JP2003069334A - 円形アレーアンテナ - Google Patents
円形アレーアンテナInfo
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- JP2003069334A JP2003069334A JP2001254966A JP2001254966A JP2003069334A JP 2003069334 A JP2003069334 A JP 2003069334A JP 2001254966 A JP2001254966 A JP 2001254966A JP 2001254966 A JP2001254966 A JP 2001254966A JP 2003069334 A JP2003069334 A JP 2003069334A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可変デバイスを使用せず、簡単な構成で同一
パターンビームを各種方向に形成でき、かつマルチビー
ムの形成も可能とする。 【解決手段】 N個のアンテナ素子A1〜ANが円周2
1上に等間隔で配置され、これら素子A1〜ANは等長
線路L1〜LNを通じて固定位相器22−1〜22−N
を通じてNポートバトラーマトリクス回路23に接続さ
れ、回路23の他方のポートPmi(i=1,2,…,
N)はそれぞれ増幅器Ami−固定位相器24−iを通
じてNポートバトラマトリクス回路25に接続され、回
路25の他方のポートは給電端子26−iとされる。位
相器22−iの位相量をΨi とすると、Ψi+1 −Ψi =
180度/N又は−180度/Nとされ、位相器24−
iは素子Aiの円形配置に基づく行路差を補正する。
パターンビームを各種方向に形成でき、かつマルチビー
ムの形成も可能とする。 【解決手段】 N個のアンテナ素子A1〜ANが円周2
1上に等間隔で配置され、これら素子A1〜ANは等長
線路L1〜LNを通じて固定位相器22−1〜22−N
を通じてNポートバトラーマトリクス回路23に接続さ
れ、回路23の他方のポートPmi(i=1,2,…,
N)はそれぞれ増幅器Ami−固定位相器24−iを通
じてNポートバトラマトリクス回路25に接続され、回
路25の他方のポートは給電端子26−iとされる。位
相器22−iの位相量をΨi とすると、Ψi+1 −Ψi =
180度/N又は−180度/Nとされ、位相器24−
iは素子Aiの円形配置に基づく行路差を補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FFT(高速フ
ーリエ変換)回路として動作するマトリクス回路を用い
た円形アレーアンテナに関する。
ーリエ変換)回路として動作するマトリクス回路を用い
た円形アレーアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】円形にアンテナ素子が配置された円形ア
レーアンテナは軸対称な形状を有しており、一般に、ア
ンテナ指向特性主ビーム(以下単にビームと記す)を3
60度の角度範囲に渡って放射するのに有効である[文
献:電子通信学会「アンナテ工学ハンドブック」、5
章、オーム社 参照]。図12は代表的な円形アレーア
ンテナを説明するものである。円周面に沿ってアンテナ
素子としてパッチアンテナAiが多数、等間隔で配置さ
れており、破線枠11内の複数のアンテナ素子を励振す
ることによりビーム1を放射し、破線枠12内の複数の
アンテナ素子を励振することによりビーム2を放射する
ように励振するアンテナ素子を適当に選ぶことにより任
意の方向にビームを放射することが可能である。
レーアンテナは軸対称な形状を有しており、一般に、ア
ンテナ指向特性主ビーム(以下単にビームと記す)を3
60度の角度範囲に渡って放射するのに有効である[文
献:電子通信学会「アンナテ工学ハンドブック」、5
章、オーム社 参照]。図12は代表的な円形アレーア
ンテナを説明するものである。円周面に沿ってアンテナ
素子としてパッチアンテナAiが多数、等間隔で配置さ
れており、破線枠11内の複数のアンテナ素子を励振す
ることによりビーム1を放射し、破線枠12内の複数の
アンテナ素子を励振することによりビーム2を放射する
ように励振するアンテナ素子を適当に選ぶことにより任
意の方向にビームを放射することが可能である。
【0003】円形アレーアンテナの給電回路にマトリク
ス回路を用いた構成としては先ず、アンテナを複数の領
域に分割し、それぞれの領域においてアンテナ素子をマ
トリクス回路に接続してアレーアンテナとして機能させ
る構成が挙げられる。図13は16素子からなる円形ア
レーアンテナを4つの領域に分割して、各4つのアンテ
ナ素子Aiごとにバトラマトリクスなどのマトリクス回
路13をそれぞれ接続した場合である。4ポートのマト
リクス回路14が4個用いられる。360度の角度範囲
を4分割することから、それぞれの領域では90度の角
度範囲をカバーすることとなる。
ス回路を用いた構成としては先ず、アンテナを複数の領
域に分割し、それぞれの領域においてアンテナ素子をマ
トリクス回路に接続してアレーアンテナとして機能させ
る構成が挙げられる。図13は16素子からなる円形ア
レーアンテナを4つの領域に分割して、各4つのアンテ
ナ素子Aiごとにバトラマトリクスなどのマトリクス回
路13をそれぞれ接続した場合である。4ポートのマト
リクス回路14が4個用いられる。360度の角度範囲
を4分割することから、それぞれの領域では90度の角
度範囲をカバーすることとなる。
【0004】図3に4個のアンテナ素子Ai から成る
1領域(4素子アレー)に着目して計算したアンテナパ
ターンを示す。アンテナ素子Aiは半径1.3λの円周
上に外側に向いて配置され、指向特性はコサイン2乗電
力指向性とした。この4つのアンテナ素子とマトリクス
回路14により4つのビームB1〜B4を形成すること
ができる。この4素子から成るアレーの正面方向から離
れた方向のビーム、つまり外側の2ビームB1とB4で
は正面方向のビームB2およびB3よりもビーム幅が広
がり、利得が低下していることが分かる。
1領域(4素子アレー)に着目して計算したアンテナパ
ターンを示す。アンテナ素子Aiは半径1.3λの円周
上に外側に向いて配置され、指向特性はコサイン2乗電
力指向性とした。この4つのアンテナ素子とマトリクス
回路14により4つのビームB1〜B4を形成すること
ができる。この4素子から成るアレーの正面方向から離
れた方向のビーム、つまり外側の2ビームB1とB4で
は正面方向のビームB2およびB3よりもビーム幅が広
がり、利得が低下していることが分かる。
【0005】このように複数の小規模なマトリクス回路
14で円形アレーアンテナを構成した場合は、給電回路
が簡単であるという利点を有しているが、ビーム方向に
よってビームパターンが異なるという欠点がある。ここ
で示した例では4個のアンテナ素子がアレーアンテナと
して機能することで4種類の方向、つまりビームB1〜
B4の方向にビームを形成しているが、全てのビーム方
向に渡って均一なビームパターンを実現するためには、
ビーム方向毎に励振するアンテナ素子を変える必要があ
る。
14で円形アレーアンテナを構成した場合は、給電回路
が簡単であるという利点を有しているが、ビーム方向に
よってビームパターンが異なるという欠点がある。ここ
