JP2000022439A - 給電方法およびフェーズドアレーアンテナ - Google Patents

給電方法およびフェーズドアレーアンテナ

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JP2000022439A JP18118398A JP18118398A JP2000022439A JP 2000022439 A JP2000022439 A JP 2000022439A JP 18118398 A JP18118398 A JP 18118398A JP 18118398 A JP18118398 A JP 18118398A JP 2000022439 A JP2000022439 A JP 2000022439A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】給電ポートの位置によってビーム方向が決定さ
れるマトリクス回路を用いたフェーズドアレーアンテナ
に関し、アンテナ効率を低下させることなく低サイドロ
ーブ特性を得ることが可能で、指向性制御を容易に行う
ことのできる給電方法、およびこれを用いた給電回路を
有するフェーズドアレーアンテナの実現を目的とする。 【解決手段】 給電されるポートの位置によりビーム方
向が決定されるマトリクス回路を用いたフェーズドアレ
ーアンテナにおいて、前記マトリクス回路の出力におけ
る中心位相を給電ポートの位置に依らず一定とし、前記
マトリクス回路の給電ポート(i,j)に給電した時の
ビーム方向を(θi,φj)、所望のビーム方向を(θ
s,φs)とするとき、Sin(θs)−Sin(θ
i)およびSin(φs)−Sin(φj)を変数とす
るガウス関数により求められる電力密度分布に従って、
前記マトリクス回路の3つ以上の給電ポートに同相で信
号を分配するか、又は、前記マトリクス回路の3つ以上
の給電ポートから同相で信号を合成するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給電ポートの位置
によってビーム方向が決定されるマトリクス回路を用い
たフェーズドアレーアンテナに関し、特に、アンテナ効
率を低下させることなく、低サイドローブ特性を得るこ
とが可能で、指向性制御を容易に行うことのできる給電
方法、およびこれを用いた給電回路を有するフェーズド
アレーアンテナに係る。
【0002】
【従来の技術】給電ポートの位置によってビーム方向が
決定されるマトリクス回路を用いたフェーズドアレーア
ンテナは、給電点(給電を行うマトリクス回路のポー
ト)の位置に対応してビーム方向が変化することから給
電点切換走査型のフェーズドアレーアンテナと呼ばれて
いる。
【0003】一般的に走査の細かさ(個々のビーム間
隔)はビーム幅程度となり、信号を入力するポートを適
当に選択することにより幾つかのマルチビームを発生さ
せることが可能という特徴を有している。〔文献:電子
通信学会、「アンテナ工学ハンドブック」、5章、オー
ム社 参照〕
【0004】図12はNポートの一次元マトリクス回路
を用いた直接放射型のフェーズドアレーアンテナを説明
する図である。同図において、数字符号31は入力信
号、32はマトリクス回路、33は素子アンテナ、34
−1〜34−5はビームの方向を示している。入力信号
31は、所望するビーム方向に応じて入力位置(この場
合はポート1〜ポートNの中のいずれか1つ)を選択し
て入力する。
【0005】同図のマトリクス回路32としてはバトラ
ーマトリクス等が用いられる。また、34−1,34−
2,34−3は、それぞれポート1、ポート2、ポート
3から信号が給電された場合のビーム方向であり、34
−4,34−5は、それぞれポートi、ポートNから信
号が給電された場合のビーム方向を示している。
【0006】マトリクス回路32に入力された信号はマ
トリクス回路32の中で分配され、ポート毎に異なる位
相差をもって出力される。信号を入力するポート位置に
よって、出力側で生じる位相の傾きが異なるため、給電
を行うマトリクス回路32のポート位置に応じてビーム
方向が変化する。
【0007】一般に給電点から入力された電力はマトリ
クス回路によって等分配されるため、開口面における振
幅分布は一様分布となり、このままの振幅強度で素子ア
ンテナ(放射素子)を励振したのではサイドローブ特性
が悪い。サイドローブ特性を改善するためには、開口面
励振分布に振幅テーパをつける必要がある。そのため、
放射素子の前に増幅器(または抵抗器)を付加し、その
増幅率(または抵抗値)を素子毎に変えることが行われ
ている。
【0008】また、アンテナの放射素子数が十分に大き
な場合には、アンテナ周辺部の放射素子を適当に間引く
ことによってサイドローブ特性を改善する方法も報告さ
れている。〔文献:電子通信学会、「アンテナ工学ハン
ドブック」、5章、11章、オーム社 参照〕しかし、
どちらの方法とも数多く存在する放射素子を制御対象と
していることから、必要に応じてビームのサイドローブ
を下げる等の指向性制御(適応制御)を行うことは容易
でない。
【0009】給電点切換走査型アンテナのビーム数、お
よびビーム方向は給電点の数(マトリクス回路のポート
の数)で制約を受ける。これを解決するものとしてマト
リクス回路と2ポートの可変電力分配器を組み合わせた
アンテナが提案されている。〔文献:小林他、「マルチ
ビーム方向制御を実現するバトラーマトリクス型給電回
路」、信学技報、SANE96−3、SAT96−3、
pp.13−18、1996年4月 参照〕
【0010】図13は、これを説明するものである。同
図において、数字符号31〜33は先に説明した図12
と同様であり、35は可変電力分配器(図では略号にて
VPDと表記)、45は電力合成器(図では略号にてP
Cと表記)を表している。可変電力分配器35は、隣接
する2ビームを形成するバトラーマトリクス32の2つ
の給電端子に信号を任意の電力比に分割して同相で供給
するものである。これをバトラーマトリクスと組み合わ
せることにより、隣接する2ビームの間の任意方向にビ
ームを指向させることを可能としている。
【0011】図14、および図15はバトラーマトリク
スのポート数を16とし、無指向性の素子アンテナを
0.79λの等間隔で配置した場合のアンテナパターン
計算結果である(λは信号の波長である)。図14は信
号を1つのポートから給電した場合のビームパターンを
各々示したものであり、これは、可変電力分配器の分配
比を1:0(または0:1)として給電する場合に対応
している。
【0012】数字符号36〜41は順番にポート6〜ポ
ート11から給電した場合のアンテナパターンに対応し
ており、各々のビームは約4.5゜間隔で隣接してい
る。なお、ポート6,7,8から給電した場合のビーム
パターンはポート11,10,9から給電した場合のビ
ームパターンと、0゜の角度をはさんで対称である。
【0013】図15は可変電力分配器により信号を分配
してポート8とポート9に同相で供給した場合のアンテ
ナパターンの計算結果であり、図16はその実験結果を
示すものである。なお、実験に用いたバトラーマトリク
スの中心周波数は2.5175GHzである。電力分配
比αを用いてポート8,ポート9に供給する信号電力を
それぞれ1−α,αと表わすとき、数字符号42,52
は、α=1に対応し、43,53および44,54は、
α=0.75およびα=0.5に対応する。
【0014】図15、(または図16)には記していな
いが、α=0.25およびα=0の場合のアンテナパタ
ーンは、それぞれ、α=0.75およびα=1のアンテ
ナパターンと0゜の角度を挟んで対称な(または概ね対
称)パターンとなる。電力分配比αに応じてビーム方向
が変化しており、α=0,0.25,0.5,0.7
5,1のそれぞれに対応するビーム方向は+2.3゜,
+1.l゜,0゜,−1.1゜,−2.3゜である。
【0015】電力分配比αを0〜1まで連続的に変えた
場合は、ビーム方向が+2.3゜〜−2.3゜まで連続
的に変化する。α=0.75およびα=0.5に対応す
るアンテナパターンにおいて、一つのポートから給電し
た場合(α=1またはα=0の場合)と比べてサイドロ
ーブが低くなっている。
【0016】その埋由は、2つの異なるポートから同相
で供給された信号は、バトラーマトリクス出力側ポート
の中央部分で位相がほぼ一致していても端の部分では比
較的大きな位相差が生じるために信号電力の一部分が打
ち消し合い、結果的に開口面励振分布において振幅テー
パが生じるためである。
【0017】なお、α=0(またはα=l)に対応する
開口面の振幅分布は一様分布であり、α=0.5に対応
する開口面の振幅分布はコサイン分布である。また、α
=0.75におけるサイドローブレベルがメインローブ
を挟んで左右で異なる値になっているのは開口面励振分
布の位相の傾きが一定では無く、位相面に誤差が生じて
