JP2588832Y2 - 変速用vベルト - Google Patents

変速用vベルト

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JP2588832Y2
JP2588832Y2 JP1991112617U JP11261791U JP2588832Y2 JP 2588832 Y2 JP2588832 Y2 JP 2588832Y2 JP 1991112617 U JP1991112617 U JP 1991112617U JP 11261791 U JP11261791 U JP 11261791U JP 2588832 Y2 JP2588832 Y2 JP 2588832Y2
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JP
Japan
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belt
rubber layer
speed change
pulley
width direction
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JP1991112617U
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広之 大川
秀明 田中
新 長谷川
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は変速用Vベルトに係り、
詳しくはベルトの高さに比し広幅な上幅を有し、2輪
車、ゴルフ車、バギー車、雪上車等の無段変速用に使用
される変速用Vベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の変速用Vベルトはクッションゴム
層中に抗張体ロープからなる心線を埋設し、その下側に
短繊維をベルト幅方向に埋設した圧縮ゴム層にその長手
方向に沿って所要ピッチのコグ部を設け、これら積層体
の上下両面をそれぞれゴム付帆布で被覆した構成からな
り、この種の用途に使われる変速用Vベルトに要求され
る品質は、まず(1)ベルトがプーリからの推力を受け
てスムーズに所定の位置に移行すること、(2)ベルト
の耐側圧性が大きいこと、そして(3)スリップが少な
いこと等が挙げられる。ところで、従来の変速用Vベル
トは変速プーリの可動プーリ片が固定プーリ片から離れ
る方向へ移動するとき、伸張ゴム層のコーナー部のエッ
ジはプーリから最も大きな応力を受けており、このため
本質的にこの方向へ移行しにくい問題を有していた。一
方、上記ベルトが変速プーリの可動プーリ片が固定プー
リ片へ近接する方向へ移行する場合にはこのような問題
はなく、スムーズに移動する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このため、従来では上
記(1)の要求を満足するために、ベルト幅方向のモジ
ュラスを低下させていた。しかし、ベルト幅方向のモジ
ュラスを低下させることは、短繊維の混入量が少なくな
って、上記(2)と(3)の要件を満足しなくなる問題
が生じた。従って、今日の変速用Vベルトは、上記
(1)の要求品質を犠牲にしてやむおえず短繊維の混入
量を高めて、かつベルト側面の摩擦係数を上げる工夫を
するとともに、ベルトの耐側圧性を向上させていた。こ
のため、今日まで前記3つの品質をすべて満足するベル
トは提案されておらず、ベルトの構造面からの改善が強
く望まれていた。本考案はこのような問題点を改善する
ものであり、ベルトがプーリからの側圧に抗してスムー
ズに所定の位置へ移行し、ベルトのプーリ内への落ち込
みによる湾曲変形を阻止して耐変形性を改善し、しかも
スリップの少ない変速用Vベルトを提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案の特徴とす
るところは、低伸度高強力のロープからなる心線を埋設
したクッションゴム層と、該クッションゴム層の上部に
伸張ゴム層と、下部に圧縮ゴム層を配し、上記圧縮ゴム
層にその長手方向に沿って幅方向に延びるコグ部と溝部
とを交互に配した変速用Vベルトにおいて、前記伸張ゴ
ム層の表面にベルト長さ方向に沿って複数の断面三角形
溝状部を設け、かつ伸張ゴム層に混入した短繊維量を
圧縮ゴム層のそれより多くした変速用Vベルトにある。
【0005】
【作用】上記本考案の変速用Vベルトは、伸張ゴム層の
表面にベルト長さ方向に沿って複数の断面三角形の溝状
部を有することで、伸張ゴム層がベルト幅方向に対して
変形しやすい構造になり、ベルトがプーリからの側圧に
抗してスムーズに所定の位置へ移行しやすくなる。更
に、これによって伸張ゴム層に混入する短繊維の量を圧
縮ゴム層のそれより多くすることが可能になって、ベル
ト側面の摩擦係数を上げることができ、またベルトの耐
側圧性を大きくすることができる。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照し、本発明の実施例を
説明する。図1は本考案の変速用Vベルトの側面図であ
り、図2はその要部拡大図である。これらの図におい
て、このベルト1の構成は、クッションゴム層2内に低
伸度高強力のロープからなる心線3が埋め込まれてい
る。そして、このクッションゴム層2の上部には、外表
面をゴム引き帆布をもって積層された、前記クッション
ゴム層2と同材質からなる伸張ゴム層4が、またクッシ
ョンゴム層2の下部には圧縮ゴム層5が積層一体化され
ている。そして、この圧縮ゴム層5には、その長手方向
に沿って幅方向に延びるコグ部6と溝部7とが所要ピッ
チPで交互に配置されている。
【0007】前記伸張ゴム層4および圧縮ゴム層5は、
NR(天然ゴム)、SBR(スチレン.ブタジエンゴ
ム)、CR(クロロプレンゴム)、CSM(クロロスル
フォン化ポリエチレン)などの単一材もしくはこれらの
ブレンド物からなり、必要に応じその内部には綿、ポリ
アミド、ポリエステル、アラミド等からなる短繊維がベ
ルト幅方向に配列されている。
【0008】本考案の変速用Vベルトはこのような構成
において、特に伸張ゴム層4の形状に特徴がある。即
ち、伸張ゴム層4はその表面にベルト長さ方向に沿う1
つ以上の溝状部9とリブ状部10とを交互に有してい
る。この溝状部9は、図2に示すように断面三角形の溝
であり、その溝角度θは30〜120°、溝部深さはh
はベルト高さHの0.1〜0.2、また溝状部の幅Lは
ベルト上幅Wの0.1〜0.5である。上記溝状部9の
形状は、ベルト幅方向に変形しやすい構造になり、その
ためにθ、h、Lは適宜選択される。このように伸張ゴ
ム層4が変形しやすくなると、ベルトはプーリからの側
圧に抗してスムーズに所定の位置に移行し、容易に変速
することができる。尚、伸張ゴム層4の溝状部9とリブ
状部10の表面にゴム引き帆布を積層する必要はない。
【0009】また、伸張ゴム層4は図3に示すようにリ
ブ状部10の長手方向に沿って一定間隔で切り溝11を
有し、ベルトの可撓性を高めている。
【0010】 更に、本考案の特徴として、前述のよう
に伸張ゴム層4がベルト幅方向に対して変形しやすい構
造になっているため、伸張ゴム層4に混入する短繊維量
を圧縮ゴム層5のそれより多くすることができる。即
ち、伸張ゴム層4の短繊維の混入量はゴム100重量部
に対して25〜35重量部であり、一方圧縮ゴム層5に
おいては従来のようにゴム100重量部に対して15〜
25重量部であって、その差は5重量部以上である。こ
の程度の差を有すると、従来に比べて短繊維の混入量は
多くなって、ベルト側面の摩擦係数を低めることがで
き、またベルトの耐側圧性を高めることができる。
【0011】
【考案の効果】以上のように本考案の変速用Vベルト
は、伸張ゴム層の表面にベルト長さ方向に沿って複数の
断面三角形のの溝状部を有することで、伸張ゴム層がベ
ルト幅方向に対して変形しやすくなってプーり側面にな
じみ、これによりベルトがプーリからの側圧に抗してス
ムーズに所定の位置に移行し、更にこれによって伸張ゴ
ム層に混入する短繊維の量を圧縮ゴム層のそれより多く
することが可能になり、この結果ベルト側面の摩擦係数
が低くなるとともに、ベルトの耐側圧性が大きくなって
ベルトのプーリ内への落ち込みによる湾曲変形を阻止
し、そしてスリップが少なくなる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る変速用Vベルトの断面斜視図であ
る。
【図2】本考案に係る変速用Vベルトの要部拡大図であ
る。
【図3】本考案に係る他の変速用Vベルトの断面斜視図
である。
【符号の説明】 1 変速用Vベルト 2 クッションゴム層 3 心線 4 伸張ゴム層 5 圧縮ゴム層 6 コグ部 7 溝部 9 溝状部 10 リブ状部 11 切り溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−88037(JP,A) 実開 昭59−49046(JP,U) 実開 昭60−102545(JP,U) 実公 昭10−19464(JP,Y1) 実公 昭55−43308(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16G 5/00 - 5/20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低伸度高強力のロープからなる心線を埋
    設したクッションゴム層と、該クッションゴム層の上部
    に伸張ゴム層と、下部に圧縮ゴム層を配し、上記圧縮ゴ
    ム層にその長手方向に沿って幅方向に延びるコグ部と溝
    部とを交互に配した変速用Vベルトにおいて、前記伸張
    ゴム層の表面にベルト長さ方向に沿って複数の断面三角
    形の溝状部を設け、かつ伸張ゴム層に混入した短繊維量
    を圧縮ゴム層のそれより多くしたことを特徴とする変速
    用Vベルト。
JP1991112617U 1991-12-25 1991-12-25 変速用vベルト Expired - Lifetime JP2588832Y2 (ja)

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JPH0554850U JPH0554850U (ja) 1993-07-23
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005125742A (ja) * 2003-09-30 2005-05-19 Mitsuboshi Belting Ltd Vリブドベルトの製造方法およびvリブドベルト
JP5735371B2 (ja) * 2011-07-22 2015-06-17 三ツ星ベルト株式会社 伝動用vベルト並びにその製造方法及び使用方法

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