JP2589227B2 - 採暖具の異常検知装置 - Google Patents

採暖具の異常検知装置

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JP2589227B2
JP2589227B2 JP3080994A JP8099491A JP2589227B2 JP 2589227 B2 JP2589227 B2 JP 2589227B2 JP 3080994 A JP3080994 A JP 3080994A JP 8099491 A JP8099491 A JP 8099491A JP 2589227 B2 JP2589227 B2 JP 2589227B2
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十一 五十嵐
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面状ヒータを用いた採
暖具に係り、特に異常状態を検知する採暖具の異常検知
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の面状発熱体の異常検知装置は、実
公昭52−40447号公報に示されているように、本
体は面状ヒータに感熱部材を介して温度検知電極を設
け、更に面状ヒータに感熱部材を介して短絡電流検知電
極板(導電性シート)を設けて構成されている。
【0003】そして、レベル弁別回路(制御手段)は面
状ヒータから感熱部材の抵抗値からヒータ付近の温度を
検出して面状ヒータへの通電を制御する。また、レベル
弁別回路(制御手段)は短絡電流検知電極板(導電性シ
ート)からの短絡電流を検出した場合面状ヒータへの通
電を停止するものである。
【0004】なお、短絡電流を検知するための調節手段
(抵抗)と面状ヒータへの通電を制御するための調節手
段(抵抗)を別々に構成したため、短絡電流については
微少な値まで検出できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の異
常検知装置であると、通常の使用時において温度検知部
分に接触不良等の不具合が生じ、面状ヒータに異常温度
上昇が生じた場合、感熱部材は温度上昇により抵抗値が
低下するが、この抵抗値とピン等が刺さった場合の短絡
状態の抵抗値とはレベルが違うもので、感熱部材がかな
り高温状態になって抵抗値がかなり低くならねば異常な
電流と判断できない。すなわち、短絡電流検知電極板
(導電性シート)部分の構成は、短絡電流程度の電流値
レベルしか検知できない構成であるので、異常温度に対
しては火傷を起す程度まで面状ヒータが発熱しないと動
作しないという不具合があった。
【0006】特に、この異常温度に関しては安全性の高
い異常検知装置が望まれている。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、温度検知部分に接触不良等の不具合が生じても
短絡電流検知電極板(導電性シート)において短絡電流
だけでなく異常温度をも検知でき、また、この異常温度
を正確に検知できる安全性及び信頼性の高い採暖具の異
常検知装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の採暖具の異常検知装置は、電源に電源スイッ
チと非常用のスイッチと通電制御手段とを介して接続さ
れた面状ヒータと、構造上キャパシタンスを有するコン
デンサと等価の構成と成るようにこの面状ヒータに絶縁
部材を介して平行に配設された導電性シートと、前記面
状ヒータ付近の温度を検知する温度制御手段と、前記導
電性シートに接続され、キャパシタンス構成による微小
漏れ電流を検知するための漏れ電流検知手段と、この
漏れ電流検知手段の出力と前記温度検知手段と前記通電
制御手段に接続された制御手段とから成り、この制御手
段は前記温度検知手段からの温度信号に対応して前記通
電制御手段への通電制御信号を出力し前記面状ヒータの
温度制御を行うと共に、前記キャパシタンス構成による
微小な漏れ電流が漏れ電流検知手段により検知される温
度レベルまで上昇した場合に前記非常用のスイッチを開
くこととする。
【0009】また、前記採暖具の温度検知手段の漏れ電
流検知手段に温度補正用のサーミスタを接続することと
する。
【0010】
【作用】前記構成によれば、通常使用の場合、制御手段
は、温度検知手段により検知された温度信号に対応して
面状ヒータの温度制御を行う。また、温度制御手段の接
触不良等の原因により面状ヒータに異常温度上昇が生じ
た場合、制御手段は、導電性シートと面状ヒータ間のキ
ャパシタンス構成による微小な漏れ電流の増加を検知す
る漏れ電流検知手段からの検知信号により、非常用のス
イッチを開くものである。したがって、キャパシタンス
構成による微小な漏れ電流を検知するので短絡電流だけ
でなく異常温度上昇も検知できるものである。
【0011】また、漏れ電流検知手段の検知電流は室内
温度によって変化するので、この変化に対応して抵抗値
が変化するサーミスタを設けることによって漏れ電流検
知手段の検知温度を一定のものとする。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0013】先ず、図2において4は四角形状の採暖具
本体で、後述する制御手段や漏れ電流検知手段等が収納
されているコントローラ2がコネクタ3により接続され
ている。そして、1は商用交流電源を供給するための電
源プラグでである。
【0014】この採暖具本体4の構成は、図3に示され
る図2のA−A断面図のように四角形状で採暖具本体4
と略同一面積の面状ヒータHと、この面状ヒータHと同
一形状及び略同一面積の例えばアルミ箔により構成され
ている導電性シートESとを、それぞれ絶縁部材である
塩化ビニル5により包んで接着し、更に温度検知手段で
ある感熱線6を裏面から蛇行状に接着して構成されてい
る。なお、図示しないがこの感熱線6は断熱材に覆われ
る構成でも構わない。
【0015】ここで、感熱線6の構成は、中心部に芯線
Wを有し、この芯線Wの回りに第1の電極E1が巻回さ
れ、この第1の電極E1の回りに温度によって抵抗値が
変化する感熱層Xが設けられ、この感熱層Xに第2の電
極E2が巻回され、更に塩化ビニル等の外被Kによって
覆われて構成されている。
【0016】次に回路構成につき説明する。
【0017】図1においてACは商用交流電源で、この
商用交流電源ACに温度ヒューズTF、電源スイッチS
1、非常用のスイッチS2及び通電制御用手段である双
方向性三端子サイリスタSRを介して面状ヒータHが接
続されている。
【0018】そして、7は制御手段で、この制御手段7
は、電源スイッチS1と非常用のスイッチS2との間か
ら過電圧防止用のバリスタVR、雑音防止用のコンデン
サC及び変圧器Tを介して入力ポートP1及びP2に約
5Vの電源を供給する構成となっている。なお、制御手
段7は整流回路を内蔵している。
【0019】また、感熱線6は補正用の抵抗R1と並列
に接続され、更に分圧用の抵抗R2に接続して制御手段
7のポートP7に接続さている。なお、ポートP10は
グランドへと接続されている。
【0020】更に、ポートP3は双方向性三端子サイリ
スタSRのゲートに接続されており、ポートP3のトリ
ガ出力により、双方向性三端子サイリスタSRが面状ヒ
ータHへの通電制御を行う構成である。
【0021】また、ポートP6は発熱抵抗R3を介して
100Vの電源ラインに接続されており、異常を検知し
た場合ポートP6が出力することにより発熱抵抗R3が
発熱し、温度ヒューズTFを溶断する構成となってい
る。
【0022】商用交流電源ACにはカソードを対向させ
たダイオードD1,D2及びこの間に設けた抵抗R4,
R5よりなる整流回路が接続され、この出力には漏れ電
流検知手段であるフォトカプラPの発光ダイオード側、
分流用の抵抗R6及び温度による温度補正用のサーミス
タThが並列接続され、更に電流調整用の抵抗R7を介
して導電性シートESに接続されている。そしてフォト
カプラPの出力側は、制御手段7のポートP4及びポー
トP5に接続されている。
【0023】なお、8はリレーコイルでポートP8及び
ポートP9に接続され、異常が検知された場合このポー
トP8及びポートP9から信号が出力されリレーコイル
8の励磁により非常用のスイッチS2を開成制御する構
成である。
【0024】前記構成につき、作用を説明する。
【0025】先ず、通常の動作では、電源スイッチS1
を閉じ図示しないスイッチ等により設定温度を設定する
と制御手段7は、面状ヒータHに通電を行い、ポートP
7に入力された感熱線6からの温度検知信号が、面状ヒ
ータH付近の温度を設定温度にするべくポートP3から
トリガ出力し、双方向性三端子サイリスタSRをオン・
オフ制御する。
【0026】ここで、面状ヒータHと導電性シートES
は略同一形状であり、且つこの間は塩化ビニル5で絶縁
されている。したがって構造上キャパシタンスを有する
コンデンサと等価の構成となる。
【0027】そして、この面状ヒータHと導電性シート
ESの温度に対する漏れ電流の特性は、図4に示すよう
に、20℃で約0.01mA、80℃で約0.1mAの
漏れ電流を生ずる特性曲線となる。また、フォトカプラ
Pの動作電流は図5に示すように0.1mA−0.9V
から動作を開始するので、通常の使用温度、例えば25
℃〜50℃の範囲では動作電流0.1mAに到達せず動
作しない。
【0028】ここで、感熱線6が接触不良等を起こし、
適正な検知信号が制御手段7に送られないような故障が
生じた場合、制御手段7は設定温度に到達していないも
のと判断し面状ヒータHに通電を行い続け、異常な高温
になってしまう。
【0029】しかし、図4に示すように面状ヒータHと
導電性シートESの間の温度が80℃になった場合、約
0.1mAの漏れ電流が生じ、図5に示す動作電流
(0.1mA)まで到達するので、フォトカプラPは動
作しポートP4及びP5に電流が流れる。すると、制御
手段7は面状ヒータHが異常温度であると判断し、ポー
トP3のトリガ出力をオフし双方向性三端子サイリスタ
SRの通電制御を停止すると共に、ポートP8及びポー
トP9からリレーコイル8に通電を行うことにより非常
用のスイッチS2を開成する。
【0030】また、例えば非常用のスイッチS2等が故
障して異常状態であるにもかかわらず通電が続行されて
いる場合、制御手段7は「ポートP8及びポートP9か
らのリレーコイル8への通電出力」及び「漏れ電流の状
態」を比較しているので、リレーコイル8への出力が行
われているにも拘らず漏れ電流が検知されていることを
判断すると、ポートP6より発熱抵抗R3への出力を行
うことにより温度ヒューズTFを溶断するので、極めて
安全性の高いものである。
【0031】また、この構成であると異常温度のみでな
く、ピン等が面状ヒータに刺さり短絡状態になっても即
座に検知して通電を停止できるものである。また、短絡
電流の値についても0.1mAという低電流までも検知
できるのでピン等を面状ヒータに刺した場合即座に通電
を停止するので感電の虞がなく、極めて安全性の高い採
暖具の異常検知装置を提供できるものである。
【0032】ところで、フォトカプラPは室温が例えば
25℃一定の状態で図5に示す特性となるが、例えば室
温が低くなると動作電流が高くなり室温が高くなると動
作電流は低くなる特性があるので、漏れ電流が所定値
(80℃相当の電流値)に達しても動作しなかったり所
定値以前に動作してしまう等の室温変化に対する誤差が
生じる。
【0033】この誤差を温度補正用の負特性のサーミス
タThを利用して補正する。すなわち、室内の温度が低
い場合は抵抗値を大きくし、室内の温度が高い場合は抵
抗値を小さくすることによってフォトカプラPに流れる
電流を調節し、面状ヒータHの温度が例えば80℃一定
で必ず動作するようにしたものである。
【0034】したがって、フォトカプラPが室温の変動
に左右されることがなく、面状ヒータHが所定の温度に
て必ず動作するので安全性がより高くなるものである。
【0035】なお、本発明は前記一実施例に限定される
ものではなく、制御手段は電子回路でもマイコンでも良
く、また、漏れ電流検知手段はフォトカプラだけでなく
低電流でスイッチングを行える機能を有するものであれ
ば良く、更に、面状ヒータは蛇行配線されているもので
も導電性シートと面状ヒータとの間に0.1mA程度
(異常温度時)の漏れ電流が生ずるキャパシタンスを形
成するものであれば良く、要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変形して実施できるものである。
【0036】
【発明の効果】導電性シートと面状ヒータの間のキャパ
シタンス構成により温度変化による微小な漏れ電流の変
化を検知する構成としたことにより、短絡電流だけでな
く異常温度をも検知でき、また異常温度の検知を正確に
できる安全性及び信頼性の高い採暖具の異常検知装置を
提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図。
【図2】本発明の採暖具の構成図。
【図3】本発明の図2に示す採暖具のA−A断面図。
【図4】本発明の採暖具における漏れ電流の温度特性
図。
【図5】本発明の漏れ電流検知手段における動作電流の
特性図。
【符号の説明】
S1 電源スイッチ S2 非常用のスイッチ SR 通電制御手段 H 面状ヒータ 5 絶縁部材(塩化ビニル) ES 導電性シート 6 温度検知手段(感熱線) P 漏れ電流検知手段(フォトカプラ) 7 制御手段 Th サーミスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に電源スイッチと非常用のスイッチ
    と通電制御手段とを介して接続された面状ヒータと、
    造上キャパシタンスを有するコンデンサと等価の構成と
    成るようにこの面状ヒータに絶縁部材を介して平行に配
    設された導電性シートと、前記面状ヒータ付近の温度を
    検知する温度制御手段と、前記導電性シートに接続さ
    れ、キャパシタンス構成による微小な漏れ電流を検知す
    るための漏れ電流検知手段と、この漏れ電流検知手段の
    出力と前記温度検知手段と前記通電制御手段に接続され
    た制御手段とから成り、この制御手段は前記温度検知手
    段からの温度信号に対応して前記通電制御手段への通電
    制御信号を出力し前記面状ヒータの温度制御を行うと共
    に、前記キャパシタンス構成による微小な漏れ電流が
    れ電流検知手段により検知される温度レベルまで上昇し
    場合に前記非常用のスイッチを開くことを特徴とする
    採暖具の異常検知装置。
  2. 【請求項2】 漏れ電流検知手段に温度補正用のサーミ
    スタを接続したことを特徴とする請求項1の採暖具の異
    常検知装置。
JP3080994A 1991-03-19 1991-03-19 採暖具の異常検知装置 Expired - Lifetime JP2589227B2 (ja)

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