JP2589925Y2 - コンデンサ内蔵多層基板 - Google Patents

コンデンサ内蔵多層基板

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JP2589925Y2
JP2589925Y2 JP1993003278U JP327893U JP2589925Y2 JP 2589925 Y2 JP2589925 Y2 JP 2589925Y2 JP 1993003278 U JP1993003278 U JP 1993003278U JP 327893 U JP327893 U JP 327893U JP 2589925 Y2 JP2589925 Y2 JP 2589925Y2
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capacitor
electrode
capacitance
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capacitors
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和浩 飯田
充英 加藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として発振回路やフ
ィルタ回路等に使用されるコンデンサ内蔵多層基板に関
する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、複数のコンデンサを内蔵す
る多層基板において、各コンデンサは水平方向に並設さ
れていた。このような構造を採用するのは、コンデンサ
相互間に発生する浮遊容量を小さくできるからである。
しかしながら、従来の構造では多層基板のサイズがコン
デンサの数に比例して大きくなるので、コンデンサの数
量が多くなると、広い占有面積の多層基板が必要にな
り、発振回路やフィルタ回路等をコンパクトに構成する
ことができないという問題があった。
【0003】そこで、本考案の課題は、占有面積が小さ
く、かつ、複数のコンデンサを内蔵した多層基板を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本考案に係るコンデンサ内蔵多層基板は、
対の 端子電極間に複数のコンデンサを電気的に直列に接
続し、かつ、隣接する二つの前記コンデンサの中間接続
点に共通電極を電気的に接続した回路を内蔵したコンデ
ンサ内蔵多層基板であって、前記隣接する二つのコンデ
ンサがそれぞれ有する少なくとも一対の容量電極の一方
の容量電極が共用の容量電極であり、該共用の容量電極
前記共通電極に電気的に接続し、前記基板の厚み方向
に積み重ねられた前記複数のコンデンサの接合部に前記
共用の容量電極を配設したことを特徴とする。
【0005】以上の構成において、各コンデンサは、共
通電極に接続された容量電極と共通電極に非接続の容量
電極の間に静電容量を形成する。一方、各コンデンサ
接合部には共通電極に接続された共用の容量電極が配設
されているため、各コンデンサの接合部には殆ど電位差
が生じない。従って、各コンデンサを積み重ねた構造を
採用しても、コンデンサ相互間には浮遊容量が発生しな
い。
【0006】
【実施例】以下、本考案に係るコンデンサ内蔵多層基板
の実施例を添付図面を参照して説明する。 [第1実施例、図1〜図4] 図1に示すように、コンデンサ内蔵多層基板は、概略、
誘電体シート1,2,3,4,5、容量電極7,8,
9,10,11、絶縁性保護シート20,21及び外部
電極23,24,25,26,27,28,29,30
を備えている。誘電体シート1〜5はセラミックス材料
からなり、それぞれ容量電極7〜11を表面に設けてい
る。なお、その他の配線パターン等も誘電体シート1〜
5の表面に設けられているが、図示していない。
【0007】容量電極7〜11は、例えばペースト状の
Ag,Cu,Ag−Pd等を誘電体シート1〜5の表面
に印刷等の手段にて塗布することによって形成されてい
る。容量電極7,9,11のそれぞれの引出し部7a,
9a,11aは、誘電体シート1,3,5の手前側の辺
の中央左寄り位置に露出している。容量電極8の引出し
部8aは誘電体シート2の手前側の辺の左位置に露出し
ている。容量電極10の引出し部10aは誘電体シート
4の手前側の辺の中央右寄り位置に露出している。そし
て、浮遊容量の発生をより確実に抑制するために、容量
電極7,9,11のサイズは容量電極8,10のサイズ
より大きく設定されている。これらの容量電極7〜11
は積層されることにより、後述するコンデンサ17,1
8を形成する。
【0008】絶縁性保護シート20,21はセラミック
ス材料(例えば、誘電体シート1〜5と同様の材料)等
からなる。絶縁性保護シート20の表面には、外部電極
23〜30の下地電極22a〜22hが設けられている
が、必ずしも予め形成されている必要はない。。以上の
各シート1〜5,20,21は図1に示すように積み重
ねられた後、加圧、焼成される。焼成後、図2に示す積
層体とされる。さらに、この積層体の手前側と奥側の端
部に外部電極23〜30が設けられ、製品化される。容
量電極7,9,11は、引出し部7a,9a,11aを
介して、共通電極として機能する外部電極24に電気的
に接続している。容量電極8,10はそれぞれ引出し部
8a,10aを介して外部電極23,25に電気的に接
続している。
【0009】容量電極7,8,9はコンデンサ17を構
成し、容量電極9,10,11はコンデンサ18を構成
している。容量電極9はコンデンサ17と18に共用さ
れており、コンデンサ17と18の接合部に配設されて
いる。図3に示すように、容量電極9のサイズは大き
く、隣接の容量電極8,10はこの容量電極9の範囲内
に配設されている。
【0010】以上の構成によって、容量電極8,10か
ら出る電気力線の殆ど全ては容量電極9に入り、コンデ
ンサ17と18の間には浮遊容量が発生しない。この結
果、コンデンサ17,18を、浮遊容量を発生させるこ
となく積み重ねることができ、占有面積が小さいコンデ
ンサ内蔵多層基板を得ることができる。図4は得られた
コンデンサ内蔵多層基板の等価電気回路図である。
【0011】[第2実施例、図5〜図7] 図5に示すように、第2実施例のコンデンサ内蔵多層基
板は、スルーホールを利用したものである。多層基板
は、概略、誘電体シート31,32,33,34,3
5、容量電極37,38,39,40,41、絶縁性保
護シート50,51及び信号経由穴43,44,45を
