JP2590003B2 - Ｌｅｄプリントヘッドのレンズ位置調節方法およびこれに用いる装置 - Google Patents
Ｌｅｄプリントヘッドのレンズ位置調節方法およびこれに用いる装置Info
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- JP2590003B2 JP2590003B2 JP13209988A JP13209988A JP2590003B2 JP 2590003 B2 JP2590003 B2 JP 2590003B2 JP 13209988 A JP13209988 A JP 13209988A JP 13209988 A JP13209988 A JP 13209988A JP 2590003 B2 JP2590003 B2 JP 2590003B2
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Description
この発明は、光プリンタに使用される発光ダイオード
プリントヘッド（以下、LEDプリントヘッドという。）
に付設される光伝送体（Self Focus Lens Alley。一般
にSLAと略称される。以下、単にレンズという。）の位
置調節方法およびこれに用いる装置に関する。
プリントヘッド（以下、LEDプリントヘッドという。）
に付設される光伝送体（Self Focus Lens Alley。一般
にSLAと略称される。以下、単にレンズという。）の位
置調節方法およびこれに用いる装置に関する。
LEDプリントヘッドは、電子写真プロセスにおいて、
帯電して回転する感光ドラムの表面に、一列に並ぶ多数
個のLED素子からの光を直接照射して露光を行うもので
あり、ヘッド上のLED発光部には、点的な各LED素子から
の光を感光ドラム上に再び点として収束させるためのレ
ンズが付設される。 上記レンズａは、第８図に示すように、円柱状の単位
レンズ体ｂ…を多数並列させ、その両端が露出するよう
にして非透光性の樹脂モールドｃ内に鋳込んで構成され
る。そして、レンズａは、第８図に示すようにこのレン
ズを物点Ａと像点Ｂとの中心に配置する場合に一定の共
役点距離TCをもつ。したがって、LEDプリントヘッドのL
ED素子からの光をピントの合った状態、換言すると解像
力の良い状態で感光ドラムに収束させるには、LED素子
から感光ドラムまでの距離を上記共役点距離TCとすると
ともに、レンズａを、上記共役点距離TCの中心TC/2に配
置すればよいことになる。 第９図に示すように、従来、たとえばプリントヘッド
の放熱板ｄの両端に立設した一対の支柱の上端部に上記
感光ドラム面ｅに接触して転動する高精度ベアリングｆ
を一定高さ位置に設け、このベアリングｆが感光ドラム
に当接すると、LED素子から感光ドラムまでの距離が上
記TCに規定されるようにしていた。また、レンズの位置
調節は、放熱板ｄからたとえばレンズの上面までの距離
ｌが所定の距離となるように、機械的に測定しながら行
っていた。
帯電して回転する感光ドラムの表面に、一列に並ぶ多数
個のLED素子からの光を直接照射して露光を行うもので
あり、ヘッド上のLED発光部には、点的な各LED素子から
の光を感光ドラム上に再び点として収束させるためのレ
ンズが付設される。 上記レンズａは、第８図に示すように、円柱状の単位
レンズ体ｂ…を多数並列させ、その両端が露出するよう
にして非透光性の樹脂モールドｃ内に鋳込んで構成され
る。そして、レンズａは、第８図に示すようにこのレン
ズを物点Ａと像点Ｂとの中心に配置する場合に一定の共
役点距離TCをもつ。したがって、LEDプリントヘッドのL
ED素子からの光をピントの合った状態、換言すると解像
力の良い状態で感光ドラムに収束させるには、LED素子
から感光ドラムまでの距離を上記共役点距離TCとすると
ともに、レンズａを、上記共役点距離TCの中心TC/2に配
置すればよいことになる。 第９図に示すように、従来、たとえばプリントヘッド
の放熱板ｄの両端に立設した一対の支柱の上端部に上記
感光ドラム面ｅに接触して転動する高精度ベアリングｆ
を一定高さ位置に設け、このベアリングｆが感光ドラム
に当接すると、LED素子から感光ドラムまでの距離が上
記TCに規定されるようにしていた。また、レンズの位置
調節は、放熱板ｄからたとえばレンズの上面までの距離
ｌが所定の距離となるように、機械的に測定しながら行
っていた。
ところで、第８図から分かるように、レンズの位置が
適正であれば、たとえLED素子から感光ドラムまでの距
離が上記TCに対して若干ずれていても、解像力にはそれ
ほど影響がないが、LED素子から感光ドラムまでの距離
が上記TCとなっているときにレンズａの位置がずれてい
ると、真の像点Ｂ′が感光ドラム表面から大きくずれて
しまい、解像力が著しく悪化する。 上述のように、従来は、レンズの位置調節を機械測定
によって行っているため、解像力に大きな影響を及ぼす
レンズの位置が、必ずしも光学的に保証されているとは
いえないという問題がある。たとえば、レンズの厚みＨ
には、レンズ・メーカにおいて発生する製作誤差があ
り、また、プリントヘッド・メーカ側においては、レン
ズの上面と放熱板との間に測定誤差が生じる。したがっ
て、レンズの位置を、その上面と放熱板との距離が所定
の距離となるように調節しても、レンズが光学的に正し
い位置に調節されているとは限らないのである。 この発明は、以上の事情のもとで考え出されたもので
あって、LEDプリントヘッドに付設されるレンズを、光
学的に正しい位置に位置調節するあらたな方法およびそ
のための装置を提供することを目的としている。
適正であれば、たとえLED素子から感光ドラムまでの距
離が上記TCに対して若干ずれていても、解像力にはそれ
ほど影響がないが、LED素子から感光ドラムまでの距離
が上記TCとなっているときにレンズａの位置がずれてい
ると、真の像点Ｂ′が感光ドラム表面から大きくずれて
しまい、解像力が著しく悪化する。 上述のように、従来は、レンズの位置調節を機械測定
によって行っているため、解像力に大きな影響を及ぼす
レンズの位置が、必ずしも光学的に保証されているとは
いえないという問題がある。たとえば、レンズの厚みＨ
には、レンズ・メーカにおいて発生する製作誤差があ
り、また、プリントヘッド・メーカ側においては、レン
ズの上面と放熱板との間に測定誤差が生じる。したがっ
て、レンズの位置を、その上面と放熱板との距離が所定
の距離となるように調節しても、レンズが光学的に正し
い位置に調節されているとは限らないのである。 この発明は、以上の事情のもとで考え出されたもので
あって、LEDプリントヘッドに付設されるレンズを、光
学的に正しい位置に位置調節するあらたな方法およびそ
のための装置を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、この発明では、次の技術
的手段を講じている。 すなわち、本願の請求項１に記載したLEDプリントヘ
ッドのレンズ位置調節方法は、レンズのLED素子からの
距離を微調節できるレンズ位置調節機構を具備したLED
プリントヘッドのレンズ位置調節方法であって、モニタ
装置を有する光学的撮像装置の焦点をLED素子からレン
ズの共役点距離隔てた位置に合せる一方、上記レンズ位
置調節機構を操作して、上記モニタ装置に映るLED素子
画像ピント合わせを行うことを特徴とする。 そして、本願の請求項２に記載したLEDプリントヘッ
ドのレンズ位置調節装置は、レンズのLED素子からの距
離を微調節できるレンズ位置調節機構を具備したLEDプ
リントヘッドのためのレンズ値調節装置であって、LED
プリントヘッドを保持する保持手段と、保持手段に保持
されたLEDプリントヘッドの上記レンズの光軸方向に位
置調節可能であり、モニタ装置をもつ光学的撮像装置と
を備えることを特徴とする。
的手段を講じている。 すなわち、本願の請求項１に記載したLEDプリントヘ
ッドのレンズ位置調節方法は、レンズのLED素子からの
距離を微調節できるレンズ位置調節機構を具備したLED
プリントヘッドのレンズ位置調節方法であって、モニタ
装置を有する光学的撮像装置の焦点をLED素子からレン
ズの共役点距離隔てた位置に合せる一方、上記レンズ位
置調節機構を操作して、上記モニタ装置に映るLED素子
画像ピント合わせを行うことを特徴とする。 そして、本願の請求項２に記載したLEDプリントヘッ
ドのレンズ位置調節装置は、レンズのLED素子からの距
離を微調節できるレンズ位置調節機構を具備したLEDプ
リントヘッドのためのレンズ値調節装置であって、LED
プリントヘッドを保持する保持手段と、保持手段に保持
されたLEDプリントヘッドの上記レンズの光軸方向に位
置調節可能であり、モニタ装置をもつ光学的撮像装置と
を備えることを特徴とする。
LEDプリントヘッドは、本願発明装置の保持手段に所
定のように保持され、ついで、光学的撮像装置の焦点が
LEDプリントヘッドのLED素子からレンズに特有の共役点
距離へだてて位置するように、光学的撮像装置の上記レ
ンズの光軸方向の位置調節がなされる。レンズが光学的
に最適な位置に調節されている場合には、レンズの像点
と光学的撮像装置の焦点が一致するから、モニタ装置に
ほぼ明瞭なLED素子像（発光時での素子像）が映し出さ
れるはずである。かりにモニタ装置の映し出されるLED
素子像がぼやけていると、レンズの位置（LED素子から
の距離）が不適であり、その状態でのレンズの像点と上
記光学的撮像装置の上記焦点とがずれていることにな
る。本願発明方法では、ここで、LEDプリントヘッドが
具備するレンズ位置調節機構を操作し、モニタ操作に映
し出されるLED素子像の明瞭度が所定の範囲に入るよう
に、換言するとモニタ装置上のLED素子像のピント合わ
せをするようにしてLED素子からのレンズの距離を微調
節する。こうして、モニタ上のLED素子の像がはっきり
した時点で、LEDプリントヘッドのレンズが、光学的に
最適な位置に調節されたことになる。
定のように保持され、ついで、光学的撮像装置の焦点が
LEDプリントヘッドのLED素子からレンズに特有の共役点
距離へだてて位置するように、光学的撮像装置の上記レ
ンズの光軸方向の位置調節がなされる。レンズが光学的
に最適な位置に調節されている場合には、レンズの像点
と光学的撮像装置の焦点が一致するから、モニタ装置に
ほぼ明瞭なLED素子像（発光時での素子像）が映し出さ
れるはずである。かりにモニタ装置の映し出されるLED
素子像がぼやけていると、レンズの位置（LED素子から
の距離）が不適であり、その状態でのレンズの像点と上
記光学的撮像装置の上記焦点とがずれていることにな
る。本願発明方法では、ここで、LEDプリントヘッドが
具備するレンズ位置調節機構を操作し、モニタ操作に映
し出されるLED素子像の明瞭度が所定の範囲に入るよう
に、換言するとモニタ装置上のLED素子像のピント合わ
せをするようにしてLED素子からのレンズの距離を微調
節する。こうして、モニタ上のLED素子の像がはっきり
した時点で、LEDプリントヘッドのレンズが、光学的に
最適な位置に調節されたことになる。
このように、本願発明のLEDプリントヘッドのレンズ
位置調整方法では、レンズを介して感光ドラムに投影さ
れるべきLED素子像をモニタしながらレンズ位置を調節
するようにしているから、調節後のLEDプリントヘッド
の解像度のきわめて高度な保証が可能となる。 また、本願発明のLEDプリントヘッドのレンズ位置調
節装置は、プリントヘッドを保持する保持手段と、光学
的撮像装置とを備えればよいというきわめて簡単な構成
であり、操作も非常に簡単である。そして、光学的撮像
装置は、プリントヘッドのLED素子からのレンズ光軸方
向の位置を調節することができるように構成しているか
ら、種々の共役点距離をもつプリントヘッド用レンズに
対応して、その位置調節が可能であるという効果もあ
る。
位置調整方法では、レンズを介して感光ドラムに投影さ
れるべきLED素子像をモニタしながらレンズ位置を調節
するようにしているから、調節後のLEDプリントヘッド
の解像度のきわめて高度な保証が可能となる。 また、本願発明のLEDプリントヘッドのレンズ位置調
節装置は、プリントヘッドを保持する保持手段と、光学
的撮像装置とを備えればよいというきわめて簡単な構成
であり、操作も非常に簡単である。そして、光学的撮像
装置は、プリントヘッドのLED素子からのレンズ光軸方
向の位置を調節することができるように構成しているか
ら、種々の共役点距離をもつプリントヘッド用レンズに
対応して、その位置調節が可能であるという効果もあ
る。
以下、本願発明の実施例を図面を参照しつつ具体的に
説明する。 本願発明は、LEDプリントヘッド１がそのレンズのLED
素子からと距離を微調節することができるレンズ位置調
節機構２を具備することを前提とする。そこでまず、上
記のようなレンズ位置調節機構２を備えるLEDプリント
ヘッドの１の一例を第５図、第６図および第７図を参照
して説明する。 LEDプリントヘッドは、一定厚みの長尺矩形状の放熱
板３の上面に、長手方向に直線状に並ぶように配置され
た多数個のLED素子４…およびこの素子を一定個数毎に
駆動する複数個の駆動回路５…を備えるヘッド基板６を
接着によって取付け、かつ、このヘッド基板６に電源お
よび制御信号を供給するためのフレキシブル基板７をヘ
ッド基板６の一側に重合させてなるヘッド本体８と、上
記LED素子４からの光を図示しない感光ドラム上に収束
させるためのレンズ９をレンズホルダ10に位置調節可能
に保持してなるレンズユニット11とを備える。なお、ヘ
ッド基板上の駆動回路５およびLED素子４が設けられた
部位は、透明ガラス製保護部材12によって被覆されてい
る。 上記レンズホルダ10は、ヘッド基板の露出部のほぼ全
面を覆いうる長矩形状の平面形状をもっており、両端部
下面に形成した取付け部13をねじ14によって放熱板３に
固定することにより、放熱板に対して取付けられる。 そして、このレンズホルダ10の上面における上記LED
素子４の基板幅方向位置と対応する部位には、ホルダ長
手方向に直線状にのびる保持溝15が形成される。この保
持溝15を形成する一対の起立壁16,17の内面は、互いに
平行平面としてあり、かつこの溝の幅は、これに収容さ
れるレンズ９の幅にきわめて正確に対応させてある。ま
た、保持溝15の内面には、ホルダの下面空間につながる
一定幅のスリット18が直線状に形成され、LED素子４か
ら出た光は、このスリット18から保持溝内のレンズ９に
到達するようにしてある。さらに、保持溝15の側方に付
加的に形成された溝19には、レンズ９の側面を全長にわ
たって保持溝の溝幅方向に弾性押圧する押圧部材20が装
着してあり、これにより、保持溝15内に収容保持された
レンズ９の直線性を担保できるようにしてある。 第７図に示すように、保持溝15の底面に設けるべきス
リット18は、レンズ９の全長より短くしてあり、そうし
て、スリット18の端部に隣りあう保持溝15の底面には、
放熱板３に開いた透孔21を通して、レンズホルダ10の両
端部取付け部13に螺入された調節ねじ22の先端が突出さ
せられ、そうして、この調節ねじ22の先端がレンズ９の
両端部下面に当接させられている。一方、レンズ９の両
端部上面は、押え金具23によって保持溝の底面方向に弾
性的に押圧されている。 したがって、上記調節ねじ22を回転させることによ
り、レンズ９のLED素子４…からの距離を微調節するこ
とができる。すなわち、調節ねじ22を螺進させると、レ
ンズ８はねじ22に押し上げられて第７図において上動
し、調節ねじ22を螺退させると、この調節ねじの下動に
ともない、押え金具23によって弾性的に押えられている
レンズも下動する。 さて、次に、本願発明方法によるLEDプリントヘッド
のレンズ位置調節を行うための装置について説明する。 第１図はその平面図である。平板状の台板24の上に、
後記するヘッド保持具25を長手方向の任意の位置に固定
できる直線状の固定レール26と、この固定レール26に対
して正確に平行な一対の直線状カメラレール27が固定さ
れている。 カメラレール27には、テレビカメラ28を支持する台車
29がレール長手方向に移動可能に係合している。台車29
には、台板24上の左右位置に回転可能に支持した一対の
プーリ30,30間に掛け回されたベルト31の適部が止着さ
れ、そして、上記プーリ30,30の一方をハンドル32によ
って回転させることにより、左右方向に移動操作できる
ようにしてある。 また、テレビカメラ28は、そのレンズ部が上記ヘッド
保持具25に保持されるLEDプリントヘッド１のレンズ９
の光軸方向を向くようになされ、かつ、マイクロメータ
