JP2588802Y2 - コンデンサ内蔵型インダクションモータ - Google Patents

コンデンサ内蔵型インダクションモータ

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JP2588802Y2
JP2588802Y2 JP1992068269U JP6826992U JP2588802Y2 JP 2588802 Y2 JP2588802 Y2 JP 2588802Y2 JP 1992068269 U JP1992068269 U JP 1992068269U JP 6826992 U JP6826992 U JP 6826992U JP 2588802 Y2 JP2588802 Y2 JP 2588802Y2
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capacitor
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雅彦 黒澤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、始動用および運転用の
コンデンサを備えたインダクションモータの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インダクションモータは様々な電気機器
に利用されているが、特に単相インダクションモータ
は、家電製品、事務機器などに広く用いられている。こ
の単相インダクションモータは始動トルクが零なので、
始動用の装置を備えなければならないが、この始動用の
装置はコンデンサを用いたものが多い。また、運転中の
力率をよくするためにコンデンサを用いることも多い。
一方、近年多くの電気機器に対して小形化、軽量化が要
求されている。したがって、単相インダクションモータ
も小形化する必要がある。
【0003】このように、多くの単相インダクションモ
ータは、コンデンサを備えつつ小形化を図らなければな
らない。そこで、コンデンサも、小型のものを用いるよ
うになっている。つまりPP,PET等の樹脂により構
成されるフィルム状のコンデンサを用いることが多い。
このようなコンデンサは、通常、ケースに収納されてい
て、モータを収納したモータフレームに外付けされてい
る。一方、モータフレーム内においては接続用配線の一
端部がモータの構成部材であるコイルに接続されてい
る。また、モータフレームの一部には開口部が設けら
れ、接続用配線の反対側端部は開口部から出ていて、コ
ンデンサに接続している。
【0004】しかし、このようなインダクションモータ
を湿度の高い場所で使用する場合、コンデンサの接続部
分等から水分が侵入してしまうおそれがある。そこで、
これに対処するため、防湿対策をする必要があった。こ
の防湿対策として、コンデンサ接続部分等をシリコンな
どにより封止する方法があるが、さらに効果的な方法
は、モータフレームを用いずに、コンデンサとモータを
樹脂モールドにより一体成形することである。この方法
によれば、コンデンサおよびモータが樹脂モールドによ
り保護されるので、高い防湿効果が期待できる。この方
法による場合、コンデンサとモータとの接続は基板その
他の配線用部材を使う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インダクションモータには、以下のような欠点があっ
た。
【0006】すなわち、コンデンサ接続部分をシリコン
等により封止することは、作業が複雑となる。しかも、
防湿工程が、コンデンサおよびモータ構成部材の形成工
程とは別のため、不良品の発生率が高くなる。
【0007】また、コンデンサとモータとを樹脂モール
ドする方法は、防湿効果は高いが、モータの小形化に不
利である。しかも、使用するコンデンサを一個にする
と、一定以上の容量を確保するために大きなものを用い
ることになりスペース効率が悪くなる。しかし、スペー
ス効率を良くするために複数個の小さなコンデンサを使
うと、部品点数が増加する。
【0008】そして、前記のようにコンデンサが複数個
必要になる上に、その他基板、コンデンサおよびその他
の配線用部材があり、各部材が別体なので、モールド時
に各部材の位置合わせが難しく、生産効率が低下する。
【0009】本考案は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提供されたもので、その目的は、コンデ
ンサをモータ構成部材に内蔵させることにより、耐湿性
が高く、小型で生産効率の高いコンデンサ内蔵型インダ
クションモータを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の本考案は、コイルが巻かれたステー
タと回転軸を有するロータとからなり、前記ステータに
コンデンサを備えたコンデンサ内蔵型インダクションモ
ータにおいて、前記コンデンサを平板状のケース内に形
成し、前記ケース表面に配線用のプリントパターンを形
成し、前記プリントパターンにより前記コイル、前記コ
ンデンサおよび電源コードを接続し、前記ケースを前記
ステータとともに樹脂モールド成形したことを特徴とす
る。
【0011】請求項2記載の本考案は、前記ケースを偏
平形ドーナツ状に形成し、前記ケース内を樹脂モールド
したことを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案のコンデンサ内蔵型インダクションモー
タの作用は以下の通りである。すなわち、コンデンサの
ケース表面にプリントパターンが設けられているので、
コイル、コンデンサなどを接続する基板や配線が必要な
い。さらに、コンデンサがケースに収納されているうえ
に、ステータとともに樹脂モールド成形されているの
で、外部の影響からシャットアウトされる。
【0013】また、コンデンサが偏平形ドーナツ状のケ
ースに収納されているので、狭いスペースを無駄なく使
うことができ、複数個のコンデンサを使う必要がない。
さらに、コンデンサが収納されたケース内部も樹脂モー
ルドされているので、一層外部からの影響を受けにくく
なる。
【0014】
【実施例】本考案のコンデンサ内蔵型インダクションモ
ータの一実施例を図面にしたがって以下に説明する。
【0015】(1)実施例の構成 本実施例のコンデンサ内蔵型インダクションモータの構
成は以下の通りである。すなわち、かご型のロータ1が
筒型のステータ2内に回転可能に設けられている。ロー
タ1は、回転子鉄心3、ロータバー4、エンドリング
5、回転軸6から成る。回転子鉄心3は、図1に示すよ
うに、薄鋼の円板を積層させた円柱形をしている。前記
円板の周囲にはそれぞれ円形のスロットが打ち抜かれて
いる。よって、円板を積層させた回転子鉄心3の側面に
は、棒状の溝であるスロット部3aが縞状に形成されて
いる。また、前記円板の中心部には丸穴があけられてい
る。よって、回転子鉄心3の中心軸には、円板が積み重
なることにより、軸穴3bが形成されている。
【0016】そして、回転子鉄心3のスロット部3aに
は、それぞれロータバー4が押し込まれている。ロータ
バー4は、銅またはアルミニウムの導体であり、その両
端にはエンドリング5が取り付けられている。このエン
ドリング5は銅製で環状のプレートであり、回転子鉄心
3の上下の面に位置している。さらに、回転子鉄心3の
軸穴3bにはモータの回転軸6が貫通している。
【0017】一方、ステータ2は、固定子鉄心7、コイ
ル8から成る。固定子鉄心7は、図2に示すように、薄
鋼のリングを積層させた厚肉円筒形をしている。前記リ
ングの内側の円周には短冊形のスロットが打ち抜かれて
いる。よって、リングを積層させた固定子鉄心7の内側
面には、薄い直方体状の突起7aが形成されている。ま
た、固定子鉄心7の突起7aには絶縁したコイル8が巻
かれている。そして、ステータ2の内側の筒状の部分に
は、ロータ1が挿入され、回転軸6の両端は軸受(図示
せず)によって回転可能に支持されている。
【0018】以上のようにロータ1およびステータ2は
構成されているが、このステータ2とともに樹脂モール
ドにより一体成形されているのがコンデンサ11であ
る。このコンデンサ11は、モータの作動により発生す
る熱に耐えられるように、PP,PET等の樹脂製のフ
ィルムを用いたものであり、図3に示すように、偏平形
ドーナツ状のコンデンサケース11aに収納されてい
る。このコンデンサケース11aの上面にはコンデンサ
11の端子11bが2つ設けられている。また、コンデ
ンサケース11aの周囲には導電性の突起11cが8つ
設けられている。そして、コンデンサケース11aの上
面にはプリントパターン12が形成されていて、このプ
リントパターン12によって各端子11bおよび各突起
11cが接続されている。さらに、コンデンサケース1
1aの一端部にはピン13が設けられていて、このピン
13の一端部はプリントパターン12によって、前記端
子11bおよび前記突起11cと接続されている。ピン
13はL字形に屈折されていて、その反対側端部は、図
4に示すように、コンデンサケース11aの端部に設け
られたケース状のコネクタ部11dに差し込まれてい
る。さらに、ピン13には電源コードが接続されてい
る。
【0019】このような、コンデンサ11aの内部は以
下のように構成されている。すなわち、図4に示すよう
に、ドーナツ状に巻かれたフィルム15の上下の面に、
メタリコン処理によって電極16が形成されている。こ
の電極16には、図5、図6に示すように、リード線9
の一端部が取り付けられている。このリード線9の反対
側端部は、コンデンサケース11aの上面から露出して
いて、端子11bとなっている。さらに、コンデンサケ
ース11a内部は、エポキシ樹脂10で固められてい
る。
【0020】以上のように構成されるコンデンサ11
は、図7に示すように、ステータ2上に乗せられ、樹脂
