JP2588931Y2 - 着脱可能なニット衿を備える被服 - Google Patents
着脱可能なニット衿を備える被服Info
- Publication number
- JP2588931Y2 JP2588931Y2 JP1993059458U JP5945893U JP2588931Y2 JP 2588931 Y2 JP2588931 Y2 JP 2588931Y2 JP 1993059458 U JP1993059458 U JP 1993059458U JP 5945893 U JP5945893 U JP 5945893U JP 2588931 Y2 JP2588931 Y2 JP 2588931Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collar
- knit
- clothing
- base
- fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Garments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、着脱可能なニット衿を
備える被服に関する。
備える被服に関する。
【０００２】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】最近、
着脱可能な衿を備える被服が、衿を取り替えて衿と身
頃の配色や柄を変更することにより多様なファッション
を簡便に楽しむことができる、汚れ易い衿の部分を身
頃と分離して洗濯することができる、古くなった衿
や、擦りきれた衿を新しい別の衿と交換することにより
長期間の着用が可能となる、そのときの気分に応じ
て、被服を容易に衿付き又は衿なし（スタンドカラー被
服）とすることができるなどの理由から、多くの人々に
賞用されつつある。
着脱可能な衿を備える被服が、衿を取り替えて衿と身
頃の配色や柄を変更することにより多様なファッション
を簡便に楽しむことができる、汚れ易い衿の部分を身
頃と分離して洗濯することができる、古くなった衿
や、擦りきれた衿を新しい別の衿と交換することにより
長期間の着用が可能となる、そのときの気分に応じ
て、被服を容易に衿付き又は衿なし（スタンドカラー被
服）とすることができるなどの理由から、多くの人々に
賞用されつつある。
【０００３】かかる被服としては、例えば衿生地及び身
生地に布帛を使用したＹシャツが上市されているが、ニ
ット（編み地）の衿を着脱可能に身頃に取り付けた被服
は、上述した利点があるにもかかわらず、本考案者が知
る限り、未だ市販はもとより提案すらされていない。こ
れは、ニットは洗濯すると伸長し易く寸法安定性が良く
ないため、繰り返し洗濯するうちに衿の身頃への止着が
困難となったり、衿が型くずれしたりするからである。
生地に布帛を使用したＹシャツが上市されているが、ニ
ット（編み地）の衿を着脱可能に身頃に取り付けた被服
は、上述した利点があるにもかかわらず、本考案者が知
る限り、未だ市販はもとより提案すらされていない。こ
れは、ニットは洗濯すると伸長し易く寸法安定性が良く
ないため、繰り返し洗濯するうちに衿の身頃への止着が
困難となったり、衿が型くずれしたりするからである。
【０００４】本考案は、以上の事情に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは、上述の如き不都合
が無い、着脱可能なニット衿を備える被服を提供するに
ある。
であって、その目的とするところは、上述の如き不都合
が無い、着脱可能なニット衿を備える被服を提供するに
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項１記載の考案に係る被服（以下、「本案被服
１」と称する。）は、布帛身頃の袋状の帯体からなる衿
台の内面にニット衿の衿元が着脱可能に取り付けられて
なる被服であって、前記衿元の略全体に布帛が縫合され
ているとともに、該衿元の外面に複数個のボタンが取り
付けられており、且つ該ボタンを挿通するための複数個
のボタン穴が前記ニット衿台の内面にのみ設けられてい
ることを特徴とする。また、請求項３記載の考案に係る
被服（以下、「本案被服２」と称する。）は、ニット身
頃の袋状の帯体からなる衿台（布帛芯地入り）の内面に
ニット衿の衿元が着脱可能に取り付けられてなる被服で
あって、前記衿元の略全体に布帛が縫合されているとと
もに、該衿元の外面に複数個のボタンが取り付けられて
おり、且つ該ボタンを挿通するための複数個のボタン穴
が前記ニット衿台の内面にのみ設けられていることを特
徴とする。なお、以下において、本案被服１と本案被服
２とを、本案被服と総称することがある。
の請求項１記載の考案に係る被服（以下、「本案被服
１」と称する。）は、布帛身頃の袋状の帯体からなる衿
台の内面にニット衿の衿元が着脱可能に取り付けられて
なる被服であって、前記衿元の略全体に布帛が縫合され
ているとともに、該衿元の外面に複数個のボタンが取り
付けられており、且つ該ボタンを挿通するための複数個
のボタン穴が前記ニット衿台の内面にのみ設けられてい
ることを特徴とする。また、請求項３記載の考案に係る
被服（以下、「本案被服２」と称する。）は、ニット身
頃の袋状の帯体からなる衿台（布帛芯地入り）の内面に
ニット衿の衿元が着脱可能に取り付けられてなる被服で
あって、前記衿元の略全体に布帛が縫合されているとと
もに、該衿元の外面に複数個のボタンが取り付けられて
おり、且つ該ボタンを挿通するための複数個のボタン穴
が前記ニット衿台の内面にのみ設けられていることを特
徴とする。なお、以下において、本案被服１と本案被服
２とを、本案被服と総称することがある。
【０００６】
【作用】本案被服のニット衿には、その衿元の全体に布
帛が縫合されているので、外力を加えても伸長しにく
い。このように寸法安定性が良いため、繰り返し洗濯し
ても、衿と身頃との止着が困難となったり、ニット衿が
型くずれしたりすることが少ない。
帛が縫合されているので、外力を加えても伸長しにく
い。このように寸法安定性が良いため、繰り返し洗濯し
ても、衿と身頃との止着が困難となったり、ニット衿が
型くずれしたりすることが少ない。
【０００７】
【実施例】以下、本考案の実施例を図を参照しつつ説明
するが、本考案は下記実施例に示した被服に限定される
ものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜
変更して実施することが可能なものである。
するが、本考案は下記実施例に示した被服に限定される
ものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜
変更して実施することが可能なものである。
【０００８】図１は本案被服の一実施例を示す正面図で
ある。
ある。
【０００９】図示の本案被服Ｗ（半袖シャツ）は、衿先
１ａ及び布帛が全体に縫合された衿元１ｂからなるニッ
ト衿１と、袋状のニット帯体に中芯地としての布帛が縫
合されてなるニット衿台２ａを備えるニット身頃２と、
左右一対の袖部３Ｌ，３Ｒとからなり、衿元１ｂと衿台
２ａとは、図２に両者の止着状態の拡大断面図を示すよ
うに、衿元１ｂの内面側に適宜の間隔で取り付けた複数
個のボタン４，４，…を衿台２ａの対応する各ボタン穴
５，５，…に挿通することにより止着されている。ボタ
ン穴５，５，…は、袋状のニット帯体の片面（首に接す
る側）にのみ設けられて、衿を身頃に止着した際に、ボ
タン４，４，…が外部から見えないようになっている。
図３はニット衿１の内面側の展開図であり、また図４は
衿台２ａの内面側の展開図である。
１ａ及び布帛が全体に縫合された衿元１ｂからなるニッ
ト衿１と、袋状のニット帯体に中芯地としての布帛が縫
合されてなるニット衿台２ａを備えるニット身頃２と、
左右一対の袖部３Ｌ，３Ｒとからなり、衿元１ｂと衿台
２ａとは、図２に両者の止着状態の拡大断面図を示すよ
うに、衿元１ｂの内面側に適宜の間隔で取り付けた複数
個のボタン４，４，…を衿台２ａの対応する各ボタン穴
５，５，…に挿通することにより止着されている。ボタ
ン穴５，５，…は、袋状のニット帯体の片面（首に接す
る側）にのみ設けられて、衿を身頃に止着した際に、ボ
タン４，４，…が外部から見えないようになっている。
図３はニット衿１の内面側の展開図であり、また図４は
衿台２ａの内面側の展開図である。
【００１０】以上の如く構成されてなる本案被服１は、
ニット衿を身頃に対して着脱可能にしてあるので例えば
次の如き利点を有する。
ニット衿を身頃に対して着脱可能にしてあるので例えば
次の如き利点を有する。
【００１１】（１）衿の外面側が汚れたり、擦りきれた
りしたときでも、衿のみを手洗いしたり、衿を新しい他
の衿と交換したりすることにより、被服を長もちさせる
ことができる。
りしたときでも、衿のみを手洗いしたり、衿を新しい他
の衿と交換したりすることにより、被服を長もちさせる
ことができる。
【００１２】（２）衿を取り替えて衿と身頃との配色や
柄を変更することにより多種多様な色彩的ファッション
を簡便に楽しむことができる。
柄を変更することにより多種多様な色彩的ファッション
を簡便に楽しむことができる。
【００１３】（３）被服を容易に衿付き又は衿なし（ス
タンドカラー）とすることができるので、そのときの気
分に応じて、２種類の形状的ファッションを楽しむこと
