JP2563148Y2 - 樹脂製部品の接合構造 - Google Patents

樹脂製部品の接合構造

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JP2563148Y2
JP2563148Y2 JP979692U JP979692U JP2563148Y2 JP 2563148 Y2 JP2563148 Y2 JP 2563148Y2 JP 979692 U JP979692 U JP 979692U JP 979692 U JP979692 U JP 979692U JP 2563148 Y2 JP2563148 Y2 JP 2563148Y2
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resin
joint
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田辺靖章
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は樹脂製部品の接合構造
に関し、特に、樹脂から形成される上ケースと下ケース
との間にスクリーン等を張った中ケースを挟持した状態
で上ケース、下ケースおよび中ケースを一体に接合する
際の樹脂製部品の接合構造に関するものである。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】従来、例え
ば、オイルストレーナやエアクリーナ等は、図6〜図8
に示すように、上ケース51と下ケース52との間にス
クリーン54が張られた中ケースであるスクリーンフレ
ーム53が挟持された状態で、上ケース51と下ケース
52との間を振動溶着して上ケース51、下ケース52
およびスクリーンフレーム53が一体に接合して製造さ
れる。
【0003】すなわち、図7に示すように、下ケースの
52内周側に不織布、金網又は濾紙等からなるスクリー
ン54を張ったスクリーンフレーム53をその上面が下
ケース52の上面と一致して凹部55を形成するように
配設する。
【0004】一方、上ケース51の下面には、下方に突
出する突部51aを形成し、この突部51aを前記下ケ
ース52およびスクリーンフレーム53からなる凹部5
5に当接させ、上ケース51と下ケース52との間で前
記スクリーンフレーム53を挟持した状態で両ケース5
1、52間に上下方向から圧力を加えながら水平方向に
振動を加えて摩擦熱を発生させ、上ケース51、下ケー
ス52およびスクリーンフレーム53を一体に接合する
ようになっている。
【0005】しかしながら、前記スクリーン54を所定
の形状に形成するスクリーンフレーム53は、使用条件
(例えば、圧力等)に耐えられるフレームの厚さ、格子
状構造となっているが、振動溶着の際発生する摩擦力が
スクリーンフレーム53の剛性に勝る場合があり、この
ような場合には、スクリーンフレーム53が湾曲し、接
合すべき部分から位置ずれを起こして接合ができないと
いう問題点を有していた。
【0006】この考案は、上記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、上ケースと下ケース
との間にスクリーンを張ったスクリーンフレームを挟持
した状態で上ケース、下ケースおよびスクリーンフレー
ムを一体に接合する場合に、スクリーンフレームが位置
ずれを起こすことがなく、上ケース、下ケースおよびス
クリーンフレームを確実に接合することができる樹脂製
部品の接合構造を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は樹脂製の下ケースと、樹脂製の中ケー
スと、樹脂製の上ケースとからなり、振動溶着して前記
中ケースを上ケースと下ケースとの間で挟持した状態で
一体に接合する樹脂製部品の接合構造であって、振動方
向と平行する前記下ケースと中ケースとの接合部分また
は、前記上ケースと中ケースとの接合部分のうちの少な
くとも一方が嵌合構造となっているという手段を採用し
たものである。また、振動方向と平行する前記下ケース
と中ケースとの接合部分は、前記下ケースに設けた凹部
と、この凹部に合致する中ケースに設けた突部との嵌合
構造となっているという手段を採用したものである。
【0008】
【作用】この考案は上記の手段を採用したことにより、
振動方向と平行する上ケースまたは下ケースと中ケース
との接合部分が嵌合構造となっているため、振動溶着時
に前記接合部を上ケースまたは下ケースが摺動しても上
ケースまたは下ケースと中ケースとが位置ずれを起こす
ことがない。
【0009】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1〜図3にはこの考案による樹脂製部品の
接合構造の第1の実施例が示されていて、この考案によ
る樹脂製部品の接合構造は、樹脂から形成される下ケー
ス2の内周側に、同じく樹脂から形成される中ケースで
あるスクリーンフレーム3が配設され、下ケース2の上
面とスクリーンフレーム3の上面とで形成される凹部5
に、上ケース1の下面側に形成された突部1aが前記凹
部5に対向して配設され、上ケース1と下ケース2との
間で前記スクリーンフレーム3を挟持した状態で振動溶
着するようになっている。
【0010】また、図3に示すように、前記スクリーン
フレーム3には、不織布、金網または濾紙等からなるス
クリーン4が張られ、このスクリーンフレーム3の外周
部のうち、振動方向と平行する外周部には所定の間隔で
突部3aが設けられている。
【0011】一方、下ケース2の内周部には前記スクリ
ーンフレーム3の突部3aに合致する凹部2aが設けら
れている。
【0012】したがって、振動方向と平行する下ケース
2とスクリーンフレーム3との接合部分は下ケース2の
凹部2aにスクリーンフレーム3の突部3aが嵌合した
状態となっている。
