JP2590001B2 - テレビ会議システムにおけるカメラ制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 テレビ会議出席者の音声を検出してその人物に自動的
にカメラを向けるテレビ会議システムにおけるカメラ制
御装置に関し、 話者検出判定手段による自動制御モードでの話者位置
のずれを操作制御手段での手動操作による微調整を可能
とし、しかもこの微調整の結果は、話者位置信号の一時
断の後の同一位置信号の場合も有効とし、さらに操作制
御手段による制御が話者検出判定手段による自動制御モ
ードで影響を受けない様にすることを目的とし、話者検
出を行い話者位置信号を出力する話者検出判定手段３及
び手動操作制御を行うための操作制御信号を出力する操
作制御手段５と、旋回台を制御する旋回台制御部７との
間に旋回台出力判定部10を設け、 旋回台出力判定部10は、 状態変化を示す信号としての話者検出判定手段３から
の話者位置を示す話者位置信号と、操作制御信号５から
の手動操作内容を示す操作制御信号とを検出する機能
と、 状態変化検出結果として操作制御手段からの操作制御
信号の検出の際、この操作制御信号に対応する駆動信号
を旋回台制御部へ出力する機能と、 状態変化検出結果として話者検出判定手段からの話者
位置信号の検出の際、その位置信号と前回の位置信号と
を比較し、異なる時のみ入力された話者位置信号に対応
する駆動信号を旋回台制御部へ出力する機能と、 手動操作制御が行われている時は話者検出判定手段か
ら出力する話者位置信号を無効とする機能とを有するよ
うにする。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、テレビ会議システムにおける話者の検出を
行ない、カメラの自動制御を行う制御装置に関する。

今日テレビ会議システムの普及に伴い、機器の操作に
精通しない人も利用するようになってきている。

この場合、マンマシンインタフェースの高度化が必須
の条件となる。

その中でも話者を認識し、その話者を撮像するようカ
メラを自動的に移動制御する自動制御モードと、カメラ
の移動を手動制御で行なう手動操作制御モードとが合理
的組合わせらえた機能を有するような自動化が要望され
ている。

〔従来の技術〕

従来の技術を第５図及び第６図を用いて説明する。

第５図に於いて、１はマイクロホン、２はマイクロホ
ンミキサ、３は話者検出判定手段、４は操作部、５は操
作制御手段、６は切替スイッチ、６′はOR回路、７は旋
回台制御部、８は電動旋回台、９はカメラを示す。

第６図は第５図の各部のフローチャートを示す。

従来話者を検出して自動制御を行う技術は、話者検出
を行い自動制御するモードと、手動操作による手動操作
制御モードが混在した構成となっている。

第５図の上部は、自動制御モードと手動操作制御モー
ドとを切替えることによってカメラを制御する制御装置
である。

マイクロホン１より各話者の声を検出する（第６図
（１））。

複数のマイクロホン１の情報によってマイクロホンミ
キサ２は、入力された音声をミキシングした信号と、ど
のマイクロホン１に音声の入力が有るかの信号とを出力
する。

話者検出判定手段３では、マイクロホンミキサ２の音
声信号が会話による音声なのか、くしゃみ，咳払い等の
単発的な音声及び各部からのノイズなのかを検出し、音
声の場合はマイクロホンミキサからの音声出力に基づく
話者位置信号を第６図（２）の如く出力する。単発的な
音声及び外部からのノイズの場合は話者検出判定手段３
からは如何なる信号も出力されない。

手動操作制御のための操作制御手段への信号は操作部
４から入力される。

操作部４からの信号は話者の選択及びカメラ位置の微
調整のための信号であって、これらの信号は操作制御手
段５で操作制御信号に変換される。

話者検出判定手段３と操作制御手段５の出力は、切替
スイッチ６に入力され、外部からのスイッチの切替によ
り、話者検出判定手段３、あるいは操作制御手段５のい
ずれかの出力が旋回台制御部７に入力される。

旋回台制御部７は、話者検出判定手段３と操作制御手
段５のそれぞれの出力に対応した駆動信号を発生させ、
電動旋回台８によりカメラ９を駆動させる（第６図
（４））。

第５図の下部は、自動制御モードと手動操作制御モー
ドを同様に扱うものを示し、この第５図の下部は、第５
図の上部の切替スイッチ６の替わりに、OR回路６′を用
いて話者検出判定手段３と操作制御手段５とからの出力
を同時に旋回台に出力するようにした構成の点で異なっ
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

