JP2590142Y2 - 車輪速センサ - Google Patents
車輪速センサInfo
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- JP2590142Y2 JP2590142Y2 JP1993058838U JP5883893U JP2590142Y2 JP 2590142 Y2 JP2590142 Y2 JP 2590142Y2 JP 1993058838 U JP1993058838 U JP 1993058838U JP 5883893 U JP5883893 U JP 5883893U JP 2590142 Y2 JP2590142 Y2 JP 2590142Y2
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- JP
- Japan
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- wheel speed
- sensor
- temperature sensor
- abs
- temperature
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- Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はアンチスキッドブレーキ
制御システムの車輪速センサに関するものである。
制御システムの車輪速センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、自動車に、制動時に制動車輪
のロックを防止するため、ブレーキ力を調整するアンチ
スキッドブレーキ制御(以下、ABSという)システム
が装着されてきている。また、自動車の推進力増大時に
駆動輪の空転を抑え、エンジンの動力損失を極力少なく
し、駆動輪の駆動力をより効果的に路面に伝えて車輌の
推進を効果的に行うようにするため、駆動輪の駆動力を
調整するトラクションコントロール(以下、TRCとい
う)システムが開発されている。このようなアンチスキ
ッドブレーキ制御システムとトラクションコントロール
システムとを備えたABS/TRCシステムは、ABS
/TRC制御ユニット(以下、ABS/TRC・ECU
という)と各車輪の速度を検出する車輪速センサとを備
えている。ABS/TRC・ECUは、車輪速検出回路
を備え、車輪速センサからの信号に基づいて、各車輪速
を検出する。ABS/TRC・ECUは、ブレーキ作動
時に車輪速センサからの車輪速信号に基づいて各車輪速
を演算し、演算結果により車輪がスキッド又は空転傾向
にあると判断すると、スキッド又は空転傾向にある車輪
に対応するブレーキ圧を調整し、それぞれの車輪のスキ
ッド又は空転傾向を解消するようになっている。
のロックを防止するため、ブレーキ力を調整するアンチ
スキッドブレーキ制御(以下、ABSという)システム
が装着されてきている。また、自動車の推進力増大時に
駆動輪の空転を抑え、エンジンの動力損失を極力少なく
し、駆動輪の駆動力をより効果的に路面に伝えて車輌の
推進を効果的に行うようにするため、駆動輪の駆動力を
調整するトラクションコントロール(以下、TRCとい
う)システムが開発されている。このようなアンチスキ
ッドブレーキ制御システムとトラクションコントロール
システムとを備えたABS/TRCシステムは、ABS
/TRC制御ユニット(以下、ABS/TRC・ECU
という)と各車輪の速度を検出する車輪速センサとを備
えている。ABS/TRC・ECUは、車輪速検出回路
を備え、車輪速センサからの信号に基づいて、各車輪速
を検出する。ABS/TRC・ECUは、ブレーキ作動
時に車輪速センサからの車輪速信号に基づいて各車輪速
を演算し、演算結果により車輪がスキッド又は空転傾向
にあると判断すると、スキッド又は空転傾向にある車輪
に対応するブレーキ圧を調整し、それぞれの車輪のスキ
ッド又は空転傾向を解消するようになっている。
【0003】車輪速センサ3Aは、図6に示すように、
車輪ごとに車体側に固定され、車輪側に設けられ車輪の
回転に応じて回転するエキサイタリング(ロータ)1
A,2A,7A,8Aの歯を電磁的に検出するようにな
っている。この車輪速センサ3Aは、図7に示すよう
に、内部に車輪速センサコイル31を備え、車輪速セン
サコイル31はABS/TRC・ECU29の車輪速検
出回路30に電気的に接続される。車輪速検出回路30
は、コンデンサ32と比較器33とを備えて構成され
る。車輪速検出回路30は、ABS/TRC・ECU2
9の一部を構成するABS回路34に電気的に接続され
る。35はブレーキ圧を調整するモジュレータである。
車輪速センサ3Aは、図8に示すように、筒状ハウジン
グ36の底部に車輪速センサコイル31が収容され、車
輪速センサコイル31の中心にはマグネット37から延
設された鉄芯38が挿通される。車輪速センサコイル3
1とマグネット37は、押え部材39によりハウジング
36内に固定されている。センサコイル端子31A、3
1Bは、図9に示すように、互いに離隔し対向して配置
され、車輪速センサコイル31と外部の車輪速検出回路
30とに2芯ケーブルにより電気的に接続される。
車輪ごとに車体側に固定され、車輪側に設けられ車輪の
回転に応じて回転するエキサイタリング(ロータ)1
A,2A,7A,8Aの歯を電磁的に検出するようにな
っている。この車輪速センサ3Aは、図7に示すよう
に、内部に車輪速センサコイル31を備え、車輪速セン
サコイル31はABS/TRC・ECU29の車輪速検
出回路30に電気的に接続される。車輪速検出回路30
は、コンデンサ32と比較器33とを備えて構成され
る。車輪速検出回路30は、ABS/TRC・ECU2
9の一部を構成するABS回路34に電気的に接続され
る。35はブレーキ圧を調整するモジュレータである。
車輪速センサ3Aは、図8に示すように、筒状ハウジン
グ36の底部に車輪速センサコイル31が収容され、車
輪速センサコイル31の中心にはマグネット37から延
設された鉄芯38が挿通される。車輪速センサコイル3
1とマグネット37は、押え部材39によりハウジング
36内に固定されている。センサコイル端子31A、3
1Bは、図9に示すように、互いに離隔し対向して配置
され、車輪速センサコイル31と外部の車輪速検出回路
30とに2芯ケーブルにより電気的に接続される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、一般に自動
車では、長い下り坂などでブレーキ操作が頻繁に行われ
ると、ブレーキドラムまたはブレーキディスクが過熱
し、べーパーロックを招いたり、ブレーキのききが悪く
なりABS制御の不良を招くなどの問題がある。そのた
め、ブレーキ温度を検出し、ブレーキドラム又はブレー
キディスクの過熱時に警告器を通じて運転者に警告を発
するようにしようとすると、ブレーキ温度センサ、電子
制御ユニット、警告器等を設けなければならず、部品点
数が増大し、コストアップを招くという問題がある。
車では、長い下り坂などでブレーキ操作が頻繁に行われ
ると、ブレーキドラムまたはブレーキディスクが過熱
し、べーパーロックを招いたり、ブレーキのききが悪く
なりABS制御の不良を招くなどの問題がある。そのた
め、ブレーキ温度を検出し、ブレーキドラム又はブレー
キディスクの過熱時に警告器を通じて運転者に警告を発
するようにしようとすると、ブレーキ温度センサ、電子
制御ユニット、警告器等を設けなければならず、部品点
数が増大し、コストアップを招くという問題がある。
【0005】本考案は上記欠点を除くためになされたも
ので、ブレーキ温度検出装置の温度センサを車輪速セン
サに組み入れ、温度判別回路をABS/TRC・ECU
に兼用させて部品点数を削減し、しかも温度センサを容
易に組みつけることができる車輪速センサを提供するこ
とを目的とするものである。
ので、ブレーキ温度検出装置の温度センサを車輪速セン
サに組み入れ、温度判別回路をABS/TRC・ECU
に兼用させて部品点数を削減し、しかも温度センサを容
易に組みつけることができる車輪速センサを提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る車輪速セン
サは、マグネットに巻回されたセンサコイルを有底筒状
ハウジング内に収容し、上記センサコイルを互いに離隔
して配置されたセンサコイル端子を介して車輪速検出回
路に電気的に接続してなるアンチスキッドブレーキ制御
システムの車輪速センサにおいて、ブレーキ温度を検知
する温度センサを上記ハウジング内に収容し、この温度
センサを温度センサ端子を介して温度判別回路に電気的
に接続し、これら温度センサと温度センサ端子とを上記
両センサコイル端子間を結ぶ線に対し交差する線上に配
置したものである。
サは、マグネットに巻回されたセンサコイルを有底筒状
ハウジング内に収容し、上記センサコイルを互いに離隔
して配置されたセンサコイル端子を介して車輪速検出回
路に電気的に接続してなるアンチスキッドブレーキ制御
システムの車輪速センサにおいて、ブレーキ温度を検知
する温度センサを上記ハウジング内に収容し、この温度
センサを温度センサ端子を介して温度判別回路に電気的
に接続し、これら温度センサと温度センサ端子とを上記
両センサコイル端子間を結ぶ線に対し交差する線上に配
置したものである。
【0007】
【作用】上記考案にかかる車輪速センサでは、温度セン
サを車輪速センサ内に組み入れたことにより、温度セン
サを別に設けてケーブルを配線する必要がなくなるの
で、部品点数が少なくてすみ、しかも温度センサと温度
センサ端子とを両センサコイル端子間を結ぶ線に対し交
差する線上に配置するようにしたので、車輪速センサの
組付け後、温度センサを自由に組付けることができ、温
度センサの組付けが容易になる。
サを車輪速センサ内に組み入れたことにより、温度セン
サを別に設けてケーブルを配線する必要がなくなるの
で、部品点数が少なくてすみ、しかも温度センサと温度
センサ端子とを両センサコイル端子間を結ぶ線に対し交
差する線上に配置するようにしたので、車輪速センサの
組付け後、温度センサを自由に組付けることができ、温
度センサの組付けが容易になる。
【0008】
【実施例】以下図面に示す実施例により本考案を説明す
る。図1は本考案の一実施例に係る車輪速センサを備え
たABS/TRCシステムを示すシステム図、図2は図
1の車輪速センサを備えたアンチスキッドブレーキ制御
ユニットの回路図、図3は図1の車輪速センサを示す縦
断面図、図4は図3のIV−IV線横断面図である。ア
ンチスキッドブレーキ制御システムとトラクションコン
トロールシステムとを備えたABS/TRCシステム
は、図1に示すように、車輪速センサ3、4、9、10
と、モジュレータ5、11、12と、ブレーキアクチュ
エータ6、13、14と、デュアルブレーキバルブ16
とを備えるとともに、トラクションバルブ18、19と
ガバナアクチュエータとしてのモータ21とアンチスキ
ッドブレーキ制御ユニット(以下、ABS/TRC・E
CUという)22とを備えている。
る。図1は本考案の一実施例に係る車輪速センサを備え
たABS/TRCシステムを示すシステム図、図2は図
1の車輪速センサを備えたアンチスキッドブレーキ制御
ユニットの回路図、図3は図1の車輪速センサを示す縦
断面図、図4は図3のIV−IV線横断面図である。ア
ンチスキッドブレーキ制御システムとトラクションコン
トロールシステムとを備えたABS/TRCシステム
は、図1に示すように、車輪速センサ3、4、9、10
と、モジュレータ5、11、12と、ブレーキアクチュ
エータ6、13、14と、デュアルブレーキバルブ16
とを備えるとともに、トラクションバルブ18、19と
ガバナアクチュエータとしてのモータ21とアンチスキ
ッドブレーキ制御ユニット(以下、ABS/TRC・E
CUという)22とを備えている。
【0009】車輪速センサ3、4は、図1に示すよう
に、非駆動輪である左右の前輪1、2の車輪速度を検出
する。モジュレータ5は前輪1、2のブレーキ圧力を調
整し、ブレーキアクチュエータ6はモジュレータ5のブ
レーキ圧力の調整度に応じて前輪1、2に制動力を発生
させる。車輪速センサ9、10は駆動輪である左右の後
輪7、8の車輪速度を検出する。モジュレータ11、1
2は後輪7、8のブレーキ圧力をそれぞれ調整し、ブレ
ーキアクチュエータ13、14はモジュレータ11、1
2のブレーキ圧力の調整度に応じて後輪7、8にそれぞ
れ制動力を発生させる。デュアルブレーキバルブ16は
ブレーキペダル15によって開閉制御されるようになっ
ている。トラクションバルブ18、19はトラクション
コントロール時に開いてエアタンク17内の圧縮空気を
左右の後輪7、8のモジュレータ11、12へそれぞれ
給送する。モータ21は図示しないガバナリンクを作動
させ、エンジン20の回転数を変更する。
に、非駆動輪である左右の前輪1、2の車輪速度を検出
する。モジュレータ5は前輪1、2のブレーキ圧力を調
整し、ブレーキアクチュエータ6はモジュレータ5のブ
レーキ圧力の調整度に応じて前輪1、2に制動力を発生
させる。車輪速センサ9、10は駆動輪である左右の後
輪7、8の車輪速度を検出する。モジュレータ11、1
2は後輪7、8のブレーキ圧力をそれぞれ調整し、ブレ
ーキアクチュエータ13、14はモジュレータ11、1
2のブレーキ圧力の調整度に応じて後輪7、8にそれぞ
れ制動力を発生させる。デュアルブレーキバルブ16は
ブレーキペダル15によって開閉制御されるようになっ
ている。トラクションバルブ18、19はトラクション
コントロール時に開いてエアタンク17内の圧縮空気を
左右の後輪7、8のモジュレータ11、12へそれぞれ
給送する。モータ21は図示しないガバナリンクを作動
させ、エンジン20の回転数を変更する。
【0010】ABS/TRC・ECU22は、図2に示
すように、各モジュレータ5、11、12、各トラクシ
ョンバルブ18、19およびモータ21を制御するAB
S回路44と、車輪速検出回路40と、後述する温度判
別回路としての温度検出回路53とを有している。23
はアクセルペダルである。このABS/TRCシステム
は、モジュレータ5が左右前輪1、2に対し共通に1
個、左右後輪7、8のそれぞれに1個ずつの計3個設け
られた4センサ、3チャンネルの制御システムとなって
いる。ABS/TRC・ECU22は、各車輪1、2、
7、8のロック傾向を検知してロック傾向が解消するよ
うABSを行い、駆動輪である後輪7、8の空転時にこ
の空転傾向が解消するようにTRCを行う。また、AB
S/TRC・ECU22は、システム故障時、ABSラ
ンプ26を点灯させ運転者にABSまたはTRCの故障
を知らせるようになっている。
すように、各モジュレータ5、11、12、各トラクシ
ョンバルブ18、19およびモータ21を制御するAB
S回路44と、車輪速検出回路40と、後述する温度判
別回路としての温度検出回路53とを有している。23
はアクセルペダルである。このABS/TRCシステム
は、モジュレータ5が左右前輪1、2に対し共通に1
個、左右後輪7、8のそれぞれに1個ずつの計3個設け
られた4センサ、3チャンネルの制御システムとなって
いる。ABS/TRC・ECU22は、各車輪1、2、
7、8のロック傾向を検知してロック傾向が解消するよ
うABSを行い、駆動輪である後輪7、8の空転時にこ
の空転傾向が解消するようにTRCを行う。また、AB
S/TRC・ECU22は、システム故障時、ABSラ
ンプ26を点灯させ運転者にABSまたはTRCの故障
を知らせるようになっている。
【0011】車輪速センサ3、4、9、10は車体側に
固定され、車輪1、2、7、8の回転に応じて回転する
エキサイタリング(ロータ)1A、2A、7A、8Aの
歯を電磁的に検出する。車輪速センサ3、4、9、10
は、図2に示すように、車輪速センサコイル41を備
え、車輪速検出回路40と電気的に接続される。車輪速
検出回路40は、コンデンサ42と比較器43とを備え
て構成され、ABS回路44と電気的に接続される。車
輪速センサ3、4、9、10は、図3および図4に示す
ように、筒状ハウジング66の先端部(底部)に車輪速
センサコイル41が収容される。車輪速センサコイル4
1の中心孔には、マグネット67から延設された鉄芯6
8が挿通されている。センサコイル端子41A、41B
は、車輪速センサコイル41と電気的に接続され、互い
に離隔し対向して配置される。
固定され、車輪1、2、7、8の回転に応じて回転する
エキサイタリング(ロータ)1A、2A、7A、8Aの
歯を電磁的に検出する。車輪速センサ3、4、9、10
は、図2に示すように、車輪速センサコイル41を備
え、車輪速検出回路40と電気的に接続される。車輪速
検出回路40は、コンデンサ42と比較器43とを備え
て構成され、ABS回路44と電気的に接続される。車
輪速センサ3、4、9、10は、図3および図4に示す
ように、筒状ハウジング66の先端部(底部)に車輪速
センサコイル41が収容される。車輪速センサコイル4
1の中心孔には、マグネット67から延設された鉄芯6
8が挿通されている。センサコイル端子41A、41B
は、車輪速センサコイル41と電気的に接続され、互い
に離隔し対向して配置される。
【0012】ところで、上記実施例にかかる車輪速セン
サ3、4、9、10は、図3に示すように、マグネット
67のハウジング66開口側に温度センサ52が配置さ
れる。温度センサ52は、温度の上昇に応じて抵抗値が
変化する感温抵抗素子(サーミスタ)から構成される。
温度センサ52は、温度センサ端子52A、52Bを介
して温度検出回路53と電気的に接続される。温度セン
サ52は、図3に示すように、押え部材69により車輪
速センサコイル41とマグネット67とともにハウジン
グ66内に固定される。温度センサ52は、両センサコ
イル端子41A、41B間を結ぶ線上より角度をずらせ
て配置され、組付け時、センサコイル端子41A、41
Bと干渉することなくマグネット67のハウジング66
開口側に配置されるようになっている。本実施例では、
図4に示すように、温度センサ52と、温度センサ52
の両側から上方に延設された温度センサ端子52A、5
2Bとは、両センサコイル端子41A、41B間を結ぶ
線に対し直角に配置されている。ハウジング66には、
4芯センサケーブル(図示せず)が導入され、センサコ
イル端子41A、41Bと温度センサ端子52A、52
Bとが4芯センサケーブルを介して車輪速検出回路40
と温度検出回路53とにそれぞれ電気的に接続される。
サ3、4、9、10は、図3に示すように、マグネット
67のハウジング66開口側に温度センサ52が配置さ
れる。温度センサ52は、温度の上昇に応じて抵抗値が
変化する感温抵抗素子(サーミスタ)から構成される。
温度センサ52は、温度センサ端子52A、52Bを介
して温度検出回路53と電気的に接続される。温度セン
サ52は、図3に示すように、押え部材69により車輪
速センサコイル41とマグネット67とともにハウジン
グ66内に固定される。温度センサ52は、両センサコ
イル端子41A、41B間を結ぶ線上より角度をずらせ
て配置され、組付け時、センサコイル端子41A、41
Bと干渉することなくマグネット67のハウジング66
開口側に配置されるようになっている。本実施例では、
図4に示すように、温度センサ52と、温度センサ52
の両側から上方に延設された温度センサ端子52A、5
2Bとは、両センサコイル端子41A、41B間を結ぶ
線に対し直角に配置されている。ハウジング66には、
4芯センサケーブル(図示せず)が導入され、センサコ
イル端子41A、41Bと温度センサ端子52A、52
Bとが4芯センサケーブルを介して車輪速検出回路40
と温度検出回路53とにそれぞれ電気的に接続される。
【0013】温度検出回路53は、図2に示すように、
比較器54を備えて構成される。比較器54は、例え
ば、3V以下になると出力信号を発するようになってい
る。温度検出回路53は、温度センサ52とABS回路
44とに電気的に接続される。温度検出回路53は、温
度センサ52の抵抗の変化を電圧の変化として検出し、
検出された出力電圧が予め決められた設定値(本実施例
では3V)以下の場合、ABS回路44にブレーキの過
熱信号を送出する。ABS回路44は、ブレーキ過熱の
判別信号に基づいて、ABSランプ26を点灯させ運転
者に警告するか、あるいはABS回路44の作動を制御
してABS回路44の作動を変更または停止させるかい
ずれかの動作を行う。
比較器54を備えて構成される。比較器54は、例え
ば、3V以下になると出力信号を発するようになってい
る。温度検出回路53は、温度センサ52とABS回路
44とに電気的に接続される。温度検出回路53は、温
度センサ52の抵抗の変化を電圧の変化として検出し、
検出された出力電圧が予め決められた設定値(本実施例
では3V)以下の場合、ABS回路44にブレーキの過
熱信号を送出する。ABS回路44は、ブレーキ過熱の
判別信号に基づいて、ABSランプ26を点灯させ運転
者に警告するか、あるいはABS回路44の作動を制御
してABS回路44の作動を変更または停止させるかい
ずれかの動作を行う。
【0014】次に、上記実施例にかかる車輪速センサ
3、4、9、10の動作について説明する。まず初め
に、ABS/TRC・ECU22の動作について説明す
る。車輌走行時、各車輪速センサ3、4、9、10の車
輪速センサコイル41からの車輪速検出信号が車輪速検
出回路40に送出される。車輪速検出回路40は、車輪
速センサコイル41からの車輪速検出信号に基づいて車
輪速信号をABS回路44に送出する。ABS回路44
は、車輪速検出回路40からの車輪速信号を演算し、演
算結果により車輪1、2、7、8がブレーキ作動時にス
キッド傾向にあると判断すると、スキッド傾向にある車
輪1、2、7、8に対応するモジュレータ5、11、1
2に制御信号を出力する。モジュレータ5、11、12
は、ABS/TRC・ECU22からの制御信号に基づ
いてブレーキアクチュエータ6、13、14のブレーキ
圧を調整し、それぞれの車輪1、2、7、8のスキッド
傾向を解消させる。
3、4、9、10の動作について説明する。まず初め
に、ABS/TRC・ECU22の動作について説明す
る。車輌走行時、各車輪速センサ3、4、9、10の車
輪速センサコイル41からの車輪速検出信号が車輪速検
出回路40に送出される。車輪速検出回路40は、車輪
速センサコイル41からの車輪速検出信号に基づいて車
輪速信号をABS回路44に送出する。ABS回路44
は、車輪速検出回路40からの車輪速信号を演算し、演
算結果により車輪1、2、7、8がブレーキ作動時にス
キッド傾向にあると判断すると、スキッド傾向にある車
輪1、2、7、8に対応するモジュレータ5、11、1
2に制御信号を出力する。モジュレータ5、11、12
は、ABS/TRC・ECU22からの制御信号に基づ
いてブレーキアクチュエータ6、13、14のブレーキ
圧を調整し、それぞれの車輪1、2、7、8のスキッド
傾向を解消させる。
【0015】また、車輌発進時や急加速時等の車輌の推
進力増大時には、ABS/TRC・ECU22が各車輪
速センサ3、4、9、10からの車輪速信号を演算し、
その演算結果により駆動輪である後輪7、8が空転傾向
にあると判断すると、ABS/TRC・ECU22は、
空転傾向にある後輪7、8に対応するモジュレータ1
1、12およびトラクションバルブ18、19に制御信
号を出力する。これにより、エアタンク17から圧縮空
気が、トラクションバルブ18、19、ダブルチェック
バルブ24、25およびモジュレータ11、12を通し
てブレーキアクチェータ13、14に供給され、空転傾
向にある後輪7、8が制動され、空転傾向が解消され
る。
進力増大時には、ABS/TRC・ECU22が各車輪
速センサ3、4、9、10からの車輪速信号を演算し、
その演算結果により駆動輪である後輪7、8が空転傾向
にあると判断すると、ABS/TRC・ECU22は、
空転傾向にある後輪7、8に対応するモジュレータ1
1、12およびトラクションバルブ18、19に制御信
号を出力する。これにより、エアタンク17から圧縮空
気が、トラクションバルブ18、19、ダブルチェック
バルブ24、25およびモジュレータ11、12を通し
てブレーキアクチェータ13、14に供給され、空転傾
向にある後輪7、8が制動され、空転傾向が解消され
る。
【0016】一方、ABS/TRC・ECU22は、T
RC時、エンジン20を減速する制御信号を送出し、こ
の制御信号によりエンジン20の回転数を変更調整する
ようモータ21を回転させる。モータ21の回転により
図示しないガバナリンクが調整され、エンジン20が減
速される。エンジン20の減速により、後輪7、8の回
転駆動力が抑制される。また、ABS/TRC・ECU
22は、システム故障時には、ABSランプ26を点灯
して運転者にABSまたはTRCの故障を知らせる。
RC時、エンジン20を減速する制御信号を送出し、こ
の制御信号によりエンジン20の回転数を変更調整する
ようモータ21を回転させる。モータ21の回転により
図示しないガバナリンクが調整され、エンジン20が減
速される。エンジン20の減速により、後輪7、8の回
転駆動力が抑制される。また、ABS/TRC・ECU
22は、システム故障時には、ABSランプ26を点灯
して運転者にABSまたはTRCの故障を知らせる。
【0017】次に、温度センサ52の動作について説明
する。車輌の走行中、温度センサ52により検知された
抵抗値の変化による電圧の増減信号は温度検出回路53
に送出される。温度検出回路53は温度センサ52から
の信号に基づいてブレーキ温度の異常の有無を判別し、
検出された出力電圧が設定値より高いと、ブレーキの過
熱がないと判断し、ABS回路44を通常の作動状態に
維持し、上述のようにABS/TRC・ECU22を動
作させる。
する。車輌の走行中、温度センサ52により検知された
抵抗値の変化による電圧の増減信号は温度検出回路53
に送出される。温度検出回路53は温度センサ52から
の信号に基づいてブレーキ温度の異常の有無を判別し、
検出された出力電圧が設定値より高いと、ブレーキの過
熱がないと判断し、ABS回路44を通常の作動状態に
維持し、上述のようにABS/TRC・ECU22を動
作させる。
【0018】一方、温度検出回路53は検出された出力
電圧が設定値より低いと、ブレーキが過熱していると判
断し、過熱状態に応じてABSランプ26を点灯させて
運転者に警告を発する動作を行うか、ABS回路44を
停止させるか、又はABS回路44の作動を変更するか
のいずれかの動作を行う。ブレーキ温度が低下し、正常
温度に復帰すると、ABS/TRC・ECU22は再び
通常の動作をする。
電圧が設定値より低いと、ブレーキが過熱していると判
断し、過熱状態に応じてABSランプ26を点灯させて
運転者に警告を発する動作を行うか、ABS回路44を
停止させるか、又はABS回路44の作動を変更するか
のいずれかの動作を行う。ブレーキ温度が低下し、正常
温度に復帰すると、ABS/TRC・ECU22は再び
通常の動作をする。
【0019】ところで、車輪速センサ3、4、9、10
は、図3および図4に示すように、温度センサ52と温
度センサ端子52A、52Bとが両センサコイル端子4
1A、41Bに対し直角に配置され、両センサコイル端
子41A、41Bと干渉しないようマグネット67のハ
ウジング66開口側に配置されている。このため、車輪
速センサ3、4、9、10の組付け時、ハウジング66
内に車輪速センサコイル41とマグネット67とを組付
けた後、温度センサ52を容易に組みつけることができ
る。また、温度センサ52と温度センサ端子52A、5
2Bはハウジング66内で配置の自由度が確保されてい
るため、車輪速センサ3、4、9、10をコンパクト化
することができる。このように、上記実施例にかかる車
輪速センサ3、4、9、10は、過熱判別回路としての
温度検出回路53をABS/TRC・ECU22内に設
けたので、別体として設ける必要がなく、部品点数が少
なくてすむ。
は、図3および図4に示すように、温度センサ52と温
度センサ端子52A、52Bとが両センサコイル端子4
1A、41Bに対し直角に配置され、両センサコイル端
子41A、41Bと干渉しないようマグネット67のハ
ウジング66開口側に配置されている。このため、車輪
速センサ3、4、9、10の組付け時、ハウジング66
内に車輪速センサコイル41とマグネット67とを組付
けた後、温度センサ52を容易に組みつけることができ
る。また、温度センサ52と温度センサ端子52A、5
2Bはハウジング66内で配置の自由度が確保されてい
るため、車輪速センサ3、4、9、10をコンパクト化
することができる。このように、上記実施例にかかる車
輪速センサ3、4、9、10は、過熱判別回路としての
温度検出回路53をABS/TRC・ECU22内に設
けたので、別体として設ける必要がなく、部品点数が少
なくてすむ。
【0020】図5は、本考案の変形例に係る温度検出回
路153示すもので、温度検出回路153は、比較器1
54とトランジスタ155とを備えて構成され、温度セ
ンサ52と警告ランプ126とに電気的に接続される。
比較器154は、例えば、3V以下になると出力信号を
発するようになっている。トランジスタ155は、比較
器154からの信号に基づき警告ランプ126を点灯す
る。温度検出回路153は、温度センサ52の抵抗の変
化を電圧の変化として検出し、検出された出力電圧が予
め決められた設定値(本実施例では3V)以下の場合、
警告ランプ126に直接ブレーキの過熱信号を送出し、
ABSランプ26から独立して警告ランプ126を点灯
させ運転者に警告を発するようになっている。
路153示すもので、温度検出回路153は、比較器1
54とトランジスタ155とを備えて構成され、温度セ
ンサ52と警告ランプ126とに電気的に接続される。
比較器154は、例えば、3V以下になると出力信号を
発するようになっている。トランジスタ155は、比較
器154からの信号に基づき警告ランプ126を点灯す
る。温度検出回路153は、温度センサ52の抵抗の変
化を電圧の変化として検出し、検出された出力電圧が予
め決められた設定値(本実施例では3V)以下の場合、
警告ランプ126に直接ブレーキの過熱信号を送出し、
ABSランプ26から独立して警告ランプ126を点灯
させ運転者に警告を発するようになっている。
【0021】なお、上記実施例ではエア式ブレーキにつ
いて述べたが、これに限られるものではなく、液圧式ブ
レーキについても適用可能であるのは言うまでもない。
また、上記実施例では温度検出回路53がブレーキの過
熱を判別した際、ABSランプ26を点灯させて運転者
に警告を発するか、あるいはABS動作を制御するよう
になっているが、ABSランプ26の点灯による警告と
同時にABS動作を変更または停止させるようにしても
よい。
いて述べたが、これに限られるものではなく、液圧式ブ
レーキについても適用可能であるのは言うまでもない。
また、上記実施例では温度検出回路53がブレーキの過
熱を判別した際、ABSランプ26を点灯させて運転者
に警告を発するか、あるいはABS動作を制御するよう
になっているが、ABSランプ26の点灯による警告と
同時にABS動作を変更または停止させるようにしても
よい。
【0022】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、温度
センサを車輪速センサ内に組み入れたことにより、別に
温度センサを設けてケーブルを配線する必要がないの
で、部品点数が少なくてすみ、コストダウンを図ること
ができる。さらに、温度センサと温度センサ端子とを両
センサコイル端子間を結ぶ線に対し交差する線上に配置
するようにしたので、温度センサの組付けの自由度が向
上し、センサの小型化を図ることができる。
センサを車輪速センサ内に組み入れたことにより、別に
温度センサを設けてケーブルを配線する必要がないの
で、部品点数が少なくてすみ、コストダウンを図ること
ができる。さらに、温度センサと温度センサ端子とを両
センサコイル端子間を結ぶ線に対し交差する線上に配置
するようにしたので、温度センサの組付けの自由度が向
上し、センサの小型化を図ることができる。
【図1】本考案の一実施例に係る車輪速センサを備えた
ABS/TRCシステムを示すシステム図である。
ABS/TRCシステムを示すシステム図である。
【図2】図1の車輪速センサを備えたアンチスキッドブ
レーキ制御ユニットの回路図である。
レーキ制御ユニットの回路図である。
【図3】図1の車輪速センサを示す縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線横断面図である。
【図5】本考案の変形例を示す温度検出回路の回路図で
ある。
ある。
【図6】車輪速センサとエキサイタリングとの配置を示
す説明図である。
す説明図である。
【図7】従来の車輪速検出回路とABS回路を示す回路
図である。
図である。
【図8】従来の車輪速センサを示す縦断面図である。
【図9】図8のIX−IX線横断面図である。
3、4、9、10 車輪速センサ 40 車輪速検出回路 41 センサコイル 41A、41B 車輪速センサコイル端子(センサコイ
ル端子) 52 温度センサ 52A、52B 温度センサ端子 53 温度検出回路(温度判別回路) 66 ハウジング 67 マグネット
ル端子) 52 温度センサ 52A、52B 温度センサ端子 53 温度検出回路(温度判別回路) 66 ハウジング 67 マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 8/00
Claims (2)
- 【請求項1】 マグネットに巻回されたセンサコイルを
有底筒状ハウジング内に収容し、上記センサコイルを互
いに離隔して配置されたセンサコイル端子を介して車輪
速検出回路に電気的に接続してなるアンチスキッドブレ
ーキ制御システムの車輪速センサにおいて、ブレーキ温
度を検知する温度センサを上記ハウジング内に収容し、
この温度センサを温度センサ端子を介して温度判別回路
に電気的に接続し、これら温度センサと温度センサ端子
とを上記両センサコイル端子間を結ぶ線に対し交差する
線上に配置したことを特徴とする車輪速センサ。 - 【請求項2】 温度センサと温度センサ端子とが両セン
サコイル端子間を結ぶ線に対し直角に配置されることを
特徴とする請求項1に記載の車輪速センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993058838U JP2590142Y2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 車輪速センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993058838U JP2590142Y2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 車輪速センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723679U JPH0723679U (ja) | 1995-05-02 |
JP2590142Y2 true JP2590142Y2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=13095801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993058838U Expired - Lifetime JP2590142Y2 (ja) | 1993-10-05 | 1993-10-05 | 車輪速センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590142Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8989977B1 (en) * | 2013-09-17 | 2015-03-24 | Robert Bosch Gmbh | Hill rollback speed control |
-
1993
- 1993-10-05 JP JP1993058838U patent/JP2590142Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0723679U (ja) | 1995-05-02 |
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