JP2590805Y2 - ストレーナ - Google Patents

ストレーナ

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JP2590805Y2
JP2590805Y2 JP1993017645U JP1764593U JP2590805Y2 JP 2590805 Y2 JP2590805 Y2 JP 2590805Y2 JP 1993017645 U JP1993017645 U JP 1993017645U JP 1764593 U JP1764593 U JP 1764593U JP 2590805 Y2 JP2590805 Y2 JP 2590805Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車の自動変速機の
潤滑油等の流体をろ過するストレーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のストレーナとしては、例
えば実開平2−452号公報に示されたように、潤滑油
等の流体が流入する流入口が形成され上面が開口した箱
状の下ケースと、この下ケースの上面を覆うように配さ
れ前記流体の流出口が形成された上ケースと、前記流体
をろ過すべく前記上ケースと下ケースの内部を上下に仕
切るように配設された膜状のろ材と、該ろ材を補強すべ
く前記ろ材上面の少なくとも周縁部に沿うように配設さ
れた補強枠とを備え、前記上ケースと下ケースとがそれ
ぞれの端縁を接合させて互いに固定されるとともに、前
記ろ材と補強枠とが周縁において前記上ケースと下ケー
スの間に挟持されたものが知られている。そして従来、
前記ろ材と補強枠とは、ストレーナ全体の組立前に一体
に組み合わされ、組立時に一体ものとして前記上ケース
と下ケースの間に周縁を挟持されて取り付けられてい
た。またこの際の前記上ケースと下ケースの端縁の固定
は、例えば下ケースの端縁を上ケースの端縁の上面側に
折り返してかしめるか、あるいは断面がコ字状の別部材
を被せてかしめる等により行なわれていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このため、従来のスト
レーナは、ろ材と補強枠とを事前に一体に組み合わせる
という作業が必要であり、製作に工数がかかるととも
に、ろ材と補強枠の位置合わせが困難であり、また単に
端縁が挟持されただけだから、組立後にろ材及び補強枠
が横にずれて漏れ(ろ材を通らずに通過する流れ)が生
じる恐れがあった。本考案は、このような従来の技術が
有する問題点に着目してなされたもので、ろ材と補強枠
とを事前に一体に組み合わせる作業が不要であり、ろ材
と補強枠の位置合わせが容易であるとともに、組立後に
これらが位置ずれする恐れのないストレーナを提供する
ことを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本考案の要旨とするところは、 1 自動車の自動変速機の潤滑油等の流体が流入する流
入口(11)が形成され、上面が開口した箱状の下ケー
ス(10)と、この下ケース(10)の上面を覆うよう
に配され前記流体の流出口(21)が形成された上ケー
ス(20)と、前記流体をろ過すべく前記上ケース(2
0)と下ケース(10)の内部を上下に仕切るように配
設されたろ材(40)と、該ろ材(40)を補強すべく
前記ろ材(40)上面の少なくとも周縁部に沿うように
配設された補強枠(30)とを備え、前記上ケース(2
0)と下ケース(10)とが、それぞれの端縁を接合さ
せて互いに固定されるとともに、前記ろ材(40)と補
強枠(30)とが周縁において前記上ケース(20)と
下ケース(10)の間に挟持されたストレーナにおい
て、前記下ケース(10)の端縁の内側には、前記ろ材
(40)及び補強枠(30)の周縁部が嵌り込む段部
(13)であって、前記ろ材(40)及び補強枠(3
0)が横ずれしないようにこれらろ材(40)及び補強
枠(30)の周端面を上下摺動自在に案内する鉛直面
(13a)と、前記ろ材(40)の周縁部の下面が当接
する水平面(13b)とからなる段部(13)が形成さ
れ、前記段部(13)の水平面(13b)あるいは前記
補強枠(30)の周縁部(31)の下面のうちの一方
に、前記下ケース(10)の周縁に沿うように環状に連