第５図の上部の装置では、自動制御モードの時に、第
６図（５）の様に、撮像画面と話者の位置にずれが生じ
ている場合微調整することが出来ない欠点が有る。

第５図の下部の場合、自動制御モードで撮像して第６
図（５）の様に、話者と撮像画面にずれがあると操作部
４による微調整を行い撮像画面の中心に話者がいる様に
制御できる。

然し微調整後に、話者の音声が途切れ、再び同一話者
が音声を出す場合もカメラの制御位置が微調整以前の状
態に戻ってしまい、撮像画面に対する話者の位置がずれ
てしまう問題があった。

又、操作部４により、話者以外の人物を撮像していて
も、自動制御モードの入力があった場合、話者が撮像さ
れてしまう問題があった。

〔課題を解決するための手段〕

上記問題点は本発明により、話者検出を行い話者位置
信号を出力する話者検出判定手段３及び手動操作制御を
行うための操作制御信号を出力する操作制御手段５と、
旋回台を制御する旋回台制御部７との間に旋回台出力判
定部10を設け、 旋回台出力判定部10は、 状態変化を示す信号としての、話者検出判定手段３か
らの話者位置を示す話者位置信号と、操作制御手段５か
らの手動操作内容を示す操作制御手段とを検出する機能
と、 状態変化検出結果として操作制御手段からの操作制御
信号の検出の際、この操作制御信号に対応する駆動信号
を旋回台制御部へ出力する機能と、 状態変化検出結果として話者検出判定手段からの話者
位置信号の検出の際、その話者位置信号と前回の話者位
置信号とを比較し、異なる時のみ入力された話者位置信
号に対応する駆動信号を旋回台制御部へ出力する機能
と、 手動操作制御が行われている時は話者検出判定手段か
ら出力する話者位置信号を無効とする機能とを有するこ
とを特徴とするテレビ会議システムにおけるカメラ制御
装置によって解決される。

〔作用〕

旋回台出力判定部は、話者検出判定手段から出力され
た話者の位置信号を入力し、今回のこの位置信号が前回
に話者検出判定手段から入力された位置信号と同じであ
ったら、あらためて出力を生じないようにしているた
め、前回の話者位置信号による話者と撮像位置とのずれ
が操作制御手段による微調整で修正済となっている場
合、前回と同じ話者位置信号の入力で修正済画面がその
信号で影響されることなくそのまま表示される。

また操作制御手段による制御操作中は話者検出判定手
段からの出力を強制的に遮断するため、操作制御手段に
より話者以外の人物を撮像している場合、自動制御モー
ドでの話者検出判定手段からの話者位置信号の入力によ
って影響されることはなく、話者の撮像が行なわれな
い。

〔実施例〕

第１図は本発明の実施例として話者検出判定手段３及
び操作制御手段５と、旋回台制御部７との間に設けられ
る旋回台出力判定部10の構成を示している。

図において、状態変化検出手段11は話者検出判定手段
３からの話者位置信号及び操作制御手段からの操作制御
信号を検出する機能を示し、操作内容制御手段12は状態
変化検出手段で操作制御手段からの操作制御信号が検出
された時、操作制御信号に対応する駆動信号を旋回台制
御部に出力する機能を示し、話者比較検出手段13は状態
変化検出手段で話者検出判定手段からの話者位置信号を
検出した時に、前回の話者位置信号との比較を行い、異
なる時のみ入力された話者位置信号を出力する機能を示
し、表示内容制御手段14は操作内容制御手段12の制御内
容を監視し、操作内容制御手段12が動作している時は、
話者比較手段13から入力される話者位置信号を無効とす
る機能を示し、話者内容制御手段15は、表示内容制御手
段14を介する話者位置信号に対応する駆動信号に変換す
る機能を示す。

第２図は第１図に示す話者検出判定手段，操作制御手
段，旋回台出力判定部，旋回台制御部のほか、マイクロ
ホン，操作部，電動旋回台を備える本発明のテレビ会議
システムの全体構成を示す。

第２図に於いて、10は旋回台出力判定部を示し、従来
と同一ブロックは同一番号で示す。

本発明では、話者検出判定手段３からの話者位置信号
と操作制御手段５からの操作制御信号が入力され、これ
らの入力信号の状況により旋回台制御部７へ信号を出力
する旋回台出力判定部10を設けており、この旋回台出力
判定部10は第１図の実施例構成によって本発明による機
能を示すが、その制御機能の状態を第３図のフローチャ
ートで示す 第２図に於ける話者検出判定手段３と操作制御手段
５より入力された信号を検出する。

