JP2000174537A - フェーズドアレーアンテナ - Google Patents

フェーズドアレーアンテナ

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JP2000174537A
JP2000174537A JP10344095A JP34409598A JP2000174537A JP 2000174537 A JP2000174537 A JP 2000174537A JP 10344095 A JP10344095 A JP 10344095A JP 34409598 A JP34409598 A JP 34409598A JP 2000174537 A JP2000174537 A JP 2000174537A
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Japan
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phase shifter
sub
time delay
array antenna
phased array
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JP10344095A
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Shiro Kitao
史郎 北尾
Hiroaki Nakaaze
弘晶 中畔
Rumiko Yonezawa
ルミ子 米澤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信用のフェーズドアレーアンテナとして、
任意の方向にビーム走査範囲が規定された場合に、実時
間遅延の補正の効果を損なうことなくビットが最小とな
るような可変移相器の設定を実現する。 【解決手段】 フェーズドアレーアンテナはm個のサブ
アレーから構成され、サブアレーはn個の放射器からな
り、放射器には増幅器、第1の可変移相器が接続され
る。サブアレーには第2の可変移相器及び第2の固定移
相器が接続される。第2の可変移相器及び第2の固定移
相器は実時間遅延を補正可能な移相器とし、通信性能の
向上と帯域差内の放射パターンのビームシフトの防止を
可能とする。第2の固定移相器は任意のビーム走査範囲
に対し、ビーム走査範囲の中心へ波面を形成するよう設
定される。これより、可変移相器は少ないビット数で構
成でき、移相器の小型化及び制御線の本数低減が可能と
なる。ビーム数が単数または複数でも本方式が適用でき
ることは明かである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は広帯域通信用のシ
ングルビームまたはマルチビームのフェーズドアレーア
ンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来例として例えばJ.Fran
k,“Bandwidth Criteria for
Phased Array Antennas”,P
roc.of the 1970 Phased Ar
ray Antenna Symposium,197
0,p247 Fig.7に示すように、複数個のアン
テナ素子から構成されるサブアレーアンテナを複数個配
列して構成されるフェーズドアレーアンテナにおいて各
々のアンテナ素子に移相器を設け、また各々のサブアレ
ーアンテナには遅延線路を設けたフェーズドアレーアン
テナのビーム走査概念図であり、Anはアンテナ素子、
AMPnは増幅器、SAmはサブアレー、VPS1−n
は第1の移相器、VPS2−mは第2の移相器、1aは
第1の電力合成器または電力分配器、1bは第2の電力
合成器または電力分配器、2bは出力端子または入力端
子を示す。
【0003】次に動作について説明する。ビームを走査
は、各素子に設けられた第1の移相器の位相を制御する
ことで波面を図8に示すように所望の方向に傾けること
で実現できる。ここで、ビーム走査角をθ0、素子間隔
をd、波長をλ、ビームをθ0傾けるのに必要な移相量
をΔφとすると、 Δφ=(2π/λ)d・sinθ0 となる。これより、一般に移相器に360°移相器を用
いた場合、ビーム走査時の波面は図8の点線に示すごと
くサブアレーごとに一様の傾きをもって直線上に構成さ
れる。ここで、各々のサブアレーに接続された第2の移
相器に実時間遅延成分をもつ移相器を用いることで図8
の実線で示すごとくアンテナ開口面内で実時間遅延を考
慮した波面を構成することが可能となり、特に広帯域な
通信を行うようなフェーズドアレーアンテナとして動作
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のフ
ェーズドアレーアンテナは可変移相器でビーム走査を行
い、サブアレーに設けられた移相器を制御することで実
時間遅延を補正していた。このため、ビーム走査角が大
きい場合にはサブアレーに接続される移相器には補正長
が長く、また、ビット数の多い可変移相器が必要であっ
た。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、主に通信に用いるシングル
ビームまたはマルチビームのフェーズドアレーアンテナ
として、既知のビーム走査範囲に対してフェーズドアレ
ーアンテナのビーム走査範囲の中心方向にサブアレーア
ンテナに接続された固定移相器で予めビームを向けるこ
とで、サブアレーアンテナに接続される可変移相器のビ
ット数の低減を実時間遅延特性を損なうことなく実現可
能となる広帯域な通信用フェーズドアレーアンテナを提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるフェー
ズドアレーアンテナは、単一のアンテナ素子によって又
は平面状に配置された複数のアンテナ素子によって構成
された放射器と、上記放射器に対応して設けられた増幅
器と、上記増幅器に対応して設けられた第1の移相器と
で構成されたアクティブモジュール複数個と、上記アク
ティブモジュールに設けられた第1の電力合成器または
電力分配器とでサブアレーが構成され、平面状に配置さ
れた上記サブアレー複数個と、上記各々のサブアレーに
対応して設けられた第2の移相器と、上記第2の移相器
に設けられた第2の電力合成器または電力分配器とで構
成されたフェーズドアレーアンテナにおいて、第1の移
相器は時間遅延特性を有する可変移相器で構成され、第
2の移相器は時間遅延特性を有する可変移相器と移相量
が一定且つ時間遅延特性を有する固定移相器との組み合
わせで構成されたことを特徴とするフェーズドアレーア
ンテナである。
【0007】また、第2の発明によるフェーズドアレー
アンテナは、単一のアンテナ素子によって又は平面状に
配置された複数のアンテナ素子によって構成された放射
器と、上記放射器に対応して設けられた増幅器と、上記
増幅器に対応して設けられた第1の移相器とで構成され
たアクティブモジュール複数個と、上記アクティブモジ
ュールに設けられた第1の電力合成器または電力分配器
とでサブアレーが構成され、平面状に配置された上記サ
ブアレー複数個と、上記各々のサブアレーに対応して設
けられた第2の移相器と、上記第2の移相器に設けられ
た第2の電力合成器または電力分配器とで構成されたフ
ェーズドアレーアンテナにおいて、第1の移相器は時間
遅延特性を有する可変移相器と移相量が一定且つ時間遅
延特性を有する固定移相器との組み合わせで構成され、
第2の移相器は時間遅延特性を有する可変移相器と移相
量が一定且つ時間遅延特性を有する固定移相器との組み
合わせで構成されたことを特徴とするフェーズドアレー
アンテナである。
【0008】また、第3の発明によるフェーズドアレー
アンテナは、単一のアンテナ素子によって又は平面状に
配置された複数のアンテナ素子によって構成された放射
器と、上記放射器に対応して設けられた増幅器と、上記
増幅器に対応して設けられた第3の電力合成器または電
力分配器と、第3の電力合成器または電力分配器に対応
して設けられた複数の第1の移相器とで構成されたアク
ティブモジュール複数個と、上記アクティブモジュール
に設けられた第1の電力合成器または電力分配器とでサ
ブアレーが構成され、平面状に配置された上記サブアレ
ー複数個と、上記各々のサブアレーに対応して設けられ
た第2の移相器と、上記第2の移相器に設けられた第2
の電力合成器または電力分配器とで構成されたフェーズ
ドアレーアンテナにおいて、第1の移相器は時間遅延特
性を有する可変移相器で構成され、第2の移相器は時間
遅延特性を有する可変移相器と移相量が一定且つ時間遅
延特性を有する固定移相器との組み合わせで構成された
ことを特徴とするフェーズドアレーアンテナである。
【0009】また、第4の発明によるフェーズドアレー
アンテナは、単一のアンテナ素子によって又は平面状に
配置された複数のアンテナ素子によって構成された放射
器と、上記放射器に対応して設けられた増幅器と、上記
増幅器に対応して設けられた第3の電力合成器または電
力分配器と、第3の電力合成器または電力分配器に対応
して設けられた複数の第1の移相器とで構成されたアク
ティブモジュール複数個と、上記アクティブモジュール
に設けられた第1の電力合成器または電力分配器とでサ
ブアレーが構成され、平面状に配置された上記サブアレ
ー複数個と、上記各々のサブアレーに対応して設けられ
た第2の移相器と、上記第2の移相器に設けられた第2
の電力合成器または電力分配器とで構成されたフェーズ
ドアレーアンテナにおいて、第1の移相器は時間遅延特
性を有する可変移相器と移相量が一定且つ時間遅延特性
を有する固定移相器との組み合わせで構成され、第2の
移相器は時間遅延特性を有する可変移相器と移相量が一
定且つ時間遅延特性を有する固定移相器との組み合わせ
で構成されたことを特徴とするフェーズドアレーアンテ
ナである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図2および図3は
この発明の実施の形態1を示すフェーズドアレーアンテ
ナの構成図であり、図2のサブアレーの詳細を図3に示
す。図3においてAnは放射器、1aは第1の電力合成
器(または電力分配器)、2aは出力端子(または入力
端子)、AMPnは増幅器、VPS1−nは第1の可変
移相器、SAmはサブアレーを示し、図2において1b
は第2の電力合成器(または電力分配器)、2bは出力
端子(または入力端子)、3aはビーム走査中心におけ
るビーム、3bはビーム走査中心に対してビーム走査正
方向最大時のビーム、3cはビーム走査中心に対してビ
ーム走査負方向最大時のビーム、4はアンテナ面の法線
軸、5は全体アレーの等位相波面、FPS2−mは第2
の固定移相器、VPS2−mは第2の可変移相器を示
す。第1の発明によるフェーズドアレーアンテナは、単
一のアンテナ素子によって又は平面状に配置された複数
のアンテナ素子によって構成された放射器と、上記放射
器に対応して設けられた増幅器と、上記増幅器に対応し
て設けられた第1の移相器とで構成されたアクティブモ
ジュール複数個と、上記アクティブモジュールに設けら
れた第1の電力合成器または電力分配器とでサブアレー
が構成され、平面状に配置された上記サブアレー複数個
と、上記各々のサブアレーに対応して設けられた第2の
移相器と、上記第2の移相器に設けられた第2の電力合
成器または電力分配器とで構成されたフェーズドアレー
アンテナにおいて、第1の移相器は時間遅延特性を有す
る可変移相器で構成され、第2の移相器は時間遅延特性
を有する可変移相器と移相量が一定且つ時間遅延特性を
有する固定移相器との組み合わせで構成されたことを特
徴とするフェーズドアレーアンテナである。この形態1
を実施するために、フェーズドアレーアンテナはn個の
放射器から構成されるアレーをサブアレーとし、各放射
器には増幅器と第1の可変移相器が接続される。さら
に、サブアレーには第2の可変移相器および第2の固定
移相器を設け、m個のサブアレーを配列してアレーアン
テナを構成する。ここで、第2の可変移相器および第2
の固定移相器は実時間遅延を補正する機能を有する移相
器を用いる。第2の移相器の設定移相量はビーム走査角
度や開口径に依存するが、360度から数万度の移相量
を実現できる移相器で構成される。また、広帯域通信に
用いる場合も帯域の上端、下端におけるアンテナパター
ンのビームシフトを防ぐことを可能としている。ここ
で、第2の固定移相器はビーム走査範囲の中心がアンテ
ナ面の法線上にない場合に、ビーム走査範囲の中心へ波
面を形成するよう設定される。
【0011】実施の形態2.図2および図4はこの発明
の実施の形態2を示すフェーズドアレーアンテナの構成
図であり、図2のサブアレーの詳細を図4に示す。図4
においてAnは放射器、1aは第1の電力合成器(また