続する溝(14)が形成され、前記上ケース(20)の
周縁部の下面側に前記補強枠(30)の周縁部上面に当
接する脚(23)が形成されているとともに、前記段部
(13)の水平面(13b)あるいは前記補強枠(3
0)の周縁部(31)の下面のうちの他方に、先端が前
記溝(14)に対向する位置において前記ろ材(40)
に当接する前記溝(14)よりも小幅な突起(33)が
形成され、前記上ケース(20)と下ケース(10)の
端縁の固定は、溶け代により前記上ケース(20)が相
対的に下ケース(10)に対して沈み込むよう、前記端
縁の対向する面間の振動溶着により行なわれており、該
振動溶着の際の沈み込みにより前記突起(33)が前記
ろ材(40)の一部を変形させて前記溝(14)に押し
込み、前記ろ材(40)が前記上ケース(20)と下ケ
ース(10)との間に位置決められて挟持されているこ
とを特徴とするストレーナ。
【0005】2 前記補強枠(30)が、前記ろ材(4
0)上面の周縁部に沿う外枠部(31)と前記ろ材(4
0)上面の内側に沿うリブ部(32)とを有し、前記上
ケース(20)の下面側には前記補強枠(30)のリブ
部(32)に先端が対向する補強突起(25)が突設さ
れ、前記補強突起(25)の先端と前記リブ部(32)
との間には、前記振動溶着の溶け代に対応した隙間が前
記振動溶着の前に予め設けられ、前記振動溶着の際の沈
み込みにより前記隙間がなくなって、前記補強突起(2
5)先端が前記リブ部(32)に当接又は補強する程度
に近接していることを特徴とする項1記載のストレーナ
に存する。
【0006】
【作用】本考案のストレーナでは、上ケース(20)と
下ケース(10)とを接合させて固定する前に、下ケー
ス(10)の端縁の内側に形成された段部(13)にろ
材(40)と補強枠(30)とを順次嵌込むだけで、こ
れらの周端面が前記段部(13)の鉛直面(13a)に
案内されて位置決めがなされる。
【0007】そして、上ケース(20)と下ケース(1
0)との固定は上ケース(20)が相対的に下ケース
(10)に対して沈み込む振動溶着により行なわれるの
であるが、この際、前記ろ材(40)と補強枠(30)
との組み付け及びこれらのケースヘの取付けも同時にお
こなわれる。すなわち、前記振動溶着の圧着力により上
ケース(20)が下ケース(10)に対して沈み込むと
き、前記ろ材(40)と補強枠(30)の端縁は、前記
段部(13)の水平面(13b)と上ケース(20)の
周縁部下面側の脚(23)により挟み付けられ、前記圧
着力はその沈み込み分だけろ材(40)と補強枠(3
0)の端縁を上下に押し縮めようとする。すると、この
力は、前記ろ材(40)における、前記段部(13)の
水平面(13b)あるいは前記補強枠(30)の周縁部
の下面に相対向するように形成された溝(14)と突起
(33)とで挟み付けられた部分に作用し、剛性が小さ
く腰のないろ材(40)がこの部分において変形し前記
突起(33)により前記溝(14)に押込まれ、これに
より前記ろ材(40)が下ケース(10)に係合した状
態で下ケース(10)と上ケース(20)との間に位置
決めされて挟持されるのである。
【0008】また、本考案のストレーナが、このように
ろ材(40)の一部が下ケース(10)又は補強枠(3
0)に形成された溝(14)に押込まれてろ材(40)
の位置決めがされている構成であることは、組立後の位
置ずれやこれに起因する漏れをも防止するように作用す
る。また、前記変形はろ材(40)を引き伸ばすように
作用するから、ろ材(40)にしわ等があっても解消さ
れ適度にろ材(40)が張った状態となる。
【0009】さらに、上ケース(20)の下面側に補強
枠(30)のリブ部(32)に先端が当接する補強突起
(25)が突設され、前記振動溶着の溶け代に対応した
隙間が前記振動溶着の前に予め設けられ、前記振動溶着
の際の沈み込みにより前記隙間がなくなって前記補強突
起(25)先端が前記リブ部(32)に当接又は補強す
る程度に近接している場合には、上ケース(20)と下
ケース(10)とを上記のように振動溶着により取り付
ける構成でありながら、前記振動溶着に悪影響を及ぼす
ことなく、ろ材(40)の上面が上ケース(20)に支
持された構成とすることができ、流体の圧力によりろ材
(40)が破れる等の不具合が信頼性高く防止される。
