JP2589806Y2 - バタフライ弁 - Google Patents
バタフライ弁Info
- Publication number
- JP2589806Y2 JP2589806Y2 JP1993054812U JP5481293U JP2589806Y2 JP 2589806 Y2 JP2589806 Y2 JP 2589806Y2 JP 1993054812 U JP1993054812 U JP 1993054812U JP 5481293 U JP5481293 U JP 5481293U JP 2589806 Y2 JP2589806 Y2 JP 2589806Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve body
- fluid
- box
- passage
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、水道の流量制御等に用
いるバタフライ弁に関する。
いるバタフライ弁に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のバタフライ弁には、例えば実開昭
６２−６５６８号や特開昭５７−１５７８６６号に記載
したようなものがあり、これらのものにおいては、バタ
フライ弁における流体エネルギーを吸収する手段とし
て、弁体周囲に翼を設け、その翼に多数の小孔を形成し
たり、弁体周囲に歯状のリブを設けている。
６２−６５６８号や特開昭５７−１５７８６６号に記載
したようなものがあり、これらのものにおいては、バタ
フライ弁における流体エネルギーを吸収する手段とし
て、弁体周囲に翼を設け、その翼に多数の小孔を形成し
たり、弁体周囲に歯状のリブを設けている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成のものは、低騒音・低トルクを主目的としている
が、小開度における流量制御時に弁体に設けた翼の多数
の小孔から噴き出す噴流によって弁箱の内壁面が損傷す
る問題があった。
の構成のものは、低騒音・低トルクを主目的としている
が、小開度における流量制御時に弁体に設けた翼の多数
の小孔から噴き出す噴流によって弁箱の内壁面が損傷す
る問題があった。
【０００４】本考案は上記課題を解決するもので、小孔
から噴出する噴流による弁箱内壁面の損傷を防止するこ
とができるバタフライ弁を提供することを目的とする。
から噴出する噴流による弁箱内壁面の損傷を防止するこ
とができるバタフライ弁を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案は、弁箱内に弁軸の軸心回りに回動して弁箱内
流路を開閉する弁体を配置するとともに、弁軸を弁体中
心から偏心して設け、弁体中心を境とする弁体の一片側
の背面に弁体の適当開度範囲内において流体の通過を防
止する流体通過防止手段を設け、弁箱内に弁体の他片側
の背面に位置して流量調整手段を設け、流量調整手段に
弁体の適当開度範囲内において弁体の周縁部を囲む翼体
と翼体を支持して弁箱の内壁面に内嵌する壁面保護体を
設け、翼体に弁体の開動に伴って流路面積が漸増する流
体の通過孔を形成したものである。
に本考案は、弁箱内に弁軸の軸心回りに回動して弁箱内
流路を開閉する弁体を配置するとともに、弁軸を弁体中
心から偏心して設け、弁体中心を境とする弁体の一片側
の背面に弁体の適当開度範囲内において流体の通過を防
止する流体通過防止手段を設け、弁箱内に弁体の他片側
の背面に位置して流量調整手段を設け、流量調整手段に
弁体の適当開度範囲内において弁体の周縁部を囲む翼体
と翼体を支持して弁箱の内壁面に内嵌する壁面保護体を
設け、翼体に弁体の開動に伴って流路面積が漸増する流
体の通過孔を形成したものである。
【０００６】
【作用】上記した構成により、開動時に弁体は弁軸の軸
心回りに回動し、流体通過防止手段を有する弁体の一片
側が流体の流れの逆方向に回動し、流量調整手段を有す
る弁体の他片側が流体の流れの順方向に回動し、弁体の
一片側の周囲に一側流路が開口するとともに、弁体の他
片側の周囲に他側流路が開口する。このとき、弁体の弁
体中心は弁軸の軸心に対して偏心しているので、弁体の
一片側の周縁部が弁箱の内壁面から離間する距離に比べ
て弁体の他片側の周縁部が弁箱の内壁面から離間する距
離の方が大きくなり、一側流路に比べて他側流路が大き
く開口する。
心回りに回動し、流体通過防止手段を有する弁体の一片
側が流体の流れの逆方向に回動し、流量調整手段を有す
る弁体の他片側が流体の流れの順方向に回動し、弁体の
一片側の周囲に一側流路が開口するとともに、弁体の他
片側の周囲に他側流路が開口する。このとき、弁体の弁
体中心は弁軸の軸心に対して偏心しているので、弁体の
一片側の周縁部が弁箱の内壁面から離間する距離に比べ
て弁体の他片側の周縁部が弁箱の内壁面から離間する距
離の方が大きくなり、一側流路に比べて他側流路が大き
く開口する。
【０００７】一方、弁体の適当開度範囲内においては、
弁体の一片側に設けた流体通過防止手段が弁箱内流路の
一側流路における流体の通過を防止するので、弁箱内流
路を流れる流体の大半は、弁体の他片側に対応する他側
流路を流れ、流量調整手段の翼体の通過孔を通って下流
側に流れる。したがって、弁体の回動によって通過孔に
おける流路面積を増減することにより、適確な流量制御
を行うことができる。
弁体の一片側に設けた流体通過防止手段が弁箱内流路の
一側流路における流体の通過を防止するので、弁箱内流
路を流れる流体の大半は、弁体の他片側に対応する他側
流路を流れ、流量調整手段の翼体の通過孔を通って下流
側に流れる。したがって、弁体の回動によって通過孔に
おける流路面積を増減することにより、適確な流量制御
を行うことができる。
【０００８】しかも、壁面保護体が弁箱の内壁面を覆っ
ているので、通過孔から噴出する噴流によって弁箱の内
壁面が損傷することがない。
ているので、通過孔から噴出する噴流によって弁箱の内
壁面が損傷することがない。
【０００９】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１〜図２において、弁箱１の内部には、弁箱
内流路２を開閉する弁体３を弁軸４の軸心回りに回動自
在に設けており、弁軸４は弁体中心から偏心している。
弁箱１の内壁面には全閉状態で弁体３の周縁部に当接す
る弁箱シール５を設けている。
明する。図１〜図２において、弁箱１の内部には、弁箱
内流路２を開閉する弁体３を弁軸４の軸心回りに回動自
在に設けており、弁軸４は弁体中心から偏心している。
弁箱１の内壁面には全閉状態で弁体３の周縁部に当接す
る弁箱シール５を設けている。
【００１０】弁体３には弁体中心を境とする一片側３ａ
の背面に流体通過防止手段をなす流体通過防止壁部６を
一体的に成形しており、流体通過防止壁部６は外周面が
弁軸４の軸心を中心とする球面状に湾曲している。この
ため、弁体３の適当開度範囲内において、流体通過防止
壁部６は、その外周面と弁箱シール５との間隙を常に一
定に維持して流体の通過を防止する。
の背面に流体通過防止手段をなす流体通過防止壁部６を
一体的に成形しており、流体通過防止壁部６は外周面が
弁軸４の軸心を中心とする球面状に湾曲している。この
ため、弁体３の適当開度範囲内において、流体通過防止
壁部６は、その外周面と弁箱シール５との間隙を常に一
定に維持して流体の通過を防止する。
【００１１】弁箱１の内部には弁体３の他片側３ｂの背
面に位置して流量調整手段７を設けており、流量調整手
段７は翼体８と壁面保護体９とを一体的に成形したもの
で、ステンレス鋼のような耐キャビテーション性材料か
らなる。翼体８は弁体３の適当開度範囲内において弁体
３の周縁部を囲むように球面状に湾曲し、壁面保護体９
は弁箱１の内壁面に内嵌するように円弧状に湾曲してい
る。また、翼体８には流体が通過する通過孔として複数
の小孔１０を設けており、弁体３の開動に伴って流体が
通過する小孔１０の数が増加し、通過孔の流路面積が漸
増する。
面に位置して流量調整手段７を設けており、流量調整手
段７は翼体８と壁面保護体９とを一体的に成形したもの
で、ステンレス鋼のような耐キャビテーション性材料か
らなる。翼体８は弁体３の適当開度範囲内において弁体
３の周縁部を囲むように球面状に湾曲し、壁面保護体９
は弁箱１の内壁面に内嵌するように円弧状に湾曲してい
る。また、翼体８には流体が通過する通過孔として複数
の小孔１０を設けており、弁体３の開動に伴って流体が
通過する小孔１０の数が増加し、通過孔の流路面積が漸
増する。
【００１２】以下、上記構成における作用を説明する。
開動時に弁体３は弁軸４の軸心回りに回動し、流体通過
防止壁体６を有する弁体３の一片側３ａが流体の流れの
逆方向に回動し、流量調整手段７を有する弁体３の他片
側３ｂが流体の流れの順方向に回動するので、弁箱１内
には弁体３の一片側３ａの周囲に一側流路が開口すると
ともに、弁体３の他片側３ｂの周囲に他側流路が開口す
る。
開動時に弁体３は弁軸４の軸心回りに回動し、流体通過
防止壁体６を有する弁体３の一片側３ａが流体の流れの
逆方向に回動し、流量調整手段７を有する弁体３の他片
側３ｂが流体の流れの順方向に回動するので、弁箱１内
には弁体３の一片側３ａの周囲に一側流路が開口すると
ともに、弁体３の他片側３ｂの周囲に他側流路が開口す
る。
【００１３】このとき、弁体３の弁体中心は弁軸４の軸
心に対して偏心しているので、弁体３の一片側３ａの周
縁部が弁箱１の内壁面から離間する距離に比べて弁体３
の他片側３ｂの周縁部が弁箱１の内壁面から離間する距
離の方が大きくなり、一側流路に比べて他側流路が大き
く開口する。
心に対して偏心しているので、弁体３の一片側３ａの周
縁部が弁箱１の内壁面から離間する距離に比べて弁体３
の他片側３ｂの周縁部が弁箱１の内壁面から離間する距
離の方が大きくなり、一側流路に比べて他側流路が大き
く開口する。
【００１４】一方、弁体３の適当開度範囲内において
は、弁体３の一片側３ａに設けた流体通過防止壁体６が
弁箱流路２の一側流路における流体の通過を防止するの
で、弁箱内流路２を流れる流体の大半は、弁体３の他片
側３ｂに対応する他側流路を流れ、翼体８の各小孔１０
を通って下流側に流れる。したがって、弁体３の回動に
よって流体が通過する小孔１０の数を調整し、通過孔に
おける流路面積を増減することにより、適確な流量制御
を行うことができる。
は、弁体３の一片側３ａに設けた流体通過防止壁体６が
弁箱流路２の一側流路における流体の通過を防止するの
で、弁箱内流路２を流れる流体の大半は、弁体３の他片
側３ｂに対応する他側流路を流れ、翼体８の各小孔１０
を通って下流側に流れる。したがって、弁体３の回動に
よって流体が通過する小孔１０の数を調整し、通過孔に
おける流路面積を増減することにより、適確な流量制御
を行うことができる。
【００１５】しかも、小孔１０を通過した流体は、弁箱
１の内壁面を覆っている壁面保護体９に向けて噴出する
ので、小孔１０から噴出する噴流によって弁箱１の内壁
面が損傷することがない。また、流量調整手段７はステ
ンレス鋼のような耐キャビテーション性材料からなるの
で、噴流による損傷は少なく、万一損傷しても容易に交
換することができる。
１の内壁面を覆っている壁面保護体９に向けて噴出する
ので、小孔１０から噴出する噴流によって弁箱１の内壁
面が損傷することがない。また、流量調整手段７はステ
ンレス鋼のような耐キャビテーション性材料からなるの
で、噴流による損傷は少なく、万一損傷しても容易に交
換することができる。
【００１６】図３に示すように、流量調整手段７は翼体
８にＶ字状の切込口１１を設けて形成しても良く、切込
口１１における流路面積が弁体３の開動に伴って漸増す
ることにより、流量制御を行うことができる。他の作用
効果は先の実施例と同様である。
８にＶ字状の切込口１１を設けて形成しても良く、切込
口１１における流路面積が弁体３の開動に伴って漸増す
ることにより、流量制御を行うことができる。他の作用
効果は先の実施例と同様である。
【００１７】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、弁体
を弁軸に対して偏心させるとともに、弁体の一片側に設
けた流体通過防止手段によって弁箱内流路の一側流路に
おける流体の通過を防止することにより、弁箱内流路を
流れる流体の大半を弁体の他片側に対応する他側流路に
導くことができ、流量調整手段の翼体の通過孔の流路面
積の増減により適確な流量制御を行うことができる。ま
た、壁面保護体によって通過孔から噴出する噴流による
弁箱の内壁面の損傷を防止することができる。
を弁軸に対して偏心させるとともに、弁体の一片側に設
けた流体通過防止手段によって弁箱内流路の一側流路に
おける流体の通過を防止することにより、弁箱内流路を
流れる流体の大半を弁体の他片側に対応する他側流路に
導くことができ、流量調整手段の翼体の通過孔の流路面
積の増減により適確な流量制御を行うことができる。ま
た、壁面保護体によって通過孔から噴出する噴流による
弁箱の内壁面の損傷を防止することができる。
【図１】本考案の一実施例を示すバタフライ弁の断面図
である。
である。
【図２】同実施例における流量調整手段の正面図であ
る。
る。
【図３】本考案の他の実施例における流量調整手段の正
面図である。
面図である。
１ 弁箱 ２ 弁箱内流路 ３ 弁体 ６ 流体通過防止壁体 ７ 流量調整手段 ８ 翼体 ９ 壁面保護体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16K 1/22 F16K 47/02
Claims (1)
- 【請求項１】 弁箱内に弁軸の軸心回りに回動して弁箱
内流路を開閉する弁体を配置するとともに、弁軸を弁体
中心から偏心して設け、弁体中心を境とする弁体の一片
側の背面に弁体の適当開度範囲内において流体の通過を
防止する流体通過防止手段を設け、弁箱内に弁体の他片
側の背面に位置して流量調整手段を設け、流量調整手段
に弁体の適当開度範囲内において弁体の周縁部を囲む翼
体と翼体を支持して弁箱の内壁面に内嵌する壁面保護体
を設け、翼体に弁体の開動に伴って流路面積が漸増する
流体の通過孔を形成したことを特徴とするバタフライ
弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993054812U JP2589806Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | バタフライ弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993054812U JP2589806Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | バタフライ弁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0723867U JPH0723867U (ja) | 1995-05-02 |
| JP2589806Y2 true JP2589806Y2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=12981129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993054812U Expired - Fee Related JP2589806Y2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | バタフライ弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2589806Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2009222606B2 (en) * | 2008-10-10 | 2015-08-20 | Yeary & Associates, Inc. | Butterfly valve flow control device |
| DK2751454T3 (en) * | 2011-11-01 | 2017-05-22 | Ab Somas Ventiler | Butterfly valve |
| KR102597773B1 (ko) * | 2022-06-09 | 2023-11-03 | 피케이밸브앤엔지니어링 주식회사 | 버터플라이밸브 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP1993054812U patent/JP2589806Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0723867U (ja) | 1995-05-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |