JP2591224Y2 - 履帯式走行車両の制御装置 - Google Patents

履帯式走行車両の制御装置

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JP2591224Y2
JP2591224Y2 JP1993036565U JP3656593U JP2591224Y2 JP 2591224 Y2 JP2591224 Y2 JP 2591224Y2 JP 1993036565 U JP1993036565 U JP 1993036565U JP 3656593 U JP3656593 U JP 3656593U JP 2591224 Y2 JP2591224 Y2 JP 2591224Y2
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正俊 三木
勝介 粟野
重夫 梶田
信明 的場
忠晴 飯田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、履帯式建設機械等に
おいて左右の履帯速度を調整して、直進あるいは旋回走
行する履帯式走行車両の制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図9および図10に、履帯式走行車両の
一例として油圧ショべルを示す。ここで、図9は油圧シ
ヨべルの正面図を示し、図10はその平面図を示す。同
図において、20は下部走行体、21は下部走行体に回
動自在に取付けられた上部旋回体、22は上部旋回体に
回動自在に取付けられた作業機である。図9に示すよう
に上部旋回体は回転可能でありまた作業機も回動可能で
ある。また、下部走行体は図10に示すように左右の履
帯20a、20bを有している。次に、図11は、遠隔
制御装置の基本的な構成を示し、図12は、遠隔制御装
置における従来の走行制御ブロック図を示す。同図にお
いて、23は送信器、24は受信器、25は制御器、2
6は電磁油圧制御弁である。そこで、オペレータが、送
信器23を操作すると制御信号が電波によって受信器2
4に伝送される。受信器24では、伝送された信号のチ
ェックを行い、受信した信号を制御器25に送る。制御
器25では受信器24から送られた信号に基づき制御信
号を出力して、電磁油圧制御弁26を駆動し、図示しな
い油圧ショベルの油圧駆動装置を制御して油圧ショベル
を作動させる。
【0003】従来の遠隔制御装置では、図12に示す制
御ブロック図で油圧ショベルの左右の履帯を制御してい
る。同図において、27aおよび27bは操作器5a、
5bは前進信号発生器、6a、6bは後進信号発生器、
10a、10bは前進用電磁油圧制御弁、11a、11
bは後進用電磁油圧制御弁である。オペレータが、左右
の2本の操作器27a、27bを操作すると、操作器2
7a、27bの出力信号に基づいて前進信号発生器5
a、5bまたは後進信号発生器6a、6bより制御信号
が出力され、電磁油圧制御弁10a、10b、11a、
11bが駆動され、図示していない走行装置の油圧駆動
装置を制御して、前進、後進および旋回を行う。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】従来の遠隔制御装置
では、走行制御に2本の操作レバ−を用いているため、
走行時に作業機の操作レバ−を操作することが困難であ
り、走行と作業機の連動が難しい。本考案は上記事情に
鑑みて創案されたものであって、その主たる課題は、1
本の操作レバーにより左右の履帯を制御でき、レバー操
作に対応した車両の走行ができるようにした履帯式走行
車両の制御装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記課題を解決するた
めに、請求項1の考案では、図1のブロック図に示すよ
うに、左右の履帯速度を調整して、直進あるいは旋回走
行する履帯式走行車両の制御装置であって、任意の方向
に傾倒可能な1本の操作レバーを有し、履帯の前後進を
指示する方向(Y)と左右の旋回を指示する方向(X)
をX−Y方向としてその変位量を出力する操作器1を設
ける、操作器1と接続されて履帯を制御するコントロー
ラ30を設ける、該コントローラ30が、操作レバーの
Y方向の移動量に比例して、前進制御信号または後進制
御信号を出力し、X方向の移動量に比例して、右旋回制
御信号または左旋回制御信号を出力する操作量検出手段
31を有している、前進制御信号と右旋回制御信号の差
と、後進制御信号と左旋回制御信号の差と、前進制御信
号と左旋回制御信号の差と、後進制御信号と右旋回制御
信号の差をそれぞれ求める差分算出手段32を有してい
る、そして、前進制御信号と右旋回制御信号の差から、
負の信号を削除して右履帯の前進方向の制御信号を出力
し、負の信号により前進方向の旋回制御信号を出力し、
後進制御信号と左旋回制御信号の差から、負の信号を削
除して右履帯の後進方向の制御信号を出力し、負の信号
により後進方向の旋回制御信号を出力し、前進制御信号
と左旋回制御信号の差から、負の信号を削除して左履帯
の前進方向の制御信号を出力し、負の信号により前進方
向の旋回制御信号を出力し、後進制御信号と右旋回制御
信号の差から、負の信号を削除して左履帯の後進方向の
制御信号を出力し、負の信号により後進方向の旋回制御
信号を出力する換算手段33を有している、前記右履帯
の前進方向の制御信号と後進方向の旋回制御信号の大き
い方の制御信号を選択し、右履帯の前進用の履帯(速
度)制御値を決定し、前記右履帯の後進方向の制御信号
と前進方向の旋回制御信号の大きい方の制御信号を選択
し、右履帯の後進用の履帯(速度)制御値を決定し、前
記左履帯の前進方向の制御信号と後進方向の旋回制御信
号の大きい方の制御信号を選択し、左履帯の前進用の履
帯(速度)制御値を決定し、前記左履帯の後進方向の制
御信号と前進方向の旋回制御信号の大きい方の制御信号
を選択し、左履帯の後進用の履帯(速度)制御値を決定
する制御値決定手段34を有している、左右の履帯をそ
れぞれ前記制御値決定手段で決定された履帯制御値に基
づいて設定された速度で前進、後進または停止させる履
帯制御部35を有している、という構成からなってい
る。
【0006】また、請求項2の考案では、任意の方向に
傾倒可能な1本の操作レバーを有し、履帯の前後進を指
示する方向(Y)と左右の旋回を指示する方向(X)を
X−Y方向としてその変位量を出力する操作器を設け
る、Y方向の出力信号に基づき、前進制御信号を発生す
る前進信号発生器および後進制御信号を発生する後進信
号発生器と、X方向の出力信号に基づき、右旋回制御信
号または左旋回制御信号を発生する旋回信号発生器とを
設ける、前進信号発生器の制御信号と右旋回信号発生器
の制御信号を減算する第1の加算器と、後進信号発生器
の制御信号と左旋回信号発生器の制御信号を減算する第
2の加算器と、前進信号発生器の制御信号と左旋回信号
発生器の制御信号を減算する第3の加算器と、後進信号
発生器の制御信号と右旋回信号発生器の制御信号を減算
する第4の加算器とを設ける、第1加算器の出力信号
は、右履帯の前進方向の第1信号制限器で負の信号を削
除して制御信号を出力し、前進方向の第1旋回制御信号
発生器で負の信号により旋回制御信号を出力し、第2加
算器の出力信号は、右履帯の後進方向の第2信号制限器
で負の信号を削除して制御信号を出力し、後進方向の第
2旋回制御信号発生器で負の信号により旋回制御信号を
出力し、第3加算器の出力信号は、左履帯の前進方向の
第3信号制限器で負の信号を削除して制御信号を出力
し、前進方向の第3旋回制御信号発生器で負の信号によ
り旋回制御信号を出力し、第4加算器の出力信号は、左
履帯の後進方向の第4信号制限器で負の信号を削除して
制御信号を出力し、後進方向の第4旋回制御信号発生器
で負の信号により旋回制御信号を出力する、第1最大値
選択器で、前記第1信号制限器の制御信号と第2旋回制
御信号発生器の制御信号の大きい方の制御信号を選択
し、右履帯の前進用の履帯(速度)制御値を決定し、第
2最大値選択器で、前記第2信号制限器の制御信号と第
1旋回制御信号発生器の制御信号の大きい方の制御信号
を選択し、右履帯の後進用の履帯(速度)制御値を決定
し、第3最大値選択器で、前記第3信号制限器の制御信
号と第4旋回制御信号発生器の制御信号の大きい方の制
御信号を選択し、左履帯の前進用の履帯(速度)制御値
を決定し、第4最大値選択器で、前記第4信号制限器の
制御信号と第3旋回信号発生器の制御信号の大きい方の
制御信号を選択し、左履帯の後進用の履帯(速度)制御
値を決定する、左右の履帯の駆動を制御するアクチュエ
ータにより、第1最大値選択器で決定された履帯制御値
で設定された速度で右履帯を前進させ、第2最大値選択
器で決定された履帯制御値で設定された速度で右履帯を
後進させ、第3最大値選択器で決定された履帯制御値で
設定された速度で左履帯を前進させ、第4最大値選択器
で決定された履帯制御値で設定された速度で左履帯を後
進させるてなる、という技術的手段を講じている。
【0007】
【0008】また、請求項2の考案では、操作レバーの
前後、旋回の変位量の出力信号に対応して制御信号を出
力するのに、前進信号発生器、後進信号発生器、旋回信
号発生器を用い、上記各制御信号の差を求めるのに加算
器を用い、加算器で得られた制御信号の差を直進または
旋回用の制御信号とする信号制限器、旋回制御信号発生
器と、これらの制御信号の大きい方の値を履帯制御値と
決定する最大値選択器と、決定された履帯制御値をもと
に左右の履帯の前後進、および速度、または停止を行う
アクチュエータを用いて、左右の履帯の走行を制御して
いる。
【0009】また、請求項3の考案では、操作レバーの
前後、旋回の変位量の出力信号に対応して制御信号を出
力するのに、前進信号発生器、後進信号発生器、旋回信
号発生器を用い、上記各制御信号の差を求めるのに加算
器を用い、加算器で得られた制御信号の差を直進または
旋回用の制御信号とする信号制限器、旋回制御信号発生
器と、これらの制御信号の大きい方の値を履帯制御値と
決定する最大値選択器と、決定された履帯制御値をもと
に左右の履帯の前後進、および速度、または停止を行う
アクチュエータを用いて、左右の履帯の走行を制御して
いる。
【0010】
【実施例】以下に、この考案の履帯式走行車両の制御装
置を油圧ショベルの遠隔制御装置に用いた好適実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図2に、油圧ショ
ベルの遠隔制御装置の制御ブロック図を示す。ここで、
この考案の遠隔制御装置は、履帯の前後進を指示する方
向(Y)と左右の旋回を指示する方向(X)をX−Y方
向としてその変位量を出力する操作器1を有している。
【0011】この操作器1は、任意の方向に傾倒可能な
1本の操作レバーを有するジョイスティック型からなっ
ている(図3参照)。この操作器1には、Y方向の出力
信号に基づき前進制御信号を発生する前進信号発生器2
a,2bと、後進制御信号を発生する後進信号発生器3
a,3bと、X方向の出力信号に基づき右旋回制御信号
および左旋回制御信号を発生する旋回信号発生器4、5
とが接続されている。
【0012】そして、前進信号発生器2a,2bの制御
信号と旋回信号発生器4、5の制御信号、後進信号発生
器3a,3bの制御信号と旋回信号発生器4、5の制御
信号をそれぞれ減算して差を求める4つの加算器6a〜
6dが設けられる。即ち、第1の加算器6aでは、前進
信号発生器2aの制御信号と右旋回信号発生器4の制御
信号を減算している。また、第2の加算器6bでは、後
進信号発生器3aの制御信号と左旋回信号発生器5の制
御信号を減算している。第3の加算器6cでは、前進信
号発生器2aの制御信号と左旋回信号発生器5の制御信
号を減算している。また、第4の加算器6dでは、後進
信号発生器3bの制御信号と右旋回信号発生器4の制御
信号を減算している。
【0013】そして、第1加算器6aの出力信号は、第
1信号制限器7aで負の信号を削除して制御信号を出力
し、第1旋回制御信号発生器8aで負の信号により旋回
制御信号を出力する。また、第2加算器6bの出力信号
は、第2信号制限器7bで負の信号を削除して制御信号
を出力し、第2旋回制御信号発生器8bで負の信号によ
り旋回制御信号を出力する。同様に、第3加算器6cの
出力信号は、第3信号制限器7cで負の信号を削除して
制御信号を出力し、第3旋回制御信号発生器8cで負の
信号により旋回制御信号を出力する。また、第4加算器
6dの出力信号は、第4信号制限器7dで負の信号を削
除して制御信号を出力し、第4旋回制御信号発生器8d
で負の信号により旋回制御信号を出力する。
【0014】次いで、第1最大値選択器9aで、右履帯
の前進方向の第1信号制限器7aの制御信号と後進方向
の第2旋回制御信号発生器8bの制御信号の大きい方の
制御信号を選択し、右履帯の前進用の履帯(速度)制御
値を決定する。また、第2最大値選択器9bで、後進方
向の第2信号制限器7bの制御信号と前進方向の第1旋
回制御信号発生器8aの制御信号の大きい方の制御信号
を選択し、右履帯の後進用の履帯(速度)制御値を決定
する。同様に、第3最大値選択器9cで、左履帯の前進
方向の第3信号制限器7cの制御信号と後進方向の第4
旋回制御信号発生器8dの制御信号の大きい方の制御信
号を選択し、左履帯の前進用の履帯(速度)制御値を決
定する。また、第4最大値選択器9dで、後進方向の第
4信号制限器7dの制御信号と前進方向の第3旋回信号
発生器8cの制御信号の大きい方の制御信号を選択し、
左履帯の後進用の履帯(速度)制御値を決定する。
【0015】そして、左右の履帯はアクチュエータの一
例を示す電磁油圧制御弁が設けられており、第1電磁油
圧制御弁10aは、第1最大値選択器9aで決定された
履帯制御値で設定された速度で右履帯を前進させ、第2
電磁油圧制御弁11aは、第2最大値選択器9bで決定
された履帯制御値で設定された速度で右履帯を後進させ
る。また、第3電磁油圧制御弁10bは、第3最大値選
択器9cで決定された履帯制御値で設定された速度で左
履帯を前進させ、第4電磁油圧制御弁11bは、第4最
大値選択器9dで決定された履帯制御値で設定された速
度で左履帯を後進させる。
【0016】上記構成からなっているので、図3および
図4に示すように、操作器1の操作によって、油圧ショ
ベルは操作レバーの操作方向に対応し、またその操作量
に対応した速度で左右の履帯の駆動が制御される。な
お、図5は、前進信号発生器2a、2bおよび右旋回信
号発生器4で発生する制御信号を示す特性図、図6は後
進信号発生器3a、3bおよび左旋回信号発生器5で発
生する制御信号を示す特性図、図7は信号制限器7a、
7b、7c、7dで発生する制御信号を示す特性図、図
8は旋回制御信号発生器8a、8b、8c、8dで発生
する制御信号を示す特性図である。
【0017】次に、操作レバ−の操作方向と履帯の駆動
および車両の移動方向について説明する。 [直進走行(図3の0A線上で操作した場合)] 操作器1を図3の0A線上に操作するとY方向の信号は
正になるので、図2において、左走行系および右走行系
ともに前進信号発生器2a、2bが、図5の特性よりレ
バ−操作量に対応した信号を出力する。一方、後進信号
発生器3a、3bは、図5の特性を有するので、その出
力信号はゼロになる。
【0018】また、X方向の操作量はゼロであるので、
左右の旋回信号発生器4および5の出力信号は、ゼロに
なる。従って、第1加算器6aおよび第3加算器6cで
前記の前進信号発生器2aおよび2bの信号と右旋回信
号発生器4および左旋回信号発生器5の信号がそれぞれ
引き算されるが、前記の通り旋回信号はゼロであるの
で、第1および第3加算器6a、6cからは、前進信号
発生器2a、2bの出力信号がそのまま出力される。
【0019】信号制限器の出力は前進信号発生器2a、
2bの信号を出力し、一方、第1、第3旋回制御信号発
生器8a、8cは、ゼロを出力する。第1最大値選択器
9aでは、第1信号制限器7aの出力と第2旋回制御信
号発生器8bの出力のうちの大きい方の信号を選択する
が、第2旋回制御信号発生器8bの出力はゼロであるの
で、第1最大値選択器9aの出力は第1前進信号発生器
7aの出力信号を出力し、第1電磁油圧制御弁10aを
駆動する。第3最大値選択器9cについても同様の作用
にて第2前進信号発生器2bの信号を出力し、第2電磁
油圧制御弁10bを駆動する。上記の作用により、図4
に示すように、左右の履帯は、同速度で駆動され機体は
前進する。
【0020】後進についても、前進操作と同様の作用に
て、第2および第4最大値選択器9b、9dから第1お
よび第3後進信号発生器3a、3bの信号が出力され、
第1および第2電磁油圧制御弁11a、11bが駆動さ
れ、左右の履帯が同速度で後進方向に駆動する。
【0021】[旋回走行の場合] 1.操作レバ−を図4のOC線上で操作した場合 図2において、前進信号発生器2aおよび2bは、図5
の関数よりレバー操作量に対応した信号が発生する。後
進信号発生器3a、3bは、図5の関数によりその出力
信号はゼロになる。また、操作レバ−はX方向にも操作
されているので、右旋回信号発生器4は、図5の特性に
基づいて信号を出力するが、左旋回信号発生器5は、図
6の特性により、その出力信号は、ゼロになる。
【0022】従って、右履帯系では、第1加算器6aで
前記の前進信号発生器2aと旋回信号発生器4の信号が
引き算されるが、線OC上では、前進信号発生器2aの
出力と旋回信号発生器4の出力が等しくなるように特性
が設定されているので、第1加算器6aの出力はゼロに
なり、第1信号制限器7aおよび第1旋回制御信号発生
器8aの信号は共にゼロになる。また、第2加算器6b
では、後進信号発生器3aの出力と左旋回信号発生器5
の出力が引き算されるが、どちらの信号もゼロであるの
で、その出力はゼロになり、第2信号制限器7bおよび
第2旋回制御信号発生器8bの信号は共にゼロになる。
【0023】第1最大値選択器9aでは、第1信号制限
器7aの出力と第2旋回制御信号発生器8bの出力のう
ちの大きい値を選択するが、両者共にゼロであるので、
その出力はゼロになり、第1電磁油圧制御弁10aは駆
動されない。また、第2最大値選択器9bについても同
様にその出力信号はゼロであり、第1電磁油圧制御弁1
1aは駆動されない。
【0024】左履帯系では、第3加算器6cで、前進信
号発生器2bの出力と左旋回信号発生器5の出力が引き
算されるが、左旋回信号発生器5の信号はゼロであるの
で、第3加算器6cの出力は、前進信号発生器2bの出
力と等しくなり、第3信号制限器7cの出力は、第3加
算器6cの信号を出力するが、第3旋回制御信号発生器
8cの出力は、図8の特性によりゼロとなる。また、第
4加算器6dでは、後進信号発生器3bの出力と右旋回
信号発生器4の出力が引き算されるが、後進信号発生器
3bの信号は、ゼロであるので、第3加算器6cの出力
は、右旋回信号発生器4の出力をマイナスにした信号な
り、第4信号制限器7dの出力は、ゼロであるが、第4
旋回制御信号発生器8dの出力は、図8の特性により定
まる。
【0025】第3最大値選択器9cでは、第3信号制限
器7cの出力と第4旋回制御信号発生器8dの出力の大
きい方の値を選択するが、図3の線OC上では、両者の
値は等しくなるようにその特性を設定しているので、第
3最大値選択器9cの出力は前進信号発生器2bの出力
と等しくなり、その信号により、第4電磁油圧制御弁1
0bが駆動される。
【0026】一方、第3旋回制御信号発生器8cおよび
第4信号制限器7dの出力は共にゼロであるので、第4
最大値選択器9dの出力はゼロとなり、第4電磁油圧制
御弁11bは駆動されない。以上の作用により、右履帯
が停止し、左履帯が前進するので、車両は、右旋回走行
する。図3のOD、OEOFの各線上についても、同
様の作用にて、左右の履帯が駆動され車両が旋回する。
【0027】2.線OAと線OCの間の領域 線OAと線OCの間の領域では、上記の作用において、
第1加算器6aで前進信号発生器2aの出力が右旋回信
号発生器4の出力により減じられるので、X方向の操作
量が増加するに伴い、第1電磁油圧制御弁10aの信号
が減じられ右履帯速度は低下する。
【0028】一方、左履帯系は、第3信号制限器7cの
出力と第4旋回制御信号発生器8dの出力の大きい方の
信号を選択するが、線OAと線OCの間の領域では、第
3信号制限器7cの信号が大きので、左履帯速度は、Y
方向の操作量で定まる。以上の作用により、線OAと線
OCの間の領域では、右履帯の速度は、X方向の操作量
の増加に伴い減少するが、左履帯の速度は、Y方向の操
作量で定まるので、X方向の操作量の増加に伴い、左右
の履帯速度差が大きくなり、車両の旋回が急になる。
【0029】 3.線OCと線OGの間の領域での操作 線OGと線OCの間の領域では、上記の作用において、
第1加算器6aで前進信号発生器2aの出力が右旋回信
号発生器4の出力により減じられ、マイナスの信号を出
力する。従って、第1信号制限器7aの出力はゼロにな
るが、第1旋回制御信号発生器8aの信号は、図8の特
性により、X方向の操作量が増加するに伴い増加する。
従って、第1最大値選択器9aの出力はゼロとなり、第
1電磁油圧制御弁10aは駆動されないが、第2最大値
選択器9bは、第1旋回制御信号発生器8aの信号を出
力するので、第2電磁油圧制御弁11aが駆動され右履
帯は後進する。
【0030】ー方、左履帯系は、第3信号制限器7cの
出力と第2旋回制御信号発生器8dの出力の大きい方の
信号を選択するが、線OAと線OCの間の領域では、第
2旋回制御信号発生器8dの信号が大きので、左履帯速
度は、X方向の操作量で定まる。以上の作用により、線
OGと線OCの間の領域では、X方向の操作量の増加に
伴い右履帯の速度は、後進方向に速度が増加し、左履帯
の速度は、前進方向に速度が増加し、左右の履帯速度差
が大きくなり、車両は急旋回する。
【0031】4.線OG上での操作 線OG上での操作では、Y方向の信号はゼロであるので
前進信号発生器2a、2bおよび後進信号発生器3a、
3bの出力はゼロになる。また、図5の特性により、右
旋回信号発生器4の出力が定まる。同様に、左旋回信号
発生器5の出力は、ゼロになる。
【0032】第1および第3加算器6a、6cで前記の
前進信号発生器2aおよび2bの出力と左右旋回信号発
生器4、5の出力が引き算されるが、前進信号発生器2
a、2bの出力はゼロであるので、第1および第4加算
器6a、6dからは、右旋回信号発生器4の出力信号を
マイナスにした信号が出力される。従って、第1および
第4信号制限器7a、7dの出力は、ゼロになる。一
方、第1および第4旋回制御信号発生器8a、8dは図
8の特性に基づいて制御信号を出力する。第2および第
3加算器6b、6cの入力信号は共にゼロであるので、
第2および第3信号制限器7b、7cと、第2および第
3旋回制御信号発生器8b、8cはゼロになる。
【0033】従って、第2および第3最大値選択器9b
および9cから第1および第4旋回制御信号発生器8
a、8dの信号が出力され、第2および第3電磁油圧制
御弁11a、10bが駆動され、同速度で右履帯が後
進、左履帯が前進し、車両はその場で右旋回する。線O
H上についても、上記の作用により車両はその場で左旋
回できる。その他の各領域においても、前記例に準じて
制御される。なお、この考案の制御装置は、オペレータ
が車両から離れて遠隔制御する場合に用いるものであっ
ても、あるいは運転室内に設けられてオペレータが操作
するものであってもよい。
【0034】
【考案の効果】本考案の履帯式走行車両の制御装置で
は、1本のレバ−操作で左右の履帯の前後進および速度
を制御できるので、レバー操作に対応した車両の走行が
実現でき走行操作が容易になる。また、走行操作中に作
業機の操作レバ−も操作でき、走行と作業機の連動が容
易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の履帯式走行車両の制御装置の機能ブロ
ック図である。
【図2】油圧ショベルの遠隔制御装置の好適実施例を示
すブロック図である。
【図3】遠隔制御装置の作用を説明するための操作器の
平面図である。
【図4】操作器の操作位置と左右の履帯の作動および車
両の移動方向の関係を示す説明図である。
【図5】前進信号発生器および右旋回信号発生器の特性
図である。
【図6】後進信号発生器および左旋回信号発生器の特性
図である。
【図7】信号制限器の特性図である。
【図8】旋回制御信号発生器の特性図である
【図9】履帯式走行車両の一例として示す油圧ショべル
の正面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】遠隔制御装置の基本構成図である。
【図12】従来の遠隔制御装置の制御ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 操作器 2a、2b 前進信号発生器 3a、3b 後進信号発生器 4 右旋回信号発生器 5 左旋回信号発生器 6a、6b、6c、6d 第1〜第4加算器 7a、7b、7c、7d 第1〜第4信号制限器 8a、8b、8c、8d 第1〜第4旋回制御信号発
生器 9a、9b、9c、9d 第1〜第4最大値選択器 10a、10b、11a、11b 第1〜第4電磁油圧
制御弁 30 コントローラ 31 操作量検出手段 32 差分算出手段 33 換算手段 34 制御値決定手段 35 履帯制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 的場 信明 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三菱重工業株式会社内 (72)考案者 飯田 忠晴 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番25号 高菱エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−65471(JP,A) 実開 昭61−133470(JP,U) 実開 昭59−47577(JP,U) 実開 平2−135370(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 9/00 - 15/02 E02F 9/22

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の履帯速度を調整して、直進あるい
    は旋回走行する履帯式走行車両の制御装置であって、 任意の方向に傾倒可能な1本の操作レバーを有し、履帯
    の前後進を指示する方向(Y)と左右の旋回を指示する
    方向(X)をX−Y方向としてその変位量を出力する操
    作器と、 Y方向の移動量に比例して、前進制御信号または後進制
    御信号を出力し、X方向の移動量に比例して、右旋回制
    御信号または左旋回制御信号を出力する操作量検出手段
    と、 前進制御信号と右旋回制御信号の差と、後進制御信号と
    左旋回制御信号の差と、前進制御信号と左旋回制御信号
    の差と、後進制御信号と右旋回制御信号の差をそれぞれ
    求める差分算出手段と、 前進制御信号と右旋回制御信号の差から、負の信号を削
    除して右履帯の前進方向の制御信号を出力し、負の信号
    により前進方向の旋回制御信号を出力し、 後進制御信号と左旋回制御信号の差から、負の信号を削
    除して右履帯の後進方向の制御信号を出力し、負の信号
    により後進方向の旋回制御信号を出力し、 前進制御信号と左旋回制御信号の差から、負の信号を削
    除して左履帯の前進方向の制御信号を出力し、負の信号
    により前進方向の旋回制御信号を出力し、 後進制御信号と右旋回制御信号の差から、負の信号を削
    除して左履帯の後進方向の制御信号を出力し、負の信号
    により後進方向の旋回制御信号を出力する換算手段と、 前記右履帯の前進方向の制御信号と後進方向の旋回制御
    信号の大きい方の制御信号を選択し、右履帯の前進用の
    履帯(速度)制御値を決定し、 前記右履帯の後進方向の制御信号と前進方向の旋回制御
    信号の大きい方の制御信号を選択し、右履帯の後進用の
    履帯(速度)制御値を決定し、 前記左履帯の前進方向の制御信号と後進方向の旋回制御
    信号の大きい方の制御信号を選択し、左履帯の前進用の
    履帯(速度)制御値を決定し、 前記左履帯の後進方向の制御信号と前進方向の旋回制御
    信号の大きい方の制御信号を選択し、左履帯の後進用の
    履帯(速度)制御値を決定する制御値決定手段と、 左右の履帯をそれぞれ前記制御値決定手段で決定された
    履帯制御値に基づいて設定された速度で前進、後進また
    は停止させる履帯制御部を有するコントローラとからな
    っていることを特徴とする履帯式走行車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 左右の履帯速度を調整して、直進あるい
    は旋回走行する履帯式走行車両の制御装置において、 任意の方向に傾倒可能な1本の操作レバーを有し、履帯
    の前後進を指示する方向(Y)と左右の旋回を指示する
    方向(X)をX−Y方向としてその変位量を出力する操
    作器と、 Y方向の出力信号に基づき、前進制御信号を発生する前
    進信号発生器および後進制御信号を発生する後進信号発
    生器と、 X方向の出力信号に基づき、右旋回制御信号または左旋
    回制御信号を発生する旋回信号発生器と、 前進信号発生器の制御信号と右旋回信号発生器の制御信
    号を減算する第1の加算器と、後進信号発生器の制御信
    号と左旋回信号発生器の制御信号を減算する第2の加算
    器と、前進信号発生器の制御信号と左旋回信号発生器の
    制御信号を減算する第3の加算器と、後進信号発生器の
    制御信号と右旋回信号発生器の制御信号を減算する第4
    の加算器とからなって、 第1加算器の出力信号は、右履帯の前進方向の第1信号
    制限器で負の信号を削除して制御信号を出力し、前進方
    向の第1旋回制御信号発生器で負の信号により旋回制御
    信号を出力し、 第2加算器の出力信号は、右履帯の後進方向の第2信号
    制限器で負の信号を削除して制御信号を出力し、後進方
    向の第2旋回制御信号発生器で負の信号により旋回制御
    信号を出力し、 第3加算器の出力信号は、左履帯の前進方向の第3信号
    制限器で負の信号を削除して制御信号を出力し、前進方
    向の第3旋回制御信号発生器で負の信号により旋回制御
    信号を出力し、 第4加算器の出力信号は、左履帯の後進方向の第4信号
    制限器で負の信号を削除して制御信号を出力し、後進方
    向の第4旋回制御信号発生器で負の信号により旋回制御
    信号を出力し、 第1最大値選択器で、前記第1信号制限器の制御信号と
    第2旋回制御信号発生器の制御信号の大きい方の制御信
    号を選択し、右履帯の前進用の履帯(速度)制御値を決
    定し、 第2最大値選択器で、前記第2信号制限器の制御信号と
    第1旋回制御信号発生器の制御信号の大きい方の制御信
    号を選択し、右履帯の後進用の履帯(速度)制御値を決
    定し、 第3最大値選択器で、前記第3信号制限器の制御信号と
    第4旋回制御信号発生器の制御信号の大きい方の制御信
    号を選択し、左履帯の前進用の履帯(速度)制御値を決
    定し、 第4最大値選択器で、前記第4信号制限器の制御信号と
    第3旋回信号発生器の制御信号の大きい方の制御信号を
    選択し、左履帯の後進用の履帯(速度)制御値を決定
    し、 左右の履帯の駆動を制御するアクチュエータにより、第
    1最大値選択器で決定された履帯制御値で設定された速
    度で右履帯を前進させ、第2最大値選択器で決定された
    履帯制御値で設定された速度で右履帯を後進させ、第3
    最大値選択器で決定された履帯制御値で設定された速度
    で左履帯を前進させ、第4最大値選択器で決定された履
    帯制御値で設定された速度で左履帯を後進させるてなる
    ことを特徴とする履帯式走行車両の制御装置。
JP1993036565U 1993-06-10 1993-06-10 履帯式走行車両の制御装置 Expired - Lifetime JP2591224Y2 (ja)

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