JP2588608B2 - 汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法 - Google Patents

汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法

Info

Publication number
JP2588608B2
JP2588608B2 JP1134075A JP13407589A JP2588608B2 JP 2588608 B2 JP2588608 B2 JP 2588608B2 JP 1134075 A JP1134075 A JP 1134075A JP 13407589 A JP13407589 A JP 13407589A JP 2588608 B2 JP2588608 B2 JP 2588608B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
honeycomb body
cyan
sludge incinerator
dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1134075A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03113A (ja
Inventor
幹夫 鈴木
丈太郎 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP1134075A priority Critical patent/JP2588608B2/ja
Publication of JPH03113A publication Critical patent/JPH03113A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2588608B2 publication Critical patent/JP2588608B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は触媒を用いた汚泥焼却炉排ガス中のシアン分
解方法に関するものである。
(従来の技術) 排ガス中のシアン低減対策として、焼却炉から発生し
た排ガスを白金触媒に直接接触させてシアンを酸化分解
させる方法があり、その効果は実験的に証明されてい
る。ところが実際の汚泥焼却炉の炉出口排ガスは多量の
ダストやタール等の未燃分を含んでおり、これらが触媒
表面に付着して目詰まりを生じたり、排ガス温度によっ
てはこれらの付着物がガス化して燃焼し、触媒の耐熱温
度以上の高温となって触媒を焼損したり破壊するおそれ
がある。このため、安定的な連続運転が要求される汚泥
焼却用の実プラントへの採用は不可能であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記したような従来の問題点を解決して、触
媒の目詰まりや焼損、破壊を生ずることなく、汚泥焼却
炉の排ガス中のシアンを安定して分解することができる
汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法を提供するために
完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本発明は、汚泥
焼却炉の排ガスを加熱炉により昇温したうえで触媒作用
のない前段のダミーのハニカム体の内部に設けられた多
数の貫通孔を通して、その内面に付着したダスト、ター
ル等の未燃分を燃焼させて除去し、その後にシアン分解
触媒を担持させた後段のハニカム体に供給してシアンを
分解することを特徴とするものである。
(作用) 本発明によれば、汚泥焼却炉の排ガスはシアン分解触
媒に入る前に触媒作用のない前段のダミーのハニカム体
の内部に設けられた多数の貫通孔を通ることとなるの
で、排ガス中のダストやタールのような未燃分はこのハ
ニカム体の貫通孔の内面に付着し、ここで燃焼する。そ
して未燃分が除去された後の排ガスが後段のハニカム体
が担持したシアン分解触媒と接触し、シアンの分解除去
が行われる。従って、後段のハニカム体に排ガスが供給
されるときには、その貫通孔の内面に付着するような未
燃分は、すでに形状、構造の似通った前段のダミーのハ
ニカム体によって除去されているので、シアン分解触媒
の目詰まりや焼損等が生ずるおそれなく、確実にシアン
の分解を行わせることができる。
(実施例) 次に本発明を図示の実施例によって更に詳細に説明す
る。
(1)は多段式の汚泥焼却炉、(2)はその排ガスを
昇温するための加熱炉、(3)はシアン分解触媒を担持
した後段のハニカム体を収納したリアクタである。汚泥
焼却炉(1)からの排ガスは約200〜250℃の温度であ
り、このままではシアン分解に適しないため、加熱炉
(2)において320〜400℃まで昇温される。
本発明においては、加熱炉(2)の出口部分に触媒作
