JPH0664764U - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JPH0664764U
JPH0664764U JP1104193U JP1104193U JPH0664764U JP H0664764 U JPH0664764 U JP H0664764U JP 1104193 U JP1104193 U JP 1104193U JP 1104193 U JP1104193 U JP 1104193U JP H0664764 U JPH0664764 U JP H0664764U
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JP
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air
roll
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backing roll
coating liquid
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博文 森田
忠 佐々
弘幸 河野
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行する基材と共に運ばれる空気による塗工
結果への悪影響を排除する。 【構成】 バッキングロール1に巻回されて走行する基
材2の表面に、バッキングロール1の近傍に位置する塗
工液供給装置3から塗工液4を塗布させるようにする。
バッキングロール1と平行にした空気カットロール8を
バッキングロール1に接触しないよう接近させて配置す
る。空気カットロール8に当接するように空気カットス
クレーパ9を適宜位置に設ける。空気カットロール8を
高速回転させることにより該空気カットロール8の周面
に発生させた空気Aにより基材2と共に運ばれてくる空
気Aをカットして除去させるようにする。空気カットロ
ール8周上に発生する空気A′は空気カットスクレーパ
9によって排除される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は製紙工場で製造された原紙等の表面に塗工液を塗布する塗工装置に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、製紙工場で製造された原紙は、そのままの形で直ちに使用されるこ とは少なく、更に加工して所要の目的に適合する製品としての加工紙とする場合 が多い。加工紙には種々のものがあるが、その1つに、塗被加工紙がある。塗被 加工紙は、紙の表面の性質を改善する目的で紙の表面に塗工液を塗布させて製造 するもので、その装置として塗工装置がある。
【0003】 従来の紙等の基材の表面に塗工液を塗布させる塗工装置としては、図3に概略 を示す如く、バッキングロール1に巻回されて走行させられる基材2の表面に、 バッキングロール1の近傍位置に備えられた塗工液供給装置3により塗工液を塗 布させるようにするものである。
【0004】 近年、上記塗工装置による基材2表面への塗工液の塗被作業は、高速化して来 ているが、基材2が高速で走行させられると、この基材2の走行に引かれて運ば れて来る空気が塗工液供給装置3と基材2との間に入り込み、塗工液供給装置3 から基材2の表面への塗工液の塗布に悪影響を及ぼすという問題がある。
【0005】 かかる問題を解決するために、従来では、基材2により連れ回りさせられる空 気を、塗工液供給装置3の上流側で除去し、塗工液供給装置3と基材2との間に 空気が入り込まないようにする手段として、空気を吸引して除去する方式、スク レーパを接触させて空気を除去させる方式を採用したものが提案されている。
【0006】 前者の空気吸引式を採用した塗工装置は、図3に一例を示す如く、バッキング ロール1に巻き掛けられた基材2の表面に、バッキングロール1の近傍位置に備 えた塗工液供給装置3から塗工液4を塗布させるようにした構成において、上記 塗工液供給装置3よりも基材走行方向の上流側位置に、基材2の走行により基材 2の表面に沿い運ばれて来た空気Aを吸入するため、図示しないファンにより吸 引されるようにしたフード5を、バッキングロール1の一部を包むように配置し 、基材2の走行に、連れられて来た空気Aを塗工液供給装置3に達する前にフー ド5内に吸引して除去しようとするものである。6はガイドローラである。