検出結果が話者検出判定手段３の出力か、操作制御
手段５の出力かを判定する。

操作制御手段５の出力であれば、現在話者検出判定
手段３からの話者位置信号に基づく処理（自動制御処
理）が行なわれていれば、これを強制終了させる。

操作制御手段５からの操作制御信号に対応する駆動
信号を旋回台制御部に出力する。

話者検出判定手段からの位置信号が入力した場合、
前回の話者検出判定手段からの信号との比較を行い、そ
の結果が前回の話者検出判定手段からの位置信号と同じ
場合は無制御とする。

話者検出判定手段からの話者位置信号が入力しても
操作制御手段５からの制御が行なわれていることを検出
した場合は話者位置信号が無効とされる。

で操作制御手段５が動作していない場合は、話者
検出判定手段３より入力された位置信号は有効となる。

で有効とされた話者位置信号に対応する駆動信号
は旋回台制御部７に出力される。

この様に制御を行った場合の具体例を第４図のタイム
チャートを用いて説明する。

マイクロホン１の出力（１）があると、話者検出判定
手段３の話者位置信号として出力（２）が出力される。

旋回台出力判定部10では操作制御手段５の出力（３）
が入力されていないと話者検出判定手段による制御を行
なう。

電動旋回台８は旋回台制御部７の制御により、（５）
の様に動作し、撮像画面（６）の様な位置情報の指定に
よる撮像画面がえられる。

このとき、撮像画面（６）の様に、話者と画面位置が
ずれている時、操作制御手段５よりカメラ位置の微調整
のための手動操作による操作制御信号（３）を送出す
る。

これにより、旋回台出力判定部10が（４）の様に再び
動作し、話者検出判定手段３による制御を停止し、操作
制御信号５の制御を行なう。

従って旋回台制御部７よりの出力（４）によって電動
旋回台が第６図（５）の如き動作をすることで、撮像画
面（６）のように微調整された撮像画面の中心に話者が
入る。

この後マイクロホン１の出力（１）が途切れた後再び
話者検出判定手段からの話者位置信号が入力すると出力
（２）の様に話者と認識し、位置信号が旋回台出力判定
部10に入力する。

しかしこの場合、旋回台出力判定部10では、新たに入
力された話者位置信号が前回と同じであれば、話者位置
信号は無効とれるので、それまでの操作制御手段による
微調整はそのまま図の如く維持される。

従って従来の如き操作制御手段による話者位置の微調
整後に再度同一の位置信号が入力された場合、再度操作
制御手段による微調整を必要とするようなことはなくな
る。

〔効果〕

本発明によれば、話者検出判定手段からの話者位置信
号に基づくカメラの自動制御と操作制御手段による制御
を混在させ、しかもその場合操作制御手段による制御を
話者検出判定手段による自動制御モードよりも優先さ
せ、かつ話者位置信号が入力されたとき、前回の位置情
報と比較し同一の場合にはその位置情報を無効とする事
により、無駄なカメラの切り替わりや、操作制御手段に
よる制御がその後の話者検出判定手段からの話者位置信
号によって総べて打ち消されるようなことはなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のブロック図、 第２図は本発明のテレビ会議システムの全体構成図、 第３図は本発明の動作フローチャート、 第４図は本発明の動作タイムチャート、 第５図は従来の技術を示す図、 第６図は従来のタイムチャートを示す図である。 １はマイクロホン、２はマイクロホンミキサ、３は話者
検出判定手段、４は操作部、５は操作制御手段、６は切
替スイッチ、６′はOR回路、７は旋回台制御部、８は電
動旋回台、９はカメラ、10は旋回台出力判定部、11は状
態変化検出手段、12は操作内容制御手段、13は話者比較
手段、14は表示内容制御手段、15は話者内容制御手段を
示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】話者検出を行い話者位置信号を出力する話
   者検出判定手段３及び手動操作制御を行うための操作制
   御信号を出力する操作制御手段５と、旋回台を制御する
   旋回台制御部７との間に旋回台出力判定部10を設け、 旋回台出力判定部10は、 状態変化を示す信号としての、話者検出判定手段３から
   の話者位置を示す話者位置信号と、操作制御手段５から
   の手動操作内容を示す操作制御信号とを検出する機能
   と、 状態変化検出結果としての操作制御手段からの操作制御
   信号の検出の際、この操作制御信号に対応する駆動信号
   を旋回台制御部へ出力する機能と、 状態変化検出結果として話者検出判定手段からの話者位
   置信号の検出の際、その話者位置信号と前回の話者位置
   信号とを比較し、異なる時のみ入力された話者位置信号
   に対応する駆動信号を旋回台制御部へ出力する機能と、 手動操作制御が行われている時は話者検出判定手段から
   出力する話者位置信号を無効とする機能とを有すること
   を特徴とするテレビ会議システムにおけるカメラ制御装
   置。