用のないダミーのハニカム体(4)が前記後段のハニカ
ム体に対して前段に位置するものとして設けられてお
り、昇温された排ガスはまずこの前段のハニカム体
(4)に入る。ハニカム体(4)は耐食性と耐熱性に優
れた磁器質のもので、耐熱度は未燃ダストの燃焼に耐え
られる1000℃以上とし、磁器質としたのは腐食性排ガス
に対する耐食性を持つのみならず、ダストによる摩耗を
防止することができるためである。ハニカム体(4)は
ダストによる目詰まりが生じないよう、ガス流路である
貫通孔の目開きは、10〜50mm程度の目開きのものが好ま
しく、実施例のハニカム体(4)は断面が100×100mm、
長さ250mmの外形状を持ち、20×20mmの正方形状の貫通
孔による開孔が断面中に16個形成されたものである。こ
のハニカム体(4)に流入する排ガス中のダスト濃度は
1〜3g/Nm3、ダスト粒径は不均一であるが平均して10μ
程度のもので、ハニカム体(4)の空間速度(排ガス量
/ハニカム体容積)は1000〜2000/Hr、線速度(排ガス
量/ハニカム体断面積)は1〜2Nm/secである。このよ
うに排ガスがハニカム体(4)を通過する間にダスト、
タール等の未燃分はハニカム体(4)の貫通孔の内面に
付着して除去されるので、ハニカム体(4)の出口のダ
スト濃度は0.1〜1.0g/Nm3となり、約60%の未燃分が除
去されることとなる。
浄化された排ガスは次にリアクタ(3)へ送られる。
リアクタ(3)の内部には白金のようなシアン分解触媒
を担持させた後部のハニカム体が複数段積み重ねられて
おり、シアンを分解する。このシアン分解触媒の反応温
度は350℃前後であるが、未燃ダストのガス化燃焼が実
験的に350〜390℃で開始することから、これより低い33
0℃程度で排ガスがリアクタ(3)に入ることが望まし
い。そこで加熱炉(2)の出口温度を温度計(5)で検
知し、制御器(6)により加熱炉(2)のバーナを制御
して前段のハニカム体(4)通過後の排ガス温度を330
℃前後に制御している。なお加熱炉(2)の出口の前段
のハニカム体(4)では未燃ダストのガス化燃焼を積極
的に生じさせることが好ましいので、前記したとおり35
0〜400℃のガス温とされている。排ガスは前段階のダミ
ーのハニカム体(4)により浄化されているため、後段
のハニカム体内のシアン分解触媒の目詰まりや焼損は大
幅に抑制されることとなる。
このようにしてシアンを分解された排ガスは、スクラ
バ(7)、吸引ファン(8)等からなる排ガス処理工程
へ送られ、通常の処理が行われる。
(発明の効果) 以上に説明したとおり、本発明においては汚泥焼却炉
の排ガスを触媒作用のない前段のダミーのハニカム体に
通して排ガス中の未燃分を除去し、浄化された排ガスを
シアン分解触媒を担持した後段のハニカム体に供給する
ようにしたので、シアン分解触媒が目詰まりしたり、未
燃分のガス化燃焼によるシアン分解触媒の焼損や破壊を
招くおそれがない。従って本発明によれば、ダストやタ
ールの多い汚泥焼却炉の排ガス中のシアンを長期間にわ
たって安定して除去することができ、実プラントへの適
用が可能となる。
よって本発明は従来の問題点を解決した汚泥焼却炉排
ガス中のシアン分解方法として、産業の発展に寄与する
ところは極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を説明するフローシートであ
る。 (1):汚泥焼却炉、(2):加熱炉、(3):リアク
タ、(4):ハニカム体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汚泥焼却炉の排ガスを加熱炉により昇温し
    たうえで触媒作用のない前段のダミーのハニカム体の内
    部に設けられた多数の貫通孔を通して、その内面に付着
    したダスト、タール等の未燃分を燃焼させて除去し、そ
    の後にシアン分解触媒を担持させた後段のハニカム体に
    供給してシアンを分解することを特徴とする汚泥焼却炉
    排ガス中のシアン分解方法。
JP1134075A 1989-05-26 1989-05-26 汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法 Expired - Fee Related JP2588608B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1134075A JP2588608B2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1134075A JP2588608B2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03113A JPH03113A (ja) 1991-01-07
JP2588608B2 true JP2588608B2 (ja) 1997-03-05

