JP2009074370A - エンジン用オイルストレーナ - Google Patents

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Nobuyuki Yasumi
信幸 保見
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Abstract

【課題】上下に2分割されたケースを組み合わせたエンジン用オイルストレーナにおいて、簡単な構造でオイル漏れを抑制するとともに両ケースの分離を防ぐ。
【解決手段】ロアケース5とアッパーケース7とを重合結合させたストレーナ本体3とフィルタ9とを備えたオイルストレーナ1である。一方のケースの周壁部開放側には、内側壁部29とこの内側壁部29との間に嵌入溝35を有する外側壁部33とが形成され、他方のケースの周壁部開放側には、嵌入溝35に嵌入される嵌入壁部39が形成され、この嵌入壁部39には、内側壁部29又は外側壁部33に圧接する側壁シール部45が形成される。他方のケースの周壁部には外側に突出するフランジ部43が形成され、フランジ部83には嵌入孔47,…が形成される一方、外側壁部63先端部63aには嵌入孔47を貫通してフランジ部83に係止される係止部51,…が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両等のエンジンの潤滑オイルを濾過するオイルストレーナに関するものである。
一般に、車両等のエンジンでは、オイルパンに貯溜されているオイルをオイルポンプで吸い上げてエンジン各部に送給する際に、エンジン本体下方に配設されたオイルストレーナを通過させることによりオイルに混入したゴミや金属粉等の異物を濾過している。
このようなオイルストレーナとして、流入口を有するロアケースと流出口を有するアッパーケースとを内部に流路が形成されるように結合させたストレーナ本体と、この流路に配置されたフィルタとを備えた樹脂製のオイルストレーナが知られている。
上下に分割されたストレーナ本体を一体化する際には、例えば、アッパーケースとロアケースとを組み合わせて、両ケースの合わせ部に加熱した金属板を接触させることでこの合わせ部を溶融して圧着させる熱板溶着法や、両ケースの開放側周縁部にフランジをそれぞれ設け、これらのフランジを互いに押し当てた状態でアッパーケースとロアケースとを相対的に振動させてフランジ同士を溶着させる振動溶着法が用いられている。
しかしながら、熱板溶着法や振動溶着法等の溶着法を用いると、溶着機が必要となって設備費の高騰を招き、オイルストレーナの製造コストが上昇するという問題がある。
この問題を解決するために、例えば、特許文献1では、上側分割体の側壁部に凸条部からなる上側係合部を形成するとともに、この上側分割体の側壁部を覆うように形成された下側分割体の側壁部に凹条部からなる下側係合部が形成された樹脂製のオイルストレーナが提案されている。このオイルストレーナによれば、上側係合部と下側係合部とを係合させることでストレーナ本体を構成できるとともに、上側分割体と下側分割体との合わせ部分をシールすることができる。
特開2007−54687号公報
しかしながら、アッパーケースがエンジンに連結支持されるのに対して、ロアケースは何ら支持されていないことに加えて、エンジンからの振動を受けるとともに自重によって下向きに力を受けることから、特許文献1のような単に凸条部と凹条部を係合させたオイルストレーナでは、ロアケースがアッパーケースから外れてストレーナ本体が分離するおそれがある。また、特許文献1のオイルストレーナでは、上記係合部のみでシールしていることから、シールが不十分でアッパーケースとロアケースとの合わせ部からオイルが漏れるおそれもある。
これらの問題を解決するためには、特許文献1のオイルストレーナにおいては、上側及び下側係合部に極めて高い寸法精度が要求されることになり、製造工程の管理が困難となるおそれがある。たとえアッパーケース及びロアケースを極めて高い寸法精度で製造しても、オイルストレーナは熱膨張したり熱収縮したりすることから、ロアケースがアッパーケースから外れ易くなるといった問題や、ストレーナ本体からオイルが漏れやすくなるといった問題が依然として残る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上下に分割されたケースを組み合わせてストレーナ本体を構成するエンジン用オイルストレーナにおいて、簡単な構造でストレーナ本体からのオイル漏れを抑制でき、且つストレーナ本体の分離を防ぐことができるエンジン用オイルストレーナを提供することにある。
第1の発明は、流入口を有する凹状のロアケースと流出口を有する凹状のアッパーケースとを内部に流路が形成されるように上記両ケースの開放側を向かい合わせて重合結合させたストレーナ本体と、該流路に配置された、該流路を流通するオイルを濾過するフィルタとを備えたエンジン用オイルストレーナであって、一方のケースの周壁部開放側には、内側壁部と、該内側壁部との間に嵌入溝を有する外側壁部とが形成される一方、他方のケースの周壁部開放側には、上記嵌入溝に嵌入される嵌入壁部が形成され、上記嵌入壁部には、上記内側壁部又は上記外側壁部に圧接する突条の側壁シール部が形成され、上記他方のケースの周壁部には、上記嵌入壁部の基部側にて該嵌入壁部よりも外側に突出するフランジ部が形成され、上記フランジ部には、嵌入孔が形成される一方、上記外側壁部の先端部には、上記嵌入孔を貫通して上記フランジ部に係止される係止部が形成されていることを特徴とするものである。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記内側壁部の先端部又は上記他方のケースの周壁部開放側における該内側壁部の先端部に対応する部分には、これらの間をシールする突条の内側シール部が形成されていることを特徴とするものである。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記嵌入壁部の先端部又は上記嵌入溝の底面部における該嵌入壁部の先端部に対応する部分には、これらの間をシールする突条の溝側シール部が形成されていることを特徴とするものである。
第1の発明によれば、ロアケース及びアッパーケースのいずれか一方のケースの外側壁部の先端部に形成された係止部を、他方のケースのフランジ部に形成された嵌入孔に貫通させてフランジ部に係止させることにより両ケースを重合結合させるので、ロアケースがアッパーケースから外れるのを防ぐことができる。さらに、一方のケースの内側壁部と外側壁部との間に形成された嵌入溝に、他方のケースの嵌入壁部が嵌入されるとともに、嵌入壁部に形成された側壁シール部が内側壁部又は外側壁部に圧接することから、嵌入壁部と内側壁部又は外側壁部との間をシールすることができる。これらにより、簡単な構造でストレーナ本体からのオイル漏れを抑制でき、且つアッパーケースとロアケースとの分離を防ぐことができる。
第2の発明によれば、内側壁部の先端部又は他方のケースの周壁部開放側におけるこの内側壁部の先端部に対応する部分に形成された内側シール部、及び嵌入壁部に形成された側壁シール部により二重にシールされることから、ストレーナ本体からのオイル漏れをより確実に抑制できる。また、内側シール部によりストレーナ本体の流路により近い箇所をシールするので、仮にこの部分からオイルが漏れた場合にも、この漏れたオイルが側壁シール部に作用するオイル圧は極めて小さいため、側壁シール部で完全にシールすることができ、これによりストレーナ本体からのオイル漏れをより一層確実に抑制できる。
第3の発明によれば、嵌入壁部の先端部又は嵌入溝の底面部におけるこの嵌入壁部の先端部に対応する部分に形成された溝側シール部によりこれらの間がシールされることから、該溝側シール部及び側壁シール部により二重にシールすることができ、これによりストレーナ本体からのオイル漏れをより確実に抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
−オイルストレーナの構成−
図1〜4は、本実施形態に係るエンジン用オイルストレーナ1を示し、このオイルストレーナ1は、略矩形箱状のストレーナ本体3とフィルタ9とを備えている。図1に示すように、オイルストレーナ1はストレーナ本体3が傾いた状態でエンジン(図示せず)に取り付けられる。なお、以下の説明では特に説明しない場合、「上下方向」はストレーナ本体3の高さ方向(図1参照)を意味し、「幅方向」はストレーナ本体3の幅方向(図2及び図3参照)を意味し、「長さ方向」はストレーナ本体3の長さ方向(図1参照)を意味する。
上記ストレーナ本体3は、上下方向に分割された、凹状の樹脂製ロアケース5と凹状の樹脂製アッパーケース7とからなっている。図2及び図3に示すように、ロアケース5の下側周壁部13とアッパーケース7の上側周壁部17とは、これらの内周面が面一となっており、ロアケース5の上側とアッパーケース7の下側とはそれぞれ開放されている。これら両ケース5,7の開放側を向かい合わせて重合結合させることによりストレーナ本体3内部に潤滑オイルの流路8が形成されている。
<ロアケース>
以下、上記ロアケース5の構成を詳細に説明する。
ロアケース5は、底壁部11と、底壁部11の外周部から上方(アッパーケース7側)に延びる下側周壁部13とを備えている。底壁部11は略矩形状であり、その上流端部には流入口12が形成されている。底壁部11の下面側には、流入口12を有する筒状の流入管部19が一体に形成されており、この流入管部19を通って潤滑オイルがストレーナ本体3に流入する。
下側周壁部13は、下側側壁部23,23及び下側端壁部53,53からなる環状をなしている。下側周壁部13開放側、すなわち、下側周壁部13の上端部13a(開放側)には、内側壁部29と基端部31と外側壁部33とが一体に形成されている。
内側壁部29は、下側周壁部13の上端部13aから上方に延びており、下側周壁部13の全周に亘って連続する環状をなしている。内側壁部29は、その内周面が下側周壁部13の内周面よりも外側に位置し、該内周面と下側周壁部13の上端部13aとで段部14が形成されている。内側壁部29には、その先端部(上端部)29aに突条の内側シール部49が形成されている。この内側シール部49は、断面三角形状であり、その頂部が上記アッパーケース7の上側周壁部17の開放側(下端部17a)に押しつけられて内側壁部29の先端部29aと上側周壁部17の下端部17aとの間をシールするようになっている。
基端部31は、下側周壁部13の上端部13aから外側に延びており、下側周壁部13の全周に亘って連続する環状をなしている。外側壁部33は、この基端部31と断面略L字型をなすように、基端部31の外周部から上方に延びている。この外側壁部33は、内側壁部29と同等高さを有しており、下側周壁部13の全周に亘って連続する環状をなしている。内側壁部29と外側壁部33とをこのように配置形成することにより、内側壁部29と外側壁部33との間に下側周壁部13の全周に亘って連続する環状の嵌入溝35が形成される。この嵌入溝35は、その側面が内側壁部29の外周面と外側壁部33の内周面により構成されるとともに、その底面35aが基端部31の上面により構成されている。
環状の外側壁部33のうち下側側壁部23,23に形成された幅方向両側の外側側壁部63,63には、その先端部(上端部)63a,63aにそれぞれ5つの係止部51,…が、図1及び図4に示すように、互いに等間隔で配置形成されている。各係止部51は、外側側壁部63の上端部63aから上方に延びる延出片部51bと、この延出片部51bの上端部に形成された係止片部51aとからなっている。
延出片部51bは断面矩形状であり、その外側面が外側側壁部63の外周面と面一になる一方、その内側面が外側側壁部63の内周面よりも外側に位置しており、外側側壁部63よりも壁厚が薄くなっている。延出片部51bの厚さをこのように薄くしているのは、外側側壁部63の壁厚と等しい長さの開口幅を有する後述の嵌入孔47,…に、係止片部51aを貫通させるためである。
係止片部51aは、その傾斜面の対向面とその底面とが直角をなす断面略三角形状であり、傾斜面が外側を向いているとともに、対向面が延出片部51bの内側面と面一をなしている。この傾斜面は下方に行くほど外側に傾斜しており、その下端が外側壁部33の外周面よりも外側に張出している。
<アッパーケース>
以下、上記アッパーケース7の構成を詳細に説明する。
アッパーケース7は、頂壁部15と、該頂壁部15の外周部から下方(ロアケース5側)に延びる上側周壁部17とを備えている。頂壁部15は略矩形状であり、その下流端部には流出口20(図1参照)が形成され、該頂壁部15の上面側には、流出口20を有する筒状の流出管部21が一体に形成されている。流出管部21の上端部には、フランジ25が設けられており、このフランジ25には、図4に示すように、ボルト等の締結部材(図示せず)が挿通される2つの貫通孔25a,25aが形成され、このフランジ25がエンジンのオイル吸入口の周縁部に固定されることにより、流出管部21の上端部がエンジンに接続されて潤滑オイルがエンジンに供給される。
上側周壁部17は、上側側壁部27,27及び上側端壁部37,37からなる環状をなしている。上側周壁部17開放側、すなわち、上側周壁部17の下端部17aには、基端部41と嵌入壁部39とが形成されている。
基端部41は、上側周壁部17の下端部17aから外側に延びており、上側周壁部17の全周に亘って連続する環状をなしている。嵌入壁部39は、この基端部41と断面略L字型をなすように、この基端部41から下方に延びており、上側周壁部17の全周に亘って連続する環状をなしている。嵌入壁部39は、その内周面が上記内側壁部29の外周面よりも外側に位置する一方、その外周面が上記外側壁部33の内周面に当接するように形成され、嵌入壁部39の内周面には、内側壁部29の外周面に圧接する突条の側壁シール部45が嵌入壁部39の全周に亘って形成されている。この側壁シール部45は、断面2分の1円形状であり、嵌入壁部39が嵌入溝35に嵌入されると、その頂部が内側壁部29の外周面に押しつけられて嵌入壁部39と内側壁部29との間をシールするようになっている。
さらに、上側周壁部17には、嵌入壁部39の基部側にて嵌入壁部39よりも外側に突出するフランジ部43が形成されている。より具体的には、このフランジ部43は、基端部41を嵌入壁部39の立設位置よりもさらに外側に延ばすことにより形成されている。フランジ部43は、上側周壁部17の全周に亘って連続する環状をなしている。
環状のフランジ部43のうち上側側壁部27,27に形成された幅方向両側の側部側フランジ部83,83には、その厚さ方向(上下方向)に貫通する5つの略矩形状の嵌入孔47,…が、図1及び図4に示すように、上記係止部51,…に対応するように互いに等間隔で配置形成されている。
<フィルタ>
以下、上記フィルタ9の構成を詳細に説明する。
フィルタ9は樹脂製であり、フィルタ本体55とこのフィルタ本体55の外周部に立設されたフィルタ周壁部57とを備えている。フィルタ本体55は、略矩形状であり、オイル濾過用の網目を有していて、上記ストレーナ本体3に形成された流路8内にて流路断面を略2等分する高さ位置に配置されている。このようにフィルタ本体55を流路8内に配置することにより、流路8を流れる潤滑オイルがフィルタ本体55の網目を通過する際にオイルに混入した異物が濾過される。
フィルタ周壁部57は、図2及び図3に示すように、フィルタ本体55から上下方向に延びており、フィルタ本体55の全周に亘って連続する環状をなしている。このフィルタ周壁部57の上下方向の長さは、上記内側壁部29の上下方向の長さと略同じとされている。フィルタ9は、フィルタ周壁部57の下端が下側周壁部13の上端に形成された上記段部14に載置されるとともにフィルタ周壁部57の外周面と内側壁部29の内周面とがこれらの全周に亘って当接した状態でロアケース5に取り付けられている。
−組立方法−
上記のように構成されたオイルストレーナ1の組み立て要領について説明する。
まず、フィルタ周壁部57の下端がロアケース5の段部14上に載置されるようにフィルタ9を下側周壁部13内に挿入する。
その後、ロアケース5の開放側とアッパーケース7の開放側とを向かい合わせ、側部側フランジ部83,83の各嵌入孔47,…と外側側壁部63,63の各係止部51,…とを対向させた状態で、アッパーケース7とロアケース5とを互いに近づけ、各嵌入孔47に各係止部51を挿入するとともに、アッパーケース7の嵌入壁部39をロアケース5の嵌入溝35に嵌入する。この挿入過程で、各係止部51の係止片部51aの傾斜面が各嵌入孔47を構成する外側面に接触すると、各係止片部51aがその傾斜面に沿って内側に変位することにより、各延出片部51bが内側へ向けて弾性変形する。アッパーケース7とロアケース5とをさらに近づけていくと、各係止片部51aが各嵌入孔47を貫通して弾性変形した延出片部51bが元の形状に戻って、各係止片部51aが側部側フランジ部83の上面にて各嵌入孔47の外側縁に引っ掛かかり、係止部51,…が側部側フランジ部83,83に係止する。これにより、ロアケース5とアッパーケース7とが一体的に重合結合する。