33によって台車29に対して上記光軸方向に微小移動させ
ことができ、かつその微小移動量が読み取るようにして
ある。そうして、このテレビカメラ28で撮影された像
は、モニタ装置34の画面に拡大して映し出されるように
してある。 上記ヘッド保持具25は、第２図に示すように、下部に
上記固定レール26に対してこれを抱くように係合する溝
35を有するとともに、前方にLEDプリントヘッド１の放
熱板３の上面を押し当てる基準壁36を備え、この基準壁
36に対して所定間隔隔てて対向する後方には、上記放熱
板３の後面を弾性的に押圧して放熱板３の上記基準壁36
への安定的当接を得るためのプッシャ37が支持されてい
る。また、ヘッド保持具25の固定レール26への固定は、
ハンドルねじ38により行う。このヘッド保持具25は、左
用と右用とで左右対称に構成される。 次に、上記の装置を用いて行う本願発明のLEDプリン
トヘッドのレンズ位置調節方法を説明する。 まず、固定レール26上に左右一対固定したヘッド保持
具25に、レンズ位置が光学的に正確に調整されたテスト
用のLEDプリントヘッドを保持させる。 そうして、LED素子を発光させ、マイクロメータ33を
操作して、LED素子の映像がモニタ装置上にピントの合
った状態で映し出されるようにする。この状態において
は、第４図に模式的に示すように、テレビカメラ28の焦
点Ｆが、LED素子４から正確にレンズ９の共役点距離TC
離れた位置と一致するように調節されているはずであ
る。 続いて、第３図に示すように、上記のテスト用のLED
プリントヘッドを調節すべきLEDプリントヘッド１と交
換し、ハンドル32を操作してテレビカメラ28をレンズ９
の長手方向一端に対応する位置に移動させ、モニタ装置
34に映し出されるLED素子４の映像のピントが合うよう
に調節ねじ22を回転させてレンズ９の一端の位置を調節
する。ついで、テレビカメラ28をレンズ９の長手方向他
端に対応する位置に移動させ、同様にしてレンズ９の他
端の位置を調節する。最後に、テレビカメラ28をレンズ
９の長手方向中央に対応する位置に移動させ、モニタ装
置のLED素子の映像のピントが合っているかどうかを確
認する。これにより、LEDプリントヘッドのレンズの調
節が完了する。そして、こうしてレンズの位置が調節さ
れたLEDプリントヘッドは、図示しない感光ドラムに対
するLED素子の距離が、上記共役点距離TCとなるように
プリンタに組み込まれるのであり、上記TCがある程度正
確に設定できるかぎりにおいて、本願発明によって調節
されたLEDプリントヘッドは、その解像力が光学的に保
証されたものとなる。なお、LEDプリントヘッドと感光
ドラム間の距離を規定する方策としては、
説明する。 本願発明は、LEDプリントヘッド１がそのレンズのLED
素子からと距離を微調節することができるレンズ位置調
節機構２を具備することを前提とする。そこでまず、上
記のようなレンズ位置調節機構２を備えるLEDプリント
ヘッドの１の一例を第５図、第６図および第７図を参照
して説明する。 LEDプリントヘッドは、一定厚みの長尺矩形状の放熱
板３の上面に、長手方向に直線状に並ぶように配置され
た多数個のLED素子４…およびこの素子を一定個数毎に
駆動する複数個の駆動回路５…を備えるヘッド基板６を
接着によって取付け、かつ、このヘッド基板６に電源お
よび制御信号を供給するためのフレキシブル基板７をヘ
ッド基板６の一側に重合させてなるヘッド本体８と、上
記LED素子４からの光を図示しない感光ドラム上に収束
させるためのレンズ９をレンズホルダ10に位置調節可能
に保持してなるレンズユニット11とを備える。なお、ヘ
ッド基板上の駆動回路５およびLED素子４が設けられた
部位は、透明ガラス製保護部材12によって被覆されてい
る。 上記レンズホルダ10は、ヘッド基板の露出部のほぼ全
面を覆いうる長矩形状の平面形状をもっており、両端部
下面に形成した取付け部13をねじ14によって放熱板３に
固定することにより、放熱板に対して取付けられる。 そして、このレンズホルダ10の上面における上記LED
素子４の基板幅方向位置と対応する部位には、ホルダ長
手方向に直線状にのびる保持溝15が形成される。この保
持溝15を形成する一対の起立壁16,17の内面は、互いに
平行平面としてあり、かつこの溝の幅は、これに収容さ
れるレンズ９の幅にきわめて正確に対応させてある。ま
た、保持溝15の内面には、ホルダの下面空間につながる
一定幅のスリット18が直線状に形成され、LED素子４か
ら出た光は、このスリット18から保持溝内のレンズ９に
到達するようにしてある。さらに、保持溝15の側方に付
加的に形成された溝19には、レンズ９の側面を全長にわ
たって保持溝の溝幅方向に弾性押圧する押圧部材20が装
着してあり、これにより、保持溝15内に収容保持された
レンズ９の直線性を担保できるようにしてある。 第７図に示すように、保持溝15の底面に設けるべきス
リット18は、レンズ９の全長より短くしてあり、そうし
て、スリット18の端部に隣りあう保持溝15の底面には、
放熱板３に開いた透孔21を通して、レンズホルダ10の両
端部取付け部13に螺入された調節ねじ22の先端が突出さ
せられ、そうして、この調節ねじ22の先端がレンズ９の
両端部下面に当接させられている。一方、レンズ９の両
端部上面は、押え金具23によって保持溝の底面方向に弾
性的に押圧されている。 したがって、上記調節ねじ22を回転させることによ
り、レンズ９のLED素子４…からの距離を微調節するこ
とができる。すなわち、調節ねじ22を螺進させると、レ
ンズ８はねじ22に押し上げられて第７図において上動
し、調節ねじ22を螺退させると、この調節ねじの下動に
ともない、押え金具23によって弾性的に押えられている
レンズも下動する。 さて、次に、本願発明方法によるLEDプリントヘッド
のレンズ位置調節を行うための装置について説明する。 第１図はその平面図である。平板状の台板24の上に、
後記するヘッド保持具25を長手方向の任意の位置に固定
できる直線状の固定レール26と、この固定レール26に対
して正確に平行な一対の直線状カメラレール27が固定さ
れている。 カメラレール27には、テレビカメラ28を支持する台車
29がレール長手方向に移動可能に係合している。台車29
には、台板24上の左右位置に回転可能に支持した一対の
プーリ30,30間に掛け回されたベルト31の適部が止着さ
れ、そして、上記プーリ30,30の一方をハンドル32によ
って回転させることにより、左右方向に移動操作できる
ようにしてある。 また、テレビカメラ28は、そのレンズ部が上記ヘッド
保持具25に保持されるLEDプリントヘッド１のレンズ９
の光軸方向を向くようになされ、かつ、マイクロメータ
33によって台車29に対して上記光軸方向に微小移動させ
ことができ、かつその微小移動量が読み取るようにして
ある。そうして、このテレビカメラ28で撮影された像
は、モニタ装置34の画面に拡大して映し出されるように
してある。 上記ヘッド保持具25は、第２図に示すように、下部に
上記固定レール26に対してこれを抱くように係合する溝
35を有するとともに、前方にLEDプリントヘッド１の放
熱板３の上面を押し当てる基準壁36を備え、この基準壁
36に対して所定間隔隔てて対向する後方には、上記放熱
板３の後面を弾性的に押圧して放熱板３の上記基準壁36
への安定的当接を得るためのプッシャ37が支持されてい
る。また、ヘッド保持具25の固定レール26への固定は、
ハンドルねじ38により行う。このヘッド保持具25は、左
用と右用とで左右対称に構成される。 次に、上記の装置を用いて行う本願発明のLEDプリン
トヘッドのレンズ位置調節方法を説明する。 まず、固定レール26上に左右一対固定したヘッド保持
具25に、レンズ位置が光学的に正確に調整されたテスト
用のLEDプリントヘッドを保持させる。 そうして、LED素子を発光させ、マイクロメータ33を
操作して、LED素子の映像がモニタ装置上にピントの合
った状態で映し出されるようにする。この状態において
は、第４図に模式的に示すように、テレビカメラ28の焦
点Ｆが、LED素子４から正確にレンズ９の共役点距離TC
離れた位置と一致するように調節されているはずであ
る。 続いて、第３図に示すように、上記のテスト用のLED
プリントヘッドを調節すべきLEDプリントヘッド１と交