で示した例では4個のアンテナ素子がアレーアンテナと
して機能することで4種類の方向、つまりビームB1〜
B4の方向にビームを形成しているが、全てのビーム方
向に渡って均一なビームパターンを実現するためには、
ビーム方向毎に励振するアンテナ素子を変える必要があ
る。
【0006】マトリクス回路を用いることで任意のアン
テナ素子を励振可能な給電回路を実現するものとして、
マトリクス回路の全てのポートを用いて信号を給電する
構成が報告されている[文献:B.Sheleg,“A Matrix-Fe
d Circular Array for Continuous Scanning,”Proc.IE
EE,vol.56,pp.2016-2027,Nov.1968.]。このアンテナ構
成例を図15に示す。Nポートのマトリクス回路(バト
ラーマトリクス)の一方のNポート(素子ポート)にN
個のアンテナ素子Aiが、それぞれ等しい長さの線路L
iにより接続され、給電端子15よりの信号は電力分配
回路16により適当な電力比で分配された後に、固定位
相器PFi(i=1,2,…,N)と可変位相器PViの
直列回路を介してマトリクス回路14の他方のNポート
(ビームポート)に入力される構成となっている。
テナ素子を励振可能な給電回路を実現するものとして、
マトリクス回路の全てのポートを用いて信号を給電する
構成が報告されている[文献:B.Sheleg,“A Matrix-Fe
d Circular Array for Continuous Scanning,”Proc.IE
EE,vol.56,pp.2016-2027,Nov.1968.]。このアンテナ構
成例を図15に示す。Nポートのマトリクス回路(バト
ラーマトリクス)の一方のNポート(素子ポート)にN
個のアンテナ素子Aiが、それぞれ等しい長さの線路L
iにより接続され、給電端子15よりの信号は電力分配
回路16により適当な電力比で分配された後に、固定位
相器PFi(i=1,2,…,N)と可変位相器PViの
直列回路を介してマトリクス回路14の他方のNポート
(ビームポート)に入力される構成となっている。
【0007】電力分配回路16とマトリクス回路14と
の間にある固定位相器PF1〜PFNは本来、直線アレー
用のマルチビームマトリクス回路14として機能するバ
トラーマトリクスからの出力を円形アレーにおいて用い
るために補正するものであり、ここで固定位相器PF1
〜PFNに2次関数で近似される位相分布を与えること
により、アンテナ素子が円周上に配置されていることに
起因する位相回転ないし収差(行路差)を補正してい
る。このアンテナ構成においてビーム方向の制御は、主
に可変位相器PV1〜PVNを制御することにより実現さ
れる。つまり、可変位相器PV1〜PVNによって、マト
リクス回路14に給電される信号に直線的な位相傾きを
付与することによって、励振されるアンテナ素子Aiの
位置が変化し、ビーム方向が変化する。図16と図17
は16ポートのバトラーマトリクス回路14の入出力信
号分布を示したものであり、横軸はポート番号、縦軸は
電力合計が1となるように規格化した振幅又は度であ
り、図16は8番目の素子ポートPE8を中心として励
振を行う場合を表し、図17は12番目の素子ポートP
E12を中心として励振を行う場合を表している。図1
6および図17において、(a)と(b)の図はアンテ
ナ素子が接続される素子ポートPEの信号振幅と位相を
表し、(c)と(d)の図は信号が入力されるビームポ
ートPBの信号振幅と位相を表している。なお説明を簡
単にするため、これらの図においては(アンテナ素子が
円形に配置されることに起因する)収差(行路差)の位
相補正は入っていない。
の間にある固定位相器PF1〜PFNは本来、直線アレー
用のマルチビームマトリクス回路14として機能するバ
トラーマトリクスからの出力を円形アレーにおいて用い
るために補正するものであり、ここで固定位相器PF1
〜PFNに2次関数で近似される位相分布を与えること
により、アンテナ素子が円周上に配置されていることに
起因する位相回転ないし収差(行路差)を補正してい
る。このアンテナ構成においてビーム方向の制御は、主
に可変位相器PV1〜PVNを制御することにより実現さ
れる。つまり、可変位相器PV1〜PVNによって、マト
リクス回路14に給電される信号に直線的な位相傾きを
付与することによって、励振されるアンテナ素子Aiの
位置が変化し、ビーム方向が変化する。図16と図17
は16ポートのバトラーマトリクス回路14の入出力信
号分布を示したものであり、横軸はポート番号、縦軸は
電力合計が1となるように規格化した振幅又は度であ
り、図16は8番目の素子ポートPE8を中心として励
振を行う場合を表し、図17は12番目の素子ポートP
E12を中心として励振を行う場合を表している。図1
6および図17において、(a)と(b)の図はアンテ
ナ素子が接続される素子ポートPEの信号振幅と位相を
表し、(c)と(d)の図は信号が入力されるビームポ
ートPBの信号振幅と位相を表している。なお説明を簡
単にするため、これらの図においては(アンテナ素子が
円形に配置されることに起因する)収差(行路差)の位
相補正は入っていない。
【0008】図16と図17の結果から明らかなように
バトラーマトリクス回路14に入力する信号の位相傾き
を変えることにより、励振されるアンテナ素子の位置を
変化されることが可能となる。また、図16と図17に
示した入力信号の振幅分布形状(図(c))は殆ど変化
が無いことから、これらの図に示した条件ではビームパ
ターンの変化も殆ど無いことが分かる。しかし、図15
に示した構成は必ずしも可変位相器PV1〜PVNを制御
するだけで均一なビームパターンが得られるわけでは無
い。図18は16番目(N番目)の素子ポートPE16
(N)を中心として励振を行う場合について、図16、
図17(a)〜(d)と同様に素子ポートPEとビーム
ポートPBの信号の振幅、位相分布をそれぞれ示したも
のである。このようにN番目のポートと1番目のポート
とにまたがってアンテナ素子を励振する場合には、可変
位相器PV1〜PVNを制御するだけでは均一なビームパ
ターンを得ることが不可能であり、電力分配回路16に
おいて信号電力の分配比率をも制御して、ビームポート
BP1〜BPNの信号振幅分布を制御する必要がある。
バトラーマトリクス回路14に入力する信号の位相傾き
を変えることにより、励振されるアンテナ素子の位置を
変化されることが可能となる。また、図16と図17に
示した入力信号の振幅分布形状(図(c))は殆ど変化
が無いことから、これらの図に示した条件ではビームパ
ターンの変化も殆ど無いことが分かる。しかし、図15
に示した構成は必ずしも可変位相器PV1〜PVNを制御
するだけで均一なビームパターンが得られるわけでは無
い。図18は16番目(N番目)の素子ポートPE16
(N)を中心として励振を行う場合について、図16、
図17(a)〜(d)と同様に素子ポートPEとビーム
ポートPBの信号の振幅、位相分布をそれぞれ示したも
のである。このようにN番目のポートと1番目のポート
とにまたがってアンテナ素子を励振する場合には、可変
位相器PV1〜PVNを制御するだけでは均一なビームパ
ターンを得ることが不可能であり、電力分配回路16に
おいて信号電力の分配比率をも制御して、ビームポート
BP1〜BPNの信号振幅分布を制御する必要がある。
【0009】このことは通常、バトラーマトリクス回路
14から出力される信号が1番目の素子ポートEP1と
N番目の素子ポートEPNとで180度の位相差を有し
ていることに起因しており、360度の全方向で均一な
ビームパターンを得るためにはバトラーマトリクス回路
14自体に変更を加えるか、もしくは電力分配回路16
と可変位相器PV1〜PVNの両方を制御する必要があ
る。このアンテナ構成は360度の方向に渡って均一な
ビームパターンを得ることが可能ではあるが、給電回
路、特に可変位相器PV1〜PVN、電力分配回路16に
対する制御回路とその配線が非常に複雑になるほかに、
複数方向に同時にビーム形成することに適さないという
問題がある。また、多数の可変位相器が必要となること
からアンテナが高価格になると同時にアンテナのビーム
制御も複雑になるという欠点がある。
14から出力される信号が1番目の素子ポートEP1と
N番目の素子ポートEPNとで180度の位相差を有し
ていることに起因しており、360度の全方向で均一な
ビームパターンを得るためにはバトラーマトリクス回路
14自体に変更を加えるか、もしくは電力分配回路16
と可変位相器PV1〜PVNの両方を制御する必要があ
る。このアンテナ構成は360度の方向に渡って均一な
ビームパターンを得ることが可能ではあるが、給電回
路、特に可変位相器PV1〜PVN、電力分配回路16に
対する制御回路とその配線が非常に複雑になるほかに、
複数方向に同時にビーム形成することに適さないという
問題がある。また、多数の可変位相器が必要となること
からアンテナが高価格になると同時にアンテナのビーム
制御も複雑になるという欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにマトリ
クス回路を用いた従来の円形アレーアンテナは、アンテ
ナを複数の部分に分割して複数のマトリクス回路を用い
て各々のアンテナ素子を励振する構成では、ビーム方向
によってビームパターンが異なり、360度の全方向で
均一な指向特性を得ることが出来ないという問題があっ
た。また、マトリクス回路に電力分配回路と可変位相器
等を組合せた構成では、給電回路が非常に複雑になるほ
か、複数方向に同時にビームを形成することに適さない
という問題があった。さらには多数の可変位相器が必要
となることからアンテナが高価格になると同時にアンテ
ナのビーム制御も複雑になるという欠点があった。
クス回路を用いた従来の円形アレーアンテナは、アンテ
ナを複数の部分に分割して複数のマトリクス回路を用い
て各々のアンテナ素子を励振する構成では、ビーム方向
によってビームパターンが異なり、360度の全方向で
均一な指向特性を得ることが出来ないという問題があっ
た。また、マトリクス回路に電力分配回路と可変位相器
等を組合せた構成では、給電回路が非常に複雑になるほ
か、複数方向に同時にビームを形成することに適さない
という問題があった。さらには多数の可変位相器が必要
となることからアンテナが高価格になると同時にアンテ
ナのビーム制御も複雑になるという欠点があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、上述
の課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段により解
決される。すなわち、請求項1の発明によれば、Nポー
ト(Nは4以上の整数)のFFT回路として動作するマ
トリクス回路が2個設けられ、一方のマトリクス回路の
一方のN個のポートは位相付与手段を介して、360度
/Nの等角度で円形上に配置されたN個のアンテナ素子
とそれぞれ接続され、前記位相付与手段はi番目(i=
1,2,…,N,N+1=1)のポートとアンテナ素子
との間の位相差をΨ i とするとΨi+1 −Ψi =180度
/Nあるいは−180度/Nとするものである。前記一
方のマトリクス回路の他方のNポートはもう一方のマト
リクス回路の一方のNポートの対応するものと固定位相
器をそれぞれ介して接続され、これら固定位相器はアン
テナ素子が円形上に配置されたことに基づく行路差を補
正するように各位相量が選定されている。
の課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段により解
決される。すなわち、請求項1の発明によれば、Nポー
ト(Nは4以上の整数)のFFT回路として動作するマ
トリクス回路が2個設けられ、一方のマトリクス回路の
一方のN個のポートは位相付与手段を介して、360度
/Nの等角度で円形上に配置されたN個のアンテナ素子
とそれぞれ接続され、前記位相付与手段はi番目(i=
1,2,…,N,N+1=1)のポートとアンテナ素子
との間の位相差をΨ i とするとΨi+1 −Ψi =180度
/Nあるいは−180度/Nとするものである。前記一
方のマトリクス回路の他方のNポートはもう一方のマト
リクス回路の一方のNポートの対応するものと固定位相
器をそれぞれ介して接続され、これら固定位相器はアン
テナ素子が円形上に配置されたことに基づく行路差を補
正するように各位相量が選定されている。
【0012】請求項2の発明では前記請求項1の発明に
おいて前記固定位相器は1個除去され、N−1個しか設
けられてなく、つまり前記一方のマトリクス回路と前記
もう一方のマトリクス回路とは対応する1つのポートは
接続されていない。請求項3の発明では、請求項1又は
2の発明において、前記各固定位相器とそれぞれ直列に
増幅器が挿入され、前記一方のマトリクス回路の前記ア
ンテナ素子側ポートにおいて実現しようとする信号分布
と、前記固定位相器側における信号分布との間に高速フ
ーリエ変換の関係が成立される振幅値となるように前記
増幅器の利得が選定されている。
おいて前記固定位相器は1個除去され、N−1個しか設
けられてなく、つまり前記一方のマトリクス回路と前記
もう一方のマトリクス回路とは対応する1つのポートは
接続されていない。請求項3の発明では、請求項1又は
2の発明において、前記各固定位相器とそれぞれ直列に
増幅器が挿入され、前記一方のマトリクス回路の前記ア
ンテナ素子側ポートにおいて実現しようとする信号分布
と、前記固定位相器側における信号分布との間に高速フ
ーリエ変換の関係が成立される振幅値となるように前記
増幅器の利得が選定されている。
【0013】請求項4の発明では、請求項1又は2の発
明において、前記固定位相器とそれぞれ直列に、同一利
得の増幅器が挿入されている。このようにこの発明によ
ればマトリクス回路と固定位相器によって構成され、電
力分配回路や可変位相器等の可変デバイスを必要としな
いことから複雑なビーム制御を必要としないと同時に回
路構成が比較的簡易であり、可変デバイスを制御するた
めの回路等も必要としないため、アンテナの低価格化が
可能である。
明において、前記固定位相器とそれぞれ直列に、同一利
得の増幅器が挿入されている。このようにこの発明によ
ればマトリクス回路と固定位相器によって構成され、電
力分配回路や可変位相器等の可変デバイスを必要としな
いことから複雑なビーム制御を必要としないと同時に回
路構成が比較的簡易であり、可変デバイスを制御するた
めの回路等も必要としないため、アンテナの低価格化が
可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の実施の形態を示
す。N個(Nは4以上の整数)のアンテナ素子Ai(i
=1,2,…,N)が同一円周21上に等間隔、つまり
360度/Nの角度間隔で配置され、これらアンテナ素
子Aiは同一長さの線路Liをそれぞれ通じて固定位相
器22−iの一端に接続され、これら固定位相器22−
iの他端は例えばバトラマトリクス回路で構成されたN
ポート上段マトリクス回路23のN個の素子ポートPE
iにそれぞれ接続される。
す。N個(Nは4以上の整数)のアンテナ素子Ai(i
=1,2,…,N)が同一円周21上に等間隔、つまり
360度/Nの角度間隔で配置され、これらアンテナ素
子Aiは同一長さの線路Liをそれぞれ通じて固定位相
器22−iの一端に接続され、これら固定位相器22−
iの他端は例えばバトラマトリクス回路で構成されたN
ポート上段マトリクス回路23のN個の素子ポートPE
iにそれぞれ接続される。
【0015】上段マトリクス回路23のN個のビームポ
ートBPはそれぞれ増幅器Amiを通じて固定位相器2
4−iの一端に接続され、各固定位相器24−iの他端
は例えばバトラーマトリクス回路よりなる下段マトリク
ス回路25の一方のNポートに接続され、下段マトリク
ス回路25の他方のNポートは給電端子26−iとされ
ている。上段マトリクス回路23および下段マトリクス
回路25は、それぞれNポートFFT回路として動作す
るものであり、つまりそのビームポートPB1〜PBNの
信号分布f(x)は時間領域の信号であり、素子ポート
PE1〜PENの信号分布F(ω)は周波数領域の信号で
あり、f(x)を高速フーリエ変換した信号となり、例
えばハイブリットと固定位相器の組を複数結合して構成
されるバトラーマトリクス回路などが使用される。固定
位相器22−iはこれが接続された素子ポートPEiと
アンテナ素子Aiとの間の位相差をΨi とすると、Ψ
i+1 −Ψi =180度/Nあるいは−180度/Nとな
るようにする。ただし製造誤差などを無視した理想的な
場合である。また固定位相器24−iはアンテナ素子A
iを円周上に配置したことに基ずく、直線上に配置した
場合との行路差を補正するためのものである。ただしマ
トリクス回路23,25における振幅、位相が製造誤差
などにより理想的でない場合の誤差補正も、この固定位
相器24−iで行ってもよい。固定位相器22−i,2
4−iは例えば一定の長さの線路(遅延線)等により容
易に実現することができる。
ートBPはそれぞれ増幅器Amiを通じて固定位相器2
4−iの一端に接続され、各固定位相器24−iの他端
は例えばバトラーマトリクス回路よりなる下段マトリク
ス回路25の一方のNポートに接続され、下段マトリク
ス回路25の他方のNポートは給電端子26−iとされ
ている。上段マトリクス回路23および下段マトリクス
回路25は、それぞれNポートFFT回路として動作す
るものであり、つまりそのビームポートPB1〜PBNの
信号分布f(x)は時間領域の信号であり、素子ポート
PE1〜PENの信号分布F(ω)は周波数領域の信号で
あり、f(x)を高速フーリエ変換した信号となり、例
えばハイブリットと固定位相器の組を複数結合して構成
されるバトラーマトリクス回路などが使用される。固定
位相器22−iはこれが接続された素子ポートPEiと
アンテナ素子Aiとの間の位相差をΨi とすると、Ψ
i+1 −Ψi =180度/Nあるいは−180度/Nとな
るようにする。ただし製造誤差などを無視した理想的な
場合である。また固定位相器24−iはアンテナ素子A
iを円周上に配置したことに基ずく、直線上に配置した
場合との行路差を補正するためのものである。ただしマ
トリクス回路23,25における振幅、位相が製造誤差
などにより理想的でない場合の誤差補正も、この固定位
相器24−iで行ってもよい。固定位相器22−i,2
4−iは例えば一定の長さの線路(遅延線)等により容
易に実現することができる。
【0016】複数マトリクス回路を用いた図13に示し
た従来技術の場合とは異なり、アンテナ素子Aiは全て
1つの上段マトリクス回路23に接続されていることか
ら任意の位置のアンテナ素子を励振することが可能であ
る。また固定位相器22−iの位相量は前述したように
選定されているから、この固定位相器22−1〜22−
Nはバトラーマトリクス回路14から出力される信号が
1番目のポートPE1とN番目のポートPENとで180
度の位相差を有している問題を解決する。つまり、この
構成によりアンテナ素子が接続されたマトリクス回路
(上段マトリクス回路)23のビームポートPB1〜PB
Nの給電信号f(x)の振幅分布を制御することなく3
60度の角度範囲で均一なビームパターンを実現するも
のである。
た従来技術の場合とは異なり、アンテナ素子Aiは全て
1つの上段マトリクス回路23に接続されていることか
ら任意の位置のアンテナ素子を励振することが可能であ
る。また固定位相器22−iの位相量は前述したように
選定されているから、この固定位相器22−1〜22−
Nはバトラーマトリクス回路14から出力される信号が
1番目のポートPE1とN番目のポートPENとで180
度の位相差を有している問題を解決する。つまり、この
構成によりアンテナ素子が接続されたマトリクス回路
(上段マトリクス回路)23のビームポートPB1〜PB
Nの給電信号f(x)の振幅分布を制御することなく3
60度の角度範囲で均一なビームパターンを実現するも
のである。
【0017】図2と図3は16個のアンテナ素子A1〜
A16が円周上に配された場合の16ポートの上段バト
ラーマトリクス回路23の入出力信号分布を示し、従来
技術の説明と同様に(a)と(b)の図はアンテナ素子
が接続される素子ポートの信号振幅と位相を表し、
(c)と(d)の図は信号が入力されるビームポートの
信号振幅と位相を表している(以下においてもバトラー
マトリクス回路23の入出力信号分布を同様に図(a)
〜(d)で示す)。図2は8番目の素子ポートPE8を
中心として励振を行う場合を表し、図3は16番目の素
子ポートPE16を中心として励振を行う場合を表して
いる。
A16が円周上に配された場合の16ポートの上段バト
ラーマトリクス回路23の入出力信号分布を示し、従来
技術の説明と同様に(a)と(b)の図はアンテナ素子
が接続される素子ポートの信号振幅と位相を表し、
(c)と(d)の図は信号が入力されるビームポートの
信号振幅と位相を表している(以下においてもバトラー
マトリクス回路23の入出力信号分布を同様に図(a)
〜(d)で示す)。図2は8番目の素子ポートPE8を
中心として励振を行う場合を表し、図3は16番目の素
子ポートPE16を中心として励振を行う場合を表して
いる。
【0018】これらの図においてはアンテナ素子A1〜
A16が円形に配置されることに起因する収差(行路
差)の位相補正は入っていない。図3(a)に示すよう
にN=16番目のポートと1番目のポートとにまたがっ
てアンテナ素子を励振する場合においてもこの実施形態
の構成では、図2(c)と図3(c)を比較すれば理解
されるように給電信号f(x)の振幅分布は大きく変化
していないことが分かる。これはFFTの周期関数とし
ての性質から導かれる結論である。バトラーマトリクス
に代表されるFFT回路として動作するマトリクス回路
では、1つのポートから入力された信号の出力側におい
て両端のポートにおける信号位相差が常に180度(正
確には180度×(N−1)/N)となることから分か