このとき、嵌入壁部39の側壁シール部45が内側壁部29の外周面に圧接するとともに、内側壁部29の先端部29aの内側シール部49がアッパーケース7の上側周壁部17におけるこの内側壁部29の先端部29aに対応する部分に圧接し、これら側壁シール部45及び内側シール部49によってロアケース5とアッパーケース7との合わせ部が二重にシールされた状態になる。また、フィルタ周壁部57が内側壁部29と接触して設けられることから、内側壁部29の剛性が高められ、内側壁部29が側壁シール部45から離れるように変形するのが抑制されるので、内側壁部29と嵌入壁部39との間がしっかりとシールされることになる。さらに、嵌入壁部39の外周面が外側壁部33の内周面に当接するため、嵌入壁部39が外側に拡がるのを外側壁部33が抑制し、これにより側壁シール部45によるシール性がさらに向上する。
−効果−
本実施形態によれば、ロアケース5の外側側壁部63,63の先端部63a,63aに形成された複数個(10個)の係止部51,…を、アッパーケース7の側部側フランジ部83,83に形成された複数箇所(10箇所)の嵌入孔47,…に貫通させて側部側フランジ部83,83に係止させることにより両ケース5,7を重合結合させるので、ロアケース5がアッパーケース7から外れるのを防ぐことができる。さらに、ロアケース5の内側壁部29と外側壁部33との間に形成された嵌入溝35に、アッパーケース7の嵌入壁部39が嵌入されるとともに、嵌入壁部39に形成された側壁シール部45が内側壁部29の外周面に圧接することから、嵌入壁部39と内側壁部29との間をシールすることができる。これらにより、簡単な構造でストレーナ本体3からのオイル漏れを抑制でき、且つアッパーケース7とロアケース5との分離を防ぐことができる。
本実施形態によれば、内側壁部29の先端部29aに形成された内側シール部49及び嵌入壁部39に形成された側壁シール部45により二重にシールされることから、ストレーナ本体3からのオイル漏れをより確実に抑制できる。また、内側シール部49によりストレーナ本体3の流路8により近い箇所をシールするので、仮にこの部分からオイルが漏れた場合にも、この漏れたオイルが側壁シール部45に作用するオイル圧は極めて小さいため、側壁シール部45で完全にシールすることができ、これによりストレーナ本体3からのオイル漏れをより一層確実に抑制できる。
(実施形態2)
本実施形態は、実施形態1における上記内側シール部49に代えて溝側シール部59を形成したものである。以下、実施形態1と異なる点について説明する。
本実施形態では、図5に示すように、突条の溝側シール部59が嵌入壁部39の先端部(下端部)39aに形成されている。この溝側シール部59は、断面三角形状であり、その頂部が嵌入溝35の底面部35aに押しつけられて嵌入壁部39の先端部39aと嵌入溝35の底面部35aとの間をシールするようになっている。
−効果−
本実施形態によれば、嵌入壁部39の先端部39aに形成された溝側シール部59により嵌入壁部39の先端部39aと嵌入溝35の底面部35aとの間がシールされることから、該溝側シール部59及び側壁シール部45により二重にシールすることができ、これによりストレーナ本体3からのオイル漏れをより確実に抑制できる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、嵌入壁部39に内側壁部29の外周面に圧接する側壁シール部45を形成したが、図6に示すように、外側壁部33の内周面に圧接するように嵌入壁部39の外周面に側壁シール部45を形成してもよい。
上記実施形態1では、内側壁部29の先端部29aに内側シール部49を形成したが、これとは逆に、内側壁部29の先端部29aに対向する上側周壁部17の開放側に、該先端部29aに対して圧接するように内側シール部49を形成してもよい。
上記実施形態2では、嵌入壁部39の先端部39aに溝側シール部59を形成したが、これとは逆に、嵌入壁部39の先端部39aに対向する嵌入溝35の底面部35aに、該先端部39aに対して圧接するように溝側シール部59を形成してもよい。
上記各実施形態では、内側壁部29の外周面に圧接する側壁シール部45を嵌入壁部39に形成したが、図7に示すように、嵌入壁部39には側壁シール部45を形成せず、外側壁部33の内周面部に嵌入壁部39に圧接する側壁シール部45を形成してもよい。また、内側壁部29の外周面に圧接する側壁シール部45を嵌入壁部39の内周面部に形成するとともに、嵌入壁部39の外周面部に圧接する側壁シール部45を外側壁部33の内周面部に形成して三重にシールしてもよい。