換し、ハンドル32を操作してテレビカメラ28をレンズ９
の長手方向一端に対応する位置に移動させ、モニタ装置
34に映し出されるLED素子４の映像のピントが合うよう
に調節ねじ22を回転させてレンズ９の一端の位置を調節
する。ついで、テレビカメラ28をレンズ９の長手方向他
端に対応する位置に移動させ、同様にしてレンズ９の他
端の位置を調節する。最後に、テレビカメラ28をレンズ
９の長手方向中央に対応する位置に移動させ、モニタ装
置のLED素子の映像のピントが合っているかどうかを確
認する。これにより、LEDプリントヘッドのレンズの調
節が完了する。そして、こうしてレンズの位置が調節さ
れたLEDプリントヘッドは、図示しない感光ドラムに対
するLED素子の距離が、上記共役点距離TCとなるように
プリンタに組み込まれるのであり、上記TCがある程度正
確に設定できるかぎりにおいて、本願発明によって調節
されたLEDプリントヘッドは、その解像力が光学的に保
証されたものとなる。なお、LEDプリントヘッドと感光
ドラム間の距離を規定する方策としては、
【従来の技
術】の項でも説明したように、LEDプリントヘッドの両
端部に一対にベアリングを立設して、このベアリングを
感光ドラムに当接する方法がある。 もちろん、この発明の範囲は上述の実施例に限定され
ることはない。たとえば、LEDプリントヘッドにおいて
レンズ位置を調節するための機構は実施例のほか、偏心
カムをレンズの両端下面に当接させ、この偏心カムを回
転させることによってレンズ位置を調節できるようにす
るなど、他にも種々の方策がある。
術】の項でも説明したように、LEDプリントヘッドの両
端部に一対にベアリングを立設して、このベアリングを
感光ドラムに当接する方法がある。 もちろん、この発明の範囲は上述の実施例に限定され
ることはない。たとえば、LEDプリントヘッドにおいて
レンズ位置を調節するための機構は実施例のほか、偏心
カムをレンズの両端下面に当接させ、この偏心カムを回
転させることによってレンズ位置を調節できるようにす
るなど、他にも種々の方策がある。
第１図は本願発明装置の一実施例の平面図、第２図はヘ
ッド保持具の詳細斜視図、第３図および第４図は本願発
明方法説明図、第５図は本願発明が前提とするLEDプリ
ントヘッドの一例の分解斜視図、第６図はその横断面
図、第７図は第６図のVII−VII線に沿う断面図、第８図
および第９図は従来例説明図である。 １……LEDプリントヘッド、２……レンズ位置調節機
構、４……LED素子、９……レンズ、22……調節ねじ
（レンズ位置調節機構）、25……ヘッド保持具（保持手
段）、28……テレビカメラ（光学的撮像装置）、34……
モニタ装置。
ッド保持具の詳細斜視図、第３図および第４図は本願発
明方法説明図、第５図は本願発明が前提とするLEDプリ
ントヘッドの一例の分解斜視図、第６図はその横断面
図、第７図は第６図のVII−VII線に沿う断面図、第８図
および第９図は従来例説明図である。 １……LEDプリントヘッド、２……レンズ位置調節機
構、４……LED素子、９……レンズ、22……調節ねじ
（レンズ位置調節機構）、25……ヘッド保持具（保持手
段）、28……テレビカメラ（光学的撮像装置）、34……
モニタ装置。
Claims (2)
- 【請求項１】レンズのLED素子からの距離を微調節でき
るレンズ位置調節機構を具備したLEDプリントヘッドの
レンズ位置調節方法であって、モニタ装置を有する光学
的撮像装置の焦点をLED素子からレンズの共役点距離隔
てた位置に合せる一方、上記レンズ位置調節機構を操作
して、上記モニタ装置に映るLED素子画像のピント合わ
せを行うことを特徴とする、LEDプリントヘッドのレン
ズ位置調節方法。 - 【請求項２】レンズのLED素子からの距離を微調節でき
るレンズ位置調節機構を具備したLEDプリントヘッドの
ためのレンズ位置調節装置であって、LEDプリントヘッ
ドを保持する保持手段と、保持手段に保持されたLEDプ
リントヘッドの上記レンズの光軸方向に位置調節可能で
あり、モニタ装置をもつ光学的撮像装置とを備えること
を特徴とする、LEDプリントヘッドのレンズ位置調節装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13209988A JP2590003B2 (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 | Ｌｅｄプリントヘッドのレンズ位置調節方法およびこれに用いる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13209988A JP2590003B2 (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 | Ｌｅｄプリントヘッドのレンズ位置調節方法およびこれに用いる装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01301269A JPH01301269A (ja) | 1989-12-05 |
| JP2590003B2 true JP2590003B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=15073444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13209988A Expired - Fee Related JP2590003B2 (ja) | 1988-05-30 | 1988-05-30 | Ｌｅｄプリントヘッドのレンズ位置調節方法およびこれに用いる装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2590003B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7859714B2 (en) | 2005-08-24 | 2010-12-28 | Seiko Epson Corporation | Light emitting device including position determining member having a height that determines a distance between a focusing lens array and an image carrier |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2705318B2 (ja) * | 1991-01-23 | 1998-01-28 | 富士通株式会社 | 画像形成装置の潜像位置補正方法 |
| JP5564830B2 (ja) * | 2009-05-26 | 2014-08-06 | 富士ゼロックス株式会社 | 露光装置および画像形成装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01235916A (ja) * | 1988-03-16 | 1989-09-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 画像記録用露光ヘッドの投影倍率補正方法および装置 |
-
1988
- 1988-05-30 JP JP13209988A patent/JP2590003B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7859714B2 (en) | 2005-08-24 | 2010-12-28 | Seiko Epson Corporation | Light emitting device including position determining member having a height that determines a distance between a focusing lens array and an image carrier |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01301269A (ja) | 1989-12-05 |
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