いるためである。
【0018】開口面励振分布の位相面に誤差が存在する
場合、誤差が無い場合と比較して指向特性(近軸サイド
ローブ特性等)が劣化することが知られている。このア
ンテナ構成で、開口面励振分布の位相の傾きが一定とな
り位相誤差が0となるのはα=0,0.5,1の3つの
場合である。これ以外の場合は開口面分布の位相面が波
打ったものとなる。(開口面の中央部分で位相の傾きが
小さく、両端部分で位相の傾きが大きい)
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のア
ンテナにおいては、サイドローブ特性を改善するために
放射素子の前段に増幅器を設置して、その増幅率を素子
毎に変えることにより調整していた。このために、増幅
率の異なる複数種類の増幅器を用意するか、増幅器のバ
イアス電流を変えることによって、その増幅率を変えて
使用する必要があった。
【0020】この場合、複数種類の増幅器を用意する方
法では経済性が損なわれ、増幅器の増幅率を変える方法
では、アンテナの効率が低下する。また、増幅器のかわ
りに減衰率の異なる減衰器を用いたり、アンテナ周辺部
の放射素子を間引くことによってサイドローブ特性を改
善する方法の場合もアンテナ効率が劣化する(電力を無
駄にしている)。さらに、これらの方法は、マトリクス
回路と放射素子との間の位相誤差を増大させる要因とな
るため、アンテナ特性(広角サイドローブ特性や利得な
ど)の劣化を招いたり、アンテナ設計を複雑化させると
いう課題もあった。
【0021】一方、連続的にビーム方向を変化させるた
めに、マトリクス回路に2ポートの可変電力分配器を組
み合わせた構成のアンテナでは、ビーム方向によって利
得やサイドローブ特性等が変化してしまう。また、ビー
ム方向によっては、開口面励振分布の位相面に大きな誤
差を生じ、良好な指向特性が得られないという課題もあ
った。
【0022】さらに、従来のアンテナに共通する課題と
して、必要に応じてビームのサイドローブを下げる等の
指向性制御を行うことや、複数ビームを同時に形成する
マルチビームアンテナの場合、各々のビームについて個
別に指向性制御を行うことが非常に難しいという課題が
あった。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段により解決
される。すなわち、請求項1の発明は、給電されるポー
トの位置によりビーム方向が決定されるマトリクス回路
を用いたフェーズドアレーアンテナにおいて、前記マト
リクス回路の出力における中心位相を給電ポートの位置
に依らず一定とし、
【0024】前記マトリクス回路の給電ポート(i,
j)に給電した時のビーム方向を(θi,φj)、所望
のビーム方向を(θs,φs)とするとき、Sin(θ
s)−Sin(θi)およびSin(φs)−Sin
(φj)を変数とするガウス関数により求められる電力
密度分布に従って、前記マトリクス回路の3つ以上の給
電ポートに同相で信号を分配するか、又は、前記マトリ
クス回路の3つ以上の給電ポートから同相で信号を合成
する給電方法である。
【0025】請求項2の発明は、請求項1に記載の給電
方法において、給電ポート(i,j)の、i又はjのい
ずれか一方が一つの値のみを採るように構成したもので
ある。例えば、マトリクス回路が横方向Nポート、縦方
向Mポートから成る2次元的なマトリクス回路の場合、
給電ポート(i,j)(i=1,2,3,...,N)
(j=1,2,3,...,M)のi(またはj)につ
いてのみ3つ以上の給電ポートを用いて本発明を適用し
た場合は横方向(または縦方向)のみのアンテナ特性の
改善を図るものである。また、N=1またはM=1の場
合は1次元の直線アレーアンテナとなる。
【0026】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の給電方法によって、信号を分配、又は合成する
給電回路を具備するフェーズドアレーアンテナである。
請求項4の発明は、請求項3に記載のフェーズドアレー
アンテナにおいて、給電回路が、光により空間的に分配
合成される手段を具備するように構成したものである。
【0027】先に説明したように、従来のアンテナで
は、マトリクス回路に信号を給電する際、1ポート、ま
たは隣接する2ビームを形成する2ポートから給電を行
っており、マトリクス回路と放射素子との間で、各々の
振幅を調整することによりサイドローブ等のアンテナ特
性の改善を図るようにしていた。
【0028】本発明は、マトリクス回路のポート(i,
j)からのみ給電した場合のビーム方向を(θi,φ
j)、所望ビーム方向を(θs,φs)とするとき、送
信信号(または受信信号)を、Sin(θs)−Sin
(θi)、およびSin(φs)−Sin(φi)を変
数とするガウス関数またはこれに類する電力密度分布を
もってマトリクス回路の3つ以上の複数ポートに同相で
分配(または複数ポートから同相で合成)する給電回路
を有することを最も主要な特徴とする。
【0029】マトリクス回路を用いたフェーズドアレー
アンテナが給電を行うポートの位置に応じてビーム方向
が変化するのは、入力信号がマトリクス回路で分配され
ると同時に給電を行うポートの位置によって、それぞれ
の出力ポートにおける信号の位相が回転し、位相面に傾
きを生じるためである。これは原理上、フーリエ変換を
行っていると考えることができる。
【0030】xを変数としたガウス関数aExp(−b
2 )のフーリエ変換は、同じくガウス関数の形cEx
p(−dx2 )になる。a,b,c,dは係数である。
つまり、入力信号をガウス関数の振幅分布でマトリクス
回路に給電した場合、出力信号における振幅分布はガウ
ス関数となる。
【0031】また、フーリエ変換の性質から、入力信号
の分布形状をそのままに、給電位置(給電ポート)を変
えた場合、出力信号は位相面の傾きが一定置だけ変化す
るのみであり、振幅分布は変化しない。すなわち、開口
面励振分布の位相面に歪を生じさせること無くビーム方
向のみを変化させることが可能である。なお、上記の性
質はフーリエ変換における時間軸の推移と呼ばれるもの
である。
【0032】信号の振幅成分は電力成分の平方根に比例
するので、電力分布がガウス関数で表わされる場合、振
幅成分もまたガウス関数である。また、関数が、x,y
の2変数(マトリクス回路が2次元)となっても、フー
リエ変換は各変数について独立に行われるので、1変数
の問題に帰着する。
【0033】つまり、関数aExp(−bx2 ),eE
xp(−fy2 )のフーリエ変換がそれぞれcExp
(−dx2 ),gExp(−hy2 )である場合,2次
元のマトリクス回路において,人力信号の横方向分布を
aExp(−bx2 )、縦方向分布をeExp(−fx
2 )とすれば、出力の横方向分布、縦方向分布はそれぞ
れcExp(−dx2 ),gExp(−hx2 )であ
り、アンテナが形成するビームパターンについても横方
向、縦方向について1次元の場合に帰着される。
【0034】以上のことから、本発明の給電回路によっ
てマトリクス回路に給電された信号は、ガウス関数の振
幅テーパを有することになる。ガウス関数で表わされる
振幅テーパの開口面分布(ガウス分布)は低サイドロー
ブの指向性パターンを与えるものとして知られており、
低サイドローブで高利得の指向性パターンを与える分布
として代表的なテイラー分布と非常に良く似ていること
が知られている。
【0035】このように、マトリクス回路の出力側にお
いて良好な指向特性を与える開口面励振分布が得られる
ため、放射素子を間引いたり、放射素子前段の増幅器の
利得を各々調整する必要が無い。従って、アンテナ効率
を劣化させることなく、低サイドローブ特性を得ること
が可能である。
【0036】また、信号給電における電力密度分布を変
化させる(Exp(−bx2 )のbを変化させる)こと
により必要に応じてビームのサイドローブを下げる等の
指向性制御を行うことが可能となる。また、所望のビー
ム方向を変化させた場合でも、同じ電力密度分布を用い
てマトリクス回路の複数ポートに給電することにより、
開口面分布の振幅分布をほぼ同じ形に保つことが可能で
ある。
【0037】従って、ビーム方向を変化させた場合にお
いても、利得や、サイドローブ特性等を、概ね一定に保
つことが可能である。フーリエ変換の性質上、開口面励
振分布で得ようとするエッジテーパ(両端の素子の中央
の素子に対する励振振幅比)が深くなる程、給電信号の
電力密度分布は広くする必要がある。しかし、開口面励
振分布に.比較的深いエッジテーパを設けた場合におい
ても、要求される電力密度分布の広がりは小さなもので
ある。
【0038】例えば、バトラーマトリクスを用いた場
合、開口面励振分布のエッジテーパを−20dBとした
場合においても、3ポート分の幅があれば最大で約9
9.8%までカバーすることが可能であり、開口而励振
