器の移相量を第4図
に示す。移相器配列番号の1〜8は移相器3a〜3hの移相
量であり、実線が本発明における移相量、破線が従来に
おける移相量である。この例の場合には、移相器3aの移
相量のみが本来の指向性パターンPAを形成するための移
相量と相違されており、移相器3bは本来の指向性パター
ンを形成するための移相量と同一の値となっている。各
移相器3a〜3hの移相をこのような移相量に設定すること
により、第5図に示すように、指向性パターンPAと干渉
波抑圧パターンPBをそれぞれ所望のパターンに形成する
ことができる。
これにより、干渉波抑圧パターンPBのビーム方向を指
向性パターンPAとは独立して設定することができ、指向
性ビーム方向と異なるある一定方向から干渉波がある場
合にビーム走査を行っても干渉波抑圧パターンの利得の
低下が防止できる。また、指向性パターンPAのための移
相量をそのまま利用した上で、干渉波抑圧パターンPB
ために一部の移相量を設定しているので、指向性パター
ンのサイドローブ劣化を抑制することもできる。
ここで、移相器3a,3bの移相量を干渉波抑圧パターン
形成のための移相量としたため、指向性パターン形成の
ための移相量に歪が生じ放射パターンのサイドローブ上
昇が発生すると考えられるが、前記移相量加算器13によ
り移相量の歪を最小としているのでサイドローブ上昇等
の劣化を小さく抑えることができる。
なお、本実施例は、8素子リニアアレイアンテナにお
いて2素子の放射素子を干渉波抑圧パターン形成に用い
たが、本発明は上記放射素子数に限定して適用されるも
のではなく、任意の放射素子数ならびに任意のアレイ形
状に適用し得る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、複数の放射素子の各移
相器の移相量を制御するためのビーム制御器において、
本来の指向性を得るための移相量を発生するとともに、
干渉波抑圧パターン形成のための一部の位相器の移相量
を発生することができるので、干渉波抑圧パターンのバ
ーム方向を指向性パターンとは独立して設定することが
可能となり、干渉波抑圧パターンの利得低下を防止する
ことができる。また、指向性パターンのための移送量を
用いて干渉波抑圧パターンのための移相量を設定するた
め、指向性パターンのサイドローブを小さく抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフェーズドアレイアンテナのブロック
図、第2図は第1図におけるビーム制御器のブロック
図、第3図は移相コード伝送を示す移相コードデータ列
の図、第4図は移相器の移相量を示す図、第5図は本発
明によるビームのパターン図、第6図は従来のフェーズ
ドアレイアンテナのブロック図、第7図は第6図におけ
るビーム制御器のブロック図、第8図は従来のアンテナ
のビームパターン図である。 1……指向性パターン入出力ポート、2……電力分配合
成器、3a〜3h……移相器、4a〜4h……放射素子、5……
干渉波抑圧パターン出力ポート、6……電力合成器、7a
〜7j……分配器、8a〜8j……終端器、9,9′……ビーム
制御器、10……指向性パターン移相量計算機、11……ハ
ードウェア移相量補正器、12……干渉波抑圧パターン移
相量計算機、13……移相量加算器、14a,14b……分配
器、PA……指向性パターン、PB……干渉波抑圧パター
ン。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の放射素子と、これら放射素子にそれ
    ぞれ設けられた移相器と、これら移相器への電力分配お
    よび合成を行う電力分配合成器と、前記各移相器におけ
    る移相量を制御するビーム制御器と、前記放射素子の一
    部の受信電力を合成する電力合成器とを備え、前記ビー
    ム制御器による移相量制御によって指向性パターンを形
    成し、かつ前記電力合成器により干渉波抑圧パターンを
    形成するフェーズドアレイアンテナにおいて、前記ビー
    ム制御器には、指向性パターン形成のために移相器の移
    相量を設定するための手段と、干渉波抑圧パターン形成
    のために移相器の移相量を設定するための手段とを設け
    たことを特徴とするフェーズドアレイアンテナ。
  2. 【請求項2】前記ビーム制御器は、指向性パターン形成
    のための手段で発生される移相量の一部と、前記干渉波
    抑圧パターン形成のための手段で発生される移相量を加
    算するための手段を含んでなる特許請求の範囲第1項記
    載のフェーズドアレイアンテナ。
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