るように、ポートの両端で180度(正確には180度
×(N−1)/N)の位相差を有する周期関数のフーリ
エ変換として動作する。この発明では図2(b)、図3
(b)に示すようにポートPE1とPE16との信号位相
差が180度(正確には180度×(N−1)/N)と
なっていることからFFTの周期性が満足され、N番目
のポートと1番目のポートにまたがってアンテナ素子を
励振しても、図2(c)、図3(c)に示したように給
電信号は同一振幅分布でよいことになる。
A16が円形に配置されることに起因する収差(行路
差)の位相補正は入っていない。図3(a)に示すよう
にN=16番目のポートと1番目のポートとにまたがっ
てアンテナ素子を励振する場合においてもこの実施形態
の構成では、図2(c)と図3(c)を比較すれば理解
されるように給電信号f(x)の振幅分布は大きく変化
していないことが分かる。これはFFTの周期関数とし
ての性質から導かれる結論である。バトラーマトリクス
に代表されるFFT回路として動作するマトリクス回路
では、1つのポートから入力された信号の出力側におい
て両端のポートにおける信号位相差が常に180度(正
確には180度×(N−1)/N)となることから分か
るように、ポートの両端で180度(正確には180度
×(N−1)/N)の位相差を有する周期関数のフーリ
エ変換として動作する。この発明では図2(b)、図3
(b)に示すようにポートPE1とPE16との信号位相
差が180度(正確には180度×(N−1)/N)と
なっていることからFFTの周期性が満足され、N番目
のポートと1番目のポートにまたがってアンテナ素子を
励振しても、図2(c)、図3(c)に示したように給
電信号は同一振幅分布でよいことになる。
【0019】図2(b)、図3(b)に示したように素
子ポートPE1〜PENの信号の位相分布は、順次位相差
が360度/Nだけあるが、これは固定位相器22−1
〜22−Nで補償され、アンテナ素子A1〜ANでの信
号の位相は図16(b)、図17(b)、図18(b)
に示したように、0度となり、所望の方向に同一パター
ンのビームを得ることができる。図1において、もう一
方のマトリクス回路(下段マトリクス回路)25に入力
された信号はN個に分配されると同時に、FFTの関係
に基づき、信号を入力する給電端子26−iの位置に応
じた位相傾きが付与されて、固定位相器24−1〜24
−N側のポートに出力される。
子ポートPE1〜PENの信号の位相分布は、順次位相差
が360度/Nだけあるが、これは固定位相器22−1
〜22−Nで補償され、アンテナ素子A1〜ANでの信
号の位相は図16(b)、図17(b)、図18(b)
に示したように、0度となり、所望の方向に同一パター
ンのビームを得ることができる。図1において、もう一
方のマトリクス回路(下段マトリクス回路)25に入力
された信号はN個に分配されると同時に、FFTの関係
に基づき、信号を入力する給電端子26−iの位置に応
じた位相傾きが付与されて、固定位相器24−1〜24
−N側のポートに出力される。
【0020】固定位相器24−1〜24−Nは本来、直
線アレー用のマルチビームマトリクス回路として機能す
る上段バトラーマトリクス回路23の素子ポートPE1
〜PENの信号を円形アレー用に補正するものであり、
つまりアンテナ素子A1〜ANが円周上に配置されてい
ることに基づく位相回転差(行路差)を補正するもので
ある。上段バトラーマトリクス回路23のビームポート
PB1〜PBNの信号、つまり給電信号f(x)の振幅分
布は図2(c)(図3(c))に示すような分布となっ
ており、このような分布になるように、つまり素子ポー
トPE1〜PENにおいて実現しようとする信号分布と、
ビームポートPB1〜PBNにおける信号分布との間に高
速フーリエ変換の関係が成立するように各増幅器Ami
の出力が例えば利得調整手段によって設定される。給電
端子26−1〜26−N中の複数を選択して、複数のビ
ームを同時に形成することもできる。
線アレー用のマルチビームマトリクス回路として機能す
る上段バトラーマトリクス回路23の素子ポートPE1
〜PENの信号を円形アレー用に補正するものであり、
つまりアンテナ素子A1〜ANが円周上に配置されてい
ることに基づく位相回転差(行路差)を補正するもので
ある。上段バトラーマトリクス回路23のビームポート
PB1〜PBNの信号、つまり給電信号f(x)の振幅分
布は図2(c)(図3(c))に示すような分布となっ
ており、このような分布になるように、つまり素子ポー
トPE1〜PENにおいて実現しようとする信号分布と、
ビームポートPB1〜PBNにおける信号分布との間に高
速フーリエ変換の関係が成立するように各増幅器Ami
の出力が例えば利得調整手段によって設定される。給電
端子26−1〜26−N中の複数を選択して、複数のビ
ームを同時に形成することもできる。
【0021】実施例1
図4にこの発明の実施例1を示し、図1と対応する部分
に同一参照符号を付けてある。この実施例では16個の
アンテナ素子A1〜A16を用い、16ポートのマトリ
クス回路23,25を用いアンテナ素子の配置間隔が半
波長(0.5λ)となるようにアレー半径(円21の半
径)を1.27λとしている。アンテナ素子の指向性パ
ターンとしてはコサイン2乗電力指向性として計算を行
った。なお、説明を簡単にするためビームを送信する場
合を例にして説明を行う。8番目の素子ポートPE8を
中心として励振されている場合上段マトリクス回路23
の信号分布を図5に示す。図中の素子ポートPE1〜PE
16の信号分布F(ω)としては、隣接ビーム間隔が−
3dBで交差するようなガウス分布を仮定しており、信
号分布F(ω)に対応する信号分布f(x)との間には
FFTの関係が成立している。
に同一参照符号を付けてある。この実施例では16個の
アンテナ素子A1〜A16を用い、16ポートのマトリ
クス回路23,25を用いアンテナ素子の配置間隔が半
波長(0.5λ)となるようにアレー半径(円21の半
径)を1.27λとしている。アンテナ素子の指向性パ
ターンとしてはコサイン2乗電力指向性として計算を行
った。なお、説明を簡単にするためビームを送信する場
合を例にして説明を行う。8番目の素子ポートPE8を
中心として励振されている場合上段マトリクス回路23
の信号分布を図5に示す。図中の素子ポートPE1〜PE
16の信号分布F(ω)としては、隣接ビーム間隔が−
3dBで交差するようなガウス分布を仮定しており、信
号分布F(ω)に対応する信号分布f(x)との間には
FFTの関係が成立している。
【0022】この実施例1においては、上段マトリクス
回路23に給電する信号分布f(x)の振幅値は増幅器
Am1〜Am16の出力を変化させることで行う構成と
なっている。個々のビームポートPBiにおける振幅値
の差異は、図5(c)から明らかなように2倍程度であ
る。このように各ポートに給電信号を分散させているた
めに1ポート当りの振幅値が小さくなっている。従って
必ずしも種類の異なる増幅器を用意しなくとも、同種の
増幅器のバイアス値を変える等の手段により、信号分布
f(x)に所望の振幅分布を与えることが可能である。
回路23に給電する信号分布f(x)の振幅値は増幅器
Am1〜Am16の出力を変化させることで行う構成と
なっている。個々のビームポートPBiにおける振幅値
の差異は、図5(c)から明らかなように2倍程度であ
