JP2590648Y2 - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP2590648Y2
JP2590648Y2 JP1993011041U JP1104193U JP2590648Y2 JP 2590648 Y2 JP2590648 Y2 JP 2590648Y2 JP 1993011041 U JP1993011041 U JP 1993011041U JP 1104193 U JP1104193 U JP 1104193U JP 2590648 Y2 JP2590648 Y2 JP 2590648Y2
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博文 森田
忠 佐々
弘幸 河野
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は製紙工場で製造された原
紙等の表面に塗工液を塗布する塗工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】たとえば、製紙工場で製造された原紙
は、そのままの形で直ちに使用されることは少なく、更
に加工して所要の目的に適合する製品としての加工紙と
する場合が多い。加工紙には種々のものがあるが、その
1つに、塗被加工紙がある。塗被加工紙は、紙の表面の
性質を改善する目的で紙の表面に塗工液を塗布させて製
造するもので、その装置として塗工装置がある。
【0003】従来の紙等の基材の表面に塗工液を塗布さ
せる塗工装置としては、図3に概略を示す如く、バッキ
ングロール1に巻回されて走行させられる基材2の表面
に、バッキングロール1の近傍位置に備えられた塗工液
供給装置3により塗工液を塗布させるようにするもので
ある。
【0004】近年、上記塗工装置による基材2表面への
塗工液の塗被作業は、高速化して来ているが、基材2が
高速で走行させられると、この基材2の走行に引かれて
運ばれて来る空気が塗工液供給装置3と基材2との間に
入り込み、塗工液供給装置3から基材2の表面への塗工
液の塗布に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0005】かかる問題を解決するために、従来では、
基材2により連れ回りさせられる空気を、塗工液供給装
置3の上流側で除去し、塗工液供給装置3と基材2との
間に空気が入り込まないようにする手段として、空気を
吸引して除去する方式、スクレーパを接触させて空気を
除去させる方式を採用したものが提案されている。
【0006】前者の空気吸引式を採用した塗工装置は、
図3に一例を示す如く、バッキングロール1に巻き掛け
られた基材2の表面に、バッキングロール1の近傍位置
に備えた塗工液供給装置3から塗工液4を塗布させるよ
うにした構成において、上記塗工液供給装置3よりも基
材走行方向の上流側位置に、基材2の走行により基材2
の表面に沿い運ばれて来た空気Aを吸入するため、図示
しないファンにより吸引されるようにしたフード5を、
バッキングロール1の一部を包むように配置し、基材2
の走行に、連れられて来た空気Aを塗工液供給装置3に
達する前にフード5内に吸引して除去しようとするもの
である。6はガイドローラである。
【0007】又、接触方式を採用した塗工装置は、図4
に一例を示す如く、バッキングロール1に巻き掛けられ
て走行させられる基材2の表面に、塗工液供給装置3よ
り塗工液4が塗布されるようにしてある構成において、
上記塗工液供給装置3よりも基材走行方向の上流側位置
に、スクレーパ7を基材2に接触させて配置し、基材2
の走行により運ばれて来る空気Aをスクレーパ7でカッ
トするようにしたものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記図3に
示す従来の空気吸引式を採用した塗工装置の場合には、
基材2と共に運ばれてくる空気Aをフード5だけでは完
全にカットして除去することができず、一部の空気が塗
工液供給装置へ流れてしまうこと、上記フード5には空
気排出用の図示していない排気ダクト、排気ファン、排
気モータ等の諸設備が付属して大がかりとなってしまう
こと、ランニングコストが高いこと、等の問題があり、
又、図4に示す接触方式を採用した塗工装置の場合は、
スクレーパ7が基材2と随時接触しているので、基材2
に傷をつけてしまい易く、塗工被膜が筋状を呈してしま
う、等の問題がある。
【0009】そこで、本考案は、基材と共に運ばれてく
る空気を諸設備を大がかりとすることなく除去して基材
上への塗布の安定化を向上できるようにしようとするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、バッキングロールに巻回されて走行する
基材の表面に、上記バッキングロールの近傍位置に備え
られた塗工液供給装置により塗工液を塗被させるように
してある塗工装置において、上記バッキングロールと平
行に配した空気カットロールを上記塗工液供給装置の上
記基材走行方向上流側位置に非接触状態で基材表面に接
近させて配設し、且つ上記空気カットロールを回転させ
るようにすると共に、上記空気カットロールの周上に該
空気カットロールで運ばれる空気をカットする空気カッ
トスクレーパを備えた構成とする。
【0011】
【作用】バッキングロールと、該バッキングロールに接
近させて平行に配した空気カットロールとの間に基材を
通すことにより、基材表面の連れ回り空気をカットでき
る空気カットロールをバッキングロールと同じ方向に回
転させると、空気カットロール上の巻き込み空気とバッ
キングロール上の巻き込み空気とを衝突させることがで
きて基材上の空気を除去することができる。又、空気カ
ットロールをバッキングロールと逆方向に回転させる
と、基材上の巻き込み空気を基材から剥離させることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
【0013】図1は本考案の一実施例を示すもので、図
3に示した従来方式と同様にバッキングロール1に巻き
掛けられた基材2の表面に、該バッキングロール1の近
傍に設けられた塗工液供給装置3より塗工液4を塗布す
るようにしてある構成において、上記バッキングロール
1と平行になるように配した空気カットロール8を、該
バッキングロール1に接近させて配置し、このバッキン
グロール1と空気カットロール8の間を基材2を通すよ
うにする。すなわち、バッキングロール1の近傍位置で
且つ塗工液供給装置3の上流側位置に、空気カットロー