モールド14(図2参照)により一体成形されている。
【0021】(2)実施例の作用、効果 以上のような構成を有する本実施例の作用、効果は以下
の通りである。コンデンサ11はステータ2と一体成形
されていて、コンデンサをインダクションモータに接続
するための開口部を形成する必要がないので、特別な防
湿加工をおこなわなくともよい。したがって、組み立て
工程が簡略化されるので、生産効率がよい。また、コン
デンサ11はコンデンサケース11a内に収納され、エ
ポキシ樹脂10で固められていて、ステータ2とともに
樹脂モールドされているので、そして、コンデンサケー
ス11aにプリントパターン12、端子11b、突起1
1cが形成されていて、配線はプリントパターン12に
よっておこなうので、配線用の基板および接続コードを
設ける必要がない。したがって、コンデンサ11のステ
ータへの一体化は一度におこなうことができ、モールド
時に部材がずれにくい。また、モータフレームを用いる
ことなく、樹脂モールド14によって各部材を一体化さ
せることができる。したがって、部品点数の削減と製造
工程の簡素化が可能となり、生産効率が向上する。コン
デンサ11の形状が偏平形ドーナツ状となっているの
で、スペースのむだを生じることなくコンデンサ11の
ステータへの一体化をおこなうことができ、モータの小
形化が実現できる。
【0022】(3)他の実施例 なお、本考案は上記の実施例に限定されるものではな
く、具体的な各部材の形状、材質等は適宜変更可能であ
る。例えば、コンデンサ11のフィルム材料は、PP,
PET等の樹脂に限定されず、耐熱性の高い材料であれ
ば変更できる。また、コンデンサ11の形状は、平板状
でその中央にロータ1のための穴が設けられていれば、
ドーナツ型でなくともよいし、コンデンサ11の位置
は、ステータ2の下部でもよい。
【0023】さらに、コンデンサ11とステータ2をド
ーナツ型のモータフレーム内に収納し、さらに樹脂モー
ルド14によって一体化すれば、三重に保護されること
となり、安全性及び耐久性がより向上する。
【0024】
【考案の効果】本考案のコンデンサ内蔵型インダクショ
ンモータは、ステータと平板状のコンデンサとを樹脂モ
ールドするという簡単な構成によって、耐湿性が高く、
小型で生産効率の高いコンデンサ内蔵型インダクション
モータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータのロータを示す斜視図。
【図2】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータのステータを示す上面図。
【図3】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサを示す上面図。
【図4】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサを示す断面図。
【図5】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサの、一端子を示す
要部断面図。
【図6】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサの、もう一つの端
子を示す要部断面図。
【図7】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータを示す斜視図。
【符号の説明】
1…ロータ 2…ステータ 3…回転子鉄心 3a…スロット部 3b…軸穴 4…ロータバー 5…エンドリング 6…回転軸 7…回転子鉄心 7a…突起 8…コイル 9…リード線 10…エポキシ樹脂 11…コンデンサ 11a…コンデンサケース 11b…端子 11c…突起 11d…コネクタ部 12…プリントパターン 13…ピン 14…樹脂モールド 15…フィルム 16…電極

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻かれたステータと回転軸を有
    するロータとからなり、前記ステータにコンデンサを備
    えたコンデンサ内蔵型インダクションモータにおいて、 前記コンデンサを平板状のケース内に形成し、 前記ケース表面に配線用のプリントパターンを形成し、 前記プリントパターンにより前記コイル、前記コンデン
    サおよび電源コードを接続し、 前記ケースを前記ステータとともに樹脂モールド成形し
    たことを特徴とするコンデンサ内蔵型インダクションモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記ケースを偏平形ドーナツ状に形成
    し、前記ケース内を樹脂モールドしたことを特徴とする
    請求項1記載のコンデンサ内蔵型インダクションモー
    タ。
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