JP2590483Y2 - 天井構造 - Google Patents

天井構造

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JP2590483Y2
JP2590483Y2 JP1992090289U JP9028992U JP2590483Y2 JP 2590483 Y2 JP2590483 Y2 JP 2590483Y2 JP 1992090289 U JP1992090289 U JP 1992090289U JP 9028992 U JP9028992 U JP 9028992U JP 2590483 Y2 JP2590483 Y2 JP 2590483Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、天井構造に関し、特
に、壁同士の間隔に対応させた天井材の採寸を省き、建
築コストの軽減を図ることができる天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の天井の一例を図5を参照して説明
する。
【0003】図5において、1階壁パネル62と2階壁
パネル64との間には、床パネル60の芯材60aが位
置し、2階壁パネル64の芯材64aから、床パネル6
0の芯材60aを介して、1階壁パネル62の芯材62
aへボルト(図示せず)が挿通されており、このボルト
が1階壁パネル62の芯材62aの下面で、図示しない
ナットによって締められている。
【0004】また、隣接する床パネル60同士は、相互
の芯材60aにボルト(図示せず)を挿通し、そのボル
トをナットで締めることにより結合される。
【0005】床パネル60の面材60bの下方には、吊
梁52が設けられている。吊梁52には、複数の吊木5
4が取り付けられて、下方向へ延設されており、この吊
木54の長さによって、天井50の高さが決定される。
また、この天井50の高さの決定は、目見当により行わ
れていた。
【0006】次に、目見当により決定された天井50の
高さ位置で、前記吊木54に野縁56を取り付け、この
野縁56の下面に天井材58が取り付けられている。
【0007】こうして、同図に示す天井50は、1階の
上方に設置した吊梁52から吊り下げた吊木54により
野縁56が支持され、この野縁56に平坦な板状の天井
材58が取り付けられることにより構成されている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の天井50の場合、目見当により天井50の高さ
を決めることは、熟練者によって行われ、特に、天井5
0の中央部を若干上方に反らせて、いわゆる起りを形成
することは困難であった。そして、かかる困難な作業が
必要とされることは、工業的な量産建築の要請に反する
ものである。
【0009】また、対向する壁パネル62同士の間の寸
法が、設計の段階とは完全には一致せず、数mm程度の
誤差が生じるため、天井50を構築する際には、大工作
業により現場で壁パネル62同士の間隔の採寸をして、
これに対応させて天井材58の寸法を決定し、野縁56
に取り付けなければならないという問題があった。
【0010】また、従来の天井50の場合、吊梁52、
吊木54、野縁56の設置が不可欠であるため、構造が
複雑化し、この結果、天井50の構築コストが高騰して
しまうという問題があった。
【0011】そこで、本考案は、天井の高さ決定等の困
難な作業や、天井材58の寸法を壁パネル62の間隔に
対応させて採寸する作業を省略でき、構造も簡単で構築
コストの低減を図ることが可能な天井を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、建造物における一対の対向する壁の向か
い合う側面上部にそれぞれ取り付けられ、斜め上を向い
て開口する溝が形成された受部材と、前記一対の対向す
る壁の間隔よりも長い長尺形状をなし、かつ、前記受部
の前記溝に端部が挿入されて支持され、上方向に湾曲
させられてアーチ状に形成される複数の天井材と、該複
数の天井材を短手方向に接合する接合部材と、を備える
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】上述した構成の天井構造によれば、対向する壁
に受部材を取り付けることにより、天井材と壁との接合
位置を決定できる。しかも天井材は上方向に湾曲させら
れて前記接合位置よりも下方には位置しないので、これ
によって、天井の最も低い位置を決定でき、熟練を必要
とする天井の高さ決定の作業を省略できる。
【0014】また、天井材はアーチ状に形成される構造
であるため、壁同士の間隔に、設計段階とは多少の誤差
が生じても、前記天井材のアーチの曲率が多少変化する
ことにより調整を省略でき、これにより、前記天井材の
取り付け現場において、天井材の寸法を壁同士の間隔に
対応させて、この天井材の採寸をする作業を省略でき
る。
【0015】また、従来のような吊梁、吊木、野縁等が
不要となり、全体として構築コストの低減を図ることが
できる。
【0016】
【実施例】以下に、本考案の実施例を詳細に説明する。
【0017】図1は、パネル工法による家屋の1階の上
部空間に天井部10を構築した実施例を示し、図2は、
壁パネル62等を省略し、湾曲させられて取り付けられ
た状態の天井部10を示す図である。
【0018】この天井部10は、図2に示すように、天
井材12を短手方向に接合することにより形成されてお
り、この天井材12として、化粧合板を使用することが
できる。天井材12は、長手方向の長さが、壁パネル6
2、62の間隔よりも長くなっており、そうすることに
より、部屋の上部に取り付けるときに湾曲させて、後述
する受部材16に圧接することが可能となる。この圧接
によって、天井材12は、受部材16に強固に支持され
る。
【0019】また、天井材12は、湾曲させられること
によって、アーチ状に形成してあるので、壁パネル6
2、62の間隔に、設計段階とは多少の誤差があって
も、前記天井材12のアーチ状部分の曲率が若干変更さ
れることで調整が不要となる。
【0020】また、これにより、壁パネル62、62の
間隔を採寸し、これに対応させて天井材12の採寸をす
る手間を省くことができる。
【0021】天井材12を接合するために、接合部材1
4が用いられる。図3(1)は、図2の天井部10にお
いて、接合部材14により天井材12が接合された状態
を示す一部切欠の拡大断面図である。この接合部材14
は、断面がH状の棒状部材であって、対向する両側面に
長溝20が穿設され、この長溝20に、前記天井材12
の長辺を挿入できるようになっている。こうして長溝2
0に天井材12の長辺を挿入することで、各天井材12
同士を接合できるものである。そして、接合部材14
は、合成樹脂等の軟質材料から形成されており、軟質で
あることから、天井材12を前述したように湾曲させて
も、これに応じて接合部材14も湾曲させることができ
る。
【0022】また、この接合部材14は、後述するよう
に、天井材12の両端部を受部材16の長溝22に挿入
した後に取り付けられるように、天井材12の長手方向
の長さよりも若干短くなっている。
【0023】なお、接合部材の変形例として、図3
(2)に示すように、断面L字状の接合部材14aを天
井材12の上面両端部に取り付け、この接合部材14a
によって、天井材12の端部との間に形成される長溝2
0aに接合板14bを挿入することによって、天井材1
2同士を接合することも可能である。
【0024】このようにして形成された天井部10は、
図1に示すように、受部材16、16によって、両端部
が支持されている。即ち、予め1階の壁パネル62、6
2の対向する側面上部に受部材16、16を取り付けて
あり、これによって天井部10が支持されている。
【0025】図4は、この受部材16の斜視図である。
受部材16は、木や合成樹脂等からなる棒状部材であっ
て、その側面には天井材12の端部を挿入可能な長溝2
2が形成されている。そして、該長溝22に前記天井材
12の端部を挿入することにより、この天井材12を支
持することができる。また、長溝22は、溝の深さ方向
が斜めになっている。即ち、受部材16を後述するよう
に水平方向に取り付けたときに、前記長溝22が、斜め
上を向いて開口するように形成されている。
【0026】従って、天井材12の両端が挿入されて天
井部10が完成したときに、この天井材12の挿入部が
外れにくく、下方向に落ちにくい構造になっている。た
だし、湾曲させられた天井材12の曲率が多少変更され
ても挿入できるように、前記長溝22の開口部は、前記
天井材12の端面よりも若干大きくしておくことが好ま
しい。また、こうすることにより、天井材12を長溝2
2に挿入する作業も容易になる。
【0027】この受部材16を取り付けることによっ
て、天井部10と壁パネル62との接合位置を決定でき
る。しかも天井部10は上方向に湾曲させられて前記接
合位置よりも下方には位置しないので、これによって、
天井部10の最も低い位置を決定でき、熟練の必要な天
井の高さ決定の作業を省略できる。