る。このように各ポートに給電信号を分散させているた
めに1ポート当りの振幅値が小さくなっている。従って
必ずしも種類の異なる増幅器を用意しなくとも、同種の
増幅器のバイアス値を変える等の手段により、信号分布
f(x)に所望の振幅分布を与えることが可能である。
【0023】また、この実施例1のように2個のマトリ
クス回路23と25の間に増幅器Am1〜Am16を配
置した場合には、図5(c)から推定されるようにどの
方向にビームを形成する場合でも全ての増幅器Am1〜
Am16が使用されることから、これら増幅器は例えば
1ビームに特定の1増幅器のような単独増幅機能ではな
く、共通増幅機能を持つことになる。一般に、増幅器は
信号が入力されていなくとも電力を消費し、飽和出力の
大きな増幅器ほど大きな電力を消費する傾向がある。こ
のため、増幅器に入力される信号の変動が少ないほど消
費電力を低く抑えることが可能となる。共通増幅を行う
アンテナ構成においてはビーム方向によらず常に複数の
増幅器によって信号増幅を行うため、消費電力を低く抑
えることが可能である。図6に、この実施例1のアンテ
ナのビームパターンを計算したものを示す。この図から
この実施例1の円形アレーアンテナはビーム方向によら
ず均一な指向特性(ビームパターン)が実現されている
ことが分かる。なお図6ではビームパターンを見易いよ
うに一部のみしか示してないが、実際にはビーム#1〜
#3、#5〜#7、#13〜#15も、同様のパターン
で各対応角度位置に生じる。
クス回路23と25の間に増幅器Am1〜Am16を配
置した場合には、図5(c)から推定されるようにどの
方向にビームを形成する場合でも全ての増幅器Am1〜
Am16が使用されることから、これら増幅器は例えば
1ビームに特定の1増幅器のような単独増幅機能ではな
く、共通増幅機能を持つことになる。一般に、増幅器は
信号が入力されていなくとも電力を消費し、飽和出力の
大きな増幅器ほど大きな電力を消費する傾向がある。こ
のため、増幅器に入力される信号の変動が少ないほど消
費電力を低く抑えることが可能となる。共通増幅を行う
アンテナ構成においてはビーム方向によらず常に複数の
増幅器によって信号増幅を行うため、消費電力を低く抑
えることが可能である。図6に、この実施例1のアンテ
ナのビームパターンを計算したものを示す。この図から
この実施例1の円形アレーアンテナはビーム方向によら
ず均一な指向特性(ビームパターン)が実現されている
ことが分かる。なお図6ではビームパターンを見易いよ
うに一部のみしか示してないが、実際にはビーム#1〜
#3、#5〜#7、#13〜#15も、同様のパターン
で各対応角度位置に生じる。
【0024】実施例2
図7にこの発明の実施例2を示し、図1と対応する部分
に同一参照符号を付けてある。この実施例2は実施例1
の場合と同じくアンテナ素子数は16素子であり、マト
リクス回路23,25は16ポートマトリクス回路であ
り、アンテナ素子の配置間隔が半波長(0.5λ)とな
るようにアレー半径を1.27λとしている。アンテナ
素子の指向性パターンとしてはコサイン2乗電力指向性
として計算を行った。また、説明を簡単にするためビー
ムを送信する場合を例にして説明を行う。図8に、素子
ポートPE1〜PE16において励振される信号分布の中
心が8番目と9番目の素子ポートPE8とPE9の中央に
位置する場合の上段マトリクス回路23の信号分布を示
す。図中の素子ポートPE1〜PE16における信号分布
F(ω)としては、隣接ビーム間隔が−3dBで交差す
るようなガウス分布を仮定しており、信号分布f(x)
との間にはFFTの関係が成立している。この図8
(c)から理解されるように16番目のビームポートP
B16には信号を給電する必要が無い。これはこの実施
例2のアンテナ構成が有する特徴であり、マトリクス回
路が有するFFTの性質から導き出される性質である。
信号分布F(ω)が左右対称な関数形として表されると
同時に励振される信号分布の中心が隣接する2ポートの
中央に位置する(あるいはN=16番目と1番目の素子
ポートPE16とPE1の間にちょうどまたがっている)
場合において、マトリクス回路の両端で180度の位相
変移が付与されるようにF(ω)に直線的な位相傾きが
与えられているという条件下において、対応する信号分
布f(x)のN=16番目のポートPB16(または1
番目のポートPB1)の値が0になるものである。
に同一参照符号を付けてある。この実施例2は実施例1
の場合と同じくアンテナ素子数は16素子であり、マト
リクス回路23,25は16ポートマトリクス回路であ
り、アンテナ素子の配置間隔が半波長(0.5λ)とな
るようにアレー半径を1.27λとしている。アンテナ
素子の指向性パターンとしてはコサイン2乗電力指向性
として計算を行った。また、説明を簡単にするためビー
ムを送信する場合を例にして説明を行う。図8に、素子
ポートPE1〜PE16において励振される信号分布の中
心が8番目と9番目の素子ポートPE8とPE9の中央に
位置する場合の上段マトリクス回路23の信号分布を示
す。図中の素子ポートPE1〜PE16における信号分布
F(ω)としては、隣接ビーム間隔が−3dBで交差す
るようなガウス分布を仮定しており、信号分布f(x)
との間にはFFTの関係が成立している。この図8
(c)から理解されるように16番目のビームポートP
B16には信号を給電する必要が無い。これはこの実施
例2のアンテナ構成が有する特徴であり、マトリクス回
路が有するFFTの性質から導き出される性質である。
信号分布F(ω)が左右対称な関数形として表されると
同時に励振される信号分布の中心が隣接する2ポートの
中央に位置する(あるいはN=16番目と1番目の素子
ポートPE16とPE1の間にちょうどまたがっている)
場合において、マトリクス回路の両端で180度の位相
変移が付与されるようにF(ω)に直線的な位相傾きが
与えられているという条件下において、対応する信号分
布f(x)のN=16番目のポートPB16(または1
番目のポートPB1)の値が0になるものである。
【0025】従ってこの実施例2の構成ではN=16番
目のポートPB16に対しては固定位相器24−16お
よび増幅器Am16が除去され、それだけアンテナの低
価格化に有効である。なおポートPB16と、下段マト
リクス回路25の対応ポートにそれぞれ終端素子31と
32により終端される。図9にこの実施例2について計
算したビームパターンを示す。この図9から、この実施
例2では、上段マトリクス回路21に給電するポート数
が1個減っているが、ビームパターンが大きく劣化する
ことは無く、ビーム方向によらず均一な指向特性(ビー
ムパターン)が実現されていることが分かる。
目のポートPB16に対しては固定位相器24−16お
よび増幅器Am16が除去され、それだけアンテナの低
価格化に有効である。なおポートPB16と、下段マト
リクス回路25の対応ポートにそれぞれ終端素子31と
32により終端される。図9にこの実施例2について計
算したビームパターンを示す。この図9から、この実施
例2では、上段マトリクス回路21に給電するポート数
が1個減っているが、ビームパターンが大きく劣化する
ことは無く、ビーム方向によらず均一な指向特性(ビー
ムパターン)が実現されていることが分かる。
【0026】実施例3
この実施例3ではマトリクス回路23,25のポート数
やアンテナ素子配置、アンテナ素子指向性等は実施例2