ができる。
タンドカラー）とすることができるので、そのときの気
分に応じて、２種類の形状的ファッションを楽しむこと
ができる。
【００１４】本考案におけるニット衿の衿元と身頃の衿
台とを止着する手段としては、上記実施例で用いたボタ
ンが最適であるが、ホック、マジックテープ、ファスナ
ーなどの他の止着手段によることも可能である。但し、
衿台にも止着具の一方を設ける必要があるホック、マジ
ックテープ、ファスナーなどを用いる場合には、これら
衿台に設けた止着具が首に当接しないように、その取り
付け位置には充分な配慮が必要となる。
台とを止着する手段としては、上記実施例で用いたボタ
ンが最適であるが、ホック、マジックテープ、ファスナ
ーなどの他の止着手段によることも可能である。但し、
衿台にも止着具の一方を設ける必要があるホック、マジ
ックテープ、ファスナーなどを用いる場合には、これら
衿台に設けた止着具が首に当接しないように、その取り
付け位置には充分な配慮が必要となる。
【００１５】上記実施例では、衿元の外面を衿台の内面
に止着する被服について説明したが、衿元の内面を衿台
の外面に止着させるようにしてもよい。
に止着する被服について説明したが、衿元の内面を衿台
の外面に止着させるようにしてもよい。
【００１６】（引張試験） 無負荷時の長さが４０ｃｍの、ゴム編みニット衿Ａ、ジ
ャガード編みニット衿Ｂ、布帛を衿元に縫合したゴム編
みニット衿Ｃ、布帛を衿元に縫合したジャガード編みニ
ット衿Ｄ、及び、布帛を中芯地として縫い込んだニット
衿台Ｅのそれぞれについて、衿元又は衿台の一端を固定
し、他端に１００ｇ又は２００ｇの荷重を吊るして引っ
張ったときの伸びを測定した。ニット衿Ａ〜Ｄは、６０
番双子の５本引き揃え糸を緯編み機（１４番ゲージ）を
用いて編み上げたものであり、ニット衿Ｃ及びＤの衿元
に縫合した布帛は、いずれも経糸に１００番双子１４８
本を、また緯糸に１００番双子７６本を用いたブロード
地である。結果を表１に示す。
ャガード編みニット衿Ｂ、布帛を衿元に縫合したゴム編
みニット衿Ｃ、布帛を衿元に縫合したジャガード編みニ
ット衿Ｄ、及び、布帛を中芯地として縫い込んだニット
衿台Ｅのそれぞれについて、衿元又は衿台の一端を固定
し、他端に１００ｇ又は２００ｇの荷重を吊るして引っ
張ったときの伸びを測定した。ニット衿Ａ〜Ｄは、６０
番双子の５本引き揃え糸を緯編み機（１４番ゲージ）を
用いて編み上げたものであり、ニット衿Ｃ及びＤの衿元
に縫合した布帛は、いずれも経糸に１００番双子１４８
本を、また緯糸に１００番双子７６本を用いたブロード
地である。結果を表１に示す。
【００１７】
【表１】
【００１８】表１に示すように、衿生地がゴム編みであ
るとジャガード編みであるとを問わず、衿元の全体に伸
びの小さい布帛を縫合したニット衿Ｃ及びＤの伸びは、
衿台Ｅの伸びに等しく、このときの伸びは衿元に布帛を
縫合しなかったニット衿Ａ及びＢの伸びと比較して格段
小さい。この結果から、ニット衿の衿元の全体に布帛を
縫合することにより、外力に対する衿の寸法安定性が向
上し、その結果、例えば洗濯を繰り返し行っても、衿と
身頃との止着が良好であり、衿型くずれしにくい被服が
得られることが分かる。
るとジャガード編みであるとを問わず、衿元の全体に伸
びの小さい布帛を縫合したニット衿Ｃ及びＤの伸びは、
衿台Ｅの伸びに等しく、このときの伸びは衿元に布帛を
縫合しなかったニット衿Ａ及びＢの伸びと比較して格段
小さい。この結果から、ニット衿の衿元の全体に布帛を
縫合することにより、外力に対する衿の寸法安定性が向
上し、その結果、例えば洗濯を繰り返し行っても、衿と
身頃との止着が良好であり、衿型くずれしにくい被服が
得られることが分かる。
【００１９】
【考案の効果】本案被服では、ニット衿の衿元の全体に
布帛が縫合されているので、外力を加えてもニット衿が
伸長しにくい。このように、ニット衿の寸法安定性が良
いため、繰り返し洗濯しても、衿と身頃との止着が困難
となったり、ニット衿が型くずれしたりすることが少な
い。特に、本案被服は、上記の利点に加え、衿付き被服
としてはもとより、衿なし被服としても快適に着用し得
るという利点を有する。
布帛が縫合されているので、外力を加えてもニット衿が
伸長しにくい。このように、ニット衿の寸法安定性が良
いため、繰り返し洗濯しても、衿と身頃との止着が困難
となったり、ニット衿が型くずれしたりすることが少な
い。特に、本案被服は、上記の利点に加え、衿付き被服
としてはもとより、衿なし被服としても快適に着用し得
るという利点を有する。
【図１】本案被服の正面図である。
【図２】本案被服の衿元と衿台との止着状態を示す拡大
断面図である。
断面図である。
【図３】本案被服のニット衿の展開図である。
