JPH0631371U - コンデンサ内蔵型インダクションモータ - Google Patents

コンデンサ内蔵型インダクションモータ

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JPH0631371U
JPH0631371U JP6826992U JP6826992U JPH0631371U JP H0631371 U JPH0631371 U JP H0631371U JP 6826992 U JP6826992 U JP 6826992U JP 6826992 U JP6826992 U JP 6826992U JP H0631371 U JPH0631371 U JP H0631371U
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capacitor
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雅彦 黒澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐湿性が高く、小型で生産効率の高いコンデ
ンサ内蔵型インダクションモータを提供する。 【構成】 コンデンサ11を、ドーナツ状のコンデンサ
ケース11aに収納する。コンデンサケース11aの上
面に端子11bを設け、コンデンサケース11aの周囲
に突起11cを設ける。コンデンサケース11aの上面
にプリントパターン12を形成し、各端子11bおよび
各突起11cを接続する。コンデンサケース11aにピ
ン13を設け、端子11bおよび突起11cと接続す
る。ピン13の反対側端部を、コンデンサケース11a
のコネクタ部11dに差し込む。ピン13に電源コード
14を接続する。コンデンサ11をステータ2上に乗
せ、樹脂モールド14により一体成形する。コンデンサ
11およびステータ2は外部の影響からシャットアウト
される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、始動用および運転用のコンデンサを備えたインダクションモータの 改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
インダクションモータは様々な電気機器に利用されているが、特に単相インダ クションモータは、家電製品、事務機器などに広く用いられている。この単相イ ンダクションモータは始動トルクが零なので、始動用の装置を備えなければなら ないが、この始動用の装置はコンデンサを用いたものが多い。また、運転中の力 率をよくするためにコンデンサを用いることも多い。一方、近年多くの電気機器 に対して小形化、軽量化が要求されている。したがって、単相インダクションモ ータも小形化する必要がある。
【0003】 このように、多くの単相インダクションモータは、コンデンサを備えつつ小形 化を図らなければならない。そこで、コンデンサも、小型のものを用いるように なっている。つまりPP,PET等の樹脂により構成されるフィルム状のコンデ ンサを用いることが多い。このようなコンデンサは、通常、ケースに収納されて いて、モータを収納したモータフレームに外付けされている。一方、モータフレ ーム内においては接続用配線の一端部がモータの構成部材であるコイルに接続さ れている。また、モータフレームの一部には開口部が設けられ、接続用配線の反 対側端部は開口部から出ていて、コンデンサに接続している。
【0004】 しかし、このようなインダクションモータを湿度の高い場所で使用する場合、 コンデンサの接続部分等から水分が侵入してしまうおそれがある。そこで、これ に対処するため、防湿対策をする必要があった。この防湿対策として、コンデン サ接続部分等をシリコンなどにより封止する方法があるが、さらに効果的な方法 は、モータフレームを用いずに、コンデンサとモータを樹脂モールドにより一体 成形することである。この方法によれば、コンデンサおよびモータが樹脂モール ドにより保護されるので、高い防湿効果が期待できる。この方法による場合、コ ンデンサとモータとの接続は基板その他の配線用部材を使う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のインダクションモータには、以下のような欠点があった 。
【0006】 すなわち、コンデンサ接続部分をシリコン等により封止することは、作業が複 雑となる。しかも、防湿工程が、コンデンサおよびモータ構成部材の形成工程と は別のため、不良品の発生率が高くなる。
【0007】 また、コンデンサとモータとを樹脂モールドする方法は、防湿効果は高いが、 モータの小形化に不利である。しかも、使用するコンデンサを一個にすると、一 定以上の容量を確保するために大きなものを用いることになりスペース効率が悪 くなる。しかし、スペース効率を良くするために複数個の小さなコンデンサを使 うと、部品点数が増加する。
【0008】 そして、前記のようにコンデンサが複数個必要になる上に、その他基板、コン デンサおよびその他の配線用部材があり、各部材が別体なので、モールド時に各 部材の位置合わせが難しく、生産効率が低下する。
【0009】 本考案は、上記のような従来技術の課題を解決するために提供されたもので、 その目的は、コンデンサをモータ構成部材に内蔵させることにより、耐湿性が高 く、小型で生産効率の高いコンデンサ内蔵型インダクションモータを提供するこ とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の本考案は、コイルが巻かれたステ ータと回転軸を有するロータとからなり、前記ステータにコンデンサを備えたコ ンデンサ内蔵型インダクションモータにおいて、前記コンデンサを平板状のケー ス内に形成し、前記ケース表面に配線用のプリントパターンを形成し、前記プリ ントパターンにより前記コイル、前記コンデンサおよび電源コードを接続し、前 記ケースを前記ステータとともに樹脂モールド成形したことを特徴とする。
【0011】 請求項2記載の本考案は、前記ケースを偏平形ドーナツ状に形成し、前記ケー ス内を樹脂モールドしたことを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案のコンデンサ内蔵型インダクションモータの作用は以下の通りである。 すなわち、コンデンサのケース表面にプリントパターンが設けられているので、 コイル、コンデンサなどを接続する基板や配線が必要ない。さらに、コンデンサ がケースに収納されているうえに、ステータとともに樹脂モールド成形されてい るので、外部の影響からシャットアウトされる。
【0013】 また、コンデンサが偏平形ドーナツ状のケースに収納されているので、狭いス ペースを無駄なく使うことができ、複数個のコンデンサを使う必要がない。さら に、コンデンサが収納されたケース内部も樹脂モールドされているので、一層外 部からの影響を受けにくくなる。
【0014】
【実施例】
本考案のコンデンサ内蔵型インダクションモータの一実施例を図面にしたがっ て以下に説明する。
【0015】 (1)実施例の構成 本実施例のコンデンサ内蔵型インダクションモータの構成は以下の通りである 。すなわち、かご型のロータ1が筒型のステータ2内に回転可能に設けられてい る。ロータ1は、回転子鉄心3、ロータバー4、エンドリング5、回転軸6から 成る。回転子鉄心3は、図1に示すように、薄鋼の円板を積層させた円柱形をし ている。前記円板の周囲にはそれぞれ円形のスロットが打ち抜かれている。よっ て、円板を積層させた回転子鉄心3の側面には、棒状の溝であるスロット部3a が縞状に形成されている。また、前記円板の中心部には丸穴があけられている。 よって、回転子鉄心3の中心軸には、円板が積み重なることにより、軸穴3bが 形成されている。
【0016】 そして、回転子鉄心3のスロット部3aには、それぞれロータバー4が押し込 まれている。ロータバー4は、銅またはアルミニウムの導体であり、その両端に はエンドリング5が取り付けられている。このエンドリング5は銅製で環状のプ レートであり、回転子鉄心3の上下の面に位置している。さらに、回転子鉄心3 の軸穴3bにはモータの回転軸6が貫通している。
【0017】 一方、ステータ2は、固定子鉄心7、コイル8から成る。固定子鉄心7は、図 2に示すように、薄鋼のリングを積層させた厚肉円筒形をしている。前記リング の内側の円周には短冊形のスロットが打ち抜かれている。よって、リングを積層 させた固定子鉄心7の内側面には、薄い直方体状の突起7aが形成されている。 また、固定子鉄心7の突起7aには絶縁したコイル8が巻かれている。そして、 ステータ2の内側の筒状の部分には、ロータ1が挿入され、回転軸6の両端は軸 受(図示せず)によって回転可能に支持されている。
【0018】 以上のようにロータ1およびステータ2は構成されているが、このステータ2 とともに樹脂モールドにより一体成形されているのがコンデンサ11である。こ のコンデンサ11は、モータの作動により発生する熱に耐えられるように、PP ,PET等の樹脂製のフィルムを用いたものであり、図3に示すように、偏平形 ドーナツ状のコンデンサケース11aに収納されている。このコンデンサケース 11aの上面にはコンデンサ11の端子11bが2つ設けられている。また、コ ンデンサケース11aの周囲には導電性の突起11cが8つ設けられている。そ して、コンデンサケース11aの上面にはプリントパターン12が形成されてい て、このプリントパターン12によって各端子11bおよび各突起11cが接続 されている。さらに、コンデンサケース11aの一端部にはピン13が設けられ ていて、このピン13の一端部はプリントパターン12によって、前記端子11 bおよび前記突起11cと接続されている。ピン13はL字形に屈折されていて 、その反対側端部は、図4に示すように、コンデンサケース11aの端部に設け られたケース状のコネクタ部11dに差し込まれている。さらに、ピン13には 電源コードが接続されている。
【0019】 このような、コンデンサ11aの内部は以下のように構成されている。すなわ ち、図4に示すように、ドーナツ状に巻かれたフィルム15の上下の面に、メタ リコン処理によって電極16が形成されている。この電極16には、図5、図6 に示すように、リード線9の一端部が取り付けられている。このリード線9の反 対側端部は、コンデンサケース11aの上面から露出していて、端子11bとな っている。さらに、コンデンサケース11a内部は、エポキシ樹脂10で固めら れている。
【0020】 以上のように構成されるコンデンサ11は、図7に示すように、ステータ2上 に乗せられ、樹脂モールド14(図2参照)により一体成形されている。
【0021】 (2)実施例の作用、効果 以上のような構成を有する本実施例の作用、効果は以下の通りである。コンデ ンサ11はステータ2と一体成形されていて、コンデンサをインダクションモー タに接続するための開口部を形成する必要がないので、特別な防湿加工をおこな わなくともよい。したがって、組み立て工程が簡略化されるので、生産効率がよ い。また、コンデンサ11はコンデンサケース11a内に収納され、エポキシ樹 脂10で固められていて、ステータ2とともに樹脂モールドされているので、 そして、コンデンサケース11aにプリントパターン12、端子11b、突起 11cが形成されていて、配線はプリントパターン12によっておこなうので、 配線用の基板および接続コードを設ける必要がない。したがって、コンデンサ1 1のステータへの一体化は一度におこなうことができ、モールド時に部材がずれ にくい。また、モータフレームを用いることなく、樹脂モールド14によって各 部材を一体化させることができる。したがって、部品点数の削減と製造工程の簡 素化が可能となり、生産効率が向上する。コンデンサ11の形状が偏平形ドーナ ツ状となっているので、スペースのむだを生じることなくコンデンサ11のステ ータへの一体化をおこなうことができ、モータの小形化が実現できる。
【0022】 (3)他の実施例 なお、本考案は上記の実施例に限定されるものではなく、具体的な各部材の形 状、材質等は適宜変更可能である。例えば、コンデンサ11のフィルム材料は、 PP,PET等の樹脂に限定されず、耐熱性の高い材料であれば変更できる。ま た、コンデンサ11の形状は、平板状でその中央にロータ1のための穴が設けら れていれば、ドーナツ型でなくともよいし、コンデンサ11の位置は、ステータ 2の下部でもよい。
【0023】 さらに、コンデンサ11とステータ2をドーナツ型のモータフレーム内に収納 し、さらに樹脂モールド14によって一体化すれば、三重に保護されることとな り、安全性及び耐久性がより向上する。
【0024】
【考案の効果】
本考案のコンデンサ内蔵型インダクションモータは、ステータと平板状のコン デンサとを樹脂モールドするという簡単な構成によって、耐湿性が高く、小型で 生産効率の高いコンデンサ内蔵型インダクションモータを提供することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータのロータを示す斜視図。
【図2】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータのステータを示す上面図。
【図3】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサを示す上面図。
【図4】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサを示す断面図。
【図5】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサの、一端子を示す
要部断面図。
【図6】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータにおけるコンデンサの、もう一つの端
子を示す要部断面図。
【図7】本考案の一実施例であるコンデンサ内蔵型イン
ダクションモータを示す斜視図。
【符号の説明】
1…ロータ 2…ステータ 3…回転子鉄心 3a…スロット部 3b…軸穴 4…ロータバー 5…エンドリング 6…回転軸 7…回転子鉄心 7a…突起 8…コイル 9…リード線 10…エポキシ樹脂 11…コンデンサ 11a…コンデンサケース 11b…端子 11c…突起 11d…コネクタ部 12…プリントパターン 13…ピン 14…樹脂モールド 15…フィルム 16…電極

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが巻かれたステータと回転軸を有
    するロータとからなり、前記ステータにコンデンサを備
    えたコンデンサ内蔵型インダクションモータにおいて、 前記コンデンサを平板状のケース内に形成し、 前記ケース表面に配線用のプリントパターンを形成し、 前記プリントパターンにより前記コイル、前記コンデン
    サおよび電源コードを接続し、 前記ケースを前記ステータとともに樹脂モールド成形し
    たことを特徴とするコンデンサ内蔵型インダクションモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記ケースを偏平形ドーナツ状に形成
    し、前記ケース内を樹脂モールドしたことを特徴とする
    請求項1記載のコンデンサ内蔵型インダクションモー
    タ。
JP1992068269U 1992-09-30 1992-09-30 コンデンサ内蔵型インダクションモータ Expired - Fee Related JP2588802Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015213382A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 有本 智美 電磁誘導駆動方法と装置

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