上記各実施形態では、側壁シール部45を断面2分の1円形状とし、また内側シール部49を断面三角形状としたが、側壁シール部45及び内側シール部49の断面形状は実施形態に限定されず、シール可能な形状であれば、他の様々な断面形状を採用することができる。例えば、側壁シール部45を断面三角形状とし、また内側シール部49を断面2分の1円形状としてもよい。
上記各実施形態では、フランジ部43を上側周壁部17の全周に亘って連続して形成したが、フランジ部43を間欠的に形成してもよい。即ち、例えば、フランジ部43を間欠的に形成し、該フランジ部43に嵌入孔47,…を形成して該フランジ部43に係止部51,…を係合させるようにしてもよい。
上記各実施形態では、ロアケース5に係止部51を、アッパーケース7に該係止部51が挿入される嵌入孔47をそれぞれ形成したが、これとは逆に、アッパーケース7に係止部51を、ロアケース5に該係止部51が挿入される嵌入孔47をそれぞれ形成するようにしてもよい。
上記各実施形態では、ストレーナ本体3が傾いた状態でエンジンに取り付けられるが、これに限らず、ストレーナ本体3が略水平な状態でエンジンに取り付けられるオイルストレーナ1にも適用できる。
以上説明したように、本発明は、アッパーケースとロアケースとを組み合わせてストレーナ本体を構成するエンジン用オイルストレーナ等について有用である。
本発明の実施形態1に係るオイルストレーナの構成を示す側面図である。 図1のII−II線における矢視断面図である。 図1のIII−III線における矢視断面図である。 実施形態1に係るオイルストレーナの分解斜視図である。 実施形態2に係る図2相当する断面図である。 その他の実施形態に係る図2相当する断面図である。 その他の実施形態に係る図2相当する断面図である。
符号の説明
1 オイルストレーナ
3 ストレーナ本体
5 ロアケース
7 アッパーケース
8 流路
9 フィルタ
12 流入口
13 下側周壁部
13a 上端部(下側周壁部開放側)
17 上側周壁部
17a 下端部(上側周壁部開放側)
20 流出口
29 内側壁部
29a 先端部
33 外側壁部
35 嵌入溝
35a 底面部
39 嵌入壁部
39a 先端部
43 フランジ部
45 側壁シール部
47 嵌入孔
49 内側シール部
51 係止部
59 溝側シール部
63 外側側壁部
63a 先端部
83 側部側フランジ部

Claims (3)

  1. 流入口を有する凹状のロアケースと流出口を有する凹状のアッパーケースとを内部に流路が形成されるように上記両ケースの開放側を向かい合わせて重合結合させたストレーナ本体と、該流路に配置された、該流路を流通するオイルを濾過するフィルタとを備えたエンジン用オイルストレーナであって、
    一方のケースの周壁部開放側には、内側壁部と、該内側壁部との間に嵌入溝を有する外側壁部とが形成される一方、他方のケースの周壁部開放側には、上記嵌入溝に嵌入される嵌入壁部が形成され、
    上記嵌入壁部には、上記内側壁部又は上記外側壁部に圧接する突条の側壁シール部が形成され、
    上記他方のケースの周壁部には、上記嵌入壁部の基部側にて該嵌入壁部よりも外側に突出するフランジ部が形成され、
    上記フランジ部には、嵌入孔が形成される一方、上記外側壁部の先端部には、上記嵌入孔を貫通して上記フランジ部に係止される係止部が形成されていることを特徴とするエンジン用オイルストレーナ。
  2. 請求項1記載のエンジン用オイルストレーナにおいて、
    上記内側壁部の先端部又は上記他方のケースの周壁部開放側における該内側壁部の先端部に対応する部分には、これらの間をシールする突条の内側シール部が形成されていることを特徴とするエンジン用オイルストレーナ。
  3. 請求項1記載のエンジン用オイルストレーナにおいて、
    上記嵌入壁部の先端部又は上記嵌入溝の底面部における該嵌入壁部の先端部に対応する部分には、これらの間をシールする突条の溝側シール部が形成されていることを特徴とするエンジン用オイルストレーナ。
JP2007241338A 2007-09-18 2007-09-18 エンジン用オイルストレーナ Pending JP2009074370A (ja)

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