Family

ID=15119809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1134075A Expired - Fee Related JP2588608B2 (ja) 1989-05-26 1989-05-26 汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2588608B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308255A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Kubota Corp 後燃焼装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1722117B1 (en) * 2004-02-19 2016-11-02 JTEKT Corporation Tapered roller bearing
JP2007051716A (ja) 2005-08-18 2007-03-01 Jtekt Corp 円錐ころ軸受、及びこれを用いた車両用ピニオン軸支持装置
JP2007051714A (ja) 2005-08-18 2007-03-01 Jtekt Corp 円錐ころ軸受、及びこれを用いた車両用ピニオン軸支持装置
JP2007051715A (ja) 2005-08-18 2007-03-01 Jtekt Corp 円錐ころ軸受、円錐ころ軸受装置及びこれを用いた車両用ピニオン軸支持装置
JP2007051700A (ja) 2005-08-18 2007-03-01 Jtekt Corp 円錐ころ軸受、円錐ころ軸受装置及びこれを用いた車両用ピニオン軸支持装置
JP2007051702A (ja) 2005-08-18 2007-03-01 Jtekt Corp 円錐ころ軸受、及びこれを用いた車両用ピニオン軸支持装置
JP2010286120A (ja) * 2010-08-17 2010-12-24 Jtekt Corp 円錐ころ軸受の設計方法
CN110639500A (zh) * 2018-06-27 2020-01-03 中国石油化工股份有限公司 含氰废气的燃烧催化剂及含氰废气处理中的应用

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5218467A (en) * 1975-08-04 1977-02-12 Sumitomo Chem Co Ltd Process for treatment of gas containing cyanogen compound
JPS63185425A (ja) * 1987-01-28 1988-08-01 Ngk Insulators Ltd 排ガス浄化用セラミツクハニカムフイルタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308255A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Kubota Corp 後燃焼装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03113A (ja) 1991-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2588608B2 (ja) 汚泥焼却炉排ガス中のシアン分解方法
US3806322A (en) Recuperative form of catalytic-thermal incinerator
JPS622207B2 (ja)
JPH04118027A (ja) 排ガスの処理方法
JP2003161424A (ja) 蓄熱燃焼装置
JP2003010641A (ja) コークス炉ガス処理における廃ガス浄化方法及び装置
JP2001025757A (ja) 揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置
JPS5730524A (en) Treatment of fine particles in exhaust gas
JP2911112B2 (ja) 有機シリコン含有排ガスの燃焼脱臭方法
JP2001232343A (ja) 揮発性有機化合物を含む汚染土壌の浄化装置
JPH0549892B2 (ja)
JP2017039072A (ja) 排ガス浄化装置及び方法、並びに作物生産用施設への二酸化炭素含有ガスと熱の供給装置
JP2000033365A (ja) 廃水の処理方法
JP2003251149A (ja) 排ガスの処理方法および排ガス処理装置
JPH11173529A (ja) 蓄熱式触媒排ガス処理方法およびその装置
JP2001334243A (ja) 廃棄物の処理方法及び装置
JPH1089654A (ja) 雰囲気焼成炉の排ガス脱臭方法および脱臭装置
JPH07265834A (ja) マイクロ波照射による飛灰処理方法
JPH0225618A (ja) ごみ焼却装置
JP2006207866A (ja) 排ガス燃焼装置及びそれを備えた焼成炉
JP2674086B2 (ja) 排ガス処理装置
JP3799846B2 (ja) 廃棄物からの熱回収方法及び装置
JP4069529B2 (ja) 灰の無害化処理方法及び装置
JP2023086262A (ja) 脱脂炉用排ガス燃焼装置および脱脂システム
JPH10151319A (ja) 灰溶融炉排ガスのダイオキシン除去装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees