JP3065813B2 - コンデンサ内蔵型インダクションモータ - Google Patents

コンデンサ内蔵型インダクションモータ

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JP3065813B2
JP3065813B2 JP4262139A JP26213992A JP3065813B2 JP 3065813 B2 JP3065813 B2 JP 3065813B2 JP 4262139 A JP4262139 A JP 4262139A JP 26213992 A JP26213992 A JP 26213992A JP 3065813 B2 JP3065813 B2 JP 3065813B2
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雅彦 黒澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、始動用および運転用の
コンデンサを備えたインダクションモータの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インダクションモータは様々な電気機器
に利用されているが、特に単相インダクションモータ
は、家電製品、事務機器などに広く用いられている。こ
の単相インダクションモータは始動トルクが零なので、
始動用の装置を備えなければならないが、この始動用の
装置はコンデンサを用いたものが多い。また、運転中の
力率をよくするためにコンデンサを用いることも多い。
一方、近年多くの電気機器に対して小形化、軽量化が要
求されている。したがって、単相インダクションモータ
も小形化する必要がある。
【0003】このように、多くの単相インダクションモ
ータは、コンデンサを備えつつ小形化を図らなければな
らない。そこで、コンデンサも、小型のものを用いるよ
うになっている。つまりPP,PET等の樹脂により構
成されるフィルム状のコンデンサを用いることが多い。
このようなコンデンサは、通常、ケースに収納されてい
て、モータを収納したモータフレームに外付けされてい
る。一方、モータフレーム内においては接続用配線の一
端部がモータの構成部材であるコイルに接続されてい
る。また、モータフレームの一部には開口部が設けら
れ、接続用配線の反対側端部は開口部から出ていて、コ
ンデンサに接続している。
【0004】しかし、このようなインダクションモータ
を湿度の高い場所で使用する場合、コンデンサの接続部
分等から水分が侵入してしまうおそれがある。そこで、
これに対処するため、防湿対策をする必要があった。こ
の防湿対策として、コンデンサ接続部分等をシリコンな
どにより封止する方法があるが、さらに効果的な方法
は、モータフレームを用いずに、コンデンサとモータを
樹脂モールドにより一体成形することである。この方法
によれば、コンデンサおよびモータが樹脂モールドによ
り保護されるので、高い防湿効果が期待できる。この方
法による場合、コンデンサとモータとの接続は基板その
他の配線用部材を使う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インダクションモータには、以下のような欠点があっ
た。
【0006】すなわち、コンデンサ接続部分をシリコン
等により封止することは、作業が複雑となる。しかも、
防湿工程が、コンデンサおよびモータ構成部材の形成工
程とは別のため、不良品の発生率が高くなる。
【0007】また、コンデンサとモータとを樹脂モール
ドする方法は、防湿効果は高いが、モータの小形化に不
利である。しかも、使用するコンデンサを一個にする
と、一定以上の容量を確保するために大きなものを用い
ることになりスペース効率が悪くなる。しかし、スペー
ス効率を良くするために複数個の小さなコンデンサを使
うと、部品点数が増加する。
【0008】そして、前記のようにコンデンサが複数個
必要になる上に、その他基板、コンデンサおよびその他
の配線用部材があり、各部材が別体なので、モールド時
に各部材の位置合わせが難しく、生産効率が低下する。
【0009】本考案は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提供されたもので、その目的は、コンデ
ンサをモータ構成部材に内蔵させることにより、耐湿性
が高く、小型で生産効率の高いコンデンサ内蔵型インダ
クションモータを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、コイルが巻かれたステー
タと回転軸を有するロータとからなり、前記ステータに
コンデンサを備えたコンデンサ内蔵型インダクションモ
ータにおいて、前記ステータに、前記コンデンサおよび
基板をホルダによって固定し、前記コイル、前記コンデ
ンサ、前記基板および電源コードを接続し、これらを樹
脂モールドにより一体成形したことを特徴とする。ま
た、請求項2記載の本発明は、前記ステータに、前記ホ
ルダを複数個配設し、各ホルダを環状に接続し、各ホル
ダの間に複数個の前記コンデンサを固定したことを特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明のコンデンサ内蔵型インダクションモー
タの作用は以下の通りである。すなわち、コイル、コン
デンサなどを接続する基板が、ホルダによってステータ
に固定されているので、モールド時に各部材がずれにく
い。さらに、モータ全体が樹脂モールドされているの
で、外部の影響からシャットアウトされる。
【0012】また、複数個のコンデンサが複数個のホル
ダの間に固定されているので、狭いスペースを無駄なく
使うことができる。さらに、コンデンサは基板に接続さ
れているので、ずれを生じにくく一度に樹脂モールドで
きる。
【0013】
【実施例】本発明のコンデンサ内蔵型インダクションモ
ータの一実施例を図面にしたがって以下に説明する。
【0014】(1)実施例の構成 本実施例のコンデンサ内蔵型インダクションモータの構
成は以下の通りである。すなわち、かご型のロータ1が
筒型のステータ2内に回転可能に設けられている。ロー
タ1は、回転子鉄心3、ロータバー4、エンドリング
5、回転軸6から成る。回転子鉄心3は、図1に示すよ
うに、薄鋼の円板を積層させた円柱形をしている。前記
円板の周囲にはそれぞれ円形のスロットが打ち抜かれて
いる。よって、円板を積層させた回転子鉄心3の側面に
は、棒状の溝であるスロット部3aが縞状に形成されて
いる。また、前記円板の中心部には丸穴があけられてい
る。よって、回転子鉄心3の中心軸には、円板が積み重
なることにより、軸穴3bが形成されている。
【0015】そして、回転子鉄心3のスロット部3aに
は、それぞれロータバー4が押し込まれている。ロータ
バー4は、銅またはアルミニウムの導体であり、その両
端にはエンドリング5が取り付けられている。このエン
ドリング5は銅製で環状のプレートであり、回転子鉄心
3の上下の面に位置している。さらに、回転子鉄心3の
軸穴3bにはモータの回転軸6が貫通している。
【0016】一方、ステータ2は、固定子鉄心7、コイ
ル8から成る。固定子鉄心7は、図2に示すように、薄
鋼のリングを積層させた厚肉円筒形をしている。前記リ
ングの内側の円周には短冊形のスロットが打ち抜かれて
いる。よって、リングを積層させた固定子鉄心7の内側
面には、薄い直方体状の突起7aが形成されている。ま
た、固定子鉄心7には、突起7aに絶縁したコイル8が
巻かれている。そして、図3に示すように、ステータ2
の内側の筒状の部分に、ロータ1が挿入され、回転軸6
の両端が軸受(図示せず)によって回転可能に支持され
ている。
【0017】以上のようにロータ1およびステータ2は
構成されているが、このステータ2の一側面上にコンデ
ンサ11、ホルダー12が設けられている。このコンデ
ンサ11は、モータの作動により発生する熱に耐えられ
るように、PP,PET等の樹脂製のフィルムを用いた
ものであり、図3、図4に示すように、基板13に固定
されている。また、この基板13はドーナツ形状をして
いて、その中央はロータ1が貫通する穴となっている。
【0018】一方、ステータ2上には、断面がクランク
状のホルダ12が複数個配設されていて、各ホルダは環
状に接続されている。つまり、図3において、実線で示
した穴あき十字形の部材がホルダ12である。ホルダ1
2の下部は、図5に示すように、ステータ2上に固定さ
れている。このホルダ12の上部には突起と導電性のピ
ン12aとが設けられている。このようなホルダ12上
に、基板13が固定されている。つまり、基板13をホ
ルダー12上に乗せ、ホルダー12の突起が基板13の
穴にはめ合わされ、熱溶着されている。また、各ホルダ
12の間にコンデンサ11がはまっている。そして、基
板13の表面にはプリントパターンが設けられている。
さらに、ホルダー12の上方から突出させた導電性のピ
ン12aが、基板13の穴を貫通して上面に突出し、プ
リントパターンに接続している。
【0019】次に、各部材の電気的な接続は以下のよう
になっている。すなわち、ステータ2のコイル8の端子
がピン12aに巻き付けられていて、ピン12aの基板
13からの突出部分には接続コード9が半田付けされて
いる。一方、各コンデンサ11間も接続コード9によっ
て並列接続されていて、基板のプリント配線を介してコ