【0028】本実施例は、以上のように構成されてお
り、次に天井材12を取り付けて、天井部10を構成す
る作業について説明する。
【0029】まず、壁パネル62、62の向かい合う側
面上部に、受部材16、16を水平に、かつそれぞれ同
じ高さに取り付ける。
【0030】次に、天井材12の短手側の一方の端部
を、一方の受部材16の長溝22の開口部に当接させ
て、他方の端部を持ち上げながら、中央部を上方向に湾
曲させる。そして、前記一方の端部を、前記長溝22に
挿入した後に、他方の端部を、他方の受部材16の長溝
22に挿入する。こうして、天井材12を1枚取り付け
ることができる。
【0031】そして、前記天井材12の長手側の側部
に、接合部材14の一方の長溝20を嵌め込みながら、
前記天井材12の湾曲に対応させてこの接合部材14を
取り付ける。
【0032】次に、前記天井材12と若干間隔を置い
て、別の天井材12を、前述したようにして、受け部材
16に取り付け、この天井材12を滑らせて、この別の
天井材12の長手側の側部を、前記接合部材14の他方
の長溝20に挿入する。
【0033】以上の作業を繰り返して、全ての天井材1
2の取り付け作業が完了し、天井部10が形成される。
【0034】さらに、前記受部材16の下側には、この
受部材16と係合する形状の回り縁18(図4参照)を
取り付け、天井部10と壁パネル62との境界部の美感
を確保するようになっている。
【0035】また、壁パネル62、62と直交する壁パ
ネル(図示せず)と、前記天井部10との境界部には、
アーチ状に形成した回り縁(図示せず)を取り付けて、
この境界部の隙間を塞ぐとともに、美感を確保すること
ができる。この回り縁も合成樹脂等の軟性材料から製造
することによって、該回り縁の曲率を、前記天井部10
の曲率に対応させることが容易にできる。
【0036】なお、前記天井部10の上部に、図示しな
いロックウールやグラスウール等の吸音材又は遮音材を
入れ、2階からの防音を図ってもよい。また、照明器具
の電源コードや、吊り下げ用のチェーンを通すための穴
を形成しておいてもよい。
【0037】上述した天井構造によれば、従来のような
天井吊梁、吊木、野縁等が不要となるので、この天井の
構築期間の短縮化、材料の節減、構築コストの低減を図
ることが可能となる。
【0038】本考案は、上述した場合の他、種々の変形
が可能である。
【0039】例えば、上述した実施例では、1階の天井
部10について説明したが、階数を問わず実施可能であ
ることはいうまでもない。
【0040】また、本考案は、木造家屋の他、体育館、
講堂等にも適用可能である。
【0041】
【考案の効果】以上詳述した本考案によれば、受部材を
壁に取り付けることにより、天井の高さ決定の作業を省
略できるという効果がある。
【0042】また、天井材をアーチ状に形成することに
より、天井材の寸法を壁同士の間隔に対応させて、この
天井材の寸法を採寸する作業を省略できる。
【0043】さらに、構造も簡単であるため、天井吊
梁、吊木、野縁等が不要となり、全体として構築コスト
の低減を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の天井構造の実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図1における壁パネル等を省略した天井部の斜
視図である。
【図3】天井材を接合部材によって接合した状態を示す
一部切欠斜視図である。
【図4】受部材と回り縁を示す斜視図である。
【図5】従来の天井の断面図である。
【符号の説明】 10 天井部 12 天井材 14 接合部材 16 受部材 62 壁パネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物における一対の対向する壁の向か
    い合う側面上部にそれそれ取り付けられ、斜め上を向い
    て開口する溝が形成された受部材と、 前記一対の対向する壁の間隔よりも長い長尺形状をな
    し、かつ、前記受部材の前記溝に端部が挿入されて支持
    され、上方向に湾曲させられてアーチ状に形成される複
    数の天井材と、 該複数の天井材を短手方向に接合する接合部材と、 を備えることを特徴とする天井構造。
JP1992090289U 1992-12-08 1992-12-08 天井構造 Expired - Fee Related JP2590483Y2 (ja)

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