は電力分配器)、2aは出力端子(または入力端子)、
AMPnは増幅器、FPS1−nは第1の固定移相器、
VPS1−nは第1の可変移相器、SAmはサブアレー
を示し、図2において1bは第2の電力合成器(または
電力分配器)、2bは出力端子(または入力端子)、3
aはビーム走査中心におけるビーム、3bはビーム走査
中心に対してビーム走査正方向最大時のビーム、3cは
ビーム走査中心に対してビーム走査負方向最大時のビー
ム、4はアンテナ面の法線軸、5は全体アレーの等位相
波面、FPS2−mは第2の固定移相器、VPS2−m
は第2の可変移相器を示す。第2の発明によるフェーズ
ドアレーアンテナは、単一のアンテナ素子によって又は
平面状に配置された複数のアンテナ素子によって構成さ
れた放射器と、上記放射器に対応して設けられた増幅器
と、上記増幅器に対応して設けられた第1の移相器とで
構成されたアクティブモジュール複数個と、上記アクテ
ィブモジュールに設けられた第1の電力合成器または電
力分配器とでサブアレーが構成され、平面状に配置され
た上記サブアレー複数個と、上記各々のサブアレーに対
応して設けられた第2の移相器と、上記第2の移相器に
設けられた第2の電力合成器または電力分配器とで構成
されたフェーズドアレーアンテナにおいて、第1の移相
器は時間遅延特性を有する可変移相器と移相量が一定且
つ時間遅延特性を有する固定移相器との組み合わせで構
成され、第2の移相器は時間遅延特性を有する可変移相
器と移相量が一定且つ時間遅延特性を有する固定移相器
との組み合わせで構成されたことを特徴とするフェーズ
ドアレーアンテナである。この形態2を実施するため
に、実施の形態1に示すフェーズドアレーアンテナの第
1の移相器に、第1の可変移相器と第1の固定移相器を
用いることで、サブアレーにおいてもビーム走査範囲の
中心へ波面を形成するよう固定移相器の設定を行う。
【0012】実施の形態3.図5および図6はこの発明
の実施の形態3を示すフェーズドアレーアンテナの構成
図であり、図5のサブアレーの詳細を図6に示す。図6
においてAnは放射器、1aは第1の電力合成器(また
は電力分配器)、1cは第3の電力分配器(または電力
合成器)、2a−nは出力端子(または入力端子)、A
MPnは増幅器、VPS1−n−Nは第1の可変移相
器、SAmはサブアレーを示し、図5において1bは第
2の電力合成器(または電力分配器)、2b−Nは出力
端子(または入力端子)、3−Nはビーム走査範囲内に
おける任意方向のビーム、4はアンテナ面の法線軸、F
PS2−m−Nは第2の固定移相器、VPS2−m−N
は第2の可変移相器を示す。第3の発明によるフェーズ
ドアレーアンテナは、単一のアンテナ素子によって又は
平面状に配置された複数のアンテナ素子によって構成さ
れた放射器と、上記放射器に対応して設けられた増幅器
と、上記増幅器に対応して設けられた第3の電力合成器
または電力分配器と、第3の電力合成器または電力分配
器に対応して設けられた複数の第1の移相器とで構成さ
れたアクティブモジュール複数個と、上記アクティブモ
ジュールに設けられた第1の電力合成器または電力分配
器とでサブアレーが構成され、平面状に配置された上記
サブアレー複数個と、上記各々のサブアレーに対応して
設けられた第2の移相器と、上記第2の移相器に設けら
れた第2の電力合成器または電力分配器とで構成された
フェーズドアレーアンテナにおいて、第1の移相器は時
間遅延特性を有する可変移相器で構成され、第2の移相
器は時間遅延特性を有する可変移相器と移相量が一定且
つ時間遅延特性を有する固定移相器との組み合わせで構
成されたことを特徴とするフェーズドアレーアンテナで
ある。この形態3を実施するために、フェーズドアレー
アンテナは実施の形態1の機能に加えて複数ビームの合
成(または分配)回路を有することで、各ビームに対応
する第2の固定移相器で、異なるビーム走査範囲に対し
て各々波面を形成する。
【0013】実施の形態4.図5および図7はこの発明
の実施の形態4を示すフェーズドアレーアンテナの構成
図であり、図5のサブアレーの詳細を図7に示す。図7
においてAnは放射器、1aは第1の電力合成器(また
は電力分配器)、1cは第3の電力分配器(または電力
合成器)、2a−nは出力端子(または入力端子)、A