【0007】 又、接触方式を採用した塗工装置は、図4に一例を示す如く、バッキングロー ル1に巻き掛けられて走行させられる基材2の表面に、塗工液供給装置3より塗 工液4が塗布されるようにしてある構成において、上記塗工液供給装置3よりも 基材走行方向の上流側位置に、スクレーパ7を基材2に接触させて配置し、基材 2の走行により運ばれて来る空気Aをスクレーパ7でカットするようにしたもの である。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記図3に示す従来の空気吸引式を採用した塗工装置の場合には、 基材2と共に運ばれてくる空気Aをフード5だけでは完全にカットして除去する ことができず、一部の空気が塗工液供給装置へ流れてしまうこと、上記フード5 には空気排出用の図示していない排気ダクト、排気ファン、排気モータ等の諸設 備が付属して大がかりとなってしまうこと、ランニングコストが高いこと、等の 問題があり、又、図4に示す接触方式を採用した塗工装置の場合は、スクレーパ 7が基材2と随時接触しているので、基材2に傷をつけてしまい易く、塗工被膜 が筋状を呈してしまう、等の問題がある。
【0009】 そこで、本考案は、基材と共に運ばれてくる空気を諸設備を大がかりとするこ となく除去して基材上への塗布の安定化を向上できるようにしようとするもので ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、バッキングロールに巻回されて走行す る基材の表面に、上記バッキングロールの近傍位置に備えられた塗工液供給装置 により塗工液を塗被させるようにしてある塗工装置において、上記バッキングロ ールと平行に配した空気カットロールを上記塗工液供給装置の上記基材走行方向 上流側位置に非接触状態で基材表面に接近させて配設し、且つ上記空気カットロ ールを回転させるようにすると共に、上記空気カットロールの周上に該空気カッ トロールで運ばれる空気をカットする空気カットスクレーパを備えた構成とする 。
【0011】
【作用】
バッキングロールと、該バッキングロールに接近させて平行に配した空気カッ トロールとの間に基材を通すことにより、基材表面の連れ回り空気をカットでき る空気カットロールをバッキングロールと同じ方向に回転させると、空気カット ロール上の巻き込み空気とバッキングロール上の巻き込み空気とを衝突させるこ とができて基材上の空気を除去することができる。又、空気カットロールをバッ キングロールと逆方向に回転させると、基材上の巻き込み空気を基材から剥離さ せることができる。
【0012】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
【0013】 図1は本考案の一実施例を示すもので、図3に示した従来方式と同様にバッキ ングロール1に巻き掛けられた基材2の表面に、該バッキングロール1の近傍に 設けられた塗工液供給装置3より塗工液4を塗布するようにしてある構成におい て、上記バッキングロール1と平行になるように配した空気カットロール8を、 該バッキングロール1に接近させて配置し、このバッキングロール1と空気カッ トロール8の間を基材2を通すようにする。すなわち、バッキングロール1の近 傍位置で且つ塗工液供給装置3の上流側位置に、空気カットロール8をバッキン グロール1と平行にして僅かな隙間Lを残して非接触状態に配し、バッキングロ ール1と同じ方向に回転できるようにし、更に、上記空気カットロール8の周上 と適宜位置に板状の空気カットスクレーパ9を当接させるようにして所要角度で 配設し、上記空気カットロール8を回転させるときに空気カットスクレーパ9の 背面側の空気A′が巻き込まれて空気カットロール8に連れ回りされるようにす ると共に、この空気A′とバッキングロール1に連れ回りされた空気Aの一部が 合流してカットロール8に連れ回りされる空気A″となって空気カットスクレー パ9の前面でカットして除去させるようにする。
【0014】 上記バッキングロール1と空気カットロール8の隙間Lは、基材2の厚みプラ ス20〜1000μm位とする。
【0015】 上記構成において、バッキングロール1を図上時計方向に高速で回転させると 同時に、空気カットロール8を時計方向に高速で回転させると、基材1の表面に は、高速で走行させられる該基材2の移動により空気Aが巻き込まれてくるが、 高速回転している空気カットロール8の周上にも、空気カットスクレーパ9の背 面側の空気が巻き込まれて空気A′が連れ回りされる。したがって、基材2がバ ッキングロール1と空気カットロール8の間に入る前に空気カットロール8に巻 き込まれた空気A′が基材2表面に巻き込まれた空気Aに衝突させられることに なる。これにより基材2上の空気Aが空気カットロール8上の空気A′によりカ ットされて基材2上の空気Aは除去される。一方、空気カットロール8の周上に 発生した連れ回りの空気A′は空気カットロール8周上に当接された空気カット スクレーパ9の前面によってカットされ排除される。