イル8とコンデンサ11が電気的に接続される。また、
基板13の一部には電源コード10が接続されていて、
コンデンサ11およびコイル8とつながっている。
【0020】そして、以上のように構成された基板1
3、コンデンサ11、ホルダ12およびステータ2を樹
脂モールド14により一体成形することによって、各部
材が固定されている。
【0021】(2)実施例の作用、効果 以上のような構成を有する本実施例の作用、効果は以下
の通りである。コンデンサ11とステータ2とは樹脂モ
ールド14により一体成形されていて、保護されている
ので、特別な防湿加工をおこなわなくともよい。したが
って、組み立て工程が簡略化されるので、生産効率がよ
い。また、コンデンサ11と基板13が一体化している
ので、モータフレームなどを用いなくともモータを形成
でき、組み立て効率が向上する。
【0022】そして、複数個のコンデンサ11が複数個
のホルダ12間に接着されているので、狭いスペースを
有効に使うことができ、モータの小形化に有利である。
さらに、基板13はホルダー12によってステータ2上
に固定されていて、コンデンサ11も基板13に接着さ
れているので、モールド時に各部材がずれることなく確
実に組み立て作業を行うことができる。
【0023】(3)他の実施例 なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、具体的な各部材の形状、材質等は適宜変更可能であ
る。例えば、コンデンサ11のフィルム材料は、PP,
PET等の樹脂に限定されず、耐熱性の高い材料であれ
ば変更できる。また、コンデンサ11および基板13の
位置は、ステータ2の側面でも、下部でも可能である。
【0024】さらに、コンデンサ11とステータ2をド
ーナツ型のモータフレーム内に収納し、さらに樹脂モー
ルド14によって一体化すれば、二重に保護されること
となり、安全性及び耐久性がより向上する。
【0025】
【発明の効果】本発明のコンデンサ内蔵型インダクショ
ンモータは、ステータとコンデンサをモータフレーム内
に収納し、樹脂モールドするという簡単な構成によっ
て、耐湿性が高く、小形で生産効率の高いコンデンサ内
蔵型インダクションモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である、コンデンサ内蔵型イ
ンダクションモータのロータを示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例である、コンデンサ内蔵型イ
ンダクションモータのステータを示す上面図。
【図3】本発明の一実施例である、コンデンサ内蔵型イ
ンダクションモータの上面図。
【図4】図3におけるAOB間の断面図。
【図5】図3におけるOC間の断面図。
【符号の説明】
1…ロータ 2…ステータ 3…回転子鉄心 3a…スロット部 3b…軸穴 4…ロータバー 5…エンドリング 6…回転軸 7…回転子鉄心 7a…突起 8…コイル 9…接続コード 10…電源コード 11…コンデンサ 12…ホルダ 12a…ピン 13…基板 14…樹脂モールド

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻かれたステータと回転軸を有
    するロータとからなり、前記ステータにコンデンサを備
    えたコンデンサ内蔵型インダクションモータにおいて、 前記ステータに、前記コンデンサおよび基板をホルダに
    よって固定し、 前記コイル、前記コンデンサ、前記基板および電源コー
    ドを接続し、 これらを樹脂モールドにより一体成形したことを特徴と
    するコンデンサ内蔵型インダクションモータ。
  2. 【請求項2】 前記ステータに、前記ホルダを複数個配
    設し、各ホルダを環状に接続し、各ホルダの間に複数個
    の前記コンデンサを固定したことを特徴とする、請求項
    1記載のコンデンサ内蔵型インダクションモータ。
JP4262139A 1992-09-30 1992-09-30 コンデンサ内蔵型インダクションモータ Expired - Fee Related JP3065813B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8417750B2 (en) 2004-10-13 2013-04-09 Mediatek Inc. Filters for communication systems

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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