【図４】本案被服の衿台の展開図である。
Ｗ 本案被服（着脱可能なニット衿を備える被服） １ ニット衿 １ａ 衿先 １ｂ 衿元 ２ａ ニット衿台 ２ ニット身頃 ３Ｌ，３Ｒ 袖部 ４ ボタン ５ ボタン穴
Claims (4)
- 【請求項１】布帛身頃の袋状の帯体からなる衿台の内面
にニット衿の衿元が着脱可能に取り付けられてなる被服
であって、前記衿元の略全体に布帛が縫合されていると
ともに、該衿元の外面に複数個のボタンが取り付けられ
ており、且つ該ボタンを挿通するための複数個のボタン
穴が前記ニット衿台の内面にのみ設けられていることを
特徴とする被服。 - 【請求項２】布帛身頃の袋状の帯体からなる衿台の外面
にニット衿の衿元が着脱可能に取り付けられてなる被服
であって、前記衿元の略全体に布帛が縫合されていると
ともに、該衿元の内面に複数個のボタンが取り付けられ
ており、且つ該ボタンを挿通するための複数個のボタン
穴が前記ニット衿台の外面にのみ設けられていることを
特徴とする被服。 - 【請求項３】ニット身頃の袋状の帯体からなる衿台（布
帛芯地入り）の内面にニット衿の衿元が着脱可能に取り
付けられてなる被服であって、前記衿元の略全体に布帛
が縫合されているとともに、該衿元の外面に複数個のボ
タンが取り付けられており、且つ該ボタンを挿通するた
めの複数個のボタン穴が前記ニット衿台の内面にのみ設
けられていることを特徴とする被服。 - 【請求項４】ニット身頃の袋状の帯体からなる衿台（布
帛芯地入り）の外面にニット衿の衿元が着脱可能に取り
付けられてなる被服であって、前記衿元の略全体に布帛
が縫合されているとともに、該衿元の内面に複数個のボ
タンが取り付けられており、且つ該ボタンを挿通するた
めの複数個のボタン穴が前記ニット衿台の外面にのみ設
けられていることを特徴とする被服。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993059458U JP2588931Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 着脱可能なニット衿を備える被服 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993059458U JP2588931Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 着脱可能なニット衿を備える被服 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0724905U JPH0724905U (ja) | 1995-05-12 |
| JP2588931Y2 true JP2588931Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=13113891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993059458U Expired - Lifetime JP2588931Y2 (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 着脱可能なニット衿を備える被服 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2588931Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9015865B2 (en) * | 2007-08-25 | 2015-04-28 | Paul Siragusa | Notched collar with snaps |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH078649Y2 (ja) * | 1988-06-25 | 1995-03-06 | 積水化学工業株式会社 | 柱と曲がり梁との取付け部 |
| JPH079448Y2 (ja) * | 1990-05-02 | 1995-03-06 | アキュフェーズ株式会社 | ミューティング回路 |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP1993059458U patent/JP2588931Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0724905U (ja) | 1995-05-12 |
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