JP2540620B2 - 塗工装置 - Google Patents
塗工装置Info
- Publication number
- JP2540620B2 JP2540620B2 JP63292488A JP29248888A JP2540620B2 JP 2540620 B2 JP2540620 B2 JP 2540620B2 JP 63292488 A JP63292488 A JP 63292488A JP 29248888 A JP29248888 A JP 29248888A JP 2540620 B2 JP2540620 B2 JP 2540620B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- web
- coating
- coating liquid
- hollow roll
- roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば紙にコート液を塗付する場合などに
適用される塗工装置に関するものである。
適用される塗工装置に関するものである。
第３図は従来のブレードコータ式塗工装置の断面図で
ある。図に於いて、２はバツキングロールでその外周面
にゴムなどの弾性体１が巻き付けられており、このバツ
キングロール２の外周にウエブ３を巻き掛けて移送す
る。バツキングロール２の下部にはウエブ３の下面に向
けて上向きにノズル5aからコート液４を噴射し、ウエブ
３に付着させる塗付装置５が設けられている。また、ウ
エブ３の移送方向下流には余剰のコート液４を除去して
ウエブ３の表面に一定のコート液層６を形成するブレー
ド７が設けられている。８はブレードホルダである。
ある。図に於いて、２はバツキングロールでその外周面
にゴムなどの弾性体１が巻き付けられており、このバツ
キングロール２の外周にウエブ３を巻き掛けて移送す
る。バツキングロール２の下部にはウエブ３の下面に向
けて上向きにノズル5aからコート液４を噴射し、ウエブ
３に付着させる塗付装置５が設けられている。また、ウ
エブ３の移送方向下流には余剰のコート液４を除去して
ウエブ３の表面に一定のコート液層６を形成するブレー
ド７が設けられている。８はブレードホルダである。
上記のような従来の塗工装置に於いて、塗付装置５の
ノズル5aから噴出されたコート液４の表面4aが乱れる
と、コート液４がウエブ３に付着する付着面4bの表面も
凹凸状に乱れてブレード７で計量し除去してもコート液
４の付着量がウエブ３の幅方向に均一でなくなり、コー
ト層６の厚さもその影響をうけて製品の品質低下をきた
すなどの不具合を抱えている。
ノズル5aから噴出されたコート液４の表面4aが乱れる
と、コート液４がウエブ３に付着する付着面4bの表面も
凹凸状に乱れてブレード７で計量し除去してもコート液
４の付着量がウエブ３の幅方向に均一でなくなり、コー
ト層６の厚さもその影響をうけて製品の品質低下をきた
すなどの不具合を抱えている。
この付着面4bの表面が乱れる原因としては、走行する
ウエブ３に摩擦力により同伴されてくる同伴空気流10
が、噴出するコート液４の表面4aに衝突して表面4aを幅
方向に不均一に乱すとともに、一部は付着面4bの中にも
幅方向に不均一に浸入することにより、コート液４の膜
厚が幅方向に均一性を乱されることなどが考えられる。
ウエブ３に摩擦力により同伴されてくる同伴空気流10
が、噴出するコート液４の表面4aに衝突して表面4aを幅
方向に不均一に乱すとともに、一部は付着面4bの中にも
幅方向に不均一に浸入することにより、コート液４の膜
厚が幅方向に均一性を乱されることなどが考えられる。
本発明に係る塗工装置は上記の課題を解決することを
目的にしており、バツキングロールに巻き掛けられて移
送されるウエブにコート液を噴出する塗付装置のウエブ
移送方向上流に周面に孔が多数設けられ上記ウエブに密
着して回転する中空のロールと、該中空のロールの内部
の空気を吸引する真空ポンプとを備えてなる構成を特徴
としている。
目的にしており、バツキングロールに巻き掛けられて移
送されるウエブにコート液を噴出する塗付装置のウエブ
移送方向上流に周面に孔が多数設けられ上記ウエブに密
着して回転する中空のロールと、該中空のロールの内部
の空気を吸引する真空ポンプとを備えてなる構成を特徴
としている。
即ち、本発明に係る塗工装置に於いては、ウエブにコ
ート液を塗付する装置の手前に周面に多数の孔を有する
中空ロールをウエブに密着させて設けることによりウエ
ブの上流側から厚く成長して流れてくる同伴空気流の境
界層を遮断すると同時に、中空ロールの下流側のウエブ
表面に発達する同伴空気流の境界層を真空ポンプで吸引
することによりその発達を防止する。
ート液を塗付する装置の手前に周面に多数の孔を有する
中空ロールをウエブに密着させて設けることによりウエ
ブの上流側から厚く成長して流れてくる同伴空気流の境
界層を遮断すると同時に、中空ロールの下流側のウエブ
表面に発達する同伴空気流の境界層を真空ポンプで吸引
することによりその発達を防止する。
第１図および第２図は本発明の一実施例に係る塗工装
置の断面図である。図に於いて、本実施例に係る塗工装
置は第１図に示すように塗付装置５のウエブ３移送方向
上流に、バツキングロール２との間にウエブ３を挾み付