というのは、溶着前の段階でリブ部(32)上面に当接
する単なる補強突起を設けた場合には、上記のような溶
け代を有する振動溶着であると、この補強突起と補強枠
(30)のリブ部(32)との間で摺動が生じてしまい
好ましくないのである。
【0010】
【実施例】以下、図1〜5に基づき本考案の一実施例を
説明する。本実施例のストレーナは、図1,2に示すよ
うに、合成樹脂製の下ケース10と、この下ケース10
に端縁において接合され振動溶着により固定された合成
樹脂製の上ケース20と、これら上ケース20と下ケー
ス10の内部を上下に仕切るように配設された補強枠3
0及びろ材40とを備え、例えば自動車の自動変速機の
潤滑油をろ過するものである。なお、ここでいう振動溶
着とは、下ケース10に対して上ケース20を左右に相
対的に微振動させながら押し付けて、摩擦熱により接合
面を溶着するものであり、条件によっては数mmの溶け
代を伴うものである。なお、振動条件は、例えば1〜2
mmの振幅で240Hz程度であるが、高周波で行なう
ようにしてもよい。
【0011】下ケース10は、前記潤滑油が流入する流
入口11が底面に形成され、上面が開口した箱状のもの
で、図2に示すように、端縁上面には全周に渡って振動
溶着のための接合面12が形成され、またこの端縁の内
側には全周に渡ってろ材30及び補強枠40の周縁部が
嵌り込む段部13が形成されている。ここで、段部13
は、ろ材30及び補強枠40が横ずれしないようにこれ
らろ材30及び補強枠40の周端面を上下摺動自在に案
内する鉛直面13aと、ろ材30の周縁部の下面が当接
する水平面13bとからなる。また、この段部13の水
平面13bには、下ケース10の周縁に沿うように環状
に連続する溝14が形成されている。なお、ろ材30及
び補強枠40の周縁部と前記鉛直面との間には僅かな隙
間S(図3に示す)が設けられるか、あるいは僅かなし
めしろが設けられて、ろ材30及び補強枠40が前記段
部13に単に落とし込まれるか、あるいは圧入されてい
る。
【0012】上ケース20は、下ケース10の上面を覆
うように配され前記潤滑油の流出口21が上壁に形成さ
れたもので、図1に示すように、端縁下面には全周に渡
って前記接合面12に振動溶着される接合面22が形成
され、またこの端縁の内側には全周に渡って前記溝14
に対向する位置において補強枠40の外枠部31上面に
当接する脚23が形成されている。
【0013】補強枠30は、ろ材40の下流側の面(上
面)に沿うように配設されて、潤滑油の圧力に対してろ
材40を補強するもので、この場合、ろ材40の周縁に
沿う外枠部31と、これら外枠部31内に格子状に形成
されてろ材40の上面内側に沿うリブ部32とよりな
る。この補強枠30の周縁部(外枠部31)の下面に
は、全周に渡って、先端が前記下ケース10の溝14に
対向する位置においてろ材40に当接する溝14よりも
小幅な突起33が形成されている。
【0014】ろ材40は、例えば不織布よりなる膜状あ
るいは厚さのある板状のもので、上ケース20を下ケー
ス10に振動溶着する際の沈み込みにより、前記突起3
3に押されてその一部が変形させられて前記溝14に押
し込まれ、これにより前記補強枠30とともに上ケース
20と下ケース10との間に位置決められて挟持されて
いる。
【0015】なお、上ケース20の前記脚23あるいは
補強枠30の前記突起33の突出長さは、図3に示すよ
うに、振動溶着前において前記接合面12と接合面22
とを接合させたとき、前記脚23の先端(下面)が補強
枠30の外枠部31の上面に略当接する寸法に設定され
ている。またこの場合、図4に示すように、振動溶着後
における段部13の水平面から補強枠30の外枠部31
下面との距離をa、振動溶着後における前記突起33の
先端と前記溝14の底面との距離をdとした場合、a>
dとなるように、突起33の長さや溝14の深さや幅寸
法が設定されている。また、振動溶着前の段部13の水
平面から補強枠30の外枠部31下面との距離を図3に
示す如くAとした場合、A−aが振動溶着による溶け代
となる。次に作用を説明する。上記ストレーナでは、上
ケース20と下ケース10とを接合させて固定する前
に、図3に示す如く下ケース10の端縁の内側に形成さ
れた段部13にろ材40と補強枠30とを順次嵌込むだ
けで、これらの周端面が前記段部13の鉛直面13aに
案内されて位置決めがなされる。
【0016】そして、上ケース20と下ケース10との
固定は上ケース20が相対的に下ケース10に対して沈
み込む前述の振動溶着により行なわれるのであるが、こ
の際、前記ろ材40と補強枠30との組み付け及びこれ
らのケース10,20ヘの取付けも同時におこなわれ
る。すなわち、前記振動溶着の圧着力により上ケース2
0が下ケース10に対して沈み込むとき、前記ろ材40
と補強枠30の端縁は、前記段部13の水平面13bと
上ケース20の周縁部下面側の脚23により挟み付けら
れ、前記圧着力はその沈み込み分だけろ材40と補強枠
30の端縁を上下に押し縮めようとする。すると、この
力は、前記ろ材40における、前記段部13の水平面1
3bあるいは前記補強枠30の周縁部の下面に相対向す
るように形成された溝14と突起33とで挟み付けられ
た部分に作用し、図4に示すように、剛性が小さく腰の
ない前記ろ材40がこの部分において変形し前記突起3
3により前記溝14に押込まれ、これにより前記ろ材4
0及び補強枠30が下ケース10に係合した状態で下ケ
ース10と上ケース20との間に位置決めされて挟持さ
れるのである。
【0017】また、このようにろ材40の一部が下ケー
ス10に形成された溝14に押込まれてろ材40の位置
決めがされているので、組立後にろ材40が横ずれする
ことはなく、また、前記変形はろ材40を引き伸ばすよ
うに作用するから、ろ材40にしわ等があっても解消さ
れ適度にろ材40が張った状態となる。
【0018】したがって、上記ストレーナであると、ろ
材10と補強枠30とを事前に一体に組み合わせる作業
が不要となり、しかもろ材10等の位置合わせあるいは
適度に張った状態とすることがきわめて容易となって製
作工数の低減あるいは組立の容易化が図れるとともに、
組立後にろ材の位置ずれが生じないので、漏れによるろ
過不良等の不具合が信頼性高く防止されるという効果が
ある。
【0019】次に、本考案の第二実施例を説明する。な
お、第一実施例と同種の部位には同一符号を付し重複し
た説明を省略する。この第二実施例のストレーナは、図
5に示すように、上ケース20の下面側には補強枠30
のリブ部32に先端がそれぞれ当接する補強突起25が
複数突設され、前記振動溶着の溶け代に対応した隙間が
前記振動溶着の前に予め設けられ、前記振動溶着の際の
沈み込みにより前記隙間がなくなって前記補強突起25
の先端が前記リブ部32に当接又は補強する程度に近接
しているものである。
【0020】このストレーナによると、上ケース20と
下ケース10とを上記のように振動溶着により取り付け
る構成でありながら、前記振動溶着に悪影響を及ぼすこ
となく、ろ材40の上面が上ケース20に支持された構
成とすることができ、流体の圧力によりろ材40が破れ
る等の不具合が信頼性高く防止される。というのは、溶
着前の段階でリブ部32の上面に当接する単なる補強
を設けた場合には、上記のような溶け代を有する振動
溶着であると、この補強突起と補強枠30のリブ部32
との間で摺動が生じてしまい好ましくないのである。
【0021】なお、本考案は上記実施例に限られず各種
の態様が有り得る。例えば、第一実施例の変形として、
図1に示すように下面側からろ材30を支持する補強突
起15を下ケース10に形成してもよい。また、前記溝
14に相当するものを補強枠30の外枠部31の下面に
形成し、前記突起33に相当するものを前記下ケース1
0の段部13の水平面13bに形成して、ろ材30を前
記外枠部31に形成した溝に押込んだ構成としてもよ
い。また、上記実施例では、ろ材30が振動溶着後に補
強枠30の突起33と下ケース10の溝14との間にお
いて挟み付けられた構成となっているが、図4に示す寸
法a,dがa<dとなるように突起33の長さや溝14
の深さ寸法等を設定し、ろ材30が補強枠30の外枠部
31の下面(突起33を除く部分)と下ケース10の水
平面13b(溝14を除く部分)との間において挟み付
けられる構成としてもよい。
【0022】また、第2実施例の変形として、例えば、
補強枠30のリブ部32を設けない構成とし、補強突起
25が振動溶着後に直接ろ材40の上面に当接又は補強
する程度に近接した構成でもよい。
【0023】
【考案の効果】本考案にかかるストレーナによれば、上
ケースと下ケースとの振動溶着の際に、ろ材と補強枠と
の組み付け及びこれらのケースヘの取付けも同時におこ
なわれる。また、ろ材の一部が下ケース等に形成された
溝に押込まれてろ材の位置決めがされているので、組立
後にろ材が横ずれすることはなく、さらに、前記変形は
ろ材を引き伸ばすように作用するから、ろ材にしわ等が
あっても解消され適度にろ材が張った状態となる。した
がって、ろ材と補強枠とを事前に一体に組み合わせる作
業が不要となり、しかもろ材等の位置合わせあるいは適
度に張った状態とすることがきわめて容易となって製作
工数の低減あるいは組立の容易化が図れるとともに、組
立後にろ材の位置ずれが生じないので、漏れによるろ過
不良等の不具合が信頼性高く防止されるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】本考案の一実施例の組立工程を示す要部拡大断
面図である。
【図4】本考案の一実施例の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図5】本考案の第二実施例を示す側断面図である。
【符号の説明】
10…下ケース 11…流入口 13…段部 13a…鉛直面 13b…水平面 14…溝 20…上ケース 21…流出口 23…脚 25…補強突起 30…補強枠 31…外枠部(周縁部) 32…リブ部 33…突起 40…ろ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 57/04 B01D 29/01 B01D 35/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の自動変速機の潤滑油等の流体が流
    入する流入口が形成され、上面が開口した箱状の下ケー
    スと、この下ケースの上面を覆うように配され前記流体
    の流出口が形成された上ケースと、前記流体をろ過すべ
    く前記上ケースと下ケースの内部を上下に仕切るように
    配設されたろ材と、該ろ材を補強すべく前記ろ材上面の
    少なくとも周縁部に沿うように配設された補強枠とを備
    え、 前記上ケースと下ケースとが、それぞれの端縁を接合さ
    せて互いに固定されるとともに、前記ろ材と補強枠とが
    周縁において前記上ケースと下ケースの間に挟持された
    ストレーナにおいて、 前記下ケースの端縁の内側には、前記ろ材及び補強枠の
    周縁部が嵌り込む段部であって、前記ろ材及び補強枠が
    横ずれしないようにこれらろ材及び補強枠の周端面を上
    下摺動自在に案内する鉛直面と、前記ろ材の周縁部の下
    面が当接する水平面とからなる段部が形成され、 前記段部の水平面あるいは前記補強枠の周縁部の下面の
    うちの一方に、前記下ケースの周縁に沿うように環状に
    連続する溝が形成され、前記上ケースの周縁部の下面側
    に前記補強枠の周縁部上面に当接する脚が形成されてい
    るとともに、前記段部の水平面あるいは前記補強枠の周
    縁部の下面のうちの他方に、先端が前記溝に対向する位
    置において前記ろ材に当接する前記溝よりも小幅な突起
    が形成され、 前記上ケースと下ケースの端縁の固定は、溶け代により
    前記上ケースが相対的に下ケースに対して沈み込むよ
    う、前記端縁の対向する面間の振動溶着により行なわれ
    ており、該振動溶着の際の沈み込みにより前記突起が前
    記ろ材の一部を変形させて前記溝に押し込み、前記ろ材
    が前記上ケースと下ケースとの間に位置決められて挟持
    されていることを特徴とするストレーナ。
  2. 【請求項2】前記補強枠が、前記ろ材上面の周縁部に沿
    う外枠部と前記ろ材上面の内側に沿うリブ部とを有し、
    前記上ケースの下面側には前記補強枠のリブ部に先端が
    対向する補強突起が突設され、 前記補強突起の先端と前記リブ部との間には、前記振動
    溶着の溶け代に対応した隙間が前記振動溶着の前に予め
    設けられ、前記振動溶着の際の沈み込みにより前記隙間
    がなくなって、前記補強突起先端が前記リブ部に当接又
    は補強する程度に近接していることを特徴とする請求項
    1記載のストレーナ。
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