【0016】 このように、空気カットロール8をバッキングロール1に接近して設け、この 間を基材2が通るようにして、空気カットロール8をバッキングロール1と同じ 方向に回転させると、空気カットロール8に巻き込まれた空気A′が基材2と共 に運ばれてくる空気Aと衝突することになるので、非接触の状態で基材2上の空 気Aを効果的に排除することができ、バッキングロール1上の基材2に傷をつけ るおそれもない。
【0017】 次に、図2は本考案の他の実施例を説明するもので、図1に示したと同様な構 成において、空気カットロール8をバッキングロール1とは反対方向に回転させ て、基材2に連れ回りされた空気Aを基材2表面より剥離させるようにしたもの である。図1と同一のものには同一符号が付してある。
【0018】 この実施例では、バッキングロール1を時計方向に高速回転させて基材2を高 速で移送する場合、空気カットロール8を反時計方向に高速回転させるようにす る。このようにすると、基材2の走行に伴って基材2に連れ回りされる空気Aは 、空気カットロール8の周上に発生する連れ回り空気A′により引かれ、バッキ ングロール1と空気カットロール8の隙間Lを通過した時点で基材2から剥離さ せられて空気カットロール8に巻き込まれる形で除去される。空気カットロール 8の周上に発生した連れ回りの空気A′は、空気カットロール8周上に当接して いる空気カットスクレーパ9によって排除される。
【0019】 この実施例の場合、上記空気カットロール8の表面にディンプルを有するよう にすると、基材2上の空気Aの剥離効果を増大することができる。
【0020】 なお、上記実施例では、バッキングロール1の上方位置より基材2に塗工液を 供給して塗布させる場合について示したが、バッキングロール1の下側から塗料 を噴射するような塗工装置においても同様に適用できること、その他本考案の要 旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案の塗工装置によれば、バッキングロールに巻回されて 走行する基材の表面に、上記バッキングロール下流側近傍に備えられた塗工液供 給装置からの塗工液を塗布する塗工装置において、上記バッキングロールに接近 させて空気カットロールが平行に配置し、基材がバッキングロールと空気カット ロールとの間を通った後に、その表面に塗工液が塗布されるようにし、更に、上 記空気カットロール周上の適宜位置に空気カットスクレーパを当接させるように 取り付けた構成としてあるので、空気カットロールをバッキングロールと同一方 向又は逆方向に高速回転させることにより基材と共に運ばれてくる空気を空気カ ットロールに巻き込まれた空気の衝突又は連れ回りによる剥離排除することがで き、塗工液供給部への空気の巻き込みを防止できて塗布の不安定を防止できると 共に、基材に非接触の状態でも有効に基材に沿う空気をカットできて、基材表面 を傷つけることがなく、更に、ランニングコストが低い、等の優れた効果を得る ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の塗工装置の一実施例の概要を示す側面
図である。
【図2】本考案の塗工装置の他の実施例の概要を示す側
面図である。
【図3】従来の塗工装置の一例の概要を示す側面図であ
る。
【図4】従来の塗工装置の他の例の概要を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1 バッキングロール 2 基材 3 塗工液供給装置 4 塗工液 8 空気カットロール 9 空気カットスクレーパ A,A′ 空気

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッキングロールに巻回されて走行する
    基材の表面に、上記バッキングロールの下流の近傍位置
    に備えられた塗工液供給装置により塗工液を塗被させる
    ようにしてある塗工装置において、上記バッキングロー
    ルと平行に配した空気カットロールを上記塗工液供給装
    置の上記基材走行方向上流側位置に非接触状態で基材表
    面に接近させて配設し、且つ上記空気カットロールを回
    転させるようにすると共に、上記空気カットロールの周
    上に該空気カットロールで運ばれる空気をカットする空
    気カットスクレーパを備えた構成を有することを特徴と
    する塗工装置。
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