の場合と同じであり、アンテナ構成は図7で示したもの
と同一であるが、この実施例3では上段マトリクス回路
23のビームポートPB1〜PB16における信号分布f
(x)を、実施例2で求められた信号分布f(x)を用
いて、図10(c)に示すように1番目からN−1番目
までのポートPB1〜PB16の各振幅値を一定の値(図
8(c)中のN−1=15個のポートPB1〜PB15の
各電力を平均した値)とする。信号分布f(x)の位相
値については図10(d)に示すように図8(d)で示
したものと同じものを使った。上段マトリクス回路23
の素子ポートPE1〜PE16における信号分布F(ω)
は図10(c)および(d)に示したf(x)から求
め、これらの信号分布f(x)とF(ω)との間にはF
FTの関係を成立させた。この信号分布F(ω)を図1
0(a),(b)に示す。図11にこの実施例3につい
て計算したビームパターンを示す。これらの結果から分
かるように、上段マトリクス回路23のN−1=15個
のポートに給電する信号電力を一定値とした場合におい
てもビームパターンが大きく劣化しておらず、ビーム方
向によらず均一な指向特性(ビームパターン)が実現さ
れていることが分かる。このように上段マトリクス回路
23へ給電する信号電力を一定値とすることで、下段マ
トリクス回路25で分配された信号の振幅をポートに応
じた調整をする必要がなくなり低価格化に有効である。
このように上段マトリクス回路23へ給電する信号電力
を一定値とした場合には、バイアス値を変える等の手段
によって増幅器Am1〜Am15の出力を変える必要が
無く、効率が最も高くなるバイアス値で増幅器Am1〜
Am15を動作させることが可能となる。また、同じ増
幅器を複数個用いれば良いことから、低価格化に有効で
あり、増幅器が故障した場合の冗長回路を必要とする場
合も複数の増幅器を準備する必要が無い。さらに各々の
ポートに接続された増幅器の特性が均一になることか
ら、上段マトリクス回路23への給電信号が、増幅器特
性のバラツキによって乱されることがなくなり、安定し
たビーム形成が可能となる。
やアンテナ素子配置、アンテナ素子指向性等は実施例2
の場合と同じであり、アンテナ構成は図7で示したもの
と同一であるが、この実施例3では上段マトリクス回路
23のビームポートPB1〜PB16における信号分布f
(x)を、実施例2で求められた信号分布f(x)を用
いて、図10(c)に示すように1番目からN−1番目
までのポートPB1〜PB16の各振幅値を一定の値(図
8(c)中のN−1=15個のポートPB1〜PB15の
各電力を平均した値)とする。信号分布f(x)の位相
値については図10(d)に示すように図8(d)で示
したものと同じものを使った。上段マトリクス回路23
の素子ポートPE1〜PE16における信号分布F(ω)
は図10(c)および(d)に示したf(x)から求
め、これらの信号分布f(x)とF(ω)との間にはF
FTの関係を成立させた。この信号分布F(ω)を図1
0(a),(b)に示す。図11にこの実施例3につい
て計算したビームパターンを示す。これらの結果から分
かるように、上段マトリクス回路23のN−1=15個
のポートに給電する信号電力を一定値とした場合におい
てもビームパターンが大きく劣化しておらず、ビーム方
向によらず均一な指向特性(ビームパターン)が実現さ
れていることが分かる。このように上段マトリクス回路
23へ給電する信号電力を一定値とすることで、下段マ
トリクス回路25で分配された信号の振幅をポートに応
じた調整をする必要がなくなり低価格化に有効である。
このように上段マトリクス回路23へ給電する信号電力
を一定値とした場合には、バイアス値を変える等の手段
によって増幅器Am1〜Am15の出力を変える必要が
無く、効率が最も高くなるバイアス値で増幅器Am1〜
Am15を動作させることが可能となる。また、同じ増
幅器を複数個用いれば良いことから、低価格化に有効で
あり、増幅器が故障した場合の冗長回路を必要とする場
合も複数の増幅器を準備する必要が無い。さらに各々の
ポートに接続された増幅器の特性が均一になることか
ら、上段マトリクス回路23への給電信号が、増幅器特
性のバラツキによって乱されることがなくなり、安定し
たビーム形成が可能となる。
【0027】なおこのように上段マトリクス回路23へ
の給電信号がビームポートにかかわらず一定であるか
ら、十分な信号レベルが得られれば、増幅器Am1〜A
m15を省略してもよい。また図4に示した実施例1に
おいても、実施例3に示したと同様の手法により、上段
マトリクス回路23の各ビームポートPB1〜PB16に
対する給電信号のレベルを同一とした場合に、図6に示
したビームパターンと同様なビームパターンが得られる
ことを確認した。つまり図4に示した構成において、増
幅器Am1〜Am16として同一の増幅器を同一利得で
使用してもよく、場合によっては増幅器Am1〜Am1
6を省略してもよい。更に上述では送信ビームを形成し
たが、同様に受信ビームを形成できることは容易に理解
されよう。図1、図4、図7において、上段マトリクス
回路23の素子ポートにおける信号分布F(ω)とビー
ムポートにおける信号分布f(x)とがFFTの関係に
なるように振幅値を設定するためには増幅器に限らず例
えば減衰器などレベル調整器であればよい。
の給電信号がビームポートにかかわらず一定であるか
ら、十分な信号レベルが得られれば、増幅器Am1〜A
m15を省略してもよい。また図4に示した実施例1に
おいても、実施例3に示したと同様の手法により、上段
マトリクス回路23の各ビームポートPB1〜PB16に
対する給電信号のレベルを同一とした場合に、図6に示
したビームパターンと同様なビームパターンが得られる
ことを確認した。つまり図4に示した構成において、増
幅器Am1〜Am16として同一の増幅器を同一利得で
使用してもよく、場合によっては増幅器Am1〜Am1
6を省略してもよい。更に上述では送信ビームを形成し
たが、同様に受信ビームを形成できることは容易に理解
されよう。図1、図4、図7において、上段マトリクス
回路23の素子ポートにおける信号分布F(ω)とビー
ムポートにおける信号分布f(x)とがFFTの関係に
なるように振幅値を設定するためには増幅器に限らず例
えば減衰器などレベル調整器であればよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の円形ア
レーアンテナはマトリクス回路と固定位相器によって構
成され、電力分配回路や可変位相器等の可変デバイスや
複雑なビーム制御を必要としない。したがって回路構成
も比較的簡易であり、可変デバイスを制御するための回
路等も必要としないため、アンテナの低価格化が可能で
ある。マルチビームも簡単に構成することができる。ま
た、この発明はビームの共通増幅を行うことに適した構
造となっており、アレーアンテナ素子が接続された上段
マトリクス回路と、もう一方の給電端子が接続された下
段マトリクス回路の間に増幅器を配置することで容易に
共通増幅機能を持たせることが可能となる。
レーアンテナはマトリクス回路と固定位相器によって構
成され、電力分配回路や可変位相器等の可変デバイスや
複雑なビーム制御を必要としない。したがって回路構成
も比較的簡易であり、可変デバイスを制御するための回
路等も必要としないため、アンテナの低価格化が可能で
