JP2590416Y2 - 光軸移動型レーザ加工装置 - Google Patents

光軸移動型レーザ加工装置

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JP2590416Y2
JP2590416Y2 JP1993054072U JP5407293U JP2590416Y2 JP 2590416 Y2 JP2590416 Y2 JP 2590416Y2 JP 1993054072 U JP1993054072 U JP 1993054072U JP 5407293 U JP5407293 U JP 5407293U JP 2590416 Y2 JP2590416 Y2 JP 2590416Y2
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laser
laser processing
processing head
laser beam
optical axis
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浅実 森野
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Amada Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、光軸移動型レーザ加工
装置に関し、特に光軸移動型レーザ加工装置におけるレ
ーザビーム伝播構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工装置には、レーザビームを加
工部へ照射するレーザビームノズルを保持したレーザ加
工ヘッドが横水平方向(Y軸方向)と垂直方向(Z軸方
向)とに移動し、ワークテーブルにて加工物が前後水平
方向(X軸方向)に移動する2軸光移動1軸テーブル移
動型の如き光軸移動型レーザ加工装置がある。
【0003】光軸移動型レーザ加工装置においては、レ
ーザ加工ヘッドがY軸方向、Z軸方向に移動すると、レ
ーザ発振器よりレーザビームノズルまでの光路長が変化
する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】レーザビームは伝播過
程にて広がりを生じ、光路長が長いほどビーム径が大き
くなるから、光路長が変化すると、レーザ加工ベッドに
設けられている集光レンズに入射するレーザビームのビ
ーム径が変化し、これに応じて集光レンズにより集束さ
れるレーザビームのスポット径が変化する。
【0005】このためレーザ加工ヘッドの移動に伴い加
工部に照射されるレーザビームのエネルギ密度が変化
し、加工性能が変動すると云う現象が生じる。
【0006】レーザ加工ヘッドのY軸方向の移動幅はZ
軸方向のそれに比して大きいため、レーザ加工ヘッドが
Y軸方向の一方のストロークエンドに位置している場合
と他方のストロークエンドに位置している場合とでは、
レーザビームのスポット径が比較的大きく変化し、これ
に起因して実害が生じるほど加工性能が変動することが
ある。
【0007】本考案は、従来の光軸移動型レーザ加工装
置に於ける上述の如き問題点に着目してなされたもので
あり、レーザ加工ヘッドの軸ストローク全域に亘って均
一のエネルギ密度のもとに安定した加工性能が得られる
よう改良された光軸移動型レーザ加工装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本考
案によれば、レーザビームを加工部へ照射するレーザビ
ームノズルを保持したレーザ加工ヘッドが一つの座標軸
方向に移動可能に設けられている光軸移動型レーザ加工
装置において、レーザ加工ヘッドの移動方向の両側より
各々レーザビームを前記レーザ加工ヘッドの移動方向に
沿う光路を含んで前記レーザ加工ヘッドの両側に伝播す
る光路手段と、前記レーザ加工ヘッドに設けられ当該レ
ーザ加工ヘッドの両側に与えられたレーザビームを一つ
のビームに結合する光結合手段とを有し、前記光結合手
段により結合されたレーザビームを前記レーザビームノ
ズルに供給するよう構成されていることを特徴とする光
軸移動型レーザ加工装置によって達成される。
【0009】
【作用】上述の如き構成によれば、レーザ加工ヘッドの
移動方向の両側より各々レーザビームがレーザ加工ヘッ
ドの両側に与えられ、このレーザビームは光結合手段に
より一つのビームに結合されて一つのレーザビームとし
てレーザビームノズルに供給され、加工部におけるエネ
ルギ密度は両レーザビームが重畳合成されたものにな
る。
【0010】レーザ加工ヘッドが1つの座標軸方向に移
動すると、レーザ加工ヘッドの一方の側に与えられるレ
ーザビームの光軸長さが長くなることに応じてレーザ加
工ヘッドの他方の側に与えられるレーザビームの光軸長
さが短くなり、この両レーザビームの相補的作用によ
り、当該両レーザビームによる加工部におけるエネルギ
密度はレーザ加工ヘッドの座標軸方向の移動に拘らず概
ね一定のものになる。
【0011】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0012】図1は本考案による光軸移動型レーザ加工
装置の一実施例を示している。図1において、符号1は
本体フレームを示しており、本体フレーム1はレーザ加
工ヘッド3を横水平方向、即ちY軸方向に移動可能に支
持としている。
【0013】レーザ加工ヘッド3は、Y軸ボールねじ5
によりY軸方向に往復駆動され、また図示には示されて
いないが、従来と同様の上下動機構により垂直方向、即
ちZ軸方向に移動可能になっている。
【0014】レーザ加工ヘッド3には集光レンズ7とレ
ーザビームノズル9とが取り付けられており、レーザビ
ームノズル9は、集光レンズ7により集束されたレーザ
ビームを与えられ、このレーザビームをワークテーブル
11上に載置される加工物の加工部へ照射する。
【0015】ワークテーブル11は、図示されていない
X軸駆動機構により、前後水平方向、即ちX軸方向に駆
動される。
【0016】本体フレーム1のY軸方向ストロークの中
央部には光分配器13が、Y軸方向の左右両ストローク
エンド部の上下には各々全反射ミラー15、17、1
9、21が各々固定配置されている。
【0017】光分配器13は、ビームスプリッタ、プリ
ズム、ミラー等の組み合わせにより構成され、レーザ発
振器23よりレーザビームを入射してこれをY軸方向の
左右両ストロークエンド部へ向かう左右二つのレーザビ
ームに均等分割する。
【0018】左右両ストロークエンド部の上側の全反射
ミラー15、17は、各々光分配器13よりの左右のレ
ーザビームを入射し、これを下側の全反射鏡19、21
へ向けて反射する。
【0019】左右両ストロークエンド部の下側の全反射
ミラー19、21は、各々全反射鏡15、17より左右
のレーザビームを入射し、これを各々レーザ加工ヘッド
3の移動方向に沿う光路(Y方向光路)A、Bを含んで
レーザ加工ヘッド3の両側へ向けて反射する。
【0020】レーザ加工ヘッド3には光結合器25が設
けられている。光結合器25は、ビームスプリッタ、偏
光板、プリズム、ミラー等の組み合わせにより構成さ
れ、全反射ミラー19、21より左右のレーザビームを
各々入射してこの二つのレーザビームを一つのビームに
同心に結合し、一つのビームに結合したレーザビームを
集光レンズ7へ向けて出射する。
【0021】上述の如き構成によれば、レーザ加工ヘッ
ド3の移動方向の左右両側より各々レーザビーム加工ヘ
ッド3の光結合器25に左右のレーザビームが与えら
れ、この左右のレーザビームは光結合器25により一つ
のビームに同心に結合され、一つのレーザビームとして
集光レンズ7を経てレーザビームノズル9に供給され
る。これにより加工部におけるエネルギ密度は左右両レ
ーザビームが重畳合成されたものになる。
【0022】レーザ加工ヘッド3がY軸方向ストローク
の中央部に位置している場合は、左右のレーザビームの
光路長A、Bは互いに等しく、これによりレーザ発振器
23より光結合器25に至るまでの左右のレーザビーム
の全光路長も互いに等しくなる。この場合には光結合器
25に到達する左右のレーザビームのビーム径は互いに
等しいものになり、これに伴い図2に示されている如
く、左右のレーザビームのスポット径Sr、Slは互い
に等しいものになり、加工部におけるレーザビームは、
互いに同一のスポット径SrとSlによる左右のレーザ
ビームが互いに同心に重なり合ったものになる。
【0023】レーザ加工ヘッド3がY軸方向左側へ移動
すると、左側のレーザビームの光路長Aが短くなり、こ
れとは反対に右側のレーザビームの光路長Bが長くな
る。こり光路長の変化により、光結合器25に到達する
左右のレーザビームのうち、左側のレーザビームのビー
ム径は小さくなり、右側のビーム径は大きくなる。これ
に伴い図2に示されている如く、左側のレーザビームの
スポット径Slは大きくなり、右側のレーザビームのス
ポット径Srは小さくなる。
【0024】これとは反対に、レーザ加工ヘッド3がY
軸方向右側へ移動すると、上述の左側への移動時と全く
逆に、左側のレーザビームのスポット径Slは小さくな
り、右側のレーザビームのスポット径Srは大きくな
り、何れの場合も、各スポット径Sr、Slによる左右
のレーザビームが互いに同心に重なり合って加工部に与
えられる。
【0025】ここで、スポット径が大きいとエネルギ密
度が低く、スポット径が小さいとエネルギ密度が高い
が、スポット径Sr、Slによる左右両レーザビームは
レーザ加工ヘッド3の軸ストローク全域に亘って互いに
同心に重なり合って加工部に与えられるから、この左右
両レーザビームの相補的作用により、加工部におけるエ
ネルギ密度はレーザ加工ヘッド3のY座標軸方向の移動
に拘らず概ね一定に保たれ、そのエネルギ密度の分布パ
ターンはY軸方向ストロークの中央部に対して左右対称
のものになる。
【0026】またレーザ加工ヘッド3のY座標軸方向の
移動によるエネルギ密度の変動が少ない上に、このエネ
ルギ密度変動のストローク区間がレーザ加工ヘッド3の
Y座標軸方向の全ストロークの1/2になる。
【0027】これらのことにより、レーザ加工ヘッド3
のY座標軸方向の移動によって加工性能が大きく変動す
ることが回避され、Y軸方向ストロークの中央部に対し
て左右対称なほぼ一定の加工性能が得られるようにな
る。
【0028】図3〜図6各々本考案による光軸移動型レ
ーザ加工装置の他の実施例を示している。尚、図3〜図
6に於いて、図1に対応する部分は図1に付した符号と
同一の符号により示されている。
【0029】図3に示された実施例においては、レーザ
発振器23がレーザ加工装置の一側部に横置きされてい