MPnは増幅器、FPS1−n−Nは第1の固定移相
器、VPS1−n−Nは第1の可変移相器、SAmはサ
ブアレーを示し、図5において1bは第2の電力合成器
(または電力分配器)、2b−Nは出力端子(または入
力端子)、3−Nはビーム走査範囲内における任意方向
のビーム、4はアンテナ面の法線軸、FPS2−m−N
は第2の固定移相器、VPS2−m−Nは第2の可変移
相器を示す。第4の発明によるフェーズドアレーアンテ
ナは、単一のアンテナ素子によって又は平面状に配置さ
れた複数のアンテナ素子によって構成された放射器と、
上記放射器に対応して設けられた増幅器と、上記増幅器
に対応して設けられた第3の電力合成器または電力分配
器と、第3の電力合成器または電力分配器に対応して設
けられた複数の第1の移相器とで構成されたアクティブ
モジュール複数個と、上記アクティブモジュールに設け
られた第1の電力合成器または電力分配器とでサブアレ
ーが構成され、平面状に配置された上記サブアレー複数
個と、上記各々のサブアレーに対応して設けられた第2
の移相器と、上記第2の移相器に設けられた第2の電力
合成器または電力分配器とで構成されたフェーズドアレ
ーアンテナにおいて、第1の移相器は時間遅延特性を有
する可変移相器と移相量が一定且つ時間遅延特性を有す
る固定移相器との組み合わせで構成され、第2の移相器
は時間遅延特性を有する可変移相器と移相量が一定且つ
時間遅延特性を有する固定移相器との組み合わせで構成
されたことを特徴とするフェーズドアレーアンテナであ
る。この形態4を実施するために、実施の形態3に示す
フェーズドアレーアンテナの第1の移相器に、第1の可
変移相器と第1の固定移相器を用いることで、サブアレ
ーにおいてもビーム走査範囲の中心へ波面を形成するよ
う固定移相器の設定を行う。
【0014】
【発明の効果】第1の発明によれば、フェーズドアレー
アンテナはn個の放射器から構成されるアレーをサブア
レーとし、各放射器には増幅器と第1の可変移相器が接
続される。さらに、サブアレーには第2の可変移相器お
よび第2の固定移相器を設け、m個のサブアレーを配列
してアレーアンテナを構成する。ここで、第2の可変移
相器および第2の固定移相器は実時間遅れを補正する機
能を有する移相器を用いる。第2の移相器の設定移相量
はビーム走査角度や開口径に依存するが、360度から
数万度の移相量を実現できる移相器で構成される。ま
た、広帯域通信に用いる場合も帯域の上端、下端におけ
るアンテナパターンのビームシフトを防ぐことを可能と
している。ここで、第2の固定移相器はビーム走査範囲
の中心がアンテナ面の法線上にない場合に、ビーム走査
範囲の中心へ波面を形成するよう設定される。これによ
り、可変移相器で制御するビット数を最小とすることが
可能となり、可変移相器の小型化および制御線の本数低
減が可能となる。
【0015】また、第2の発明によれば、第1の発明に
示すフェーズドアレーアンテナの第1の移相器に、第1
の可変移相器と第1の固定移相器を用いることで、サブ
アレーにおいてもビーム走査範囲の中心へ波面を形成す
るよう固定移相器の設定を行うことで、第1の発明より
も実時間遅延の補正の精度が改善され通信性能の向上が
可能となる。
【0016】また、第3の発明によれば、フェーズドア
レーアンテナは第1の発明の機能に加えて複数ビームの
合成(または分配)回路を有することで、各ビームに対
応する第2の固定移相器で、異なるビーム走査範囲に対
して各々波面を形成し、各ビーム毎に可変移相器で制御
するビット数を最小とすることが可能となり、可変移相
器の小型化および制御線の本数低減が可能となる。
【0017】また、第4の発明によれば、第3の発明に
おいてフェーズドアレーアンテナの第1の移相器に、第
1の可変移相器と第1の固定移相器を用いることで、サ
ブアレーにおいてもビーム走査範囲の中心へ波面を形成
するよう固定移相器の設定を行うことで、第3の発明よ
りも実時間遅延の補正の精度が改善され通信性能の向上
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるフェーズドアレーアンテナの
概念構成を示す図である。
【図2】 この発明によるフェーズドアレーアンテナの
実施の形態1および2を示す図である。
【図3】 この発明によるフェーズドアレーアンテナの
実施の形態1を示す図である。
【図4】 この発明によるフェーズドアレーアンテナの
実施の形態2を示す図である。
【図5】 この発明によるフェーズドアレーアンテナの
実施の形態3および4を示す図である。
【図6】 この発明によるフェーズドアレーアンテナの
実施の形態3を示す図である。
【図7】 この発明によるフェーズドアレーアンテナの
実施の形態4を示す図である。
【図8】 従来のフェーズドアレーアンテナの構成図で
ある。
【符号の説明】
1 電力合成器(または電力分配器)、2 出力端子
(または入力端子)、3ビーム、4 アンテナ面の法線
軸、5 全体アレーの等位相波面、6 サブアレーの等
位相波面、An 放射器、SAm サブアレー、AMP
増幅器、VPS 可変移相器、FPS 固定移相器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米澤 ルミ子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J021 AA05 AA09 DB03 FA05 FA06 FA09 FA26 FA32 GA08 HA01 HA02 JA07 JA08 JA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のアンテナ素子によって又は平面状
    に配置された複数のアンテナ素子によって構成された放
    射器と、上記放射器に対応して設けられた増幅器と、上
    記増幅器に対応して設けられた第1の移相器とで構成さ
    れたアクティブモジュール複数個と、上記アクティブモ
    ジュールに設けられた第1の電力合成器または電力分配
    器とでサブアレーが構成され、平面状に配置された上記
    サブアレー複数個と、上記各々のサブアレーに対応して
    設けられた第2の移相器と、上記第2の移相器に設けら
    れた第2の電力合成器または電力分配器とで構成された
    フェーズドアレーアンテナにおいて、第1の移相器は時
    間遅延特性を有する可変移相器で構成され、第2の移相
    器は時間遅延特性を有する可変移相器と移相量が一定且
    つ時間遅延特性を有する固定移相器との組み合わせで構
    成されたことを特徴とするフェーズドアレーアンテナ。
  2. 【請求項2】 第1の移相器は時間遅延特性を有する可
    変移相器と移相量が一定且つ時間遅延特性を有する固定
    移相器との組み合わせで構成されたことを特徴とする請
    求項1記載のフェーズドアレーアンテナ。
  3. 【請求項3】 単一のアンテナ素子によって又は平面状
    に配置された複数のアンテナ素子によって構成された放
    射器と、上記放射器に対応して設けられた増幅器と、上
    記増幅器に対応して設けられた第3の電力合成器または
    電力分配器と、第3の電力合成器または電力分配器に対
    応して設けられた複数の第1の移相器とで構成されたア
    クティブモジュール複数個と、上記アクティブモジュー
    ルに設けられた第1の電力合成器または電力分配器とで
    サブアレーが構成され、平面状に配置された上記サブア
    レー複数個と、上記各々のサブアレーに対応して設けら
    れた第2の移相器と、上記第2の移相器に設けられた第
    2の電力合成器または電力分配器とで構成されたフェー
    ズドアレーアンテナにおいて、第1の移相器は時間遅延
    特性を有する可変移相器で構成され、第2の移相器は時
    間遅延特性を有する可変移相器と移相量が一定且つ時間
    遅延特性を有する固定移相器との組み合わせで構成され
    たことを特徴とするフェーズドアレーアンテナ。
  4. 【請求項4】 第1の移相器は時間遅延特性を有する可
    変移相器と移相量が一定且つ時間遅延特性を有する固定
    移相器との組み合わせで構成されたことを特徴とする請
    求項3記載のフェーズドアレーアンテナ。
JP10344095A 1998-12-03 1998-12-03 フェーズドアレーアンテナ Pending JP2000174537A (ja)

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