分布のエッジテーパを−50dBとした場合でも3ポー
ト分の幅があれば約95%まで(4ポートなら約99%
まで)カバーすることが可能である。
【0039】実際に3ポートまたは4ポートを用いて給
電を行った場合、マトリクス回路のポート位置と給電信
号が従う電力密度分布のビーク位置との関係によって、
得られる開口面分布の振幅分布に多少の変化がみられる
が、基本的に上記のことはマトリクス回路規模に依存し
ない。
【0040】従って、本発明の技術を用いた場合は、マ
トリクス回路規模が大きな場合(アレーアンテナの規模
が大きな場合)でも、マトリクス回路における1次元方
向あたりの信号給電に、3ないし4ポートを用いれば、
サイドローブレベルを下げることが可能になるととも
に、ビーム方向を変化(位相面を変化)させた場合でも
パターン形状をある程度一定に保つことが可能になる。
【0041】なお、以上の説明では、マトリクス回路が
2次元の構成を採る場合について、述べているが、本発
明は、マトリクス回路が1次元の構成、すなわち、給電
ポート(i,j)のiまたはjのいずれか一方が、1の
みをとり得るような、例えば直線アレーアンテナの場合
にも適用できるものであることは、これまでの記述から
も明らかである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、Nポートのマトリクス回路
であるNポートのバトラーマトリクスを用いた直接放射
型の(一次元)直線アレーアンテナを例にとり、本発明
を説明する。図1〜図3は本発明の、実施の形態の第1
〜第3の例を説明する図である。これらの図において、
数字符号1は入力信号、2はマトリクス回路、3は素子
アンテナ、4はNポート可変電力分配器、5はM×Nポ
ート電力分配器、6は電力合成器を表している。
【0043】図1は、マトリクス回路2と、信号を任意
の電力比に分割して同相でマトリクス回路に供給するN
ポート可変電力分配器4とを、組み合わせたものであ
る。図3はk個のマルチビームを想定したものであり、
k個のNポート可変電力分配器1−1〜1−kを電力合
成器を介してマトリクス回路に接続した構成となってい
る。図2は連続的なビーム走査を必要としない場合にお
いて、可変電力分配器の代わりに、予め幾つかの電力分
配比が設定されたM×Nポート電力分配器5を用いるも
のである。
【0044】なお、広範囲のビーム走査を必要としない
場合などは、必ずしもマトリクス回路のNポート全てに
信号給電する必要は無いので、使用しないポートは終端
しておけば良い。また、上記のマトリクス給電回路(N
ポート可変電力分配器4、M×Nポート電力分配器5)
は、DSP等のデジタル回路を用いれば比較的容易に実
現することができる。
【0045】次に、素子アンテナ配置を距離dλの等間
隔配置とし、マトリクス回路の各ポートヘ給電する電力
密度分布を求める。マトリクス回路の出力における隣接
ポートの位相差は、入カポートの位置によって(−(N
−1)/N)*180゜〜(+(N−1)/N)*18
0゜まで、(2/N)*180゜刻みでN通りの値を取
り得る。
【0046】これらに対応する入カポートを出力位相差
が小さい順にポート1,ポート2,・・・・,ポートN
とする。一般に素子アンテナの指向特性はアレーアンテ
ナ全体の指向特性と比較して非常にブロードなものとな
るので、ビーム方向を求めるにあたって.素子アンテナ
の指向特性の影響は殆ど考えなくて良い。以上のことか
ら、給電を行うポー卜位置iに対応するビーム方向θi
はマトリクス回路の出力位相差よりθi=Sin-1(−
(2i−N−1)/2Nd)と表わされる。
【0047】よって、Sin(θi)=−(2i−N−
1)/2Ndである。ここで、所望のビーム方向をθs
とするとき、マトリクス回路の各ポートへの信号電力は
以下の電力密度分布に従う aExp(−bx2 )、 x=Sin(θs)−Sin(θi) =Sin(θs)−(N+1)/2Nd+i/Nd
【0048】または、X=xNdとして、 A Exp(−BX2 )、 X=Sin(θs)Nd−(N+1)/2+i ここで、b(またはB)は開口面励振分布のエッジテー
パを規定する比例定数であり、a(またはA)は規格化
定数である。図4は上記電力密度分布とマトリクス回路
の各ポートヘ給電する信号電力との関係を示したもので
ある。
【0049】図5〜図8はN=16、dλ=0.79λ
とし、ビーム方向0゜,−1.1゜,−2.3゜の3つ
の場合について、信号を前記の電力密度分布に従って給
電した場合のアンテナパターンの計算結果である。図5
は電力密度分布において比例定数Bを4.0とした場合
のものであり、このときの規格化定数Aは1.13であ
る。
【0050】同図において、数字符号10、11、12
はそれぞれビーム方向−2.3゜,−1.1゜,0゜に
対応している。図6は比例定数Bを2.0とした場合の
結果であり、このときの規格化定数Aは0.798であ
る。数字符号13、14、15はそれぞれビーム方向−
2.3゜,−1.1゜,0゜に対応している。
【0051】ちなみにビーム方向−1.1°,−2.3
゜はそれぞれSin−1(−1/64/0.79),S
in-1(−1/32/0.79)に対応しており、図
5、図6は信号給電にポート6〜ポート12までの7つ
のポートを用いている。図5および図6の結果より、比
例定数Bの値を変えることにより、アンテナパターンの
サイドローブレベルを制御することが可能であることが
分かる。
【0052】また、従来のアンテナとは異なり、ビーム
方向を変えてもアンテナパターンの形状が概ね一定に保
たれており、良好な指向特性が得られていることが分か
る。図7は電力密度分布において、比例定数Bを4.
0、規格化定数Aは1.13とし、マトリクス回路の4
つのポート(ポート7,8,9,10)から信号給電を
行った場合の計算結果である。
【0053】図8は比例定数Bを4.0、規格化定数A
は1.13とし、3つのポート(ポート8,9,10)
から信号給電を行った場合の計算結果である。図7にお
ける数字符号16、17、18はそれぞれビーム方向−
2.3゜,−1.1゜,0゜に対応しており、図8にお
ける数字符号19、20、21はそれぞれビーム方向−
2.3゜,−1.1゜,0゜に対応している。
【0054】数字符号21のパターンでは、サイドロー
ブレベルが高めの値(ビーム方向−0°の場合は、信号
給電の分布のピークがポート8,9の中間にあることか
ら3つのポートを用いた場合は信号給電の非対称性が顕
著となっている)になっているが、4つのポートを用い
て給電を行った場合も3つのポートを用いた場合も、ビ
ーム方向を変えてもアンテナパターンの形状が概ね一定
に保たれている。
【0055】これらのことから本発明の技術は、多数の
放射素子を制御対象とする従来の技術と異なり、マトリ
クス回路の1次元方向あたり3つないし4つのポートか
らの信号給電によってサイドローブレベルを下げる等の
指向性制御が可能であることがわかる。図9は比例定数
Bを4.0、規格化定数Aは1.13とし、3つのポー
ト(ポート8,9,10)から信号給電を行った場合
(図8で示した計算結果と同条件)の実験結果である。
【0056】なお、実験で用いたマトリクス回路は、中
心周波数2.5175GHzのバトラーマトリクスであ
り、数字符号22、23、24はそれぞれビーム方向−
2.3゜,−1.l゜,0゜に対応している。実験に用
いたマトリクス回路の製造誤差のためにサイドローブレ
ベルが多少高めの直となっているが、図8で示した計算
結果と概ね一致していることが分かる。
【0057】この場合、用いられるポートは、単独で給
電した場合のビーム方向θi(またはφj)が所望ビー
ム方向θs(またはφs)に最も近い3ないし4ポート
である。これまでの説明では、説明を容易にするため、
各ポートに信号を与えて、素子アンテナから放射する送
信の場合について述べているが、本発明は、送信の場合
に限るものではなく、素子アンテナで捕らえた信号を合
成して受信する場合にも適用できるものであることはい
うまでもない。
【0058】ちなみに横方向Nポート、縦方向Mポート
の(2次元の)バトラーマトリクスを用いた平面アレー
アンテナの場合、各ポートヘ給電する電力密度分布は以
下のようになる。なお、素子アンテナ配置は横、縦方向
とも距離dλの等間隔配置とし、給電を行うポー卜位置
(i,j)に対応するビーム方向をを(θi,φj)と
する。
【0059】所望のビーム方向を(θs,φs)とした
場合、信号電力が従う横方向の電力密度は, aExp(−bx2 )、 x=Sin(θs)−Sin(θi) =Sin(θs)−(N+1)/2Nd+i/Nd または、X=xNdとして、 AExp(−BX2 )、 X=Sin(θs)Nd−(N+1)/2+i であり、
【0060】縦方向の電力密度は、 eExp(−fy2 )、 y=Sin(φs)−Sin(φs) =Sin(φs)−(M+1)/2Md+j/Md または、Y=yMdとして、 EExp(−FY2 )、 Y=Sin(φs)Md−(M+1)/2+j である。