備えている。誘電体シート31〜35のそれぞれには、
容量電極37〜41、接続パッド43a,44a,45
a及びスルーホール43b,43c,43d,43e、
44b,44c,44d、45bが設けられている。な
お、その他の配線パターン等も誘電体シート31〜35
の表面に設けられているが、図示していない。
【0012】容量電極37はスルーホール43eに電気
的に接続され、容量電極38は接続パッド45aに電気
的に接続され、容量電極39はスルーホール43cに電
気的に接続され、容量電極40は接続パッド44aに電
気的に接続され、容量電極41は接続パッド43aに電
気的に接続されている。そして、浮遊容量の発生をより
確実に抑制するために、容量電極37,39,41のサ
イズは容量電極38,40のサイズより大きく設定され
ている。これらの容量電極37〜41は積層されること
により、後述するコンデンサ47,48を形成する。
【0013】絶縁性保護シート50,51は、例えば誘
電体シート31〜35と同様の材料等からなる。絶縁性
保護シート50には、外部電極の下地電極52a〜52
h及びスルーホール43f,44e,45cが設けられ
ているが、必ずしも予め形成されている必要はない。以
上の各シート31〜35,50,51は図5に示すよう
に積み重ねられた後、加圧、焼成される。焼成後、図6
に示す積層体とされる。積層されることにより、接続パ
ッド43a及びスルーホール43b〜43fは信号経由
穴43とされ、接続パッド44a及びスルーホール44
b〜44eは信号経由穴44とされ、接続パッド45a
及びスルーホール45b,45cは信号経由穴45とさ
れる。容量電極37,39,41は共通電極として機能
する信号経由穴43に電気的に接続している。容量電極
38,40はそれぞれ信号経由穴44,45に電気的に
接続している。
【0014】容量電極37,38,39はコンデンサ
7を構成し、容量電極39,40,41はコンデンサ
8を構成している。容量電極39はコンデンサ47と4
8に共用されており、コンデンサ47と48の接合部に
配設されている。図7に示すように、容量電極39のサ
イズは大きく、隣接の容量電極38,40はこの容量電
極39の範囲内に配設されている。
【0015】以上の構成によって、容量電極38,40
から出る電気力線の殆ど全ては容量電極39に入り、
ンデンサ4748の間には浮遊容量が発生しない。こ
の結果、コンデンサ47,48を、浮遊容量を発生させ
ることなく、積み重ねることができ、占有面積が小さい
コンデンサ内蔵多層基板を得ることができる。 [他の実施例] なお、本考案に係るコンデンサ内蔵多層基板は前記実施
例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変形することができる。特に、多層基板に内蔵される
ンデンサの数量や容量電極の形状等は任意である。例え
ば、図8に示すように、従来、静電容量が100pFの
バイパスコンデンサC1と共通電極を有する二つのコン
デンサ(静電容量が50pF)C2,C3を水平方向に並
設した構造を有していたコンデンサ内蔵多層基板75の
場合、コンデンサC2,C3を厚み方向に積み重ね、かつ
コンデンサC1を水平方向に並設する構造にすることに
より、従来の約2/3の占有面積ですむ多層基板70が
得られる。このとき、コンデンサC2,C3の接合部には
共通電極に接続した共用の容量電極72が配設されてい
る。
【0016】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
よれば、基板の厚み方向に積み重ねられた複数のコンデ
ンサの接合部に、共通電極に接続した共用の容量電極を
配設したので、コンデンサの接合部に殆ど電位差が生じ
ない。従って、各コンデンサ相互間には浮遊容量が発生
しなくなり、回路設計をする際に浮遊容量を考慮するこ
となく容易に所定の回路を構成することができる。
【0017】また、内蔵コンデンサを厚み方向に積み重
ねることができるので、占有面積が小さく、かつ、複数
のコンデンサを内蔵した多層基板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1ないし図4は本考案に係るコンデンサ内蔵多層基板
の第1実施例を示すものである。
【図1】コンデンサ内蔵多層基板の組立て斜視図。
【図2】コンデンサ内蔵多層基板の外観を示す斜視図。
【図3】容量電極の位置関係を説明するための平面図。
【図4】内蔵コンデンサの等価電気回路図。図5ないし
図7は本考案に係るコンデンサ内蔵多層基板の第2実施
例を示すものである。
【図5】コンデンサ内蔵多層基板の組立て斜視図。
【図6】コンデンサ内蔵多層基板の構造を説明するため
の概略構成図。
【図7】容量電極の位置関係を説明するための平面図。
【図8】他の実施例を説明するための概略構成図。
【符号の説明】
7,8,10,11…容量電極9…共用の容量電極 17,18…コンデンサ 23,25…外部電極(端子電極) 24…外部電極(共通電極) 37,38,40,41…容量電極39…共用の容量電極 47,48…コンデンサ 43…信号経由穴(共通電極)44,45…信号経由穴(端子電極) 70…コンデンサ内蔵多層基板 C2,C3…コンデンサ 72…共用の容量電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 3/46 H01G 4/30

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の端子電極間に複数のコンデンサを
    電気的に直列に接続し、かつ、隣接する二つの前記コン
    デンサの中間接続点に共通電極を電気的に接続した回路
    を内蔵したコンデンサ内蔵多層基板であって、前記隣接
    する二つのコンデンサがそれぞれ有する少なくとも一対
    の容量電極の一方の容量電極が共用の容量電極であり、
    該共用の容量電極前記共通電極に電気的に接続し、
    記基板の厚み方向に積み重ねられた前記複数のコンデン
    サの接合部に前記共用の容量電極を配設したことを特徴
    とするコンデンサ内蔵多層基板。
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JP2007317786A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Tdk Corp 積層コンデンサ

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