ある。マルチビームも簡単に構成することができる。ま
た、この発明はビームの共通増幅を行うことに適した構
造となっており、アレーアンテナ素子が接続された上段
マトリクス回路と、もう一方の給電端子が接続された下
段マトリクス回路の間に増幅器を配置することで容易に
共通増幅機能を持たせることが可能となる。
【0029】また、請求項2の発明によればアンテナを
構成する回路の要素の削減が可能であり、請求項4の発
明によれば増幅器を用いて信号増幅する場合において
も、増幅器を高い効率で使うことが可能であると同時
に、1種類の増幅器を用いれば良いため低価格化に有効
である。また各々のポートに接続された増幅器の特性が
均一になることから、安定したビーム形成が可能とな
る。
構成する回路の要素の削減が可能であり、請求項4の発
明によれば増幅器を用いて信号増幅する場合において
も、増幅器を高い効率で使うことが可能であると同時
に、1種類の増幅器を用いれば良いため低価格化に有効
である。また各々のポートに接続された増幅器の特性が
均一になることから、安定したビーム形成が可能とな
る。
【図1】この発明の実施形態を示す図。
【図2】この発明の実施形態におけるマトリクス回路2
3の信号分布の例を示す図。
3の信号分布の例を示す図。
【図3】この発明の実施形態におけるマトリクス回路2
3の信号分布の他の例を示す図。
3の信号分布の他の例を示す図。
【図4】この発明の実施例1を示す図。
【図5】実施例1におけるマトリクス回路23の信号分
布の例を示す図。
布の例を示す図。
【図6】実施例1のアンテナのビームパターンを示す
図。
図。
【図7】この発明の実施例2および実施例3を示す図。
【図8】実施例2におけるマトリクス回路23の信号分
布の例を示す図。
布の例を示す図。
【図9】実施例2のアンテナのビームパターンの例を示
す図。
す図。
【図10】実施例3におけるマトリクス回路23の信号
分布の例を示す図。
分布の例を示す図。
【図11】実施例3のアンテナのビームパターンの例を
示す図。
示す図。
【図12】円形アレーアンテナの例を示す図。
【図13】従来の円形アレーアンテナを示す図。
【図14】図13に示した従来の円形アレーアンテナの
ビームパターンを示す図。
ビームパターンを示す図。
【図15】従来の円形アレーアンテナの他の例を示す
図。
図。
【図16】図15に示した従来の円形アレーアンテナに
おけるマトリクス回路14の信号分布を示す図。
おけるマトリクス回路14の信号分布を示す図。
【図17】図15に示した従来の円形アレーアンナテに
おけるマトリクス回路14の信号分布の他の例を示す
図。
おけるマトリクス回路14の信号分布の他の例を示す
図。
【図18】図15に示した従来の円形アレーアンテナに
おけるマトリクス回路14の信号分布の更に他の例を示
す図。
おけるマトリクス回路14の信号分布の更に他の例を示
す図。
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フロントページの続き
(72)発明者 堀 俊和
東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日
本電信電話株式会社内
Fターム(参考) 5J021 AA05 AA08 CA06 DB03 EA04
FA05 FA26 GA02 HA02 HA05
HA10
Claims (4)
- 【請求項1】 360度/N(Nは4以上の整数)の等
角度で円形上に配置されたN個のアンテナ素子とNポー
トのFFT(高速フーリエ変換)回路として動作する第
1および第2マトリクス回路と、 前記N個のアンテナ素子と前記第1マトリクス回路の一
方のNポートとの間に接続され、i番目(i=1,2,
…,N,N+1=1)のポートとアンテナ素子の間の位
相差をΨi とすると、Ψi+1 −Ψi =180度/Nある
いは−180度/Nとなる位相付与手段と、 前記第1マトリクス回路の他方のNポートと、前記第2
マトリクス回路の一方のNポートとの対応するものとの
間にそれぞれ接続され、前記アンテナ素子が円形上に配
置されたことに基づく行路差を補正するN個の固定位相
器と、を具備することを特徴とする円形アレーアンテ
ナ。 - 【請求項2】 360度/N(Nは4以上の整数)の等
角度で円形上に配置されたN個のアンテナ素子と、 NポートのFFT(高速フーリエ変換)回路として動作
する第1および第2マトリクス回路と、 前記N個のアンテナ素子と前記第1マトリクス回路の一
方のNポートとの間に接続され、i番目(i=1,2,
…,N,N+1=1)のポートとアンテナ素子の間の位
相差をΨi とすると、Ψi+1 −Ψi =180度/Nある
いは−180度/Nとなる位相付与手段と、 前記第1マトリクス回路の他方のNポート中の1ポート
を除いたN−1と、前記第2マトリクス回路の一方のN
ポートとの対応するものとの間にそれぞれ接続され、前
記アンテナ素子が円形上に配置されたことに基づく行路
差を補正するN−1個の固定位相器とを具備する円形ア
レーアンテナ。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のアンテナにおい
て、 前記固定位相器とそれぞれ直列に挿入され、前記第1マ
トリクスの前記アンテナ素子側のポートにおいて実現し
ようとする信号分布と、前記固定位相器側のポートにお
ける信号分布との間に高速フーリエ変換の関係を成立さ
せる振幅値をそれぞれ与える複数の増幅器を備えること
を特徴とする円形アレーアンテナ。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載のアンテナにおい
て、 前記固定位相器とそれぞれ直列に挿入され、同一利得の
複数の増幅器を備えることを特徴とする円形アレーアン
テナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001254966A JP2003069334A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 円形アレーアンテナ |
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JP2001254966A JP2003069334A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 円形アレーアンテナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003069334A true JP2003069334A (ja) | 2003-03-07 |
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ID=19083034
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003069334A (ja) |
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- 2001-08-24 JP JP2001254966A patent/JP2003069334A/ja active Pending
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