【0061】よって、信号電力が従う電力密度は、それ
ぞれの方向における電力密度から、aeExp(−bx
2 −fy2 )、又は、AEExp(−BX2 −FY2
とあらわされる。ここでb,f(またはB,F)は開口
面励振分布のエッジテーパを規定する比例定数であり、
a,eまたはA,Eは規格化定数である。
【0062】図10、および図11は、請求項4の発明
に対応する実施の形態を説明するものである。これらは
給電回路の信号分配(または信号合成)を光を用いて空
間的に行う構成としたものであり、便宜上、送信を想定
している。図10は一次元マトリクス回路の信号給電に
光を用いる構成としたものであり、図11は2次元に構
成したマトリクス回路の信号給電に光を用いる構成とし
たものである。
【0063】これらの図において、数字符号25は電気
光変換器(図ではE/Oと表示)、26,29は光ファ
イバ、27は発光部、28は受光部、30は光電気変換
器(図ではO/Eと表示)を表わしている。また、数字
符号2はマトリクス回路、3は素子アンテナを表わして
おり、これらは、先に説明した図1〜図3の場合と同様
である。
【0064】量子エレクトロニクスの世界で最もよく出
てくる光ビームは、伝搬方向と垂直な向きの強度分布が
ガウス関数であるガウシアンビームであり、レーザーの
出力も一般にガウシアンビームであることが知られてい
る。〔文献:Amnon Yariv著、多田一神谷
共訳「光エレクトロニクスの基礎」,1章、2章,丸善
参照〕従って、光を用いればガウス関数の電力密度分
布で複数ポートに信号を給電することが可能である。
【0065】また、光の照射範囲は発光部と受光部との
距離を変えることによって制御可能なことから、アンテ
ナの指向性制御を容易に行うことが可能である。また、
光を用いていることから発光部と受光部との距離が短く
てすみ、受光部における信号の位相誤差の影響を殆ど考
える必要がなくなると同時に、高密度な回路実装が可能
になる。
【0066】光信号の伝送は光ファイバを用いれば良
く、これは、電磁ノイズに強く、低損失な信号伝送が可
能である。機械的な可動部分については、CDプレイヤ
ー等の光学ピックアップ系を流用することによって低コ
スト化を図ることができる。
【0067】従来、信号処理に光を用いたアンテナとし
て、レンズ等の光学系を用いてアレーアンテナの各素子
に信号給電を行うものが報告されているが、これは、レ
ンズ焦点位置等の光学系の制約によってコンフィグレー
シヨンが決まっており、サイドローブ特性などの指向性
制御(適応制御)は非常に困難なものであった。〔文
献:山田他、「ファイバ出射型光制御アレーアンテナの
リニアアレー励振実験」、電子情報通信学会1993秋
季大会論文集2、B−52 参照〕)
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、マトリクス回路の出力において良好な指向特性
を与える開口面励振分布が得られるため、放射素子を間
引いたり、放射素子前段の増幅器(または減衰器)の利
得を各々調整する必要が無い。従って、マトリクス回路
と放射素子との間の位相誤差を増大させたり、アンテナ
効率を劣化させること無く低サイドローブ特性を得るこ
とが可能である。
【0069】また、数多く存在する放射素子の振幅を直
接制御する必要が無いのでアンテナ全体の調整が簡単に
なり低コスト化につながると同時に、必要に応じてビー
ムのサイドローブを下げる等の指向性制御を行うことも
容易になる。そして、同じ電力密度分布を用いてマトリ
クス回路の複数ポートに給電することにより、ビーム方
向を変化させた場合でも、パターン形状を一定に保つこ
とが可能である。
【0070】さらに、マトリクス回路の信号給電側で指
向性パターンの制御を行っているため、複数ビームを同
時に形成するマルチビームアンテナの用途では、個々の
ビームについて個別に指向性制御を行うことが可能であ
る。
【0071】また、マトリクス回路における1次元方向
あたりの信号分配(または信号合成)を3ないし4と小
さくした場合は、マトリクス回路に接続する信号分配回
路(または信号合成回路)の規模を小さくすることが可
能になり、低コスト化につながる。更に、信号分配(ま
たは信号合成)が少ないことから、信号分配回路(また
は信号合成回路)内の干渉や損失が小さくなり、アンテ