ル8をバッキングロール1と平行にして僅かな隙間Lを
残して非接触状態に配し、バッキングロール1と同じ方
向に回転できるようにし、更に、上記空気カットロール
8の周上と適宜位置に板状の空気カットスクレーパ9を
当接させるようにして所要角度で配設し、上記空気カッ
トロール8を回転させるときに空気カットスクレーパ9
の背面側の空気A′が巻き込まれて空気カットロール8
に連れ回りされるようにすると共に、この空気A′とバ
ッキングロール1に連れ回りされた空気Aの一部が合流
してカットロール8に連れ回りされる空気A″となって
空気カットスクレーパ9の前面でカットして除去させる
ようにする。
【0014】上記バッキングロール1と空気カットロー
ル8の隙間Lは、基材2の厚みプラス20〜1000μ
m位とする。
【0015】上記構成において、バッキングロール1を
図上時計方向に高速で回転させると同時に、空気カット
ロール8を時計方向に高速で回転させると、基材1の表
面には、高速で走行させられる該基材2の移動により空
気Aが巻き込まれてくるが、高速回転している空気カッ
トロール8の周上にも、空気カットスクレーパ9の背面
側の空気が巻き込まれて空気A′が連れ回りされる。し
たがって、基材2がバッキングロール1と空気カットロ
ール8の間に入る前に空気カットロール8に巻き込まれ
た空気A′が基材2表面に巻き込まれた空気Aに衝突さ
せられることになる。これにより基材2上の空気Aが空
気カットロール8上の空気A′によりカットされて基材
2上の空気Aは除去される。一方、空気カットロール8
の周上に発生した連れ回りの空気A′は空気カットロー
ル8周上に当接された空気カットスクレーパ9の前面に
よってカットされ排除される。
【0016】このように、空気カットロール8をバッキ
ングロール1に接近して設け、この間を基材2が通るよ
うにして、空気カットロール8をバッキングロール1と
同じ方向に回転させると、空気カットロール8に巻き込
まれた空気A′が基材2と共に運ばれてくる空気Aと衝
突することになるので、非接触の状態で基材2上の空気
Aを効果的に排除することができ、バッキングロール1
上の基材2に傷をつけるおそれもない。
【0017】次に、図2は本考案の他の実施例を説明す
るもので、図1に示したと同様な構成において、空気カ
ットロール8をバッキングロール1とは反対方向に回転
させて、基材2に連れ回りされた空気Aを基材2表面よ
り剥離させるようにしたものである。図1と同一のもの
には同一符号が付してある。
【0018】この実施例では、バッキングロール1を時
計方向に高速回転させて基材2を高速で移送する場合、
空気カットロール8を反時計方向に高速回転させるよう
にする。このようにすると、基材2の走行に伴って基材
2に連れ回りされる空気Aは、空気カットロール8の周
上に発生する連れ回り空気A′により引かれ、バッキン
グロール1と空気カットロール8の隙間Lを通過した時
点で基材2から剥離させられて空気カットロール8に巻
き込まれる形で除去される。空気カットロール8の周上
に発生した連れ回りの空気A′は、空気カットロール8
周上に当接している空気カットスクレーパ9によって排
除される。
【0019】この実施例の場合、上記空気カットロール
8の表面にディンプルを有するようにすると、基材2上
の空気Aの剥離効果を増大することができる。
【0020】なお、上記実施例では、バッキングロール
1の上方位置より基材2に塗工液を供給して塗布させる
場合について示したが、バッキングロール1の下側から
塗料を噴射するような塗工装置においても同様に適用で
きること、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案の塗工装置によ
れば、バッキングロールに巻回されて走行する基材の表
面に、上記バッキングロール下流側近傍に備えられた塗
工液供給装置からの塗工液を塗布する塗工装置におい
て、上記バッキングロールに接近させて空気カットロー
ルが平行に配置し、基材がバッキングロールと空気カッ
トロールとの間を通った後に、その表面に塗工液が塗布
されるようにし、更に、上記空気カットロール周上の適
宜位置に空気カットスクレーパを当接させるように取り
付けた構成としてあるので、空気カットロールをバッキ
ングロールと同一方向又は逆方向に高速回転させること
により基材と共に運ばれてくる空気を空気カットロール
に巻き込まれた空気の衝突又は連れ回りによる剥離排除
することができ、塗工液供給部への空気の巻き込みを防
止できて塗布の不安定を防止できると共に、基材に非接
触の状態でも有効に基材に沿う空気をカットできて、基
材表面を傷つけることがなく、更に、ランニングコスト
が低い、等の優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の塗工装置の一実施例の概要を示す側面
図である。
【図2】本考案の塗工装置の他の実施例の概要を示す側
面図である。
【図3】従来の塗工装置の一例の概要を示す側面図であ
る。
【図4】従来の塗工装置の他の例の概要を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 バッキングロール 2 基材 3 塗工液供給装置 4 塗工液 8 空気カットロール 9 空気カットスクレーパ A,A′ 空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−139063(JP,A) 実開 平4−17869(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 5/00 - 5/04 B05C 7/00 - 21/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッキングロールに巻回されて走行する
    基材の表面に、上記バッキングロールの下流の近傍位置
    に備えられた塗工液供給装置により塗工液を塗被させる
    ようにしてある塗工装置において、上記バッキングロー
    ルと平行に配した空気カットロールを上記塗工液供給装
    置の上記基材走行方向上流側位置に非接触状態で基材表
    面に接近させて配設し、且つ上記空気カットロールを回
    転させるようにすると共に、上記空気カットロールの周
    上に該空気カットロールで運ばれる空気をカットする空
    気カットスクレーパを備えた構成を有することを特徴と
    する塗工装置。
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