けて回転する中空ロール20が設けられている。第１図は
中空ロール20の断面を、また第２図は中空ロール20の断
面と外観とを示している。中空ロール20には第２図に示
すようにその周面21に内部の空間24と外部とを連通させ
る小孔22が多数設けられており、この内部の空間24は中
空のシヤフト27によりロータリージヨイント26を通じて
真空ポンプ29へ連結されている。中空ロール20の外側に
は中空ロール20に極く近接してカバー23が設けられてお
り、これによりウエブ３近傍以外の空気は吸入を防止さ
れている。この中空ロール20はモータで駆動されても、
またバツキングロール２とともにつれ回る状態であつて
もよい。25はベアリング、28はシヤフトである。
置の断面図である。図に於いて、本実施例に係る塗工装
置は第１図に示すように塗付装置５のウエブ３移送方向
上流に、バツキングロール２との間にウエブ３を挾み付
けて回転する中空ロール20が設けられている。第１図は
中空ロール20の断面を、また第２図は中空ロール20の断
面と外観とを示している。中空ロール20には第２図に示
すようにその周面21に内部の空間24と外部とを連通させ
る小孔22が多数設けられており、この内部の空間24は中
空のシヤフト27によりロータリージヨイント26を通じて
真空ポンプ29へ連結されている。中空ロール20の外側に
は中空ロール20に極く近接してカバー23が設けられてお
り、これによりウエブ３近傍以外の空気は吸入を防止さ
れている。この中空ロール20はモータで駆動されても、
またバツキングロール２とともにつれ回る状態であつて
もよい。25はベアリング、28はシヤフトである。
このように、塗付装置５の直前に中空ロール20をウエ
ブ３に密着させて設けることにより、ウエブ３の上流側
から厚く成長して流れてくる同伴空気流10の境界層を遮
断すると同時に中空ロール20の下流側のウエブ３表面に
発達する境界層を真空ポンプ29で吸引することによりそ
の発達を防止する。一般に、この同伴空気流10の境界層
の厚さδは次式で表わされる。
ブ３に密着させて設けることにより、ウエブ３の上流側
から厚く成長して流れてくる同伴空気流10の境界層を遮
断すると同時に中空ロール20の下流側のウエブ３表面に
発達する境界層を真空ポンプ29で吸引することによりそ
の発達を防止する。一般に、この同伴空気流10の境界層
の厚さδは次式で表わされる。
但し、Ｖはウエブ３の速度、νは空気の動粘度、ｘは
境界層の発達起点からの距離である。距離ｘが長くなる
とそれにほぼ比例して境界層の厚さδが大きくなる。従
つて、塗付装置５の直前に中空ロール20を設けることに
より距離ｘを非常に短くしてウエブ３の同伴空気流10を
遮断することが可能である。
境界層の発達起点からの距離である。距離ｘが長くなる
とそれにほぼ比例して境界層の厚さδが大きくなる。従
つて、塗付装置５の直前に中空ロール20を設けることに
より距離ｘを非常に短くしてウエブ３の同伴空気流10を
遮断することが可能である。
従つて、本塗工装置に於いてはコード液４の表面4aに
衝突する同伴空気流10が軽減されてコート液４のウエブ
３への付着面4bの乱れが防止されるので、コート層６の
厚さが幅方向に均一になる。また、ウエブ３の上流側か
ら同伴空気流10により運ばれてウエブ３の表面に付着す
る紙粉や塵なども、同伴空気流10とともに中空ロール20
内に吸収されて除去される。
衝突する同伴空気流10が軽減されてコート液４のウエブ
３への付着面4bの乱れが防止されるので、コート層６の
厚さが幅方向に均一になる。また、ウエブ３の上流側か
ら同伴空気流10により運ばれてウエブ３の表面に付着す
る紙粉や塵なども、同伴空気流10とともに中空ロール20
内に吸収されて除去される。
本発明に係る塗工装置は前記の通り構成されており、
ウエブの同伴空気流が遮断され吸引されるので、コート
液の表面に衝突する同伴空気流が軽減され、コート液の
ウエブへの付着面の乱れが防止されてコート層の厚さが
幅方向に均一になるとともに、ウエブの上流側から同伴
空気流により運ばれてウエブの表面に付着する紙粉や塵
なども、同伴空気流とともに吸収されて除去されるの
で、製品の品質が向上するなどの効果が奏せられる。
ウエブの同伴空気流が遮断され吸引されるので、コート
液の表面に衝突する同伴空気流が軽減され、コート液の
ウエブへの付着面の乱れが防止されてコート層の厚さが
幅方向に均一になるとともに、ウエブの上流側から同伴
空気流により運ばれてウエブの表面に付着する紙粉や塵
なども、同伴空気流とともに吸収されて除去されるの
で、製品の品質が向上するなどの効果が奏せられる。
第１図は本発明の一実施例に係る塗工装置の断面図、第
２図は第１図に於けるII-II矢視破断図、第３図は従来
の塗工装置の断面図である。 ２……バツキングロール、３……ウエブ、４……コート
液、５……塗付装置、10……同伴空気流、20……中空ロ
ール、21……周面、22……小孔、23……カバー、24……
空間、26……ロータリージヨイント、27……中空のシヤ
フト、29……真空ポンプ
２図は第１図に於けるII-II矢視破断図、第３図は従来
の塗工装置の断面図である。 ２……バツキングロール、３……ウエブ、４……コート
液、５……塗付装置、10……同伴空気流、20……中空ロ
ール、21……周面、22……小孔、23……カバー、24……
空間、26……ロータリージヨイント、27……中空のシヤ
フト、29……真空ポンプ
Claims (1)
- 【請求項１】バツキングロールに巻き掛けられて移送さ
れるウエブにコート液を噴出する塗布装置のウエブ移送
方向上流に周面に孔が多数設けられ上記ウエブに密着し
て回転する中空のロールと、該中空のロールの内部の空
気を吸引する真空ポンプとを備えてなることを特徴とす
る塗工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63292488A JP2540620B2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | 塗工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63292488A JP2540620B2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | 塗工装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02139063A JPH02139063A (ja) | 1990-05-29 |
| JP2540620B2 true JP2540620B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=17782469
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63292488A Expired - Lifetime JP2540620B2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | 塗工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2540620B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100723114B1 (ko) * | 2001-07-18 | 2007-05-30 | 주식회사 포스코 | 압연기의 롤표면 이물흡입장치 |
-
1988
- 1988-11-21 JP JP63292488A patent/JP2540620B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02139063A (ja) | 1990-05-29 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1242684B1 (en) | Curtain coater and method for curtain coating | |
| JPH022459Y2 (ja) | ||
| JPH11333341A (ja) | 走行中の下地に塗工剤を塗被する方法と装置 | |
| US6203858B1 (en) | Method and system for coating a web | |
| JP2540620B2 (ja) | 塗工装置 | |
| JP3158074B2 (ja) | 除塵装置 | |
| JP2005161153A (ja) | ダブル塗工装置 | |
| US6264743B1 (en) | Vacuum assisted overspray controller and method | |
| JPH074583B2 (ja) | ウェブの除塵方法 | |
| JPH0615761U (ja) | 塗工装置 | |
| JPH05345162A (ja) | 塗布装置 | |
| TR201810711T4 (tr) | Bir sulu işlem çözeltisinin hareketli bir bant yüzeyine uygulanmasına yönelik yöntem ve uygulama cihazı. | |
| JPH0642772Y2 (ja) | 塗工装置 | |
| JPS61277542A (ja) | 連続紙の紙粉除去方法及び連続紙の紙粉除去装置 | |
| JP3400675B2 (ja) | 除塵装置 | |
| CA1233633A (en) | System for spray coating substrates | |
| JPH0622470Y2 (ja) | 塗工装置 | |
| JP3465081B2 (ja) | 粉粒体の塗布方法及びその装置 | |
| JPH0275375A (ja) | 塗工装置 | |
| US3550553A (en) | Air knife coating pan | |
| US3524758A (en) | Method of reducing lacquer throwing | |
| JP2002086032A (ja) | スプレー塗布装置 | |
| JPH0422871Y2 (ja) | ||
| JP4956886B2 (ja) | 帯状体の予備塗装方法及びその装置 | |
| JP3537905B2 (ja) | 回転ノズル式静電塗布機 |