【0013】上記のように構成した樹脂製部品の接合構
造を、前記上ケース1、下ケース2およびスクリーンフ
レーム3を一体に接合するには、まず、前記上ケース1
と下ケース2およびスクリーンフレーム3との間に上下
方向に圧力を加える。
【0014】そして、この状態で上ケース1と下ケース
2およびスクリーンフレーム3との間に水平方向で、か
つ下ケース2の凹部2aとスクリーンフレーム3の突部
3aとが嵌合した接合部に平行する方向に振動を加えて
上ケース1の突部1aと下ケース2およびスクリーンフ
レーム3から形成される凹部5との間に摩擦熱を発生さ
せることによって、前記上ケース1の突部1aと下ケー
ス2およびスクリーンフレーム3から形成される凹部5
との間を一体に接合し、この時、前記上ケース1と下ケ
ース2との間でスクリーンフレーム3を挟持する。
【0015】また、前記振動方向と平行する下ケース2
とスクリーンフレーム3との接合部分は嵌合構造となっ
ているため、振動溶着の際、前記スクリーンフレーム3
は下ケース2の内周側に確実に固定されて位置ずれを起
こすことがない。
【0016】したがって、スクリーンフレーム3が位置
ずれを起こして変形したり、浮き上がったりすることが
ないため、上ケース1と下ケース2およびスクリーンフ
レーム3との間が確実に接合する。
【0017】図4、図5にはこの考案による樹脂製部品
の接合構造の第2の実施例が示されていて、樹脂製部品
の接合構造をオイルストレーナに応用したものである。
【0018】このオイルストレーナは上ケース21と下
ケース22との間にスクリーン24を張ったスクリーン
フレーム23がその周縁部を挟持した状態で配設されて
いる。
【0019】そして、この実施例においても前記第1の
実施例と同様に下ケース22とスクリーンフレーム23
との接合部は、図5に示すように下ケース22の凹部2
2aとスクリーンフレーム23の突部23aとが嵌合す
る嵌合構造となっている。
【0020】したがって、前記第1の実施例と同様に振
動溶着の際、前記スクリーンフレーム23は下ケース2
2の内周側に確実に固定されて位置ずれを起こすことが
なく、上ケース21と下ケース22およびスクリーンフ
レーム23との間が確実に接合する。
【0021】なお、実施例では、下ケース2、22の内
周側にスクリーンフレーム3、23を配設したが、これ
に限定されることなく、上ケース1、21の内周側にス
クリーンフレーム3、23を配設しても良い。
【0022】また、実施例では、スクリーンフレーム
3、23に突部を設け、下ケース2、22に凹部を設け
たが、これに限定されることなく、スクリーンフレーム
3、23に凹部を設け、上ケース1、21または下ケー
ス2、22の内周側に突部を設けても良く、また、突部
の形状も方形状に限定されない。
【0023】
【考案の効果】この考案は前記のように振動方向と平行
する上ケースまたは下ケースと中ケースとの接合部分が
嵌合構造となっているため、振動溶着時に前記接合部を
上ケースまたは下ケースが摺動してもその摩擦力で上ケ
ースまたは下ケースと中ケースとが位置ずれを起こすこ
とがなく、上ケース、下ケースおよび中ケースが確実に
接合することができ、その結果製品の製作が容易となる
という優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による樹脂製部品の接合構造の第1の
実施例を示す概略図である。
【図2】図1の接合部分の部分拡大断面図である。
【図3】下ケースとスクリーンフレームとの接合部分を
上ケース側から見た時の概略平面図である。
【図4】この考案による樹脂製部品の接合構造の第2の
実施例を示す概略断面図である。
【図5】下ケースとスクリーンフレームとの接合部分を
上ケース側から見た時の概略平面図である。
【図6】従来の樹脂製部品の接合構造を示す概略図であ
る。
【図7】図6の接合部分の部分拡大断面図である。
【図8】下ケースとスクリーンフレームとの接合部分を
上ケース側から見た時の概略平面図である。
【符号の説明】
1、21、51……上ケース 1a、3a、23a、51a……突部 2、22、52……下ケース 2a、5、22a、55……凹部 3、23、53……スクリーンフレーム(中ケース) 4、24、54……スクリーン

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の下ケース(2、22)と、樹脂
    製の中ケース(3、23)と、樹脂製の上ケース(1、
    21)とからなり、振動溶着して前記中ケース(3、2
    3)を上ケース(1、21)と下ケース(2、22)と
    の間で挟持した状態で一体に接合する樹脂製部品の接合
    構造であって、振動方向と平行する前記下ケース(2、
    22)と中ケース(3、23)との接合部分または、前
    記上ケース(1、21)と中ケース(3、23)との接
    合部分のうちの少なくとも一方が嵌合構造となっている
    ことを特徴とする樹脂製部品の接合構造。
  2. 【請求項2】 振動方向と平行する前記下ケース(2、
    22)と中ケース(3、23)との接合部分は、前記下
    ケース(2、22)に設けた凹部(2a、22a)と、
    該凹部(2a、22a)に合致する中ケース(3、2
    3)に設けた突部(3a、23a)との嵌合構造となっ
    ている請求項1記載の樹脂製部品の接合構造。
JP979692U 1992-02-28 1992-02-28 樹脂製部品の接合構造 Expired - Lifetime JP2563148Y2 (ja)

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JPH0570929U JPH0570929U (ja) 1993-09-24
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