ることにより、光分配器13がY軸方向ストロークの一
方の側に片寄って配置されている。この場合にはレーザ
加工ヘッド3がY軸方向ストロークの中央部に位置して
いる場合も、レーザ発振器23より光結合器25に至る
までの左右のレーザビームの全光路長は互いに不均一に
なるが、これは必要に応じて光結合器25の左右のレー
ザビームの分配比調整により補償されればよい。
【0030】図4に示されている実施例では、全反射ミ
ラー15に代えてビームスプリッタ27が配置され、ビ
ームスプリッタ27にレーザ発振器23よりレーザビー
ムが与えられることにより、ビームスプリッタ27が光
分配器をなしている。
【0031】図5に示されている実施例では、レーザ発
振器23が左右二つ設けられ、この二つのレーザ発振器
23が各々左右のレーザビームを個別に発生し、各々レ
ーザビームを光結合器25に直接供給するよう構成され
ている。
【0032】何れの実施例においても、左右両レーザビ
ームはレーザ加工ヘッド3にて光結合器25により一つ
のビームに結合されて加工部に与えられるから、上述の
実施例と同様の効果が得られる。
【0033】また本考案による光軸移動型レーザ加工装
置はレーザビームの伝播系にコリメータを使用したレー
ザ加工装置にも同様に適用されて有効である。
【0034】以上に於ては、本考案を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本考案は、これらに限定される
ものではなく、本考案の範囲内にて種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
【0035】
【考案の効果】以上の説明から理解される如く、本考案
による光軸移動型レーザ加工装置によれば、レーザ加工
ヘッドの移動方向の両側より各々レーザビームがレーザ
加工ヘッドの両側に与えられ、このレーザビームは、光
結合手段により一つのビームに同心に結合され、一つの
レーザビームとしてレーザビームノズルに供給されるか
ら、加工部におけるエネルギ密度は両レーザビームが重
畳合成されたものになり、この両レーザビームの相補的
作用により当該両レーザビームによる加工部におけるエ
ネルギ密度はレーザ加工ヘッドの座標軸方向の移動に拘
らず概ね一定のものになり、レーザ加工ヘッドの軸スト
ローク全域に亘って均一のエネルギ密度のもとに安定し
た加工性能が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による光軸移動型レーザ加工装置の一実
施例を示す斜視図である。
【図2】本考案による光軸移動型レーザ加工装置におけ
るレーザビームの照射パターンを示す説明図である。
【図3】本考案による光軸移動型レーザ加工装置の他の
実施例を示す斜視図である。
【図4】本考案による光軸移動型レーザ加工装置の他の
実施例を示す斜視図である。
【図5】本考案による光軸移動型レーザ加工装置の他の
一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体フレーム 3 レーザ加工ヘッド 9 レーザビームノズル 13 光分配器 15、17、19、21 全反射ミラー 23 レーザ発振器 25 光結合器 27 ビームスプリッタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームを加工部へ照射するレーザ
    ビームノズルを保持したレーザ加工ヘッドが一つの座標
    軸方向に移動可能に設けられている光軸移動型レーザ加
    工装置において、 前記レーザ加工ヘッドの移動方向の両側より各々レーザ
    ビームを前記レーザ加工ヘッドの移動方向に沿う光路を
    含んで前記レーザ加工ヘッドの両側に伝播する光路手段
    と、前記レーザ加工ヘッドに設けられ当該レーザ加工ヘ
    ッドの両側に与えられたレーザビームを一つのビームに
    結合する光結合手段とを有し、前記光結合手段により結
    合されたレーザビームを前記レーザビームノズルに供給
    するよう構成されていることを特徴とする光軸移動型レ
    ーザ加工装置。
JP1993054072U 1993-10-05 1993-10-05 光軸移動型レーザ加工装置 Expired - Lifetime JP2590416Y2 (ja)

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JPH0726085U JPH0726085U (ja) 1995-05-16
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KR101264225B1 (ko) 2011-08-22 2013-05-14 한국전기연구원 레이저 다이오드 광펌핑 모듈을 이용한 펨토초 레이저 장치
US8989224B2 (en) 2011-08-22 2015-03-24 Korea Electrotechnology Research Institute Apparatus for femtosecond laser optically pumped by laser diode pumping module

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