ナ性能(S/N特性)が改善される。
【0072】請求項4の発明によれば、DSPや可変移
相器等で構成された可変電力分配器を用いることなくガ
ウス関数の電力密度分布で複数ポートに信号を給電する
ことが可能となる。また、アンテナパターン制御を非常
に簡単な機構で行うことが可能となる。
【0073】また、光を用いていることから給電回路に
おける信号の位相誤差を小さくすることができると共
に、高密度な回路実装が可能になる。光信号の伝送は光
ファイバを用いれば良く、このようにすれば、電磁ノイ
ズに強く、低損失な信号伝送が可能である。機械的な可
動部分については、CDプレイヤー等の光学ピックアッ
プ系を流用することによって低コスト化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の第2の例を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の第3の例を示す図であ
る。
【図4】本発明の場合の各ポートへの電力分配について
説明する図である。
【図5】本発明のアンテナパターンの第1の例を示す図
である。
【図6】本発明のアンテナパターンの第2の例を示す図
である。
【図7】本発明のアンテナパターンの第3の例を示す図
である。
【図8】本発明のアンテナパターンの第4の例を示す図
である。
【図9】本発明のアンテナパターンの第4の例の実験結
果を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態の第4の例を示す図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態の第5の例を示す図であ
る。
【図12】従来のフェーズドアレーアンテナの第1の例
を示す図である。
【図13】従来のフェーズドアレーアンテナの第2の例
を示す図である。
【図14】従来のアンテナパターンの第1の例を示す図
である。
【図15】従来のアンテナパターンの第2の例を示す図
である。
【図16】従来のアンテナパターンの第2の例の実験結
果を示す図である。
【符号の説明】
1 入力信号 2 マトリクス回路 3 素子アンテナ 4 Nポート可変電力分配器 5 M×Nポート電力分配器 6 電力合成器 10〜24 アンテナパターンの計算結果 25 電気/光変換器 126,29 光ファイバ 27 発光部 28 受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 博世 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA07 AA11 DB02 DB03 EA04 FA06 FA32 FA34 GA02 GA05 HA04 HA05 JA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給電されるポートの位置によりビーム方
    向が決定されるマトリクス回路を用いたフェーズドアレ
    ーアンテナにおいて、 前記マトリクス回路の出力における中心位相を給電ポー
    トの位置に依らず一定とし、 前記マトリクス回路の給電ポート(i,j)に給電した
    時のビーム方向を(θi,φj)、所望のビーム方向を
    (θs,φs)とするとき、 Sin(θs)−Sin(θi)およびSin(φs)
    −Sin(φj)を変数とするガウス関数により求めら
    れる電力密度分布に従って、前記マトリクス回路の3つ
    以上の給電ポートに同相で信号を分配するか、 又は、前記マトリクス回路の3つ以上の給電ポートから
    同相で信号を合成することを特徴とする給電方法。
  2. 【請求項2】 給電ポート(i,j)の、i又はjのい
    ずれか一方についてのみ3つ以上の給電ポートを用いて
    マトリクス回路に給電する請求項1に記載の給電方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の給電方法
    によって、信号を分配、又は合成する給電回路を具備す
    ることを特徴とするフェーズドアレーアンテナ。
  4. 【請求項4】給電回路が、光により空間的に分配合成さ
    れる手段を具備する請求項3に記載のフェーズドアレー
    アンテナ。
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